JP4243599B2

JP4243599B2 - パケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法

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Description

本発明は、ＧＰＲＳ（General Packet Radio Service）のようなパケット交換サービス（packet-switched service）に係るもので、詳しくは、パケット交換サービスのページングチャネル（pagingchannel）をモニターする方法に関するものである。

マルチメディアサービスが本格化してＭＭＳ（multimedia message service）／ＩＭ（Instant Message）／ＰＴＴ（Push To Talk）のようにＧＰＲＳチャネルとＧＳＭチャネル（GlobalSystem for Mobile communication channel）とを同時に使用するサービスが増えることで、データの伝送途中に、回線交換ページング（circuitswitched（CS） paging）のためにモニターする過程の重要性はますます増加しており、これを要求する通信事業者も増える傾向にある。

大部分の移動通信ネットワーク（Mobile Communication Network）は、ネットワーク運用モード２（network operationmodeII）で動作し、クラスB移動通信端末機（class B mobile terminal）は、データの伝送途中に回線交換ページングチャネル（CSpagingchannel）をモニターしなければならない。
特許文献１は、移動通信システムの移動端末におけるパケット交換サービスのページングチャネルをモニターする方法を開示しているものである。特許文献１の図１、図２は、本発明の分野の当業者に公知のものを示すものであり、特許文献１の図３は、特許文献１の発明を説明するものである。
米国特許第６２３０００９号明細書

しかるに、移動通信端末機は、回線交換ページングチャネルをモニターしないと、データの伝送途中にＭＴボイスコール（Mobile Terminate voice call）及びSMSメッセージ（short message service message）を受信し得ないという問題点があった。即ち、クラスB移動通信端末機で回線交換ページングチャネルをモニターしないと、マルチメディアサービスに要求されるサービスの基準を満足し得ないとう問題点があった。

反面、移動通信端末機でネットワークタイプに関係なく回線交換ページングチャネルをモニターすると、周期的に前記回線交換ページングチャネルをモニターすることで、データのスループットが低下するか、又はネットワークタイプによってデータの伝送が正常に解除されない（Disconnect）という問題点があった。

一方、従来のＧＰＲＳページング方法（GPRS paging method）は、米国特許第６７２８５３７号に記載されていて、パケット交換サービス、回線交換サービス（circuit-switchedservice）は、米国特許第６８７９８２０号に記載されていて、ＧＰＲＳ及びＧＳＭは、米国特許第６３２０８７３に記載されている。

従って、本発明は、パケット交換サービス中に回線交換サービスのページングチャネルをネットワークタイプによってモニターすることで、データの伝送途中にＭＴボイスコール（Mobile Terminate voice call）及びSMSメッセージを受信し、データのスループットを向上させることができ、データの伝送が正常に解除されない現象を防止し得るパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法を提供することを目的とする。

このような本発明の目的を達成するために、本発明に係るパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法は、移動通信ネットワークのタイプによってページングチャネルのモニターを制御することを特徴とする。

また、本発明に係るパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法は、ＧＰＲＳモードがパケット伝送モード（packet transfer mode）に転換されるとき、回線交換ページングチャネルをモニターする段階と、該回線交換ページングチャネルをモニターしている間に、移動通信ネットワークがテストネットワーク（testnetwork）であると、前記回線交換ページングチャネルをモニターしない（モニターを中止する）段階と、前記移動通信ネットワークが実際のネットワーク（realnetwork）であると、該実際のネットワークのタイプによって前記回線交換ページングチャネルをモニターするか否かを決定して実行する（モニターを制御する）段階とからなることを特徴とする。

また、本発明に係るパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法は、ＧＰＲＳモードがパケットアクセスモード（packet access mode）からパケット伝送モードに転換されるとき、回線交換ページングチャネル（CS pagingchannel）をモニターする段階と、該回線交換ページングチャネルをモニターしている間に、移動通信ネットワークが実際のネットワークであるか、又はテストネットワークであるかをチェックする段階と、前記移動通信ネットワークが前記テストネットワークであると、前記回線交換ページングチャネルをモニターしない段階と、前記移動通信ネットワークが前記実際のネットワークであると、該実際のネットワークタイプによって前記回線交換ページングチャネルをモニターするか否かを決定するフラグをセット又はリセットする段階と、前記フラグがセットされると、前記回線交換ページングチャネルをモニターせず、前記フラグがリセットされると、前記回線交換ページングチャネルをモニターする段階とからなることを特徴とする。

上記目的を達成するために、本発明は、例えば、以下の手段を提供する。
（項目１）
移動通信ネットワークタイプによってページングチャネル（paging channel）のモニターを制御することを特徴とするパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目２）
前記ページングチャネルは、回線交換ページングチャネル（CS paging channel）であることを特徴とする項目１に記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目３）
前記ページングチャネルのモニターを制御する段階は、
ＧＰＲＳ（GeneralPacket Radio Service）モードがパケット伝送モード（packet transfer mode）に転換されるとき、前記ページングチャネルをモニターする段階を含むことを特徴とする項目１に記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目４）
前記ページングチャネルのモニターを制御する段階は、
前記移動通信ネットワークがテストネットワークであると、前記ページングチャネルのモニターを中止する段階を含むことを特徴とする項目１に記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目５）
前記ページングチャネルのモニターを制御する段階は、
前記移動通信ネットワークが実際のネットワーク（real network）であると、該実際のネットワークのタイプによって前記ページングチャネルのモニターを制御する段階を含むことを特徴とするパケット項目１に記載の交換サービスのページングチャネルをモニターする方法。
（項目６）
前記実際のネットワークのタイプによって前記ページングチャネルのモニターを制御する段階は、
前記実際のネットワークがパケットトラフィックチャネル（PTCH channel）及びＣＣＣＨチャネルのスケジューリングに対応していて、一回以上のデータ再伝送によって通信リンクの設定を確認するネットワークであるとき、前記ページングチャネルをモニターする段階を含むことを特徴とする請求横５に記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目７）
前記実際のネットワークのタイプによって前記ページングチャネルのモニターを制御する段階は、
前記実際のネットワークが前記パケットトラフィックチャネル及び前記ＣＣＣＨチャネルのスケジューリングに対応しておらず、一回のデータの伝送チェックによって通信リンクの設定を確認するネットワークであるとき、前記ページングチャネルのモニターを中止する段階を含むことを特徴とする項目６に記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目８）
移動ネットワークコード（Mobile Network Code）／移動国家コード（Mobile Country Code）（ＭＮＣ／ＭＣＣ）をチェックすることで、前記移動通信ネットワークがテストネットワーク（testnetwork）であるか、実際のネットワークであるかをチェックする段階をさらに含むことを特徴とする項目１に記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目９）
ＧＰＲＳモードがパケット伝送モードに転換されるとき、ページングチャネルをモニターする段階と、
該ページングチャネルをモニターしている間に、移動通信ネットワークがテストネットワークであると、前記ページングチャネルのモニターを中止する段階と、
前記移動通信ネットワークが実際のネットワークであると、該実際のネットワークのタイプによって前記ページングチャネルのモニターを制御する段階と
を含むことを特徴とするパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目１０）
前記ページングチャネルは、回線交換ページングチャネルであることを特徴とする項目９に記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目１１）
前記回線交換ページングチャネルのモニターを制御する段階は、
前記実際のネットワークがパケットトラフィックチャネル及びＣＣＣＨチャネルのスケジューリングに対応していて、一回以上のデータ再伝送によって通信リンクの設定を確認するネットワークであるとき、前記回線交換ページングチャネルをモニターする段階を含むことを特徴とする項目１０に記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目１２）
前記回線交換ページングチャネルのモニターを制御する段階は、
前記実際のネットワークが前記パケットトラフィックチャネル及び前記ＣＣＣＨチャネルのスケジューリングに対応しておらず、一回のデータの伝送チェックによって通信リンクの設定を確認するネットワークであるとき、前記回線交換ページングチャネルのモニターを中止する段階を含むことを特徴とする項目１１記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目１３）
前記回線交換ページングチャネルのモニターを制御する段階は、
前記実際のネットワークがパケットトラフィックチャネル及びＣＣＣＨチャネルのスケジューリングに対応しているか否か及びデータの伝送が正常に終了したか否かを確認することで、前記回線交換ページングチャネルのモニターを制御する段階であることを特徴とする項目１０記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目１４）
移動ネットワークコード（Mobile Network Code）／移動国家コード（Mobile Country Code）（ＭＮＣ／ＭＣＣ）をチェックすることで、前記移動通信ネットワークが前記テストネットワークであるか、前記実際のネットワークであるかをチェックする段階をさらに含むことを特徴とする項目９記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目１５）
ＧＰＲＳモードがパケットアクセスモード（packet access mode）からパケット伝送モードに転換されるとき、回線交換ページングチャネルをモニターする段階と、
該回線交換ページングチャネルをモニターしている間に、移動通信ネットワークが実際のネットワークであるか、テストネットワークであるかをチェックする段階と、
前記移動通信ネットワークが前記テストネットワークであると、前記回線交換ページングチャネルをモニターしない段階と、
前記移動通信ネットワークが前記実際のネットワークであると、該実際のネットワークのタイプによって前記回線交換ページングチャネルをモニターするか否かを決定するフラグをセット又はリセットする段階と、
前記フラグがセットされると、前記回線交換ページングチャネルをモニターせず、前記フラグがリセットされると、前記回線交換ページングチャネルをモニターする段階と、を含むことを特徴とするパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目１６）
前記フラグをセット又はリセットする段階は、
前記実際のネットワークがパケットトラフィックチャネル及びＣＣＣＨチャネルのスケジューリングに対応しているか否か及びデータの伝送が正常に終了したか否かを確認して前記フラグをセット又はリセットする段階であることを特徴とする項目１５記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目１７）
前記フラグをセット又はリセットする段階は、
移動通信端末機の初期化を実行するとき、前記フラグをデフォルト値にリセットする段階と、
ルーティングエリアコードが変化すると、前記フラグをリセットする段階と、
パケットチャネルの終了（packet channel release）以後にデータの伝送が正常に終了しないと、前記フラグをセットする段階とからなることを特徴とする項目１５記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。
（項目１８）
前記移動通信ネットワークが前記実際のネットワークであるか、前記テストネットワークであるかをチェックする段階は、
移動ネットワークコード／移動国家コード（ＭＮＣ／ＭＣＣ）をチェックすることで、前記移動通信ネットワークが前記テストネットワークであるか、実際のネットワークであるかをチェックする段階であることを特徴とする項目１５記載のパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法。

本発明に係るパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法においては、パケット伝送モードでネットワークタイプによって回線交換ページングチャネルをモニターすることで、データの伝送途中にＭＴボイスコール及びSMSメッセージを受信することができ、データのスループットが向上し、データの伝送が正常に解除されない現象を防止し得るという効果がある。

以下、ＧＰＲＳモードをパケット伝送モードに転換するとき、即ち、パケット交換サービス中に回線交換サービスのページングチャネルをネットワークタイプによって効率的にモニターする方法について図１〜図６を参照して説明する。

図１は、本発明を説明するための一般的なＧＰＲＳ論理構造（GPRS logical architecture）を示した図である。

ＧＰＲＳネットワークは、移動通信ネットワークに連結されたサービングＧＰＲＳサポートノード（serving GPRS support node、ＳＧＳＮ）と、パケットデータネットワーク（packet data network、PDN）、ゲートウェイＧＰＲＳサポートノード（gatewayGPRS support node、ＧＧＳＮ）と、を含む。

また、前記サービングＧＰＲＳ支援ノード（ＳＧＳＮ）は、移動交換局／ビジタロケーションレジスタ（mobile switching center/visitor location register、ＭＳＣ／ＶＬＲ）、ショートメッセージ交換センター（shortmessage switching center、ＳＭ−ＳＣ）、ホームロケーションレジスタ（home location register、ＨＬＲ）、データの伝送及び信号インターフェース（Datatransfer and signaling interfaces）により情報を交換する。前記ゲートウェイＧＰＲＳサポートノード（ＧＧＳＮ）は、他の移動通信ネットワーク（otherpublic land mobile network、other PLMN）とデータ通信して移動通信ネットワークと前記他の移動通信ネットワークとを連結する。

前記ＧＰＲＳ論理構造は、米国特許第６８７９８２０号にも詳細に記載されているので、これについての詳細な説明は省略する。

一方、前記移動通信ネットワークは、回線交換サービスとパケット交換サービスのためのページング調整（paging co-ordination）を提供することができる。該ページング調整とは、パケット交換サービスのために使用するチャネルと同様のチャネルであって、回線交換サービスのためのページングメッセージを送ることを意味する。移動通信端末機は、前記ページング調整に対応しているネットワークから二つのチャネル（回線交換ページングチャネル／パケット交換ページングチャネル）をモニターすることができる。

ネットワーク運用モードとしては、ネットワーク運用モード１、２、３があって、ネットワーク運用モードによって回線交換ページングチャネル、ＧＰＲＳページングチャネルに使用されるページングチャネルが異なる。また、前記ネットワーク運用モードによってページング調整に対応しているか否かが決まる。前記ネットワーク運用モードによるページングチャネル、ページング調整サポートの有無を表１に示すと、次の通りである。

ここで、前記ＣＣＣＨ（common control channel、ＣＣＣＨ）ページングチャネルは、移動通信端末機と基地局間の通信リンクを設定するために、ＧＳＭネットワークに使用される標準制御チャネル（standardcontrol channel）である。

また、前記ネットワーク運用モード１は、回線交換ページングメッセージ（CS paging message）をＧＰＲＳページングチャネルと同様のチャネルで伝送する。従って、移動通信端末機は、ネットワーク運用モード１で一つのページングチャネルのみをモニターし、パケットデータチャネルが割り当てられた時、前記パケットデータチャネルで回線交換ページングメッセージを受信する。

また、前記ネットワーク運用モード２は、回線交換ページングメッセージをＣＣＣＨページングチャネルで伝送し、また、ＣＣＣＨページングチャネルは、ＧＰＲＳページングのために使用される。移動通信端末機は、ネットワーク運用モード２でＣＣＣＨページングチャネルをモニターするが、移動通信端末機がパケットデータチャネル（Packet Data Channel）を割り当てられた時、回線交換ページングは、ＣＣＣＨページングチャネルで継続される。従って、ネットワーク運用モード２では、データの伝送途中に二つのチャネル（回線交換ページングチャネル／パケット交換ページングチャネル）を同時にモニターしなければならない。

また、前記ネットワーク運用モード３は、回線交換ページングメッセージをＣＣＣＨページングチャネルで伝送し、ＧＰＲＳページングメッセージをパケットページングチャネル（Packet Paging channel）及びＣＣＣＨページングチャネルで伝送する。従って、パケットページングチャネルがセルに割り当てられると、移動通信端末機は、回線交換／パケット交換サービスのページングチャネルの両方をモニターしなければならない。

実際のネットワークで使用されるネットワーク運用モードの大部分は、ネットワーク運用モード２であり、ネットワーク運用モード２は、ページング調整に対応していないため、移動通信端末機は、データの伝送途中に回線交換ページングチャネルをモニターしなければならない。

図２は、本発明を説明するためのＧＰＲＳモードの動作の流れを示した図である。

前記ＧＰＲＳモードは、ＧＰＲＳ移動管理が始まると、パケットアイドルモード（packet idle mode）に転換され、該パケットアイドルモードは、パケットチャネルの要求（packet channelrequest）によりパケットアクセスモード（packet access mode）に転換され、該パケットアクセスモードは、一時ブロックフロー（temporaryblock flow、ＴＢＦ）の設定（establishment）によりパケット伝送モード（packet transfer mode）に転換される。該パケット伝送モードは、臨時ブロックフロー（ＴＢＦ）が解除（release）されると、前記パケットアイドルモードに復帰する。ここで、前記パケットアクセスモードで臨時ブロックフローの設定に失敗すると、パケットアイドルモードに転換される。

図３は、本発明を説明するためのパケット伝送モードにおいて、回線交換ページングチャネルをモニターしない移動通信端末機におけるパケットトラフィックチャネル（packet traffic channel、PTCH channel）、共通制御チャネル（CCCH channel）に対してモニターする動作のチャネル占有時間（ChannelOccupancy Time）を示した図である。

前記パケット伝送モードで回線交換ページングをモニターしない移動通信端末機は、前記パケット伝送モード以後は、パケットトラフィックチャネル（PTCH channel）のみをモニターするので、ページング時間（paging time）及び回線交換ページングをモニターする移動端末機に比べて確認メッセージの未受信時に再伝送する時間だけデータスループットは向上するが、通信事業者や新規サービスが回線交換ページングを要求する場合、これに対応することができない。

図４は、本発明を説明するためのパケット伝送モードにおいて回線交換ページングをモニターする移動端末機におけるパケットトラフィックチャネル及び共通制御チャネルに対してモニターする動作のチャネル占有時間を示した図である。

前記パケット伝送モードにおいて回線交換ページングをモニターする移動通信端末機は、パケット伝送モードのＤＲＸ動作（Discontinuous Reception operation:データが伝送されない区間にデータを受信しない動作）中に自身が属しているページンググループ（paginggroup）のページング周期（paging period）毎に起動して（wakeup）パケットトラフィックチャネルをモニターするが、ＣＣＣＨチャネルをモニターする時間には、前記パケットトラフィックチャネルをモニターし得ないため、確認メッセージが伝送される場合、移動通信端末機は、該確認メッセージを受信し得なく、データを再伝送するか、又はポール要求（PollRequest、ＰＲ）メッセージを正常に受信した時には、パケット制御確認メッセージ（packet control acknowledgementmessage、PCA message）を伝送しなければならないにもかかわらず、該PCAメッセージを伝送し得なくてネットワークによってデータの伝送が解除される現象が発生する。一般的なネットワークは、ＣＣＣＨチャネルとパケットトラフィックチャネルのメッセージをスケジューリングして前記解除現象は発生することはなく、スケジューリングしなくても、移動通信端末機がパケット制御確認メッセージを一回伝送し得なくて通信リンク（GPRSlink）が解除されることはない。

図５は、本発明の実施形態に係るネットワークチェックブロックパラメーター（network check block parameter）のアップデート動作を示したフローチャートである。即ち、図５は、移動通信端末機が位置するネットワークが回線交換ページングチャネルをスケジュールするか否かを検出する段階を示した図である。

前記ネットワークチェックブロックパラメーターのアップデート動作においては、図５に示したように、移動通信端末機の初期化を実行するとき、移動通信端末機のスケジュール無フラグ（Noscheduling flag）をデフォルト値にリセットする段階と、セルの再選択（cell reselection）やハンドオーバー（handover）のようにルーティングエリアコード（routingarea code、ＲＡＣ）が変化すると、前記スケジュール無フラグをリセットする段階と、パケットチャネルの終了（packet channel release）以後にデータの伝送が解除されると、前記スケジュール無フラグをセットする段階と、を順次行う。

ここで、前記スケジュール無フラグとは、ネットワークチェックブロックパラメーターであって、回線交換ページングチャネルをモニターするか否かを決定するフラグである。従って、前記スケジュール無フラグをリセットするとは、回線交換ページングチャネルをモニターするという意味で、前記スケジュール無フラグをセットするとは、回線交換ページングチャネルをモニターしないという意味である。

まず、移動通信端末機の初期化を実行する時（Switch ON）（Ｓ１）、移動通信端末機は、ネットワークチェックブロックパラメーターをデフォルト値にリセットする。即ち、移動通信端末機に電源が供給されると、移動通信端末機は、初期化を実行しながらスケジュール無フラグをデフォルト値にリセットしてネットワークチェックの初期化を終了する（Noscheduling_and_Disc_NW_Flag=０）（Ｓ２）。

次いで、前記移動通信端末機は、セルの再選択、ハンドオーバーによりセルが変わる場合（Ｓ３）、ルーティングエリアコード（ＲＡＣ）が変わると、ネットワークタイプが変化するため（Ｓ４）、スケジュール無フラグをリセットする（Noscheduling_and_Disc_NW_Flag=０）（Ｓ５）。

前記移動通信端末機は、前記パケットチャネルの終了の以後にデータの伝送が解除されるか、又はT３１９０終了（expire）等、データの伝送が正常に終了すると、スケジュール無フラグをリセットする。反面、前記移動通信端末機は、前記パケットチャネルの終了以後にデータの伝送が解除された場合（Ｓ６）、Ｔ３１８０／Ｔ３１８２終了のようにデータの伝送が正常に終了しないと（Ｓ７、Ｓ８）、前記スケジュール無フラグをセットすることで、通信リンク（GPRSlink）の維持、データの伝送に優先権（priority）を与える（Noscheduling_and_Disc_NW_Flag=１）（Ｓ９）。

図６は、本発明の実施形態に係るパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法の動作を示したフローチャートである。

パケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法においては、図６に示したように、ＧＰＲＳモードがパケットアクセスモードからパケット伝送モードに転換されるとき、回線交換ページングチャネルをモニターする段階（CS_paging_monitor=ON）と、該回線交換ページングチャネルをモニターしている間に、移動通信端末機の移動通信ネットワークがテストネットワークであるか、又は実際のネットワークであるかをチェックし、前記移動通信ネットワークが前記テストネットワークであると、前記回線交換ページングチャネルをモニターしない段階（CS_paging_monitor=OFF）と、前記移動通信ネットワークが前記実際のネットワークであると、該実際のネットワークでパケットトラフィックチャネル（PTCHchannel）及びＣＣＣＨチャネルのスケジューリングに対応しているか否か及びデータの伝送が正常に終了したか否かを確認して移動端末機のスケジュール無フラグをセット又はリセットする段階と、前記スケジュール無フラグがセットされると、前記回線交換ページングチャネルをモニターせず、前記スケジュール無フラグがリセットされると、前記回線交換ページングチャネルをモニターする段階と、を順次行う。

まず、移動通信端末機は、ＧＰＲＳモードがパケットアクセスモードからパケット伝送モードに転換されるとき、回線交換ページングチャネルをモニターする（CS_paging_monitor=ON）（Ｓ１１）。

次いで、前記移動通信端末機は、自身の移動通信ネットワークがテストネットワークであるか、実際のネットワークであるかをチェックする（Ｓ１２）。この時、前記移動通信端末機の移動通信ネットワークがテストネットワークであると、前記回線交換ページングチャネルをモニターしない（CS_paging_monitor=OFF）（Ｓ１３）。

前記テストネットワークは、ＧＣＦ（Global Certification Forum）／ＰＴＣＲＢ（PCS Type Certification ReviewBoard）テスト、ＨＰ８９６０／ＣＭＵ２００等のテスト装備により移動通信端末機の動作をテストするネットワークである。移動通信端末機をテストするとき、移動通信端末機は、安定したデータの伝送及びテストのため、回線交換ページングチャネルをモニターしない。この時、移動端末機は、移動ネットワークコード（MobileNetwork Code）／移動国家コード（Mobile Country Code）（ＭＮＣ／ＭＣＣ）をチェックすることで、前記移動通信ネットワークがテストネットワークであるか、実際のネットワークであるかを判断することができる。例えば、テストネットワーク（Testnetwork）は、ＭＣＣ／ＭＮＣを無条件に「００１０１」にセッティングし、実際のネットワークは、決められたＭＮＣ／ＭＣＣを使用する。従って、移動通信端末機は、ＭＣＣ／ＭＮＣに基づいて容易に移動通信ネットワークがテストネットワークであるか、実際のネットワークであるかを判断することができる。

また、テストネットワークにおける移動通信端末機のデフォルトモードは、移動通信端末機の実現問題（implementation issue）によって回線交換ページングチャネルをモニターしないと仮定して設計されているため、前記テストネットワークは、パケットトラフィックチャネル及びＣＣＣＨチャネルのスケジューリングに対応していない。

従って、移動通信端末機は、移動ネットワークコード／移動国家コードを利用して移動通信ネットワークがテストネットワークであるか、実際のネットワークであるかを判断し、移動通信ネットワークが実際のネットワークであると、該実際のネットワークが如何なるタイプであるかを判断する。

前記移動通信端末機は、移動通信ネットワークが実際のネットワークであり、前記スケジュール無フラグがリセットされると、（Noscheduling_and_Disc_NW_Flag=０）、前記回線交換ページングチャネルをモニターする（CS_paging_monitor=ON）（Ｓ１４、Ｓ１５）。反面、前記移動通信端末機は、移動通信ネットワークが実際のネットワークであり、前記スケジュール無フラグがセットされると、（Noscheduling_and_Disc_NW_Flag=１）、前記回線交換ページングチャネルをモニターしない（CS_paging_monitor=OFF）（Ｓ１３）。

即ち、前述したネットワークチェックブロックパラメーターのアップデート動作によってアップデートされたスケジュール無フラグを参照し、前記実際のネットワークがパケットトラフィックチャネル、ＣＣＣＨチャネル間スケジューリングに対応しているネットワークであるか否か、一回以上のデータ再伝送によってリンク設定（link establishment）を確認するネットワークであるか否かを判断して前記回線交換ページングチャネルをモニターするか否かを決定して実行する。

例えば、移動通信端末機は、前記実際のネットワークが前記パケットトラフィックチャネル、ＣＣＣＨチャネル間スケジューリングに対応していて、一回以上のデータの再伝送によってリンク設定を確認するネットワークであるとき、前記回線交換ページングチャネルをモニターすることで、データの伝送途中にＭＴボイスコール及びＳＭＳメッセージを受信することができる。即ち、マルチメディアサービスに要求されるサービス基準を満足させることができる。

反面、移動通信端末機は、前記実際のネットワークが前記パケットトラフィックチャネル、ＣＣＣＨチャネル間スケジューリングに対応しておらず、一回のデータの伝送チェックによってリンク設定を確認するネットワークであるとき、前記回線交換ページングチャネルをモニターにないので、データの伝送が解除される最悪の状況を避けることができる。

以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。

パケット交換サービス（packet-switched service）中に回線交換サービス（Circuit switched service）のページングチャネル（pagingchannel）をネットワークタイプによってモニターすることで、データの伝送途中にＭＴボイスコール（Mobile Terminate voice call）及びSMSメッセージ（shortmessage service message）を受信し、データのスループットを向上させることができ、データの伝送が正常に解除されない現象を防止し得るパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法を提供する。

本発明に係るパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法においては、ＧＰＲＳ（General Packet Radio Service）モードがパケット伝送モード（packet transfer mode）に転換されるとき、回線交換ページングチャネル（CSpaging channel）をモニターする段階と、該回線交換ページングチャネルをモニターしている間に、移動通信ネットワークがテストネットワーク（testnetwork）であると、前記回線交換ページングチャネルをモニターしない段階と、前記移動通信ネットワークが実際のネットワークであると、該実際のネットワークのタイプによって前記回線交換ページングチャネルをモニターするか否かを決定して実行する段階と、を順次行うことを特徴とする。

本発明を説明するための一般的なＧＰＲＳ論理構造を示した図である。本発明を説明するためのＧＰＲＳモードの動作の流れを示した図である。本発明を説明するためのパケット伝送モードにおいて、回線交換ページングチャネルをモニターしない移動通信端末機におけるパケットトラフィックチャネル、共通制御チャネルに対してモニターする動作のチャネル占有時間を示した例示図である。本発明を説明するためのパケット伝送モードにおいて、回線交換ページングをモニターする移動通信端末機におけるパケットトラフィックチャネル及び共通制御チャネルに対してモニターする動作のチャネル占有時間を示した例示図である。本発明の実施形態に係るネットワークチェックブロックパラメーターのアップデート動作を示したフローチャートである。本発明の実施形態に係るパケット交換サービスのページングチャネルのモニター方法の動作を示したフローチャートである。

Claims

ＧＰＲＳ（ＧｅｎｅｒａｌＰａｃｋｅｔＲａｄｉｏＳｅｒｖｉｃｅ）モードがパケット伝送モードに転換されるとき、移動通信ネットワークのページングチャネルをモニターすることと、
該ページングチャネルをモニターしている間に、該移動通信ネットワークがテストネットワークであると、該ページングチャネルのモニターを中止することと、
該移動通信ネットワークが実際のネットワークであると、該実際のネットワークのタイプによって該ページングチャネルをモニターするか否かを制御することと
を含む、パケット交換サービスのページングチャネルをモニターする方法であって、該実際のネットワークのタイプは、該実際のネットワークがパケットトラフィックチャネル（ＰＴＣＨ）および共通制御チャネル（ＣＣＣＨ）のスケジューリングに対応しているか否か、またはデータの伝送が正常に終了したか否かを示す、方法。
前記ページングチャネルは、回線交換（ＣＳ）ページングチャネルである、請求項１に記載の方法。
前記移動通信ネットワークの移動ネットワークコード（ＭＮＣ）／移動国家コード（ＭＣＣ）をチェックすることによって、該移動通信ネットワークがテストネットワークであるか、実際のネットワークであるかをチェックすることをさらに含む、請求項１に記載の方法。
ＧＰＲＳ（ＧｅｎｅｒａｌＰａｃｋｅｔＲａｄｉｏＳｅｒｖｉｃｅ）モードがパケット伝送モードに転換されるとき、移動通信ネットワークの回線交換（ＣＳ）ページングチャネルをモニターすることと、
該ＣＳページングチャネルをモニターしている間に、該移動通信ネットワークが実際のネットワークであるか、テストネットワークであるかをチェックすることと、
該移動通信ネットワークがテストネットワークであると、該ＣＳページングチャネルのモニターを中止することと、
該移動通信ネットワークが実際のネットワークであると、該実際のネットワークの運用タイプによって該ＣＳページングチャネルをモニターするか否かを決定するフラグをセットまたはリセットすることと、
該フラグがセットされると、該ＣＳページングチャネルのモニターを中止し、該フラグがリセットされると、該ＣＳページングチャネルをモニターすることと
を含む、パケット交換サービスのページングチャネルをモニターする方法であって、該実際のネットワークの運用タイプは、該実際のネットワークがパケットトラフィックチャネル（ＰＴＣＨ）および共通制御チャネル（ＣＣＣＨ）のスケジューリングに対応しているか否か、またはデータの伝送が正常に終了したか否かを示す、方法。
前記フラグをセットまたはリセットすることは、
移動通信端末機が初期化されるとき、該フラグをデフォルト値にリセットすることと、
ルーティングエリアコードが変化すると、該フラグをリセットすることと、
パケットチャネルの終了以後にデータの伝送が正常に終了しないと、該フラグをセットすることと
を含む、請求項４に記載の方法。
前記移動通信ネットワークが実際のネットワークであるか、テストネットワークであるかをチェックすることにおいて、該移動通信ネットワークの移動ネットワークコード（ＭＮＣ）／移動国家コード（ＭＣＣ）をチェックすることによって、該移動通信ネットワークがテストネットワークであるか、実際のネットワークであるかがチェックされる、請求項４に記載の方法。