JP4197209B2 - 車両の無人走行システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両を無人で走行させる無人走行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、鉱山等の作業現場において、ダンプ等の車両を無人で走行させる無人走行システムが知られている。
図9は、従来技術に関わる無人走行システムの構成図である。同図において、無人走行システムは、複数の車両1と、これら複数の車両1の運行を監視する中央監視局2とを備えている。
中央監視局2は、作業現場の所定位置に設置されており、その内部には監視員が常駐している。車両1は、現在位置を検出する位置検出装置(図示せず)を備えており、中央監視局2と無線通信を行ないながら、その監視の元で所定のコース3を無人走行する。
【0003】
そして、この車両1は、コース3上に存在する障害物4を検出する障害物検出装置5を備えている。
このような障害物検出装置5は、電波やレーザ光等の発信波29を進行方向に照射する発信機と、この発信波29が障害物4に反射して戻ってきた反射波33を受信する受信機とを備えている。そして、発信波29と反射波33とを比較することにより、車両1の走行するコース3上の障害物4の有無、及び車両1から障害物4までの距離を検出することが可能である。
そして、障害物検出装置5は、障害物4が人間や他の車両1、或いは他の車両1から落下した積載物等の、車両1が走行を続けられないようなものであると認識すれば、車両1が障害物4に衝突するのを避けるために車両1を停止している。そして、作業員が停止した場所まで赴き、障害物4を除去してから車両1をスタートさせるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術には、次に述べるような問題点がある。
【0005】
即ち、従来技術における障害物検出装置5は、車両1の走行するコース3の凹凸や上り坂を障害物4であると誤認識し、車両1を停止させてしまうことがある。
図10に、コース3上を無人走行する車両1の側面図を示す。同図において、車両1が地点Aのように凹凸のない平坦なコース3上を走行している場合は、障害物4の有無を正確に検知可能である。しかしながら、この車両1が地点Bのように上り坂6に近づいたとき、発信波29が前方の上り坂6に反射し、障害物検出装置5がこの上り坂6を障害物4であると誤認識してしまうことがある。
また、車両1が地点Cのように凹凸のあるコース3上を走行する際にピッチングを起こし、発信波29が下方に向かって照射され、地面に反射して地面を障害物4であると誤認識することもある。このような誤認識のために、車両1がたびたび停止し、無人走行システムの作業効率が低下するという問題がある。
【0006】
また、従来技術における障害物検出装置5は、障害物4の大きさやその材質等(以下、障害物4の正体と言う)を正確に判定することが困難である。そのため、障害物検出装置5が障害物4を検出した場合には、誤認識であるか否かに関わらず、常に作業員が停止した車両1の位置まで赴かなければならない。そして、検出した障害物4が車両1の走行の妨げとなっているか、又はそのままで走行可能かを判断し、車両1を再スタートさせる。このように、車両1の再スタートまでに多大な時間を要するため、無人走行システムの作業効率が低下するという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、第1の目的として、障害物を誤認識することが少ない障害物検知装置を有する車両の無人走行システムを提供すること。また、第2の目的として、障害物を検出した際にその障害物が走行の妨げとなるか否かを即座に判断して車両の停止時間を短縮できる障害物検知装置を有する車両の無人走行システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
【0014】
上記の目的を達成するために、第1発明は、車両側に、その現在位置を検出する位置検出装置と、走行の妨げとなる障害物を検出する障害物検出装置と、位置検出装置及び障害物検出装置の検出信号に基づいて、車両を所定のコース上を無人で走行させる車両管制装置とを設けた車両の無人走行システムにおいて、車両管制装置は、障害物検出装置が坂道又は凸凹地の走行中の地面等の非障害物を障害物と誤認識した時の、車両の位置及び障害物検出装置の検出信号を登録し、走行時に車両が登録した位置に近接したか否かを判断し、登録した位置の近傍では登録した検出信号に基づいて、障害物検出装置の有効検出距離を前記誤認識した時の非障害物までの距離よりも短い値に変更して前記非障害物を障害物と誤認識しないようにしている。
【0015】
第1発明によれば、障害物検出装置が上り坂やコースの凹凸などの非障害物を障害物と誤認識した時の誤認識位置を記憶している。そして、この誤認識位置に車両が再近接した場合に、以前の誤認識時の検出信号に基づいて、障害物検出装置の有効検出距離を前記誤認識した時の非障害物までの検出距離よりも短い距離に変更することにより非障害物を誤認識しないようにしている。即ち、誤認識は、コースの起伏や凹凸によって起きやすいため、以前に誤認識を起こした場所では、同様の誤認識を起こす可能性が高く、何度も車両が停止する。従って、このような誤認識を起こしやすい位置を車両が登録しておき、この位置では誤認識を避けるようにすれば、誤認識が少なくなる。従って、車両の停止回数が少なくなり、無人走行システムの作業効率が向上する。
【0016】
また、第2発明は、第1発明記載の車両の無人走行システムにおいて、複数の車両の運行を監視する中央監視局を設け、各車両及び中央監視局に、それぞれ車両通信装置及び中央通信装置とを設けて互いに無線通信可能とし、中央監視局側に、各車両から受信した、障害物検出装置が前記非障害物を障害物と誤認識した時の各車両の位置に基づいて、車両ごとに誤認識位置を登録する中央管制装置を設け、各車両側に、中央監視局から受信した各車両ごとの誤認識位置を登録する車両管制装置を設けている。
【0017】
第2発明によれば、各車両の誤認識位置を中央監視局に伝送し、中央管制装置が各車両の誤認識位置を一括管理して他の車両にも伝えている。即ち、誤認識は、コースの起伏や凹凸によって起きやすいため、ある車両が誤認識を起こした位置では、他の車両も誤認識を起こしやすい。従って、ある車両が誤認識を起こした場所を登録しておき、この位置では他の車両も誤認識を避けるようにすれば、無人走行システム内の車両の障害物の誤認識が少なくなる。従って、車両の停止回数が少なくなり、無人走行システムの作業効率が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、本発明に関わる実施形態を詳細に説明する。尚、各実施形態において、前記従来技術の説明に使用した図と同一の要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。
【0019】
図1において、無人走行システムは、複数のダンプ等の車両1と、これら複数の車両1の運行を監視する中央監視局2とを備えている。
中央監視局2は、例えば鉱山等の作業現場の所定位置に設置されており、その内部には監視員が常駐している。中央監視局2には、作業状況に合わせて、複数の車両1の運行状況を監視し、各車両1をどのようにコース3を走行させるかを決定する中央管制装置7が備えられている。この中央管制装置7は、コンピュータが好適であり、演算手段と、記憶手段と、例えばキーボード等の入力手段とを備えている。
また、中央監視局2には中央通信装置8が備えられており、複数の車両1と互いに無線通信を行なって、それぞれの車両1の走行状況を指示することが可能である。作業現場が広域にわたる鉱山のような場合、無線の搬送波としては、UHF波やVHF波が用いられる。また、中央監視局2には中央管制装置7と接続したモニタ9が設置されている。
【0020】
各車両1には、それぞれ車両通信装置23が搭載され、中央管制装置7と互いに無線通信を行なうことが可能となっている。この車両通信装置23には、車両1の運転を制御する車両管制装置20が接続されている。車両管制装置は、演算手段と記憶手段とを備えている。
また、車両管制装置20には、車両1の現在位置を検出する位置検出装置10が接続されている。この位置検出装置10は、例えばGPSを用いて車両1の絶対位置を検出する絶対位置検出器と、タイヤの回転数を測定する車速センサ及び進行方向を検出するジャイロを用いて車両1の相対位置を検出する相対位置検出器とを有している。
車両管制装置20は、この位置検出装置10の出力に基づいて車両1の現在位置を検出し、無線通信を介して中央管制装置7にその現在位置を送信する。これにより、中央管制装置7は各車両1の現在位置を把握し、積込等の作業が円滑に行なわれるように無線通信を介して車両管制装置20に指令を出力し、各車両1の運行を管理する。
【0021】
また、車両管制装置20には、車両1のアクセル11、ブレーキ12、及びステアリング13を操作して車両1の走行を制御する走行制御装置14が接続されている。車両管制装置20は、中央管制装置7からの指令に基づいて走行制御装置14に指令を出力し、所定のコース3上で車両1を無人走行させる。
【0022】
また、車両管制装置20には、コース3上に存在する人間や他の車両1、或いは他の車両1から落下した積載物等の障害物4を検知する障害物検出装置5が接続されている。
この障害物検出装置5は、レーダ装置15を備えている。このレーダ装置15は、ミリ波及びレーザ光(以下、発信波29と総称する)をそれぞれ発信し、進行方向の物体に反射して戻ってきたミリ波及びレーザ光(以下、反射波33と総称する)をそれぞれ受信するミリ波レーダ16及びレーザレーダ17を備えている。
また、障害物検出装置5は、レーダ装置15に接続された障害物コントローラ18を備えている。この障害物コントローラ18は、発信波29と反射波33とを互いに比較・演算し、車両1の前方における物体の有無、及び物体があるとすればその物体までの距離Dを検出することが可能である。
【0023】
そして障害物コントローラ18は、前方に検知された物体が所定値以上の大きさを有し、かつ、車両1から所定距離(以下、有効検出距離と言う)以下に近接した領域(以下、有効検出領域19と言う)内に存在すると判定した場合に、車両1の前方に障害物4があると認識する。このような認識は、ミリ波レーダ16又はレーザレーダ17の少なくともいずれか一方の検出信号に基づいて上記の条件が満たされた場合に行なわれる。
尚、これらのミリ波レーダ16及びレーザレーダ17は、車両1の前面の左右両側端近傍に、それぞれ1個ずつ配置されているのが一般的である。
【0024】
また、車両1の所定位置には、車両1の進行方向のコース3上を撮影可能な撮影装置24が搭載され、車両管制装置20に接続されている。
この撮影装置24は、撮影を制御する撮影コントローラ25と、車両1の前方に取り付けられ、撮影コントローラ25からの指令に基づいてコース3上を撮影するCCDカメラ26とを備えている。また、撮影コントローラ25は、CCDカメラ26の映像を取り込む映像メモリ27を備えている。そして、撮影指令を受信すると、撮影コントローラ25はCCDカメラ26で車両1の前方を撮影し、その映像を映像メモリ27に記憶する。
或いは、CCDカメラ26は常に、コース3上の映像を撮影するようにしてもよい。車両管制装置20から撮影コントローラ25に撮影指令が入力されると、撮影コントローラ25はCCDカメラ26が撮影している映像を、映像メモリ27に記憶し、これを車両管制装置20に送信する。車両管制装置20は、この映像を無線通信を介して中央管制装置7に送信する。
或いは、映像メモリ27はCCDカメラ26が撮影している映像を常に所定の時間間隔で記憶更新し、撮影指令に基づいてこの記憶した映像を中央管制装置7に送信するようにしてもよい。
【0025】
またこのとき、中央管制装置7は手動撮影スイッチ28を備えており、監視員がこの手動撮影スイッチ28を押すことにより、無線通信を介して撮影コントローラ25に撮影指令が送信される。これにより、撮影装置24はコース3上を撮影し、その映像をモニタ9に表示することが可能となっている。
尚、CCDカメラ26は、車両1の前方及び後方にそれぞれ取り付けられている場合もある。このようにすれば、車両1がバックする場合にも、進行方向を写すことが可能となる。この場合、撮影コントローラ25は、車両の進行する方向に備えられたほうのCCDカメラ26の映像を記憶し、送信するようにしている。
【0026】
以下、障害物検出装置5が障害物4を検出した際に、その障害物4の正体を確認することにより、車両1の停止時間を短縮させるための技術について説明する。図2に、障害物4の正体を確認するための手順の一例を、フローチャートで示す。
【0027】
車両管制装置20は、中央管制装置7からの指令に基づき、走行制御装置14に指令を出力して、車両1を定められたコース3上で走行させる(S1)。この走行中に、障害物検出装置5はコース3上の障害物4の有無を判定し(S2)、障害物4を検知しない場合は走行を続ける。また、障害物検出装置5が障害物4を検知した場合は、障害物検出装置5は車両管制装置20に信号を出力して障害物4検知を通知し、車両管制装置20は走行制御装置14に指令を出力して、車両1を停止させる(S3)。そして車両管制装置20は、車両1の停止後に無線通信を介して中央管制装置7に車両1の停止を通知する(S4)。
【0028】
次に、車両管制装置20は撮影コントローラ25に撮影指令を出力して、CCDカメラ26で車両1の進行方向を撮影する(S6)。撮影された映像は、車両管制装置20から中央管制装置7に無線通信を介して送信され、中央管制装置7は受信した映像をモニタ9上に表示する(S7)。中央監視局2に常駐している監視員は、この映像をモニタ9上で観察し、障害物4の正体を判定して車両1が継続して走行可能か否かを判定する(S8)。
【0029】
このとき、検出された障害物4が小さかったり、コース3外にあって車両1の走行の妨げとならなかったり、又は従来技術の項で説明したように上り坂6を誤認識したりしたというような場合には、監視員は車両1が即座に走行可能と判断する。そして、監視員は中央管制装置7にスタート指令を入力し、中央管制装置7は車両管制装置20に指令を送信して車両1をスタートさせる(S10)。
また、S8において障害物4がコース3上の岩のような場合は、監視員は車両1が走行不可能と判定する。そして、作業員が車両1の停止位置に赴いてその障害物4を除去し(S9)、S10に移って車両1をスタートさせる。そして、S1に戻り、車両1を走行させる。
また、障害物4が人や他の車両1のように、自力でコース3上から離れるような障害物4である場合には、監視員は時間がある程度経過すれば走行可能と判断する。そして、所定時間経過後に手動撮影スイッチ28を押してコース3上を撮影する(S11)。そして、その映像に基づいて走行の可否判定を行ない(S12)、障害物4がなくなっていれば走行可能と判断してS10に写って車両1をスタートさせる。
【0030】
また、監視員は、手動撮影スイッチ28を利用して、障害物4の走行に対する影響をより確実に判断することができる。即ち、車両1から送信されてきた映像が明確でなく、映像の観察によって障害物4が走行の妨げとなるか否かの判断が困難な場合に、監視員はこの手動撮影スイッチ28を押し、再度の撮影を行なって、より確実に障害物4の正体を確認する。
また、撮影時に車両1から障害物4までの距離Dが遠く、障害物4が何であるかを判断できないような場合には、監視員は所定の手順で中央管制装置7に徐行指令を入力し、車両1を徐行させて障害物4に近接させる。そして、手動撮影スイッチ28を押すことによって撮影を行ない、障害物4の正体をより確実に確認することが可能である。
さらに、S10における車両1のスタートの直前に、監視員は手動撮影スイッチ28を押すことにより、車両1の前方の映像を確認することができる。これにより、車両1がスタートする際の車両1の前方の障害物4の有無を確認し、衝突を予防することが可能である。
【0031】
尚、図2で示したフローチャートにおいて、車両管制装置20は、S4で中央管制装置7に車両1の停止を通知した後で、S6において撮影指令を出力しているが、これに限られるものではない。即ち、S2で障害物4があるという信号を受信した直後に、撮影指令を出力するようにしてもよい。またこのとき、S2の後に撮影指令を出力した後、さらにS4の後で撮影指令を出力するようにしてもよい。
【0032】
以上説明したように、車両1にコース3上の映像を撮影する撮影装置24を備え、障害物検出装置5が障害物4を検知した際の映像を中央監視局2に送って、これを監視員が観察している。これにより、監視員が障害物4が検知された際の映像を観察し、その障害物4が走行に与える影響を即座に判断することができる。
即ち、障害物検出装置5が誤認識した場合や、障害物4が小さかったり移動したりしてコース3から外れた場合には、作業員が車両1のところまで赴くことなく車両1を再スタートできる。従って、車両1の停止している時間が短くなって、作業効率が向上する。
【0033】
また、監視員は常に映像を監視する必要がない。即ち、障害物検出装置5が障害物4を検知した場合にのみ映像を詳細に観察すればよく、監視員の監視に要する負担が少ない。また、車両1から中央監視局2へ映像を送信する頻度が少ないので、無線通信に要する負担が少なく、中央監視局2から車両へ送信される指令を妨げずに映像を送信することが可能である。
また、監視員が手動で映像を送信させることができるので、最初に送信されてきた映像が見づらい場合にも、所望するタイミングで映像を再確認でき、より詳細な観察が可能である。そのため、確実に障害物4の正体を知ることができるので、コース3上に障害物4があるにも拘らず車両1を再スタートさせて障害物4に衝突させたり、逆に障害物4がないにも拘らず作業員が車両1の停止場所に赴いて時間を浪費したりすることがない。
さらに、このような手動撮影スイッチ28によって、車両をスタートさせる直前に車両1の進行方向を確認できる。そのため、停止した時点から再スタートするまでの間に障害物4がコース3上に入り込むようなことがあっても、その障害物4を確認でき、車両1が障害物4に衝突することが少ない。
【0034】
次に、障害物検出装置5の誤認識を少なくするための技術について説明する。無人走行を行なう際には、まず運転者が1台の車両1を所定のコース3に従って有人走行し、車両管制装置20及び中央管制装置7にコース3を記憶させるティーチング走行を行なう。その後、車両管制装置20は、このティーチング走行で記憶したコース3の情報に基づき、運転者を乗せて車両1を自動走行させる。これを、試走と言う。
図3に、試走の手順の一例をフローチャートで示す。試走の際には、予めコース3上からは可能な限り障害物4が排除されており、他の車両1は走行しないようになっている。また、試走中は障害物検出装置5がコース3上に物体を検出しても、車両管制装置20は走行制御装置14に指令を送信しないようにしている。
【0035】
同図において、車両管制装置20は定められたコース3に基づき、車両1の試走を開始する(S21)。この試走の間、運転者はコース3上を目視で監視し、車両1がコース3から外れかけたり、障害物4がコース3上にあったりすれば、ブレーキを踏んで車両1を停止させる。これにより、試走は中断される。そして、障害物を除去したり車両1をコース3に戻したりした後、その場所から改めて試走を開始する。或いはこのとき、試走の出発点に戻って、試走を再開してもよい。
試走の間、障害物検出装置5がコース3上に物体を検知すると(S22)、障害物コントローラ18は物体の検知を車両管制装置20に通知する(S23)。車両管制装置20は、レーダ装置15の出力信号に基づいて、この物体を障害物4として認識するか否かを判断する(S24)。障害物4を認識しなければ、車両1の試走を継続する。
S24で、障害物4をコース3上で認識した場合には、車両管制装置20は、認識した位置と、車両1から障害物4までの距離Dと、検知したのがミリ波レーダ16及びレーザレーダ17のうちいずれであるかとを記憶する(S25)。これらのデータを、誤認識データと呼ぶ。
そして、車両管制装置20は、この位置を障害物検出装置5が誤認識を行ないやすい位置(これを誤認識位置と言う)として登録する(S26)。即ち、運転者の監視によってコース3上には障害物4が観察されていないので、障害物検出装置5が障害物4をコース3上に認識した場合は、誤認識であると判断できる。
【0036】
そして、試走がすべて終わった後に(S27)、車両管制装置20は、無線通信を介して中央管制装置7に誤認識データを送信する(S28)。この誤認識データに伴い、中央管制装置7は、この誤認識位置及び誤認識データを登録する(S29)。この登録は、自動的に行なわれてもよく、或いは誤認識データに基づいて監視員が手動で行なってもよい。或いは、自動的に行なわれた登録を監視員が手動で修正してもよい。
このような登録や修正は、例えば中央管制装置7のモニタ9上にコース3の地図を映しだし、マウス等の入力手段で行なってもよい。また、誤認識位置の登録は、誤認識が起きた位置ばかりでなく、その位置を中心とする領域として登録してもよい。
【0037】
以上のように、試走中に障害物検出装置5が障害物4を誤認識したことを車両管制装置20に通知することによって、障害物検出装置5が誤認識を行ないやすい誤認識位置が、車両管制装置20に登録される。
この登録に基づき、障害物検出装置5は無人走行の際に、誤認識位置における上り坂6やコース3の凹凸を障害物4と認識しないようにして、誤認識を防止することができる。
さらに、この誤認識位置を無線通信を介して中央管制装置7に通知することにより、中央管制装置は他の車両1に対してもこの誤認識位置を登録する。即ち、1台の車両で登録された誤認識位置に関する情報を他の車両1に分け与えることにより、車両1ごとに登録を行なう必要がなく、登録の手間が省かれる。さらに、車両1は最初の無人走行時から他の車両1の誤認識位置を参照して、予め誤認識位置を登録した状態で無人走行を行なえるので、最初の走行時に誤認識によって停止することが少なくなり、無人走行システムの効率が向上する。
【0038】
図4に、登録された誤認識位置に基づいて車両1を無人走行させ、障害物検出装置5の誤認識を防止する手順の一例をフローチャートで示す。
中央管制装置7は、各車両1の車両管制装置20に対して、登録された誤認識位置を無線通信を介して送信し(S41)、車両管制装置20はこの誤認識位置を登録する(S42)。車両管制装置20は、位置検出装置10によって車両1の現在位置を検出しながら、走行制御装置14に指令を出力し、所定のコース3上を無人走行する(S43)。
そして、障害物検出装置5が前方に何らかの物体を検出しない場合は、無人走行を続ける(S44)。障害物検出装置5が、物体を検出した場合は、車両1の現在位置が登録した誤認識位置から所定距離以下に接近しているか否かを判断する(S45)。ここで、車両1が所定距離以下に接近していた場合は、車両管制装置20は走行制御装置14及び障害物検出装置5にそのことを通知する(S46)。走行制御装置14は、この通知に伴い、アクセル、ブレーキ、及びステアリングを制御して、車両1の速度を所定速度以下に減速する(S47)。また障害物検出装置5は、この通知に伴って障害物4を認識する有効検出距離を初期値Lよりも短い誤認識値L1(L1<L)に変更して、障害物検出の際の閾値を大きくして(S48)、S50に移る。このときの誤認識値L1は、S29で記憶した車両1から障害物4までの距離Dの最小値D1よりも小さい値とする。
また、S42で車両1が誤認識位置から所定距離内になければ、有効検出距離を初期値Lとして(S49)、S50に移る。
そして、これらの有効検出距離に基づき、前方の物体を障害物4と認識するか否かを判定し(S50)、認識しない場合はS43に戻って無人走行を継続する。また、障害物4と認識するばあいは、例えば図2に示したフローチャートに基づいて障害物4を除去し(S51)、S43に戻って走行を継続する。
【0039】
ここで、図4のフローチャートにおける、有効検出距離について説明する。図5は、コース3上を走行する車両1の側面図であり、レーダ装置15の有効検出領域19を斜線でハッチングして示している。
同図において、平地を走行する車両1の障害物コントローラ18は、有効検出領域19内にある障害物4を、障害物4として認識する。車両1が登録された誤認識位置に接近すると、レーダ装置15から照射された発信波29が上り坂6に反射する。
しかしながら、障害物コントローラ18が有効検出距離を車両1から誤認識した上り坂6までの距離Dよりも小さい誤認識値L1とすることにより、この誤認識値L1よりも遠くにある上り坂を、障害物4と認識するのを避けることができる。車両1がさらに上り坂6に近接すると、車両1は上り坂6を上がってレーダ装置15が上方を向くので、上り坂6が発信波29を反射しなくなり、上り坂6を検出しなくなる。尚、説明のために上り坂6の傾斜は実物よりも強調して描かれている。
【0040】
図6及び図7に、それぞれ試走時及び無人走行時のレーダ装置15の出力信号を示す。縦軸は車両1からの距離、横軸は車両1の走行に伴う車両1の現在位置である。また、波形30はレーダ装置15の有効検出距離、波形31は、レーダ装置15の出力波形である。
図6に示すように、試走時に車両1が上り坂6に近づくと、レーダ装置15は、車両1から距離Dの位置に波形31を観測する。このとき、レーダ装置15の有効検出距離は上り坂6までの距離Dよりも大きい初期値Lとなっており、障害物コントローラ18はこの上り坂6を障害物4と誤認識してしまう。
これに対応するため、本実施形態では図7に示すように、無人走行時には車両1が誤認識位置に近接すると、有効検出距離を距離Dの最小値D1よりも小さい誤認識値L1に変更し、上り坂6を障害物4と認識しないようにしている。そして、車両1が誤認識位置を過ぎると、有効検出距離を初期値Lに戻すようにしている。このとき、二点鎖線で示したように、試走時に検出した上り坂6までの距離Dに合わせて、有効検出距離を連続的に変更してもよい。
【0041】
以上説明したように、予め誤認識位置を登録しておき、車両がその位置に接近すると、レーダ装置15の有効検出距離を短くすることにより、上り坂6を障害物4と認識しないようにして、誤認識を防止している。これは、コース3の凹凸等の誤認識に関しても同様に可能である。
また、このように有効検出距離を短くすることにより、上り坂6や凹凸ばかりではなく、コース3外にある樹木や崖の誤認識を防止することも可能である。
【0042】
或いはこのとき、有効検出距離を短くする代わりに、レーダ装置15の感度を鈍くしたり、照射する発信波を弱くしたりしてもよい。或いは、この誤認識位置を登録した際に受信したレーダ装置15の信号を、障害物コントローラ18、車両管制装置20、又は中央管制装置7のいずれかに記憶しておき、類似の信号に対しては障害物4と認識しないような信号処理を行なってもよい。
【0043】
またこのとき、車両1を減速させることにより、コース3上に凹凸があっても車両1のピッチングが少なくなるので、障害物検出装置5が地面を障害物4と認識する誤認識が少なくなるという作用も生じる。
【0044】
次に、無人走行時に、登録された誤認識位置を更新する手段について説明する。
無人走行時には、試走時に登録した誤認識位置と異なる場所で、新たな誤認識が起きる場合がある。例えば、試走では誤認識が起きたにも拘らず、無人走行の際には誤認識が起きないような場合や、逆に、試走では誤認識が起きなかったにも拘らず、無人走行の際には頻繁に誤認識が起きるような場所がある。
また、複数の車両1のうち、特定の位置において頻繁に誤認識を行なう車両1と、誤認識を行なわない車両1とが混在することもある。
これは、例えば、車両1が多数走行することによるコース3の地形変化や、或いは、車両1の速度、サスペンションの固さ、或いはレーダ装置15の取付位置などの車両1による個体差等のさまざまな原因が考えられる。
そのため、予め登録された誤認識位置を、無人走行の際に最新の情報に基づいて更新するのが好適であり、以下にその手順を示す。
【0045】
図8は、誤認識位置を更新する手順の一例を示すフローチャートである。
同図において、各車両1の車両管制装置20は中央管制装置7の指示に基づき、車両1を無人走行させる(S61)。車両管制装置20は、位置検出装置10の出力信号に基づいて、車両管制装置20に予め登録された誤認識位置に車両1が接近したか否かを判断し(S62)、接近した場合は、図4に示したフローチャートに従って、有効検出距離を誤認識値L1に短縮する(S63)。
そして、レーダ装置15の出力信号に基づき、もし有効検出距離が初期値Lのままだとすると障害物検出装置5がこの位置を誤認識する可能性があるか否かを判定する(S64)。即ち、障害物検出装置5が車両1の前方に、有効検出距離が誤認識値L1よりも遠く、かつ初期値Lよりも近い位置に上り坂6や凹凸を検出するようであれば、障害物検出装置5はこの位置を誤認識すると判断する。その場合は、S61に戻り、無人走行を続ける。
このときS64では、次のようにして判定を行なってもよい。即ち、障害物コントローラ18が試走時に障害物4を誤認識した際、或いは以前にこの位置を誤認識位置と登録した際のレーダ装置15の出力信号を記憶しておく。そして、この出力信号と無人走行時の同じ位置における出力信号とを比較し、同様の誤認識が起きるか否かを判定してもよい。
或いは、車両1が撮影装置24を備えていれば、車両1が誤認識位置に接近した際に、監視員が手動で車両1の前方を撮影してその映像をモニタ9で確認し、この映像をレーダ装置15の出力信号と比較して誤認識を判定するようにしてもよい。
【0046】
S64において、障害物検出装置5が誤認識をしないであろうと判定する場合には、車両管制装置20は、この位置における誤認識位置としての登録を解除する(S66)。そして、無線通信を介してこの車両1のIDと現在位置とを中央管制装置7に送信し、登録を解除したことを通知する(S67)。中央管制装置7は、この車両に対する誤認識位置としての登録を解除し(S68)、S61に戻って無人走行を継続する。即ち、この車両1の車両管制装置20は、次回の走行からこの位置を誤認識位置として扱わないようにする。
【0047】
また、S62において、車両1が誤認識位置に接近していない場合には、車両管制装置20は、障害物検出装置5が誤認識を起こすか否かを判断する(S69)。誤認識位置以外の場所で誤認識が起こらなかった場合は正常であるから、S61に戻って無人走行を継続する。また、誤認識位置以外の場所で誤認識が起きた場合には、車両管制装置20はこの位置を誤認識位置として新規に登録する(S71)。そして、車両管制装置20は車両1のIDと現在位置とを無線通信を介して中央管制装置7に送信する(S72)。これに伴い、中央管制装置7は、その場所をこの車両1に対する誤認識位置として登録する(S73)。そして、S61に戻り、無人走行を継続する。
【0048】
このとき、S69の誤認識の可能性の判定は、撮影装置24で行なうようにするのが最も好適である。障害物検出装置5が障害物4を検知すると、図2のフローチャートのS3に示したように、車両1が停止する。その際に、監視員が障害物4を撮影装置24で撮影して映像を確認し、誤認識か否かを判定して、中央管制装置7にこれを手動で入力するようにすればよい。
或いは、撮影装置24を備えない車両1の場合にも、このような誤認識位置の登録及び更新は可能である。即ち、従来技術の如く、例えばヘリコプターや自動車等のは移動手段で作業員がその場所に赴き、誤認識か否かを判定するようにしてもよい。
尚、図8のフローチャートにおいて、誤認識位置を一度の誤認識の有無のみによって更新するのではなく、誤認識が所定回数以上起きた場合に更新するようにしてもよい。又は、所定回数以上、連続して誤認識が起きた場合でもよく、所定以上の確率で誤認識が起きた場合に更新するようにしてもよい。
【0049】
また、誤認識位置の更新に関しては、次のような手順でもよい。即ち、自動走行中に障害物検出装置5が障害物4を検出して停止した場合に、監視員は撮影装置24によって誤認識か否かを判断する。そして、誤認識の場合には監視員は中央管制装置7にそのことを入力し、車両管制装置20に無線通信を介して指令を送信し、車両管制装置20から誤認識データを送信させてその場所を誤認識位置として登録する。この登録は、自動で行なわれても、監視員が手動で行なってもよいし、或いは自動で登録されたものを監視員が修正してもよい。
【0050】
尚、誤認識位置の登録・解除をすべての車両1に対して一括して行なうようにすれば、登録・解除に要する手間が省略され、中央管制装置7の負荷が小さくなるという利点がある。
また、車両1ごとに行なうようにすれば、各車両1ごとに障害物検出装置5の感度やレーダ装置15の取付位置等の違いがあっても、より確実に誤認識を防止できるという利点がある。
さらには、車両1が積荷を積載している時と空荷のときでは、誤認識の起き方が異なる場合もある。これを考慮に入れて、車両1の積荷の状況によって誤認識位置の登録・解除を変更するようにしてもよい。
また、誤認識位置を登録するのは、試走の際に運転者が行なうように説明したが、これに限られるものではない。即ち、試走の際には登録を行なわず、無人走行の際に監視員が例えば撮影装置24を用いて、各車両1に対して個別に誤認識位置の登録及びその解除を行なうようにしてもよい。
【0051】
以上説明したように、障害物検出装置5が障害物4を誤認識しやすい誤認識位置を予め登録し、この誤認識位置に車両1が近接した場合に、障害物検出装置5の設定を変更して誤認識を防止している。これにより、障害物4が実際には存在しない場所での誤認識が減少し、車両1が誤って停止することが少なくなる。
また、誤認識を防止する手段として、障害物検出装置5の有効検出距離を短くしている。これにより、障害物コントローラ18内部のパラメータを変更するのみで、レーダ装置15の調整を行なう必要がなく、多数の車両1に対して即座に設定の変更が可能である。
【0052】
また、このような誤認識位置の登録を、試走時に行なっている。これにより、有人走行の際に運転者が誤認識位置を確認した後に登録しているので、誤認識位置を誤って登録することが少ない。さらに、一度の走行で中央管制装置7に全車両1の誤認識位置を登録可能であり、誤認識位置の登録のために要する時間が短い。
また、誤認識位置の登録を、無人走行時に更新している。これにより、無人走行によってコース3の地形が変わったりしても対応可能であり、常に確実に誤認識を防止できる。
さらに、誤認識位置の登録を車両1ごとに更新している。これにより、車両1によって誤認識する障害物4のレベルに差があっても、それぞれの車両1にきめ細かく対応して、より確実に誤認識を防止することが可能である。
さらに、撮影装置24を用いて離れた場所から車両1の前方を観察し、誤認識位置を更新している。従って、更新時に作業員が現場に赴くことなく更新が可能であり、更新のための時間が短縮できる。
そして、以上のように、無人走行時に障害物検出装置5が障害物4を誤認識して車両1が停止することが少なくなるので、無人走行システムの作業効率が向上する。
【0053】
尚、車両管制装置20及び中央管制装置7の双方で誤認識位置を登録するように説明したが、これは中央管制装置7のみで登録して、各車両1にその情報を与えるようにしてもよい。このようにすれば、誤認識位置が一元管理され、情報伝達の誤りが少なくなる。また、例えばオペレータが中央管制装置7に手動で誤認識位置を登録したり除去したりすることも可能となる。
或いは、誤認識位置を中央管制装置7には登録せず、車両1ごとの車両管制装置20にのみ登録してもよい。これにより、各車両1が個別に誤認識位置を登録・除去することができるので、無線通信を頻繁に行なうことなく自己の判断に基づいて無人走行を行なえるので、走行時の遅滞が少なくなる。また、無線通信において、誤認識位置の確認に要する負荷が小さくなるので、走行の指令を正確にまた、車両管制装置20のみに誤認識位置を登録すれば、中央監視局2を設けずに車両1同士が互いに無線通信によって連絡を取り合って無人走行するような場合にも適用可能である。また、何らかの理由で、車両1が中央監視局2からの通信を受信できないような場合でも、各車両1が情報を共有できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無人走行システムの構成図。
【図2】障害物を確認するためのフローチャート。
【図3】試走する際の手順のフローチャート。
【図4】無人走行する際の手順のフローチャート。
【図5】コース上を走行する車両の側面図。
【図6】試走時におけるレーダ装置の出力波形図。
【図7】無人走行時におけるレーダ装置の出力波形図。
【図8】誤認識位置を更新する手順のフローチャート。
【図9】従来の無人走行システムの説明図。
【図10】従来の無人走行する車両の側面図。
【符号の説明】
1:車両、2:中央監視局、3:コース、4:障害物、5:障害物検出装置、6:上り坂、7:中央管制装置、8:中央通信装置、9:モニタ、10:位置検出装置、11:アクセル、12:ブレーキ、13:ステアリング、14:走行制御装置、15:レーダ装置、16:ミリ波レーダ、17:レーザレーダ、18:障害物コントローラ、19:有効検出領域、20:車両管制装置、23:車両通信装置、24:撮影装置、25:撮影コントローラ、26:CCDカメラ、27:映像メモリ、28:手動撮影スイッチ、29:発信波、33:反射波。
Claims (2)
- 車両(1) 側に、その現在位置を検出する位置検出装置(10)と、走行の妨げとなる障害物(4) を検出する障害物検出装置(5) と、位置検出装置(10)及び障害物検出装置(5) の検出信号に基づいて、車両(1) を所定のコース(3) 上を無人で走行させる車両管制装置(20)とを設けた車両の無人走行システムにおいて、
車両管制装置(20)は、障害物検出装置(5) が坂道又は凸凹地の走行中の地面等の非障害物を障害物(4) と誤認識した時の、車両(1) の位置及び障害物検出装置(5) の検出信号を登録し、走行時に車両(1) が登録した位置に近接したか否かを判断し、登録した位置の近傍では登録した検出信号に基づいて、障害物検出装置 (5) の有効検出距離を前記誤認識した時の非障害物までの距離よりも短い値に変更して前記非障害物を障害物(4) と誤認識しないようにした
ことを特徴とする車両の無人走行システム。 - 請求項1記載の車両の無人走行システムにおいて、
複数の車両(1) の運行を監視する中央監視局(2) を設け、
各車両(1) 及び中央監視局(2) に、それぞれ車両通信装置(23)及び中央通信装置(8) とを設けて互いに無線通信可能とし、
中央監視局(2) 側に、各車両(1) から受信した、障害物検出装置(5) が前記非障害物を障害物(4) と誤認識した時の各車両(1) の位置に基づいて、車両(1) ごとに誤認識位置を登録する中央管制装置(7) を設け、
各車両(1) 側に、中央監視局(2) から受信した各車両(1) ごとの誤認識位置を登録する車両管制装置(20)を設けた
ことを特徴とする車両の無人走行システム。
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