JP4193529B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の後部車体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の後部車体構造に関する従来技術としては、下記特許文献1が知られている。
【0003】
図6は、特許文献1に記載されている構造を示すもので、同図(A)は自動車の左サイドのサイドフレームアッセンブリ101を示し、同図(B)は同図(A)におけるP−P断面図である。
【0004】
同図(A)及び(B)によれば、リヤフェンダパネル102はピラー部からフェンダ部に渡って1枚のパネルであり、リヤフェンダパネル102の車両内側には、リヤサスペンションレインフォースメント103と、クォータパネル104と、サスペンションハウジングアッパパネル105が溶接によって接合されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−51847号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1で示したように、ピラー部からフェンダ部に渡るリヤアウタパネルが1枚で構成された自動車の後部車体構造は一般的に用いられているものであるが、自動車によっては、運動性能、走行性能を向上したグレードの車種を追加設定する場合があり、その際、タイヤサイズを大きくする等の改良が加えられる。
【0007】
しかし、タイヤサイズを大きくするとフェンダ部の車両外側への突出量等の構造変更が必要となり、ピラー部からフェンダ部に渡るリヤアウタパネルが1枚で構成された自動車の後部車体構造では、ピラー部も含めて1枚の大きなリヤアウタパネルの構造変更が必要となってしまうばかりでなく、同時にリヤアウタパネルよりも車室内側に配設されて衝突時の安全を図るためのレインフォースメントの構造変更も必要となる可能性があるため、コスト増を招いてしまうという問題がある。また、衝突等によるフェンダ部の変形時のリペアも容易でなく、ユーザ負担の増加を招くという問題もある。
【0008】
また、単にピラー部とフェンダ部とを分割しておくだけでは、リヤインナーパネルやサスタワー等を含めた車体後部構造としての強度、剛性が低下するという問題がある。
【0009】
さらに、上記強度、剛性が低下しないように、フェンダ部を強く車体側に支持すると、軽衝突であってもリペアの必要な程度にまで容易にフェンダ部が変形してしまうという問題が生じてしまう。
【0010】
以上から、本発明は、自動車の後部車体構造において、フェンダ部のみの対応によってタイヤサイズの大きい車種への構造変更を可能とするとともに、強度、剛性を維持、向上して車両の衝突安全性を高めつつ、軽衝突の際、フェンダ部がリペアの必要な程度に変形するのを防止することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に関わる車両の後部車体構造の第一の構成は、
ドア開口部の後部でインナパネルとアウタパネルとから構成される車体構造であって、アウタパネルはピラー部とフェンダ部とに上下に分割されているとともに、フェンダ部に対応する内側のインナパネルには、ドア開口部に沿って上下に延びる第1レインフォースメントが設けられ、ピラー部アウタパネルの下端部と接合されたインナパネルの上部には、上記第1レインフォースメントに接合されて前後方向に延びる第2レインフォースメントが設けられており、フェンダ部が、インナパネル側車体部材に対して着脱可能な締結部材で取付けられていて、上記インナパネル側車体部材に、上記締結部材の着脱を容易にする開口が形成されているものである。
【0012】
第一の構成によれば、アウタパネルはピラー部とフェンダ部とに上下に分割されているので、フェンダ部分のみの変更でタイヤサイズの大きな車体用構造に変更が可能であり、且つ、衝突等によって変形したフェンダ部のリペアメントもピラー部とは分離可能であるため容易となる。
【0013】
また、インナパネルには、ドア開口部に沿って上下に延びる第1レインフォースメントが設けられているため、ドア開口近傍のインナパネルの強度、剛性が維持、向上でき、その結果、側突に対する車両の安全性が広範囲に亘って確保できると同時に、ドア閉時に車室内方向に向かって加わる荷重によるインナパネルの変形を防止することができる。
【0014】
また、インナパネルはピラー部アウタパネルの下端部と接合され、さらに第2レインフォースメントが前後方向に設けられているため、第1レインフォースメントによるドア開口近傍のインナパネルの強度、剛性をさらに向上するとともに、フェンダ部に対応するインナパネル上方部の強度、剛性をも向上することができる。
【0015】
そして、フェンダ部は、インナパネル側車体部材に締結部材で取付けられているため、衝突等によるフェンダ部の変形をリペアする際、取り外しが容易であり、リペアコストを安くすることができる。
【0016】
本発明に関わる第二の構成は、フェンダ部の下側は、マッドガード部材を介してインナパネル側車体部材に締結部材で取付けられているものである。
【0017】
第二の構成によれば、フェンダ部の下側は、マッドガード部材を介してインナパネル側車体部材に締結部材で取付けられている。そのため、フェンダ部への軽衝突時において、フェンダ部はマッドガードと共に車体内方へ向かって変形し、元の状態への復帰も可能である。従って、フェンダ部の下側が、例えば別部材であるステー等で強く支持されて車体内方に向かって変形し難くようにされている構造の場合のように、へこみや屈曲等の復帰しない変形にまで至り難く、リペアによるユーザ負担を軽減することが可能となる。
【0018】
本発明に関わる第三の構成は、第1レインフォースメントは、インナパネルとで閉断面形状とされているものである。
【0019】
第三の構成によれば、第1レインフォースメントは、インナパネルとで閉断面形状とされているため、単なる接合構造よりもさらに強度、剛性が高まり、車両の衝突安全性を高めることができる。
【0020】
本発明に関わる第四の構成は、第2レインフォースメントは、インナパネルとで閉断面形状とされているものである。
【0021】
第四の構成によれば、第2レインフォースメントは、インナパネルとで閉断面形状とされているため、単なる接合構造よりもさらに強度、剛性が高まり、車両の衝突安全性を高めることができ、上記第三の構成における効果を一層奏することができる。
【0022】
本発明に関わる第五の構成は、第2レインフォースメントの前端部は、第1レインフォースメント上端部と接合されているものである。
【0023】
第五の構成によれば、第2レインフォースメントの前端部は、第1レインフォースメント上端部と接合され一体化されているため、上記第一から第四の構成における強度、剛性向上の効果を、より一層奏することができる。
【0024】
本発明に関わる第六の構成は、第1レインフォースメントの前方面部には、ドアラッチと係合可能なストライカが支持されているものである。
【0025】
第六の構成によれば、フェンダ部を補強するための第1レインフォースメントをストライカ支持部として利用することができるため、別途、ストライカを支持する部材が不要で、低コストにすることができる。
【0026】
本発明に関わる第七の構成は、第2レインフォースメントは、インナパネルから車室内側に突出して設けられるサスタワー部材が接合されているものである。
【0027】
第七の構成によれば、サスタワー部材はインナパネルから車室内側に突出して設けられるとともに、さらに第2レインフォースメントにも接合されているため、強度、剛性が高められ、サスペンション部材からの荷重が入力による変形を防止することができる。
【0028】
本発明に関わる第八の構成は、第1レインフォースメントと第2レインフォースメントとに渡って第3レインフォースメントが結合されているものである。
【0029】
第八の構成によれば、上記第二から第五の構成における効果である、強度、剛性の向上に伴う、車両の衝突安全性を高める効果を一層奏することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上から、本発明は、自動車の後部車体構造において、フェンダ部のみの対応によってタイヤサイズの大きい車種への構造変更を可能とするとともに、強度、剛性を維持、向上して車両の衝突安全性を高めつつ、軽衝突の際、フェンダ部がリペアの必要な程度に変形するのを防止することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5に基づいて説明する。
【0032】
図1は、本発明に係る自動車の後部車体構造を示す図である。図1において、車両1におけるルーフ3の後端部側端にはピラー部アウターパネル5の上端部が連結されて下方に延びている。
【0033】
ピラー部アウターパネル5の下部には、ピラー部アウターパネル5とは別体のパネル部材であるフェンダ部アウタパネル7が設けられている。フェンダ部アウタパネル7の前端部はドア開口DKの後端部を形成するように上下方向に延びる第1レインフォースメント11に連結されている。
【0034】
第1レインフォースメント11の前方面は側面視で略弓状に形成されて上下方向に延び、ドア開口DKの後部形状を形作るようされており、第1レインフォースメント11の下端部はサイドシル9に接合されている。
【0035】
また、第1レインフォースメント11の車両内側にはインナパネル13が設けられて車両後方に向かって延び、第1レインフォースメント11より後方のインナパネル13とフェンダ部アウタパネル7の間には、第2レインフォースメント15と第3レインフォースメント31が設けられ、夫々、インナパネル13と接合されている。
【0036】
次に、第1、第2、及び第3レインフォースメントの接合構造について図2に基づいて説明する。図2において、図2(A)は、第1、第2、及び第3レインフォースメントの構造と、それらの接合を示す図である。なお、同図において、インナパネル13は省略してあるが、図2(B)、及び図3他で説明するように、これらレインフォースメントの車室内側に設けられている。図2(B)は、図2(A)におけるY方向からの第1レインフォースメントと第2レインフォースメントの接合構造を示す図である。
【0037】
図2(A)に示しているように、第1レインフォースメント11は、インナパネル13に接合されるフランジ11aと、フランジ11aから車両外側に突出する前方面部11bと、突出面部11bの車両外側端部から後方に向かって延設される側面部11cと、側面部11cから車両内側方向に屈曲されて延びる後方面部11dと、後方面部11dの上端から後方側に屈曲された後方フランジ11eとを有し、プレス成形により一体的に形成されている。
【0038】
また、前方面部11bにはドアラッチ(図示しない)と係合可能なストライカ29が固定、支持されるようになっている。
【0039】
第2レインフォースメント15は、詳細後述するが、第1レインフォースメント11の上端部にその前方部が接合されて後方に延びる、前後方向に長い部材であり、インナパネル13に接合されるフランジ15aと、フランジ15aから車両外側に突出する上面部15bと、上面部15bに対面してフランジ15aから車両外側に突出する下面部15dと、上面部15bの外側端部と下面部15dの外側端部を結ぶ側面部15cとを有し、プレス成形により一体的に形成されている。
【0040】
第3レインフォースメント31は、第1レインフォースメント11より後方で、且つ第2レインフォースメント15の下方に配設される補強部材であり、インナパネル13に接合されるフランジ31aと、フランジ31aから車両外側に突出する突出面部31bと、突出面部31bの車両前端部において上方に屈曲された前方接合面部31dと、突出面部31bの外側端部から屈曲されて前後方向に延びる側面部31cとを有し、プレス成形により一体的に形成されている。
【0041】
なお、側面部31cの下端部は、フェンダ部アウタパネル7におけるホイルアーチ形状7A内に収まるように階段状に形成されていると共に、側面部31cの車室内側には別のレインフォースメント33も設けられている。
【0042】
前方接合面部31dは第1レインフォースメント11の後方面部11dに接合、固定され、側面部31cの後方上端部は第2レインフォースメント15の側面部15cに接合、固定されている。したがって、第1レインフォースメント11と、第2レインフォースメント15と、第3レインフォースメント31とは一体的に接合されていることになり、車両の強度、剛性が高められた構造となっている。
【0043】
次に、図2(B)により、第1レインフォースメント11の上部と第2レインフォースメント15の前部との接合構造を説明する。
【0044】
図2(B)にはインナパネル13を示しており、インナパネル13の前端部と、第1レインフォースメント11のフランジ11aと、第2レインフォースメント15のフランジ15aとが溶接(図中Xは溶接を示す)により接合されている。
【0045】
その結果、第2レインフォースメント15の上面部15bと下面部15d(図2(A)参照)の前部は、第1レインフォースメント11の前方面部11bと、側面部11cと、後方面部11d(図2(A)参照)とで形成された凹部空間Mに入り込んだ状態とされているとともに、第2レインフォースメント15の下面部15dは第1レインフォースメント11の後方フランジ11eに当接して溶接によって接合されて一体となっている。
【0046】
以上の様に、第1レインフォースメント11と、第2レインフォースメント15と、第3レインフォースメント31とは一体的に接合された状態でインナパネル13とフェンダ部アウタパネル7との間に設けられ、これによって車両後部の強度、剛性が高められた構造となっているので、側突に対する安全性が向上している。
【0047】
次に、フェンダ部アウタパネル7の連結構造について、図1におけるA−A断面を示す図3、同B−B断面を示す図4、及び同C−C断面を示す図5に基づいて説明する。
【0048】
まず、フェンダ部アウタパネル7と第1レインフォースメント11との連結構造を示す図3において、第1レインフォースメント11は、ドア17の後方部に設けられてドア開口DKの後部形状を形成していると共に、ドア17とのシールを行うウエザストリップWSが設けられている。
【0049】
また、第1レインフォースメント11は、インナパネル13と溶接により接合されて、インナパネル13と、前方面部11bと、側面部11cと、後方面部11dとによって閉断面S1が形成され、剛性の高い構造にされている。
【0050】
フェンダ部アウタパネル7の前部は、一旦、車両内側に屈曲された後、前方に向かって延びる締結面7aが形成され、この締結面7aは第1レインフォースメント11の側面部11cと締結部材で連結される。したがって、フェンダ部アウタパネル7の交換やリペア時の着脱が容易にできるようになっている。
【0051】
次に、フェンダ部アウタパネル7とピラー部アウタパネル5他との連結構造を図4に基づいて説明する。図4において、ピラー部アウタパネル5はルーフ3(図1参照)から下方に延びているとともに、その下部は車室内側に屈曲しながら下方に延びて連結面5jが形成されている。そして、フェンダ部アウタパネル7の上部は、車室内側に折り返されて下方に延びるように上部連結面7jが形成され、ピラー部アウタパネル5の連結面5jと締結部材Tによって連結されている。
【0052】
一方、フェンダ部アウタパネル7の下部は車室内側に屈曲されて下部連結面7fが形成されている。この下部連結面7fは、タイヤ(図示せず)の上部を覆うように設けられた樹脂製マッドガード21の車両外側部と連結部材Tによって連結されている。
【0053】
また、ピラー部アウタパネル5の車室内側にはピラー部インナパネル27が設けられており、その下部には、上記フェンダ部アウタパネル7の上部連結面7jと、ピラー部アウタパネル5の連結面5jとを締結する締結部材Tの着脱が容易なように開口Kが形成されるとともに、インナパネル13と、ピラー部アウタパネル5の下端部とは、第2レインフォースメント15の上面部15bよりも上方のフランジ15aを挟んで溶接により接合された構造となっている。
【0054】
さらに、第2レインフォースメント15の下面部15dよりも下方のフランジ15aは、インナパネル13の下方部と接合されて閉断面S2が形成されているとともに、インナパネル13から車室内側に突出するように設けられたサスタワー23の上端面部23aもフランジ15aと、インナパネル13の下方部とに溶接によって接合、一体化されている。そして、この接合部より車室外側に向かってインナパネル13の下端部は延びて下端面13bが形成されている。
【0055】
マッドガード21は、タイヤの上部を覆うように断面がアーチ状に形成されているものであり、その頂部はインナパネル13の下端面13bに締結部材Tで連結され、さらにマッドガード21の車室内側の下端部はサスタワー23が下方に向かって延びる垂直面(符号なし)に締結部材Tで連結されている。なお、サスタワー23の下端部はフロア25の車室外側と接合されている。
【0056】
以上説明したように、図1のB−B断面において、フェンダ部アウタパネル7はその上部がピラー部アウタパネル5と連結され、その下方がマッドガード21に連結され、且つマッドガード21はインナパネル13と連結されている第2レインフォースメント15及びサスタワー23に連結された構造となっている。
【0057】
この構造から、フェンダ部アウタパネル7の車室内側では第2レインフォースメント15やインナパネル13等によって剛性が高められ、一方、フェンダ部アウタパネル7自体はその下部が樹脂製のマッドガード21に連結されているところから、側方からの軽衝突時において、フェンダ部アウタパネル7はマッドガード21とともに、図4の白抜き矢印の方向に変形移動が可能となっており、フェンダ部アウタパネル7のへこみや屈曲等、リペアの必要な状態になるのを抑制することができる。
【0058】
また、サスタワー23は、第2レインフォースメント15とによって閉断面S2を形成するインナパネル13に接合されているため剛性が高く、変形しにくい。
【0059】
さらに、図1におけるC−C断面を示す図5に基づいて、ピラー部アウタパネル5の後部に設けられるガラス窓部近傍におけるフェンダ部アウタパネル7の連結構造について説明する。
【0060】
図5において、ガラスGの下部は図示しないシール部材によって第2レインフォースメント15の上部のフランジ15aに固着されている。また、そのフランジ15aはインナパネル13の上端部(符号なし)と溶接により接合され、同じく第2レインフォースメント15の下部のフランジ15aもインナパネル13と溶接により接合されている。
【0061】
そして、先に説明したように、第2レインフォースメント15は側面部15cを有しており、この側面部15cにフェンダ部アウタパネル7が締結部材Tで連結されている。詳細には、図3にも示しているように、フェンダ部アウタパネル7の上部は、車室内側に折り返されて下方に延びるように上部連結面7jが形成されており、上部連結面7jと第2レインフォースメント15は側面部15cとが締結部材Tで締結されているもので、インナパネル13には締結部材Tの着脱が容易にできるように開口Kが形成されている。
【0062】
以上から分かるように、本発明によれば、フェンダ部アウタパネル7が第1レインフォースメント11、ピラー部アウタパネル5、第2レインフォースメント15、及びマッドガード21に夫々、締結部材Tによって連結される構造となっているため、フェンダ部アウタパネル7だけでタイヤサイズの異なった車種への対応が可能であり、さらにリペア時の着脱が容易にできる。
【0063】
なお、特に図示しないが、フェンダ部アウタパネル7の後端部はリヤバンパの左右両端へ近接するように回り込む形状とされ、その端部にて車体側支持部材と締結部材によって連結されている。
【0064】
また、本発明において、第1レインフォースメントと第2レインフォースメントとは必ずしも接合されている必要はなく、また、第3レインフォースメントは必ずしも必須の構成部材として設けられる必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の後部構造を示す図
【図2】レインフォースメントの構造を示す図
【図3】図1におけるA−A断面図
【図4】図1におけるB−B断面図
【図5】図1におけるC−C断面図
【図6】従来技術を示す図
【符号の説明】
5・・・ピラー部アウタパネル 7・・・フェンダ部アウタパネル
11・・・第1レインフォースメント 13・・・インナパネル
15・・・第2レインフォースメント 21・・・マッドガード
23・・・サスタワー 29・・・ストライカ
31・・・第3レインフォースメント S1、S2・・・閉断面
Claims (8)
- ドア開口部の後部でインナパネルとアウタパネルとから構成される車体構造であって、
該アウタパネルはピラー部とフェンダ部とに上下に分割されているとともに、前記フェンダ部に対応する内側のインナパネルには、前記ドア開口部に沿って上下に延びる第1レインフォースメントが設けられ、
ピラー部アウタパネルの下端部と接合されたインナパネルの上部には、上記第1レインフォースメントに接合されて前後方向に延びる第2レインフォースメントが設けられており、
前記フェンダ部が、インナパネル側車体部材に対して着脱可能な締結部材で取付けられていて、
上記インナパネル側車体部材に、上記締結部材の着脱を容易にする開口が形成されていることを特徴とする、車両の後部車体構造。 - 請求項1において、前記フェンダ部の下側は、マッドガード部材を介して前記インナパネル側車体部材に着脱可能な締結部材で取付けられていることを特徴とする、車両の後部車体構造。
- 請求項1又は請求項2において、前記第1レインフォースメントは、前記インナパネルとで閉断面形状とされていることを特徴とする、車両の後部車体構造。
- 請求項1及至請求項3いずれか一つにおいて、前記第2レインフォースメントは、前記インナパネルとで閉断面形状とされていることを特徴とする、車両の後部車体構造。
- 請求項1及至請求項4いずれか一つにおいて、前記第2レインフォースメントの前端部は、前記第1レインフォースメント上端部と接合されていることを特徴とする、車両の後部車体構造。
- 請求項1及至請求項5のいずれか一つにおいて、前記第1レインフォースメントの前方面部には、ドアラッチと係合可能なストライカが支持されていることを特徴とする、車両の後部車体構造。
- 請求項1及至請求項6のいずれか一つにおいて、前記第2レインフォースメントは、前記インナパネルから車室内側に突出して設けられるサスタワー部材が接合されていることを特徴とする、車両の後部車体構造。
- 請求項1及至請求項7のいずれか一つにおいて、前記第1レインフォースメントと前記第2レインフォースメントとに渡って第3レインフォースメントが接合されていることを特徴とする、車両の後部車体構造。
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