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JP4219855B2 - 口唇用組成物 - Google Patents

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JP4219855B2
JP4219855B2 JP2004170207A JP2004170207A JP4219855B2 JP 4219855 B2 JP4219855 B2 JP 4219855B2 JP 2004170207 A JP2004170207 A JP 2004170207A JP 2004170207 A JP2004170207 A JP 2004170207A JP 4219855 B2 JP4219855 B2 JP 4219855B2
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Description

本発明は口唇用組成物、特に化粧持ちの向上、及び口唇上での被膜感の改善に関する。
従来、通常の油性口紅は、各種の油分、ワックス、色材等から構成されており、唇に塗布した場合、つやは良好であるが、コーヒーカップや衣料等に色移りしてしまったり、経時で色落ちしてしまい、化粧持ちが悪いという問題点があった。
このような化粧持ちの問題点を改善するため、従来より種々の検討がなされてきた。例えば、アルキルメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸のような各種シリコーンや、非水系ポリマーディスパージョン等を被膜形成成分として用いた口紅が提案されている(例えば、特許文献1〜6参照)。
しかしながら、これらの被膜形成成分を配合した口紅は、つやや化粧持ちの点ではある程度の機能を有してはいるものの、原料の被膜形成成分に起因する口唇上での被膜感を生じてしまうため、使用感触の点で問題があった。一方で、被膜形成成分の配合量を減らした場合には、口唇上の被膜感は良好であるものの、化粧持ちの向上効果が十分に得られず、両者の機能を同時に果たすことは非常に難しい問題であった。
特開平5−178722号公報 特開平6−298623号公報 特開平7−33622号公報 特公昭61−12884号公報 特開平8−225432号公報 特開平10−59827号公報
本発明は前述の課題に鑑み行われたものであり、化粧持ちに優れるとともに、口唇上の被膜感が改善された口唇用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らが、前述の課題に鑑み鋭意研究を行った結果、アクリル酸系モノマーと、ポリオキシアルキレン基含有モノマーと、オルガノポリシロキサン含有モノマーとを特定の割合で含有した共重合体高分子を、被膜形成成分として口唇用組成物中に配合することによって、化粧持ちに極めて優れているとともに、従来の被膜形成成分を用いた場合と比較して、口唇上の被膜感が著しく改善されていることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる口唇用組成物は、下記一般式(1)で示されるモノマー(A)と、下記一般式(2)で示されるモノマー(B)と、下記一般式(3)で示されるモノマー(C)とを構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上である共重合体高分子を含有することを特徴とする。
Figure 0004219855
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基を表し、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表す。)
Figure 0004219855
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表し、lは1〜50の整数を表す。)
Figure 0004219855
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは炭素数1〜6の炭化水素基を表し、mは0〜500、nは1〜3の整数を表す。)
また、前記口唇用組成物において、さらに下記一般式(4)で示される直鎖シリコーン油、下記一般式(5)で示される環状シリコーン油、下記一般式(6)で示されるアルキル変性シリコーン油、イソパラフィンの中から選択される1種又は2種以上の揮発性油分を含有することが好適である。
Figure 0004219855
(上記式中、xは0〜3の整数を表す。)
Figure 0004219855
(上記式中、yは3〜6の整数を表す。)
Figure 0004219855
(上記式中、Rは炭素数2〜8の炭化水素基を表す。)
また、前記口唇用組成物において、さらに下記一般式(7)で示されるフッ素変性ジメチルシリコーン、下記一般式(8)で示されるフッ素変性フェニルシリコーン、下記一般式(9)で示されるアルコキシ変性シリコーン、下記一般式(10)で示されるアルキル変性シリコーン、トリ(水添ロジン・イソステアリン酸)グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルの中から選択される1種又は2種以上の不揮発性油分を含有することが好適である。
Figure 0004219855
(式中、o,pは平均数で、oは1〜150、pは0〜150の整数を表し、o,pの総和は4以上であり、aは0〜10の整数、R10は炭素数1〜12のパーフロロアルキル基を表す。)
Figure 0004219855
(式中、q,r,sは平均数で、qは1〜150、rは1〜150、sは0〜150の整数を表し、q,r,sの総和は4以上であり、bは0〜10の整数、R11、R12はメチル基、あるいはフェニル基を表し、R11、R12のうち少なくとも1つがフェニル基であり、R13は炭素数1〜12のパーフロロアルキル基を表す。)
Figure 0004219855
(式中、OR14は炭素数2〜30のアルコキシ基を、t、uは平均数で、tは1〜500、uは0〜500の整数を表し、t,uの総和は4以上である。)
Figure 0004219855
(式中、R15は炭素数10〜30のアルキル基を、v、wは平均数で、vは1〜500、wは0〜500の整数を表し、v,wの総和は4以上である。)
また、前記口唇用組成物において、さらに水及び/又は保湿剤を含有することが好適である。
本発明にかかる口唇用組成物は、特定構造の共重合体高分子が配合されていることによって、従来の口唇用組成物と比較して、化粧持ちに極めて優れているとともに、口唇上の被膜感が著しく改善されているものである。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳述する。
本発明にかかる口唇用組成物に用いられる共重合体高分子は、下記一般式(1)で示されるモノマー(A)と、下記一般式(2)で示されるモノマー(B)と、下記一般式(3)で示されるモノマー(C)とを構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上であるように調整されているものである。
Figure 0004219855
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基を表し、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表す。)
Figure 0004219855
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表し、lは1〜50の整数を表す。)
Figure 0004219855
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは炭素数1〜6の炭化水素基を表し、mは0〜500、nは1〜3の整数を表す。)
前記一般式(1)に示されるモノマー(A)は、アクリル酸、又はメタクリル酸のようなアルキル置換アクリル酸、又はそのアルキルエステルである。一般式(1)において、アクリル酸α炭素の置換基であるRは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rとしては、特に好ましくは水素、メチル基である。また、一般式(1)において、アクリル酸の末端置換基であるRは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基である。炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良く、また、水酸基あるいはフッ素原子が一部置換されていても良い。Rとしては、例えば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、トリデシル基、ステアリル基、イソステアリル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基等が挙げられる。特に好ましくは、水素原子、メチル基、ブチル基、2−エチルヘキシル基、トリデシル基、ステアリル基、イソステアリル基である。
本発明に用いられるモノマー(A)としては、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル等のアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸イソステアリル等のメタクリル酸アルキルエステル等が挙げられる。
なお、本発明に用いられる共重合体高分子においては、前記モノマー(A)の1種又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
また、本発明に用いられる共重合体において、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上である必要がある。モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%未満である場合には、被膜形成能が低くなる場合がある。また、モノマー(A)の含有量が20〜60質量%であることが好適であり、特に好ましくは25〜50質量%である。
前記一般式(2)に示されるモノマー(B)は、アクリル酸、又はメタクリル酸のようなアルキル置換アクリル酸においてオキシアルキレン部位を有する化合物であり、例えば、アクリル酸又はアルキル置換アクリル酸のアルキレングリコールエステル、あるいはそのアルキルエーテルである。一般式(2)において、アクリル酸α炭素の置換基であるRは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rとしては、特に好ましくは水素、メチル基である。また、一般式(2)において、オキシアルキレン基における炭化水素部位であるRは、炭素数1〜4の2価炭化水素基である。2価炭化水素基としては、例えば、アルキレン基が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。なお、Rは同一であっても異なっていてもよく、例えば、オキシアルキレン部位が、炭素数の異なるRを有する2以上のオキシアルキレン基からなるブロック状又はランダム状の繰り返し構造であっても良い。Rとしては、エチレン基であることが特に好ましい。また、一般式(2)において、オキシアルキレン基の末端置換基であるRは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rは水素、メチル基であることが特に好ましい。また、一般式(2)において、オキシアルキレン基の繰り返し単位数を表すlは1〜50の整数である。lは1〜20であることが特に好ましい。
本発明に用いられるモノマー(B)としては、例えば、CH=C(CH)COO(CO)H、CH=C(CH)COO(CO)H、CH=C(CH)COO(CO)10H、CH=C(CH)COO(CO)15H、CH=C(CH)COO(CO)CH、CH=C(CH)COO(CO)CH、CH=C(CH)COO(CO)10CH、CH=C(CH)COO(CO)15、CH=CHCOO(CO)H、CH=CHCOO(CO)H、CH=CHCOO(CO)10H、CH=CHCOO(CO)15H、CH=CHCOO(CO)CH、CH=CHCOO(CO)CH、CH=CHCOO(CO)10CH、CH=CHCOO(CO)15、CH=CHCOO(CO)10(CO)101225、CH=C(CH)COO(CO)30(CO)101837等が挙げられる。
なお、本発明に用いられる共重合体高分子においては、前記モノマー(B)の1種又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
また、本発明に用いられる共重合体において、前記モノマー(B)の含有量は特に制限されるものではないが、構成モノマー全量に対して0.1〜50質量%であることが好適である。モノマー(B)の含有量が構成モノマー全量に対して0.1質量%未満であると、被膜感が強くなる場合があり、50質量%を超えると、被膜形成能が低くなる場合がある。また、モノマー(B)の含有量が、1〜40質量%であることが、特に好適である。
前記一般式(1)に示されるモノマー(C)は、アクリル酸、又はメタクリル酸のようなアルキル置換アクリル酸において、オルガノポリシロキサン部位を有する化合物であり、例えば、アクリル酸又はアルキル置換アクリル酸に、2価炭化水素基を介してオルガノポリシロキサンを連結したエステルである。一般式(3)において、アクリル酸α炭素の置換基を表すRは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rとしては、特に好ましくは水素、メチル基である。また、一般式(3)において、アクリル酸部位とオルガノポリシロキサン部位とを連結する炭化水素基であるRは、炭素数1〜4の2価炭化水素基である。2価炭化水素基としては、例えば、アルキレン基が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rとしては、プロピレン基であることが特に好ましい。また、一般式(3)において、オルガノポリシロキサン基の側鎖置換基であるRは炭素数1〜6の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、あるいはフロロアルキル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。なお、Rは同一であっても異なっていてもよく、例えば末端のRの一部のみが炭素数の異なる炭化水素基であってもよい。Rはメチル基、フェニル基、あるいはトリフロロプロピル基であることが特に好ましい。また、一般式(3)において、オルガノシロキシ基の繰り返し単位数を表すmは0〜500の整数である。mは0〜200であることが特に好ましい。また、一般式(3)において、オルガノシロキシ基の置換度数を表すnは1〜3の整数である。
本発明に用いられるモノマー(C)としては、例えば、CH=C(CH)COOCSi{OSi(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}20Si(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}40Si(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}100Si(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}100{Si(CO}20Si(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}150{Si(CH)(CCF)O}50Si(CH等が挙げられる。
なお、本発明に用いられる共重合体高分子においては、前記モノマー(C)の1種又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
また、本発明に用いられる共重合体において、前記モノマー(C)の含有量は特に制限されるものではないが、構成モノマー全量に対して30〜80質量%であることが好適である。モノマー(C)の含有量が構成モノマー全量に対して30質量%未満であると、処方中でシリコーン成分との溶解性が悪くなる場合があり、80質量%を超えると、被膜形成能が低くなる場合がある。また、モノマー(C)の含有量が、40〜70質量%であることが、特に好適である。
また、本発明の効果を損なわない範囲であれば、上記(A)〜(C)以外のモノマーを構成モノマーとして含有することもできる。含有量は、構成モノマー総量の50質量%以下の範囲であればよく、例えば、0.0001〜10質量%程度含有することができる。このようなモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、ブタジエン、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルアルコール、酢酸ビニル、無水マレイン酸、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチルアクリルアミド、メチルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、エチルアクリルアミド、エチルメタクリルアミド、ジエチルメタクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、ε―カプロラクタム、N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリル酸、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明に用いられる共重合体は、上記モノマー(A)〜(C)を用い、公知の重合方法を用いて重合することにより得ることができる。重合方法として、例えば、均一溶液重合法、不均一溶液重合法、乳化重合法、逆相乳化重合法、塊状重合法、懸濁重合法、沈殿重合法等を用いることができる。例えば、均一溶液重合法の場合には、モノマー(A)〜(C)を適当なモノマー組成にて溶媒に溶解し、窒素雰囲気下、ラジカル重合開始剤を添加して加熱撹拌することにより本発明の共重合体を得ることができる。また、ポリアクリル酸を用い、後から適当な官能基を付加させるポストモディフィケーション法によって、共重合体を得ることもできる。
重合の際に用いられる溶媒としては、各モノマーを溶解又は懸濁し得る溶媒であればいずれの溶媒を用いることも可能であり、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、デカン、流動パラフィンなどの炭化水素系溶媒、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等の塩化物系溶媒などの他、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン等が挙げられる。これら溶媒は2種以上混合して用いてもよい。通常、用いる重合開始剤の開始温度よりも沸点が高い溶媒を選択することが好適である。
重合開始剤としては、ラジカル重合を開始する能力を有するものであれば特に制限はなく、例えば、過酸化ベンゾイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル等のアゾ系化合物の他、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸系重合開始剤が挙げられる。なお、これらの重合開始剤によらずとも、光化学反応や、放射線照射等によっても重合を行なうことができる。重合温度は各重合開始剤の重合開始温度以上とする。例えば、過酸化物系重合開始剤では、通常70℃程度とすればよい。
重合時間は特に制限されないが、通常2〜24時間である。比較的高分子量のポリマーを得たい場合には、1日程度反応させることが望ましい。反応時間が短すぎると未反応のモノマーが残存し、分子量も比較的小さくなることがある。本発明に用いられる共重合体の平均分子量は特に制限されるものではないが、特に平均分子量1万〜20万程度であることが好ましい。また、本発明に用いられる共重合体分子においては、モノマー(A)〜(C)の付加する順序は特に指定されるものではなく、ブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよいが、通常はモノマー(A)〜(C)がランダム状に付加された共重合体が得られる。
本発明に用いられる代表的な共重合体の一例を、下記一般式(11)に示す。
Figure 0004219855
なお、上記一般式(11)中、R〜R,l,m,nは前述した定義の通りである。a,b,cは、構成モノマー全量中のモノマー(A)、モノマー(B)、モノマー(C)のそれぞれの質量割合を表す。なお、上記一般式(11)中、構成モノマー全量に対するモノマー(A)の質量割合を表すaは、20質量%以上となるように調整される。
本発明にかかる口唇用組成物においては、前記共重合体高分子の配合量は、特に制限されるものではなく、使用目的に合わせ適宜配合量を調整して用いることができるが、組成物の総量に対して0.1〜20質量%、さらには0.5〜15質量%であることが好適である。共重合体の配合量が0.1質量%より少ない場合には化粧持ち向上効果が認められない場合があり、一方で20質量%より多い場合には、口唇上に著しい被膜感を感じるようになる場合がある。
本発明は、前述のようにして製造された共重合体高分子を口唇用組成物に配合することによって、当該口唇用組成物の化粧持ちを向上するとともに、口唇上の被膜感を改善するというものである。
本発明にかかる口唇用組成物においては、必須成分である前記共重合体高分子の他に、通常化粧料や医薬品に用いられる成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
例えば、本発明にかかる口唇用組成物において、前記共重合体とともに揮発性油分を好適に配合することができる。本発明に用いられる揮発性油分としては、下記一般式(4)で示される直鎖シリコーン油、下記一般式(5)で示される環状シリコーン油、下記一般式(6)で示されるアルキル変性シリコーン油、イソパラフィンが挙げられる。
Figure 0004219855
(上記式中、xは0〜3の整数を表す。)
Figure 0004219855
(上記式中、yは3〜6の整数を表す。)
Figure 0004219855
(上記式中、Rは炭素数2〜8の炭化水素基を表す。)
本発明にかかる口唇用組成物においては、前記揮発性油分の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。前記揮発性油分の配合量は、特に制限されるものではないが、組成物中10〜90質量%、さらには20〜80質量%であることが好適である。揮発性油分の配合量が少なすぎると、化粧もちが悪くなる場合があり、多すぎると、口紅の形態安定性が悪くなる場合がある。
また、本発明にかかる口唇用組成物において、不揮発性油分を好適に配合することができる。本発明に用いられる不揮発性油分としては、下記一般式(7)で示されるフッ素変性ジメチルシリコーン、下記一般式(8)で示されるフッ素変性フェニルシリコーン、下記一般式(9)で示されるアルコキシ変性シリコーン、下記一般式(10)で示されるアルキル変性シリコーン、トリ(水添ロジン・イソステアリン酸)グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルが挙げられる。
Figure 0004219855
(式中、o,pは平均数で、oは1〜150、pは0〜150の整数を表し、o,pの総和は4以上であり、aは0〜10の整数、R10は炭素数1〜12のパーフロロアルキル基を表す。)
Figure 0004219855
(式中、q,r,sは平均数で、qは1〜150、rは1〜150、sは0〜150の整数を表し、q,r,sの総和は4以上であり、bは0〜10の整数、R11、R12はメチル基、あるいはフェニル基を表し、R11、R12のうち少なくとも1つがフェニル基であり、R13は炭素数1〜12のパーフロロアルキル基を表す。)
Figure 0004219855
(式中、OR14は炭素数2〜30のアルコキシ基を、t、uは平均数で、tは1〜500、uは0〜500の整数を表し、t,uの総和は4以上である。)
Figure 0004219855
(式中、R15は炭素数10〜30のアルキル基を、v、wは平均数で、vは1〜500、wは0〜500の整数を表し、v,wの総和は4以上である。)
本発明にかかる口唇用組成物においては、前記不揮発性油分の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。前記不揮発性油分の配合量は、組成物中0.1〜50質量%、さらには0.5〜40質量%であることが好適である。不揮発性油分の配合量が少なすぎると、使用感触が悪い場合があり、多すぎると、化粧もちが悪くなる場合がある。
また、本発明にかかる口唇用組成物において、水、あるいは保湿剤を好適に配合することができる。本発明に用いられる保湿剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ヘキサメチレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キチン、キトサン、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物、ジプロピレングリコール等が挙げられる。
本発明にかかる口唇用組成物においては、前記保湿剤の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。水又は保湿剤の配合量は、組成物中0.01〜20質量%、さらには0.1〜10質量%であることが好適である。水又は保湿剤の配合量が少なすぎると、保湿効果に劣る場合があり、多すぎると、製剤の安定性が悪い場合がある。
本発明において、口唇用組成物とは、例えば、口紅やリップグロスのように口唇に適用することを目的とした組成物であれば、特に制限されるものではなく、スティック状、ペンシル状、軟膏状、液状、ジェル状等の具体的形態を問わず用いることができる。本発明の口唇用組成物は、例えば、上記必須成分を含有した混合物を加熱融解し、スティックや中皿内に流し込んで冷却固化して製造することができる。また、本発明の口唇用組成物は、メーキャップ化粧料である口紅、リップグロスの他、色剤を配合しないリップクリーム等に応用することも可能である。
以下に本発明の実施例を挙げてさらに詳しい説明を行なうが、本発明はこれらに限定されるものではない。
まず最初に、本発明の共重合体の製造において用いた各モノマーの構造を以下に示す。
モノマーA1:
Figure 0004219855
モノマーA2:
Figure 0004219855
モノマーB1:
Figure 0004219855
モノマーC1:
Figure 0004219855
モノマーC2:
Figure 0004219855
つづいて、本発明に用いる共重合体の合成方法について説明する。
共重合体1−1
攪拌機、温度計、還流冷却機を備えたガラス製フラスコ中に、上記一般式(11)で示されるメタクリル酸メチル(モノマーA1)35質量部、上記一般式(13)で示されるメタクリル酸ポリオキシエチレンエーテル(モノマーB1)5質量部、上記一般式(14)で示されるメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン(モノマーC1)60質量部、イソプロパノール120質量部、及びジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4質量部を入れ、窒素気流下で加熱し、80℃で10時間重合反応を行なった。次いで、減圧下、揮発性成分を留去して共重合体1−1を得た。
本発明者らは、以上に示した合成方法に準じて各種共重合体を調製し、以下の評価を行った。
共重合体の配合
本発明者らは、まず最初に、上記製造例に準じて各種共重合体を調製し、当該共重合体を被膜形成成分として配合した口紅と、従来の被膜形成成分を配合した口紅との比較を行った。各試験例に用いた共重合体のモノマー組成及び口紅の配合組成と評価結果とを下記表1に併せて示す。なお、評価基準は以下の通りである。
(1)化粧持ち
各試験例の口紅の化粧持ちの有無について、専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである
◎:パネラー8名以上が、化粧持ちが良好であると認めた。
○:パネラー6名以上8名未満が、化粧持ちが良好であると認めた。
△:パネラー3名以上6名未満が、化粧持ちが良好であると認めた。
×:パネラー3名未満が、化粧持ちが良好であると認めた。
(2)被膜感
各試験例の口紅の被膜感の有無について、専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである
◎:パネラー8名以上が、被膜感が無いと認めた。
○:パネラー6名以上8名未満が、被膜感が無いと認めた。
△:パネラー3名以上6名未満が、被膜感が無いと認めた。
×:パネラー3名未満が、被膜感が無いと認めた。
(3)つや
各試験例の口紅のつやの有無について、専門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである
◎:パネラー8名以上が、つやが良好であると認めた。
○:パネラー6名以上8名未満が、つやが良好であると認めた。
△:パネラー3名以上6名未満が、つやが良好であると認めた。
×:パネラー3名未満が、つやが良好であると認めた。
(4)処方中での溶解性
各試験例の口紅について共重合体の処方中での溶解性を評価した。評価基準は以下の通りである。
◎:溶解性が良かった。
×:溶解性が悪く製剤化できなかった。
Figure 0004219855
上記表1より、前記共重合体1−1を被膜形成成分として配合した試験例1−1の口紅は、極めて優れた化粧持ちの効果を示すとともに、被膜感が著しく改善されているものであることが明らかとなった。
これに対して、モノマーAのみからなる共重合体1−2を配合した試験例1−2、モノマーA及びBからなる共重合体1−3を配合した試験例1−3の場合は、処方中での溶解性が悪いため、製剤化することができなかった。また、モノマーA及びCからなる共重合体1−4を配合した試験例1−4の場合では、口唇上に被膜感を生じてしまった。また、一般的な被膜形成成分として知られるトリメチルシロキシケイ酸を被膜形成成分として配合した試験例1−5では、化粧持ち、被膜感、つやのいずれも劣っているものであり、非水系ポリマーエマルションを配合した試験例1−6では、化粧持ち、被膜感、つやともに改善されてはいるものの、十分なものであるとは言い難い。
共重合体のモノマー組成
つづいて、本発明者らは、共重合体の好適なモノマー組成について検討するため、上記製造例に準じてモノマー(A)の含有量を変化させた各種共重合体を調製し、それぞれの共重合体を配合した口紅についての評価を行なった。各試験例の口紅の配合組成と評価結果とを表2に併せて示す。なお、評価基準は前記試験と同様である。
Figure 0004219855
上記表2より、モノマー(A)を全く含有していない共重合体1−5を用いた試験例1−7では、化粧持ちの点で著しく劣っている。一方で、共重合体中のモノマー(A)の割合が増えていくに従って、化粧持ちの点が改善されていく傾向にあることがわかるが、モノマー(A)の割合が20質量%未満である共重合体1−6,7を用いた試験例1−8,9においては、化粧持ちの点で十分なものであるものとは言い難い。これに対して、共重合体中のモノマー(A)の割合が20質量%以上である共重合体1−8〜11を用いた試験例1−10〜13では、化粧持ち、被膜感ともに極めて優れているものであることがわかった。
このことから、本発明にかかる口唇用組成物においては、共重合体中のモノマー(A)の割合が20質量%以上である必要があるものと考えられる。
口唇用組成物中の共重合体濃度
つづいて、本発明者らは、口唇用組成物中へ配合する共重合体の好適な配合濃度について検討するため、共重合体の配合量を各種変化させた口紅を調製し、その評価を行なった。各試験例の口紅の配合組成と評価結果とを表3に併せて示す。なお、評価基準は前記試験と同様である。
Figure 0004219855
上記表3より、共重合体1−1を1質量%程度配合した試験例1−15では、化粧持ち、被膜感、つやの改善効果が見られる。一方で、共重合体1−1を30質量%程度配合した試験例1−19では、被膜感の点で劣る傾向にある。このことから、本発明にかかる口唇用組成物においては、共重合体を1〜25質量%配合することが好適であるものと考えられる。
以下に本発明のその他の実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
共重合体2−1
攪拌機、温度計、還流冷却機を備えたガラス製フラスコ中に、上記一般式(11)で示されるメタクリル酸メチル(モノマーA1)35質量部、上記一般式(13)で示されるメタクリル酸ポリオキシエチレンエーテル(モノマーB1)15質量部、上記一般式(14)で示されるメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン(モノマーC1)50質量部、イソプロパノール120質量部、及びジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4質量部を入れ、窒素気流下で加熱し、80℃で10時間重合反応を行なった。次いで、減圧下、揮発性成分を留去して共重合体2−1を得た。
共重合体2−2
攪拌機、温度計、還流冷却機を備えたガラス製フラスコ中に、上記一般式(11)で示されるメタクリル酸メチル(モノマーA1)35質量部、上記一般式(12)で示されるアクリル酸2−エチルヘキシル15質量部(モノマーA2)、上記一般式(13)で示されるメタクリル酸ポリオキシエチレンエーテル(モノマーB1)5質量部、上記一般式(15)で示されるメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン(モノマーC2)45質量部、イソプロパノール120質量部、及びジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4質量部を入れ、窒素気流下で加熱し、80℃で10時間重合反応を行なった。次いで、減圧下、揮発性成分を留去して共重合体2−2を得た。
実施例2−1
口紅 質量%
マイクロクリスタリンワックス 1.0
パラフィン 11.0
キャンデリラロウ 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン(一般式(5)中,y=5)残 部
ジメチルポリシロキサン(一般式(4)中,x=2) 20.0
アルキル変性シリコーン 10.0
(一般式(6)中,R=C17
共重合体2−1 10.0
ポリオキシエチレン変性シリコーン 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
フッ素変性メチルフェニルシリコーン 10.0
(一般式(8)中,R11=Ph,R12=CH,R13=C17,b=2、q=2、r=2、s=3)
アルコキシ変性シリコーン 2.0
(一般式(9)中,R14=C1837,t=5、u=3)
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 1.0
シリカ(アエロジルR972:デグサ社製) 1.0
顔料 5.0
香料 適 量
(製法) 全成分を95℃にて混合溶解した後、容器に流し込み、冷却固化することにより口紅を得た。
上記実施例2−1の口紅は、化粧もちに優れ、被膜感が無く、さらにつやにも優れているものであった。
実施例2−2
口紅 質量%
マイクロクリスタリンワックス 0.5
キャンデリラロウ 1.0
合成ワックス(FNP−0090:日本精蝋社製) 8.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 残 部
ジメチルポリシロキサン(一般式(4)中,x=2) 20.0
アルキル変性シリコーン 10.0
(一般式(6)中,R=C17
共重合体1−1 10.0
ポリオキシエチレン変性シリコーン 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
フッ素変性メチルフェニルシリコーン 10.0
(一般式(8)中,R11=Ph,R12=CH,R13=C17,b=2、q=2、r=2、s=3)
アルコキシ変性シリコーン 2.0
(一般式(9)中,R14=C1837,t=5、u=3)
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 1.0
シリカ(アエロジルR972:デグサ社製) 1.0
顔料 5.0
香料 適 量
(製法) 全成分を95℃にて混合溶解した後、容器に流し込み、冷却固化することにより口紅を得た。
上記実施例2−2の口紅は、化粧もちに優れ、被膜感が無く、さらにつやにも優れているものであった。
実施例2−3
口紅 質量%
マイクロクリスタリンワックス 2.0
パラフィン 1.0
ポリエチレンワックス(平均分子量500) 10.0
カルナバロウ 1.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 残 部
ジメチルポリシロキサン(一般式(4)中,x=2) 30.0
共重合体2−1 10.0
ポリオキシエチレン変性シリコーン 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
フッ素変性ジメチルシリコーン 5.0
(一般式(7)中,R10=C17,a=11、o=11、p=75)
アルコキシ変性シリコーン 2.0
(一般式(9)中,R14=C1837,t=5、u=3)
アルキル変性シリコーン 3.0
(一般式(10)中,R15=C1837,v=5、w=3)
トリ(水添ロジン・イソステアリン酸)グリセリル 5.0
シリカ(アエロジルR972:デグサ社製) 1.0
顔料 5.0
香料 適 量
(製法) 全成分を95℃にて混合溶解した後、容器に流し込み、冷却固化することにより口紅を得た。
上記実施例2−3の口紅は、化粧もちに優れ、被膜感が無く、さらにつやにも優れているものであった。
実施例2−4
乳化口紅 質量%
マイクロクリスタリンワックス 1.0
パラフィン 12.0
キャンデリラロウ 2.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 残 部
共重合体2−2 10.0
ポリオキシエチレン変性シリコーン 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
トリ(水添ロジン・イソステアリン酸)グリセリル 5.0
シリカ(アエロジルR972:デグサ社製) 1.0
顔料 5.0
香料 適 量
ラポナイト 0.4
グリセリン 0.5
水 0.1
(製法) 水相パーツ(ラポナイト、グリセリン、水)以外の成分を95℃にて混合溶解し、撹拌しながら水相パーツを添加して乳化した後、容器に流し込み、冷却固化することにより乳化口紅を得た。
上記実施例2−4の口紅は、化粧もちに優れ、被膜感が無く、さらにつやにも優れているものであった。
実施例2−4
液状口紅 質量%
マイクロクリスタリンワックス 0.2
パラフィン 2.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 残 部
共重合体2−2 15.0
ポリオキシエチレン変性シリコーン 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
フッ素変性メチルフェニルシリコーン 20.0
(一般式(8)中,R11=Ph,R12=CH
13=C17,b=3、q=6、r=20、s=100)
シリカ(アエロジルR972:デグサ社製) 2.0
顔料 5.0
香料 適 量
ラポナイト 0.4
グリセリン 0.5
水 0.1
(製法) 水相パーツ(ラポナイト、グリセリン、水)以外の成分を95℃にて混合溶解し、撹拌しながら水相パーツを添加して乳化した後、容器に流し込み、冷却固化することにより乳化口紅を得た。
上記実施例2−5の口紅は、化粧もちに優れ、被膜感が無く、さらにつやにも優れているものであった。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で示されるモノマー(A)と、下記一般式(2)で示されるモノマー(B)と、下記一般式(3)で示されるモノマー(C)とを構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上であり、前記モノマー(C)の含有量が構成モノマー全量に対して30〜80質量%である共重合体高分子を含有することを特徴とする口唇用組成物。
    Figure 0004219855
    (上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基を表し、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表す。)
    Figure 0004219855
    (上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表し、lは1〜50の整数を表す。)
    Figure 0004219855
    (上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは炭素数1〜6の炭化水素基を表し、mは0〜500、nは1〜3の整数を表す。)
  2. 請求項1に記載の口唇用組成物において、さらに下記一般式(4)で示される直鎖シリコーン油、下記一般式(5)で示される環状シリコーン油、下記一般式(6)で示されるアルキル変性シリコーン油、イソパラフィンの中から選択される1種又は2種以上の揮発性油分を含有することを特徴とする口唇用組成物。
    Figure 0004219855
    (上記式中、xは0〜3の整数を表す。)
    Figure 0004219855
    (上記式中、yは3〜6の整数を表す。)
    Figure 0004219855
    (上記式中、Rは炭素数2〜8の炭化水素基を表す。)
  3. 請求項1又は2に記載の口唇用組成物において、さらに下記一般式(7)で示されるフッ素変性ジメチルシリコーン、下記一般式(8)で示されるフッ素変性フェニルシリコーン、下記一般式(9)で示されるアルコキシ変性シリコーン、下記一般式(10)で示されるアルキル変性シリコーン、トリ(水添ロジン・イソステアリン酸)グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルの中から選択される1種又は2種以上の不揮発性油分を含有することを特徴とする口唇用組成物。
    Figure 0004219855
    (式中、o,pは平均数で、oは1〜150、pは0〜150の整数を表し、o,pの総和は4以上であり、aは0〜10の整数、R10は炭素数1〜12のパーフロロアルキル基を表す。)
    Figure 0004219855
    (式中、q,r,sは平均数で、qは1〜150、rは1〜150、sは0〜150の整数を表し、q,r,sの総和は4以上であり、bは0〜10の整数、R11、R12はメチル基あるいはフェニル基を表し、R11、R12のうち少なくとも1つがフェニル基であり、R13は炭素数1〜12のパーフロロアルキル基を表す。)
    Figure 0004219855
    (式中、OR14は炭素数2〜30のアルコキシ基を、t、uは平均数で、tは1〜500、uは0〜500の整数を表し、t,uの総和は4以上である。)
    Figure 0004219855
    (式中、R15は炭素数10〜30のアルキル基を、v、wは平均数で、vは1〜500、wは0〜500の整数を表し、v,wの総和は4以上である。)
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の口唇用組成物において、さらに水及び/又は保湿剤を含有することを特徴とする口唇用組成物。
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