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JP4164187B2 - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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JP4164187B2
JP4164187B2 JP06902599A JP6902599A JP4164187B2 JP 4164187 B2 JP4164187 B2 JP 4164187B2 JP 06902599 A JP06902599 A JP 06902599A JP 6902599 A JP6902599 A JP 6902599A JP 4164187 B2 JP4164187 B2 JP 4164187B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタ装置(記録装置)および記録方法に関し、特に、記録媒体に対する記録ヘッドの複数回の主走査で画像を完成させる、いわゆるマルチパス記録を実行できるプリンタ装置(記録装置)および記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット・プリンタの記録ヘッドは、紙送り方向に並んだ多くのノズルを備えている。そして、この記録ヘッドをノズル配列方向と異なる方向(主走査方向)に移動させながらインクを吐出するスキャン動作(主走査)と、紙送り方向への単位量の紙送り動作(副走査)とを複数回繰り返して行うことによって記録媒体の同一エリアの画像を完成する。しかしインク吐出量のばらつきや紙送り量のばらつき、ノズルのよれ(形成位置の誤差)などで生ずる着弾位置誤差、記録媒体のインク吸収特性などによって、記録した画像の横方向に色ムラやスジができてしまうことがある。
【0003】
この問題を解決する手法として、2パス印字や4パス印字といったマルチパス印字が知られている。例えば4パス印字とは、紙送り量をヘッドにより1スキャンで記録可能な最大幅の4分の1にし、そのスキャン幅内に含まれるドットの4分の1だけを記録する。そして4回のスキャンによって紙送り量と同じ縦幅の1バンドに含まれる全ドットの記録を完成させるものである。
【0004】
マルチパス印字では、間引きパターンによって形成される、バンドとバンドの主走査方向のつなぎスジが目立って画像を低下させる。このつなぎスジの原因の一つは、定常的な紙送り誤差である。定常的な紙送り誤差は、紙端による厚みの違いが原因となったり、紙送りローラの直径の誤差が原因となって起こる。あるいは、紙送り誤差ではなく、ノズルのピッチが設計値よりも大きかったり小さかったりすることがつなぎスジの原因となる。
【0005】
図9に、従来のプリンタのシステム構成を示す。
【0006】
図9において、プリンタ970は互いに接続されたインターフェース971、CPU972、ROM973、RAM974、印字制御部975から構成されており、ホスト・コンピュータ978と通信して記録を行う。
【0007】
ROM973は、制御プログラム格納部973aと印字マスク格納部973bを備え、プリンタ970の制御プログラムと、このプリンタ970で使用するいくつかの印字マスクを予め格納している。CPU972は、制御プログラム格納部973aに格納された制御プログラムに従って動作して現在の記録モードで使用する印字マスクを作成する。RAM974は、印字バッファ974aと印字マスク格納部974bを備え、記録データと、現在の記録モードで使用する印字マスクを格納する。印字制御部975は、インクを吐出する32本のノズルを備えた記録ヘッド(図13参照)を制御する。
【0008】
図10に、従来のプリンタの要部の側面図を示す。
【0009】
紙送り装置1082は紙送り動作を行うための装置である。ここで紙送り動作とは、記録媒体Mを矢印Aの方向へ搬送すること(副走査)である。記録ヘッド1081は、スキャン動作(主走査)を行うために使用する装置である。スキャン動作とは、記録ヘッド1081を矢印Bまたは矢印Cの方向に移動させながらインクを吐出することである。プリンタ970は、紙送り動作とスキャン動作の繰り返しによって記録媒体Mにマルチパス印字を行う。なお、主走査と副走査は、記録媒体Mと記録ヘッド1081が2つの方向に互いに相対移動すれば実現することができる。
【0010】
記録ヘッド1081は、複数のノズル(図示せず)を紙送り方向に配列されている。記録ヘッド1081はいわゆるインクジェット・ヘッドであり、各ノズルの液路にヒータ(図示せず)を配設されており、画像データに応じてこのヒータを駆動して熱エネルギを発生させることで、液路中のインクに膜沸騰を生じさせてインク滴を吐出して記録を行う。
【0011】
このプリンタ970により記録を行う過程について説明する。
【0012】
まず、ホスト・コンピュータ978はインターフェース971を介して記録モードの指定を行う。CPU972は指定された記録モードに従って、今回の記録で使用する印字マスクをROM973から読み出して、RAM974の印字マスク格納部974bに展開する。続いて、ホスト・コンピュータ978は記録データを送信する。プリンタ970はこの記録データを受信し、印字バッファ974aにビットマップ・データとして展開していく。
【0013】
印字バッファ974aに一定量のビットマップ・データがストアされる毎に、CPU972は印字制御部975に対して記録命令を出す。印字制御部975は、指定されたビットマップ・データと展開された印字マスクを用いてヒータを駆動し、インクを記録媒体に吐出する。
【0014】
図11は、記録ヘッドを使用して4パス印字を実現するための、従来の印字マスクの一例を示す。
【0015】
この印字マスク1190は、紙送り方向にノズル数と同じ32ドット、主走査方向に36ドットの大きさである。この印字マスク1190は(A−x,B−x,C−x,D−x)(1≦x≦8)の組み合わせによって全てのドットが過不足なく埋められ、A,B,C,Dの各エリアによるスキャンを記録媒体の同一エリアに対して行うと当該エリアの画像を完成する様にドットが配置されている。エリアA,B,C,Dの印字比率はそれぞれ25%とされており、ハッチングのドットはインク吐出を有効とされている。
【0016】
この印字マスク1190を用いた印字制御部975の動作について、図9および図12を参照して説明する。
【0017】
印字制御部975は、印字バッファ974a中のビットマップ・データ1200と印字マスク格納部974b中の印字マスク1202を順に読み出して、両者の論理積(AND)を演算する。印字マスク1202は、最後のドットまで読み出したらもう一度始めに戻って繰り返し読み出す。そして論理積演算結果に基づいてデータの有効性を決定し、記録ヘッド1081により記録媒体Mをスキャンしながら有効性のあるデータに基づきインクを吐出していく。
【0018】
上記の仕組みによって、8ノズル分の単位量の紙送り動作を繰り返しながら4パス印字によって画像を完成させていく過程を図13および図14(A)〜(H)を参照して説明する。図13は記録ヘッド1081のノズル構成と、記録ヘッド1081を用いたマルチパス印字の画像記録結果を示す。図14(A)〜(H)はつなぎスジ1301〜1304が形成される様子を1スキャン毎に示す。
【0019】
プリンタ970は8ノズル分の紙送り動作とスキャンを繰り返す。こうして記録データの4分の1ずつ、計4回のスキャンによって画像を完成させる。
【0020】
さて、このプリンタ970は紙送り動作を行うとその1%だけ紙送り量が不足する紙送り誤差が生じるとする。
【0021】
このとき、図13のつなぎスジ1301は、その図中上側領域だけをスキャンする第1走査と図中下側領域だけをスキャンする第5走査によって、図14(A)〜(E)の過程で形成される。第1走査から第5走査の間に実行される紙送り量は4回の紙送り動作による32ノズル分なので、その紙送り動作で生じる紙送り不足量0.32ノズル分が第5走査の画像の本来記録すべき位置からのズレ量となり、当該ズレ量分だけ第5走査の画像が第1走査の画像と重なってつなぎスジ1301となる。
【0022】
つなぎ部分1302についてもこれと同じ仕組みで、同様のつなぎスジ1302が図14(B)〜(F)の過程で形成されてしまう。つなぎ部分1303についてもこれと同じ仕組みで、同様のつなぎスジ1303が図14(C)〜(G)の過程で形成されてしまう。つなぎ部分1304についてもこれと同じ仕組みで、同様のつなぎスジ1304が図14(D)〜(H)の過程で形成されてしまう。
【0023】
このように、つなぎスジの濃さはマルチパス印字中に行う各走査間の紙送り量に依存する。よって、つなぎスジを解消して画像品位低下を防ぐためにこれまでは、単位紙送り量を小さくするなどの手法が採られていた。例えば4ノズル送り用の印字マスクを使用して、紙送り動作を4ノズル分に減らすような手法が採られていた。こうすることによって、つなぎ部分のズレ量を0.16ノズル分に半減することができる。
【0024】
インクの拡散性が、つなぎ部分においてつなぎスジが形成されるもう一つの要因となる。マルチパス印字では、印字過程中につなぎ部分の前後で常に記録済み比率の差が生じた状態となる。この状態が生じている間は、記録済み比率が高い領域から低い領域へのインクの拡散が続いたり、あるいは表面張力などによってインク中の色材がつなぎ部分に溜まったり、あるいは逆にインク中の色材がつなぎ部分から離れていったりする。その結果、つなぎ部分におけるインクの発色性が他の領域におけるものと異なったものとなることにより、つなぎスジが形成されるという現象を呈する。
【0025】
この現象について、図13を参照して説明する。
【0026】
記録ヘッド1081による第1走査では、つなぎスジ1301の上側領域にのみ記録が行われるため、この記録部分において記録済み比率の差が発生する。この記録部分における差は、第2走査を行っても、第3走査を行っても、第4走査を行っても解消されない。この差は、第5走査を行って初めて解消される。したがって、第1走査を行ってから第5走査を行うまでの間は、つなぎスジ1301が形成された状態が続いてしまう。
【0027】
このようなつなぎスジ形成による画像品位低下を防ぐためには、記録済み比率の差が生じている時間を短くする必要がある。しかしながら、従来のマルチパス印字手法では、画像の完成前に記録済み比率の差を解消するように記録を行うことはできなかった。そこで、副走査の際の単位紙送り量を小さくするなどの手法を採ってつなぎスジの形成間隔を狭くし、これによりつなぎスジが視覚的に目立たないようにしていた。
【0028】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら上記従来例では、単位紙送り量を小さくすることにより記録速度が遅くなる。このため、単純にノズルの本数を増やしても、高画質記録出力時には記録速度を上げられないという問題があった。
【0029】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであって、その目的は、単位紙送り量を減らして記録速度を低下させることなく、つなぎスジを低減させることのできるプリンタ装置(記録装置)および記録方法を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明の一態様は、所定方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録するための記録装置であって、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対して前記所定方向とは異なる主走査方向へ主走査させるための主走査手段と、前記記録ヘッドに対して前記記録媒体を前記主走査方向と直交する副走査方向へ所定量ずつ相対移動させるための副走査手段と、複数種類の間引きパターンの各々に基づいて記録される複数の間引き画像を組合せることによって画像記録を完成させる記録制御手段とを備え、前記複数種類の間引きパターンの各々は、前記副走査方向において前記所定量に相当する長さを有し、前記記録制御手段は、前記複数種類の間引きパターン各々に基づき記録される複数種類の間引き画像各々同士が前記副走査方向において隣接することで形成される複数種類の境界部前記副走査方向に前記所定量に相当する長さよりも短い長さの等間隔で形成されるように記録を行うことを特徴とする。
【0031】
ここで、前記複数種類の間引きパターンは、第1の間引きパターンおよび第2の間引きパターンを含み、前記記録制御手段は、連続する前記主走査で前記第1の間引きパターンに基づき記録される第1の間引き画像同士が前記副走査方向において隣接することで形成される第1の境界部と、連続する前記主走査で前記第2の間引きパターンに基づき記録される第2の間引き画像同士が前記副走査方向において隣接することで形成される第2の境界部とが、前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に隔てて形成されるように記録を行うことができる
【0032】
ここで、前記記録制御手段は、前記主走査手段による同一の主走査において、前記第1の間引きパターンに基づいて記録される前記第1の間引き画像と前記第2の間引きパターンに基づいて記録される前記第2の間引き画像とが前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に離間するように記録を行うことができる。
【0033】
ここで、前記記録制御手段は、前記主走査手段による同一の主走査において、前記第1の間引きパターンに基づいて記録される前記第1の間引き画像と前記第2の間引きパターンに基づいて記録される前記第2の間引き画像とが前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に重なるように記録を行うことができる。
【0034】
上記の課題を解決する本発明の他の態様は、所定方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録するための記録方法であって、前記記録ヘッドを前記記録媒体に対して前記所定方向とは異なる主走査方向へ主走査させるための主走査工程と、前記記録ヘッドに対して前記記録媒体を前記主走査方向と直交する副走査方向へ所定量ずつ相対移動させるための副走査工程と、複数種類の間引きパターンの各々に基づいて記録される複数の間引き画像を組合せることによって画像記録を完成させる記録工程とを備え、前記複数種類の間引きパターンの各々は、前記副走査方向において前記所定量に相当する長さを有し、前記記録工程は、前記複数種類の間引きパターン各々に基づき記録される各種類の間引き画像各々同士が前記副走査方向において隣接することで形成される複数種類の境界部が、前記副走査方向に等間隔で形成されるように且つ当該間隔が前記所定量に相当する長さよりも短い長さとなるように記録を行うことを特徴とする。
【0035】
ここで、前記複数種類の間引きパターンは、第1の間引きパターンおよび第2の間引きパターンを含み、前記記録工程は、連続する前記主走査で前記第1の間引きパターンに基づき記録される第1の間引き画像同士が前記副走査方向において隣接することで形成される第1の境界部と、連続する前記主走査で前記第2の間引きパターンに基づき記録される第2の間引き画像同士が前記副走査方向において隣接することで形成される第2の境界部とが、前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に隔てて形成されるように記録を行うことができる
【0036】
ここで、前記記録工程は、前記主走査工程による同一の主走査において、前記第1の間引きパターンに基づいて記録される前記第1の間引き画像と前記第2の間引きパターンに基づいて記録される前記第2の間引き画像とが前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に離れるように記録を行うことができる。
【0037】
ここで、前記記録工程は、前記主走査工程による同一の主走査において、前記第1の間引きパターンに基づいて記録される前記第1の間引き画像と前記第2の間引きパターンに基づいて記録される前記第2の間引き画像とが前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に重なるように記録を行うことができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係るプリンタ装置の実施形態を詳細に説明する。
【0048】
本発明装置は、図9および図10に示した構成と同様のハードウエア構成において、制御プログラムにしたがったCPU972の処理を特徴的に行うことで実現される。
【0049】
(実施形態1)
本実施形態は38本のノズルを備えた単色記録ヘッド(図2参照)を使用する場合を例示するものである。
【0050】
図1に示す本実施形態の印字マスク10は、図11に示した従来の印字マスクを元にして、記録時に行う紙送り幅8ドットずつの間引きパターンA,B,C,Dに分割して作成したものである。これらのパターンA,B,C,Dは隣接するつなぎ部分が記録媒体上で一致しない(異なる位置となる)様に、しかも等間隔になるように、各パターンが2ドットずつ隙間を空けるように同一方向にシフトして配置されている。
【0051】
パターンA,B,C,Dにおける印字比率はそれぞれ1/4(25%)であり、各パターン間に形成された空隙部11、12、13における印字比率はそれよりも小さい0である。
【0052】
本実施形態で使用する印字マスク10は、紙送り方向にノズル数と同じ38ドット、主走査方向に36ドットの大きさである。この印字マスク10は、(A−x,B−x,C−x,D−x)(1≦x≦8)の組み合わせによって全てのドットが過不足なく埋められる様にドットが配置されている。
【0053】
この印字マスク10を使用した論理積演算による間引きを行った記録により、8ノズル分の紙送り動作を繰り返しながら4パス印字によって画像を完成させていく過程を図2および図3(A)〜(I)を参照して説明する。図2は記録ヘッド280のノズル構成と、記録ヘッド280を用いたマルチパス印字の画像記録結果を示す。図3(A)〜(I)はつなぎスジが形成される様子を1スキャン毎に示す。図2および図3(A)〜(I)において、ハッチング部分は図1の空隙部11、12、13でマスクされる部分、吐出率(印字比率)が0の部分である。
【0054】
プリンタ970は8ノズル分の紙送り動作とスキャンを図3(A)ないし図3(I)の通りに繰り返す。これら図のようにして記録データの4分の1ずつ、計4回のスキャンによって画像を完成させる。
【0055】
さて、このプリンタ970は先程と同様に、紙送り動作を行うとその1%だけ紙送り量が不足する紙送り誤差が生じるとする。
【0056】
このとき、図2のつなぎスジ21は、その図中上側領域だけをスキャンする第1走査と、図中下側領域だけをスキャンする第2走査とのつなぎ目によって形成される。その他の走査による画像のつなぎ目が当該つなぎ目部分に生じることはないように、前述の通りに印字マスク10が形成されている。第1走査と第2走査の間に実行される紙送り量は1回の紙送り動作による8ノズル分だけなので、1回の紙送り動作で生じる紙送り不足量0.08ノズル分が第2走査の画像の本来記録すべき位置からのズレ量となり、当該ズレ量分だけ、この第2走査画像が第1走査の画像と重なってつなぎスジ21となる。
【0057】
つなぎ部分22についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ22が図3(B)〜(C)の過程で第2走査と第3走査の両画像の重なりにより同様に形成される。つなぎ部分23についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ23が図3(C)〜(D)の過程で第3走査と第4走査の両画像の重なりにより同様に形成される。つなぎ部分24についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ24が図3(D)〜(E)の過程で第4走査と第5走査の両画像の重なりにより同様に形成される。つなぎ部分25についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ25が図3(E)〜(F)の過程で第5走査と第6走査の両画像の重なりにより同様に形成される。
【0058】
つなぎ部分26についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ26が図3(F)〜(G)の過程で第6走査と第7走査の両画像の重なりにより同様に形成される。つなぎ部分27についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ27が図3(G)〜(H)の過程で第7走査と第8走査の両画像の重なりにより同様に形成される。つなぎ部分28についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ28が図3(H)〜(I)の過程で第8走査と第9走査の両画像の重なりにより同様に形成される。以下、同様に、軽減されたつなぎスジが等間隔で形成される。
【0059】
この紙送り不足量0.08ノズル分は、従来の8ノズル4パス印字時の紙送り不足量0.32ノズル分に対して4分の1に軽減されている。これによってつなぎスジを大幅に改善することができる。さらに、つなぎスジの間隔を、従来の8ノズル間隔から、2ノズル間隔に狭めることができる。つなぎスジの間隔を非常に狭くすると人の目には目立たなくなるので、この観点からも画像品位を向上させることが出来る。
【0060】
一方、インクの拡散性からも、つなぎスジの低減効果を期待できる。すなわち、本実施形態では、図2のつなぎスジ21における記録済み比率の差は第1走査を行うと発生し、第2走査を行うことですぐに解消される。つなぎスジ22における記録済み比率の差は第5走査を行うと発生し、第6走査を行うことですぐに解消される。他のつなぎスジも同様に、ある走査で発生した記録済み比率の差は次の走査ですぐに解消される。
【0061】
これに対して従来手法の4パス印字では、第1走査を行うと発生した記録済み比率の差は、第5走査を終了するまで解消されることがなかった。
【0062】
このように本実施形態によれば、インク拡散性に起因するつなぎスジを上記のように低減でき、前述した紙送り不足量軽減とつなぎスジ間隔の短縮化と相俟って、大幅につなぎスジを抑制することができる効果がある。
【0063】
(実施形態2)
本実施形態は26本のノズルを備えた単色記録ヘッド(図5参照)を使用する場合を例示するものである。
【0064】
図4に示す本実施形態の印字マスク40は、図11に示した従来の印字マスクを元にして、記録時に行う紙送り幅8ドットずつの間引きパターンA,B,C,Dに分割して作成したものである。これらのパターンA,B,C,Dは隣接するつなぎ部分が記録媒体上で一致しない(異なる位置となる)様に、しかも等間隔になるように、各パターンは2ドットずつ間をつめるように同一方向にシフトして配置されている。
【0065】
パターンA,B,C,Dにおける印字比率はそれぞれ1/4(25%)であり、各パターンが重複して形成された重複部41、42、43における印字比率はそれよりも大きい1/2(50%)である。
【0066】
本実施形態で使用する印字マスク40は、紙送り方向にノズル数と同じ26ドット、主走査方向に36ドットの大きさである。この印字マスク40は、(A−x,B−x,C−x,D−x)(1≦x≦8)の組み合わせによって全てのドットが過不足なく埋められる様にドットが配置されている。
【0067】
この印字マスク40を使用した論理積演算を行った間引きにより記録すると、3パス印字の部分と4パス印字の部分が表れる。
【0068】
この印字マスク40によって、8ノズル分の紙送り動作を繰り返しながら画像を完成させていく過程を図5および図6(A)〜(G)を参照して説明する。図5は記録ヘッド580のノズル構成と、記録ヘッド580を用いたマルチパス印字の画像記録結果を示す。図6(A)〜(G)はつなぎスジが形成される様子を1スキャン毎に示す。図5および図6(A)〜(G)において、ハッチング部分は図4の重複部でマスクされる部分、吐出率が1/2の部分である。
【0069】
プリンタ970は8ノズル分の紙送り動作とスキャンを繰り返す。こうして記録データの4分の1ずつ計4回、または2分の1が1回と4分の1が2回の計3回、のいずれかのスキャンによって画像を完成させる。
【0070】
さて、このプリンタ970は先程と同様に、紙送り動作を行うとその1%だけ紙送り量が不足する紙送り誤差が生じるとする。
【0071】
このとき、図5のつなぎスジ51は、その図中上側領域において図中下側よりも印字比率の大きい第1走査と、その図中下側領域において図中上側よりも印字比率の大きい第2走査とのつなぎ目によって形成される。その他の走査による画像のつなぎ目がこの部分に生じることはないように、前述の通りに印字マスク40が形成されている。つまり、第1走査においてこの部分の図中下側は印字比率1/4で、図中上側は印字比率1/2でスキャンされ、また、第2走査においてこの部分の図中下側は印字比率1/2で、図中上側は印字比率1/4でスキャンされて各走査による画像が形成される。第1走査と第2走査の間に実行される紙送り量は1回の紙送り動作による8ノズル分だけなので、1回の紙送り動作で生じる紙送り不足量0.08ノズル分が第2走査の画像の本来記録すべき位置からのズレ量となり、この画像が第1走査の画像とズレ量分だけ重なってつなぎスジ51となる。
【0072】
つなぎ部分52についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ52が図6(B)〜(C)の過程で第2走査と第3走査の両画像の重なりにより同様に形成される。つなぎ部分53についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ53が図6(C)〜(D)の過程で第3走査と第4走査の両画像の重なりにより同様に形成される。つなぎ部分54についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ54が図6(D)〜(E)の過程で第4走査と第5走査の両画像の重なりにより同様に形成される。
【0073】
つなぎ部分55についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ55が図6(E)〜(F)の過程で第5走査と第6走査の両画像の重なりにより同様に形成される。つなぎ部分56についてもこれと同じ仕組みで、つなぎスジ56が図6(F)〜(G)の過程で第6走査と第7走査の両画像の重なりにより同様に形成される。以下、同様に、軽減されたつなぎスジが等間隔で形成される。
【0074】
この紙送り不足量0.08ノズル分は、従来の8ノズル4パス印字時の紙送り不足量0.32ノズル分に対して4分の1に軽減されている。これによってつなぎスジを大幅に改善することができる。さらに、つなぎスジの間隔を、従来の8ノズル間隔から、2ノズル間隔に狭めることができる。つなぎスジの間隔を非常に狭くすると人の目には目立たなくなるので、この観点からも画像品位を向上させることが出来る。
【0075】
一方、インクの拡散性からも、つなぎスジの低減効果を期待できる。すなわち、本実施形態では、図5のつなぎスジ51における記録済み比率の差は第1走査を行うと発生し、第2走査を行うことですぐに解消される。つなぎスジ52における記録済み比率の差は第走査を行うと発生し、第走査を行うことですぐに解消される。他のつなぎスジも同様に、ある走査で発生した記録済み比率の差は次の走査ですぐに解消される。
【0076】
これに対して従来手法の4パス印字では、第1走査を行うと発生した記録済み比率の差は、第5走査を終了するまで解消されることがなかった。
【0077】
このように本実施形態によれば、インク拡散性に起因するつなぎスジを上記のように低減でき、前述した紙送り不足量軽減とつなぎスジ間隔の短縮化と相俟って、大幅につなぎスジを抑制することができる効果がある。
【0078】
なお、本発明は、単色の記録ヘッドに限らずカラー・ヘッドにも適用することができる。この場合、各色のノズル構成によって空隙部と重複部の大きさが適宜決定される。
【0079】
また、紙や布のように高精細記録に非対応の記録媒体には従来の記録方法により記録し、高品位記録専用紙や光沢フィルムのように高精細記録に適した記録媒体には本発明による手法を適用するというように、記録媒体に応じて当該手法を適用するか否かをCPUにより判別するようにしてもよい。
【0080】
(実施形態3)
本実施形態は、プリンタ装置本体に着脱式とされた印刷カートリッジ(ヘッド・カートリッジ)内に間引きパターンと間引き手段を備える場合を例示するものである。図7は本発明に係るプリンタ装置の実施形態3の構成を表すブロック図であり、図中、印刷カートリッジ732が本発明の特徴的な各要素を備えている。
【0081】
図7において、プリンタ装置730はインターフェース971,CPU972,印字制御部731,ROM733,RAM734を備えている。CPU972は、ROM733に設けた制御プログラム格納部733aに予め格納された制御プログラムに従って動作し、記録動作の制御を行う。
【0082】
また、印字制御部731は各種モータ駆動部735、当該駆動部735により回転駆動される各種モータ735a、および印刷カートリッジ732を備えている。当該カートリッジ732はプリンタ装置730に着脱自在に構成されるヘッド/カートリッジ一体型であり、印刷カートリッジ732は記録ヘッド739aとインクタンク(図示せず)を一体的に備える。印刷カートリッジ732は、印字マスク格納部737、各種印字マスク格納部738、AND演算部736、記録ヘッド駆動部739、および当該駆動部739により駆動される固定式の記録ヘッド739aを備えている。各種印字マスク格納部738は、図1,図4に示したような本発明に特徴的な印字マスクを予め複数格納している。
【0083】
なお、ここでは印刷カートリッジ732が着脱式であり印刷カートリッジ732内の記録ヘッド739aは固定式としたが、記録ヘッドを印刷カートリッジから分離できるようにした、ヘッド交換可能なタイプであってもよい。
【0084】
図7に示した構成の装置によれば、その記録動作は以下に説明するとおりに制御される。
【0085】
プリンタ装置730はホスト・コンピュータ978からインターフェース971を介して記録命令を受けると、各種印字マスク格納部738内の複数の印字マスクのうち、今回の記録モードで使用する印字マスクを取得し、当該マスクを印字マスク格納部737に格納する。
【0086】
続いてホスト・コンピュータ978からプリンタ装置730に記録データが送信されると、プリンタ装置730は当該データをRAM734に設けた印字バッファ734aにストアしていき、印字バッファ734aに1スキャン分のデータが溜まると、印字制御部731の制御により1スキャンの記録動作が行われる。印字バッファ734aにストアされた1スキャンのデータは印刷カートリッジ732内のAND演算部736に送られ、この演算部736で、当該1スキャンのデータと印字マスク格納部737に格納されている印字マスクのデータとが図12を基に説明した論理積演算を施される。
【0087】
当該演算により本発明の特徴的な間引きが行われ、当該演算結果のデータは記録ヘッド駆動部739に送信される。記録ヘッド駆動部739は受け取ったデータに基づいて記録ヘッド739aを駆動し、これにより、記録ヘッド739aは間引かれたデータにしたがって1スキャンの記録を行う。
【0088】
上記した間引きパターンと間引き手段を印刷カートリッジ内に備えるプリンタ装置により実現される記録動作および記録結果は、実施形態1および実施形態2と同様である。本実施形態によればさらに、印刷カートリッジの交換を行うことによって、プリンタ装置本体の構成を何ら変更する必要なしにマルチパス印字手法を改良し、これによってマルチパス印字過程におけるつなぎスジを低減できる効果がある。
【0089】
(実施形態4)
本実施形態は、間引きパターンと間引き手段をホスト・コンピュータ内に備える場合を例示するものである。図8は本発明に係るプリンタ装置を用いた記録システムの実施形態の構成を表すブロック図であり、図中、プリンタ・ドライバ842が本発明の特徴的な各要素を備えている。
【0090】
図8において、ホスト・コンピュータ840はプリンタ装置850のホスト装置であり、アプリケーション841を実行して生成したファイル等をプリンタ・ドライバ842の制御によりプリンタ装置850に記録出力させる。プリンタ・ドライバ842は、マルチパス制御部844、AND演算部846、印字マスク格納部847、および各種印字マスク格納部848を備える。各種印字マスク格納部848は、図1,図4に示したような本発明に特徴的な印字マスクを予め複数格納している。
【0091】
図8に示した構成の記録システムによれば、その記録動作は以下に説明するとおりに制御される。
【0092】
プリンタ・ドライバ842はアプリケーション841から記録命令を受けると、各種印字マスク格納部848内の複数の印字マスクのうち、今回の記録モードで使用する印字マスクを取得し、当該マスクを印字マスク格納部847に格納する。
【0093】
続いてプリンタ・ドライバ842にアプリケーション841から記録データが送信されると、マルチパス制御部844は当該データを受け取り、受け取ったデータから記録モードに応じて1スキャン分ずつ記録用データを生成する。当該1スキャンのデータはAND演算部846に送られ、この演算部846で、当該1スキャンのデータと印字マスク格納部847に格納されている印字マスクのデータとが図12を基に説明した論理積演算を施される。当該演算により本発明の特徴的な間引きが行われ、当該演算結果のデータはプリンタ装置850に送信される。
【0094】
プリンタ装置850において、CPU972は、ROM853に設けた制御プログラム格納部853aに予め格納された制御プログラムに従って動作し、記録動作の制御を行う。
【0095】
プリンタ装置850は、インターフェース971を介してAND演算部846からのデータを受け取ってRAM854に設けた印字バッファ854aにストアしていく。印字バッファ854aに1スキャン分のデータが溜まると、印字制御部975の制御により1スキャンの記録動作が行われる。
【0096】
上記した間引きパターンと間引き手段をホスト・コンピュータ840内に備えるシステム構成により実現される記録動作および記録結果は、実施形態1および実施形態2と同様である。本実施形態によればさらに、プリンタ・ドライバのバージョン・アップを行うことによって、プリンタ装置850本体の構成を何ら変更する必要なしにマルチパス印字手法を改良し、これによってマルチパス印字過程におけるつなぎスジを低減できる効果がある。
【0097】
(その他)
なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
【0098】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0099】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録を確実に効率よく行うことができるようになるからである。
【0100】
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0101】
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0102】
また、本発明の記録装置の構成として、記録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができる。
【0103】
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けられるものであってもよい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0104】
さらに加えて、以上説明した本発明実施例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよい。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0105】
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0106】
【発明の効果】
本発明に係るプリンタ装置(記録装置)およびその制御方法並びに記録方法によれば、副走査方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドと記録媒体をほぼ副走査方向に所定量ずつ相対移動させる副走査手段と、記録ヘッドと記録媒体を副走査方向と異なる主走査方向に相対移動させる主走査手段と備えたプリンタ装置において、複数の間引きパターンの各々を用いて記録ヘッドにより記録媒体上に画像を複数記録して当該複数の画像を組み合わせることで記録媒体上に画像形成を行う際に、間引きパターンによる画像同士が記録媒体上で副走査方向に隣り合ってできる複数の境界部分を副走査方向に異なる位置とするものである。したがって上記各発明によれば、つなぎスジの目立たない高品位な画像を、所定量の記録媒体移動量を小さくして出力速度を損なうことなく高速に画像出力することが出来る。
【0107】
さらに本発明に係るプリンタ装置は、複数のノズルを有する記録ヘッドを使用して画像データを間引いて複数回のスキャンによる記録を行う際に、各々がほぼ同一吐出率で副走査方向の単位相対移動量に相当する長さを有するパターンであって、各々のパターンによる画像を組み合わせることで所定エリアの画像を完成する複数の間引きパターンを作成し、この間引きパターンによるスキャン画像同士が記録媒体上で副走査方向に隣り合ってできる複数の境界部分が副走査方向に異なる位置となるように複数の間引きパターンをシフトさせるようにしたことで、各スキャン画像のつなぎ位置が記録媒体上で一致することがない。したがって上記本発明プリンタ装置によれば、つなぎスジの目立たない高品位な画像を、所定量の記録媒体移動量を小さくして出力速度を損なうことなく高速に画像出力することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタ装置の実施形態1で使用する印字マスクのパターン図である。
【図2】本発明に係るプリンタ装置の実施形態1による印字過程を表す説明図である。
【図3】本発明に係るプリンタ装置の実施形態1による印字過程を表す説明図である。
【図4】本発明に係るプリンタ装置の実施形態2で使用する印字マスクのパターン図である。
【図5】本発明に係るプリンタ装置の実施形態2による印字過程を表す説明図である。
【図6】本発明に係るプリンタ装置の実施形態2による印字過程を表す説明図である。
【図7】本発明に係るプリンタ装置の実施形態3の構成を表すブロック図である。
【図8】本発明に係るプリンタ装置の実施形態4の構成を表すブロック図である。
【図9】従来のプリンタ装置の構成を表すブロック図である。
【図10】従来のプリンタ装置の要部の構成を表す側面図である。
【図11】従来の4パス印字で使用する印字マスクのパターン図である。
【図12】従来のプリンタ装置の印字制御部の動作を表す説明図である。
【図13】従来の4パス印字過程を表す説明図である。
【図14】従来の4パス印字過程を表す説明図である。
【符号の説明】
10,40,1190 印字マスク
11,12,13 空隙部
41,42,43 重複部
730,850,970 プリンタ
731,975 印字制御部
732 印刷カートリッジ
733,853,973 ROM
733a,853a,973a 制御プログラム格納部
734,854,974 RAM
734a,854a,974a 印字バッファ
737,847,973b,974b 印字マスク格納部
738,848 各種印字マスク格納部
840,978 パーソナル・コンピュータ(ホスト・コンピュータ)
842 プリンタ・ドライバ
971 インターフェース
972 CPU
1081 記録ヘッド
1082 紙送り装置
M 記録媒体

Claims (8)

  1. 所定方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録するための記録装置であって、
    前記記録ヘッドを前記記録媒体に対して前記所定方向とは異なる主走査方向へ主走査させるための主走査手段と、
    前記記録ヘッドに対して前記記録媒体を前記主走査方向と直交する副走査方向へ所定量ずつ相対移動させるための副走査手段と、
    複数種類の間引きパターンの各々に基づいて記録される複数の間引き画像を組合せることによって画像記録を完成させる記録制御手段とを備え、
    前記複数種類の間引きパターンの各々は、前記副走査方向において前記所定量に相当する長さを有し、
    前記記録制御手段は、前記複数種類の間引きパターン各々に基づき記録される複数種類の間引き画像各々同士が前記副走査方向において隣接することで形成される複数種類の境界部前記副走査方向に前記所定量に相当する長さよりも短い長さの等間隔で形成されるように記録を行うことを特徴とする記録装置。
  2. 前記複数種類の間引きパターンは、第1の間引きパターンおよび第2の間引きパターンを含み、
    前記記録制御手段は、連続する前記主走査で前記第1の間引きパターンに基づき記録される第1の間引き画像同士が前記副走査方向において隣接することで形成される第1の境界部と、連続する前記主走査で前記第2の間引きパターンに基づき記録される第2の間引き画像同士が前記副走査方向において隣接することで形成される第2の境界部とが、前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に隔てて形成されるように記録を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録制御手段は、前記主走査手段による同一の主走査において、前記第1の間引きパターンに基づいて記録される前記第1の間引き画像と前記第2の間引きパターンに基づいて記録される前記第2の間引き画像とが前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に離間するように記録を行うことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記記録制御手段は、前記主走査手段による同一の主走査において、前記第1の間引きパターンに基づいて記録される前記第1の間引き画像と前記第2の間引きパターンに基づいて記録される前記第2の間引き画像とが前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に重なるように記録を行うことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 所定方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録するための記録方法であって、
    前記記録ヘッドを前記記録媒体に対して前記所定方向とは異なる主走査方向へ主走査させるための主走査工程と、
    前記記録ヘッドに対して前記記録媒体を前記主走査方向と直交する副走査方向へ所定量ずつ相対移動させるための副走査工程と、
    複数種類の間引きパターンの各々に基づいて記録される複数の間引き画像を組合せることによって画像記録を完成させる記録工程とを備え、
    前記複数種類の間引きパターンの各々は、前記副走査方向において前記所定量に相当する長さを有し、
    前記記録工程は、前記複数種類の間引きパターン各々に基づき記録される各種類の間引き画像各々同士が前記副走査方向において隣接することで形成される複数種類の境界部が、前記副走査方向に等間隔で形成されるように且つ当該間隔が前記所定量に相当する長さよりも短い長さとなるように記録を行うことを特徴とする記録方法。
  6. 前記複数種類の間引きパターンは、第1の間引きパターンおよび第2の間引きパターンを含み、
    前記記録工程は、連続する前記主走査で前記第1の間引きパターンに基づき記録される第1の間引き画像同士が前記副走査方向において隣接することで形成される第1の境界部と、連続する前記主走査で前記第2の間引きパターンに基づき記録される第2の間引き画像同士が前記副走査方向において隣接することで形成される第2の境界部とが、前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に隔てて形成されるように記録を行うことを特徴とする請求項5に記載の記録方法。
  7. 前記記録工程は、前記主走査工程による同一の主走査において、前記第1の間引きパターンに基づいて記録される前記第1の間引き画像と前記第2の間引きパターンに基づいて記録される前記第2の間引き画像とが前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に離れるように記録を行うことを特徴とする請求項6に記載の記録方法。
  8. 前記記録工程は、前記主走査工程による同一の主走査において、前記第1の間引きパターンに基づいて記録される前記第1の間引き画像と前記第2の間引きパターンに基づいて記録される前記第2の間引き画像とが前記所定量に相当する長さよりも短い長さだけ前記副走査方向に重なるように記録を行うことを特徴とする請求項6に記載の記録方法。
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