JP4175106B2 - 液体充填バルブ - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、容器内に液体を充填する液体充填バルブに係り、特に、充填液通路の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体充填バルブは、一般に、内部に充填液通路が形成され、下端には注液口を有するパイプ状のノズルと、このノズル内に昇降可能に挿通されて下端部に弁体が設けられた操作ロッドと、この操作ロッドを昇降させるエアシリンダ等の昇降手段とを備えており、前記操作ロッドを昇降させることにより、その下端の弁体を、充填液通路の下端部に形成したテーパ状の弁座に着座させ、または離座させて、充填液通路を開閉するようになっている。
【0003】
前記従来の液体充填バルブでは、充填の開始時および終了時、すなわち、弁体が弁座から離れた直後、または、弁座にシートする直前に、充填液通路が急激に絞られた状態になるため、充填される液体の流速が上がって、液はねを起こしたり、容器内で泡立ちを生ずるという問題があった。特に、ノズルの先端を容器内に挿入せずに上方から充填を行う、いわゆる口上充填の場合には、飛び散った液体が容器の外面や周囲を汚染してしまうという問題があった。
【0004】
また、前記液体充填バルブは、操作ロッドが上方のエアシリンダに連結されて昇降するようになっているので、前記充填液通路内には、パイプ状ノズルの側壁に連結された横方向の給液管を介して充填液が導入されるようになっている。中央に操作ロッドが挿通されて鉛直方向に配置されているノズル内に、横方向から液体を導入すると、この液体は充填液通路内を渦を巻きながら流下し、ノズルの下端部に設けられた注液口から容器内に充填される。このように充填される液体が渦を巻きながら注液口から流出すると、周辺に飛び散ってしまうという問題があった。
【0005】
前記のように注液口から流出する液体が飛び散るおそれのある液体充填バルブでは、ノズルの先端を容器の口部よりも上方に位置させたまま充填を行う口上充填は不可能である。また、充填される液体が、果肉が混入したフルーツジュース等のように、大きな粒子を含む場合には、注液口付近に金網等を取り付けると目詰まりを起こすため、金網等を用いることにより液はねを防止することも不可能であった。
【0006】
そこで、本発明に係る特許出願の出願人は、前記欠点を除くことができる発明についての特許出願をした(特許文献1参照)。この発明は、内部に充填液通路を有する筒状のノズルと、この筒状ノズル内に挿通され、昇降手段によって昇降する操作ロッドと、この操作ロッドの下端に設けられた弁体および前記ノズルの下端部内面に形成された弁座からなる開閉弁とを備えており、特に、前記筒状ノズルの内面の上部寄りに、充填液通路の断面積を下方に向かって次第に縮小する縮径部と、この縮径部の下方に、充填液通路の断面積を下方に向かって次第に拡大する拡径部とを形成し、かつ、前記ノズル内面の拡径部と下方の開閉弁との間に、一定の内径を有する部分を形成するととともに、操作ロッドの外面の、この一定の内径部と対応する部分に、軸方向に延びる複数枚の整流羽根を設けたものである。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−255095号公報(第3−5頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載された発明では、充填中に、ノズル内を渦を巻いて流下する液体を完全に整流して渦をなくした後、注液口から流出させることにより、液が周辺に飛び散ることを防止し、また、開閉弁の閉鎖時に、流速が増大することを抑制して液はねが起こることを防止するとともに、容器内での泡立ちを防止することができる。
【0009】
しかしながら、前記発明の構成では、ノズルの内面に縮径部を形成し、この縮径部を貫通して、外面に整流羽根を取り付けた操作ロッドを挿通しているので、ベローズの交換等のメンテナンスを行うために、ノズル内から操作ロッドを抜き取るには、操作ロッドを複数の部分に分解できる構造でなければならない。そこで、前記充填バルブでは、操作ロッドを複数の部材から構成し、これら各部材をねじ止めにより連結する構成にしている。
【0010】
前記のように操作ロッドを複数の部材に分割し、ねじ止めにより連結する構成にした場合には、ねじ止め部の滅菌性が悪く、また、取り外しや組付けに時間がかかり、メンテナンス性に劣るという欠点があった。しかも、ねじ止めにより連結している場合には、常に、ねじ止め部がゆるむおそれがあるという問題があった。
【0011】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、滅菌性に優れ、かつ、メンテナンス性が高く、しかも、ねじ止め部がゆるむという心配のない液体充填バルブを提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る液体充填バルブは、内部に充填液通路を有する筒状のノズルと、このノズル内に挿通され昇降手段によって昇降する操作ロッドと、この操作ロッドの下端に設けられた弁体および前記ノズルの下端内面に形成された弁座からなる開閉弁と、前記ノズルの内面上部に形成され充填液通路の断面積を次第に縮小する縮径部と、この縮径部の下方に形成され充填液通路の断面積を次第に拡大する拡径部とを備えており、特に、前記操作ロッドの径を縮径部の径より小さくするとともに、ノズルの内面に軸方向に延びる複数枚の整流羽根を設け、この整流羽根の内周側に前記操作ロッドを配置したものである。
【0013】
この発明に係る液体充填バルブでは、操作ロッドの外面には何も設けず、ノズルの内面側に整流羽根を設けており、操作ロッドの外径を、ノズルの内面に形成された縮径部の内径よりも小さくしているので、操作ロッドを取付けたまま、ノズルを取り外すことができる。従って、メンテナンスが容易であり、しかも、操作ロッドを分割せず一体の部材で形成することができるので、ねじ止めの必要がなく、滅菌性に優れている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る液体充填バルブ(全体として符号1で示す)の縦断面図であり、この液体充填バルブ1は、回転体2の外周部に円周方向等間隔で設けられている。液体充填バルブ1は、筒状のノズル4と、この筒状ノズル4内に挿通された操作ロッド6とを備えており、この操作ロッド6は、上端がエアシリンダ8に連結され、このエアシリンダ8の作動によりノズル4内を昇降する。筒状ノズル4の内部は充填液の通路10になっており、その上端部の側壁に接続された給液管12を介して、充填液タンク(図示せず)から送られた充填液がこの充填液通路10内を流下する。
【0015】
筒状ノズル4は、前記回転体2の外周部に固定されたシリンダ本体14の下面に連結されている。この筒状ノズル4は、複数の筒状部材4a、4b、4cから構成されており、前記シリンダ本体14とこれら複数の筒状部材4a、4b、4cとが、連結部材16、18、20により上下に連結された構造になっている。
【0016】
筒状ノズル4の下端部内面、すなわち、充填液通路10の最も下部には、下方に向けて次第に小径になるテーパ面10aが形成されている。一方、操作ロッド6の下端部には、円錐状部6aが形成されており、これら充填液通路10の下部に形成された弁座としてのテーパ面10aと、操作ロッド6の下端面に形成された弁体としての円錐状部6aとにより開閉弁22が形成されている。前記操作ロッド6の、円錐状部6aとその上方に形成された円柱部(下部円柱部)6bとが連続する部分の外周に環状溝が形成され、この環状溝内に環状のシール部材24が嵌着されており、直接的には、円錐状部6aの外周に突出しているシール部材24が前記弁座(テーパ面)10aに密着する。
【0017】
筒状ノズル4の内面(充填液通路10を構成する面)には、その最も上部に、一定の内径を有する円孔部10bが形成され、この円孔部10b内に前記給液管12が接続されている。この円孔部10bの下方に、下側へ向かって次第に内径が小さくなる縮径部10cが設けられている。この縮径部10cの下方に連続して、縮径部10cの最も径の小さい部分と同一の径を有する、上下長さの短い小径孔10dが形成され、さらに、この小径孔10dに続いて、下方に向けて次第に内径が拡大する拡径部10eが形成されている。前記縮径部10cは、急激に内径が変化しており、その上下方向の長さが短く、これに対し、拡径部10eは、緩やかに内径が変化しており、上下方向の長さが、前記縮径部10cよりも長くなっている。
【0018】
そして、拡径部10eの下方に連続して、上下方向の長さが長い一定の内径の円孔部10fが形成されている。さらに、前記開閉弁22の弁座を構成するテーパ面10aが、この長い円孔部10fの下方に接続されている。このテーパ面10aの下端の開口部10gが、容器(図示せず)内に充填される液体が流出する注液口になっている。この長い円孔部10fと、前記給液管12が接続された上方の短い円孔部10bとは同一の内径を有している。なお、これら両円孔部10f、10bは必ずしも同一の内径を有する必要はなく、異なるものであっても良い。
【0019】
一方、筒状のノズル4内に挿通された操作ロッド6は、その上端部6iが、筒状ノズル4の上端に固定されているシリンダ本体14の底面を貫通してシリンダ室32内に挿入され、その上端に形成された頭部6jがシリンダ室32の下部内面に嵌合して摺動するようになっている。この操作ロッド6の、前記筒状ノズル4の上端円孔部10b内に位置している部分6cは、前記シリンダ本体14を貫通している上端部6iよりもやや大きい外径を有している。この大きい外径の部分6cの周囲には、ベローズ26が装着されており、摺動部で発生する汚染物質が充填液通路10内に進入することを防止している。
【0020】
前記ベローズ26が装着されている部分6cの下方に、ベローズ26の下端を取り付ける大径部6dに続いて、第2の弁体を構成する円柱部6eが形成されている。この円柱部6eは、前記筒状ノズル4の内面に形成されている小径孔10dの内径(縮径部10cの最も径の小さい部分の内径)よりも僅かに小さい外径を有しており、この円柱部6eが小径孔10d内に嵌合すると、両者6e、10d間に僅かなクリアランスが形成されるようになっている。これら操作ロッド6の上部に設けられた第2の弁体としての円柱部6eと、ノズル4内面の上部に設けられている小径孔10dとによってプレシール部34が形成されている。この第2の弁体としての円柱部6eの下部側には、複数個所の切欠き6fが形成されており、後に説明するように、エアシリンダ8の作動によって操作ロッド6の昇降位置を規制することにより、容器内への充填液の投入量を制御するようになっている。
【0021】
操作ロッド6の円柱部(第2の弁体)6eの下方には、細い軸部6gおよび下方に向かって次第に外径が拡大する円錐部6hが形成され、さらに、この円錐部6hの下方には、一定の外径を有し、上下方向に長く延びた円柱部6bが形成されている。この長い円柱部6bの下端に前記開閉弁22の弁体を構成する円錐状部6aが設けられている。
【0022】
前記操作ロッド6を昇降させるエアシリンダ8は、前記シリンダ本体14の内部のシリンダ室32内に摺動自在に嵌合されたピストン(以下第1ピストンと呼ぶ)28を有しており、このピストン28の下面と前記操作ロッド6の上端に形成された頭部(以下第2ピストンと呼ぶ)6jとの間にスプリング30が介装されている。なお、第1ピストン28のロッド28aはシリンダ本体14の上方に延びており、その先端にナット28bが螺合されて第1ピストン28の下降位置を規制するようになっている。
【0023】
前記シリンダ本体14の内部のシリンダ室32は、上部32aが大径で、下部32bが小径になっており、大径部32a内に前記第1ピストン28が摺動自在に嵌合し、小径部32b内に第2ピストン6jが摺動自在に嵌合している。これら両ピストン28、6jによって、シリンダ室32内は、上方の圧力室33A、中間の圧力室33Bおよび下方の圧力室33Cに区画されている。
【0024】
前記ピストン28、6jによって区画された上中下の圧力室33A、33B、33C内に、それぞれエア通路14a、14b、14cが接続されて、これら各圧力室33A、33B、33C内に圧力エアを導入、排出できるようになっている。中間の圧力室33B内にエアを導入したときには、操作ロッド6が下降して前記開閉弁22が閉じ、下方の圧力室33Cにエアを導入したときには、操作ロッド6を大きく上昇させて、開閉弁22を開放するとともに、前記円柱部6eを小径孔10dから上方へ抜き出して、大流量による充填を行い、上方の圧力室33Aと下方の圧力室33Cの双方にエアを導入したときには、操作ロッド6の上昇量を小さくして、開閉弁22を開放するとともに、前記切欠き6fを介して小流量での充填を行う。
【0025】
筒状ノズル4の下部側に形成されている長い円孔部10fの内面には、図1および図2に示すように、操作ロッド6の軸線と平行し、かつ、内方に向けて放射状に配置された複数枚(この実施の形態では4枚)の整流羽根36が形成されている。これら整流羽根36の内周側に、前記操作ロッド6の下部側に形成されている長い円柱部6bが配置されている。これら整流羽根36の内面を結ぶ円の内径は、前記操作ロッド6の円柱部6bの外径よりもやや大きくなっており、整流羽根36の先端と操作ロッド6の外周面との間には僅かなクリアランスが設けられている。これら整流羽根36は、操作ロッド6の軸線方向に沿って充分な長さを有しており、操作ロッド6が昇降する際には、その長い円柱部6bの外周面が前記整流羽根36の先端面に沿って上下動する。なお、整流羽根36の枚数は、適宜選択することができるが、2枚では、間隔が開きすぎて充分な整流効果を得られず、また、多すぎる場合には、充填液通路10内の液体の流通を阻害することになるので、3枚あるいは4枚程度が好ましい。
【0026】
前記操作ロッド6の下端に設けられた弁体(シール部材24が嵌着された円錐状部6aの上端)と、筒状ノズル4の内面の下端に設けられた弁座(テーパ面)10aとからなる開閉弁22と、操作ロッド6の上部に設けられた第2の弁体としての円柱部6eと、筒状ノズル4内面の上部に形成された小径孔10dとからなるプレシール部34との作動位置の関係について説明すると、前記操作ロッド6の弁体6aが、図1に示すように、ノズル4の下端内面に形成されている弁座10aに着座しているときには、操作ロッド6の上部に形成されている円柱部6eが、ノズル4内面の小径孔10dの内部に嵌合している。従って、操作ロッド6が下降する際には、弁体24が弁座10aに着座する前に、プレシール部34の円柱部6eが小径孔10d内に嵌入を開始して、充填液の流下をほぼ停止させる。
【0027】
以上の構成に係る液体充填バルブ1の作動について説明する。充填開始前は、エア通路14bから中間の圧力室33B内にエアが供給され、操作ロッド6が下降して開閉弁22が閉じており、この状態で、図示しない充填液タンクから、筒状ノズル4の上端部に接続されている給液管12を介して、容器(図示せず)内に充填される液体が充填液通路10内に供給されている。
【0028】
この実施の形態の液体充填バルブ1では、充填量の大半(例えば全充填量の90%)を大流量で充填を行い、前記量を容器内に充填した後、小流量に切り換えて所定量の充填を行うようになっている。
【0029】
充填開始時には、エア通路を切り換えて、エア通路14cから下方の圧力室33C内に圧力エアを供給する。下方の圧力室33Cに圧力エアが導入されると、第2ピストン6jおよび操作ロッド6が上昇を開始し、先ず、操作ロッド6の下端に形成された弁体(円錐状部)6aが筒状ノズル4の下端内面の弁座(テーパ面)10aから離れて開閉弁22が開放する。開閉弁22が開放して充填が開始する時点では、上方のプレシール部34の円柱部6eと小径孔10dとがまだ重なり合っているので、このプレシール弁34と下方の開閉弁22との間に残留していた液体が注液口10gから流出して充填が行われるが、給液管12から送られてくる充填液の液圧がノズル4の先端にかからないので、充填液が急に流出することがなく、充填液が周囲に飛び散ることはない。
【0030】
操作ロッド6が上昇を続けると、操作ロッド6の上部に設けられた円柱部6eがノズル4の上部内面の小径孔10dから上方へ抜け出して、プレシール部34が完全に開放する。すると、給液管12からこのプレシール部34の上方まで送られていた充填液が、このプレシール部34を通って充填液通路10の下方へ流れ落ち、ノズル4の下端の開閉弁22を通過して容器内に充填される。
【0031】
このように充填される液体が充填液通路10内を流れると、ノズル4の上端に横方向から接続されている給液管12からノズル4内の充填液通路10に流れ込んだ液体が回転して渦を巻いた状態になる。渦を巻いて充填液通路10内を流下する液体は、前記プレシール部34の上方の縮径部10cに流れ込む。この縮径部10cは、急激に流路面積が縮小されているので、渦を巻きながら流れ込んだ液体が、整流されるとともに、流速を増して通過し下方の小径孔10d内に流入する。ノズル4内面のこの小径孔10dの下方には、徐々に通路面積を拡大する拡径部10eが設けられており、前記縮径部10cで流速を増した液体は、この拡径部10eを流れる間に逆に減速される。
【0032】
前記縮径部10cおよび拡径部10eで第1次の整流を行い、その後、流速が減速された充填液は、ノズル4の下部に形成された長い円孔部10f内に流入する。この円孔部10fの内面には、複数枚の整流羽根36が設けられており、第1次整流後の充填液は、これらの整流羽根36に当たることにより、第2次の整流が行われる。このように2回の整流が行われた充填液は、渦が完全になくなりスムーズな流れとなって注液口10gから流出し容器内に充填されるので、液はねの発生を防止し、容器内で泡立つことを防止することができる。
【0033】
前記大流量の充填によって所定充填量の、例えば90%を充填すると、エア通路を切り換えて、上下のエア通路14a、14cから上方の圧力室33Aと下方の圧力室33C内にエアを導入する。前述のように第1ピストン28が第2ピストン6jよりも大径になっており、操作ロッド6は大流量の充填時よりもやや下降した状態になり、前記小径部6eの切欠き6fを有する部分だけが筒状ノズル4の小径孔10d内に嵌入する。小径孔10dの上方の縮径部10c側と下方の拡径部10e側とは、主として操作ロッド6の切欠き6fを介して接続され、小流量での充填が行われる。
【0034】
小流量の充填により容器内に予め設定された量の液体が充填されると、再度エア通路14a、14b、14cを切り換えて充填を終了する。充填終了時には、エア通路14bからエアシリンダ8の中間の圧力室33B内にエアを導入し、第2ピストン6jを介して操作ロッド6を下降させる。操作ロッド6の下降によって、その下端の弁体6aがノズル4の下端の弁座10aに接近して注液口10gへの流路を次第に絞るが、その前に、操作ロッド6の上部の円柱部6eがノズル4内面の小径孔10d内に嵌入して前記切欠き6fを閉じていくので、開閉弁22が閉鎖する際に絞られて急激に流速が増大してしまうことがなく、充填終了時の液はねや泡立ちが防止される。その後、操作ロッド6がさらに下降し、弁体6aが弁座10aに着座して開閉弁22が閉じる。
【0035】
以上のように、筒状ノズル4および操作ロッド6の下方に設けられた開閉弁22が開放して充填が開始するとき、あるいは開閉弁22が閉鎖して充填が終了するときには、筒状ノズル4および操作ロッド6の上部に設けられているプレシール部34が重なり合っているので、ノズル4下端の注液口10gから流出する充填液が液はねを起こしたり、泡立ちが起きることを防止することができる。
【0036】
また、充填中には、充填液通路10内を渦を巻いて流下する充填液を、縮径部10cによって第1次整流を行い、次に拡径部10eによって流速を低下させた後に、整流羽根36による第2次整流を行うことにより完全に渦をなくし、その後、ノズル4先端の注液口10gから充填液を放出するので、液が周辺に飛び散ることがなく、確実に容器内に充填することができる。このように充填時に液はねを完全に防止することができるので、ノズル4の先端を容器内に挿入せずに充填を行う口上充填が可能であり、充填バルブ1の昇降機構またはびん台の昇降機構等の複雑な機構を設けなくとも良く、充填装置の大幅なコストダウンが可能である。また、昇降機構等の駆動部を省略できるので、無菌充填用の充填装置等に適用するのにも適している。
【0037】
しかも、この実施の形態では、整流羽根36が、従来の構成のように操作ロッド6の外面に取り付けられているものと異なり、筒状ノズル4の内面に形成されているので、操作ロッド6の全体の太さを、ノズル4の縮径部10cの最も径の細い部分(小径孔10dと同径)よりも小径にすることができ、従って、操作ロッド6をエアシリンダ8から取り外すことなく、筒状ノズル4を抜き取ることが可能であり、メンテナンス性が向上する。また、操作ロッド6が一体の部材で形成されているので、ねじ止め部がなく滅菌性が優れている。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、内部に充填液通路を有する筒状のノズルと、このノズル内に挿通され昇降手段によって昇降する操作ロッドと、この操作ロッドの下端に設けられた弁体および前記ノズルの下端内面に形成された弁座からなる開閉弁と、前記ノズルの内面上部に形成され充填液通路の断面積を次第に縮小する縮径部と、この縮径部の下方に形成され充填液通路の断面積を次第に拡大する拡径部とを備えた液体充填バルブにおいて、前記操作ロッドの径を縮径部の径より小さくするとともに、ノズルの内面に軸方向に延びる複数枚の整流羽根を設け、この整流羽根の内周側に前記操作ロッドを配置したことにより、操作ロッドを取り付けたままで、ノズルを抜き取って取り外すことが可能になるので、メンテナンス性が向上する。また、操作ロッドにねじ止めによる連結部がないので、滅菌性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる液体充填バルブの縦断面図である。
【図2】前記液体充填バルブの下部の横断面図である。
【符号の説明】
1 液体充填バルブ
4 筒状ノズル
6 操作ロッド
6a 弁体(円錐状部)
8 昇降手段(エアシリンダ)
10 充填液通路
10a 弁座(テーパ部)
10c 縮径部
10e 拡径部
22 開閉弁
36 整流羽根
Claims (1)
- 内部に充填液通路を有する筒状のノズルと、このノズル内に挿通され昇降手段によって昇降する操作ロッドと、この操作ロッドの下端に設けられた弁体および前記ノズルの下端内面に形成された弁座からなる開閉弁と、前記ノズルの内面上部に形成され充填液通路の断面積を次第に縮小する縮径部と、この縮径部の下方に形成され充填液通路の断面積を次第に拡大する拡径部とを備えた液体充填バルブにおいて、
前記操作ロッドの径を縮径部の径より小さくするとともに、ノズルの内面に軸方向に延びる複数枚の整流羽根を設け、この整流羽根の内周側に前記操作ロッドを配置したことを特徴とする液体充填バルブ。
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