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JP4247052B2 - 車両における操作装置 - Google Patents

車両における操作装置 Download PDF

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JP4247052B2
JP4247052B2 JP2003167034A JP2003167034A JP4247052B2 JP 4247052 B2 JP4247052 B2 JP 4247052B2 JP 2003167034 A JP2003167034 A JP 2003167034A JP 2003167034 A JP2003167034 A JP 2003167034A JP 4247052 B2 JP4247052 B2 JP 4247052B2
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、クラッチレバーなどの発進操作部と、駐車中の車両を制動させるための駐車制動操作部とを備えた車両における操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記車両における操作装置には、従来、ライダーなど乗員の操作により車両を発進可能とさせるクラッチレバーなどの発進操作部と、乗員の操作により駐車中の車両を制動可能とさせるパーキングブレーキレバーなどの駐車制動操作部とを備えたものがある。
【0003】
上記発進操作部をクラッチレバーとし、駐車制動操作部をパーキングブレーキレバーとした場合において、車両を発進させようとするときには、一般に、上記クラッチレバーを操作して、クラッチを切断動作させ、この状態で駆動手段であるエンジンを始動させたり、歯車変速装置の噛合状態を変化させたりさせる。その後、上記クラッチレバーへの操作を徐々に解除させて接続動作させれば、上記エンジンの駆動力が上記クラッチと変速装置とを介して後車輪に徐々に伝達され、所望の変速状態での車両の走行が可能となる。
【0004】
一方、上記車両を駐車制動状態にさせる場合には、上記パーキングブレーキレバーを操作し、これに連動する制動装置により駐車中の車両を制動させれば、この車両を駐車制動状態にさせることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術において、乗員が車両を発進させようとする際、この車両が駐車制動状態であるということをこの乗員が失念していたり認識していないとすれば、乗員は駐車制動状態のままで、クラッチレバーを操作して車両を発進させてしまうおそれがあり、この場合には、上記制動装置に無理な負荷が与えられて、この制動装置が損傷するおそれを生じる。
【0006】
そこで、車両が駐車制動状態であるか否かや、上記クラッチレバーが操作されたか否かを検出してそれぞれ検出信号を出力するセンサーを設け、車両が駐車制動状態である場合に、クラッチレバーを操作したときには、上記各検出信号に基づきエンジンを失火させるなどして、車両の発進を防止させるようにすることが考えられる。
【0007】
しかし、上記した構成では、各センサーを設けたことにより、上記操作装置の構成が複雑になるという問題点が生じる。
【0008】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、車両の駐車制動状態では、この車両の発進が防止されるようにして、上記制動に用いられる制動装置に損傷が生じないようにし、かつ、これが簡単な構成で達成されるようにすることを課題とする。
【0009】
また、車両への乗り心地を向上させることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の車両における操作装置は、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0011】
請求項1の発明は、乗員の操作により車両1を発進可能とさせる発進操作部40と、乗員の操作により駐車中の車両1を制動可能とさせる駐車制動操作部56とを備えた車両において、
【0012】
上記駐車制動操作部56が、上記発進操作部40の操作と互いに連動することなく、駐車中の車両1の制動を解除する位置とこの車両1を制動する位置とのいずれかの位置となるよう操作可能に構成され、上記車両1を制動する位置に位置させられた上記駐車制動操作部56が、上記発進操作部40への操作を規制するようにしたものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、操向用バーハンドル21に上記発進操作部40と駐車制動操作部56とをそれぞれ支持させた車両において、
【0014】
上記車両1の制動を解除する位置に位置させられた上記駐車制動操作部56のほぼ全体を、上記バーハンドル21の軸心22aよりも前側に位置させたものである。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記発進操作部40が上記バーハンドル21の端部に回動可能に枢支されるクラッチレバー42で構成され、このクラッチレバー42よりも上側に上記駐車制動操作部56を配設したものである。
【0016】
請求項4の発明は、請求項3の発明に加えて、クラッチ31を切断動作させるときの上記クラッチレバー42の回動方向(B)と、制動を解除させるときの上記駐車制動操作部56の移動方向(D)とが互いに逆方向になるようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0018】
図2,3において、符号1は前、後各二輪の鞍乗型四輪車両で、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは上記車両1の前方に向かってのこの車両1の幅方向をいうものとする。
【0019】
上記車両1は、車体2と、この車体2の前部に左、右フロントサスペンション3により懸架される左右前車輪4,4と、上記車体2の後部にリヤサスペンション5により懸架される左、右後車輪6,6と上記各前車輪4と互いに連動連結されライダーによって操向操作が可能とされる操向装置7と、上記車体2に支持され上記各後車輪6,6を走行駆動可能とする駆動装置8と、上記車両1を制動可能とする制動装置9とを備え、上記各サスペンション3,5と車輪4,6とによって、上記車体2が走行面10上に支持されている。
【0020】
上記車体2は、その骨格を構成して上記各サスペンション3,5により各車輪4,6を懸架する車体フレーム11と、上記車体フレーム11の後上部に支持されるシート12とを備えている。
【0021】
全図において、上記各フロントサスペンション3は、ダブルウィッシュボーン型のもので、上記車体2の車体フレーム11の前部にそれぞれ上下に揺動可能に枢支されるアッパ、ロアアーム14,15と、これら両アーム14,15の揺動端に操向可能に支持されて、上記前車輪4を支承するステアリングナックル16と、上記車体フレーム11の前部とロアアーム15とに架設される緩衝器17とを備えている。
【0022】
上記操向装置7は、上記シート12の前方で、上記車体フレーム11の前下部側から後上方に向かって延びる軸心回りに回動可能となるよう上記車体フレーム11に支承されるステアリングシャフト20と、車両1の幅方向に延びその長手方向の中央部が上記ステアリングシャフト20の上端部に支持される円形パイプ製のバーハンドル21とを備えている。このバーハンドル21は、上記ステアリングシャフト20の上端部に支持された円形パイプ製のバーハンドル本体22と、このバーハンドル本体22の各端部の軸心22a上でこのバーハンドル本体22の端部にそれぞれに取り付けられる左右グリップ23,24とを備えている。上記ステアリングシャフト20の下端部はタイロッドなどにより上記ステアリングナックル16と互いに連動連結され、上記バーハンドル21の後方に位置して上記シート12に着座した乗員(ライダー)の左右の各手により上記各グリップ23,24が把持可能とされ、操向操作が可能とされている。
【0023】
上記駆動装置8は、上記車体フレーム11に支持される内燃機関であるエンジン25と、このエンジン25に連設される歯車変速式の動力伝達装置26と、この動力伝達装置26に上記各後車輪6を連動連結させるチェーン巻掛機構27とを備えている。上記動力伝達装置26はその内部に上記チェーン巻掛機構27と連動連結される歯車式変速機構30と、上記エンジン25からの駆動力を上記変速機構30に対し接続、切断可能とさせる多板クラッチ31とを有している。
【0024】
上記制動装置9は、ディスクブレーキであって、上記前、後車輪4,6と共に回転する不図示のブレーキディスクと、上記車体2側に支持されて上記ブレーキディスクに摩擦接合可能とされる油圧式の第1キャリパ32、および機械式の第2キャリパ33とを備えている。
【0025】
上記車両1は、乗員の操作により、この車両1を発進可能な状態にさせたり、制動可能とさせるための操作装置34を備えている。
【0026】
上記操作装置34は、上記バーハンドル21のバーハンドル本体22の左端部に締結具37により固着されるブラケット38と、このブラケット38に枢支軸39により往、復回動A,B可能に枢支される発進操作部40と、この発進操作部40に上記クラッチ31を連動連結させるワイヤー41とを備え、上記発進操作部40は具体的にはクラッチレバー42とされている。上記ブラケット38は、上記ステアリングシャフト20の左端部から前方に突出するよう設けられ、上記クラッチレバー42は、その基部側(ブラケット38側)から左外側方に向かい延出して左側のグリップ23の前方に少し離れて位置している。
【0027】
上記クラッチ31は、常時は不図示のばねの付勢力Cにより接続動作するよう付勢されている。また、この付勢力Cにより、上記クラッチレバー42はワイヤー41を介しグリップ23から前方に離れるよう往回動Aさせられており、上記クラッチレバー42が左側のグリップ23の前方の所定位置(図1中実線)以上に往回動Aすることはストッパー43により阻止されている。
【0028】
一方、上記グリップ23を把持した手で、上記付勢力Cに対抗し上記クラッチレバー42に対し後方に向かう操作力を与えて復回動Bさせれば、上記ワイヤー41を介しクラッチ31が切断動作させられる。上記操作力を解除すれば、上記クラッチレバー42は上記付勢力Cにより往回動Aして元の位置に戻る(図1中実線)。
【0029】
特に、上記前車輪4の制動装置9に関連する操作装置34につき説明すると、この操作装置34は、上記バーハンドル21のバーハンドル本体22の右端部に枢支されるブレーキレバー44と、このブレーキレバー44に連動連結されるマスタシリンダ45と、このマスタシリンダ45から上記第1キャリパ32に圧油を供給可能とする圧油チューブ46と、この圧油チューブ46に外嵌する弾性のプロテクタチューブ47と、上記圧油チューブ46とプロテクタチューブ47とを保護するようこのプロテクタチューブ47に外嵌して上記アッパアーム14に締結具48と係止具49とにより取り付けられる樹脂製のプロテクタ50と、上記プロテクタチューブ47とプロテクタ50とにそれぞれ掛合して、上記アッパアーム14の所定位置に上記圧油チューブ46を位置決めするグロメット51とを備え、上記ブレーキレバー44への操作で、上記制動装置9が制動動作させられるようになっている。
【0030】
上記圧油チューブ46とプロテクタチューブ47の長手方向の中途部は、上記アッパアーム14の後縁部上面に配置され、上記圧油チューブ46等の中途部から上記第1キャリパ32に向かう部分は、上記アッパアーム14の揺動端部に成形された開口52を通り上記アッパアーム14の下方に向かって延出させられている。上記の場合、前車輪4を操向して最大操向角にしたとき、この前車輪4の側面が上記アッパアーム14の後端縁とプロテクタ50の後方にわずかの隙間を空けて位置するようになっており、それ以上に操向されることは、不図示のストッパーにより防止される。
【0031】
更に、上記操作装置34は、上記バーハンドル21のバーハンドル本体22の左端部に固着された上記ブラケット38に枢支軸55により往、復回動D,E可能に枢支される駐車制動操作部56と、この駐車制動操作部56に上記第2キャリパ33を連動連結させるワイヤー57とを備え、上記駐車制動操作部56は具体的にはパーキングブレーキレバー58とされている。このパーキングブレーキレバー58は、車両1の幅方向で、上記クラッチレバー42がその基部側から延出した方向(左外側方)とは反対の方向(右方)に向かって延出し、上記パーキングブレーキレバー58は、そのほぼ全体が上記バーハンドル21の左端部の軸心22aよりも前側に位置させられている。
【0032】
上記駐車制動操作部56のパーキングブレーキレバー58を、上記のように位置させた場合、上記第2キャリパ33は、不図示のばねの付勢力Fにより前記制動装置9のブレーキディスクから離反させられてこの制動装置9を不制動動作させている。つまり、上記パーキングブレーキレバー58は、発進操作部40への操作と互いに連動することなく、駐車中の車両1の制動を解除する位置に位置させられている。また、上記のように、パーキングブレーキレバー58が車両1の制動のための操作がなされる以前では、上記付勢力Fにより、このパーキングブレーキレバー58はワイヤー57を介し上記バーハンドル21にその前方から接近するよう往回動Dさせられており、上記パーキングブレーキレバー58がバーハンドル21の左端部の前方の所定位置(図1中実線)以上に往回動Dすることはストッパー59により阻止されている。
【0033】
一方、乗員が上記パーキングブレーキレバー58に車両1の制動のための操作力を与えて復回動Eさせ、このパーキングブレーキレバー58その基部側(ブラケット38側)から左外側方に延出するような姿勢にさせ、かつ、上記左側のグリップ23の前方に位置するまで復回動Eさせれば、上記第2キャリパ33は上記制動装置9のブレーキディスクに摩擦接合させられてこの制動装置9が制動動作させられる。つまり、上記パーキングブレーキレバー58は、上記発進操作部40の操作と互いに連動することなく、駐車中の車両1を制動する位置に位置させられて、車両1が駐車制動状態とされる。
【0034】
上記の場合、パーキングブレーキレバー58が上記のように復回動Eして左側のグリップ23の前方の所定位置(図1中一点鎖線)に達すると、それ以上に復回動Eすることは、上記パーキングブレーキレバー58がバーハンドル21の一部に当接することにより阻止され、上記パーキングブレーキレバー58は上記付勢力Fにより上記した所定位置(図1中一点鎖線)に弾性的に保持される。上記状態から上記パーキングブレーキレバー58に車両1の制動解除のための操作力を与えてこのパーキングブレーキレバー58を往回動Dさせれば、このパーキングブレーキレバー58は元の位置に戻り、再びこの位置に上記付勢力Fにより弾性的に保持される(図1中実線)。
【0035】
車両1の平面視(図1)で、上記両枢支軸39,55の各軸心は互いに接近させられ、かつ、互いにほぼ平行に延びている。上記クラッチレバー42とパーキングブレーキレバー58は、その各軌跡が上下方向で互いに近傍になるよう、かつ、上記バーハンドル21の左端部の前方域に位置するよう配置されてる。また、上記クラッチレバー42よりも上側に上記パーキングブレーキレバー58が配置されている。
【0036】
上記の場合、駐車制動操作部56のパーキングブレーキレバー58が車両1の制動のために操作されて復回動Eさせられ、上記所定位置に達し(図1中一点鎖線)、これにより、上記制動装置9が制動動作させられて車両1が駐車制動状態にされたとき、上記パーキングブレーキレバー58は、操作されていない発進操作部40のクラッチレバー42の位置(図1中実線)よりも前後方向で上記バーハンドル21の左端部である左側のグリップ23により近いところに位置することとされている。
【0037】
このため、上記グリップ23を把持した手で上記クラッチレバー42を操作しようとすると、上記パーキングブレーキレバー58が邪魔になって、上記クラッチレバー42を少し復回動Bさせた(図1中一点鎖線)以上に復回動Bさせることは規制される。つまり、上記車両1の駐車制動状態では、上記クラッチレバー42の操作により車両1が発進可能な状態になるということは防止される。
【0038】
よって、上記車両1が駐車制動状態であることを乗員が失念していたり、認識していないまま、上記車両1を発進可能な状態とし、かつ、発進させてしまうということは防止され、このため、上記発進により、上記制動に用いられる制動装置9に無理な負荷が与えられてこれが損傷するということは防止される。
【0039】
また、上記した制動装置9の損傷防止は、上記クラッチレバー42とパーキングブレーキレバー58の相対的な配置構成により達成されるのであって、センサーや制御装置が不要であることから、上記制動装置9の損傷防止は簡単な構成によって達成される。
【0040】
また、前記したように、車両1の制動を解除する位置に位置させられた上記駐車制動操作部56のパーキングブレーキレバー58のほぼ全体を、上記バーハンドル21の端部の軸心22aよりも前側に位置させてある。
【0041】
このため、上記車両1が駐車制動状態とされていない通常走行時などでは、上記駐車制動操作部56は、乗員側からみて、前後方向で上記バーハンドル21を隔ててこのバーハンドル21の前側に位置することとなる。よって、上記駐車制動操作部56が乗員に圧迫感を与えるということが防止されて、上記車両1への乗り心地が向上する。
【0042】
また、前記したように、発進操作部40が上記バーハンドル21の端部に回動可能に枢支されるクラッチレバー42で構成され、このクラッチレバー42よりも上側に上記駐車制動操作部56のパーキングブレーキレバー58を配設してある。
【0043】
このため、特に荒地走行用のバギー車両1では、上記バーハンドル21の各端部に乗員の膝が衝突しがちとなるが、上記したように駐車制動操作部56が、より上側に配置された分、この駐車制動操作部56への乗員の膝の衝突が防止されて、車両1への乗り心地が向上する。
【0044】
また、前記したように、クラッチ31を切断動作させるときの上記クラッチレバー42の復回動Bの回動方向と、制動を解除させるときの上記駐車制動操作部56のパーキングブレーキレバー58の往回動Dである移動方向とが互いに逆方向になるようにしてある。
【0045】
このため、上記駐車制動操作部56のパーキングブレーキレバー58が操作されて制動装置9が制動動作させられた車両1の駐車制動状態で、仮に、車両1を発進させる意図が無いにもかかわらず、上記クラッチレバー42を単に操作したような場合に、車両1の駐車制動状態が無意図的に解除されるということが防止されて、車両1は駐車制動状態のままに維持される。
【0046】
なお、以上は図示の例によるが、上記変速機構30は、次のように構成してもよい。
【0047】
即ち、上記駐車制動操作部56のパーキングブレーキレバー58を操作して復回動Eを完了させ、車両1を駐車制動状態にさせたとき(図1中一点鎖線)、これ以上のパーキングブレーキレバー58の復回動E´を一旦規制するばね式位置決め手段を設ける。そして、この状態から、上記発進操作部40のクラッチレバー42を操作して復回動Bさせ、かつ、このクラッチレバー42への操作力が上記位置決め手段の規制力を越えたとき、上記クラッチレバー42の操作力により上記パーキングブレーキレバー58を更に復回動E´させて、図1中実線で示す元の位置に戻るようにしてもよい。つまり、上記クラッチレバー42を大きい操作力で操作したときには、制動装置9が自動的に不制動動作させられて、車両1が発進可能な状態になるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0049】
請求項1の発明は、乗員の操作により車両を発進可能とさせる発進操作部と、乗員の操作により駐車中の車両を制動可能とさせる駐車制動操作部とを備えた車両において、
【0050】
上記駐車制動操作部が、上記発進操作部の操作と互いに連動することなく、駐車中の車両の制動を解除する位置とこの車両を制動する位置とのいずれかの位置となるよう操作可能に構成され、上記車両を制動する位置に位置させられた上記駐車制動操作部が、上記発進操作部への操作を規制するようにしてある。
【0051】
このため、上記駐車制動操作部が操作された車両の駐車制動状態で、上記発進操作部を操作して車両を発進可能な状態にさせようとしても、上記発進操作部の操作は上記駐車制動操作部により規制されて、上記車両が発進可能な状態になることは防止される。
【0052】
よって、上記車両が駐車制動状態であることを乗員が失念していたり、認識していないまま、上記車両を発進可能な状態とし、かつ、発進させてしまうということは防止され、このため、上記発進より、上記制動に用いられる制動装置に無理な負荷が与えられてこれが損傷するということは防止される。
【0053】
また、上記した制動装置の損傷防止は、上記発進操作部と駐車制動操作部の相対的な配置構成により達成されるのであって、センサーや制御装置が不要であることから、上記制動装置の損傷防止は簡単な構成によって達成される。
【0054】
請求項2の発明は、操向用バーハンドルに上記発進操作部と駐車制動操作部とをそれぞれ支持させた車両において、
【0055】
上記車両の制動を解除する位置に位置させられた上記駐車制動操作部のほぼ全体を、上記バーハンドルの軸心よりも前側に位置させてある。
【0056】
このため、上記車両が駐車制動状態とされていない通常走行時などでは、上記駐車制動操作部は、乗員側からみて、前後方向で上記バーハンドルを隔ててこのバーハンドルの前側に位置することとなる。よって、上記駐車制動操作部が乗員に圧迫感を与えるということが防止されて、上記車両への乗り心地が向上する。
【0057】
請求項3の発明は、上記発進操作部が上記バーハンドルの端部に回動可能に枢支されるクラッチレバーで構成され、このクラッチレバーよりも上側に上記駐車制動操作部を配設してある。
【0058】
このため、特に荒地走行用のバギー車両では、上記バーハンドルの各端部に乗員の膝が衝突しがちとなるが、上記したように駐車制動操作部が、より上側に配置された分、この駐車制動操作部への乗員の膝の衝突が防止されて、車両への乗り心地が向上する。
【0059】
請求項4の発明は、クラッチを切断動作させるときの上記クラッチレバーの回動方向と、制動を解除させるときの上記駐車制動操作部の移動方向とが互いに逆方向になるようにしてある。
【0060】
このため、上記駐車制動操作部を、車両を制動する位置に位置させた車両の駐車制動状態で、仮に、車両を発進させる意図が無いにもかかわらず、上記クラッチレバーを単に操作したような場合に、車両の駐車制動状態が無意図的に解除されるということが防止されて、車両は駐車制動状態のままに維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図3の部分拡大図である。
【図2】 車両の側面図である。
【図3】 車両の平面図である。
【図4】 車両の部分正面図である。
【図5】 図4の5−5線矢視図である。
【符号の説明】
1 車両
2 車体
9 制動装置
20 ステアリングシャフト
21 バーハンドル
22 バーハンドル本体
22a 軸心
23 グリップ
31 クラッチ
33 第2キャリパ
34 操作装置
37 締結具
38 ブラケット
39 枢支軸
40 発進操作部
41 ワイヤー
42 クラッチレバー
55 枢支軸
56 駐車制動操作部
57 ワイヤー
58 パーキングブレーキレバー
A 往回動
B 復回動
C 付勢力
D 往回動
E 復回動
F 付勢力

Claims (4)

  1. 乗員の操作により車両を発進可能とさせる発進操作部と、乗員の操作により駐車中の車両を制動可能とさせる駐車制動操作部とを備えた車両において、
    上記駐車制動操作部が、上記発進操作部の操作と互いに連動することなく、駐車中の車両の制動を解除する位置とこの車両を制動する位置とのいずれかの位置となるよう操作可能に構成され、上記車両を制動する位置に位置させられた上記駐車制動操作部が、上記発進操作部への操作を規制するようにした車両における操作装置。
  2. 操向用バーハンドルに上記発進操作部と駐車制動操作部とをそれぞれ支持させた車両において、
    上記車両の制動を解除する位置に位置させられた上記駐車制動操作部のほぼ全体を、上記バーハンドルの軸心よりも前側に位置させた請求項1に記載の車両における操作装置。
  3. 上記発進操作部が上記バーハンドルの端部に回動可能に枢支されるクラッチレバーで構成され、このクラッチレバーよりも上側に上記駐車制動操作部を配設した請求項1、もしくは2に記載の車両における操作装置。
  4. クラッチを切断動作させるときの上記クラッチレバーの回動方向と、制動を解除させるときの上記駐車制動操作部の移動方向とが互いに逆方向になるようにした請求項3に記載の車両における操作装置。
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