JP4254479B2 - オーディオ帯域拡張再生装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1に開示されたオーディオ帯域拡張再生装置では、倍音列の高調波を生成することになり、原音の高音域とは異なる余分な高調波を発生させてしまうという問題点があった。
また、本発明のオーディオ帯域拡張再生装置の1構成例は、前記第2のハイパスフィルタの後段に、音声信号の周波数を前記確定した周波数シフト量だけシフトする1個以上の第3の周波数シフト手段を直列に接続し、前記加算手段は、前記入力音声信号と前記第2のハイパスフィルタの出力音声信号と前記第3の周波数シフト手段の各出力音声信号とを加算するものである。
また、本発明のオーディオ帯域拡張再生装置の1構成例は、前記入力音声信号の周波数スペクトルと前記第2のハイパスフィルタの出力音声信号の周波数スペクトルとが連続した包絡線をなすように、前記第2のハイパスフィルタの出力音声信号のレベルを調整する第1のレベル調整手段を有するものである。
また、本発明のオーディオ帯域拡張再生装置の1構成例は、前記第3の周波数シフト手段に入力される音声信号の周波数スペクトルとこの第3の周波数シフト手段を通過した音声信号の周波数スペクトルとが連続した包絡線をなすように、前記第3の周波数シフト手段の各出力音声信号のレベルを調整する1個以上の第2のレベル調整手段を有するものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態となるオーディオ帯域拡張再生装置の構成を示すブロック図である。図1のオーディオ帯域拡張再生装置は、サンプリング周波数fs0のディジタル音声データに対して周波数fs1(fs1>fs0)のオーバーサンプリングを施すオーバーサンプリングフィルタ1と、オーバーサンプリングフィルタ1の出力音声データをフレーム単位で蓄積するフレームバッファ2と、フレームバッファ2の出力音声データから第1の特定周波数f1以上の成分を取り出す第1のハイパスフィルタ3と、ハイパスフィルタ3の出力音声データの周波数をシフトする第1の周波数シフト部4と、フレームバッファ2の出力音声データと周波数シフト部4の出力音声データとの相互相関演算を行い、最大相関を示す周波数シフト量を確定値として記憶する相互相関演算部5と、周波数の異なる複数の正弦波データを順次発生する正弦波テーブル6と、フレームバッファ2の出力音声データの周波数を確定した周波数シフト量だけシフトする第2の周波数シフト部7と、周波数シフト部7の出力音声データから第2の特定周波数f2(f2>f1)以上の成分を取り出す第2のハイパスフィルタ8と、フレームバッファ2の出力音声データとハイパスフィルタ8の出力音声データのレベルを比較して、ハイパスフィルタ8の出力音声データを適切なレベルに調整して出力する第1のレベル調整部9と、レベル調整部9の出力音声データを確定した周波数シフト量だけシフトする第3の周波数シフト部10と、レベル調整部9の出力音声データと周波数シフト部10の出力音声データのレベルを比較して、周波数シフト部10の出力音声データを適切なレベルに調整して出力する第2のレベル調整部11と、フレームバッファ2の出力音声データとレベル調整部9,11の出力音声データとを加算する加算器12とから構成される。相互相関演算部5と正弦波テーブル6とは、周波数シフト量を確定する演算手段を構成している。
オーバーサンプリングフィルタ1は、例えばCDプレイヤー等のディジタル音響機器(不図示)から出力されたサンプリング周波数fs0の音声データに対して周波数fs1のオーバーサンプリングを施す。本実施の形態では、サンプリング周波数fs0によって決まる音声データの再生上限周波数の2倍まで帯域拡張するため、fs1=2×fs0としている。
続いて、ハイパスフィルタ3は、フレームバッファ2の出力音声データから第1の特定周波数f1以上の成分を取り出す。音声データから基音成分を含まない倍音列の成分のみを取り出すために、第1の特定周波数(カットオフ周波数)f1は10kzに設定されている。図2(a)に示す周波数スペクトルの入力音声データから10kz以上の成分を取り出すことにより、ハイパスフィルタ3の出力音声データの周波数スペクトルは図2(b)のようになる。
図4(a)に周波数シフト部4の振幅特性および位相特性を示し、図4(b)に周波数シフト部4のインパルス応答特性を示す。
こうして、正弦波データの出力とこの正弦波データに基づく音声データの周波数シフトと相互相関演算とを図2(c)に示すように周波数シフト量(正弦波データの周波数)Δfを変更しながら繰り返し行う。
加算器12は、フレームバッファ2の出力音声データとレベル調整部9の出力音声データとレベル調整部11の出力音声データとを加算する。こうして、図2(h)に示すように、帯域拡張された音声データが加算器12から出力される。
第1の実施の形態では、第3の周波数シフト部10と第2のレベル調整部11とをそれぞれ1個ずつ使用しているが、演算負荷に余裕があれば、これらを複数設けることで帯域の拡張幅を広げてもよい。周波数シフト部10とレベル調整部11とを2個ずつ使用した場合の構成を図7に示す。周波数シフト部10とレベル調整部11とを複数設ける場合には、レベル調整部9の後段に周波数シフト部10とレベル調整部11の組を複数組直列に接続し、レベル調整部11により調整した周波数シフト部10の各出力を加算器12に入力すればよい。
また、第1、第2の実施の形態では、20kHzの非可聴帯域を補償する帯域拡張を行っているが、例えばMP3(MPEG1 Audio Layer III )等の圧縮音声データ(高音域がある程度切り捨てられたもの)の切り捨てられた高音域を補償する帯域拡張にも適用することができる。すなわち、可聴帯域での帯域拡張にもより有用に使用可能である。
Claims (4)
- 入力音声信号から第1の特定周波数f1以上の成分を取り出す第1のハイパスフィルタと、
この第1のハイパスフィルタの出力音声信号の周波数をシフトする第1の周波数シフト手段と、
前記入力音声信号と前記第1の周波数シフト手段の出力音声信号との相互相関演算を前記第1の周波数シフト手段による周波数シフト量を変更しながら繰り返し行い、前記演算の結果が最大相関を示す周波数シフト量を確定する演算手段と、
前記入力音声信号の周波数を前記確定した周波数シフト量だけシフトする第2の周波数シフト手段と、
前記第2の周波数シフト手段の出力音声信号から第2の特定周波数f2(f2>f1)以上の成分を取り出す第2のハイパスフィルタと、
前記入力音声信号と前記第2のハイパスフィルタの出力音声信号とを加算する加算手段とを有することを特徴とするオーディオ帯域拡張再生装置。 - 前記第2のハイパスフィルタの後段に、音声信号の周波数を前記確定した周波数シフト量だけシフトする1個以上の第3の周波数シフト手段を直列に接続し、
前記加算手段は、前記入力音声信号と前記第2のハイパスフィルタの出力音声信号と前記第3の周波数シフト手段の各出力音声信号とを加算することを特徴とするオーディオ帯域拡張再生装置。 - 請求項1記載のオーディオ帯域拡張再生装置において、
前記入力音声信号の周波数スペクトルと前記第2のハイパスフィルタの出力音声信号の周波数スペクトルとが連続した包絡線をなすように、前記第2のハイパスフィルタの出力音声信号のレベルを調整する第1のレベル調整手段を有することを特徴とするオーディオ帯域拡張再生装置。 - 請求項2記載のオーディオ帯域拡張再生装置において、
前記第3の周波数シフト手段に入力される音声信号の周波数スペクトルとこの第3の周波数シフト手段を通過した音声信号の周波数スペクトルとが連続した包絡線をなすように、前記第3の周波数シフト手段の各出力音声信号のレベルを調整する1個以上の第2のレベル調整手段を有することを特徴とするオーディオ帯域拡張再生装置。
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