JP3875546B2 - 障害者用手動運転装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下肢の不自由な身体障害者が自動車を運転する際に、変速機レバー、アクセルペダル、ブレーキペダル等を片手で容易に操作できる障害者用手動運転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、下肢の不自由な身体障害者が自動車を運転する場合には、ノークラッチ車と言われるオートマチック車が用いられ、その運転操作は、ハンドルを片手で操作できるようにしたハンドル操作用補助具、あるいは、アクセルペダル、ブレーキペダルを片手で操作できるようにした補助装置を用いて行われる。このような運転補助装置としては、通常、アクセルペダルとブレーキペダルに対応した操作レバーが、アクセルペダルおよびブレーキペダルとにロッドやワイヤー等を介して連結された構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来の運転補助装置は、アクセルやブレーキの操作をアクセルレバー、ブレーキレバーで行うことを主目的としており、また、変速機のレンジ切り換えは既存の変速機レバーをそのまま使用する。そのため、運転者は運転時において、変速機レバーとアクセルレバー、ブレーキレバーを持ち替えて操作を行う必要があった。
【0004】
また、従来の手動運転装置では、操作レバーとアクセルやブレーキとを連結する連結部材を車両中央トンネル部の横にレイアウトするため、運転者は左脚部を車両外側(右側)へよけた姿勢で着座せざるを得なかった。また、一方でハンドルは右手専用であることから、上半身はハンドル操作上、左側へ傾ける必要があった。このため、手動運転装置の利用者は、上半身は左側へ、下半身は右側へと不自然にねじられた姿勢で運転することになっており、さらに、変速機レバーとは距離をとる必要があることから、位置を高めに設定することにもなり、運転姿勢の面で負担をかけていた。
【0005】
そこで本発明は、運転者がレバーを持ち替えることなく、変速機レバーを利用してアクセル、ブレーキ操作を行うことができるようにした障害者用手動運転装置を提供し、上記問題点を解決することを目的とする。
本発明では、操作レバーとしては変速機レバーのみであり、自然なポジションのまま一連の操作で車両の運転が可能となる。また操作部材とアクセル、ブレーキを連結する部材をセンタートリム内へ格納するレイアウトとすることで、連結部材等がトンネル部からはみ出すことがなくなり、運転者の邪魔にならない等の工夫がなされている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明が採用した技術解決手段は、
ATレンジ切換え用の変速機レバーと、前記変速機レバーの操作位置を示すインジケータとを備えてなるAT車において、前記インジケータにはシフト操作を行うための第1開口部に連続してアクセル、ブレーキ操作用の第2開口部を形成し、この第2開口部にアクセル、ブレーキ操作用の操作部材を配置し、該操作部材に前記変速機レバーが係合する係合部を形成したことを特徴とする障害者用手動運転装置である。また、前記操作部材には、中立時において、変速機レバーのRレンジ、Nレンジ、Dレンジに対応した位置に、変速機レバーが係合することができる係合部が形成されていることを特徴とする障害者用手動運転装置である。そして、本発明では、運転者がレバーを持ち替えることなく、変速機レバーを利用してアクセル、ブレーキ操作を行うことができるようにしたため、運転者は自然なポジションのまま一連の操作で車両の運転が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面を参照して、その実施の形態に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態にかかる障害者用手動運転装置の全体構成図、図2はブレーキペダル、アクセルペダルと変速機レバーとの連結状態を説明する平面図、図3は変速機レバーによるブレーキ、アクセルの操作状況を説明するインジケータ部分の拡大図、図4はブレーキペダルとアクセルペダルの作動状況を説明する図である。
【0008】
図において1はブレーキペダル、2はアクセルペダル、3は変速機レバー、4は変速機レバー3のインジケータである。インジケータ4内側にはブレーキペダル1、アクセルペダル2を操作するための操作部材5(図2参照)が車両前後方向に移動可能に保持されており、この操作部材5は車両のトンネル部上面にガイドブラケット6で保持されたロッド7を介してブレーキペダル1およびアクセルペダル2に連結されている。なお操作部材5は各ペダルを介さずに、アクセル、ブレーキ作動部材に直接結合することも可能である。
【0009】
ロッド7は図1に示すようにトンネル上部においてできるだけ前方にまで延長して配置されており、さらにセンタートリム内に格納したロッド8を介して従来からの手動運転装置と同様にブレーキペダル1、アクセルペダル2と連結されている。変速機レバー3は従来のスポーツタイプの変速機レバーと同様にAT変速を行う側とブレーキ、アクセルを操作する側にシフトすることができる構成となっている。
【0010】
インジケータ4内に配置される前記操作部材5は中立時から前方に移動するとブレーキペダルが作動しブレーキが働き、また操作部材が後方に移動するとアクセルが操作された状態となるようブレーキペダル1およびアクセルペダル2と連結されている。なお操作部材5とブレーキペダル1、アクセルペダル2との連結構造は本発明の特徴ではないため、詳細な説明は省略する。
【0011】
前記操作部材5には中立状態(アクセルペダルとブレーキペダルを操作していない状態)のときに、図2(ロ)および図3右側の3つの図に示すように、インジケータ4のRレンジ、Nレンジ、Dレンジに対応した位置に変速機レバーが係合する係合部9が形成されている。
【0012】
またインジケータ4には、変速機レバー3の移動用の第1開口部10に連続し、かつその第1開口部10と平行に変速機レバー3を前後に移動することができる第2開口部11が形成されている。具体的には、前記開口部は従来から公知のスポーツシフトタイプと同様の複数列式ゲートとして構成されており、第1開口部10をシフト操作用に、また第2開口部11をブレーキ、アクセル操作用に使用する。したがって、前記操作部材はブレーキ、アクセル操作用の第2開口部11に対応した位置に配置されることになる。
【0013】
なお、図3の一番左側の図はDレンジに対応した係合部に変速機レバー3が係合した状態でアクセル操作をおこなっている状態の図、図3に左から2番目の図はDレンジに対応した係合部に変速機レバー3が係合した状態でブレーキ操作をおこなっている状態の図である。
【0014】
以上の構成からなる障害者用手動運転装置では、運転者は変速機レバーでATレンジの切り換えを行なったのち、変速機レバーを側方(図では左側)に倒して、そのレンジにあった位置に形成されている操作部材の係合部と係合させる。即ち、操作部材には中立位置においてRレンジ、Nレンジ、Dレンジに対応した係合部が形成されているため、例えば変速機レバーをDレンジにしたのち、変速機レバーを側方に倒すと、変速機レバーはDレンジに対応した係合部9に係合することになる。この状態で、変速機レバーを前方に移動するとブレーキが働き、また後方に移動するとアクセルが操作される。
また、ブレーキ操作を加えたままで、ロックボタンでブレーキ固定とする従来の手動運転装置と組み合わせることで、レバーから手を離すことなく一連の操作が可能となる。
【0015】
以上、上記実施形態では、操作部材には各レンジに対応した係合部を形成した構成としてあるが、係合部の開口部の形状を大きくすることで、レンジに対応した数の係合部を一つとすることも可能である。また操作部材とアクセルペダルおよびブレーキペダルを連結する部材もロッド以外に他の部材により連結することも可能である。
さらに、本発明はその精神また主要な特徴から逸脱することなく、他の色々な形で実施することができる。そのため前述の実施例は単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。更に特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、運転者はレバーの持ち替えをすることなく連続した操作で、レンジの切換え、アクセル、ブレーキの操作を行うことができる。また操作レバーとしては変速機レバーのみであり、自然なポジションのまま運転できる。操作部材とブレーキ、アクセルを連結する部材がセンタートリム内へ格納したレイアウトとなることで、トンネル部へはみ出すことがなくなり、運転者の邪魔にならない、等の優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る障害者用手動運転装置の構成を示す斜視図である。
【図2】(イ)は同装置の平面図、(ロ)は操作部材の拡大図である。
【図3】同装置のインジケータ部の、操作状況の説明図である。
【図4】同装置のアクセルペダル、ブレーキペダルの作動状況説明図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル
2 アクセルペダル
3 変速機レバー
4 インジケータ
5 操作部材
6 ガイドブラケット
7、8 ロッド
9 係合部
10 第1開口部
11 第2開口部
Claims (2)
- ATレンジ切換え用の変速機レバーと、前記変速機レバーの操作位置を示すインジケータとを備えてなるAT車において、前記インジケータにはシフト操作を行うための第1開口部に連続してアクセル、ブレーキ操作用の第2開口部を形成し、この第2開口部にアクセル、ブレーキ操作用の操作部材を配置し、該操作部材に前記変速機レバーが係合する係合部を形成したことを特徴とする障害者用手動運転装置。
- 前記操作部材には、中立時において、変速機レバーのRレンジ、Nレンジ、Dレンジに対応した位置に、変速機レバーが係合することができる係合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の障害者用手動運転装置。
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