JP4145139B2 - 変速機のギアポジション検知装置の配置構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車や自動三輪車の足動式変速機におけるギアポジション検知装置(検知器)に関し、特に変速機ケースが一体化されたクランクケースへの取付位置と取付構造に特徴のある前記ギアポジション検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動二輪車や自動三輪車における足動式変速機のギアポジション検知装置(ギアポジション検知器)は、シフトドラム軸支部において変速機ケースの側壁の外側に取付けられ、該検知装置の検知ピンは前記側壁を貫いてその先端がシフトドラムの端面のカム面に当接するようになされており、前記ギアポジション検知装置の取付位置は、変速機の構成上クラッチの後下部となり、変速機ケースのクラッチを囲んでいる突出部と車体フレームとに挟まれた窪みの中である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公昭62−13537号公報(第2頁、第1図―第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献に記載された従来の足動式変速機のシフトドラム05は、図10および図11に図示されるように、内燃機関0Eのクランクケース03に一体の変速機ケース04にその両端ボス部が軸支され、その左端05cに設けられた係止ピンが、チェンジペタルの揺動操作で作動するシフトアーム08先端の爪08a1に係脱することで回動され、該シフトドラム05の回動に伴い、その外周面05aの複数本(3本)のリード溝05bに係合するシフトフォーク07を介して減速歯車列のシフトギアが左右動され、ライダ所望の変速操作がなされる。
【0005】
そして、前記変速操作に伴うギアポジション位置を検知する検知器(検知装置)010の取付けは、メインシャフトやカウンタシャフトに対してシフトドラム05が相対的に下方に配設されていることから、図10および図11に図示されるように変速機ケース04の後下部とされており、該検知器010はシフトドラム05の軸支部における変速機ケース04の側壁の外側に取付けられ、該検知器010の検知ピン010aは前記側壁を貫いてその先端がシフトドラム05の端面のカム面05gに当接するようになされている。
【0006】
ギアポジション検知器010は、変速機の構成上、クラッチの後下部となり、その取付位置は、図10および図11に図示されるように変速機ケース04のクラッチを囲んでいる突出部と車体とに挟まれた窪みの中である。
なお、0101は検知器010の導線であり、図示されない車体前部の計器板に設けた表示灯その他の表示装置に接続されている。
【0007】
ところで、上記特許文献に記載のような、シフトドラムの配設位置が、変速機ケース内に設けられたメインシャフトやカウンタシャフトの位置に対して相対的に下方とされるものにおいては、ケース外壁から突出状態で取付けられるギアポジション検知装置の取付けは、該突出状態の検知装置が邪魔にならず、かつ該検知装置への人体や他物の接触回避が考慮されたとき、自ずと前記変速機ケース外壁の後下部であるクラッチを囲む突出部と車体とに挟まれた窪みの中においてなされることになる。
【0008】
ところが、前記変速機ケース外壁のクラッチを囲む突出部と車体とに挟まれた窪み部は、クラッチを囲む前記突出部が検知装置の取付部に非常に接近した構造となっていることから、ケースに対して外側から取付けられる前記検知装置の取付けに際して前記突出部が邪魔になり、その取付け作業が行いにくく、前記検知装置の取付けという視点からは必ずしも満足のできる取付場所であるとはいえない。
【0009】
一方、変速機ケースにおけるシフトドラムの配設位置が変速機ケース内に設けられたメインシャフトやカウンタシャフトに対して相対的に高い位置に選択されると、シフトドラムがその横方向から視た場合にクラッチの外径に内包されるような位置関係となり、シフトドラムは実質的に前記横方向視においてクラッチの裏側に位置することになる。
【0010】
そして、このようなクラッチの外径に内包される位置関係におけるシフトドラムの配設位置の選択は、その突出状態において取付けられるギアポジション検知装置(検知器)の取付位置としての、該検知装置が露出状態であっても人体や他物が直接検知装置に接触することが回避されるという視点からは一応満足できる場所の提供を可能とするものである。
【0011】
しかしながら、このようなシフトドラムの上記配設位置の選択も、上述した利点の反面、そのギアポジション検知装置の取付構造の複雑化と取付けの困難性を招くものである。すなわち、クラッチ装着後の検知装置の外からの取付けは、変速機ケースのクラッチを囲んでいる突出部分が邪魔になり、また非常に狭い空間であることからその取付作業の困難性を招き、取付構造の工夫が必要とされ、また検知装置の取付状態の確認はその取付位置が前述の横方向視においてクラッチの完全な裏側となることから困難であり、また、検知装置の保守、点検時の取外し作業も困難とするものである。
【0012】
そこで、上述した従来のギアポジション検知装置の取付け上の課題、特に、変速機構において、シフトドラムがメインシャフトやカウンタシャフトに対して相対的に高い位置に配設される場合における上述の課題を解決するための、ケースへの好適な取付位置の選択がなされかつ該取付位置に最適なその取付構造が具備されたギアポジション検知装置の提供が求められるところである。
【0013】
【議題を解決するための手段】
本発明は、前記議題を解決するための歯車変速機のニュートラル位置専用検知装置の配置構造に関し、請求項1に係る発明は、小型車両に搭載され、チェンジペダルを踏むことによりシフトアームを介してシフトドラムを回動し、当該ドラムの外周面のリード溝に係合されるシフトフォークを左右動させてシフトギアの入替えを行う歯車変速機のニュートラル位置を検知する検知装置の配置構造であって、前記歯車変速機を駆動する内燃機関のクランクケースと該歯車変速機の変速機ケースとが一体化されるケースと、前記内燃機関のクランクシャフトと、該クランクシャフトから駆動力が入力されて前記歯車変速機の入力軸となるメインシャフトと、該歯車変速機の出力軸となるカウンタシャフトと、前記小型車両の車輪を枢着したスイングアームを上下に揺動可能に枢支するスイングアーム枢支部とが設けられ、前記メインシャフトが、前記クランクシャフトおよびカウンタシャフトより上方に配置されるとともに、前記シフトドラムが前記メインシャフトおよびカウンタシャフトより後方でかつ上方に配置され、前記スイングアーム枢支部が前記カウンタシャフトの後方でかつ前記シフトドラムの下方に配置され、車体の骨格を形成するメインフレーム、前記ケースおよび前記スイングアームに挟まれた空間に位置して前記シフトドラムおよび前記スイングアーム枢支部間の前記ケースの後壁に前記ニュートラル位置専用検知装置が取付けられたことを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項2に係る発明は、前記ニュートラル位置専用検知装置が前記シフトドラムの回動軸方向に対してその検知ピンの移動方向が直交する方向となるように配置されたことを特徴とするものである。
【0015】
さらに、請求項3に係る発明は、前記シフトドラムが後方へ突出して形成されるケースに配置されるとともに、前記ニュートラル位置専用検知装置を取付ける前記ケース後壁は前記スイングアーム枢支部を避ける弯曲形状に形成されたことを特徴とするものである。
【0016】
さらにまた、請求項4に係る発明は、前記クランクケースと変速機ケースとが一体化されたケースは、上下の上部ケースと下部ケースとに2分割され、該ケースの割面上に前記クランクシャフトとメインシャフトが配置され、前記シフトドラムの回転中心軸が前記下部ケースに配置されたことを特徴とするものである。
【0017】
そして、請求項1に記載された発明のものは、前記変速機のニュートラル位置専用検知装置において、該ニュートラル位置専用検知装置は内燃機関のクランクケースと変速機ケースとを一体化して当該ケースの後壁部に取付けられたものであるから、ニュートラル位置専用検知装置が露出した状態でかつ前記ケースから突出して取付けられていても邪魔にならず、他物が該検知装置に直接接触することが避けられるので、検知装置の保護がなされ、最適な状態でのニュートラル位置専用検知装置の取付けが確保される。
【0018】
さらに、請求項1に記載された発明のものは、前記変速機のニュートラル位置専用検知装置において、該ニュートラル位置専用検知装置の配置が、メインフレーム、下部ケースおよびスイングアームによって挟まれた空間においてなされていることから、当該空間の有効利用が図られる。
【0019】
請求項2に記載された発明のものは、前記変速機のニュートラル位置専用検知装置において、前記ニュートラル位置専用検知装置の取付けがシフトドラムの回動軸方向に対してその検知ピンの移動方向が直交する方向となるように配置されたものであるから、前記検知装置は車幅方向で突出することがないので、他物が該検知装置に直接接触することが避けられ、検知装置が例え露出状態で取付けられたものであっても外力から保護される。
また、ニュートラル位置専用検知装置の取付けに際してのシフトドラムへの位置決めが比較的容易であり、取付構造の簡素化を図ることができ、取付状態の確認作業も容易であるから、その取付けの作業性を向上させることができ、保守、点検時等における検知装置の取外しも簡単になし得るので、そのメンテナンス性の向上も図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図9に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1および図2には、内燃機関Eが図示されており、該内燃機関Eは4ストロークサイクルの4気筒内燃機関であり、該機関Eの本体構造部は、シリンダブロック1と、該シリンダブロック1にボルトにより固定されたシリンダヘッド2と、シリンダブロック1とその上部ケース3Aが一体である2分割構造のクランクケース3とからなっている。
【0021】
シリンダブロック1には、車巾方向に指向して4つのシリンダ孔1aが設けられており、各シリンダ孔1a内にはそれぞれピストン1bが摺動自在に嵌合され、該ピストン1bはコネクテイングロッド1dの小端部にピストンピン1cを介して揺動可能に取付けられ、コネクテイングロッド1dの大端部がクランクシャフト3aのクランクピン3a1に回動可能に連結されることで、ピストン1bの往復動に連動して、クランクシャフト3aがコネクテイングロッド1dを介して図2において時計方向に回転駆動されるようになされている。
【0022】
シリンダヘッド2には、カムシャフト2aや、該カムシャフト2aの回転により吸・排気口を開閉する吸・排気弁2bが設けられ、該吸・排気弁2bは常時バルブスプリングにより付勢されていて閉塞状態にあり、カムシャフト2aの回転によりカム2a1が吸・排気弁2b上部のタペット2cを押圧することで該弁2bが開かれ、所定の吸・排気作用がなされる。
【0023】
前記吸・排気弁2b作動のためのカムシャフト2aの回転駆動は、カムシャフト2aの一端に設けられたスプロケット2a2とクランクシャフト3aに設けられたスプロケット3a2との間に掛けられたタイミングチエーン2dを介してなされ、カムシャフト2aはクランクシャフト3aの1/2の回転速度で回転駆動され、これにより、クランクシャフト3aが2回転する間に吸・排気弁2bがそれぞれ1回ずつ開閉するようになされている。
また、シリンダヘッド2の各シリンダ孔上部の燃焼室に臨む位置にはそれぞれ点火プラグ2eが装着されている。
【0024】
クランクケース3には変速機ケース部4が一体的に形成されており、この変速機ケース部4が一体化されたクランクケース3は上下に2分割された構造であり(図2参照)、その上部ケース3Aがシリンダブロック1と一体的に形成され、該上部ケース3Aに下部ケース3Bがボルトにより固定されることでクランクケース3はシリンダブロック1と一体的になされており、図2に図示されるように、このクランクケース3において変速機ケース部4は機関の側面視において、ケース3のシリンダブロック1側から離れた図における左方側に寄せられた位置に設けられている。
【0025】
クランクケース3内には、クランクシャフト3aが配設されており、クランクケース3に対してそのジャーナル軸受部3a3を介して回転可能に支持されており、クランクシャフト3aのクランクピン3a1には上述のようにピストン1bの往復動を伝達するためのコネクテイングロッド1dの大端部が回動可能に取付けられており、また、クランクシャフト3aの右方寄りの比較的端部に近い位置には車両駆動のための動力を変速歯車郡Gに伝達するためのプライマリドライブギア3a4が取付けられている。なお、3a5は発電機である。
【0026】
前記クランクケース3に一体化された変速機ケース部4内には、メインシャフト4aと、カウンタシャフト4b、さらにはシフトドラム5等が配設されており、メインシャフト4aとカウンタシャフト4bは、変速機ケース部4に対してメインシャフト4aが上部でカウンタシャフト4bがその下部となるように互いに平行な位置関係をもって配設されている(図2参照)。
【0027】
メインシャフト4aは、その一端(右方端)近傍が変速機ケース部4のホルダ(変速機ケース4のカバー部材)4cに軸受4a1を介して回転自在に支持され、その一端部は該変速機ホルダ4cの開口部4dから突出し、この突出軸部分には通常時は接続され操作時に油圧作動装置4a31の作動によりその締結が解除される多版式クラッチ4a3が設けられ、さらに、前記クランクシャフト3aに取付けられたプライマリドライブギア3a4と噛合するプライマリドリブンギア4a4が遊嵌されている。また、その他端(左方端)は、軸受4a2を介してクランクケース3に回転自在に支持され、そのシャフト端部は該ケース3により閉塞されている。
【0028】
そして、クランクシャフト3aの回転駆動力は、クランクシャフト3aの右方寄りの端部近傍に設けられたプライマリドライブギア3a4とメインシャフト4a上のプライマリドリブンギア4a4との噛合い、さらに多版式クラッチ4a3の前記油圧作動装置4a31の作動による接離作用を介してメインシャフト4aに伝達される。
【0029】
カウンタシャフト4bは、その一端(右方端)が軸受4b1により変速機ホルダ4cに回転自在に支持され、そのシャフト端部は該ホルダ4cにより閉塞されており、他端(左方端)は軸受4b2を介してクランクケース3に支持され、そのシャフト端部はクランクケース3の開口部から突出しており、該突出軸部には、ドライブスプロケットホイール4b3が取付けられている。
【0030】
メインシャフト4aには5個の歯車M1〜M5が設けてあり、カウンタシャフト4bには前記歯車と対向する位置にこれらと常時噛合する6個の歯車C1〜C6が設けられ、これら変速歯車郡Gの常時噛合する歯車の組合せの一つが後に詳しく説明されるシフトドラム5の回動に伴うシフトフォーク7の作動により適宜選択されることで、前記クランクシャフト3aからメインシャフト4aに伝達された回転駆動力が所望の変速比をもってカウンタシャフト4bに伝達される。なお、変速操作の具体的説明は後述されるので、ここにおいては省略される。
【0031】
そして、カウンタシャフト4bに所望の変速比をもって伝達された駆動力は、カウンタシャフト4bの他端(左方端)に取付けられた前記ドライブスプロケットホイール4b3と図示されない駆動輪側のドリブンスプロケットホイールとの間に掛け渡された無端チエーン4b4を介して図示されない車両の後輪Wrに伝達される。
【0032】
ところで、本実施形態における重要な構造部であるシフトドラム5は、図2に図示されるように内燃機関Eの側面視において、前記メインシャフト4aの左方の変速機ケース部4内における後方部に配設されており、その両端部近傍がクランクケース3の下部ケース3Bと変速機ホルダ4cにより軸受5f,5f(図1,図3参照)を介してそれぞれ支持されており、その配設状態は、シフトドラム5の長手方向回転軸線がメインシャフト4aおよびカウンタシャフト4bに対して平行になるようになされている。
【0033】
そして、シフトドラム5とメインシャフト4aおよびカウンタシャフト4b間の空隙部には、シフトドラム5の長手方向軸線と平行に2本の案内軸6a,6bが設けられており、この2本の案内軸6a,6bはその両端部がそれぞれクランクケース3の下部ケース3Bと変速機ケース部4のホルダ(変速機ケース部のカバー部材)4cに固定支持され、2本の案内軸6a,6bのそれぞれにはシフトフォーク7が摺動可能に取付けられている。
【0034】
また、シフトドラム5の回動に伴う変速位置とニュートラル位置を検知するための2つのギアポジション検知装置10,11が具備されており、該検知装置10,11の内、一方の検知装置10は各変速段の変速位置を検知するための検知装置(以下、「変速位置検知装置」という。)であり、この検知装置10は前記変速機ケース部4のホルダ4cにボルトB2により取付けられ、該変速位置検知装置10はシフトドラム5の右方端に設けられる後述する星型外形のストッパプレート5d1に対して対向するように配設されている。
【0035】
ギアポジション検知装置の他方の検知装置11はクランクケース3の下部ケース3Bの壁面部3B1に突出状態で取付けられる検知装置であり(図2参照)、その下部ケース3Bの壁面部3B1への取付け位置と、その取付構造において特徴的な構造を有する検知装置であり、該検知装置11はシフトドラム5の回動におけるニュートラル位置を検知するためのニュートラル位置検出専用の検知装置11(以下、「ニュートラル位置専用検知装置」という。)である。
【0036】
シフトドラム5と、該シフトドラム5により選択された変速位置とニュートラル位置を検出するための前記変速位置検知装置10ならびにニュートラル位置専用検知装置11の構造の詳細を図3ないし図9に基づいて以下に説明する。
【0037】
図3に図示されるように、シフトドラム5は、所定の長さをもつ直径が略40mm程度の中空の円筒状部材からなり、通常、鋳鉄製の鋳造品として形成され、その外周面5aには3本の円周方向に延伸するリード溝5bが設けられており、またその両端部5c,5dは絞られるようにやや細径とされ、その細径両端部近傍に軸受装着部5e,5eが形成されており、該装着部5e,5eに装着された軸受5f,5fによりシフトドラム5の両端部近傍がそれぞれクランクケース3の下部ケース3Bと該ケースの変速機ケース部4のホルダ4cに支持され、これにより該シフトドラム5は回動自在になされている。
【0038】
そして既述のように、前記シフトドラム5の外周面5aには3本の円周方向に延伸するリード溝5bが設けられ、これらのリード溝5bには、それぞれシフトフォーク7a,7b,7cがそのボス部7a1,7b1,7c1に形成された摺動ピン7a2,7b2,7c2を介して係合され、また該シフトフォーク7a,7b,7cはそのボス部7a1,7b1,7c1の孔部7a3,7b3,7c3を介して既述の案内軸6a,6bに沿って摺動自在に嵌合されており、さらにシフトフォーク7a,7b,7cは、その先端が二又部7a4,7b4,7c4として形成され、これらの二又部はそれぞれ所定のシフト歯車に後述のように係合されている。
【0039】
前記案内軸6a,6bは、シフトドラム5に比較的近接した状態において互いに平行で、かつシフトドラム5に平行に延伸するように配置され、その両端部がそれぞれクランクケース3の下部ケース3Bと変速機ケース部4のホルダ4cに固定支持された直径が略10〜12mm程度の軸であり、その一方の案内軸6aには一本のシフトフォーク7aが摺動自在に支持され、また他方の案内軸6bには2本のシフトフォーク7b,7cがそれぞれ摺動自在に支持されている。
【0040】
各シフトフォーク7a,7b,7cはそれぞれメインシャフト4aもしくはカウンタシャフト4bに装着された前記変速歯車郡Gの所定のシフト歯車に係合されており(図1参照)、シフトフォーク7aの二又部7a4は、メインシャフト4aのシフト歯車M3の周方向溝M3aに係合され、また、シフトフォーク7bの二又部7b4は、カウンタシャフト4bのシフト歯車C2の周方向溝C2aに係合され、さらにシフトフォーク7cの二又部7C4はカウンタシャフト4bのシフト歯車C5の周方向溝C5aに係合されている。
【0041】
また、シフトドラム5の細径両端部の左方端5cには、係合ピン5c1が設けられており、該ピン5c1がシフトアーム8に係脱するようになされ、具体的には前記ピン5c1がシフタプレート8aに設けられた送り突起8a1に係脱するようになされており、図示されない足踏みペダルに連動したペダル取付軸8bを介したシフトアーム8の揺動操作により、シフタプレート8aの前記送り突起8a1が前記係合ピン5c1に係脱して、シフトドラム5が所定量回動されるようになされている。
【0042】
さらに、シフトドラム5の細径両端部の右方端5dには、星型の外形をしたストッパプレート5d1が設けられており、ストッパプレート5d1はその外周面の形状が図においては明確に示されていないが凹部と凸部を交互に備えた略星型を呈しており、この外周面にはばね部材9aの弾性力により付勢されるレバー部材9b,9cを介してストッパローラ組立体9のローラ(図3においては図示されていない)が弾接されている。
【0043】
そして、シフトドラム5の回動が前記ストッパプレート5d1を介したその外周面の凹部と凸部によるストッパローラ組立体9のばね部材9aに抗した揺動運動として伝えられ、ライダのペダル足踏み操作に節動感を与え、シフトドラム5における所定の回動後の回動停止時にストッパプレート5d1の所定の外周凹部にその弾性力による前記ローラの弾接係合がなされ、該シフトドラム5の回動による所定の変速操作完了後の回動停止状態が保持されるようになされている。
【0044】
ギアポジション検知装置の一方の検知装置である変速位置検知装置10は、図4ないし図6に図示された構造を備え、その中央部が大きく開口10aしたやや菱形類似の外形の本体部を備え、その中央開口10aがシフトドラム5の前記右方端の細径部に遊嵌するような状態において、その一側の側面部が前記ストッパプレート5d1の内側面に対応するような配設状態において、その他側の側面部をシフトドラム5の右方端を支持する変速機ケース部4のホルダ4c(変速機ケース部のカバー部材)の該シフトドラム5支持部近傍に当接させてその取付孔10bを介してボルトB2により取付け固定されている(図3,図4参照)。
【0045】
そして、変速位置検知装置10には、図4ないし図6から明らかなように、その一側の側面部に複数の端子部10cが設けられ、本実施形態においては都合7つの端子部10cが設けられていて、これら端子部10cは、それぞれ第1速から第6速に対応する端子1ないし6と、ニュートラル位置に対応する端子Nとして形成されており、該端子部10cは、所定の変速位置におけるストッパプレート5d1によるシフトドラム5の回動停止位置に対応する配設構造とされ、各端子部10cにはそれぞれ通電のための導線10dが接続されている。なお、10eは樹脂充填部であり、例えばエポキシ樹脂の充填部である。
【0046】
また、図3に図示されるように、前記端子部10cの内の選択された端子に接触するための接点部5d21をもつ導電性金属の弾性接片部材5d2(図7参照)が、その基部5d22の開口孔5d23を介して前記シフトドラム5の右方端の細径端部に星型のストッパプレート5d1と共にボルトB1により固定され、シフトドラム5の回動と共に回動するようになされている。なお、5d24は、シフトドラム5とストッパプレート5d1および接片部材5d2との相対回動を防止するためのピン部材5d3が挿入される孔部である。
【0047】
前記接片部材5d2は、図7(a),(b)に図示されるように、その基部5d22に既述の取付用開口孔5d23を備え、そのために該基部5d22は拡大されており、また、その先端部には前記端子部10cに接触するための突状曲折部からなる接点部5d21を備え、適宜弾性をもつ板状部材からなり、該板状部材の前記接点部5d21は常時該部材5d2のその弾性により変速位置検知装置10の端子部10cが設けられた一側の側面部に適度の弾圧力をもって当接するようになされている。
【0048】
そして、シフトドラム5の回動に伴う所定の変速位置におけるストッパプレート5d1の回動停止位置において、その回動停止位置に対応した所定の端子部10cへの接片部材5d2の接点部5d21の接触により、該端子部10cを通した通電がなされ、これにより、該端子部10cに接続された導線10dを介して前記所定の変速位置に対応した信号が車体前部の図示されない計器盤に配設された表示部に送信されて点灯表示され、前記所定の変速位置がライダにおいて検知されるようになされている。
【0049】
また、シフトドラム5の図3における右方端の軸受装着部5e近傍のドラム外周面5aには、さらに前記リード溝5bに併設されるようにカム面構造部5gが形成されており、このカム面構造部5gのカム面には、前記リード溝5bによるニュートラル作用点に対応する検出カム5g1が設けられており、前記カム面構造部5gのカム面には他方のギアポジション検知装置であるニュートラル位置専用検知装置11の検知ピン11aが僅かな間隙をもって対峙し、もしくは僅かな押圧力をもって当接している。
【0050】
ギアポジション検知装置の他方の検知装置であるニュートラル位置専用検知装置11は、図8に図示されるようにスパナによる締付け回動を可能とする構造を備えた頭部11b1と、該頭部11b1から延伸するその外側がねじ部11b21とされた中空の軸部11b2とからなる本体部11b、該本体部11bの中空軸部11b2一端部から突出する検知ピン11a、コンタクトプレート11cと、前記本体部11bの頭部11b1と一体的に固定されたベースターミナル部11dと、該ベースターミナル部11dに接続される導線接続部であるターミナル部11e等からなる構造を有している。
【0051】
そして、前記検知ピン11aは、本体部11bの中空軸11b2内において該本体部11bに対してその軸方向において移動可能であり、本体部11b内に配設されたばね部材11fにより、その鍔部11a1を介して先端部が常時外方へ突出するように押圧されており、該先端部が外部から押込まれることでその後端部11a2が前記コンタクトプレート11cに接触して通電し、ターミナル部11eから図示されない導線を通して車体前方の計器盤に配設された表示部に信号が送信され、該表示部において適宜点灯表示される。なお、11gはOリング、11hは樹脂からなる摺動案内部材、11iは樹脂からなるばね受け部材である。
【0052】
前記ニュートラル位置専用検知装置11の検知ピン10aの前記カム面構造部5gのカム面への僅かな隙間をもつた対峙、もしくは僅かな押圧力による当接は、前記カム面に対して検知ピン11aが直交する方向から対峙もしくは当接されるようになされ、つまり結果的には、シフトドラム5の回動方向に対して前記検知ピン11aが直交するような状態にニュートラル位置専用検知装置11が位置付けられ、該検知装置11はそのための配設構造をもって前記変速ケース部4一体化クランクケース3の下部ケース3B壁面部3B1に該壁面部外側からその本体部軸部11b2のねじ部11b21をもって強固にねじ止めされかつ密封状態において取付けられる(図2,図3参照)。
【0053】
そして、検知ピン11aがシフトドラム5の回動に伴うその外周部のカム面構造部5gのカム面との対峙もしくは当接を介してその検出カム5g1により押込まれることで、ニュートラル位置専用検知装置11により検出されたニュートラル位置信号が前記図示されない導線を通して車体前部の図示されない計器盤に配接された表示部において点灯表示される。この点灯表示は、変速位置検知装置10におけるニュートラル位置の点灯表示とは別のものとされ、ニュートラル位置専用検知装置11によるニュートラル位置の表示はライダの最も目に付き易い位置において明瞭に点灯表示される。
【0054】
次に、上述のシフトドラム5による各段の変速作動と、ギアポジション検知装置、すなわち、変速位置検知装置10ならびにニュートラル位置専用検知装置11の作動を図1および図3,6,7に基づいて簡単に説明しておく。
【0055】
メインシャフト4aおよびカウンタシャフト4bに装着された変速歯車郡Gがニュートラルの状態におかれるときは、メインシャフト4aの回転駆動力がカウンタシャフト4bには伝達されない。そして、この位置においては、変速位置検知装置10の端子部10cのニュートラル端子Nに接片部材5d2の接点部5d21が接触し、また、ニュートラル位置専用検知装置11の検知ピン11aがシフトドラム5の外周面のカム面構造部5gの検出カム5g1により押込まれ、両検知装置10,11が共に通電作動して、それぞれが発する信号により、それぞれ別々に設置された適宜表示部において別々にニュートラルである点灯表示がなされる。
【0056】
変速のためのライダによる図示されないチェンジペダルの足踏み操作で、ペダル取付け軸8bを介してシフトアーム8が回動され、該シフトアーム8の回動によりシフトプレート8aの送り突起8a1が、シフトドラム5の右方端5c構造部の係合ピン5c1に係合してシフトドラム5を所定量回動させる(図3参照)。
【0057】
シフトドラム5の前記回動は、該シフトドラム5の外周面5aの右側に位置するリード溝5bに係合するシフトフォーク7bを右動させ、カウンタシャフト側のシフト歯車C2を移動させ該歯車C2のドッグがその右側の歯車C1に噛み込むことで、メインシャフト4aの回転が歯車M1から歯車C1に伝達され、さらに歯車C2を経てカウンタシャフト4bに伝達され1速目の変速がなされる。そして、この位置において、変速位置検知装置10の1速目に対応した端子部10cの端子1に接片部材5d2の接点部5d21が接触して、1速目の変速に対応する信号が送信され、上述の表示部において点灯表示される。勿論、ニュートラル位置専用検知装置11の検知ピン11aは押込まれることなく不作動である。
【0058】
シフトドラム5がさらに回動されると、1速目で右に移動したシフト歯車C2がシフトフォーク7bにより元に戻され、シフトフォーク7cによりカウンタシャフト4bのシフト歯車C5が左動し該歯車C5のドッグがその左側の歯車C6に噛み込み、メインシャフト4aの回転が歯車M5から歯車C6に伝達され、さらに歯車C5を経てカウンタシャフト4bに伝達され、2速目の変速がなされ、上述の1速目における時と同様、変速位置検知装置10による2速目の検出と信号の発進がなされ、上述の点灯表示がなされる。
以下、3速ないし6速における各変速位置の点灯表示については上記と同様に順次なされるので、その説明は省略する。
【0059】
そして、3速目は、2速時に左に移動したカウンタシャフト4b側のシフト歯車C5がシフトフォーク7cにより右動し、該歯車C5のドッグが、カウンタシャフト4a側の歯車C4に噛み込み、また、4速目は、1速時にシフトフォーク7bにより右動したカウンタシャフト4b側のシフト歯車C2が該シフトフォーク7bにより左動し、該歯車C2のドッグがその左側のカウンタシャフト4b側の歯車C3に噛み込み、メインシャフト4aの回転駆動力がカウンタシャフト4bに伝達されることでなされる。
【0060】
5速目は、メインシャフト4a側のシフト歯車M3がシフトフォーク7aにより右動され、該歯車M3のドッグが歯車M2に噛み込み、また、6速目は、前記シフト歯車M3がシフトフォーク7aにより前記5速の時とは逆に左動され、該シフト歯車M3のドッグがメインシャフト4a側の歯車M4に噛み込み、メインシャフト4aの回転駆動力がカウンタシャフト4bに伝達されることでなされる。
【0061】
上述のように、各変速位置における変速がなされ、その変速位置の選択がニュートラル位置も含めて逐次既述の表示部に点灯表示される。そして、上述のようにニュートラル位置の検知は、ニュートラル位置専用検知装置11によるニュートラル位置の検知と合わせ二重の状態において検知されることになるが、該検知による表示はそれぞれ別々の表示部においてなされ、特に、ニュートラル位置検知装置11による検知のための表示は、ハンドル中央部等の最も目に付き易い位置において明瞭な点灯表示でなされる。
【0062】
シフトドラム5と、ギアポジション検知装置、すなわち、変速位置検知装置10およびニュートラル位置専用検知装置11の構造と、その作動状態の概要は上述のとおりである。
次に、本実施形態における最も特徴的な構造であるギアポジション検知装置の取付け、すなわち、ニュートラル位置専用検知装置11のクランクケース3の下部ケース3Bへの取付位置と、その取付構造について、一部重複するがさらに説明を加えておく。
【0063】
ニュートラル位置専用検知装置11は、既述のように2分割された変速機ケース部4を一体化したクランクケース3の下部ケース3Bに取付けられており、該検知装置11のその取付位置は、下部ケース3B後部のケース壁面部3B1であり(図2参照)、クランクケース3の上下分割線近傍の位置であり、かつ前記変速機ホルダ(変速機ケース4のカバー部材)4cの取付合わせ面の隣接部である。
【0064】
そして、ニュートラル位置専用検知装置11の前記取付け壁面部3B1は、クランクケース3の下部ケース3B後部のケース外壁が下方に向けて回り込むように湾曲したやや下向きの壁面であり、前記検知装置11は該壁面部3B1の壁面に対してその長手方向軸線が略直交するように突出状態で取付けられ、かつその先端部の検知ピン11aは、その延長線がシフトドラム5の軸方向中心線上に重なるように指向され、即ちシフトドラム5の横断面最大径部の延長線上に向けて指向されている(図2,図3参照)。
【0065】
ニュートラル位置専用検知装置11の前記壁面部3B1への取付けは、該取付位置がクランクケース3の下部ケース3Bの壁面部3B1であるから、該ケース3Bの壁部を貫通して取付けられるものであり、この壁部に穿設された貫通孔に、検知装置11の頚部段付き部が該孔開口周縁部に当接するまで該壁部外側からねじ込まれることにより取付けられ、該取付けは振動等により緩まないように強固で、かつ密封状態においてなされている。
【0066】
ニュートラル位置専用検知装置11は、その取付状態において、既述のように該検知装置11の検知ピン11aがシフトドラム5の外周面5aに設けられたニュートラル位置検出用のカム面構造部5gのカム面に僅かな隙間をもって対峙し、もしくは僅かな押圧力をもって当接するよな関係を維持するようになされており(図3参照)、これによりシフトドラム5の回動に伴う前記カム面構造部5gの検出カム5g1による検知ピン11aの押圧による該ピン11aの軸方向移動によりニュートラル位置の検知が正確になされるようになされている。
【0067】
本実施形態におけるギアポジション検知装置であるニュートラル位置専用検知装置11の前記クランクケース3の下部ケース3Bへの取付位置と、その取付構造は上述のとおりであるが、ここで、自動二輪車の車体構造全体の視点からのその取付位置と取付構造がどのようなものであるのか、その確認の意味も含めて図9に基づき簡単に説明しておく。
【0068】
本実施形態における自動二輪車は、図9に図示されるように概略次のようなフレーム構造を備えている。すなわち、その前方がやや上向きに延伸し、後方が大きく下方へ向かって湾曲して延伸した一対のフレームF11,F12からなるメインフレームF1を有している。
【0069】
そして、このメインフレームF1はやや上向きに延伸する延伸部F1aを備えており、その前方端部、すなわちメインフレームF1を形成する一対のフレームそれぞれの前方端部はヘッドパイプF2に接続され、また、メインフレームF1の下方へ向かう前記湾曲部F1bのやや下方の位置には、該メインフレームF1を形成する一対のフレームF11,F12間にその一端である前方端部が挟まれた状態において揺動可能に枢支されたスイングアームF3が取付けられている。
【0070】
ヘッドパイプF2には、ステアリングシャフトF2aが取付けられ、ステアリングシャフトF2a上部にはハンドルF2bが固定され、ステアリングシャフト下部にはフロントフォークF2cが取付けられ、該フロントフォークF2cには前車輪Wfが支持されている。また、スイングアームF3のその他端である2つに分岐した後方端部間には駆動輪である後輪Wrが支持されている。なお、Dはダンパー、Sはシートである。
【0071】
一対のフレームF11,F12からなるメインフレームF1の前方やや上向きの延伸部F1a上部には該フレームF1に跨るように燃料タンクF1cが取付けられており、該メインフレームF1の延伸部F1aのその下部と、下方へ向かって湾曲した湾曲部F1bに囲まれた空間部には、内燃機関Eがそのシリンダヘッド部を前方斜め上方に指向するようにして搭載されており、この搭載状態においてクランクケース3の変速機ケース部4はメインフレームF1の前記湾曲部F1bに接近して位置付けられている。
【0072】
一対のフレームF11,F12からなるメインフレームF1の下方へ向かって湾曲した湾曲部F1bに接近した変速機ケース部4内には、図9における該ケース部4のその右寄り後方位置にシフトドラム5が配設されており、このシフトドラム5における前記ニュートラル位置を専用に検知する検知装置11は、クランクケース3の下部ケース3Bの壁面部3B1からその後端頭部をやや下向きに車体後方に指向して突出するように取付けされている。
【0073】
そして、その取付け壁面部3B1は、図3に図示されるようにその車巾方向位置がメインフレームF1を形成する一対のフレームF11,F12に挟まれた該フレームF11,F12間の位置であり、かつメインフレームF1の湾曲部F1bと、スイングアームF3のメインフレームF1への枢支部Foと、内燃機関Eの後部ハンガー部とに囲まれた位置である。
【0074】
そして、この壁面部3B1に取付けられたニュートラル位置専用検知装置11は、図2に図示されるように、内燃機関Eの側面視においてメインシャフト4aに取付けられたクラッチ4a3の外形線(図2において一点鎖線で示されている)よりも完全に外側に位置しており、クラッチ4a3の裏側に隠れることがなく、該検知装置11の取付状態は簡単に確認できるものである。
【0075】
ギアポジション検知装置の一つであるニュートラル位置専用検知装置11のクランクケース3への取付位置と取付構造の特徴的な構成は上述のとおりである。
【0076】
図1ないし図9に図示の実施形態は前記のように構成されるので、ニュートラル位置専用検知装置11は、変速機ケース部4とケランクケース3が一体化された上下分割ケースの下部ケース部3Bの後部下側において、メインフレームF1とスイングアームF3、さらには内燃機関Eの後部ハンガー部に挟まれた空間に取付けられる。
【0077】
したがって、当該空間の有効利用が図られ、ニュートラル位置専用検知装置11が露出し前記クランクケース3の外壁部より突出していても邪魔にならず、他物が直接検知装置11に接触することが回避され、該検知装置11が保護される。そして、最適な状態でのニュートラル位置専用検知装置11の取付けがなされる。
【0078】
また、シフトドラム5の回動軸方向とニュートラル位置専用検知装置11の前記ケース3への取付方向とが直角となるようになされているから、前記検知装置11は露出状態であっても車幅方向で突出することがないので、他物が該検知装置11に直接接触することが回避され、検知装置11が保護される。
【0079】
そして、ニュートラル位置専用検知装置11の取付けに際してのシフトドラム5に対する位置決めが容易であり、検知ピン11aのカム面への対峙もしくは当接状態の調整が行い易く、また、検知装置11の取付状態の確認も容易であるから、該検知装置11の取付作業の作業性を向上させることができ、その保守、点検時等における該検知装置11の取外しも比較的簡単になし得るので、そのメンテナンス性の向上も図ることができる。
【0080】
また、ニュートラル位置専用検知装置11のクランクケース3への前記取付位置は、図2に図示されるように内燃機関Eの側面視において、メインシャフト4aに取付けられたクラッチ4a3の外形線よりも完全に外側に位置することになるので、クラッチ4a3の裏側に隠れることがなく、該クラッチ4a3の装着状態においても検知装置11の取付状態は適宜簡単に確認することができる。
【0081】
シフトドラム5におけるニュートラル位置の検知が2つのギアポジション検知装置10,11において同時にしかも別々の表示部においてなされるので、検知装置の誤作動によるニュートラル位置の検知が防止され、ニュートラル位置の検知が確実になされる。また一方の検知装置が損傷等により機能しない場合であっても他方の検知装置によりニュートラル位置の検知を行うことができるので、ニュートラル位置検知の信頼性が向上される。
【0082】
ニュートラル位置専用検知装置11によるニュートラル位置表示が、ライダの最も目に付き易い位置で、しかも明瞭な表示によりなされるので、ニュートラル位置を簡単且つ確実に確認することができるので、足動による変速操作の操作性が大幅に向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のニュートラル位置専用検知装置を備えた内燃機関の構造を示す正面断面図であり、その一部は展開されて図示されている。
【図2】本発明のニュートラル位置専用検知装置を備えた内燃機関の側面図である。
【図3】本発明の主要構造部であるシフトドラムと2つのニュートラル位置専用検知装置を示す図である。
【図4】本発明のギアポジション検知装置の一つを示す正面図である。
【図5】図4におけるA-A断面図である。
【図6】図4に図示したギアポジション検知装置における変速位置検出部の概略構造を示す図である。
【図7】図4に図示したギアポジション検知装置における変速位置検出に用いられる部材を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、(a)におけるB-B断面図である。
【図8】本発明のニュートラル位置専用検知装置の他の一つを示す図である。
【図9】 本発明のニュートラル位置専用検知装置が取付けられた車体の全体構造を示す側面図である。
【図10】従来の発明のギアポジション検知装置を備えた内燃機関の側面図である。
【図11】従来の発明の主要構造部を示す図である。
【符号の説明】
1・・・シリンダブロック、1a・・・シリンダ孔、1b・・・ピストン、1c・・・ピストンピン、1d・・・コネクテイングロッド、2・・・シリンダヘッド、2a・・・カムシャフト、2a1・・・カム、2a2・・・スプロケット、2b・・・吸・排気弁、2c・・・タペット、2d・・・タイミングチエーン、2e・・・点火プラグ、3・・・クランクケース、3a・・・クランクシャフト、3a1・・・クランクピン、3a2・・・スプロケット、3a3・・・クランクジャーナル、3a4・・・プライマリドライブギア、3a5・・・発電機、3A・・・上部ケース、3B・・・下部ケース、3B1・・・壁面部、4・・・変速機ケース部、4a・・・メインシャフト、4a1,4a2・・・軸受、4a3・・・クラッチ、4a31・・・油圧作動装置、4a4・・・プライマリドリブンギア、4b・・・カウンタシャフト、4b1,4b2・・・軸受、4b3・・・ドライブスプロケットホイール、4b4・・・無端チエーン、4c・・・変速機ホルダ(変速機ケース部のカバー)、4d・・・開口部、5・・・シフトドラム、5a・・・外表面、5b・・・リード溝、5c・・・左方端、5d・・・右方端、5d1・・・ストッパプレート、5d2・・・接片部材、5d21・・・接点部、5d22・・・基部、5d23・・・取付用開口孔、5d24・・・孔部、5e・・・軸受装着部、5f・・・軸受、5g・・・カム面構造部、5g1・・・検出カム、6a,6b・・・案内軸、7,7a,7b,7c・・・シフトフォーク、7a1,7b1,7c1・・・ボス部、7a2,7b2,7c2・・・摺動ピン、7a3,7b3,7c3・・・孔部、7a4,7b4,7c4・・・二又部、8・・・シフトアーム、8a・・・シフタプレート、8a1・・・送り突起、8b・・・ペダル取付軸、9・・・ストッパローラ組立体、9a・・・ばね部材、9b,9c・・・レバー部材、10・・・変速位置検知装置、10a・・・中央開口、10b・・・取付孔、10c・・・端子部、10d・・・導線、10e・・・樹脂充填部、11・・・ニュートラル位置専用検知装置、11a・・・検知ピン、11a1・・・鍔部、11a2・・・後端部、11b・・・本体部、11b1・・・頭部、11b2・・・中空軸部、11b21・・・ねじ部、11c・・・コンタクトプレート、11d・・・ベースターミナル、11e・・・ターミナル部、11f・・・ばね部材、11g・・・Oリング、11h・・・摺動案内部材、11i・・・ばね受け部材、F1・・・メインフレーム、F1a・・・上方延伸部、F1b・・・湾曲部、F11,F12・・・一対のフレーム、F2・・・ヘッドパイプ、F2a・・・ステアリングシャフト、F2b・・・ハンドル、F2c・・・フロントフォーク、F3・・・スイングアーム、D・・・ダンパー、S・・・シート、G・・・変速歯車郡、M1〜M5・・・歯車、C1〜C6・・・歯車、Wf・・・前車輪、Wr・・・後車輪。
Claims (4)
- 小型車両に搭載され、チェンジペダルを踏むことによりシフトアームを介してシフトドラムを回動し、当該ドラムの外周面のリード溝に係合されるシフトフォークを左右動させてシフトギアの入替えを行う歯車変速機のニュートラル位置を検知する検知装置の配置構造であって、
前記歯車変速機を駆動する内燃機関のクランクケースと該歯車変速機の変速機ケースとが一体化されるケースと、
前記内燃機関のクランクシャフトと、該クランクシャフトから駆動力が入力されて前記歯車変速機の入力軸となるメインシャフトと、該歯車変速機の出力軸となるカウンタシャフトと、前記小型車両の車輪を枢着したスイングアームを上下に揺動可能に枢支するスイングアーム枢支部とが設けられ、
前記メインシャフトが、前記クランクシャフトおよびカウンタシャフトより上方に配置されるとともに、
前記シフトドラムが前記メインシャフトおよびカウンタシャフトより後方でかつ上方に配置され、
前記スイングアーム枢支部が前記カウンタシャフトの後方でかつ前記シフトドラムの下方に配置され、
車体の骨格を形成するメインフレーム、前記ケースおよび前記スイングアームに挟まれた空間に位置して前記シフトドラムおよび前記スイングアーム枢支部間の前記ケースの後壁に前記ニュートラル位置専用検知装置が取付けられたことを特徴とする歯車変速機のニュートラル位置専用検知装置の配置構造。 - 前記ニュートラル位置専用検知装置が前記シフトドラムの回動軸方向に対してその検知ピンの移動方向が直交する方向となるように配置されたことを特徴とする請求項1記載の歯車変速機のニュートラル位置専用検知装置の配置構造。
- 前記シフトドラムが後方へ突出して形成されるケースに配置されるとともに、前記ニュートラル位置専用検知装置を取付ける前記ケース後壁は前記スイングアーム枢支部を避ける弯曲形状に形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項2いずれか記載の歯車変速機のニュートラル位置専用検知装置の配置構造。
- 前記クランクケースと変速機ケースとが一体化されたケースは、上下の上部ケースと下部ケースとに2分割され、
該ケースの割面上に前記クランクシャフトとメインシャフトが配置され、
前記シフトドラムの回転中心軸が前記下部ケースに配置されたことを特徴とする請求項1記載の歯車変速機のニュートラル位置専用検知装置の配置構造。
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