JP4173548B2 - 押型シリンダ - Google Patents

Description

本発明は、請求項１の前段による押型シリンダに関する。
本発明の目的は、押型シリンダを提供することである。
好ましくは、押型は、個々に換えられることができる。この可能性により、大多数の押型と共に高価な押リングを換えることを避けることができる。押型が個々に調節されることができるということが、特に有利である。それゆえ、押型は、型押しされる材料、例えば、紙のシートに起こる変形に個々に適合されることができる。押型のこの調節の可能性は、特に高温押型シリンダにおいて有利であり、高温押型フォイルの見本は、押型を用いて、紙のシート上に適用される。これらの紙のシートを用いると、同時に起こる熱の影響と共に高い機械的な圧力荷重のために、紙上に変形が現れるという特に高い危険がある。
押型のための適合形状のガイドは、容易な調節又は交換を可能とし、組み立てるのに容易で安価である。
本発明による押型シリンダは、添付図面において表され、以下に詳細に記述される。
図１は、押型シリンダの略図的な側面図を示す。
図２は、押型シリンダが切断された時の略図的な平面図を示す。
図３は、押型シリンダの押型を通した略図的な切断図を示す。
押型シリンダ１、特に、型打機内で紙のシート又は巻取紙上のフォイルの見本を回転して高温で型押しするための高温押型シリンダ１には、押型３を支持するための少なくとも一つの支持リング２が設けられている。高温押型シリンダ１の軸方向において、複数の前記支持リング２が、隣接して高温押型シリンダ１上に配置されることができる。支持リング２は、高温押型シリンダ１の円周方向に沿って延在する断面におけるＨ形の外形を有する。支持リング２の内径ｄ２は、例えばｄ２＝５５０ｍｍで、高温押型シリンダの外径Ｄ１に対応し、例えば、Ｄ１＝６００ｍｍであり、高温押型シリンダ１が加熱されていない時に支持リングが移動可能である。支持リング２のＵ形の溝部６において、この溝部は、高温押型シリンダ１円周面４へ向かって戻され、電気的に加熱される加熱要素７が配置される。支持リング２のＵ形の溝部８は、外側に向けられ、互いに対向する二つの平行な側壁９、１１によって、及び、底面１２によって区画形成される。この溝部８は、断面において、深さｔ８、例えばｔ８＝１２．５ｍｍ、幅ｂ８、例えばｂ８＝３３ｍｍを有し、本実施態様において、無限に回転するように形成される。前記溝部８の両側壁９、１１において、複数の穴１３が穴明けされ、この穴は、高温押型シリンダの軸に平行であり、側壁９、１１を通して垂直であり、直径ｄ１３を有し、例えば、ｄ１３＝６ｍｍである。前記穴１３の各々には、ねじ山１４が延在する。ねじ１６は、ねじ山１４内にねじ込まれる。左側の壁９のねじ１６は、スラスト片１７、例えばピン１７の第一端部に対して直接的に押圧し、右側の壁１１において、ねじ１６とスラスト片１８、例えば、ピン１８との間毎にばね１９が存在する。前記ピンは、例えば、多量の円板ばねの形状を有する。ピン１７、１８の端部は、くさび形のＵ形の溝部８を越えて突出し、例えば、斜めに延在する締め付け面２１を具備する。この締め付け面２１は、角度αを形成し、例えば、α＝４５°で、ピン１７、１８の長手軸線２２を有する。このように締め付け面を仕上げる代わりに、ピン１７、１８の例えば円錐形状の端部のような他の形状が可能である。
Ｕ形の溝部８において、少なくとも一つの押型３が存在し、この押型３は、高さｈ３を有し、例えばｈ３＝１２．５ｍｍ、幅ｂ３、例えばｂ３＝３０ｍｍである。押型３の高さｈ３は、Ｕ形溝８の深さｔ８より大きく、押型の幅ｂ３は、例としての実施態様において、Ｕ形の溝部８の幅ｂ８より小さい。高さｈ３と深さｔ３が等しいということがさらに可能である。半径方向外側面２３において、押型３は、一つ又はいくつかの高い転写面２４を具備する。この転写面２４は、正五角形として形成される。支持リング２の円周方向における両側面２６、２７において、支持リング２の湾曲部と調和する締め付け面２８、２９が配置される。円周方向に湾曲したこれらの締め付け面２８、２９は、対応する側面２６、２７と角度βで、例えばβ＝４５°で適合する。押型３の底面３１は、Ｕ形の溝部８に対して適合される。この底面３１は、押型のＵ形の溝部８の底面１２の湾曲部に調節され、わずかに湾曲している。底面３１の軸方向に対称な締め付け面２８、２９の両方の配置を通して、押型の断面は、ほぼ適合形状である。それゆえ、押型３は、支持リング２の湾曲部に一致するように湾曲された適合形状のガイド部３２を具備する。例としての本実施態様において、四つのスラスト片１７、１８が設けられ、これらのスラスト片は、この適合形状のガイド部３２の締め付け面２８、２９と協働する。スラスト片１８の両方は、ばねなしで左の側壁９内に配置され、調節可能な止め部として機能する。スラスト片１７の両方は、右の側壁１１内で配置され、左側のスラスト片１８の両方に対して押型３を押圧する。こうして、半径方向の力成分は、締め付け面２８、２９及び角度α及びβで配置されるスラスト片１７、１８によって生み出され、前記力は、押型３をＵ形の溝部８の底面１２に対して押圧する。円周方向に押型３を整列するために、穴３３は、例えば、Ｕ形の溝部８の底面１２に設けられ、ピンが止め部として使用されるようにもたらされることができる。円周方向における数値の目盛りを有する支持リングを提供することは可能である。
円周方向の整列のために、右のねじ１６の両方は、ばね１９が開放されるまでねじ込まれない。それゆえ、押型は、円周方向に所望位置へ移動されることができる。そして、ねじ１６の両方は、ばね１９が所定の最初の応力をスラスト片１７、１８に及ぼすまで、整列してねじ込まれる。こうして、押型３は、反対側のスラスト片１７、１８に対して押圧される。もし押型３が高温押型シリンダの軸方向に移動されなければならないならば、ねじなしのスラスト片のねじ１６の両方は、等しく回される。必要ならば、反対側のスラスト片１８のばね１９の最初の応力が、再び調節される。

Claims (4)

1. フォイルを型押しするための押型シリンダにおいて、
   複数の押型を備え、
   前記複数の押型の周囲の別の押型を調節することなく、前記複数の押型の各々を前記押型シリンダの軸方向及び円周方向に調節することができるように、前記複数の押型が調節可能な手段によって前記押型シリンダに取り付けられている、フォイルを型押しするための押型シリンダ。
2. 前記押型シリンダは、加熱要素（７）を備えている高温押型シリンダとして形成されており、前記押型は、前記加熱要素によって加熱させられる請求項１に記載の押型シリンダ。
3. 前記調節可能な手段は、前記押型シリンダの軸方向における前記押型の位置を調節するために前記押型シリンダに取り付けられた複数のスラスト片と協働する少なくとも二つの締め付け面（２８、２９）を有する、前記押型の適合形状のガイド部（３２）を備えている請求項１に記載の押型シリンダ。
4. 前記調節可能な手段は、前記押型シリンダの円周方向において前記押型を整列するための停止手段（３３）をさらに備えている請求項３に記載の押型シリンダ。

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