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JP4273780B2 - 車両の変速レバー装置 - Google Patents

車両の変速レバー装置 Download PDF

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JP4273780B2
JP4273780B2 JP2003027187A JP2003027187A JP4273780B2 JP 4273780 B2 JP4273780 B2 JP 4273780B2 JP 2003027187 A JP2003027187 A JP 2003027187A JP 2003027187 A JP2003027187 A JP 2003027187A JP 4273780 B2 JP4273780 B2 JP 4273780B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の変速レバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両に搭載された変速機の変速段を切換える変速レバーは、運転席の側方に配置されるとともに、その変速レバーのシフト操作方向は、変速機の車両への搭載性から、通常、車両前後方向と一致する方向に設定されるとともに、セレクト操作方向はシフト操作方向に対して略直交する車幅方向とされており、例えば、下記特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
実開平6−50947号公報
また、近年、車両においては、ドアやステアリング等人間によって操作される操作部材の操作性について、人間工学を応用して最適化を図ることが種々行われている。
【0004】
例えば、本出願人は、ドアの快適な操作性について鋭意研究した結果、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となるようドアの開閉角度を設定することにより、操作者の手や腕に無理な力が加わることなく適正な操作感が得られることを見出し、特許出願を行っている。(特願2002−158998号)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、変速機の変速レバーの操作性については、人間工学に基づく操作性の解析が十分になされておらず、その操作性の向上が望まれている。
【0006】
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、その目的は、操作者の手や腕に無理な力が加わることなく適正な操作感を得ることが可能な変速機の変速レバー装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成において、車両に搭載される変速機と、該変速機の変速段を切換えるための変速レバーとを備えた車両の変速レバー装置であって、上記変速段は、車幅方向に並列に配置された、複数の前進段と、操作者に最も近接して配置される前進段よりも更に操作者に近接して配置される後進段と、で構成され、上記変速レバーは、上記複数の前進段にシフト操作するための前シフト操作ラインと、後進段にシフト操作するための後シフト操作ラインと、を備え、上記シフト操作ラインは、平面視で、操作者の肩に指向するよう車両前後方向に対して傾斜し、操作者に近づくにつれて各シフト操作ラインが互いに近接するよう非平行に設定され、上記後シフト操作ラインに隣接する前シフト操作ラインは、操作者に近づくにつれて、よりその他の前シフト操作ラインに近接するように設定され、上記後シフト操作ラインは、上記隣接する前シフト操作ラインに隣接する前シフト操作ラインと略平行に設定されるよう構成してある。
【0008】
本発明の第1の構成によれば、シフト操作ラインが、平面視で、操作者の肩に指向するよう車両前後方向に対して傾斜して配置されるため、操作者が変速レバーを操作する際、その力を入れる方向が操作者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、操作者の手や腕に無理な力が加わることなく操作者の適正な操作感を得ることができる。
【0009】
ここで、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となることが、人間が良いと感じる適正な操作感を得るための必要条件となる。
【0010】
従って、シフト操作方向の傾斜度合は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定することが望ましいものである
【0011】
記変速レバーのシフト操作ラインの内、後退レンジへのシフト操作ラインの傾斜度合が、前進レンジへのシフト操作ラインの傾斜度合と異なるよう構成してある。
【0012】
係る構成によれば、シフト操作ラインが、シフト操作ラインに対してその傾斜度合が異なるよう設定されるため、後退レンジと前進レンジとの間で誤って変速されることを抑制することができる。
【0013】
記変速レバーの複数のシフト操作ラインが、操作者に近づくにつれて各シフト操作方向が互いに近接するよう非平行に設定されるとともに、上記変速機の後退レンジの位置が、操作者に最も近接して配置される前進レンジよりも更に操作者に近接して配置されるよう構成してある。
【0014】
変速段が多段化、例えば、6速化され、変速レンジが車幅方向に並列に配置されると、操作レバーをセンターコンソール等にコンパクトに配置することができない。
【0015】
係る構成によれば、上記変速レバーの複数のシフト操作ラインが、操作者に近づくにつれて各シフト操作ラインが互いに近接するよう非平行に設定されるため、操作者に最も近接した前進レンジへのシフト操作ラインの内側に形成されるデッドスペースに後退レンジを配置することができ、操作レバーのシフト操作方向をコンパクトに配置することができる。
【0016】
本発明の第2の構成において、上記変速レバーのシフト操作方向が複数設定されるとともに、該複数のシフト操作方向を連結するセレクト操作方向が、シフト操作方向の少なくとも一つに対して略直交するよう設定されるよう構成してある。
【0017】
本発明の第2の構成によれば、複数のシフト操作方向を連結するセレクト方向が、シフト操作方向に対して略直交するよう配置されるため、変速レバーをセレクト方向に回動する際、回動し易く、操作性を向上することができる。
【0018】
本発明の第3の構成において、上記変速レバーのシフト操作方向が複数設定されるとともに、該複数のシフト操作方向を連結するセレクト操作方向が、操作者の肩、または肘の関節部を中心とする略同心円状に設定されるよう構成してある。
【0019】
本発明の第3の構成によれば、複数のシフト操作方向を連結するセレクト方向が、操作者の肩、または肘の関節部を中心とする同心円状に配置されるため、変速レバーをセレクト方向に回動する際、肩、または肘を中心とした腕の回動によりセレクト操作が行え、操作性を向上することができる。
【0020】
本発明の第の構成において、上記変速レバーは、操作者の前方に配置されるインストゥルメントパネル部に配置されるとともに、上記変速レバーのシフト操作方向が、下方に引き降ろされる方向に設定されるよう構成してある。
【0021】
近年、運転席と助手席との間に配置される変速レバーを、インストゥルメントパネル部に配置することによって、運転席と助手席との間のスペースを広く確保することが行われている。
【0022】
このように、変速レバーをインストゥルメントパネルに配置した場合、変速レバーの位置が高くなるため、手首を使った変速操作が難しくなり、操作性が悪化するおそれがある。
【0023】
本発明の第の構成によれば、変速レバーがインストゥルメントパネル部に配置され、変速レバーの位置が高く設定された場合であっても、シフト操作方向が、平面視で、操作者に指向するよう車両前後方向に対して傾斜して配置されるため、操作者が変速レバーを操作する際、その力を入れる方向が操作者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、操作者の手や腕に無理な力が加わることなく操作者の適正な操作感を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、操作者の手や腕に無理な力が加わることなく適正な操作感を得ることが可能な変速機の変速レバー装置を実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
参考形態1)
図1は参考形態1に関わる変速レバー周辺を示す構成図、図2は参考形態1に関する平面図を示している。
【0026】
図1において、運転席1側方下側に配置されたセンターコンソール2には、変速レバー3が配置されている。
【0027】
変速レバー3は、従来からよく知られているように、手動変速機(不図示)の各変速バルブ(不図示)にケーブル機構を介して連結されている。
【0028】
手動変速機は、変速段が前進5段、後進1段から構成されており、変速レバー3は、シフト操作によって1速段と2速段とを切換える第1シフト操作ラインA、シフト操作によって3速段と4速段とを切換える第2シフト操作ラインB、シフト操作によって5速段と後進段とを切換える第3シフト操作ラインC及び各シフト操作ラインA、B、Cを連結するセレクト操作ラインDを備えている。
【0029】
また、変速レバー3の3つのシフト操作ラインA、B、Cは、図2にも示すように、運転者4の肩に指向するように、各シフト操作ラインが車両の前後方向L1に対してそれぞれ傾斜して設定されている。
【0030】
尚、この傾斜角は、シュミレーションや実験等によって操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されている。
【0031】
また、変速レバー3のセレクト操作ラインDは、図2にも示すように、運転者4の肘を中心とする同心円R1上に設定されている。
【0032】
尚、セレクト操作ラインDは、運転者4の肩を中心とする同心円上に設定するようにしてもよい。
【0033】
従って、参考形態1によれば、変速レバー3のシフト操作ラインA、B、C全てが運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対してそれぞれ傾斜して設定されるため、運転者4が変速レバー3を操作する際、その力を入れる方向が運転者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、運転者4の手や腕に無理な力が加わることなく運転者の適正な操作感を得ることができる。
【0034】
また、シフト操作ラインA、B、Cの傾斜角は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されているため、人間が良いと感じる適正な操作感を得るための必要条件を満足することができる。
【0035】
また、変速レバー3のセレクト操作ラインDが、運転者4の肘を中心とした同心円R1上に設定されるため、肘を中心とした腕の回動操作が行え、運転者4のセレクト操作性を向上することができる。
【0036】
参考形態2)
図3は参考形態2に関する平面図を示しており、参考形態1に対して、手動変速機の変速段が前進6段とされている点で相違する。
【0037】
具体的には、図3に示すように、追加される6速段が、前進5段の場合、後進段が配置されていた変速位置に配置されるとともに、後進段が6速段よりも更に運転者4側に近接して配置され、その後進段にシフト操作するためのシフト操作ラインEが追加設定されている。
【0038】
また、シフト操作ラインEは、他のシフト操作ラインA、B、Cと同様、運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるとともに、その傾斜角度は他のシフト操作ラインA、B、Cと同様、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されている。
【0039】
従って、参考形態2によれば、6速手動変速機においても参考形態1と同様、変速レバー3のシフト操作ラインA、B、C及びEが運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対してそれぞれ傾斜して設定されるため、運転者4が変速レバー3を操作する際、その力を入れる方向が運転者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、運転者4の手や腕に無理な力が加わることなく運転者の適正な操作感を得ることができる。
【0040】
また、シフト操作ラインA、B、C及びEの傾斜角は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されているため、人間が良いと感じる適正な操作感を得るための必要条件を満足することができる。
【0041】
また、変速レバー3のセレクト操作ラインDが、運転者4の肘を中心とした同心円R1上に設定されるため、肘を中心とした腕の回動操作が行え、運転者4のセレクト操作性を向上することができる。
【0042】
参考形態3)
図4は参考形態3に関する平面図を示しており、参考形態1、2に対して、変速機が自動変速機とされ、シフト操作方向が1つのみ設定されている点で相違する。
【0043】
具体的には、図4に示すように、自動変速機のシフト操作切換ラインFは、参考形態1、2と同様、運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されている。
【0044】
尚、シフト操作ラインFは、参考形態1、2と同様、運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるとともに、その傾斜角度は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されている。
【0045】
従って、参考形態3によれば、参考形態1、2と同様、変速レバー3のシフト操作ラインFが運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるため、運転者4が変速レバー3を操作する際、その力を入れる方向が運転者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、運転者4の手や腕に無理な力が加わることなく運転者の適正な操作感を得ることができる。
【0046】
また、シフト操作ラインFの傾斜角は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されているため、人間が良いと感じる適正な操作感を得るための必要条件を満足することができる。
【0047】
参考形態4)
図5は参考形態4に関する平面図を示しており、参考形態3に対して、変速機が手動モード付自動変速機とされ、手動変速モード用シフト操作ラインGが運転者4に近接して配置されるとともに、手動変速モード用シフト操作ラインGが運転者4の肩に指向するよう設定されている点で相違する。
【0048】
具体的には、図5に示すように、シフト操作ラインF及び手動変速モード用シフト操作ラインGは、共に運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるとともに、その傾斜角度は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されている。
【0049】
ここで、手動変速モード用シフト操作ラインGにおいて、運転者4から離れた位置+がシフトフップ、運転者4に近接して配置された−位置がシフトダウンを行うためのシフトポジションを示しており、変速レバー3がDレンジにシフトされている場合のみ、手動変速モード用シフト操作ラインGにおける変速が許容されるよう構成されている。
【0050】
また、シフト操作ラインF及び手動変速モード用シフト操作ラインGを連結するセレクト操作ラインHは、図5にも示すように、運転者4の肘を中心とする同心円R1上に設定されている。
【0051】
尚、セレクト操作ラインDは、運転者4の肩を中心とする同心円上に設定するようにしてもよい。
【0052】
以上のように、参考形態4によれば、変速レバー3のシフト操作ラインF及び手動変速モード用シフト操作ラインGが共に運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるため、運転者4が変速レバー3を操作する際、その力を入れる方向が運転者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、運転者4の手や腕に無理な力が加わることなく運転者の適正な操作感を得ることができる。
【0053】
また、シフト操作ラインF、Gの傾斜角は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されているため、人間が良いと感じる適正な操作感を得るための必要条件を満足することができる。
【0054】
また、変速レバー3のセレクト操作ラインHが、運転者4の肘を中心とした同心円R1上に設定されるため、肘を中心とした腕の回動操作が行え、運転者4のセレクト操作性を向上することができる。
【0055】
参考形態5)
図6は参考形態5に関わる変速レバー、図7は参考形態5に関する平面図を示している。
【0056】
図6において、運転席1前方に配置されたインストゥルメントパネル5の略中央には、車両前方側から後方側に向かって下方側に傾斜する変速レバー取付け部5aが形成されており、その変速レバー取付け部5aに変速レバー3が配置されている。
【0057】
変速レバー3は、従来からよく知られているように、手動変速機(不図示)の各変速バルブ(不図示)にケーブル機構を介して連結されている。
【0058】
手動変速機は、参考形態1と同様、前進5段、後進1段から構成されており、変速レバー3は、シフト操作によって1速段と2速段とを切換える第1シフト操作ラインA、シフト操作によって3速段と4速段とを切換える第2シフト操作ラインB、シフト操作によって5速段と後進段とを切換える第3シフト操作ラインC及び各シフト操作ラインA、B、Cを連結するセレクト操作ラインDを備えている。
【0059】
また、変速レバー3の3つのシフト操作ラインA、B、Cは、図7にも示すように、運転者4の肩に指向するように、各シフト操作ラインが車両の前後方向L1に対してそれぞれ傾斜して設定されている。
【0060】
尚、この傾斜角は、シュミレーションや実験等によって操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されている。
【0061】
また、変速レバー3のセレクト操作ラインDは、図7にも示すように、運転者4の肩を中心とする同心円R1上に設定されている。
【0062】
尚、セレクト操作ラインDは、運転者4の肘を中心とする同心円上に設定するようにしてもよい。
【0063】
従って、参考形態5によれば、変速レバー3のシフト操作ラインA、B、Cが運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対してそれぞれ傾斜して設定されるため、運転者4が変速レバー3を操作する際、その力を入れる方向が運転者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、運転者4の手や腕に無理な力が加わることなく運転者の適正な操作感を得ることができる。
【0064】
また、シフト操作ラインA、B、Cの傾斜角は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されているため、人間が良いと感じる適正な操作感を得るための必要条件を満足することができる。
【0065】
また、変速レバー3のセレクト操作ラインDが、運転者4の肩を中心とした同心円R1上に設定されるため、肩を中心とした腕の回動操作が行え、運転者4のセレクト操作性を向上することができる。
【0066】
参考形態6)
図8は参考形態6に関する平面図を示しており、参考形態5に対して、手動変速機の変速段が前進6段とされている点で相違する。
【0067】
具体的には、図8において、追加される6速段は、前進5段の場合、後進段が配置されていた変速位置に配置されるとともに、後進段が6速段よりも運転者4側に近接して配置され、その後進段にシフト操作するためのシフト操作ラインEが追加設定されている。
【0068】
また、シフト操作ラインEは、他のシフト操作ラインA、B、Cと同様、運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されている。
【0069】
また、シフト操作ラインEは、他のシフト操作ラインA、B、Cと同様、運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるとともに、その傾斜角度は他のシフト操作ラインA、B、Cと同様、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されている。
【0070】
従って、参考形態6によれば、6速手動変速機においても参考形態5と同様、変速レバー3のシフト操作ラインA、B、C及びEが運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対してそれぞれ傾斜して設定されるため、運転者4が変速レバー3を操作する際、その力を入れる方向が運転者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、運転者4の手や腕に無理な力が加わることなく運転者の適正な操作感を得ることができる。
【0071】
また、シフト操作ラインA、B、C及びEの傾斜角は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されているため、人間が良いと感じる適正な操作感を得るための必要条件を満足することができる。
【0072】
また、変速レバー3のセレクト操作ラインDが、運転者4の肩を中心とした同心円R1上に設定されるため、肩を中心とした腕の回動操作が行え、運転者4のセレクト操作性を向上することができる。
【0073】
参考形態7)
図9は参考形態7に関する平面図を示しており、参考形態5、6に対して、変速機が自動変速機とされ、シフト操作方向が1つのみ設定されている点で相違する。
【0074】
具体的には、図9に示すように、自動変速機のシフト操作切換ラインFは、参考形態5、6と同様、運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されている。
【0075】
尚、シフト操作ラインFは、参考形態5、6と同様、運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるとともに、その傾斜角度は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されている。
【0076】
従って、参考形態7によれば、参考形態5、6と同様、変速レバー3のシフト操作ラインFが運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるため、運転者4が変速レバー3を操作する際、その力を入れる方向が運転者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、運転者4の手や腕に無理な力が加わることなく運転者の適正な操作感を得ることができる。
【0077】
また、シフト操作ラインFの傾斜角は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されているため、人間が良いと感じる適正な操作感を得るための必要条件を満足することができる。
【0078】
参考形態8)
図10は参考形態8に関する平面図を示しており、参考形態7に対して、変速機が手動モード付自動変速機とされ、手動変速モード用シフト操作ラインGが運転者4に近接して配置されるとともに、手動変速モード用シフト操作ラインGが運転者4の肩に指向するよう設定されている点で相違する。
【0079】
具体的には、図10に示すように、シフト操作ラインF及び手動変速モード用シフト操作ラインGは、共に運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるとともに、その傾斜角度は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されている。
【0080】
ここで、手動変速モード用シフト操作ラインGにおいて、運転者4から離れた位置+がシフトフップ、運転者4に近接して配置された−位置がシフトダウンを行うためのシフトポジションを示しており、変速レバー3がDレンジにシフトされている場合のみ、手動変速モード用シフト操作ラインGにおける変速が許容されるよう構成されている。
【0081】
また、シフト操作ラインF及び手動変速モード用シフト操作ラインGを連結するセレクト操作ラインHは、図10にも示すように、運転者4の肩を中心とする同心円R1上に設定されている。
【0082】
尚、セレクト操作ラインDは、運転者4の肘を中心とする同心円上に設定するようにしてもよい。
【0083】
以上のように、参考形態8によれば、変速レバー3のシフト操作ラインF及び手動変速モード用シフト操作ラインGが共に運転者4の肩に指向するように、車両の前後方向L1に対して傾斜して設定されるため、運転者4が変速レバー3を操作する際、その力を入れる方向が運転者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、運転者4の手や腕に無理な力が加わることなく運転者の適正な操作感を得ることができる。
【0084】
また、シフト操作ラインF、Gの傾斜角は、操作者の手や腕の各関節の主要筋の筋電位の最大出力に対する割合が略40%以下となる傾斜角度に設定されているため、人間が良いと感じる適正な操作感を得るための必要条件を満足することができる。
【0085】
また、変速レバー3のセレクト操作ラインHが、運転者4の肩を中心とした同心円R1上に設定されるため、肩を中心とした腕の回動操作が行え、運転者4のセレクト操作性を向上することができる。
【0086】
参考形態9)
図11は参考形態9に関する平面図を示しており、参考形態5に対してシフト操作ラインCが、セレクト操作ラインDと5速段とを結ぶシフト操作ラインC1と、セレクト操作ラインDと後進段とを結ぶシフト操作ラインC2とから構成され、シフト操作ラインC2が他のシフト操作ラインA、B、C1に対してその傾斜角度が異なるよう設定されている点で相違する。
【0087】
以上のように、参考形態9によれば、後進段へシフトするシフト操作ラインC1が、他の前進段へのシフト操作ラインA、B、C1に対してその傾斜角度が異なるよう設定されているため、5速段と後進段との間で誤って変速されるのを抑制することができる。
【0088】
(実施形態)
図12は本発明の実施形態に関する平面図を示しており、参考形態6に対して、シフト操作ラインCの傾斜が、運転者4に近づくにつれてよりその他のシフト操作ラインA、Bに近接するよう非平行に設定されるとともに、シフト操作ラインCの一端(5速段)を通過してシフト操作ラインBと略平行な仮想線I上に後進段が配置される点で相違する。
【0089】
以上のように、実施形態によれば、後進段へシフトするシフト操作ラインとなる仮想線Iが、他の前進段へのシフト操作ラインA、B、Cに対してその傾斜角度が異なるよう設定されているため、5速段と後進段との間で誤って変速されるのを抑制することができる。
【0090】
また、変速段数が6速段に増加されてもシフト操作ラインCの一端(5速段)を通過してシフト操作ラインBと略平行な仮想線I上に後進段が配置されるため、シフト操作ラインCと仮想線Iとの間に形成されるデッドスペースに後進段を配置することができ、シフト操作ラインA、B、C、Iをコンパクトに配置することができる。
【0091】
参考形態11)
図13は参考形態11に関する側面図を示しており、参考形態1〜4に示すように、変速レバー3をセンターコンソール2に配置するものを前提としており、その際、センターコンソール2を車両前方側から後方側に向かって上方側へ傾斜する傾斜構造とする点で、参考形態1〜4と相違する。
【0092】
以上のように、参考形態11によれば、運転者4が変速レバー3を操作する際、その力を入れる方向が運転者自身に指向する方向となるため、力を入れ易い方向となり、運転者4の手や腕に無理な力が加わることなく運転者の適正な操作感を得ることができる。
【0093】
参考形態12)
図14は参考形態1に関する平面図を示しており、参考形態1、5に対して、セレクト操作ラインDが、シフト操作ラインA、B、Cの内、中央に配置されるシフト操作ラインBに対して略直交するよう設定される点で相違する。
【0094】
以上のように、参考形態12によれば、セレクト操作ラインDが、シフト操作ラインA、B、Cの内、中央に配置されるシフト操作ラインBに対して略直交するよう設定されるため、変速レバー3をセレクト方向に回動する際、回動し易く、操作性を向上することができる。
【0095】
その他、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、その主旨の範囲を逸脱しない範囲で上述の実施形態を修正したものに適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考形態1に関わる変速レバー周辺を示す構成図。
【図2】参考形態1に関わる平面図。
【図3】参考形態2に関わる平面図。
【図4】参考形態3に関わる平面図。
【図5】参考形態4に関わる平面図。
【図6】参考形態5に関わる変速レバー周辺を示す構成図。
【図7】参考形態5に関わる平面図。
【図8】参考形態6に関わる平面図。
【図9】参考形態7に関わる平面図。
【図10】参考形態8に関わる平面図。
【図11】参考形態9に関わる平面図。
【図12】本発明の実施形態に関わる平面図。
【図13】参考形態11に関わる側面図。
【図14】参考形態12に関わる平面図。
【符号の説明】
1:運転席
2:センターコンソール
3:変速レバー
4:運転者(操作者)
5:インストゥルメントパネル
5a:変速レバー取付け部
L1:車両前後方向
R1:同心円
A、B、C、C1、C2、E、F、G、I:シフト操作方向
D、H:セレクト操作方向

Claims (4)

  1. 車両に搭載される変速機と、
    該変速機の変速段を切換えるための変速レバーとを備えた車両の変速レバー装置であって、
    上記変速段は、車幅方向に並列に配置された、複数の前進段と、操作者に最も近接して配置される前進段よりも更に操作者に近接して配置される後進段と、で構成され、
    上記変速レバーは、上記複数の前進段にシフト操作するための前シフト操作ラインと、後進段にシフト操作するための後シフト操作ラインと、を備え、
    上記シフト操作ラインは、平面視で、操作者の肩に指向するよう車両前後方向に対して傾斜し、操作者に近づくにつれて各シフト操作ラインが互いに近接するよう非平行に設定され、
    上記後シフト操作ラインに隣接する前シフト操作ラインは、操作者に近づくにつれて、よりその他の前シフト操作ラインに近接するように設定され、
    上記後シフト操作ラインは、上記隣接する前シフト操作ラインに隣接する前シフト操作ラインと略平行に設定されていることを特徴とする車両の変速レバー装置。
  2. 上記変速レバーのシフト操作方向が複数設定されるとともに、該複数のシフト操作方向を連結するセレクト操作方向が、シフト操作方向の少なくとも一つに対して略直交するよう設定されることを特徴とする請求項1記載の車両の変速レバー装置。
  3. 上記変速レバーのシフト操作方向が複数設定されるとともに、該複数のシフト操作方向を連結するセレクト操作方向が、操作者の肩、または肘の関節部を中心とする略同心円状に設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両の変速レバー装置。
  4. 上記変速レバーは、操作者の前方に配置されるインストゥルメントパネル部に配置されるとともに、上記変速レバーのシフト操作方向が、下方に引き降ろされる方向に設定されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の車両の変速レバー装置
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