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JP4135719B2 - エンジンマウント - Google Patents

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JP4135719B2 JP2005054298A JP2005054298A JP4135719B2 JP 4135719 B2 JP4135719 B2 JP 4135719B2 JP 2005054298 A JP2005054298 A JP 2005054298A JP 2005054298 A JP2005054298 A JP 2005054298A JP 4135719 B2 JP4135719 B2 JP 4135719B2
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Description

この発明はエンジンを車体側に防振支持するエンジンマウントに関し、詳しくは門形の剛性部材をストッパ部材として備え、エンジンを吊下げ式に防振支持する形態のエンジンマウントに関する。
エンジンを車体側に防振支持するエンジンマウントとして、従来から各種のものが用いられているが、その一つとして門形のストッパ金具(剛性のストッパ部材)を備え、エンジンを吊下げ式に防振支持する形態のものが考えられている。
図7は本発明者等が試作を行ったこの種門形のストッパ金具付きのエンジン吊下げ式のエンジンマウントを比較例として示している。
同図中200はエンジン側に固定される上金具(上剛性部材),204は車体側に固定される下金具(下剛性部材),206はそれらに対し加硫接着により一体に固着されて両者を連結するゴム弾性体である。
ここで上金具200には、図8に示しているようにその軸方向の一端から同じ軸方向に延出して上金具200とエンジン側とを連結するためのブラケット金具(剛性のブラケット)201が一体に構成されている。
エンジンはこのブラケット金具201の端部に締結固定されて吊下げ状態に支持される。
ゴム弾性体206は、下半部208の前後方向(図中左右方向)寸法に対して上半部210の前後方向寸法が小寸法とされていて、その上半部210により前後方向のゴムストッパ部212が形成されている。
214は門形をなすストッパ金具で前,後に配置された一対の脚部216と、ゴム弾性体206の上方においてそれら一対の脚部216を連結するブリッジ部218とを有している。
このエンジンマウント202では、門形のストッパ金具214が図中下向きに押し込まれて、ゴム弾性体206をストッパ金具214の下端の開口部を通じて内部に圧入させ、一対の脚部216にてゴム弾性体206の下半部208を前後方向に弾性的に挟持する状態に、それらゴム弾性体206及び下金具204に組み付けられる。
詳しくは門形のストッパ金具214は、圧入により一対の脚部216の各内面220を、ゴム弾性体206における下半部208の前,後の接触面222に弾性圧接させ、その状態で脚部216の各下端の固定部224が下金具204の固定部226に固定されて、それらゴム弾性体206及び下金具204に組み付けられる。
図7(B)はその組付後の状態を表しており、このときゴム弾性体206における上半部210の前後方向のゴムストッパ部212は、ストッパ金具214の一対の脚部216に対して前後方向にストッパクリアランスを隔てて対向した状態となる。
これらゴムストッパ部212は、エンジンが前後方向に大きく相対変位した際に脚部216に当接してストッパ作用をなし、エンジンの過度の前後方向の変位を規制する。
このエンジンマウント202は、エンジンの左右方向の端部(具体的には左側の端部)を弾性支持する状態に取り付けられて、他のエンジンマウントとともにエンジンを弾性支持し、そしてゴム弾性体206の弾性変形に基づいてエンジン側と車体側とで振動絶縁する。
ところでこのエンジンマウント202にあっては、門形のストッパ金具214における脚部216の内面220とゴム弾性体206における下半部208の前,後の接触面222とが非接着で、単に弾性圧接しているだけである。
一方においてエンジンは吊下げ式に支持されており、しかもブラケット金具201がエンジンマウント202の上金具200から軸方向に一体に延び出していて、ゴム弾性体206により片持ち状態に支持されているため、エンジンがピッチングモードの相対運動を起したとき、即ちエンジンの左右端部が逆位相で上下運動してエンジン全体が揺動運動を起したときに、図8に示しているように上金具200と一体に構成されたブラケット金具201が図中上下方向に大きく回動運動して、ゴム弾性体206における下半部208の前,後の接触面222が、ストッパ金具214における脚部216の内面220に対して擦れ運動を生じ、これにより接触面222でゴム弾性体206が摩耗し、またその際の擦れによって異音が発生し易いといった特有の問題を内包する。
尚、下記特許文献1,特許文献2,特許文献3には門形の金具を備えたエンジンマウントが開示されている。
しかしながらこれら特許文献に開示のものは、ゴム弾性体における上半部が前後方向のストッパ部をなすように構成されておらず、また門形金具がそのゴムストッパ部との共働作用で前後方向の変位を規制するストッパ金具として構成されていない点で本願発明とは対象が異なっている。
特開平5−18428号公報 特開平8−233010号公報 特開平8−296681号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、ゴム弾性体における上半部が前後方向のゴムストッパ部として構成されて成る、門形の剛性のストッパ部材を備えたエンジン吊下げ支持方式のエンジンマウントの、ゴム弾性体における下半部と門形の剛性のストッパ部材との接触面における擦れを抑制してゴム弾性体の摩耗を抑制し、またその擦れによる異音の発生を防止することを目的とする。
而して本発明のエンジンマウントは、エンジン側に固定される上剛性部材と、車体側に固定される下剛性部材と、それらを連結するゴム弾性体と、前,後に配置された一対の脚部及び該ゴム弾性体の上方でそれら脚部を前後方向に連結するブリッジ部を有して全体として門形をなす剛性のストッパ部材とを有し、該ゴム弾性体は下半部に対して上半部の前後方向寸法が小寸法をなしていて、該上半部が前記門形のストッパ部材の前記一対の脚部に対してストッパクリアランスを隔てて対向する前後方向のゴムストッパ部をなしており、且つ該門形のストッパ部材は、該下半部を前後方向に弾性挟持する状態に、下端部の開口を通じて圧入により該ゴム弾性体及び前記下剛性部材に組み付けられており、また前記上剛性部材には軸方向の一端から該軸方向に延出する、該上剛性部材とエンジン側との連結用の剛性のブラケットが一体に構成されていて前記ゴム弾性体が該ブラケットを片持ち状態に支持し且つ該ブラケットに締結固定されるエンジンを吊下げ式に支持する形態のエンジンマウントであって、前記ゴム弾性体には前記上剛性部材及び下剛性部材が一体に加硫接着してあるとともに、該ゴム弾性体には、前記下半部の上端部に前後方向に突出した段差形状の肩部が前,後に一対設けられる一方、前記門形のストッパ部材には対応する前,後位置に下向きの段差形状の押圧部が設けられ、更に前記下剛性部材は一対の前記押圧部に対して上下に対向する部分が一対の上向きの凸形状部とされ、該凸形状部における頂部より前,後方向の外側に、下方に進むにつれて前,後方向の外側の前記脚部の内面の側に移行する形状の、前記ゴム弾性体を該脚部の内面側に押出作用する押出面が形成されているとともに、該ゴム弾性体における前記段差形状の肩部が、該頂部よりも前,後方向の外側の前記脚部の内面側に突出した形状をなしており、前記圧入による前記ストッパ部材の組付時に該ストッパ部材の前記押圧部が前記ゴム弾性体の肩部を下向きに押圧して前記下半部を圧縮変形させ、該ストッパ部材に対し固定状態となしていることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記肩部は前記ストッパ部材の組付前の形状において、前記押圧部に接触する部分のうち前後方向の外側部分が上向きに湾曲して突出する凸形状部をなし、内側部分が相対的に下向きの凹形状部をなしていることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項2において、前記押圧部は組付前における前記凸形状部が組付けにより非凸形状化するまで該凸形状部を押圧する形状となしてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記肩部は前記ゴム弾性体の車両左右方向である幅方向全体に亘って形成してあるとともに、前記押圧部は前記ストッパ部材の幅方向各端部に部分的に設けてあって、それら幅方向端部の押圧部の間の部分が補強リブとして構成してあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記ゴム弾性体は前記ゴムストッパ部の前,後のストッパ面から前記下半部の前記ストッパ部材に対する前,後の接触面にかけての部分が、途中で前後方向のくびれ部を生ぜしめることなくそれら接触面に連続していることを特徴とする
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記ゴム弾性体における前記肩部が上向きの凸形状部を有するものであり、且つ該凸形状部が該肩部の前後方向の最外端部に設けてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記下剛性部材の凸形状部は前記ゴム弾性体の前記下半部の内部に埋り込んでいて、該下半部の前記ストッパ部材により挟持される部分に対して内部から拘束作用を及ぼしていることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記下剛性部材の前記凸形状部は前記門形のストッパ部材における前記脚部に沿ってストレートに立ち上がるストレート形状部を有していて、該ストレート形状部と該脚部との間に前記ゴム弾性体の一部を成す薄肉ゴム層が形成されていることを特徴とする。
請求項のものは、請求項1〜8の何れかにおいて、前記下剛性部材は前記ゴム弾性体への固定部分の全体が該ゴム弾性体内部に埋り込んでいて該下剛性部材より下側に該ゴム弾性体の一部を成す下ゴム層が形成されていることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、ゴム弾性体の下半部の上端部に前後方向に突出した前,後の一対の段差形状の肩部を設ける一方、門形のストッパ部材には対応する前,後位置に下向きの一対の段差形状の押圧部を設け、圧入によるストッパ部材の組付時にその押圧部にてゴム弾性体の各肩部を下向きに押圧して、ゴム弾性体の下半部をストッパ部材に対し固定状態となしたものである。
かかる本発明によれば、エンジンを吊下げ式に防振支持するエンジンマウント、即ちエンジンのピッチングモードの左右の揺動運動に起因して、更には上剛性部材にブラケットが片持ち状態に一体に構成されているのに起因して、ブラケットが大きく上下方向に回動運動し、ゴム弾性体の下半部と門形のストッパ部材の脚部とを相対運動(車両左右方向に)させようとする大きな力の働くエンジンマウントにあって、ゴム弾性体を門形のストッパ部材に対して非接着となしておいた場合でも、ゴム弾性体の下半部の接触面がエンジンの運動、特に主として上記のピッチングモードの左右の揺動運動に際してストッパ部材に対し擦れを生ずるのを押圧部による固定作用で抑制でき、従ってその擦れによるゴム弾性体の摩耗を良好に抑制することができるとともに、その擦れによる異音の発生を効果的に防止することができる。
本発明ではまた、ゴム弾性体に対して下剛性部材が上剛性部材とともに一体に加硫接着してあって、ゴム弾性体の下半部に対する下剛性部材の固定力が強く、このことによってゴム弾性体の接触面の擦れ及びその擦れによる異音の発生をより良好に防止することができる。
一方でこのエンジンマウントにあっては、ゴム弾性体における上半部が、詳しくはその上半部に形成された前後方向のゴムストッパ部が、門形のストッパ部材に対して前後方向にストッパクリアランスを隔てて非接触の状態で対向しているため、エンジンが前後方向に大きく相対変位したときにそれらゴムストッパ部のストッパ作用によって過大な変位を良好に規制することができる。
本発明ではまた、ストッパ部材の押圧部によるゴム弾性体の圧縮弾性変形代、即ち予圧縮量を変化させることによって、ゴム弾性体のばね定数を様々に変化させ、調節することが可能であり、エンジンマウントのばね定数のチューニングの自由度が広がる利点も併せて得られる。
加えて本発明では、上記の下剛性部材の、ストッパ部材における一対の押圧部に対して上下に対向する部分を一対の上向きの凸形状部となしており、かかる本発明によれば、ストッパ部材の押圧部と下剛性部材の凸形状部とで、ゴム弾性体における下半部の前端部と後端部とをより強固に固定でき、ゴム弾性体のストッパ部材に対する接触面の擦れをより効果的に抑制することができる。
この下剛性部材の上向きの凸形状部は、ゴム弾性体のばね定数を硬くする働きも有しており、従ってその凸形状部の突出高さを変えることによって、ゴム弾性体のばね定数のチューニングの幅が広がる利点も得られる。
また本発明では、下剛性部材の上記凸形状部における頂部より前,後方向の外側に、下方に進むにつれて前,後方向の外側の上記脚部の内面の側に移行する形状の、ゴム弾性体を脚部の内面側に押出作用する押出面を形成するとともに、ゴム弾性体における上記段差形状の肩部を、その頂部よりも前,後方向の外側即ち脚部の内面側に突出した形状となしており、この場合、門形のストッパ部材の組付時においてその押圧部によりゴム弾性体(詳しくは下半部)の肩部を下向きに押圧し圧縮弾性変形させたとき、圧縮弾性変形したゴム弾性体の一部が上記凸形状部における押出面の作用で脚部の内面側に押し出され、かかる脚部の内面に強く押し付けられた状態となる。
これによりゴム弾性体、詳しくは下半部における接触面と脚部の内面との摩擦力が増大して拘束力が増大し、固定力が高められる。
また押出面の作用で押し出されたゴム弾性体は、脚部の内面との間で前,後方向に予圧縮された状態となり、上記ブラケットが上下方向に回動運動した際にゴム弾性体の予圧縮にてこれを効果的に吸収することができ、上記固定力の増大と相俟ってゴム弾性体における接触面と脚部の内面との間の擦れを更に効果的に抑制することができ、その擦れに起因するゴム弾性体の摩耗と異音の発生を更に効果的に防止することが可能となる。
次に請求項2は、上記肩部の形状、詳しくはストッパ部材の組付前の肩部の形状を、押圧部に接触する部分のうち前後方向の外側部分を上向きに湾曲して突出する凸形状部となし、内側部分を相対的に下向きの凹形状部となしたものである。
例えば肩部の形状をストッパ部材の押圧部に対して全体的に均等な力で接触するような形状としておくと、使用中にエンジンの相対変位に伴って、押圧部に接触している部分と接触していない部分との境界部位に応力が集中して、そこから亀裂が発生し易くなり、ひいてはエンジンマウントの耐久性が低下する問題を生じる。
然るにこの請求項2では前後方向の外側部分を上向きの凸形状部となし、内側部分を下向きの凹形状部となしているため、ストッパ部材の組付けによってゴム弾性体の肩部を下向きに押圧状態とした場合においても、上記境界部位に応力が集中するのを良好に回避でき、従ってその境界部位から亀裂が発生して耐久性が低下する問題を良好に解決することができ、ゴム弾性体即ちエンジンマウントの耐久性を良好なものとなすことができる。
ここで上記押圧部は、組付前における上記の凸形状部が組付けにより非凸形状化するまで凸形状部を押圧し、弾性圧縮変形させる形状となしておくことができる(請求項3)。
次に請求項4は、上記肩部をゴム弾性体の幅方向(車両左右方向)全体に亘って形成しておく一方、押圧部についてはストッパ部材の幅方向各端部に部分的に設けておき、それら幅方向端部の押圧部の間の部分を補強リブとして構成したもので、このようにしておけば、それら押圧部の形成によってストッパ部材の前後方向の強度が低下するのを補強リブによって防止し、ストッパ部材の前後方向の剛性,強度を高剛性,高強度に保持することができる。
本発明ではまた、ゴム弾性体におけるゴムストッパ部の前後のストッパ面から下半部の上記接触面にかけての部分を、途中で前後方向のくびれ部を生ぜしめることなくそれら接触面に連続する面となしておくことができる(請求項5)
に請求項は、ゴム弾性体における肩部の凸形状部を、その肩部の前後方向の最外端部に設けたもので、この場合、ストッパ部材の押圧部にてこの肩部を下向きに押圧したとき、最外端部にある肩部の凸形状部の下向きの圧縮弾性変形力が、直ちにストッパ部材の脚部の内面に向けての前後方向の圧縮力に変換され、これによりゴム弾性体と脚部内面との間の摩擦力が更に高められて固定力が増大するとともに上記の予圧縮が効果的に生ぜしめられ、従ってゴム弾性体における接触面と脚部の内面との擦れによる摩耗や異音の発生が更に効果的に防止される。
次に請求項は、下剛性部材の凸形状部をゴム弾性体の下半部の内部に埋り込むようになし、その下半部のストッパ部材にて挟持される部分に対し、内部から拘束作用を及ぼすようになしておくことができる。
このようにすれば、ゴム弾性体における下半部の擦れ及びこれに起因する異音の発生を更に効果的に防止することができる。
この場合においてその下剛性部材の凸形状部は、門形のストッパ部材における脚部に沿ってストレートに立ち上がるストレート形状部を有するものとなし、そのストレート形状部と脚部との間に、ゴム弾性体の一部を成す薄肉ゴム層を形成しておくことができる(請求項)。
この場合、ストレート形状部を形成した部分においてゴム弾性体における下半部が、そのストレート形状部とストッパ部材の脚部とによって上下に所定長さに亘って均等な肉厚で挟まれることとなり、門形のストッパ部材に対するゴム弾性体の圧入時における所望の締代を容易に確保することができる。
次に請求項は、下剛性部材のゴム弾性体への固定部分を全体的にその内部に埋め込んで、下剛性部材より下側にゴム弾性体の一部を成す下ゴム層を形成したもので、この請求項によれば、下剛性部材を金具で構成してこれをゴム弾性体の加硫成形時に一体に加硫接着する際、成形金型をその下剛性部材に対して噛切構造としなくても良く、成形金型の設計及びエンジンマウントの製造が容易になるとともに、下剛性部材の端面にゴムバリが発生する問題も解決でき、更に下剛性部材の下面(ゴム弾性体に埋り込んでいる部分の下面)に対して防錆塗装処理を別途に施す手間も省くことができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1〜図3において、10は本実施形態のエンジンマウントで、エンジン側に固定される上金具(上剛性部材)12と、車体側に固定される下金具(下剛性部材)14と、それらを連結するゴム弾性体16と、これらとは別体をなす門形のストッパ金具(剛性のストッパ部材)18とを有している。
ここでゴム弾性体16は、その加硫成形の際に上金具12及び下金具14に対し一体に加硫接着されている。
門形のストッパ金具18は前,後の一対の脚部20と、ゴム弾性体16の上方でそれら一対の脚部20を連結するブリッジ部22とを有している。
またこのストッパ金具18には、図1及び図3に示しているように車両左右方向(図2中の紙面と直角方向)の両端部に補強用のリブ24が設けられている。
また一対の脚部20の各下端部には固定部26が設けられていて、これら固定部26において、下金具14の対応する固定部28に固定されるようになっている。
上記上金具12は、ゴム弾性体16への固定部分が断面矩形の筒状をなしており、ゴム弾性体16の内部に全体的に埋り込む状態でかかるゴム弾性体16に加硫接着により固着されている。
図1,図3及び図4に示しているように、この上金具12にはエンジン(詳しくはトランスミッション)96側に固定されるブラケット30が同図中右方向に延出する形態で一体に構成されており、かかるブラケット30がゴム弾性体16により片持ち状態に支持されている。
尚、図4中90は車体を、92はエンジン96側のブラケットを、94はエンジンマウント10を車体90に固定する車体側のブラケットを表わしている。
即ちこのエンジンマウント10は、エンジンの左側に配置されてエンジンの左側の端部(詳しくはエンジンと一体に構成されたトランスミッション)を防振支持する左エンジンマウントである。
ブラケット30は、図1に示しているように上板部32と下板部34と側面の壁部36とを有する全体として扁平な筒状をなしている。
上板部32には3箇所に貫通孔38が形成されており、また下板部34にもそれらと同心状に貫通孔38が形成されている。
そしてこの下板部34の上面に、その貫通孔38と同心状にナット40(図2参照)が溶接により固定されている。このナット40は、エンジン側との締結用のものである。
上記ゴム弾性体16は、エンジン荷重を支持する前後一対のゴム脚41を有している。
また下半部42の前後方向寸法に対して上半部44の前後方向寸法が小寸法とされていて、その上半部44の上金具12に対する前,後の部分が、ストッパクリアランスCを隔てて門形のストッパ金具18の各脚部20に対向する前後方向のゴムストッパ部46とされている。図中46Aはそれらのストッパ面を表している。
これらゴムストッパ部46は、エンジンが前後方向に大きく相対変位した際にストッパ金具18の脚部20の内面49に当接してストッパ作用をなし、エンジンの過度の変位を規制する。
一方下半部42の前,後の面はストッパ金具18への接触面48とされていて、それら接触面48が脚部20の内面49に対し弾性圧接させられている。
即ちゴム弾性体16は、下半部42が門形のストッパ金具18の前,後の一対の脚部20により前後方向に弾性的に挟持されている。
本実施形態においてゴム弾性体16は、ストッパ金具18を組み付けた後の状態で、ゴムストッパ部46の前,後のストッパ面46Aから下半部42の接触面48にかけての部分が途中で前後方向のくびれ部を生ぜしめることなく、下方に進むにつれ前,後方向に延びてそれら接触面48に連続する面となしてある。
このゴム弾性体16には、中央部に貫通のすぐり部(凹所)50が形成されており、そのすぐり部50の底部に、バウンド時にストッパ作用をなすゴムストッパ部52が形成されている。
また上金具12の上側に、リバウンド時にストッパ金具18のブリッジ部22に当接してストッパ作用をなす、ゴムストッパ部54が形成されている。
図3及び図5に示しているように、ゴム弾性体16における下半部42の上端部には、前後方向(図中左右方向)に突き出した段差形状の肩部56が前,後に一対設けられている。
一方門形のストッパ金具18には、対応する前,後位置において下向きの段差形状の押圧部58が設けられており、ストッパ金具18を組み付けた状態において、これら押圧部58により肩部56が下半部42の圧縮弾性変形を伴って下向きに押圧されている。
そしてその押圧力により下半部42、詳しくは前,後の端部が下金具14及び門形のストッパ金具18に対して強固に固定状態とされている。
尚押圧部58は、図3に示しているように前,後それぞれに設けられており、更に前,後のそれぞれにおいてストッパ金具18の幅方向(車両左右方向)の各端部に設けられている。
幅方向においてこれら押圧部58と58との間の部分は、傾斜形状の補強リブ70(図1参照)として構成されている。
上記肩部56は、図5に示しているようにストッパ金具18の組付前の形状において、押圧部58に接触する部分のうち前,後方向の外側部分が上向きに湾曲して突出する凸形状部60をなしており、またこれに続く内側部分が相対的に下向きの湾曲形状をなす凹形状部62とされている。
ここで凸形状部60は肩部56の前,後方向の最外端部に設けられている。
従って押圧部58による下向きの押圧力は、主として凸形状部60に対して加えられることとなる。その際凸形状部60はその押圧力により弾性変形し、これに伴って凸形状部60のゴム肉が一部凹形状部62へと逃がされる。
ここで凸形状部60及び凹形状部62は、ゴム弾性体16の幅方向に均等な高さ及び深さで全幅に亘って連続して形成されている。
また上記押圧部58は、組付後において凸形状部60が非凸形状化するまでこれを下向きに押し込む形状とされている。
ここで押圧部58は、凸形状部60と同じ向きに湾曲する湾曲部(R部)72と、これとは逆向きに湾曲する湾曲部(R部)74とを有する形状をなしている。
図2に示しているように、上記下金具14はゴム弾性体16への固定部分がゴム弾性体16内部に埋り込んでおり、且つその前端部と後端部、詳しくはストッパ金具18における押圧部58に対して上下に対向する部分が上向きの凸形状部64とされている。
ここで凸形状部64は、ストッパ金具18における脚部20に沿って上向きにストレート形状に立ち上がるストレート形状部64Aと、その上端で湾曲して下向きに向きを変える変曲部64Bと、これに続いて傾斜形状をなす傾斜部64Cとを有している。
ここで変曲部64Bは、頂部から前,後方向の外側部分の上面が、下方に進むに連れて前,後方向の外側、即ち脚部20の内面49側に移行する湾曲形状の押出面78とされている。この押出面78は、ストッパ金具18の組付時にゴム弾性体16を脚部20の内面49側に押出作用する。
またゴム弾性体16における上記段差形状の肩部56は、この変曲部64Bにおける頂部よりも前,後方向外側、即ち脚部20側に突出した形状をなしている。
図5に示しているように、この肩部56における上記凸形状部60は、この変曲部64Bの頂部よりも外側即ち脚部20側に設けられている。
一方、ストレート形状部64Aは、脚部20との間にゴム弾性体16の一部を成す薄肉ゴム層76を形成している。
上記凸形状部64、特にその傾斜部64Cはゴム弾性体16の上下方向のばね特性を硬くする働きを有する。
またその下側部分には下ゴム層66が形成されている。この下ゴム層66はゴム弾性体16の一部を成す部分であって、下金具14の上側部分と一体に繋がっている。
この下金具14は、図2の紙面と直角方向の左右の端面がゴム弾性体16にて覆われている。
本実施形態のエンジンマウント10においては、図5(I)に示しているように門形のストッパ金具18をゴム弾性体16の上方に位置させ、そしてこれを図中下向きに押し込むことで、かかるストッパ金具18をゴム弾性体16及び下金具14に組み付ける。
詳しくは、ストッパ金具18を下向きに押し込むと、下端の開口部を通じてゴム弾性体16がストッパ金具18内に圧入され、そしてストッパ金具18の一対の下端部の固定部26を下金具14の固定部28に固定することで、かかる門形のストッパ金具18がゴム弾性体16及び下金具14に組み付けられる。
このとき、ゴム弾性体16における下半部42がストッパ金具18の一対の脚部20によって前後方向に弾性的に挟持された状態となり、下半部42の前,後の一対の接触面48がストッパ金具18における脚部20の内面49に対し弾性的に圧接した状態となる。
更にまた、下半部42の肩部56に対してストッパ金具18の押圧部58が下向きに押圧力を及ぼし、下半部42の前,後の端部が押圧部58の押圧力によって、上下方向に弾性圧縮変形した状態にストッパ金具18に対して固定された状態となる。
その際、下半部42の前,後端部は押圧部58と下金具14の凸形状部64とにより上下に挟み込まれた状態となり、固定力は大きなものとなる。
以上のように本実施形態では、ゴム弾性体16の下半部42に肩部56を設けてこれを門形のストッパ金具18に設けた対応する押圧部58にて押圧し、下半部42を強く固定していることから、エンジン96を吊下げ式に防振支持するエンジンマウント10にあって、エンジン96のピッチングモードの左右の揺動運動に起因して、更には上金具12にブラケット30が片持ち状態に一体に構成されているのに起因して、ブラケット30が大きく上下方向に回動運動し、ゴム弾性体16の下半部42とストッパ金具18の脚部20とを車両左右方向に相対運動させようとする大きな力が働いた場合であっても、下半部42の接触面48がストッパ金具18に対して擦れを生じるのを良好に抑制でき、従ってその擦れによるゴム弾性体16の摩耗及び擦れによる異音の発生を良好に防止することができる。
また本実施形態では、ゴム弾性体16に対して上金具12と下金具14とが加硫接着してあって、ゴム弾性体16の下半部42に対する下金具14の固定力が強いことから、ゴム弾性体16の接触面48の擦れ及びその擦れによる異音の発生をより良好に防止することができる。
また本実施形態では、肩部56の前後方向の外側部分を凸形状部60,内側部分を凹形状部62となしていることから、ストッパ金具18の組付けによってゴム弾性体16の肩部56を下向きに押圧状態とした場合においても、境界部位に応力が集中するのを回避でき、その境界部位から亀裂が発生して耐久性が低下する問題を良好に解決することができる。
即ち図6の比較例図に示しているように、肩部56Aの形状をストッパ金具18の押圧部58に対して全体的に均等な力で接触する形状となしておくと、使用中にエンジンの相対変位に伴って押圧部58に接触している部分と、接触していない部分との境界部位に応力が集中してそこから亀裂が発生し易くなり、ひいてはエンジンマウント10の耐久性が低下する問題を生じる。
然るに本実施形態では肩部56の形状が上記形状となしてあることから、特定部位への応力の集中を良好に回避し得てエンジンマウント10の耐久性を良好となすことができる。
更に肩部56をゴム弾性体16の幅方向(車両左右方向)全体に亘って形成しておく一方、押圧部58についてはストッパ金具18の幅方向各端部に部分的に設け、それら幅方向端部の押圧部58の間の部分を補強リブ70として構成していることから、押圧部58の形成によってストッパ金具18の前後方向の強度が低下するのを防止し、ストッパ金具18の前後方向の剛性,強度を高剛性,高強度に保持することができる。
また本実施形態では下金具14の、ストッパ金具18における押圧部58に対して上下に対向する部分を上向きの凸形状部64となしていることから、ストッパ金具18の押圧部58と下金具14の凸形状部64とでゴム弾性体16における下半部42の前端部と後端部とをより強固に固定でき、ゴム弾性体16のストッパ金具18に対する接触面48の擦れをより効果的に抑制できる。
この下金具14の上向きの凸形状部64はゴム弾性体16のばね定数を硬くする働きも有しており、従ってその凸形状部64の突出高さを変えることによって、ゴム弾性体16のばね定数のチューニングの幅が広がる利点も得られる。
本実施形態ではまた、下金具14における凸形状部64に湾曲形状(傾斜形状であっても良い)の押出面78を形成しているとともに、ゴム弾性体16における段差形状の肩部56を、その頂部よりも脚部20の内面49側に突出した形状となしていることから、門形のストッパ金具18の組付時においてその押圧部58によりゴム弾性体16の肩部56を下向きに押圧し圧縮弾性変形させたとき、圧縮弾性変形したゴム弾性体16の一部を押出面78の作用で脚部20の内面49側に押し出し、その押出作用で同方向に膨出したゴム弾性体16を脚部20の内面49に強く押し付けた状態となすことができる。
これによりゴム弾性体16、詳しくは下半部42に対する拘束力が増大し固定力が高められる。
また押出面78の作用で押し出されたゴム弾性体16は、脚部20の内面49との間で前後方向に予圧縮された状態となり、ブラケット30が上下方向に回動運動した際、これをゴム弾性体16の予圧縮にて効果的に吸収することができる。
そして上記固定力の増大と相俟ってゴム弾性体16における接触面48と脚部20の内面49との間の擦れを更に効果的に抑制でき、従ってその擦れに起因するゴム弾性体16の摩耗と異音の発生を更に効果的に防止することができる。
またゴム弾性体16における肩部56の凸形状部60は、前後方向の最外端部に設けてあるため、凸形状部60が押圧部58にて下向きに押圧されたときの圧縮弾性変形力が直ちに脚部20の内面49に向けての前後方向の圧縮力に変換され、これにより接触面48と内面49との間の摩擦力が更に効果的に高められて固定力がより増大するとともに、上記の予圧縮が効果的に生ぜしめられ、従ってゴム弾性体16における接触面48と脚部20の内面49との擦れによる摩耗や異音の発生が更に効果的に防止される。
また下金具14の凸形状部64をゴム弾性体16の下半部42の内部に埋り込むようになし、その下半部42のストッパ金具18にて挟持される部分に対し内部から拘束作用を及ぼすようになしていることから、ゴム弾性体16における下半部42の擦れ及びこれに起因する異音の発生を更に効果的に防止することができる。
この場合においてその下金具14の凸形状部64は、門形のストッパ金具18における脚部20に沿ってストレートに立ち上がるストレート形状部64Aを有するものとなし、そのストレート形状部64Aと脚部20との間にゴム弾性体16の一部を成す薄肉ゴム層76を形成しているため、ゴム弾性体16における下半部42が、ストレート形状部64Aとストッパ金具18の脚部20とによって上下に所定長さに亘り均等な肉厚で挟まれる状態となって、門形のストッパ金具18の圧入組付時に所望の締代を容易に確保することができる。
更に下金具14のゴム弾性体16への固定部を全体的にゴム弾性体16の内部に埋め込んでその下側に、ゴム弾性体16の一部を成す下ゴム層66を形成していることから、下金具14をゴム弾性体16の加硫成形時に一体に加硫接着する際、成形金型を下金具14に対して噛切構造としなくても良く、成形金型の設計及びエンジンマウント10の製造が容易になるとともに、下金具14の端面にゴムバリが発生する問題も解決でき、更に下金具14の下面に対して防錆塗装処理を別途に施す手間も省くことができる。
本実施形態のエンジンマウント10では、肩部56,押圧部58の位置等を適宜選定することによって、下半部42に加える弾性圧縮量を適宜に変更乃至調節することができ、これによりゴム弾性体16即ちエンジンマウント10のばね定数を様々に調節することができる。因みに表1は上記の肩部56及び押圧部58を設けた場合と設けない場合との上下及び前後のばね定数の一例を示したもので、同表に示しているように肩部56,押圧部58を設けることによってゴム弾性体16の上下方向のばね定数が大きくなることが分る。
従って、押圧部58による押圧に基づく下半部42の弾性圧縮変形量を適宜調節することで、ばね定数を調節できることが分る。
Figure 0004135719
そしてこのようにばね定数を調節できることによって、ゴム弾性体16におけるばね定数を最適のばね定数に従来に増して容易にチューニングすることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態のエンジンマウントを示す斜視図である。 同実施形態のエンジンマウントの縦断面図である。 同実施形態のエンジンマウントをストッパ金具とゴム弾性体等とに分解して示す斜視図である。 同実施形態のエンジンマウントをエンジン及び車体に取り付けた状態を示す説明図である。 同実施形態のエンジンマウントの組付工程の要部を示す説明図である。 同実施形態の利点を説明するために示した比較例図である。 本発明の背景技術を説明するために示したエンジンマウントの図である。 同エンジンマウントの問題点の説明図である。
符号の説明
10 エンジンマウント
12 上金具(上剛性部材)
14 下金具(下剛性部材)
16 ゴム弾性体
18 ストッパ金具(ストッパ部材)
20 脚部
22 ブリッジ部
30 ブラケット
42 下半部
44 上半部
46 ゴムストッパ部
46A ストッパ面
48 接触面
56 肩部
58 押圧部
60,64 凸形状部
62 凹形状部
64A ストレート形状部
66 下ゴム層
70 補強リブ
76 薄肉ゴム層
78 押出面
92 ブラケット
C ストッパクリアランス

Claims (9)

  1. エンジン側に固定される上剛性部材と、車体側に固定される下剛性部材と、それらを連結するゴム弾性体と、前,後に配置された一対の脚部及び該ゴム弾性体の上方でそれら脚部を前後方向に連結するブリッジ部を有して全体として門形をなす剛性のストッパ部材とを有し、該ゴム弾性体は下半部に対して上半部の前後方向寸法が小寸法をなしていて、該上半部が前記門形のストッパ部材の前記一対の脚部に対してストッパクリアランスを隔てて対向する前後方向のゴムストッパ部をなしており、且つ該門形のストッパ部材は、該下半部を前後方向に弾性挟持する状態に、下端部の開口を通じて圧入により該ゴム弾性体及び前記下剛性部材に組み付けられており、また前記上剛性部材には軸方向の一端から該軸方向に延出する、該上剛性部材とエンジン側との連結用の剛性のブラケットが一体に構成されていて前記ゴム弾性体が該ブラケットを片持ち状態に支持し且つ該ブラケットに締結固定されるエンジンを吊下げ式に支持する形態のエンジンマウントであって
    前記ゴム弾性体には前記上剛性部材及び下剛性部材が一体に加硫接着してあるとともに、該ゴム弾性体には、前記下半部の上端部に前後方向に突出した段差形状の肩部が前,後に一対設けられる一方、前記門形のストッパ部材には対応する前,後位置に下向きの段差形状の押圧部が設けられ、
    更に前記下剛性部材は一対の前記押圧部に対して上下に対向する部分が一対の上向きの凸形状部とされ、該凸形状部における頂部より前,後方向の外側に、下方に進むにつれて前,後方向の外側の前記脚部の内面の側に移行する形状の、前記ゴム弾性体を該脚部の内面側に押出作用する押出面が形成されているとともに、
    該ゴム弾性体における前記段差形状の肩部が、該頂部よりも前,後方向の外側の前記脚部の内面側に突出した形状をなしており、
    前記圧入による前記ストッパ部材の組付時に該ストッパ部材の前記押圧部が前記ゴム弾性体の肩部を下向きに押圧して前記下半部を圧縮変形させ、該ストッパ部材に対し固定状態となしていることを特徴とするエンジンマウント。
  2. 請求項1において、前記肩部は前記ストッパ部材の組付前の形状において、前記押圧部に接触する部分のうち前後方向の外側部分が上向きに湾曲して突出する凸形状部をなし、内側部分が相対的に下向きの凹形状部をなしていることを特徴とするエンジンマウント。
  3. 請求項2において、前記押圧部は組付前における前記凸形状部が組付けにより非凸形状化するまで該凸形状部を押圧する形状となしてあることを特徴とするエンジンマウント。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記肩部は前記ゴム弾性体の車両左右方向である幅方向全体に亘って形成してあるとともに、前記押圧部は前記ストッパ部材の幅方向各端部に部分的に設けてあって、それら幅方向端部の押圧部の間の部分が補強リブとして構成してあることを特徴とするエンジンマウント。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記ゴム弾性体は前記ゴムストッパ部の前,後のストッパ面から前記下半部の前記ストッパ部材に対する前,後の接触面にかけての部分が、途中で前後方向のくびれ部を生ぜしめることなくそれら接触面に連続していることを特徴とするエンジンマウント。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ゴム弾性体における前記肩部が上向きの凸形状部を有するものであり、且つ該凸形状部が該肩部の前後方向の最外端部に設けてあることを特徴とするエンジンマウント。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記下剛性部材の凸形状部は前記ゴム弾性体の前記下半部の内部に埋り込んでいて、該下半部の前記ストッパ部材により挟持される部分に対して内部から拘束作用を及ぼしていることを特徴とするエンジンマウント。
  8. 請求項において、前記下剛性部材の前記凸形状部は前記門形のストッパ部材における前記脚部に沿ってストレートに立ち上がるストレート形状部を有していて、該ストレート形状部と該脚部との間に前記ゴム弾性体の一部を成す薄肉ゴム層が形成されていることを特徴とするエンジンマウント。
  9. 請求項1〜8の何れかにおいて、前記下剛性部材は前記ゴム弾性体への固定部分の全体が該ゴム弾性体内部に埋り込んでいて該下剛性部材より下側に該ゴム弾性体の一部を成す下ゴム層が形成されていることを特徴とするエンジンマウント。
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