JP4240242B2 - 非水電解質二次電池用正極活物質及び非水電解質二次電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非水電解質二次電池用正極活物質、及び該正極活物質を有する非水電解質二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種電子機器、電気自動車、電力貯蔵方式の発展に伴い、小型、軽量でエネルギー密度が高い二次電池の開発が期待され、リチウム二次電池技術が急展開し、急速に大量生産の時代に入ってきている。
【0003】
非水電解質二次電池の正極活物質としては、リチウム/ニッケル複合酸化物、リチウム/マンガン複合酸化物、リチウム/コバルト複合酸化物等が検討されている。このなかで、Lip CoO2 (0<p≦2)で表せるリチウム/コバルト複合酸化物は、六方晶系の層状構造を有し、充放電時に層間にLiイオンをインターカレーションするもので、高エネルギー密度であり、4V程度の高電圧の非水電解質二次電池として実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のリチウム/コバルト複合酸化物を正極活物質とする従来の二次電池は、Lip CoO2 が充放電に伴うLiイオンの出入りにより、4.12〜4.20V付近で充電時には六方晶から単斜晶へ、放電時には単斜晶から六方晶への可逆的な結晶構造変化を生じるため、4.12〜4.20Vよりも高い電圧まで充電するとLip CoO2 の層状構造がもろくなることが報告されている(J.N.Reimers et al.,J.Electrochem.Soc.,139,2091(1992)及びT.Ohzuku et al.,ibid,141,2972(1994))。このため、4.1V以上に充電した二次電池は、外部環境から加わる熱に対する耐熱安定性が著しく低下する問題があった。
【0005】
非水電解質二次電池は、用途によっては外部環境が異常高温になることもあるため、より高い使用温度における耐熱安定性が必要とされている。
本発明は、上記問題点を解決するために、Lip CoO2 の焼成時点における耐熱安定性を簡便に評価することにより、耐熱安定性の優れる非水電解質二次電池を得るための正極活物質、及び該正極活物質を有する非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、硫酸コバルトを原料として得られた水酸化コバルトを200〜600℃で焼成して酸化コバルトとし、該酸化コバルトとリチウム源とを混合し、その混合物を大気中又は酸素雰囲気中、850〜980℃で12〜48時間焼成して得られるLixCoO2(ただし0<x≦1.25)で表され、かつ電子スピン共鳴装置によるg=2.15におけるスピン濃度が1×1018個/g以下であることを特徴とする非水電解質二次電池用正極活物質、及び該正極活物質を有する非水電解質二次電池を提供する。
【0007】
本発明者らは、Lix CoO2 を正極活物質とする非水電解質二次電池の外部環境に対する耐熱安定性は、充電状態におけるLix CoO2 の結晶構造の安定性と関連があると考え、種々の検討を重ねた。その結果、充電状態におけるLix CoO2 の結晶構造の安定性が、電子スピン共鳴装置によるg=2.15におけるスピン濃度と関連していることを見いだし、本発明に至った。
【0008】
本発明において用いられる電子スピン共鳴装置としては、マイクロ波としてXバンド(10GHz)を用い、磁場変調法によるロックイン検出を行う市販の測定装置を使用する。測定は室温で行い、その他の測定条件は、信号形状や強度が正確に測定できる条件であれば特に制限を受けない。
【0009】
上記装置を用い、9.4〜9.5GHzに共振周波数が当たるように調整し、g=2.3〜1.7の間でLix CoO2 の電子スピン共鳴スペクトルを測定すると、g=2.15±0.01、g=2.01±0.01およびg=1.92±0.02の位置に信号が検出される。なお、本明細書におけるgは、一般的な意味でのg値よりも広く解釈し、単に掃引磁場から式g=hν/βH(h;プランク定数、ν;マイクロ波周波数、β;電子のボーア磁子、H;掃引磁場)により算出される値を指す。
【0010】
本発明者らの検討によれば、g=2.15の信号強度と耐熱安定性との間に相関が認められ、信号強度の低いLix CoO2 ほど耐熱安定性が高い傾向がある。一方、g=2.01及びg=1.92の信号強度と耐熱安定性との間には明確な相関は認められない。
【0011】
上記装置により得られる電子スピン共鳴スペクトルの信号からスピン濃度を求める方法としては、信号を二度積分してその強度を求める方法が一般的である。本発明では、その積分範囲として、g=2.15の信号のみが積分されるように範囲を選択する。スピンの定量に用いる標準試料は、一般に使用される長期的に安定なラジカル化合物、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール−1−オキシル等を使用する。
【0012】
本発明の正極活物質であるLix CoO2 は、上記の方法で計算されるg=2.15の信号のスピン濃度が1×1018個/g以下である。3×1017個/g以下であるとより耐熱安定性が高くなり好ましい。本発明ではLix CoO2 が安定であるほど好ましいので、スピン濃度の値は小さいほど好ましい。
【0013】
本発明で、電子スピン共鳴装置で測定されるg=2.15に観測されるスピン信号の意味するところは必ずしも明らかではないが、Lix CoO2 を製造する際の焼成雰囲気の酸素濃度が高いほどスピン信号が著しく小さくなる傾向があることから、Lix CoO2 結晶構造中の化学量論組成からのわずかなずれがスピン信号として測定されているものと推定している。
【0014】
本発明におけるLix CoO2 において、xは、0<x≦1.25である。xが1.25より大きいと、六方晶系の層状構造を維持できなくなり、充放電容量が著しく低下するので好ましくない。好ましくは0.8≦x≦1.1である。
【0015】
本発明におけるLix CoO2 は、その製造における原料としては、Lix CoO2 を構成する金属元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、有機酸塩を使用できる。また、本発明におけるLix CoO2 は、Li、Co以外の第三成分(M)がCoと置換された酸化物でもよく、その場合Lix My Co1-y O2 (0<x≦1.25、0<y≦0.25)で表される。yが0.25より大きくなると、この酸化物を正極活物質として用いる二次電池の充放電容量が著しく低下する。
【0016】
上記第三成分としては、チタン(Ti)、バナジウム(V)、ジルコニウム(Zr)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)等の遷移金属元素、スズ(Sn)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等の典型金属元素、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)等のアルカリ土類金属元素及びセリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、テルビウム(Tb)等の希土類元素が挙げられ、Mはこれらの1種以上からなることが好ましい。
【0017】
本発明におけるLixCoO2 は、次のようにして合成する。硫酸コバルトを原料として得られた水酸化コバルトを200〜600℃で焼成して酸化コバルトとし、炭酸リチウムと例えばボールミル等で乾式混合する。次いでこの混合粉を大気中又は酸素雰囲気中で、850〜980℃で12〜48時間焼成する。得られた焼成粉を乾式粉砕することにより目的のLix CoO2 が得られる。
【0018】
本発明における正極は、正極活物質として上記Lix CoO2 を80〜90重量%、アセチレンブラック又はカーボンブラック等の導電材を5〜16重量%、及びポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEという)又はポリフッ化ビニリデン等の結着材を4〜15重量%含んでなることが好ましい。そして、これらの混合物に有機溶媒を加えてペースト化し、集電体に塗布後乾燥して、例えば0.5〜2.5t/cm2 の加圧で成形し、さらに真空乾燥することにより得ることが好ましい。
【0019】
本発明における負極活物質としては、金属リチウム、リチウム合金、及びリチウムイオンを吸蔵放出できる材料が使用できる。リチウムイオンを吸蔵放出できる材料としては炭素質材料等がある。正極及び負極の集電体としては、アルミニウム、ニッケル、ステンレス鋼(以下SUSという)、銅等の金属箔、金属網状物、金属多孔体等が使用でき、正極の集電体と負極の集電体は同じでも異なってもよい。
【0020】
本発明における電解液の溶媒としては、非プロトン性溶媒、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の環状及び鎖状炭酸エステル類や1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン等の鎖状エーテル類が好ましく使用できる。また、これらの混合溶媒も好ましい。電解液の溶質としては、LiClO4 、LiBF4 、LiPF6 、CF3 SO3 Li、(CF3 SO2 )2 NLi等の無機リチウム塩及び有機リチウム塩が使用できる。
【0021】
正極と負極の間に介在させるセパレータとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン類、フッ素樹脂、ポリアミド等の不織布や、その他ミクロポア構造の材料が使用できる。
【0022】
【実施例】
[例1]
水を500重量部、硫酸コバルト7水塩を176重量部、及び水酸化ナトリウム58重量部を混合して反応させ、水酸化コバルト58重量部を得た。これを200℃で6時間焼成し、酸化コバルト50重量部を得た。この酸化コバルト50重量部と炭酸リチウム23重量部を、ボールミルで均一に混合粉砕した。
得られた混合物をアルミナ容器に入れ、880℃で大気中にて48時間焼成し、Li1.00CoO2 を得た。これを再度粉砕分級して正極活物質とした。
【0023】
上記で得られたLi1.00CoO2 を電子スピン共鳴装置でスピン濃度を測定したところ、ESR信号強度は20であった。ESR信号強度は、その値が243であるときスピン濃度1×1018/gに相当するので、このときのスピン濃度は8.2×1016個/gであった。
【0024】
上記の正極活物質、導電材としてアセチレンブラック、及び結着剤としてのPTFE粉末を重量比で80:16:4の割合で混合した。この混合物を2t/cm2 の加圧で直径12mmの円板状に成形し、得られた成形物を150℃で16時間加熱処理して正極とした。次に直径12mmの円板状リチウム金属とSUS製網状板とを圧着し負極とした。
【0025】
電解液としては、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを体積比で1:1とした混合溶媒に、LiPF6 を1mol/Lの濃度で溶解した溶液を用いた。また、セパレータとしてはポリプロピレンフィルムを用い、電解液を含浸させた。
【0026】
正極の集電体としてはアルミニウム薄板を用い、正極及び負極はそれぞれリードを有しており、セパレータを介して対向させて素子を形成し、該素子をバネで押さえながら2枚のPTFE板で挟んだ。さらに素子の側面もPTFE板で覆って密閉させ、密閉型非水電解質二次電池セルとした。
【0027】
上記の密閉型非水電解質二次電池セルを用いて、電圧4.2Vから2.7Vまで0.5mA/cm2 の定電流で充放電させた。2サイクル目に4.2Vまで充電したところでドライボックス中で正極を取り出し、その正極の5〜10mgを採取してDSC測定用のアルミナセルに入れ、密閉してDSC測定を行い、発熱温度ピークを測定したところ、204℃であった。
【0028】
[例2]
炭酸リチウムの量を26重量部とし、焼成温度を860℃とした以外は例1と同様にしてLi1.13CoO2 を得た。これを正極活物質として例1と同様に電子スピン共鳴装置で測定したところ、ESR信号強度は40であり、スピン濃度は1.64×1017個/gであった。また、DSC発熱温度ピークは203℃であった。
【0029】
[例3]
炭酸リチウムの量を21重量部とし、焼成温度を960℃とした以外は例1と同様にしてLi0.91CoO2 を得た。これを正極活物質として例1と同様に電子スピン共鳴装置で測定したところ、ESR信号強度は57であり、スピン濃度は2.34×1017/gであった。また、DSC発熱温度ピークは203℃であった。
【0030】
[例4]
炭酸リチウムの量を23重量部とし、酸化コバルトの量を48重量部とし、さらに五酸化アンチモン8重量部を加えて、焼成雰囲気を酸素とし、焼成温度を960℃とした以外は例1と同様にしてLi1.00Sb0.04Co0.96O2 を得た。これを正極活物質として例1と同様に電子スピン共鳴装置で測定したところ、ESR信号強度は7であり、スピン濃度は2.9×1016個/gであった。また、DSC発熱温度ピークは205℃であった。
【0031】
[例5]
炭酸リチウムの量を23重量部とし、酸化コバルトの量を49重量部とし、さらに酸化チタン2重量部を加え、焼成条件を酸素雰囲気中で920℃とした以外は例1と同様にしてLi1.00Ti0.02Co0.98O2 を得た。これを正極活物質として例1と同様に電子スピン共鳴装置で測定したところ、ESR信号強度は78であり、スピン濃度は3.21×1017個/gであった。また、DSC発熱温度ピークは201℃であった。
【0032】
[例6]
炭酸リチウムの量を23重量部とし、酸化コバルトの量を48重量部とし、さらに酸化マグネシウム4重量部を加え、焼成条件を酸素雰囲気中で900℃とした以外は例1と同様にしてLi1.00Mg0.02Co0.98O2 を得た。これを正極活物質として例1と同様に電子スピン共鳴装置で測定したところ、ESR信号強度は126であり、スピン濃度は5.18×1017個/gであった。また、DSC発熱温度ピークは200℃であった。
【0033】
[例7]
炭酸リチウムの量を23重量部とし、酸化コバルトの量を46重量部とし、さらに酸化セリウム16重量部を加え、焼成条件を酸素雰囲気中で960℃とした以外は例1と同様にしてLi1.00Ce0.08Co0.92O2 を得た。これを正極活物質として例1と同様に電子スピン共鳴装置で測定したところ、ESR信号強度は10であり、スピン濃度は4.1×1016個/gであった。また、DSC発熱温度ピークは204℃であった。
【0034】
[例8(比較例)]
例1で得た酸化コバルト50重量部のかわりに市販の酸化コバルト(ユニオン ミニエール( Union Miniere )社製:塩化コバルトの溶液の噴霧焼成法)50重量部を使用し、炭酸リチウムの量を26重量部とした以外は例1と同様にして操作し、Li1.13CoO2を得た。これを正極活物質として例1と同様に電子スピン共鳴装置で測定したところ、ESR信号強度は654であり、スピン濃度は2.69×1018個/gであった。また、DSC発熱温度ピークは182℃であった。
【0035】
[例9(比較例)]
例1で得た酸化コバルト50重量部のかわりに、市販の水酸化コバルトを200℃で焼成して生成した酸化コバルト50重量部を使用し、炭酸リチウムの量を26重量部とした以外は例1と同様にして操作し、Li1.13CoO2 を得た。これを正極活物質として例1と同様に電子スピン共鳴装置で測定したところ、ESR信号強度は511であり、スピン濃度は2.1×1018個/gであった。また、DSC発熱温度ピークは184℃であった。
【0036】
[例10(比較例)]
炭酸リチウムの量を21重量部とした以外は例8と同様にして操作し、Li0.91CoO2 を得た。これを正極活物質として、例1と同様に電子スピン共鳴装置で測定したところ、ESR信号強度は751であり、スピン濃度は3.09×1018個/gであった。また、DSC発熱温度ピークは176℃であった。
【0037】
例1〜10で得られた酸化物について、スピン濃度とDSC発熱温度ピークとの関係を図1に示す。
【0038】
【発明の効果】
本発明における正極活物質のLix CoO2 (0<x≦1.25)は、従来から使用されているLix CoO2 に比べ、DSCで測定される発熱温度が20〜30℃高いため、充放電時に外部環境から加わる熱に対して20〜30℃高温まで安定である。したがって、この正極活物質を用いた非水電解質二次電池は、その分外部から加わる熱に対して安定であり、高温で使用しても安全性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】例1〜10のスピン濃度とDSC発熱温度との関係を示す図
Claims (4)
- 硫酸コバルトを原料として得られた水酸化コバルトを200〜600℃で焼成して酸化コバルトとし、該酸化コバルトとリチウム源との混合物を大気中又は酸素雰囲気中、850〜980℃で12〜48時間焼成して得られるLixCoO2(ただし0<x≦1.25)で表され、かつ電子スピン共鳴装置によるg=2.15におけるスピン濃度が1×1018個/g以下であることを特徴とする非水電解質二次電池用正極活物質。
- 硫酸コバルトを原料として得られた水酸化コバルトを200〜600℃で焼成して酸化コバルトとし、該酸化コバルトとリチウム源とM元素源とを混合した混合物を大気中又は酸素雰囲気中、850〜980℃で12〜48時間焼成して得られるLixMyCo1-yO2(ただし0<x≦1.25、0<y≦0.25であり、MはTi、V、Zr、Cr、Mn、Ni、Fe、Nb、Ta、Sn、Sb、Bi、Mg、Ca、Sr、Ba、Ce、Pr及びTbからなる群から選ばれる1種以上である。)で表され、かつ電子スピン共鳴装置によるg=2.15におけるスピン濃度が1×1018個/g以下であることを特徴とする非水電解質二次電池用正極活物質。
- リチウム金属又はリチウムを吸蔵、放出可能な物質を負極活物質とし、硫酸コバルトを原料として得られた水酸化コバルトを200〜600℃で焼成して酸化コバルトとし、該酸化コバルトとリチウム源との混合物を大気中又は酸素雰囲気中、850〜980℃で12〜48時間焼成して得られるLixCoO2(ただし0<x≦1.25)を正極活物質とする非水電解質二次電池において、LixCoO2の電子スピン共鳴装置によるg=2.15におけるスピン濃度が1×1018個/g以下であることを特徴とする非水電解質二次電池。
- リチウム金属又はリチウムを吸蔵、放出可能な物質を負極活物質とし、硫酸コバルトを原料として得られた水酸化コバルトを200〜600℃で焼成して酸化コバルトとし、該酸化コバルトとリチウム源とM元素源との混合物を大気中又は酸素雰囲気中、850〜980℃で12〜48時間焼成して得られるLixMyCo1-yO2(ただし0<x≦1.25、0<y≦0.25であり、MはTi、V、Zr、Cr、Mn、Ni、Fe、Nb、Ta、Sn、Sb、Bi、Mg、Ca、Sr、Ba、Ce、Pr及びTbからなる群から選ばれる1種以上である。)を正極活物質とする非水電解質二次電池において、LixMyCo1-yO2の電子スピン共鳴装置によるg=2.15におけるスピン濃度が1×1018個/g以下であることを特徴とする非水電解質二次電池。
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