JP4245000B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
従来は、車載バッテリ(DC12V)を直に印加するようにしており、モータもDC12V仕様のものを使用し、大電流を前記モータに供給するために、モータの大型化、使用配線の大容量化(太線化)は避けることはできない。
この電動パワーステアリング装置においては、モータに電流を供給する回路に図51に示すような昇圧回路300及び昇圧回路制御装置301を設けている。
昇圧回路300は、車載バッテリからのバッテリ電圧VPIG(DC12V)の印加点P1と前記モータへの電圧印加点P2との間に設けられている。昇圧回路300はコンデンサC1,C2、コイルL、ダイオードD、スイッチング用のトランジスタQ1を備えている。
請求項12の発明は、請求項11において、昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、電動機の電力をオンオフする第2開閉手段を備え、前記判定手段が故障判定したときには、昇圧回路制御手段は、第1開閉手段及び第2開閉手段をオフ制御することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項11において、前記判定手段が故障判定したときには、第1スイッチング素子を常時オフ制御し、第2スイッチング素子を常時オン制御することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項2乃至請求項8のいずれか1項において、昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、第2スイッチング素子のドレインに対して第2抵抗を介して接続され、イグニッションスイッチのオン時にイグニッション電圧を印加する回路とを、備え、昇圧回路制御手段には、イグニッションスイッチがオン時に、第1開閉手段をオン制御する前に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の両者に対して同時にそれぞれオン制御又はオフ制御、或いは同時にそれぞれオフ制御、オン制御する第2素子制御手段と、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子のうち少なくとも第1スイッチング素子のドレイン電圧を検出するドレイン電圧検出手段と、前記ドレイン電圧と第2故障判定値とを比較して、昇圧回路の故障判定をする第2故障判定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項9乃至請求項14のいずれか1項において、電動機の電力をオンオフする第2開閉手段を備え、前記第2故障判定手段が故障判定したときには、昇圧回路制御手段は、第1開閉手段及び第2開閉手段をオフ制御することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項9乃至請求項14のいずれか1項において、電動機の電力をオンオフする第2開閉手段を備え、前記第2故障判定手段が故障判定したときには、昇圧回路制御手段は、第1開閉手段及び第2開閉手段をともにオン制御し、かつ、第1スイッチング素子を常時オフ制御し、第2スイッチング素子を常時オン制御することを特徴とする。
請求項1、4〜6、11〜13に記載の発明によれば、昇圧回路が故障している場合には、昇圧回路の昇圧制御を中止することができ、昇圧回路の異常時における昇圧回路の破壊を防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、イグニッションスイッチをオンした後のイニシャルチェック時の段階で昇圧回路が故障している場合、フェールセーフを掛けることができる。
請求項15に記載の発明によれば、イグニッションスイッチをオンした後のイニシャルチェック時の段階で昇圧回路が故障している場合、フェールセーフを掛けることができる。
(構成)
尚、第1実施形態〜第10実施形態は、参考実施形態として具体化した電動パワーステアリング装置を図1〜図6に従って説明する。
ステアリングホイール1に連結したステアリングシャフト2には、トーションバー3が設けられている。このトーションバー3には、トルクセンサ4が装着されている。そして、ステアリングシャフト2が回転してトーションバー3に力が加わると、加わった力に応じてトーションバー3が捩れ、その捩れ、即ちステアリングホイール1にかかる操舵トルクτをトルクセンサ4が検出している。
又、ステアリングシャフト2には減速機5が固着されている。この減速機5には電動機としての電動モータ(以下、モータという)6の回転軸に取着したギア7が噛合されている。前記モータ6は、三相同期式永久磁石モータで構成したブラシレスモータである。
次に、この電動パワーステアリング装置20の電気的構成を示す。
トルクセンサ4は、ステアリングホイール1の操舵トルクτに応じた電圧を出力している。車速センサ16は、その時の車速を前輪14の回転数に相対する周期のパルス信号として出力する。
なお、制御装置20は制御信号発生手段に相当する。
モータ駆動装置35は、電動機駆動手段を構成している。
本実施形態の昇圧回路100は、印加点P1と電圧印加点P2間には、昇圧用コイル(以下、単にコイルという)Lと、トランジスタQ2が接続されている。前記トランジスタQ2は、ソースがコイルLに接続され、ドレインが電圧印加点P2に接続されている。又、トランジスタQ2のゲートは制御装置20のCPU21に接続されている。D2はトランジスタQ2の寄生ダイオードである。
前記コンデンサC2は昇圧用コイルによる昇圧電圧を平滑するコンデンサに相当する。
図5は、制御装置20の機能ブロック図を示している。すなわち、CPU21内部において、プログラムで実行される機能を示す制御ブロック図である。
制御装置20は昇圧回路制御手段を構成する。
演算器110は、ROM22に予め格納されている目標出力電圧VBPIG*(本実施形態では20V)と、A/D変換部150を介して入力したVBPIGとの偏差を算出し、PID制御部120にその偏差を供給する。
第1実施形態では、力行状態でのデューティ比αは、0≦α≦α0<1としている。α0は制限値であり、PWM演算部130にてデューティ比αを算出した結果が、α0を超える場合には、デューティ比αとして、α0が決定される。
なお、第1実施形態を始めとして、他の実施形態において、トランジスタQ2がトランジスタQ1と交互にオンオフする場合、トランジスタQ2のデューティ比については(1−|α|)にて算出できるため、特に断らない限り説明を省略する。
さて、本実施形態では、図6に示す駆動パターンのデューティ比駆動信号により、トランジスタQ1,Q2が力行時及び回生時において、交互にオンオフ駆動される。
(1) 本実施形態では、車速Vとステアリングホイール1の操舵トルクτに基づいてd軸指令電流Id*,q軸指令電流Iq*(電動機制御信号)を決定し、同信号を出力する指令電流設定部54(制御信号発生手段)と、d軸指令電流Id*,q軸指令電流Iq*(電動機制御信号)に基づいてモータ6(電動機)を駆動するモータ駆動装置35(電動機駆動手段)とを備えるようにした。そして、バッテリBとモータ駆動装置35(電動機駆動手段)間の電流供給回路に昇圧回路100を設けた。昇圧回路100は、一端側がバッテリBに接続されてバッテリ電圧が印加されるコイルL(昇圧用コイル)と、同コイルLを地絡又は開放するトランジスタQ1(第1スイッチング素子)と、コイルLの他端側に接続され、オンオフするトランジスタQ2(第2スイッチング素子)と、トランジスタQ2の出力側に接続され、コイルLによる出力電圧(昇圧電圧)を平滑するコンデンサC2とを備えた。
(2) 第1実施形態では、バッテリBとモータ駆動装置35(電動機駆動手段)間の電流供給回路に昇圧回路100を設けた。又、昇圧回路100は、バッテリBに接続されたコイルL(昇圧用コイル)と、コイルLを地絡又は開放するトランジスタQ1(第1スイッチング素子)と、コイルLに接続されるトランジスタQ2(第2スイッチング素子)と、出力電圧を平滑するコンデンサC2とを設けた。
次に、第2実施形態を図7を参照して説明する。
なお、本実施形態を含む以下の実施形態では、他の実施形態(第2実施形態では第1実施形態)と同一構成又は相当する構成については、同一符号を付して、説明を省略し、異なるところを中心にして説明する。
すなわち、第1実施形態において、PID制御部120ではトランジスタQ1,Q2の制御量を演算し、演算された制御量は、PWM演算部130によって対応するデューティ比駆動信号に変換される。このときのデューティ比αが「−」のときは回生状態であり、「+」のときは力行状態であることを示している。従って、PWM演算部130が、特に操舵状態判定手段に相当する。PWM演算部130Wでは、デューティ比が「+」のとき(力行状態)と、デューティ比が「−」のとき(回生状態)に応じてデューティ比駆動信号を各トランジスタQ1,Q2に印加する。
そして、PWM演算部130から出力されたデューティ比駆動信号は、第2実施形態では、モータ6の力行時と回生時におけるトランジスタQ1,Q2の駆動パターンが図7に示すように異なっている。
又、回生時では、トランジスタQ1,Q2は交互にオンオフ駆動されるようにデューティ比駆動信号が印加される。
力行時においては、デューティ比αが「+」であるため、PWM演算部130から、トランジスタQ1をオンオフ駆動するデューティ比駆動信号が印加され、一方、トランジスタQ2をオフの状態のままとなるデューティ比駆動信号が印加される。以下、前記デューティ比αが「+」のときには、「制御装置20は、モータ6が力行状態であるとの判定をした」といい、デューティ比αが「−」のときには、「制御装置20は、モータ6が回生状態であるとの判定をした」という。
このため、昇圧回路100では、トランジスタQ1のみがスイッチング動作を行なう。この結果、コイルLでエネルギーの蓄積と放出とが繰り返される。このとき、第1実施形態と同様にトランジスタQ2のドレイン側に放出の際の高電圧が現れる。これは、トランジスタQ2がオフ状態であっても、トランジスタQ2に寄生ダイオードD2があるため、同寄生ダイオードD2を介してトランジスタQ2のドレイン側に高電圧が生ずるためである。
(1) 第2実施形態では、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいて、モータ6の力行、回生状態を判定する制御装置20(操舵状態判定手段)を設けた。さらに、制御装置20は、力行状態と判定すると、トランジスタQ1(第1スイッチング素子)のみをオンオフして制御するようにした。
(2) 又、制御装置20が、回生状態と判定すると、トランジスタQ1,Q2の両者を交互にオンオフ制御するようにした。
3.第3実施形態(参考実施形態)
次に、第3実施形態を図8を参照して説明する。
そして、第3実施形態では、第2実施形態と構成は同一であるが、制御が異なっている。すなわち、力行時は、第2実施形態と同様にトランジスタQ1,Q2に対してデューティ比駆動信号を印加するが、回生時においては、下記のように異なっている。
(1) 第3実施形態では、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいて、モータ6の力行、回生状態を判定する制御装置20(操舵状態判定手段)を設けた。制御装置20は、力行状態と判定すると、トランジスタQ1(第1スイッチング素子)のみをオンオフ制御し、回生状態と判定すると、トランジスタQ2のみをオンオフ制御するようにした。
又、回生時(回生状態)では、トランジスタQ2のみがオンオフ駆動されるため、第1実施形態の回生時(回生状態)と同様に、本実施形態では、トランジスタQ2をオンした際に流れる電流による発熱量(ロス)が少ないため、効率を上げることができる。
次に、第4実施形態を図9及び図10を参照して説明する。第4実施形態の構成は、第2実施形態と同一の構成とされており、第2実施形態と制御が異なっている。
第4実施形態の回生状態でのトランジスタQ2でのデューティ比(1−|α|)は、0≦|α|≦1としている。
(1) 第4実施形態では、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいて、モータ6の力行、回生状態を判定する制御装置20(操舵状態判定手段)を設けた。制御装置20は、力行状態と判定すると、トランジスタQ1,Q2を交互にオンオフ制御し、回生状態と判定すると、トランジスタQ2のみをオンオフ制御するようにした。
5.第5実施形態(参考実施形態)
次に第5実施形態を図11〜図13を参照して説明する。
ダイオードD3のカソードはプリドライバ24のVB端子に接続されている。
又、プリドライバ24のVS端子は、トランジスタQ1のドレインに接続されている。プリドライバ24は、CPU21からのトランジスタQ2に関するデューティ比駆動信号に基づいて、コンデンサC3にチャージした電圧を、HO端子を介してトランジスタQ2のゲートに印加可能にされている。
次に、第5実施形態の作用を説明する。
制御装置20は、第4実施形態と同様にモータ6が力行状態であると判定すると、トランジスタQ1,Q2を交互にオンオフ制御する(図12参照)。このとき、トランジスタQ1をオンすると、トランジスタQ1のドレインがグランド電位に落ちる。すると、コンデンサC3が印加点P1の電位(DC12V)にチャージされる。又、次にトランジスタQ1がオフすると、前記トランジスタQ1のドレイン電位が12Vになるため、ダイオードD3とコンデンサC3との接続点の電位が24Vになる。
従って、このコンデンサC3の電圧が、トランジスタQ2に関するデューティ比駆動信号(オン信号の場合)に基づいて、トランジスタQ2のゲートに印加される。このとき、トランジスタQ2のゲート電位Vgがソース電位Vsよりも高いため、トランジスタQ2がオンする。
又、制御装置20は、モータ6が回生状態であると判定すると、図13に示すようにトランジスタQ1,Q2を制御する。
(1) 第5実施形態では、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいて、モータ6の力行、回生状態を判定する制御装置20(操舵状態判定手段)を設けた。又、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子をnチャンネル形MOSFETのトランジスタQ1,Q2にて構成した。さらに、バッテリBとトランジスタQ1のドレイン間に接続されるとともに、トランジスタQ2のゲートに印加する電圧を発生するブートストラップ回路BSを設けた。又、前記ブートストラップ回路BSにはコンデンサC3(ブートストラップコンデンサ)を含むように、同コンデンサC3の電位をトランジスタQ2のゲートに印加可能にしている。
しかし、第5実施形態のようにブートストラップ回路BSを設けた場合、回生時に仮にトランジスタQ1をオンしないと、コンデンサC3は充電されないことになる。このため、コンデンサC3が放電して、いずれゲート電位Vgがソース電位Vsよりも下がり、トランジスタQ2がオンできなくなって回生電流の吸収ができなくなる。
前記第5実施形態を下記のようにしても良い。
○第5実施形態では、回生時には、一定周期毎に、固定デューティ比にて第1スイッチング素子であるトランジスタQ1をオンオフ制御するようにした。この代わりに、前記第1期間Taは、トランジスタQ1を固定デューティ比にてオンオフ制御し、第2期間Tbを可変デューティ比にてオンオフ制御するようにしても良い。
次に第6実施形態を図14〜図17を参照して説明する。なお、第6実施形態は、第5実施形態の回路構成と同じであって、回生時の制御を変形した実施形態であるため、第5実施形態と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
第6実施形態では、回生時の制御において、図14に示すようにガード機能部140を、PWM演算部130と昇圧回路100との間に設けている。
回生時の制御においては、第5実施形態と異なり、トランジスタQ1を全オフとし、トランジスタQ2がオンオフ駆動するようにPWM制御される。そして、トランジスタQ2のデューティ比(1−|α|)はトランジスタQ2が全オンとならないように、言い換えると、必ずオフできるようにガード(制限)されている。
同図に示すように本実施形態においても、第1期間Ta及び第2期間Tbが交互に繰り返される駆動パターンとされている。第6実施形態は第5実施形態と同様に第1期間Taは、充電期間に相当するとともに、α演算が反映しない非反映期間に相当する。第2期間Tbは、放電期間に相当するとともに、α演算が反映する反映期間に相当する。
図15に示す第1期間TaのモードI(トランジスタQ2がオン、トランジスタQ1がオフ)のときは、図16に示すようにモータ6で発生した回生電力は、トランジスタQ2、コイルLを通じて回生電流I1がバッテリBに流れ込み吸収される。
このようにモードIIにおいては、トランジスタQ2が必ずオフし、ブートストラップ回路BSのコンデンサC3がチャージされる。この結果、トランジスタQ2のゲート電位Vgをソース電位Vsよりも高く維持することができ、その後のトランジスタQ2のオンを可能にしている。すなわち、第6実施形態では、回生状態ではトランジスタQ1が全オフとなるが、上記のようにモードII時において、トランジスタQ2が必ずオフしてコンデンサC3がチャージされるため、トランジスタQ2のオンが可能である。
第6実施形態では、下記の効果がある。
又、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子をnチャンネル形MOSFETのトランジスタQ1,Q2にて構成した。さらに、バッテリBとトランジスタQ1のドレインに接続されるとともに、トランジスタQ2のゲートに印加する電圧を発生するブートストラップ回路BSを設けた。
又、回生状態と判定すると、トランジスタQ1を全オフし、トランジスタQ2(第2スイッチング素子)のみをオンオフ制御のためにPWM制御するとともに、同PWM制御では所定デューティ比(1−αg)を越えてPWM制御しないように、デューティ制限するようにした。すなわち、トランジスタQ2には必ずオフする期間を含むようにオンオフ制御すべくPWM制御した。
次に第7実施形態を図2、図18及び図19を参照して説明する。
第7実施形態は、第4実施形態の構成及び第4実施形態の回生時のトランジスタQ1,Q2の制御と同一とされている。そして、力行状態のトランジスタQ1,Q2の制御が第4実施形態と異なっている。
負荷状態判定手段としての制御装置20は、CPU21が、図2に示すように入力した操舵トルクτ(操舵トルク信号)に基づいてモータ6の負荷状態が高負荷か低負荷であるかを判定する。本実施形態では、判定基準値として、0を採用し、操舵トルクτが0の場合を低負荷とし、それ以外の場合を高負荷と判定している。
第7実施形態では下記の効果がある。
この結果、力行状態であって、モータ6の負荷状態が、低負荷の場合、特に本実施形態では無負荷の場合には、トランジスタQ2が全オフするため、トランジスタQ2の発熱がなくなって、スイッチング損失(ロス)がなくなり、効率を上げることができる。
8.第8実施形態(参考実施形態)
次に、第8実施形態について説明する。
この結果、第8実施形態では、下記の効果を奏する。
(2)又、第8実施形態では、制御装置20は、回生状態と判定すると、両トランジスタQ1,Q2を固定デューティ比α1にてオンオフ制御する第1期間Taと、トランジスタQ1をオフに保持し、かつトランジスタQ2をオンオフ駆動制御するようにした第2期間Tbを含む周期で制御を行うようにした。
9.第9実施形態(参考実施形態)
次に、第9実施形態について説明する。
そして、制御装置20は、回生状態と判定したときには、第6実施形態と同様に図15に示すようにトランジスタQ1,Q2にデューティ比駆動信号を印加するようにされている。
(1) 目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいて、モータ6の力行、回生状態を判定する制御装置20(操舵状態判定手段)を設けた。又、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子をnチャンネル形MOSFETのトランジスタQ1,Q2にて構成した。さらに、バッテリBとトランジスタQ1のドレインに接続されるとともに、トランジスタQ2のゲートに印加する電圧を発生するブートストラップ回路BSを設けた。同ブートストラップ回路BSにはコンデンサC3を含むように構成し、コンデンサC3の電位を印加可能に同コンデンサをトランジスタQ2(第2スイッチング素子)のゲートに接続した。
(2) 又、制御装置20は、回生状態と判定すると、トランジスタQ1を全オフし、トランジスタQ2(第2スイッチング素子)のみをオンオフ制御のためにPWM制御するとともに、同PWM制御では所定デューティ比(1−αg)を越えてPWM制御しないように、デューティ制限するようにした。すなわち、トランジスタQ2には必ずオフする期間を含むようにオンオフ制御するためにPWM制御した。
次に、第10実施形態について図12、図20を参照して説明する。
第10実施形態では、第5実施形態と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略し、第5実施形態の構成と異なるところを中心に説明する。
例えば、プリドライバ24は、CPU21からのトランジスタQ2に関するデューティ比駆動信号に基づいて、コンデンサC3にチャージした電圧を、HO端子を介してトランジスタQ2のゲートに印加する。又、プリドライバ24は、CPU21からのトランジスタQ1に関するデューティ比駆動信号に基づいて、印加点P1の電圧(本実施形態ではDC12V)をLO端子を介してトランジスタQ1のゲートに印加する。
(作用)
上記のように構成された第10実施形態の作用を説明する。
従って、このコンデンサC3の電圧が、トランジスタQ2に関するデューティ比駆動信号(オン信号の場合)に基づいて、トランジスタQ2のゲートに印加される。このとき、トランジスタQ2のゲート電位Vgがソース電位Vsよりも高いため、トランジスタQ2がオンする。
この場合、回生状態であるため、トランジスタQ1を全オフとしても、モータ6で発生した回生電力のため、トランジスタQ2のドレイン電位が上がる。このため、トランジスタQ1のオフによってトランジスタQ1のドレイン電位が12Vになって、ダイオードD3とコンデンサC3との接続点の電位が「12V+トランジスタQ2のドレイン電位」となる。
従って、このコンデンサC3の電圧が、トランジスタQ2に関するデューティ比駆動信号(オン信号の場合)に基づいて、トランジスタQ2のゲートに印加される。このとき、トランジスタQ2のゲート電位Vgがソース電位Vsよりも高いため、トランジスタQ2がオンする。
(1) 第10実施形態では、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいて、モータ6の力行、回生状態を判定する制御装置20(操舵状態判定手段)を設けた。
この結果、第10実施形態においても、回生状態では、トランジスタQ1を全オフした状態でも、トランジスタQ2のドレイン電位が回生電力により上がり、結果的に、トランジスタQ2のゲート電位Vgをソース電位Vsよりも高くする。このため、トランジスタQ2をオンオフ制御できるため、回生電流をバッテリBに吸収することができる。
第5実施形態では、回生時には、トランジスタQ1を固定デューティ比α1にて、PWM制御する第1期間Taを設けることにより、第2期間TbにてコンデンサC3を放電しても、トランジスタQ2をオンオフ駆動できるようにしていた。それに対して、第10実施形態では、トランジスタQ1を全オフにすることができるため、トランジスタQ1による発熱がなくなり、効率を上げることができる。
次に第11実施形態を図21及び図22を参照して説明する。
第11実施形態は、第2実施形態及び第1実施形態の構成と同一であり、目標出力電圧VBPIG*を可変にしたところが異なっているため、異なるところを中心にして説明する。
図21は、制御装置20の機能ブロック図を示している。すなわち、CPU21内部において、プログラムで実行される機能を示す制御ブロック図である。
CPU21は、目標出力電圧設定部160、演算器110、PID制御部120、PWM演算部130、A/D変換部150を備えている。
第1実施形態及び第2実施形態では、目標出力電圧VBPIG*を例えば20Vのように一定にしていた。それに対して、本実施形態では、目標出力電圧設定部160により、q軸指令電流Iq*に応じて、目標出力電圧VBPIG*を可変にしている。具体的には、目標出力電圧設定部160は図21に示すようにq軸指令電流Iq*が大きい領域M3では、そうでない領域M1,M2に比して目標出力電圧VBPIG*を低下させるように設定する。すなわち、目標出力電圧設定部160は、q軸指令電流Iq*と目標出力電圧VBPIG*とからなる2次元マップにて構成されており、ROM22に格納されている。そして、CPU21は、q軸指令電流Iq*を入力すると、この2次元マップを利用して、目標出力電圧VBPIG*を算出する。
第11実施形態の効果は下記の効果がある。
(2) 第11実施形態では、制御装置20(昇圧回路制御手段)は、昇圧回路100の目標出力電圧VBPIG*を設定する目標出力電圧設定部160(目標出力電圧設定手段)と、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいてPID制御演算するPID制御部120(少なくともP制御する制御演算手段)と、PID制御部120の演算値に基づいてPWM演算を行いデューティ比を演算するPWM演算部130(PWM演算手段)とを含むようにした。そして、PWM演算部130にて演算されたデューティ比αに基づいて第1、第2スイッチング素子Q1,Q2をオンオフ制御するようにした。
次に第12実施形態を図23を参照して説明する。
第12実施形態は、第11実施形態の一部を変更したものである。
第12実施形態においても、第11実施形態と同様に、据え切り、低速走行時等の大出力時には、モータ回転数の追従性は要求されないので、昇圧させる必要がない。従って、低速走行の場合には、この場合、昇圧用のトランジスタQ1,Q2を完全に停止してもよい。低速(車速0の場合を含む)走行領域V1では目標出力電圧VBPIG*を低下させてやるのである。この結果、昇圧回路100は昇圧を停止するか、昇圧レベルを領域V2,V3よりも低下する。
又、高速走行領域V3では、モータ回転数の追従性が要求されるため、昇圧させる必要がある領域となる。このため、中高速走行領域V2より以上のレベルで、昇圧回路100にて昇圧させるのである。
従って、第12実施形態は、下記の効果を奏する。
(2) 第12実施形態では、制御装置20(昇圧回路制御手段)は、昇圧回路100の目標出力電圧VBPIG*を設定する目標出力電圧設定部160(目標出力電圧設定手段)と、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいてPID制御演算するPID制御部120(少なくともP制御する制御演算手段)と、PID制御部120の演算値に基づいてPWM演算を行いデューティ比を演算するPWM演算部130(PWM演算手段)とを含むようにした。そして、PWM演算部130にて演算されたデューティ比αに基づいて第1、第2スイッチング素子Q1,Q2をオンオフ制御するようにした。
この結果、第12実施形態では、据え切り、低速走行時等の大出力時には、目標出力電圧VBPIG*を低下するため、コイルLやトランジスタQ1,Q2での発熱を抑えることができ、ロスがなくなり、効率を上げることができる。
次に第13実施形態を図24を参照して説明する。
第13実施形態は、第11実施形態の一部を変更したものである。
モータ回転数の追従性が問題になってくるのは、モータ6が高速回転している時にモータ6の図示しない巻線に電流を流し込めるかどうかである。このため、モータ角速度ωに応じて出力電圧を上昇させてモータ回転数の追従性を向上させるのである。
このため、領域ω1より以上のレベルで、昇圧回路100にて昇圧させるのである。又、領域ω1と領域ω3の中間域ω2では、領域ω1より以上のレベルで、かつ、領域ω3以下のレベルになるように昇圧回路100にて昇圧させるのである。
従って、第13実施形態は、下記の効果を奏する。
(2) 第13実施形態では、制御装置20(昇圧回路制御手段)は、昇圧回路100の目標出力電圧VBPIG*を設定する目標出力電圧設定部160(目標出力電圧設定手段)と、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいてPID制御演算するPID制御部120(少なくともP制御する制御演算手段)と、PID制御部120の演算値に基づいてPWM演算を行いデューティ比を演算するPWM演算部130(PWM演算手段)とを含むようにした。そして、PWM演算部130にて演算されたデューティ比αに基づいて第1、第2スイッチング素子Q1,Q2をオンオフ制御するようにした。
次に第14実施形態を図25を参照して説明する。
第14実施形態は、第11実施形態の一部を変更したものである。
モータ回転数の追従性が問題になってくるのは、モータ6が高速回転して逆起電力が大きくなった場合である。この場合、モータ6に電流を流しこめなくなるため、アシスト力が低下して操舵トルクが大きくなってしまう。
具体的には、操舵トルクτに応じて出力電圧を上昇させてモータ回転数の追従性を向上させるのである。
このため、領域τ1より以上のレベルで、昇圧回路100にて昇圧させるのである。又、領域τ1と領域τ3の中間域τ2では、領域τ1より以上のレベルで、かつ、領域τ以下のレベルになるように昇圧回路100にて昇圧させるのである。
従って、第14実施形態は、下記の効果を奏する。
(2) 第14実施形態では、制御装置20(昇圧回路制御手段)は、昇圧回路100の目標出力電圧VBPIG*を設定する目標出力電圧設定部160(目標出力電圧設定手段)と、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいてPID制御演算するPID制御部120(制御演算手段)と、PID制御部120の演算値に基づいてPWM演算を行いデューティ比を演算するPWM演算部130(PWM演算手段)とを含むようにした。そして、PWM演算部130にて演算されたデューティ比αに基づいて第1、第2スイッチング素子Q1,Q2をオンオフ制御するようにした。
この結果、第14実施形態では、操舵トルクτに応じて出力電圧を上昇させてモータ回転数の追従性を向上させた。すなわち、電圧が必要な時のみ出力電圧を昇圧させることにより、常時昇圧する場合に比して、コイルL、及びトランジスタQ1,Q2の発熱を抑えることができる。
次に第15実施形態を図26を参照して説明する。
第15実施形態は、第2実施形態の一部を変更したものである。
(1) 第15実施形態では、制御装置20(昇圧回路制御手段)は、昇圧回路100の目標出力電圧VBPIG*を設定する目標出力電圧設定部160(目標出力電圧設定手段)と、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差に基づいてPID制御演算するPID制御部120(制御演算手段)と、PID制御部120の演算値に基づいてPWM演算を行いデューティ比を演算するPWM演算部130(PWM演算手段)とを含むようにした。そして、PWM演算部130にて演算されたデューティ比αに基づいて第1、第2スイッチング素子Q1,Q2をオンオフ制御するようにした。
この結果、RAM23に故障が生じたり、何らかの原因でモニタしている出力電圧VBPIG が異常値のときPWM演算部130の演算結果であるデューティ比αが大きくなる場合がある。本実施形態では、このような場合、ガード機能部140によりデュティー制限を設けているため、力行時及び回生時のいずれにおいても昇圧回路100の破損を防止することができる。
前記第1〜15実施形態の各実施形態は、アシスト制御を実行中に、力行及び回生のための昇圧回路制御(以下、昇圧制御という。)を行うものである。それに対して、第16〜22実施形態は、上記のような昇圧制御を行っている際に、昇圧回路100自体に不具合が生じた場合の制御の実施形態である。
次に第16実施形態を図27を参照して説明する。
第16実施形態は、第15実施形態の構成にさらに、制御装置20が図27の制御を行うところが異なっている。
ステップ(以下、ステップをSという)10では、目標出力電圧VBPIG*と出力電圧VBPIGとの偏差(VBPIG*−VBPIG)が第1基準値λ1(>0)以上か否かを判定する。なお、第1基準値λ1は予めROM22に格納されており、オープン故障又はショート故障を判定するために、予め試験等で得られた値である。このS10では、トランジスタQ1がオープン故障しているか、又はトランジスタQ2がショート故障しているか否かを判定するのである。すなわち、トランジスタQ1がオープン故障している場合や、トランジスタQ2がショート(短絡)故障している場合には、出力電圧VBPIGは上昇しないため、第1基準値λ1以上の偏差があれば、トランジスタQ1のオープン故障又はトランジスタQ2のショート故障とするのである。
第16実施形態によれば、第15実施形態の作用効果を奏するとともにさらに、下記の効果がある。
この結果、昇圧回路100が故障している場合には、昇圧回路100の昇圧制御を中止することができる。この結果、昇圧回路100の異常時における昇圧回路100の破壊を防止することができる。
この結果、昇圧回路100で昇圧した電圧でアシスト制御はできないが、アシスト制御をバッテリ電圧で継続実行できるとともに、回生時においては、回生電流をバッテリBに吸収させることができる。
出力電圧VBPIG≦(目標出力電圧VBPIG*−第1基準値λ1)
のとき、トランジスタQ1がオープン故障又はトランジスタQ2がショート故障していると判定することができる。
第17実施形態を図28及び図29を参照して説明する。
本実施形態では、第16実施形態のハード構成に、さらに、図28に示すようにバッテリBと印加点P1と接続点に、電源リレー200が設けられている。電源リレー200は制御装置20の制御信号により、オンオフする。なお、制御装置20が起動された状態では、電源リレー200は制御装置20にてオン状態に制御されているものとする。
又、本実施形態では、第16実施形態の制御中、図29に示すようにS10の代わりにS10Aの判定を行うとともに、S60〜S80の代わりに、S90及びS100の処理を行った後、制御を終了するところが異なっている。他のステップは同じであるため、同じステップ符号を付して説明を省略する(以下の各実施形態についても同一ステップについては同一符号を付してその説明を省略することとする。)。
本実施形態において、判定値は、(第2基準値λ2+目標出力電圧VBPIG*)に相当する。すなわち、S10Aで行う偏差(VBPIG−VBPIG*)≧第2基準値λ2か否かの判定は、出力電圧VBPIG≧(第2基準値λ2+目標出力電圧VBPIG*)を判定することと同じだからである。
S90では、相開放リレー210,220へオフ制御信号を印加し、両相開放リレー210,220を開放するとともに、トランジスタQ1,Q2への昇圧制御のためのデューティ比駆動信号の出力を中止する。又、これと同時に制御装置20は電源リレー200をオフ制御する。
この後、S100において、インストルメントパネル等に設けられた図示しない警告灯に対して警告信号(報知信号)を出力して表示制御し、図29の制御ルーチンを終了する。
第17実施形態では第16実施形態の(5)の効果を奏するとともに下記の効果を奏する。
この結果、昇圧回路100が故障している場合には、昇圧回路100の昇圧制御を中止することができる。
(3) さらに、本実施形態では、昇圧回路100が正常でない場合に、特に、出力電圧VBPIGと目標出力電圧VBPIG*との偏差が第2基準値λ2以上の場合、トランジスタQ2がオープン故障していると判定した。
出力電圧VBPIG≧(第2基準値λ2+目標出力電圧VBPIG*)
のとき、トランジスタQ2がオープン故障していると判定することができる。
第18実施形態を図30を参照して説明する。
本実施形態のハード構成は、第17実施形態のハード構成と同じである。
本実施形態においても、制御装置20は第2実施形態で説明した各手段に相当するとともに、状態パラメータ検出手段、及び判定手段に相当する。
(1) 本実施形態では、第16実施形態に記載の構成を備えるため、第16実施形態の(1)、(2)、(4)、(5)と同一の効果を奏する。
この結果、昇圧回路100が故障している場合には、マニュアルステアリングに移行させ、モータ6が回生時においても回生電流が、昇圧回路100に流れることがなくなる。このため、昇圧回路100を構成しているコンデンサC2等の回路素子やモータ駆動装置35の各回路素子の破壊を防止することができる。
第19実施形態を図31、図32を参照して説明する。
本実施形態のハード構成は、第17実施形態と同じ構成を備え、さらに、トランジスタQ1のドレイン電圧VPIG2が検出できるように、トランジスタQ1のドレインが制御装置20の電圧入力ポートに接続されている。
従って、第19実施形態では、下記の効果を奏する。
この結果、昇圧回路100が故障している場合には、昇圧回路100の昇圧制御を中止することができる。
(3) 第19実施形態では、昇圧回路100が正常でない場合に、特に、トランジスタQ1のドレイン電圧VPIG2が第3基準値λ3以下であると判定した場合には、トランジスタQ1がショート故障していると判定した。そして、この場合には、第17実施形態と同様に作動し、昇圧回路100及びモータ6に係る2相の巻線への電力供給を遮断した。
それに対して、本実施形態では、上記のように構成したので、短絡電流による異常発熱の発生を防止することができる。
20.第20実施形態
第20実施形態を図33を参照して説明する。
そして、本実施形態の昇圧回路100の昇圧制御と、アシスト制御を行うルーチンは図33に示すように、第18実施形態のルーチンのS10の代わりにS120の判定が行われるところが異なっている。他のステップは第18実施形態と同じである。
従って、第20実施形態では、下記の効果を奏する。
この結果、昇圧回路100が故障している場合には、昇圧回路100の昇圧制御を中止することができる。
(3) 本実施形態では、昇圧回路100が正常でない場合に、特に、トランジスタQ2のドレイン電圧(出力電圧VBPIG)が第4基準値λ4以上であると判定した場合には、トランジスタQ2がオープン故障していると判定した。
この結果、昇圧回路100が故障している場合には、マニュアルステアリングに移行させ、モータ6が回生時においても回生電流が、昇圧回路100に流れることがなくなる。このため、昇圧回路100を構成しているコンデンサC2等の回路素子やモータ駆動装置35の各回路素子の破壊を防止することができる。
21.第21実施形態
第21実施形態を図34を参照して説明する。
そして、本実施形態の昇圧回路100の昇圧制御と、アシスト制御を行うルーチンは図34に示すように、第18実施形態のルーチンのS10の代わりにS130の判定が行われるところが異なっている。他のステップは第18実施形態と同じである。
従って、第21実施形態では、下記の効果を奏する。
この結果、昇圧回路100が故障している場合には、昇圧回路100の昇圧制御を中止することができる。
(3) 本実施形態では、昇圧回路100が正常でない場合に、特に、トランジスタQ2のドレイン電圧(出力電圧VBPIG)が第5基準値λ5以下であると判定した場合には、トランジスタQ2が地絡故障していると判定した。
この結果、昇圧回路100が故障している場合には、マニュアルステアリングに移行させ、モータ6が回生時においても回生電流が、昇圧回路100に流れることがなくなる。このため、昇圧回路100を構成しているコンデンサC2等の回路素子やモータ駆動装置35の各回路素子の破壊を防止することができる。
22−1.第22実施形態
第22実施形態を図35及び図36を参照して説明する。
電流検出器180はトランジスタQ1に流れる電流Iを検出して、その検出した信号(検出信号)を制御装置20の電流入力ポートに入力する。なお、電流検出器180は、トランジスタQ1のソース側に設けたが、ドレイン側に接続してもよい。
この制御ルーチンを開始すると、S200では、力行時におけるトランジスタQ1に流れる電流Iを電流検出器180が検出した検出信号に基づいて検出する。S210では、前記電流Iが判定値である第1電流基準値K1と比較する。なお、第1電流基準値K1は予めROM22に格納されており、トランジスタQ1のショート故障を判定するために、予め試験等で得られた値である。トランジスタQ1がショート故障した場合には、そうでない場合に比べて大電流が流れるため、この大電流が流れたか否かを第1電流基準値K1にて判定するのである。
(1) 本実施形態では、制御装置20と電流検出器180とにより、昇圧回路100の状態パラメータであるトランジスタQ1に流れる電流(状態パラメータ)を検出する状態パラメータ検出手段とした。又、制御装置20は、前記電流Iと判定値である第1電流基準値K1及び第2電流基準値K2とを比較して昇圧回路100が正常か否かを判定する判定手段として機能させている(S210,S260)。
この結果、昇圧回路100が故障している場合には、昇圧回路100の昇圧制御を中止することができる。
(3) 第22実施形態では、昇圧回路100が正常でない場合に、特に、トランジスタQ1に流れる電流Iが判定値である第1電流基準値K1以上であると判定した場合には、トランジスタQ1がショート故障していると判定した(S210参照)。そして、この場合には、第17実施形態と同様に作動し、昇圧回路100及びモータ6に係る2相の巻線への電力供給を遮断した。
(4) 第22実施形態では、トランジスタQ1に流れる電流Iが判定値である第1電流基準値K1未満でかつ、第2電流基準値K2以上であると判定した場合には、トランジスタQ2がショート故障していると判定した(S260参照)。そして、この場合には、第17実施形態と同様に作動し、昇圧回路100及びモータ6に係る2相の巻線への電力供給を遮断した。
(5) 第22実施形態では、S230で第2所定時間T2経過した後に、昇圧回路100、モータ6(電動機)への電力供給を停止した。
この結果、第3所定時間T3内にトランジスタQ2のショート故障が回復した場合や、誤判定の場合を排除でき、その後の昇圧制御や、アシスト制御を好適に行うことができる。
次に、第22実施形態の変形例を図37を参照して説明する。
S330では、トランジスタQ1を常時オフするとともに、トランジスタQ2を常時オンする。すなわち、実際には、トランジスタQ2がショート故障しているが、制御においても、トランジスタQ1をオフ制御し、かつトランジスタQ2をオン制御する。
第16〜22実施形態の各実施形態は、昇圧制御を行っている最中に、昇圧回路100に不具合が生じた場合の制御の実施形態である。それに対して、第23〜29実施形態は、車両のイグニッションスイッチがオンされたとき、イニシャルチェックを行って、昇圧回路100に異常があるか否かの判定を行い、異常がある場合の制御の実施形態である。
第23実施形態を図38〜図40を参照して説明する。
なお、第1〜22実施形態ではその構成作用においては、直接関係しないため説明はしなかったが、車両にはイグニッションスイッチIGSが備えてられている。そして、第23実施形態でも同様に図38に示すようにイグニッションスイッチIGSが設けられており、同イグニッションスイッチIGSをオンすると、制御装置20に電力が供給される。
この処理は、実際には、トランジスタQ1はオープン故障しているが、制御においては、実際にトランジスタQ1をオフ制御する。又、S480ではトランジスタQ2をオン制御するのは、回生時に回生電流がバッテリBに流れるようにするのである。
すなわち、昇圧回路100での昇圧制御は中止にするが、バッテリ電圧でのアシスト制御は可能であるので、このバッテリ電圧の下で、アシスト制御を実行するのである。従って、回生時には、回生電流をトランジスタQ2を介してバッテリBに流す。
第23実施形態によれば、第2実施形態の効果の効果を奏するとともにさらに、下記の効果がある。
(2) 第23実施形態では、モータ6(電動機)の電力をオンオフする相開放リレー210,220(第2開閉手段)を備えるようにした。
次に、第23実施形態の変形例を図41を参照して説明する。
図41は、変形例においてCPU21が処理する制御フローチャートである。
本変形例は、ハード構成は、第23実施形態と同一であり、制御ルーチンが下記のように異なっている。
この結果、トランジスタQ1にオープン故障があった場合には、電源リレー200、相開放リレー210,220はオンされず、オフ制御されていることになる。
(1) この変形例では、トランジスタQ1にオープン故障があったとされると、電源リレー200、相開放リレー210,220はオンされず、オフ制御されている。
24.第24実施形態
第24実施形態は、第23実施形態のハード構成と同一であり、又、制御は、第23実施形態の変形例の図41で示した制御と一部異なっている。
S420Aでは、トランジスタQ1に全オフ信号を出力する。
一方、トランジスタQ1がショート故障の場合には、前記全オフ信号の印加によっても、トランジスタQ1はショートしているため、トランジスタQ1のドレイン電圧VPIG2は下がって、グランド電位に落ちている。従って、ドレイン電圧VPIG2が第7基準値λ7以下の場合には、トランジスタQ1がショート故障していると判定するのである。
(1) 第24実施形態では、昇圧回路100の印加点P1(バッテリ電圧供給部)に対して接続されるとともに制御装置20(昇圧回路制御手段)にてオンオフ制御される電源リレー200(第1開閉手段)を設けた。又、トランジスタQ1(第1スイッチング素子)のドレインと印加点P1間の接続点P5に対して抵抗R1(第1抵抗)を介して接続され、イグニッションスイッチIGSのオン時にイグニッション電圧VIGを印加するプルアップ回路を設けた。
(2) 第24実施形態では、S450で第4所定時間T4経過した後に、警告灯(報知手段)を駆動制御した。この結果、第4所定時間T4内にトランジスタQ1のショート故障が回復した場合を排除できる。
従って、トランジスタQ1がショート故障の場合、すなわち、昇圧回路100が故障している場合、フェールセーフを掛けることができる。
図43は第25実施形態においてCPU21が処理する制御フローチャートである。
第25実施形態は、第23実施形態のハード構成と同一であり、又、制御は、第23実施形態の変形例の図41で示した制御と一部異なっている。
S420Bでは、トランジスタQ1に全オフ信号を出力し、かつ、同時にトランジスタQ2に全オン信号を出力する。
S430Aでは、トランジスタQ2のドレイン電圧V(出力電圧VBPIG)を検出する。
第8基準値λ8は予めROM22に格納されており、トランジスタQ2のオープン故障を判定するために、予め試験等で得られた値である。
(1) 第25実施形態では、昇圧回路100の印加点P1(バッテリ電圧供給部)に対して接続されるとともに制御装置20(昇圧回路制御手段)にてオンオフ制御される電源リレー200(第1開閉手段)を設けた。又、トランジスタQ1(第1スイッチング素子)のドレインと印加点P1間の接続点P5に対して抵抗R1(第1抵抗)を介して接続され、イグニッションスイッチIGSのオン時にイグニッション電圧VIGを印加するプルアップ回路を設けた。
(2) 本実施形態では、トランジスタQ2にオープン故障があったとされると、電源リレー200、相開放リレー210,220はオンされず、オフ制御されている。従って、トランジスタQ2がオープン故障の場合、すなわち、昇圧回路100が故障している場合、フェールセーフを掛けることができる。
第26実施形態を図44、図45を参照して説明する。
第26実施形態は、第23の実施形態の構成を一部変更するとともに、制御を変更したものである。
又、S440AではS430で検出したトランジスタQ1のドレイン電圧VPIG2が、第7基準値λ7(>0)以下か否かを判定する。
第26実施形態によれば、第2実施形態の効果、第23実施形態の(3)、(4)、第24実施形態の(2)、(3)の効果を奏するとともにさらに、下記の効果がある。
27−1.第27実施形態
第27実施形態を図46を参照して説明する。
すなわち、第26実施形態の図45に示した制御ルーチンのうち、S420Bの代わりにS420Cが、S440Aの代わりにS440Cの処理が行われるところが異なっている。
又、S440CではS430で検出したトランジスタQ1のドレイン電圧VPIG2が、第9基準値λ9(>0)以下か否かを判定する。第9基準値λ9は予めROM22に格納されており、トランジスタQ2のショート故障を判定するために、予め試験等で得られた値である。
又、このときトランジスタQ2はオフとされているため、トランジスタQ1のドレイン電圧VPIG2は上がらない。この値は、第9基準値λ9を超える値であるため、トランジスタQ2はショート故障ではないと判定し、S510に移行する。
第27実施形態によれば、第2実施形態の効果、第23実施形態の(3)の効果を奏するとともにさらに、下記の効果がある。
(2) 第27実施形態では、S450で第4所定時間T4経過した後に、警告灯(報知手段)を駆動制御した。この結果、第4所定時間T4内にトランジスタQ2のショート故障が回復した場合を排除できる。
又、制御装置20が第2故障判定手段として昇圧回路100を故障判定したときには、制御装置20(昇圧回路制御手段)は、電源リレー200及び相開放リレー210,220をともにオン制御した(S490参照)。また、さらに、トランジスタQ1(第1スイッチング素子)を常時オフ制御し、トランジスタQ2(第2スイッチング素子)を常時オン制御するようにした(S480参照)。
図47は第23実施形態の変形例を示している。本変形例は、ハード構成は、第27実施形態と同一であり、制御ルーチンが下記のように異なっている。
この結果、トランジスタQ2にショート故障があった場合には、電源リレー200、相開放リレー210,220はオンされず、オフ制御されていることになる。
(1) この変形例では、S460で第4所定時間T4経過していると判定されると、すなわち、トランジスタQ1にオープン故障があったとされると、電源リレー200、相開放リレー210,220はオンされず、オフ制御されている。
28.第28実施形態
図48は第28実施形態のCPU21が処理する制御フローチャートである。
本実施形態のハード構成は、第27実施形態と同一であり、制御ルーチンが下記のように異なっている。
S430Bでは、トランジスタQ1,トランジスタQ2の両者に全オン信号を同時に出力する。又、S430BではトランジスタQ1のドレイン電圧VPIG2、及びトランジスタQ2のドレイン電圧(出力電圧VBPIG)を検出する。
両トランジスタQ1,Q2が正常な場合、トランジスタQ1、及びトランジスタQ2を全オンとした状態では、トランジスタQ2のドレイン電圧(出力電圧VBPIG)はプルアップ回路によりバッテリ電圧にプルアップされても、両電圧はグランド電圧となる。
一方、トランジスタQ1がオープン故障している場合、トランジスタQ1のドレイン電圧VPIG2及びトランジスタQ2のドレイン電圧(出力電圧VBPIG)はグランド電圧にならない。すなわち、両電圧はそれぞれ第10基準値λ11以上、第11基準値λ11以上となるため、トランジスタQ1はオープン故障しているとる判定し、S450に移行する。
第28実施形態によれば、第2実施形態の効果、第23実施形態の(3)〜、(5)、第27実施形態の(3)の効果を奏するとともにさらに、下記の効果がある。
28−2.第28実施形態の変形例
図49は第28実施形態の変形例を示している。本変形例は、ハード構成は、第28実施形態と同一であり、制御ルーチンが下記のように異なっている。
この結果、トランジスタQ2にショート故障があった場合には、電源リレー200、相開放リレー210,220はオンされず、オフ制御されていることになる。
(1) この変形例では、S460で第4所定時間T4経過していると判定されると、すなわち、トランジスタQ1にオープン故障があったとされると、電源リレー200、相開放リレー210,220はオンされず、オフ制御されている。
29.第29実施形態
第29実施形態は、第28実施形態の変形例の構成と同一とし、制御が一部異なっている。
そして、S440Eでは、ドレイン電圧VPIG2が第12基準値λ12(>0)以下であって、かつ、ドレイン電圧(出力電圧VBPIG)が第13基準値λ13(>0)以上の条件を満たしているか否かを判定する。
両トランジスタQ1,Q2が正常な場合、トランジスタQ1,Q2を全オンとした状態では、トランジスタQ2のドレイン電圧(出力電圧VBPIG)はプルアップ回路によりバッテリ電圧にプルアップされても、両電圧はグランド電圧となる。
第29実施形態では、制御装置20は第2実施形態で説明した各手段に相当するとともに、状態パラメータ検出手段、第2故障判定手段及び第2素子制御手段に相当する。又、第12基準値λ12及び第13基準値λ13は第2故障判定値に相当する。抵抗R2は第2抵抗に相当する。
第29実施形態によれば、第2実施形態の効果、第23実施形態の(3)、第28実施形態の変形例の(1)の効果を奏するとともにさらに、下記の効果がある。
○ 操舵トルクτと、車速Vとを使用した実施形態に代わって、操舵トルクτのみで、電動機制御信号を決定するようにしてもよい。
○ 第7〜9実施形態では、モータ6はDCブラシレスモータで構成したが、DCブラシ付モータにて構成してもよい。この場合、CPU21では、加算部53の下段に公知のアシスト指令電流演算部及び電流制御部を備える。そして、同アシスト電流演算部にて指令トルクτ*に基づいてアシスト指令電流値(電動機制御信号)が演算される。電流制御部はモータ電流がアシスト指令電流値となるようにPWM演算を行い、その演算結果に基づいて、ブラシ付モータを駆動する公知の駆動回路を介してモータ6を駆動するようにされている。
この場合、負荷状態判定手段としての制御装置20は、アシスト指令電流値(電動機制御信号)に基づいてモータ6(電動機)の負荷判定を行う。
(1) 運転状況パラメータは、電動機の運転状況パラメータである電動機制御信号であることを特徴とする電動パワーステアリング装置。こうすると、据え切り、低速走行時等の大出力時には、電動機回転数の追従性は要求されないので、これらの場合には、そうでない場合に比して電動機制御信号が大きい領域では目標出力電圧を低下させ、昇圧コイルや第1、第2スイッチング素子での発熱を抑えることができ、ロスがなくなり、効率を上げることができる。第1実施形態のq軸指令電流Iq*が電動機制御信号に相当する。
(6) 状態パラメータ検出手段は、状態パラメータとして昇圧回路の出力電圧を検出し、判定手段は、前記出力電圧が目標出力電圧と関係する判定値以上のとき、昇圧回路が異常と判定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
なお、第17実施形態の(第2基準値λ2+目標出力電圧VBPIG*)が目標出力電圧と関係する判定値に相当する。
この場合、第19実施形態の第3基準値λ3が判定値に相当する。
(8) 状態パラメータ検出手段は、状態パラメータとして第2スイッチング素子のドレイン電圧を検出し、判定手段は、前記ドレイン電圧が判定値以上のとき、昇圧回路が異常と判定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
この場合、第20実施形態の第4基準値λ4が判定値に相当する。
(9) 状態パラメータ検出手段は、状態パラメータとして第2スイッチング素子のドレイン電圧を検出し、判定手段は、前記ドレイン電圧が判定値以下のとき、昇圧回路が異常と判定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
この場合、第21実施形態の第5基準値λ5が判定値に相当する。
(10) 状態パラメータ検出手段は、状態パラメータとして第1スイッチング素子に流れる電流Iを検出し、判定手段は、前記電流と判定値とを比較して、昇圧回路が異常と判定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。こうすると、第1スイッチング素子又は第2スイッチング素子の異常が判定できる。
(11) 判定値は、第1電流基準値K1と第2電流基準値K2(<K1)を含み、判定手段は、前記電流Iが、K2≦I<K1のとき、第2スイッチング素子がショート故障であると判定し、前記電流Iが、I≧K1のとき第1スイッチング素子がショート故障であると判定することを特徴とする前記(10)に記載の電動パワーステアリング装置。こうすると、第1スイッチング素子に流れる電流と第1電流基準値K1と第2電流基準値K2との大小関係により、第1、第2スイッチング素子の異常を判定することができる。
(13) 前記昇圧回路制御手段は、前記判定手段が異常と判定した場合には、報知信号を出力することを特徴とする電動パワーステアリング装置。こうすると、報知信号が出力されることにより、例えば、警告灯や、ブザー等を駆動することができ、運転者に昇圧回路に異常が生じたことを報知することができる。
6…モータ(電動機)
20…制御装置(制御信号発生手段、昇圧回路制御手段、操舵状態判定手段、負荷状態判定手段、状態パラメータ検出手段、判定手段、第1故障判定手段、第1素子制御手段、ドレイン電圧検出手段、第2素子制御手段、第2故障判定手段)、
21…CPU
24…プリドライバ(プリドライバ手段)
35…モータ駆動装置(電動機駆動手段)
54…指令電流設定部(特に制御信号発生手段に相当する)
100…昇圧回路
120…PID制御部(制御演算手段)
130…PWM演算部(操舵状態判定手段、PWM演算手段)
160…目標出力電圧設定部(目標出力電圧設定手段)
200…電源リレー(第1開閉手段)
210,220…相開放リレー(第2開閉手段)
B…バッテリ 、L…コイル(昇圧用コイル)
C2…コンデンサ(昇圧用コイルによる出力電圧を平滑するコンデンサ)
C3…コンデンサ(ブートストラップコンデンサ)
Q1…トランジスタ(第1スイッチング素子)
Q2…トランジスタ(第2スイッチング素子)
BS…ブートストラップ回路
Claims (16)
- 少なくともステアリングホイールの操舵トルクに基づいて電動機制御信号を決定し、同信号を出力する制御信号発生手段と、前記電動機制御信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えるとともに、
バッテリと前記電動機駆動手段間の電流供給回路に昇圧回路を設け、
前記昇圧回路は、一端側がバッテリに接続されてバッテリ電圧が印加される昇圧用コイルと、同昇圧用コイルを地絡又は開放する第1スイッチング素子と、前記昇圧用コイルの他端側に接続され、オンオフする第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の出力側に接続され、前記昇圧用コイルによる昇圧電圧(以下、出力電圧という)を平滑するコンデンサとを含み、
目標出力電圧と前記出力電圧との偏差に基づいて、第1、及び第2スイッチング素子のうち、力行時には、少なくとも前記第1スイッチング素子をオンオフさせて電動機の供給電圧を昇圧するとともに、回生時には少なくとも第2スイッチング素子をオンオフさせる昇圧制御を実行する昇圧回路制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
昇圧回路の状態パラメータを検出する状態パラメータ検出手段と、
前記状態パラメータ検出手段が検出した状態パラメータと判定値とを比較して昇圧回路が正常か否かを判定する判定手段とを備え、
前記昇圧回路制御手段は、前記判定手段が判定した結果に応じて、昇圧回路の昇圧制御を中止するとともに、前記判定手段が故障判定したときには、第1スイッチング素子を常時オフ制御し、第2スイッチング素子を常時オン制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 少なくともステアリングホイールの操舵トルクに基づいて電動機制御信号を決定し、同信号を出力する制御信号発生手段と、前記電動機制御信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えるとともに、
バッテリと前記電動機駆動手段間の電流供給回路に昇圧回路を設け、
前記昇圧回路は、一端側がバッテリに接続されてバッテリ電圧が印加される昇圧用コイルと、同昇圧用コイルを地絡又は開放する第1スイッチング素子と、前記昇圧用コイルの他端側に接続され、オンオフする第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の出力側に接続され、前記昇圧用コイルによる昇圧電圧(以下、出力電圧という)を平滑するコンデンサとを含み、
目標出力電圧と前記出力電圧との偏差に基づいて、第1、及び第2スイッチング素子のうち、力行時には、少なくとも前記第1スイッチング素子をオンオフさせて電動機の供給電圧を昇圧するとともに、回生時には少なくとも第2スイッチング素子をオンオフさせる昇圧制御を実行する昇圧回路制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
前記昇圧回路制御手段は、昇圧回路の目標出力電圧を設定する目標出力電圧設定手段と、目標出力電圧と出力電圧との偏差に基づいて少なくともP制御演算する制御演算手段と、前記制御演算手段の演算値に基づいてPWM演算を行いデューティ比を演算するPWM演算手段とを含み、PWM演算手段にて演算されたデューティ比に基づいて前記第1、第2スイッチング素子をオンオフ制御するものであり、
前記目標出力電圧設定手段は、車両又は電動機の運転状況を示す運転状況パラメータを入力し、運転状況パラメータに応じて目標出力電圧を可変にし、
昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、
第1スイッチング素子のドレインと前記バッテリ電圧供給部間の接続点に対して第1抵抗を介して接続され、イグニッションスイッチのオン時にイグニッション電圧を印加する回路とを、備え、
前記昇圧回路制御手段には、
イグニッションスイッチがオン時に、第1開閉手段をオン制御する前に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子のうち少なくとも第1スイッチング素子をオン又はオフ制御する第1素子制御手段と、
第1スイッチング素子又は第2スイッチング素子のドレイン電圧を検出するドレイン電圧検出手段と、
前記ドレイン電圧と第1故障判定値とを比較して、昇圧回路の故障判定をする第1故障判定手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 少なくともステアリングホイールの操舵トルクに基づいて電動機制御信号を決定し、同信号を出力する制御信号発生手段と、前記電動機制御信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えるとともに、
バッテリと前記電動機駆動手段間の電流供給回路に昇圧回路を設け、
前記昇圧回路は、一端側がバッテリに接続されてバッテリ電圧が印加される昇圧用コイルと、同昇圧用コイルを地絡又は開放する第1スイッチング素子と、前記昇圧用コイルの他端側に接続され、オンオフする第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の出力側に接続され、前記昇圧用コイルによる昇圧電圧(以下、出力電圧という)を平滑するコンデンサとを含み、
目標出力電圧と前記出力電圧との偏差に基づいて、第1、及び第2スイッチング素子のうち、力行時には、少なくとも前記第1スイッチング素子をオンオフさせて電動機の供給電圧を昇圧するとともに、回生時には少なくとも第2スイッチング素子をオンオフさせる昇圧制御を実行する昇圧回路制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
前記昇圧回路制御手段は、昇圧回路の目標出力電圧を設定する目標出力電圧設定手段と、目標出力電圧と出力電圧との偏差に基づいて少なくともP制御演算する制御演算手段と、前記制御演算手段の演算値に基づいてPWM演算を行いデューティ比を演算するPWM演算手段とを含み、PWM演算手段にて演算されたデューティ比に基づいて前記第1、第2スイッチング素子をオンオフ制御するものであり、
前記昇圧回路制御手段は、所定デューティ比を越えてPWM制御しないように、デューティ制限し、
昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、
第1スイッチング素子のドレインと前記バッテリ電圧供給部間の接続点に対して第1抵抗を介して接続され、イグニッションスイッチのオン時にイグニッション電圧を印加する回路とを、備え、
前記昇圧回路制御手段には、
イグニッションスイッチがオン時に、第1開閉手段をオン制御する前に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子のうち少なくとも第1スイッチング素子をオン又はオフ制御する第1素子制御手段と、
第1スイッチング素子又は第2スイッチング素子のドレイン電圧を検出するドレイン電圧検出手段と、
前記ドレイン電圧と第1故障判定値とを比較して、昇圧回路の故障判定をする第1故障判定手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 少なくともステアリングホイールの操舵トルクに基づいて電動機制御信号を決定し、同信号を出力する制御信号発生手段と、前記電動機制御信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えるとともに、
バッテリと前記電動機駆動手段間の電流供給回路に昇圧回路を設け、
前記昇圧回路は、一端側がバッテリに接続されてバッテリ電圧が印加される昇圧用コイルと、同昇圧用コイルを地絡又は開放する第1スイッチング素子と、前記昇圧用コイルの他端側に接続され、オンオフする第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の出力側に接続され、前記昇圧用コイルによる昇圧電圧(以下、出力電圧という)を平滑するコンデンサとを含み、
目標出力電圧と前記出力電圧との偏差に基づいて、第1、及び第2スイッチング素子のうち、力行時には、少なくとも前記第1スイッチング素子をオンオフさせて電動機の供給電圧を昇圧するとともに、回生時には少なくとも第2スイッチング素子をオンオフさせる昇圧制御を実行する昇圧回路制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
昇圧回路の状態パラメータを検出する状態パラメータ検出手段と、
前記状態パラメータ検出手段が検出した状態パラメータと判定値とを比較して昇圧回路が正常か否かを判定する判定手段とを備え、
前記昇圧回路制御手段は、前記判定手段が判定した結果に応じて、昇圧回路の昇圧制御を中止し、
昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、
第1スイッチング素子のドレインと前記バッテリ電圧供給部間の接続点に対して第1抵抗を介して接続され、イグニッションスイッチのオン時にイグニッション電圧を印加する回路とを、備え、
前記昇圧回路制御手段には、
イグニッションスイッチがオン時に、第1開閉手段をオン制御する前に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子のうち少なくとも第1スイッチング素子をオン又はオフ制御する第1素子制御手段と、
第1スイッチング素子又は第2スイッチング素子のドレイン電圧を検出するドレイン電圧検出手段と、
前記ドレイン電圧と第1故障判定値とを比較して、昇圧回路の故障判定をする第1故障判定手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、
電動機の電力をオンオフする第2開閉手段を備え、
前記判定手段が故障判定したときには、昇圧回路制御手段は、第1開閉手段及び第2開閉手段をオフ制御することを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記判定手段が故障判定したときには、第1スイッチング素子を常時オフ制御し、第2スイッチング素子を常時オン制御することを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
- 電動機の電力をオンオフする第2開閉手段を備え、
前記第1故障判定手段が故障判定したときには、昇圧回路制御手段は、第1開閉手段及び第2開閉手段をオフ制御することを特徴とする請求項2乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 電動機の電力をオンオフする第2開閉手段を備え、
前記第1故障判定手段が故障判定したときには、昇圧回路制御手段は、第1開閉手段及び第2開閉手段をともにオン制御し、
かつ、第1スイッチング素子を常時オフ制御し、第2スイッチング素子を常時オン制御することを特徴とする請求項2乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 少なくともステアリングホイールの操舵トルクに基づいて電動機制御信号を決定し、同信号を出力する制御信号発生手段と、前記電動機制御信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えるとともに、
バッテリと前記電動機駆動手段間の電流供給回路に昇圧回路を設け、
前記昇圧回路は、一端側がバッテリに接続されてバッテリ電圧が印加される昇圧用コイルと、同昇圧用コイルを地絡又は開放する第1スイッチング素子と、前記昇圧用コイルの他端側に接続され、オンオフする第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の出力側に接続され、前記昇圧用コイルによる昇圧電圧(以下、出力電圧という)を平滑するコンデンサとを含み、
目標出力電圧と前記出力電圧との偏差に基づいて、第1、及び第2スイッチング素子のうち、力行時には、少なくとも前記第1スイッチング素子をオンオフさせて電動機の供給電圧を昇圧するとともに、回生時には少なくとも第2スイッチング素子をオンオフさせる昇圧制御を実行する昇圧回路制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
前記昇圧回路制御手段は、昇圧回路の目標出力電圧を設定する目標出力電圧設定手段と、目標出力電圧と出力電圧との偏差に基づいて少なくともP制御演算する制御演算手段と、前記制御演算手段の演算値に基づいてPWM演算を行いデューティ比を演算するPWM演算手段とを含み、PWM演算手段にて演算されたデューティ比に基づいて前記第1、第2スイッチング素子をオンオフ制御するものであり、
前記目標出力電圧設定手段は、車両又は電動機の運転状況を示す運転状況パラメータを入力し、運転状況パラメータに応じて目標出力電圧を可変にし、
昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、
第2スイッチング素子のドレインに対して第2抵抗を介して接続され、イグニッションスイッチのオン時にイグニッション電圧を印加する回路とを、備え、
昇圧回路制御手段には、
イグニッションスイッチがオン時に、第1開閉手段をオン制御する前に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の両者に対して同時にそれぞれオン制御又はオフ制御、或いは同時にそれぞれオフ制御、オン制御する第2素子制御手段と、
第1スイッチング素子、第2スイッチング素子のうち少なくとも第1スイッチング素子のドレイン電圧を検出するドレイン電圧検出手段と、
前記ドレイン電圧と第2故障判定値とを比較して、昇圧回路の故障判定をする第2故障判定手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 少なくともステアリングホイールの操舵トルクに基づいて電動機制御信号を決定し、同信号を出力する制御信号発生手段と、前記電動機制御信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えるとともに、
バッテリと前記電動機駆動手段間の電流供給回路に昇圧回路を設け、
前記昇圧回路は、一端側がバッテリに接続されてバッテリ電圧が印加される昇圧用コイルと、同昇圧用コイルを地絡又は開放する第1スイッチング素子と、前記昇圧用コイルの他端側に接続され、オンオフする第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の出力側に接続され、前記昇圧用コイルによる昇圧電圧(以下、出力電圧という)を平滑するコンデンサとを含み、
目標出力電圧と前記出力電圧との偏差に基づいて、第1、及び第2スイッチング素子のうち、力行時には、少なくとも前記第1スイッチング素子をオンオフさせて電動機の供給電圧を昇圧するとともに、回生時には少なくとも第2スイッチング素子をオンオフさせる昇圧制御を実行する昇圧回路制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
前記昇圧回路制御手段は、昇圧回路の目標出力電圧を設定する目標出力電圧設定手段と、目標出力電圧と出力電圧との偏差に基づいて少なくともP制御演算する制御演算手段と、前記制御演算手段の演算値に基づいてPWM演算を行いデューティ比を演算するPWM演算手段とを含み、PWM演算手段にて演算されたデューティ比に基づいて前記第1、第2スイッチング素子をオンオフ制御するものであり、
前記昇圧回路制御手段は、所定デューティ比を越えてPWM制御しないように、デューティ制限し、
昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、
第2スイッチング素子のドレインに対して第2抵抗を介して接続され、イグニッションスイッチのオン時にイグニッション電圧を印加する回路とを、備え、
昇圧回路制御手段には、
イグニッションスイッチがオン時に、第1開閉手段をオン制御する前に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の両者に対して同時にそれぞれオン制御又はオフ制御、或いは同時にそれぞれオフ制御、オン制御する第2素子制御手段と、
第1スイッチング素子、第2スイッチング素子のうち少なくとも第1スイッチング素子のドレイン電圧を検出するドレイン電圧検出手段と、
前記ドレイン電圧と第2故障判定値とを比較して、昇圧回路の故障判定をする第2故障判定手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 少なくともステアリングホイールの操舵トルクに基づいて電動機制御信号を決定し、同信号を出力する制御信号発生手段と、前記電動機制御信号に基づいて電動機を駆動する電動機駆動手段とを備えるとともに、
バッテリと前記電動機駆動手段間の電流供給回路に昇圧回路を設け、
前記昇圧回路は、一端側がバッテリに接続されてバッテリ電圧が印加される昇圧用コイルと、同昇圧用コイルを地絡又は開放する第1スイッチング素子と、前記昇圧用コイルの他端側に接続され、オンオフする第2スイッチング素子と、前記第2スイッチング素子の出力側に接続され、前記昇圧用コイルによる昇圧電圧(以下、出力電圧という)を平滑するコンデンサとを含み、
目標出力電圧と前記出力電圧との偏差に基づいて、第1、及び第2スイッチング素子のうち、力行時には、少なくとも前記第1スイッチング素子をオンオフさせて電動機の供給電圧を昇圧するとともに、回生時には少なくとも第2スイッチング素子をオンオフさせる昇圧制御を実行する昇圧回路制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
昇圧回路の状態パラメータを検出する状態パラメータ検出手段と、
前記状態パラメータ検出手段が検出した状態パラメータと判定値とを比較して昇圧回路が正常か否かを判定する判定手段とを備え、
前記昇圧回路制御手段は、前記判定手段が判定した結果に応じて、昇圧回路の昇圧制御を中止し、
昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、
第2スイッチング素子のドレインに対して第2抵抗を介して接続され、イグニッションスイッチのオン時にイグニッション電圧を印加する回路とを、備え、
昇圧回路制御手段には、
イグニッションスイッチがオン時に、第1開閉手段をオン制御する前に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の両者に対して同時にそれぞれオン制御又はオフ制御、或いは同時にそれぞれオフ制御、オン制御する第2素子制御手段と、
第1スイッチング素子、第2スイッチング素子のうち少なくとも第1スイッチング素子のドレイン電圧を検出するドレイン電圧検出手段と、
前記ドレイン電圧と第2故障判定値とを比較して、昇圧回路の故障判定をする第2故障判定手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、
電動機の電力をオンオフする第2開閉手段を備え、
記判定手段が故障判定したときには、昇圧回路制御手段は、第1開閉手段及び第2開閉手段をオフ制御することを特徴とする請求項11に記載の電動パワーステアリング装置。 - 前記判定手段が故障判定したときには、第1スイッチング素子を常時オフ制御し、第2スイッチング素子を常時オン制御することを特徴とする請求項11に記載の電動パワーステアリング装置。
- 昇圧回路のバッテリ電圧供給部に対して接続されるとともに昇圧回路制御手段にてオンオフ制御される第1開閉手段と、
第2スイッチング素子のドレインに対して第2抵抗を介して接続され、イグニッションスイッチのオン時にイグニッション電圧を印加する回路とを、備え、
昇圧回路制御手段には、
イグニッションスイッチがオン時に、第1開閉手段をオン制御する前に、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の両者に対して同時にそれぞれオン制御又はオフ制御、或いは同時にそれぞれオフ制御、オン制御する第2素子制御手段と、
第1スイッチング素子、第2スイッチング素子のうち少なくとも第1スイッチング素子のドレイン電圧を検出するドレイン電圧検出手段と、
前記ドレイン電圧と第2故障判定値とを比較して、昇圧回路の故障判定をする第2故障判定手段とを備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 電動機の電力をオンオフする第2開閉手段を備え、
前記第2故障判定手段が故障判定したときには、昇圧回路制御手段は、第1開閉手段及び第2開閉手段をオフ制御することを特徴とする請求項9乃至請求項14のうちいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。 - 電動機の電力をオンオフする第2開閉手段を備え、
前記第2故障判定手段が故障判定したときには、昇圧回路制御手段は、第1開閉手段及び第2開閉手段をともにオン制御し、
かつ、第1スイッチング素子を常時オフ制御し、第2スイッチング素子を常時オン制御することを特徴とする請求項9乃至請求項14のうちいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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