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JP4265708B2 - 作業車両の変速制御装置 - Google Patents

作業車両の変速制御装置 Download PDF

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JP4265708B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車両の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業車両としてのダンプトラックは、重負荷を積載し、発進、停止、登坂及び降坂を繰り返すため多段の変速段をもつトランスミッションが使用され、多段であるためオペレータの操作性を考慮して自動変速制御装置を有している。トランスミッションの内部には複数の油圧式のクラッチが設けられていて、それぞれのクラッチへの油圧を入り切りし、油圧がかけられているクラッチとかけられていないクラッチの組み合わせで速度段が設定されている。アクセルペダル操作量と速度段毎の変速開始判断基準となるトランスミッション出力軸回転速度の閾値との関係は予め変速線図に記憶されていて、変速が決定されるとトランスミッションコントローラが対応する速度段のクラッチの油圧を制御する電磁比例制御弁に所定の指令を出力して変速する。
以上説明した作業車両の自動変速制御装置によると、アクセルペダルを踏んだ状態でも(以降、アクセルペダルを踏んだ状態での変速をパワーオンシフトと呼ぶ)、車両が平地から勾配の大きい登り路面への進入時に変速するとき等の場合は、牽引力の不足により車速が急激に小さくなり、走行可能な速度段に至るまで1段ずつ変速するのでは車速の低下に変速が間にあわないことがある。即ち、1回の変速に例えば0.5〜1秒の変速所要時間を必要とするので、勾配が大きくて車速の低下が大きいときに、必要牽引力に適した速度段に切り換わるまで時間がかかり、その間に必要以上に車速の低下する場合がある。このような場合、例えば前進の2速(以降、F2と呼ぶ、例えば前進の1速はF1と呼ぶ)で走行可能な勾配であっても、一旦F1までシフトダウンした後、再びF2にシフトアップするといった一種のハンチングが生じると共に、変速時のショックも大きくなる傾向がある。また短時間の間に連続して行われる数回の変速は、オペレータに不快感と疲労感を与えることになる。そこで登坂路進入時には、オペレータが手動でシフトレバーを操作することで目的の速度段に途中の速度段を経ないで変速する機構が過去に採用された実例がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ダンプトラックのような決められたコースを走る作業車両においては、作業車両がコースの決まった場所に来ると、上記のようなオペレータによる手動変速操作が毎回必要となり、オペレータに多大の負担を与えるという問題がある。
【0004】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、平坦路から登坂路への進入時のような、急激な車速低下を伴なうパワーオンシフトダウン時に、オペレータによる手動変速操作を必要としない操作性のよい、また変速ショックの小さい作業車両の変速制御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の目的を達成するために、第1発明は、複数の油圧クラッチの係合と離脱、及び複数ギアの組み合わせにより速度段に応じて変速するトランスミッションと、オペレータのアクセルペダル操作量を検出するアクセルペダル操作量検出器と、トランスミッションの出力軸回転速度を検出するトランスミッション出力軸回転速度検出器と、トランスミッションの速度段に応じて各油圧クラッチに所定の油圧を供給する電磁比例制御弁と、アクセルペダル操作量とトランスミッション出力軸回転速度とに基づいて設定されている変速線図に基づいて変速後速度段を決定し、決定した変速後速度段に対応するクラッチ油圧の指令信号を電磁比例制御弁に出力して変速するトランスミッションコントローラとを備えた作業車両の変速制御装置において、トランスミッションの入力軸回転速度を検出するトランスミッション入力軸回転速度検出器を付設し、トランスミッションコントローラは、アクセルペダルが踏まれている状態で低速の速度段へ変速するときは、変速前速度段に対応する変速前クラッチの油圧をゼロ値にする指令を変速開始時に電磁比例制御弁に出力し、トランスミッション入力軸回転速度からトランスミッション出力軸回転速度の変速後速度段における入力軸換算回転速度を差し引いた入力軸換算相対速度が正か否かを判断して、前記入力軸換算相対速度が正になるまで待機して、前記入力軸換算相対速度が負から正になったときに、変速後速度段に対応する変速後クラッチの油圧を立ち上げる指令を電磁比例制御弁に出力して変速する構成としている。
【0006】
第1発明に記載の発明によると、変速開始が決定されたとき、変速前クラッチの油圧をゼロ値に設定し、トランスミッションの速度段を設定する全てのクラッチが係合していない状態にする。登坂路へ進入するときのシフトダウン時は、車速即ちトランスミッション出力軸回転速度が低下する。また、このときオペレータはアクセルペダルを踏んでいるのでエンジン出力回転速度即ちトランスミッション入力軸回転速度は増加してゆく。そして、入力軸換算相対速度が正か否かを判断して、前記入力軸換算相対速度が正になるまで待機して、入力軸換算相対速度が負から正になったときに、変速後速度段に対応する変速後クラッチのクラッチ油圧を立ち上げる。これにより、クラッチの相対回転速度が小さいときにク
ラッチが係合するので、エンジンブレーキ等の影響を受けない変速ショックの小さい変速制御装置を得ることができる。
【0007】
第2発明は、第1発明に基づいて、トランスミッションコントローラは、現在の速度段から途中の速度段を経ず変速後速度段へ変速する段飛び変速を可能にし、トランスミッション出力軸回転速度に基づいて演算した車両加速度が所定の加速度閾値よりも小さいときに段飛び変速し、加速度閾値以上のときには通常通り1段ずつ変速する構成としている。
【0008】
第2発明に記載の発明によると、変速開始が決定されたとき、変速開始時のトランスミッション出力軸回転速度を時間的に微分して車両加速度を演算し、演算した車両加速度が所定の加速度閾値より小さいか否かを判断して段飛び変速するか否かを決定する。車速の時間的変化を速度段の決定に反映でき、車速の時間的変化が大きいときは段飛び変速で変速する。これにより、変速回数が低減してオペレータが不快と感じることのない変速制御装置を得ることができる。また、オペレータが手動でシフトレバーを段飛びで変速する必要がなくなり、操作性の優れた変速制御装置を得ることができる。
【0009】
第3発明は、第1発明に基づいて、車両の重量を検出する車両重量検出器又は車両の進行方向の加速度を検出する加速度検出器を付設し、アクセルペダル操作量に基づいてエンジン出力トルクを演算し、演算したエンジン出力トルクをトランスミッションコントローラに出力するエンジンコントローラを備え、トランスミッションコントローラは、現在の速度段から途中の速度段を経ず変速後速度段へ変速する段飛び変速を可能にし、入力したエンジン出力トルクと、トランスミッション出力軸回転速度に基づいて演算した車両加速度と、車両重量検出器で検出した車両重量又は加速度検出器で検出した車両加速度とにより必要牽引力を演算し、演算された必要牽引力と、予めトランスミッションコントローラに記憶された車速−牽引力曲線とに基づいて変速後速度段を決定し、決定した変速後速度段が現在の速度段と隣合っていないときは段飛び変速し、隣合っているときは1段ずつ変速する構成としている。
【0010】
第3発明に記載の発明によると、車両重量検出器で検出した車両重量又は車両の進行方向の加速度を検出する加速度検出器で検出した車両加速度と、エンジン出力トルク演算部で演算したエンジン出力トルクに基づく車両推進力と、コントローラで演算した車両進行方向加速度とに基づいて一定車速走行に必要とする必要牽引力を演算する。そして、演算した必要牽引力とトランスミッションコントローラが予め記憶している車速−牽引力曲線とにより変速後の走行可能速度段を決定する。決定した速度段が現在の速度段と隣合っていないときに、途中の変速段を経ず段飛びで変速する。これにより、変速回数が減少でき、オペレータが手動でシフトレバーを段飛びで変速する必要がなくなり、操作性の優れた変速制御装置を得ることができる。また、車両推進力及び車両加速度のように時間的に変化する状態量と積み荷状態を判断できる車両重量とが次の速度段の決定にきめ細かく反映されるのでオペレータの操作感覚に合った変速制御装置を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1に第1実施形態のハード構成ブロック図を示す。エンジン11の出力軸23には、クラッチ油圧の入り切りにより複数の図示しないクラッチを連結または開放して速度段を選ぶトランスミッション12がトルクコンバータ13を介して装着されている。トランスミッション12の出力軸には、駆動輪である後輪22がトランスミッション以降の減速機(図示せず)を介して装着されている。トランスミッション12の所定の箇所には各速度段を選ぶ前記複数のクラッチに所定の油圧をそれぞれ供給する複数の電磁比例制御弁16(以下、各クラッチ毎の電磁比例制御弁を総称して電磁弁16と呼ぶ)が取着されている。オペレータの足元には、オペレータが操作するアクセルペダル20が設けられている。
【0012】
検出器としては、トランスミッション出力軸回転速度No(以下、出力速度Noと呼ぶ)を計測するトランスミッション出力軸回転速度検出器18がトランスミッション出力軸の周囲近傍に取着されている。また、トランスミッション入力軸回転速度Ni(以下、入力速度Niと呼ぶ)を計測するトランスミッション入力軸回転速度検出器17がトランスミッション入力軸の周囲近傍に取着されている。アクセルペダル20の下方にはアクセルペダル操作量Acを検出するアクセルペダル操作量検出器21が設けられている。
【0013】
トランスミッションコントローラ40には入力速度Ni、出力速度No及びアクセルペダル操作量検出器21からのアクセルペダル操作量Acが入力されていて、トランスミッションコントローラ40はクラッチ油圧を制御する電磁弁信号Spを電磁弁16に出力している。
【0014】
機械式噴射量設定装置63はアクセルペダル操作量Acの機械信号に基づいてエンジン11の燃料噴射装置19へ出力する燃料噴射量指令信号Fiを決定して、燃料噴射装置19へ指令する。
【0015】
図2に、本実施形態のトランスミッションコントローラ40の制御フローチャートを示す。なお、図2における説明では各処理ステップ番号にSを付して表す。
まず、S1で、アクセルぺダル操作量に基づきアクセルペダルが踏まれているか否かを判断する。踏まれていないときは、S14でシフトアップ又はシフトダウンするか否かを判断して実行し、S1に戻る。S14にて実行されるシフトダウン又はシフトアップは一段ずつ変速する通常変速方法による変速である。S1でアクセルペダルが踏まれていると判断されたときは、次に、出力速度Noが通常変速開始速度閾値Ntよりも小さいか否かを判断する(S2)。ここで、通常変速開始速度閾値Ntは、速度段毎の変速開始判断基準となるトランスミッション出力軸回転速度の閾値で予め変速線図に記憶されている。出力速度Noが通常変速開始速度閾値Nt以上のときは、シフトアップするか否かを判断して実行するS13を介してS2に戻る。なお、S13にて実行されるシフトアップは一段ずつ変速する通常変速方法による変速である。通常変速開始速度閾値Ntよりも小さいときは、現在の速度段がF3以上か否かを判断する(S3)。現在の速度段がF2も含めた低速速度段のときには、変速方法として、1段ずつ低速速度段へ変速する通常変速と決定し、S8で変速開始する。
【0016】
現在の速度段がF3以上のとき、即ちF3も含めた高速速度段のときは、車両加速度aが所定の加速度閾値aSよりも小さいか否かを判断する(S4)。ここで、車両加速度aは出力速度Noを時間的に微分して演算する。また、加速度aが負の値をもつときは、車両が減速していることを表わす。加速度閾値aSは空荷時の車両重量と、エンジンの出力する最大トルクと、現在の速度段の減速比と、現在の速度段より低速の速度段の減速比とに基づいて演算される値であり、それぞれの速度段に応じた加速度閾値aSが予め演算され、コントローラ40に記憶されている。
ここで、コントローラ40に予め記憶されている加速度閾値aSの演算方法を説明する。エンジン出力軸からタイヤまでの総減速比を、現在の速度段ではρ0、現在の速度段より一段低速の速度段ではρ1とそれぞれ仮定すると、勾配値θの走行路を登坂しているときの車両の運動方程式は式(1)と式(2)で示せる。
Mk×a0=T×ρ0/r−Mk×g×sinθ…………(1)
Mk×a1=T×ρ1/r−Mk×g×sinθ…………(2)
ここで、
Mk:空車時の車両重量を重力加速度gで除した値
a0:現在の速度段のときの車両加速度
a1:現在の速度段より一段低速の速度段のときの車両加速度
T:エンジン出力最大トルク
r:車両のタイヤ半径
g:重力加速度
今、一段低速の速度段のとき、加速度が正の値をもつ走行可能状態と仮定すると、式(2)が正であるので式(3)が成立する。
Mk×g×sinθ≦T×ρ1/r…………(3)
式(3)と式(1)とにより式(4)が導出される。
a0≧T×(ρ0−ρ1)/(Mk×r)≡aX…………(4)
式(4)の中の数式「T×(ρ0−ρ1)/(Mk×r)」で演算される値が一段低速の速度段にシフトダウンするか、又は二段低速の速度段にシフトダウンするかを判断する閾値となる。この閾値を一段変速閾値aXと呼び、現在の車両加速度a0が一段変速閾値aX以上のときには、現在の速度段より一段低速の速度段に変速する。また、現在の車両加速度a0が一段変速閾値aXよりも小さいときには、現在の速度段より二段低速の速度段に変速する。一段低速の速度段の減速比ρ1は現在の速度段の減速比ρ0より大きい値をもつので一段変速閾値aXは負の値をもつ閾値である。車両加速度が負の値でその絶対値が大きい程、車両の減速具合は急激であることを表わす。なお、変速後速度段が2段低速の速度段か1段低速の速度段かの判断のための一段変速閾値aXは空車時の車両重量に基づいて演算している。この空車時の車両重量に基づいて演算された一段変速閾値aXにより、一段低速の速度段では牽引力が不足と判断されれば、積載時の車両重量のときは、必ず一段低速の速度段では牽引力が不足であることが判断できるので、空車時の車両重量を利用した式(4)による閾値の演算方法はあらゆる積載状況に対応できる簡便で確実な方法である。
車両加速度aが加速度閾値aS以上のときは、通常変速と決定し、S8で変速開始する。車両加速度aが加速度閾値aSよりも小さいときは、段飛び変速と決定し、出力速度Noが段飛び変速開始速度閾値Ndより小さいか否かを判断する(S5)。ここで、段飛び変速開始速度閾値Ndは変速時のエンジンのオーバランを防止するための閾値であり、通常変速開始速度閾値Ntよりも小さい値が予めコントローラ40に記憶されている。
【0017】
S4にて、車両加速度aが加速度閾値aSよりも小さいと判断されて段飛び変速と決定されても、出力速度Noが段飛び変速開始速度閾値Nd以上のときは、現在の速度段を保持したままS4に戻り、車両加速度aが加速度閾値aSよりも小さいか否かの判断を続行し、出力速度Noが段飛び変速開始速度閾値Ndよりも小さくなってからS8で変速開始する。変速を開始する時刻を図3に示すように、時間tのゼロと設定する。まず、変速前に係合している変速前クラッチのクラッチ油圧Pnをゼロ値にする(S9)。次に、数式「Nr=Ni−ρ×No」で表わす入力軸換算相対速度Nrが正か否かを判断する(S10)。ここで、ρは変速後速度段の減速比とし、コントローラ40にデータとして記憶されている。入力軸換算相対速度Nrがゼロ値より小さいときは、入力軸換算相対速度Nrが正になるまでS10で待機する。入力軸換算相対速度Nrが図3に示す相対速度零時刻Tsで負から正になったとき、変速後の新しい速度段に対応する変速後クラッチのクラッチ油圧Paを所定の最大油圧Pmに向かって漸増させる(S11)。
【0018】
本実施形態によれば、出力回転が所定の通常変速開始速度閾値より小さいときで、出力回転を時間的に微分して演算した加速度が所定の加速度以上のときは、通常変速と決定し、現在の速度段から1段低速の速度段へシフトダウンする。また、演算した加速度が所定の加速度より小さいときでも、出力回転が所定の段飛び変速開始速度閾値以上のときは現在の速度段を保持する。演算した加速度が所定の加速度より小さく、かつ出力回転が所定の段飛び変速開始速度閾値よりも小さいときに段飛び変速と決定し、現在の速度段から2段以上低速の速度段へ段飛びでシフトダウンする。これにより、車速が急速に低下しているときでも、従来のようにオペレータが手動でシフトレバーを段飛びで変速する必要がなく、段飛びで低速の速度段へ変速して変速回数を減少できるので、操作性の優れた変速制御装置を得ることができる。
また、通常変速又は段飛び変速に拘らず、変速開始時に変速前クラッチの油圧をゼロ値に設定して、全てのクラッチの油圧がゼロ値になった状態で車速が低下する。車速の低下に伴って入力軸換算相対速度Nrが負から大きくなってゼロ値を横切ったとき、即ちクラッチの相対速度がゼロ値になったときから変速後クラッチの油圧を立ち上げる。これにより、クラッチの係合ショックを低減でき、優れた乗り心地を得ることができる。
【0019】
なお、本実施形態では、車両の加速度をトランスミッション出力軸回転速度を時間的に微分して求めていたが、車両の進行方向の加速度を検出する加速度検出器により検出される加速度を利用しても差し支えない。
また、変速後クラッチの油圧立ち上げ時期を入力軸換算相対速度Nrがゼロ値より大きいか否かで判断しているが、入力軸換算相対速度Nrの絶対値がゼロ値に近い所定の回転速度閾値より大きいか否かで判断しても差し支えない。
【0020】
図4に第2実施形態のハード構成ブロック図を示す。第1実施形態で説明した図1に示すハード構成ブロック図と同一構成要素には同一符号を付して説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
検出器として、作業車両を懸架する液圧、空気圧、又は液圧と空気圧の組み合わせによる懸架装置の流体圧を計測して車両重量Wを検出する車両重量検出器24が懸架装置の所定の位置に設けてあり、その重量検出信号Wはトランスミッションコントローラ40に入力されている。
コントローラとして、トランスミッションコントローラの他に、エンジンコントローラを有する。エンジンコントローラ60には、アクセルペダル操作量Acに基づいてエンジン出力トルクToを演算するエンジン出力トルク演算部61を設け、エンジン出力トルク演算部61は演算したエンジン出力トルクToをトランスミッションコントローラ40に出力している。また、エンジンコントローラ60はアクセルペダル操作量Acに基づいて燃料噴射量を演算する燃料噴射量演算部62を有し、演算した燃料噴射量指令Fiを燃料噴射装置19に出力している。
【0021】
図5に、本実施形態のトランスミッションコントローラ40の制御フローチャートを示す。なお、図5における説明では各処理ステップ番号にSを付して表す。
まず、S20で、アクセルぺダル操作量に基づきアクセルペダルが踏まれているか否かを判断する。踏まれていないときは、S35でシフトアップ又はシフトダウンするか否かを判断して実行し、S20に戻る。S35にて実行されるシフトダウン又はシフトアップは一段ずつ変速する通常変速方法による変速である。20でアクセルペダルが踏まれていると判断されるときは、次に、出力速度Noが通常変速開始速度閾値Ntよりも小さいか否かを判断する(S21)。出力速度Noが通常変速開始速度閾値Nt以上のときは、S34でのシフトアップをするか否かの判断と実行を経てS21に戻り、出力速度Noが通常変速開始速度閾値Ntよりも小さいか否かの判断を続行する。なお、S34にて実行されるシフトアップは一段ずつ変速する通常変速方法による変速である。通常変速開始速度閾値Ntよりも小さいときは、現在の速度段がF3速以上(F3速を含めた高速速度段)か否かを判断する(S22)。F2も含めた低速速度段のときは、変速方法として、通常変速と決定し、S29で変速開始する。F3以上のときは、一定車速で走行するために必要な推進力の必要牽引力Fnを演算する(S23)。必要牽引力Fnの演算手順を次に説明する。
θの勾配値をもつ走行路を登坂しているときの作業車両の運動方程式は式(5)で示せる。
F−W×sinθ=m×a…………(5)
ここで、
F:車両の推進力
W:車両重量
m:Wを重力加速度gで除した値
a:車両進行方向加速度
推進力Fから加速力(m×a)を差し引いた値の必要牽引力Fnは式(6)で表わせる。
Fn=F−(m×a)=W×sinθ…………(6)
ここで、
F:エンジン出力トルクToに基づいて演算した車両の推進力
W:車両重量検出器24で検出した車両重量
m:車両質量を表し、車両重量Wを重力加速度gで除した値
a:出力回転Noに基づいて演算した車両進行方向加速度
のようにすでに検出されている値により必要牽引力Fnを演算できる。
【0022】
ここで、図6に車速Vと必要牽引力Fnの関係を示す。このV−Fn曲線はエンジンの出力トルク性能曲線と速度段毎の減速比とから予め演算されてコントローラ40に記憶されている。必要牽引力Fnが、例えばFnSのときはF5で走行可能であり、FnLのときはF3で走行可能である。
演算した必要牽引力Fnが例えばFnLであれば、走行可能速度段はF3と決定される(S24)。次にS25で段飛び変速か否かが判断され、現在の速度段がF5であれば、S25にて段飛び変速と判断され、S26にて、出力回転Noが段飛び変速開始速度閾値Ndより小さいか否かを判断し、小さいときは、段飛び変速と決定し、S29で変速開始する。出力回転Noが段飛び変速開始速度閾値Nd以上のときは、現在の速度段を保持してS23に戻り必要牽引力Fnの演算を続ける。S25で隣合った速度段への変速と判断されると、1段ずつ変速する通常変速と決定し、S29で変速開始する。S29で変速開始した後の制御フローのS30,S31,S32は第1実施形態の図2で説明した制御フローのS9,S10,S11と同一であるので説明を省略する。
【0023】
本実施形態によれば、車両重量検出器で検出した車両重量Wと、エンジン出力トルク演算部で演算したエンジン出力トルクToと、コントローラで演算した車両進行方向加速度aとに基づいて一定車速走行に必要とする必要牽引力Fnを演算する。演算した必要牽引力Fnと車速−牽引力曲線とにより走行可能速度段を決定して、決定した速度段が現在の速度段と隣合っていないとき途中の変速段を経ず段飛びで変速する。これにより、変速回数が減少するので第1実施形態と同様にオペレータが手動でシフトレバーを段飛びで変速する必要がなくなり、操作性の優れた変速制御装置を得ることができる。また、車両推進力及び車両加速度のように時間的に変化する状態量と、積み荷状態を判断できる車両重量とが次の速度段の決定にきめ細かく反映されるのでオペレータの操作感覚に合った変速制御装置を得ることができる。
【0024】
図7に第3実施形態のハード構成ブロック図を示す。第2実施形態で説明した図4に示すハード構成ブロック図と同一構成要素には同一符号を付して説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
検出器として、図4の車両重量検出器24を取り外し、車両の進行方向の加速度を検出する加速度検出器25を車両の所定位置に装着し、検出した加速度αはコントローラ40に入力されている。
【0025】
本実施形態のトランスミッションコントローラ40の制御フローチャートは第2実施形態の図5に示す制御フローチャートと同一であるので図示を省略する。第2実施形態と異なる必要牽引力Fnの演算方法のみを説明する。
式(5)より
F=(m×a)+(W×sinθ)
=m×(a+g×sinθ)
=m×α…………………………………………(7)
式(7)から導出できる車両質量mを式(6)に代入すると式(8)で必要牽引力Fnが演算できる。
Fn=F×(1−a/α)…………………………………………(8)
ここで、
F:エンジン出力トルクToに基づいて演算した車両の推進力
a:出力回転Noに基づいて演算した車両進行方向加速度
α:加速度検出器25により検出される加速度で、車両進行方向の車両加速度と重量加速度とが加算された加速度が検出される。即ち、車両が傾斜地にあるときは、傾斜勾配θによる重量加速度gの車両進行方向の分力(g×sinθ)と車両進行方向加速度とを加えた値が検出される。
以上により演算できる必要牽引力Fnに基づいて図5のS24で走行可能速度段を決定する。後の制御フローは第2実施形態で説明した制御フローと同一であるので、ここでは説明を省略する。
【0026】
本実施形態によれば、車両進行方向の加速度を検出する加速度検出器により検出した加速度αと、エンジン出力トルク演算部で演算したエンジン出力トルクToと、コントローラで演算した車両進行方向加速度aとに基づいて一定車速走行に必要とする必要牽引力Fnを演算する。演算した必要牽引力Fnと車速−牽引力曲線とにより変速開始と判断した時の走行可能速度段を決定して、決定した速度段に途中の変速段を経ず段飛びで変速する。これにより、第1実施形態と同様にオペレータが手動でシフトレバーを段飛びで変速する必要がなくなり、かつ変速回数が減少するので操作性の優れた変速制御装置を得ることができる。
また、車両推進力及び車両加速度のように時間的に変化する状態量と、積み荷状態を判断できる車両重量とが次の速度段の決定にきめ細かく反映されるのでオペレータの操作感覚に合った変速制御装置を得ることができる。
【0027】
以上、本発明によると、1段ずつ変速する通常変速の他に、変速後速度段に途中の変速段を経ず変速する段飛び変速を備え、変速後速度段が現在の速度段と隣合っていないときには、変速後速度段に段飛びで変速する。これにより、変速回数を低減でき、優れた乗り心地を得ることができる。トランスミッション出力軸回転速度を時間的に微分して求めた車両の加速度が所定の加速度閾値より小さいときに段飛び変速と決定して変速する。また、必要牽引力に基づいて走行可能速度段を決定し、現在の速度段と走行可能速度段の間に1段以上の速度段があるときには段飛び変速と決定して変速する。これらにより、平地から勾配の大きい登坂路に進入して車速の低下が急激な場合には、変速後速度段に途中の速度段を経ず変速するので、変速回数を減少できると共に、従来のようにオペレータが手動で段飛び変速ダウンする必要がなくなり、操作性のよい産業車両の変速制御装置を得ることができる。また、トランスミッション入力軸回転速度からトランスミッション出力軸回転速度の変速後速度段における入力軸換算回転速度を差し引いた入力軸換算相対速度が負から正になったときに変速後速度段に対応する変速後クラッチの油圧を立ち上げる指令を電磁比例制御弁に出力して変速する。これにより、クラッチをショックなく係合できるので、オペレータが不快と感じることがなく、優れた乗り心地を得ることができる。さらに、減少した変速回数と小さい変速ショックにより車両へのショックが少なくなるため、作業車両の荷台からの荷こぼれを低減でき、かつパワートレインの耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のハード構成ブロック図である。
【図2】第1実施形態の制御部のフローチャートである。
【図3】変速前クラッチの油圧、変速後クラッチの油圧、及び入力軸換算相対速度の関係の説明図である。
【図4】第2実施形態のハード構成ブロック図である。
【図5】第2実施形態の制御部のフローチャートである。
【図6】車速と牽引力の関係の説明図である。
【図7】第3実施形態のハード構成ブロック図である。
【符号の説明】
11…エンジン、12…トランスミッション、13…トルクコンバータ、16…電磁比例制御弁、17…トランスミッション入力軸回転速度検出器、18…トランスミッション出力軸回転速度検出器、19…燃料噴射装置、20…アクセルペダル、21…アクセルペダル操作量検出器、22…後輪、23…エンジン出力軸、40…トランスミッションコントローラ、60…エンジンコントローラ、61…エンジン出力トルク演算部、62…燃料噴射量演算部、Ni…トランスミッション入力軸回転速度、No…トランスミッション出力軸回転速度、Sp…電磁弁信号、Ac…アクセルペダル操作量、ρ…変速後変速段減速比、To…エンジン出力トルク。

Claims (3)

  1. 複数の油圧クラッチの係合と離脱、及び複数ギアの組み合わせにより速度段に応じて変速するトランスミッションと、オペレータのアクセルペダル操作量を検出するアクセルペダル操作量検出器と、トランスミッションの出力軸回転速度を検出するトランスミッション出力軸回転速度検出器と、トランスミッションの速度段に応じて各油圧クラッチに所定の油圧を供給する電磁比例制御弁と、アクセルペダル操作量とトランスミッション出力軸回転速度とに基づいて設定されている変速線図に基づいて変速後速度段を決定し、決定した変速後速度段に対応するクラッチ油圧の指令信号を電磁比例制御弁に出力して変速するトランスミッションコントローラとを備えた作業車両の変速制御装置において、
    トランスミッションの入力軸回転速度を検出するトランスミッション入力軸回転速度検出器を付設し、
    トランスミッションコントローラは、
    アクセルペダルが踏まれている状態で低速の速度段へ変速するときは、変速前速度段に対応する変速前クラッチの油圧をゼロ値にする指令を変速開始時に電磁比例制御弁に出力し、トランスミッション入力軸回転速度からトランスミッション出力軸回転速度の変速後速度段における入力軸換算回転速度を差し引いた入力軸換算相対速度が正か否かを判断して、前記入力軸換算相対速度が正になるまで待機して、前記入力軸換算相対速度が負から正になったときに、変速後速度段に対応する変速後クラッチの油圧を立ち上げる指令を電磁比例制御弁に出力して変速する
    ことを特徴とする作業車両の変速制御装置。
  2. 請求項1記載の作業車両の変速制御装置において、
    トランスミッションコントローラは、現在の速度段から途中の速度段を経ず変速後速度段へ変速する段飛び変速を可能にし、トランスミッション出力軸回転速度に基づいて演算した車両加速度が所定の加速度閾値よりも小さいときに段飛び変速し、加速度閾値以上のときには1段ずつ変速する
    ことを特徴とする作業車両の変速制御装置。
  3. 請求項1記載の作業車両の変速制御装置において、
    車両の重量を検出する車両重量検出器又は車両の進行方向の加速度を検出する加速度検出器を付設し、
    アクセルペダル操作量に基づいてエンジン出力トルクを演算し、演算したエンジン出力トルクをトランスミッションコントローラに出力するエンジンコントローラを備え、
    トランスミッションコントローラは、現在の速度段から途中の速度段を経ず変速後速度段へ変速する段飛び変速を可能にし、入力したエンジン出力トルクと、トランスミッション出力軸回転速度に基づいて演算した車両加速度と、車両重量検出器で検出した車両重量又は加速度検出器で検出した車両加速度とにより必要牽引力を演算し、演算された必要牽引力と、予めトランスミッションコントローラに記憶された車速−牽引力曲線とに基づいて変速後速度段を決定し、決定した変速後速度段が現在の速度段と隣合っていないときは段飛び変速し、隣合っているときは1段ずつ変速する
    ことを特徴とする作業車両の変速制御装置。
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