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JP4128170B2 - 電力供給システム及びこれを用いた電力供給サービス - Google Patents

電力供給システム及びこれを用いた電力供給サービス Download PDF

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JP4128170B2 JP2004319052A JP2004319052A JP4128170B2 JP 4128170 B2 JP4128170 B2 JP 4128170B2 JP 2004319052 A JP2004319052 A JP 2004319052A JP 2004319052 A JP2004319052 A JP 2004319052A JP 4128170 B2 JP4128170 B2 JP 4128170B2
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Description

本発明は、電子機器への電力供給システムに関し、特に屋内外で電力供給が必要な状況下で使用する電力供給システムに関する。又、本発明は、この電力供給システムを利用した電力供給サービスに関する。
従来用いられている電力供給用ACコンセントの一例を図24に示す。ACコンセント901は、ACコンセント差込口902を備え、ACコンセントプラグ903を差込口902に差し込むことにより、ACコンセントプラグ903が備えるコード904を介して電子機器905に電力が供給される。
しかしながら、従来のACコンセント901は、ACコンセント差込口902を備えており、ACコンセントプラグ903が差し込まれていない状態においては、差込口902の接点が剥きだしの状態となるため、水気の多い場所に設置するとショートする危険性を孕んでいる。このため、従来のACコンセント901は、水のかかりにくい位置に設けられているか、あるいはACコンセント差込口902に防水のためのスライド式カバーを取り付けるとともに、未使用時にはこのカバーを差込口902にかけておくことで防水効果を奏する措置が取られている。
一方、従来用いられている屋外用の電力供給用ACコンセントの一例を図25に示す(特許文献1参照)。屋外で電子機器を利用するために設置される屋外用の電力供給用ACコンセント907は、ACコンセント差込口908を備えるとともに、この差込口908に雨水等が流入してショートすることを防止するために、雨避けフード906を備えている。ACコンセント907は、図25中に示す矢印の向きに雨避けフード906を覗き込んだときに、雨避けフード906内に確認できる位置に設置されている。利用者は、ACコンセントプラグ903を差込口908に差し込むことにより、屋内と同様に屋外でも電子機器905を利用することができる。
特開2004−39399号公報
上記のように、屋内で設置されるACコンセントは、防水のためのスライドカバーを備えることにより防水処置が可能であるが、コンセントの差込口にスライドカバーを掛けないで放置されている場合には、やはりコンセントの差込口の接点が剥きだしの状態であるため、水回り等にこのようなコンセントの差し込み口を設けると、依然としてショートする危険性が存在する。
又、屋外で使用するために特許文献1のような雨避けフードをコンセントに備え付けると、雨水流入を防止する効果は期待できるものの、雨避けフードを取り付けるための空間が必要であり、狭い場所やデザインが重視される場所等では設置が困難であることが予想され、このようなコンセントは限られた場所でしか利用することができない。
本発明は、上記の問題点に鑑み、屋内外を問わずあらゆる場所で使用者が電力を利用するための電力供給システムを提供することを目的とする。又、本発明は、この電力供給システムを利用した電力供給サービスを提供することを別の目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の電力供給システムは、電力を送電する電力用1次側コイルと、信号を送受信する信号用1次側コイルと、前記信号用1次側コイルから与えられる信号に基づいて送電が可能かどうかを判定する送電可否判定部と、前記送電可否判定部からの信号を受けて前記電力用1次側コイルの両端に電圧を印加するかしないかの切換を行う第1のスイッチング素子と、を密閉した内部に備えるとともに、外部表面に防水処理を施した第1のモジュールと、前記電力用1次側コイルと磁気結合が形成されて電力を受電する電力用2次側コイルと、前記信号用1次側コイルと磁気結合が形成されて信号を送受信する信号用2次側コイルと、を密閉した内部に備えるとともに、外部表面に防水処理を施した第2のモジュールと、を有し、前記第1のモジュールに商用電圧が供給された状態で、電気的に電子機器を接続した前記第2のモジュールを前記第1のモジュールに近接すると、前記第1のモジュール上に前記第2のモジュールが近接された旨の情報が前記第2のモジュールから前記信号用2次側コイルと前記信号用1次側コイルとを介して前記送電可否判定部に与えられるとともに、前記送電可否判定部が前記第1のスイッチング素子に対して所定の信号を与えることで、前記電力用1次側コイルに前記商用電圧が供給されて、前記電力用1次側コイルと前記電力用2次側コイルとで形成される磁気結合によって前記電力用2次側コイル両端に電圧が誘起され、当該誘起された電圧が前記電子機器に与えられて前記電子機器が利用可能状態となることを特徴とする。
このように構成することにより、第1のモジュールが備える内部回路である電力用1次コイル及び第2のモジュールが備える内部回路である電力用2次コイルを外気に曝すことなくモジュール内に密閉させることが可能であり、又、両モジュール表面それぞれに防水処理を施すことにより更に浸水防止効果を高めることができるため、これらの第1のモジュール及び第2のモジュールを水気が多い箇所に設置してもショートが発生するという問題が発生しない。即ち、第1のモジュールを屋外や洗面所、風呂場、キッチン等の水気が多い箇所にも設置することができ、この第1のモジュール上に近接させた第2のモジュールから電力が供給されることで上記の場所でも電子機器を利用することが可能となる。
このとき、前記第1のモジュールが、前記電力用1次側コイルを複数個備えるとともに、該複数個の電力用1次側コイルの内の一つのコイルを選択する第1のコイル選択部を有し、前記第2のモジュールが、前記第1のコイル選択部が選択した前記電力用1次側コイルと前記電力用2次側コイルとで形成される磁気結合によって前記電力用2次側コイル両端に誘起される電圧を測定する電圧測定部を有し、前記電圧測定部が測定した電圧が商用電圧に最も近い値を示す場合の前記第1のコイル選択部が選択した前記電力用1次側コイルと前記電力用2次側コイルとで形成される磁気結合によって前記電力用2次側コイルの両端に誘起される電圧が前記電子機器に与えられる構成としても構わない。
又、前記第2のモジュールが、前記電力用2次側コイルを複数個備えるとともに、該複数個の電力用2次側コイルの内の一つのコイルを選択する第2のコイル選択部を有し、前記電圧測定部が測定した電圧が商用電圧に最も近い値を示す場合の前記第1のコイル選択部が選択した前記電力用1次側コイルと前記第2のコイル選択部が選択した前記電力用2次側コイルとで形成される磁気結合によって前記第2のコイル選択部が選択した前記電力用2次側コイルの両端に誘起される電圧が前記電子機器に与えられる構成としても構わない。
このように構成することにより、第1のモジュールと第2のモジュールの設置位置に微少なズレが生じた場合であっても、送電効率の高いコイルの組み合わせを選択できるので、電子機器に対して所望の電力を供給することができる。このとき、電圧用コイルの巻数比を可変にするとともに、この巻数比を変更することで商用電圧値に最も近い値を2次側に誘起する構成としても構わない。この場合、変圧比のみを変更して商用電圧に近い電圧を発生させるものとしても構わないし、上述したコイルの組み合わせの選択制御と併せて商用電圧に近い電圧を発生させるものとしても構わない。
又、商用電圧が供給される商用コンセントを有し、前記第1のモジュールが前記商用コンセントの差込口に差し込むためのコンセントプラグを備えるとともに、当該コンセントプラグを前記商用コンセントに差し込むことで、前記商用電圧が前記商用コンセントから供給される構成としても構わない。
このとき、前記コンセントプラグは前記第1のモジュール本体に備えられるものとしても構わないし、前記第1のモジュール有するコードの先端に備えられるものとしても構わない。後者の場合、前記コードの先端に備えられる前記コンセントプラグを商用コンセントの差込口に差し込むことで、前記コードを介して前記第1のモジュールに商用電圧が供給されるものとしても構わない。
このように構成することにより、従来の商用コンセントがに壁面等に設置されている場合においても、第1のモジュールを当該商用コンセント差し込むことで本発明の構成要素である第1のモジュールを利用することができる。
又、太陽光を受光すると光電変換によってDC電圧を発生する太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルで発生したDC電圧を商用電圧に変換する電圧変換部とを有し、前記第1のモジュールが前記電圧変換部から前記商用電圧が供給される構成としても構わない。
又、前記第1のモジュールが、前記太陽光発電パネルと前記電圧変換部とを備える構成としても構わない。このとき、前記第1のモジュールを携帯可能なサイズに小型化するとともに、前記第2のモジュールを携帯可能なサイズに小型化し、前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールを持ち運ぶことで、前記太陽光発電パネルにて発電できる程度に太陽光が受光できる場所であれば、あらゆる場所において電子機器を利用することができる。
又、風を受けて回転するブレードと、前記ブレードの回転を一定の回転数に引き上げる増速機と、前記増速機によって引き上げられた回転数で回転することで発電する発電機と、前記発電機の出力を商用電圧に変換するための制御トランスとを有し、前記第1のモジュールが前記制御トランスから前記商用電圧が供給される構成としても構わない。
又、前記電子機器が、前記第2のモジュールを当該電子機器内部に備える構成としても構わない。このように構成することで、当該電子機器には電力を与えるためのプラグを差し込む差込口を設ける必要がなくなる。更にこのとき、当該電子機器が、フラットな表面を有するとともに、当該表面に防水処理が施された構成としても構わない。これによって、従来の電子機器が有していた、差込口内に水が入ることによって電力供給時にショートが発生するという問題は回避される。又、従来の電子機器には差込口が設けられていることにより、例えば当該電子機器を運搬する際に、差込口に手が触れることによって怪我をする問題もあったが、このように構成することで、差込口が不要になり、電子機器の外部表面を滑らかに構成することができるため、そのような問題が発生しない。更には、差込口が不要になることによって、デザイン的にも好ましい電子機器を提供することができる。
又、壁を隔てて隣接した第1の空間と第2の空間を有し、前記第1の空間に、前記壁に近接させて前記第1のモジュールを設置し、前記第2の空間に、前記壁に近接させて前記第2のモジュールを設置し、前記第1のモジュールに商用電圧が供給されると、前記壁を隔てて前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとで磁気結合が形成されることで前記第2のモジュールに電圧が誘起されて、前記電子機器が前記第2の空間内で利用可能状態となる構成としても構わない。
このように構成することで、前記第1の空間と前記第2の空間との間の壁の一部に穴を空ける工事を行うことなく、壁を隔てた2空間に渡って電力を供給することができる。
又、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとが近接した状態を保持するための状態保持手段を備える構成としても構わない。
このとき、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールの内、いずれか一方が他の凸部と嵌合される嵌合用凹部を備えるとともに、他方が他の凹部と嵌合される嵌合用凸部を備え、前記嵌合用凹部と前記嵌合用凸部とが嵌合されることで前記状態保持手段が形成されるものとしても構わない。
又、前記第1のモジュールが、該第1のモジュール内部に第1の磁石を備え、前記第2のモジュールが、該第2のモジュール内部に第2の磁石を備え、前記第1の磁石と前記第2の磁石とが引き合うことで前記状態保持手段が形成されるものとしても構わない。
このとき、前記第1の磁石の接合面の極性と前記第2の磁石の接合面の極性は逆になるように設定されているものとしても良い。又、前記第1の磁石と前記第2の磁石とが前記電力用1次側コイル及び前記電力用2次側コイルに磁界を与えることによって前記第2のモジュールへの電力供給に影響を及ぼすことのないように、前記第1の磁石と前記第2の磁石とが安定的に引き合う性質を維持する範囲内で両磁石ともモジュール内部において透磁率の低い材料で覆われているものとしても構わない。
又、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールの内、いずれか一方が内部に磁石を備えるとともに、他方が内部に強磁性体を備え、前記磁石と前記強磁性体とが引き合うことで前記状態保持手段が形成される構成としても構わない。
又、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールの内、いずれか一方が他の表面に吸着する吸盤を備えるとともに、他方が前記吸盤が吸着する程度に表面処理が施された表面を有し、前記吸盤が前記表面に吸着することで前記状態保持手段が形成される構成としても構わない。
又、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとが、他の表面に吸着する吸盤を備えるとともに、前記壁が前記吸盤が吸着する程度に表面処理が施された表面を有し、前記吸盤が前記表面に吸着することで前記状態保持手段が形成される構成としても構わない。
尚、前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールは、例えば水を使うことがない屋内、あるいは屋根が設けられている屋外等、水気が内部に流入する可能性が明らかに低い場所に設置される場合には、各々のモジュールの外部表面に対して防水処理を施さない構成としても構わない。又、前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールの内のいずれか一方のモジュールが、水気が内部に流入する可能性が明らかに低い場所に設置される場合には、当該モジュールの外部表面のみに対して防水処理を施さない構成とし、他方のモジュールの外部表面に対しては防水処理を施す構成としても構わない。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態における電力供給システムの概念図である。
図1に示す電力供給システム1において、部屋Aの壁面には、電力を電子機器に供給するための送電モジュール2が備えられており、この送電モジュール2は、分電盤7からコード6を介して電力が供給されるように屋内配線が施されている。分電盤7には例えば柱上変圧器から引込線を介して商用電圧が供給されている。利用者が電子機器5を利用する際には、電子機器5に備えられている受電モジュール3を送電モジュール2上に載置することで、送電モジュール2から受電モジュール3に電力が供給され、受電モジュール3からコード4を介して電子機器5に電力が供給されて、電子機器5が利用可能状態となる。
図2は、壁面に取り付けられた送電モジュール2に受電モジュール3を載置した状態図を拡大した模式図である。送電モジュール2は、後述する回路構成を備えた送電部11を内部に有し、分電盤7からコード6を介して送電部11に商用電圧が供給される。又、受電モジュール3は、後述する回路構成を備えた受電部12を内部に有している。送電部11及び受電部12は、それぞれ内部にコイルを備えており、これらのコイルが磁気結合されることで受電部12に対して交流電圧が誘起される。この受電部12に誘起された交流電圧が、コード4を介して電子機器5に供給されることで電子機器5が利用可能状態となる。
又、送電モジュール2及び受電モジュール3は、状態保持のための嵌合部を備えている。図2に示すように、送電モジュール2が嵌合用凹部14を備え、受電モジュール3が嵌合用凸部15を備えており、これら凹部14と凸部15が嵌合されて嵌合部13を構成する。尚、送電モジュール2が凸部を備え、受電モジュール3が凹部を備える構成としても構わない。このように送電モジュール2と受電モジュール3とによって嵌合部13を構成することで、受電モジュール3を送電モジュール2上に載置した際の当該受電モジュール3の安定度が保たれる。又、この状態において、送電部11から受電部12に電圧が誘起される際の送電効率が最大になるように送電部11内及び受電部12内の所定の位置にコイルがそれぞれ設置されているものとしてもよい。このようにすることで送電効率の高い状態が嵌合部13によって維持される。又、上記では受電モジュール3を送電モジュール2上に載置すると記載したが、受電部12が備えるコイルの両端に所定値以上の電圧が誘起される範囲であれば、受電モジュール3を送電モジュール2に近接させるものとしても構わない。このとき、状態保持のための嵌合部によって近接状態が保持されるものとしても良い。以下の実施形態において載置すると記載されている箇所についても、上記と同様に所定の距離以内に近接させる状態を含有するものとする。
尚、送電モジュール2及び受電モジュール3は密閉された構造をとるものとし、更に表面に対して防水処理が施されているものとする。送電モジュール2が備える内部回路である送電部11及び受電モジュール3が備える内部回路である受電部12は、外気に曝されておらず、又、両モジュール表面にはそれぞれ防水処理が施されているため、送電モジュール2及び受電モジュール3を水気が多い箇所に設置してもショートが発生するという問題が発生しない。
以下に、送電モジュール2から受電モジュール3に対して電力が供給される仕組みについて図面を用いて説明を行う。
図3は、図1に示す送電モジュール2が備える送電部11と受電モジュール3が備える受電部12の電気的構成を示すブロック図である。図3において、図1と同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
送電部11は、商用電圧が与えられる電力用1次側コイル22と、この電力用1次側コイル22に商用電圧を与えるか与えないかの切換を行うためのスイッチング素子21と、このスイッチング素子21を制御するためのスイッチング制御回路24を備える。又、送電部11は、商用電圧が与えられるトランス25と、トランス25の出力を整流する整流回路26と、整流回路26の出力を平滑化する平滑回路27と、所定の信号に基づいて発光する発光ダイオード34とを備える。
更に送電部11は、受電部12と制御信号の授受を行うための信号用1次側コイル29を備え、受電部12から与えられた制御信号を基に制御される送電制御IC23を備える。この送電制御IC23は、前記スイッチング素子21とスイッチング制御回路24に加えて、搬送波発振回路28、復調回路30、送電可否判定回路31、LED表示回路32によって構成される。これら各回路の動作内容については後述する。
以下に送電部11が備える構成要素の動作内容について説明する。
送電部11において、分電盤7から商用電圧がスイッチング素子21を介してトランスを構成する電力用1次側コイル22に与えられる。このとき、スイッチング素子21は、トランジスタで構成されるものとしても構わないし、MOSFET等の他のスイッチング素子としても構わない。例えばトランジスタで構成される場合には、商用の交流電圧に対してオンオフ制御が可能となるように所定の直流バイアス電圧(不図示)が印加されるものとしても構わない。尚、スイッチング素子21は、後述するようにスイッチング制御回路24によってオンオフ制御される。
又、電力用1次側コイル22は、受電部12が備える電力用2次側コイル41とともにトランスを構成しており、電力用1次側コイル22に交流電圧が印加されると、磁気結合によって電力用1次側コイル22と電力用2次側コイル41の巻数比に応じた電圧が電力用2次側コイル41の両端に誘起する。電力用1次側コイル22と電力用2次側コイル41の巻数比は1:1に設定されており、電力用2次側コイル41の両端には商用電圧と同一の電圧が発生する。この受電部12が備える電力用2次側コイル41の両端に発生する電圧がコード4を介して電子機器5に与えられることで、電子機器5が利用可能状態となる。
又、分電盤7から供給される商用電圧は、電力用1次側コイル22とは別に備えるトランス25の1次側コイルに印加されて所定の電圧に変圧される。このときトランス25の2次側コイルに出力される2次側出力電圧は、整流回路26で整流された後、更にコンデンサC1及びコイルL1で構成される平滑回路27で平滑化されて直流電圧Vccに変換される。この直流電圧Vccは、前述のスイッチング制御回路24の他、後述する搬送波発振回路28、復調回路30,送電可否判定回路31、LED表示回路32によって構成される送電制御IC23の制御用電源として用いられる。この送電制御IC23は、送電部11の小型薄型化の目的でICチップ化が施されている。
更に、前述の直流電圧Vccはスイッチング素子33及び過電流抑制用の抵抗R1を介して発光ダイオード34に与えられる。スイッチング素子33は、LED表示回路32からの信号に基づいてオンオフ制御がなされており、オン状態のときに発光ダイオード34が発光する。尚、この発光ダイオード34は、LED表示回路32からの信号に基づき点灯制御回路(不図示)によって発光色が制御される。又、スイッチング素子33は、トランジスタで構成されるものとしても構わないし、MOSFET等の他のスイッチング素子としても構わない。
搬送波発振回路28は、所定の搬送波を一定間隔で出力する回路であり、この出力信号が、信号用1次側コイル29に与えられる。信号用1次側コイル29は、受電部12が備える信号用2次側コイル42とともにトランスを構成しており、信号用1次側コイル29に交流電圧が印加されると、磁気結合によって信号用1次側コイル29と信号用2次側コイル42の巻数比に応じた電圧が信号用2次側コイル42の両端に誘起される。
受電部12は、電力用2次側コイル41、信号用2次側コイル41に加えて、平滑用コンデンサC2、整流回路43、コンデンサC3とコイルL3で構成される平滑回路44を備える。又、後述するクロック抽出回路46、変調回路47、パワーオンリセット回路48、電圧クランプ回路49を内部に有する受電制御IC45を備える。
パワーオンリセット回路48は、後述するように信号用1次側コイル29から伝送される搬送波が変換された直流電圧を検知することにより送電部11から情報信号の要求があったと判断して受電制御IC45をリセットして情報信号の送信を開始させるための回路である。また、電圧クランプ回路49は、変換された直流電圧を所定の電圧にクランプして各回路が電圧破壊されることを防止するための回路である。クロック抽出回路46と変調回路47は信号用2次側コイル42に接続されており、信号用1次側コイル29及び信号用2次側コイル42を介して伝送される信号の信号処理を行う。尚、この受電制御IC45は、受電モジュール3の小型薄型化のためにICチップ化されている。
搬送波発振回路28からの信号によって信号用2次側コイル42の両端に誘起された電圧は、コンデンサC2、整流回路43、平滑回路44を介して整流平滑化されて直流電圧に変換される。この直流電圧がパワーオンリセット回路48に与えられると、受電部12は搬送波発振回路28から搬送波が送られたことを認識する。そして、信号用2次側コイル42に接続されたクロック抽出回路46が、その搬送波から変調に必要となるクロック信号を抽出し、変調回路47が、クロック抽出回路46から与えられるクロック信号を用いて「受電部12の情報を示すコード」に基づいて変調を行い、これによって生成された変調波を信号用2次側コイル42に与える。この「受電部12の情報を示すコード」は、後述するように送電部11の送電可否判定回路32によって、送電部11上に載置されたのが受電部12を備えた装置であることを判定するために利用される。尚、このときの変調方式は、搬送波を周期的に強度変調し、信号の位相変化情報で0/1情報を表現する位相変調方式を用いている。このように、送電部11から伝送された搬送波から変調に必要なクロック信号を抽出するので、受電部12内に発振回路を有する必要がなく、又、クロック抽出回路46、変調回路47の駆動用電源として搬送波発振回路28から与えられる搬送波から生成される直流電圧を利用することができるので、受電部12内に駆動用電源が不要であり回路を簡素化できる。
変調回路47から信号用2次側コイル42に与えられた変調波は、磁気結合された信号用1次側コイル29に伝送される。そして、信号用1次側コイル29と接続された復調回路30が、伝送された変調波を受信して復調し、復調された情報信号に含まれる「受電部12の情報を示すコード」を送電可否判定回路31に与える。送電可否判定回路31は、このコードを正しく受信すると、送電可能と判断してスイッチング制御回路24に対して送電可能の指示命令を示す信号を与え、スイッチング制御回路24がスイッチング素子21をオン状態にして送電が開始される。このとき、送電可否判定回路31からLED表示回路32にLEDの表示命令を示す信号が与えられ、LED表示回路32がスイッチング素子33をオン状態にすることで発光ダイオード34が所定の色に発光する。これによって送電が開始されたことを視覚的に確認することができる。
以下に、フローチャートを参照して、送電部11と受電部12との間での電力供給動作の流れについて説明する。図4は、送電部11と受電部12との間で行われる電力供給動作の流れを示すフローチャートである。
送電部11は、分電盤7から商用電圧が供給されたときに動作する。このとき、送電部11を備える送電モジュール2に利用者が送電部操作できるオンオフ制御スイッチ(不図示)を設けるとともに、利用者がこの送電部オンオフ制御スイッチをオンにすることで、送電部11に商用電圧が与えられる構成としても構わない。このように構成することで、送電部オンオフ制御スイッチがオフ状態である間は送電部11に商用電圧が供給されないため、送電部11内部で電力を消費することがなく、消費電力を抑制することができる。
送電部11に商用電圧が供給されると、上述のようにトランス25、整流回路26、平滑回路27を介して送電制御IC23の制御用電源Vccが送電部11内部で生成される。そして、この制御用電源VccがLED表示回路32に与えられ、LED表示回路32がスイッチング素子33に信号を出力してスイッチング素子33がオン状態となり、発光ダイオード34が赤色に発光する(STEP1)。尚、発光ダイオード34の発光色は、上述のように点灯制御回路(不図示)からの信号に基づいて決定されており、LED表示回路32がこの点灯制御回路に対して所定の信号を与えることで制御されている。発光ダイオード34が赤色に発光することで、利用者は送電部11に商用電圧が供給されていることを視覚的に確認することができる。
又、制御用電源Vccが送電制御IC23に与えられると、まず搬送波発振回路28が一定間隔で所定の搬送波を発振し、出力する(STEP2)。この搬送波は、上述のように信号用1次側コイル29から信号用2次側コイル42へ伝送されて、受電部12に与えられる。この伝送された搬送波をパワーオンリセット回路48が検知すると、受電部12は送電部11から情報信号の要求があったと判断する。そして、このパワーオンリセット回路48が検知した搬送波が変調回路47に与えられるとともに、変調回路47が、この搬送波を上述のようにクロック抽出回路46から送られるクロック信号を用いて変調を行って変調波を生成し、信号用2次側コイル42に出力する。この信号用2次側コイル42に伝送された変調波は、信号用1次側コイル29に伝送されて、この信号用1次側コイル29と接続された復調回路30に与えられる。復調回路30は、与えられた変調波を復調することで、この変調波に含まれていた「受電部12の情報を示すコード」を抽出するとともに、この抽出した情報を送電可否判定回路31に出力する。
そして、この「受電部12の情報を示すコード」が送電可否判定回路31に与えられると、送電可否判定回路31において受電部12が送電部11上に載置されたことが認識される(STEP3でYes)。このとき、送電可否判定回路31がLED表示回路32に対し所定の信号を与えて発光ダイオード34を緑色に点灯させる(STEP4)とともに、スイッチング制御回路24に対しスイッチング素子21をオン状態にする旨の制御信号を与える。そして、この制御信号を受信したスイッチング制御回路24がスイッチング素子21をオン状態にすることで、電力用1次側コイル22に商用電圧が与えられて送電が開始される(STEP5)。又、受電部12が載置されていない場合は、送電可否判定回路31は受電部12の存在を認識できないため(STEP3でNo)、搬送波が出力されている間中、受電部12が載置されているかどうかの確認を行い続ける。発光ダイオード34が緑色に発光することで、利用者は受電部12に対して送電が開始されていることを視覚的に確認することができる。
送電が開始された後でも前記搬送波は搬送波発振回路28から一定間隔で出力され続け(STEP6)、受電部12が送電部11に載置された状態が保たれているかどうかの確認を引き続き行う。依然として受電部12を認識できた場合は(STEP7でYes)、そのまま送電を続けるとともに、引き続き搬送波を一定間隔で出力し続ける(STEP6)。又、受電部12が認識できない場合は(STEP7でNo)、受電部12が送電部11から取り除かれたと判断し、送電可否判定回路31がスイッチング制御回路24に対しスイッチング素子21をオフ状態にする旨の制御信号を与える。そして、この制御信号を受信したスイッチング制御回路24がスイッチング素子21をオフ状態にすることで、電力用1次側コイル22に与えられていた商用電圧を遮断して送電を停止する(STEP8)とともに、LED表示回路32に対し所定の信号を与えて発光ダイオード34を再び赤色に点灯させる(STEP1)。これ以後、送電部11に商用電圧が供給されている間は、送電部11において上記STEP1〜STEP8のフローを繰り返す動作制御が行われる。尚、発光ダイオード34がSTEP1では赤色に発光しSTEP4では緑色に発光するものとしたが、この発光色についてはこれに限られるものではない。
上述のように送電モジュール2及び受電モジュール3を構成することで、送電モジュール2が備える内部回路である送電部11及び受電モジュール3が備える内部回路である受電部12を外気に曝すことなくモジュール内に密閉させることが可能であり、又、両モジュール表面それぞれに防水処理を施すことにより更に浸水防止効果を高めることができるため、これらの送電モジュール2及び受電モジュール3を水気が多い箇所に設置してもショートが発生するという問題が発生しない。即ち、送電モジュール2を屋外や洗面所、風呂場、キッチン等の水気が多い箇所にも設置することができ、この送電モジュール2上に載置した受電モジュール3から電力が供給されることで上記の場所でも電子機器5を利用することが可能となる。
又、STEP3において行われる受電部12の載置を確認する動作は、受電部12の存在を認識できない時間が所定の時間以上継続すると、送電部11に対する商用電圧の供給を停止するものとしても構わない。このようにすることで、待機電力の消費を抑制することができる。尚、このとき、送電制御IC23の制御用電源Vccが生成されなくなるため発光ダイオード34が消灯し、利用者は送電部11に商用電圧が供給されていない状態を視覚的に認識することができる。
尚、図3においては、送電部11が電力用1次側コイル22及び信号用1次側コイル29を備える構成としたが、これらのコイルを単一のコイルで実現しても構わない。同様に、受電部12が電力用2次側コイル41及び信号用2次側コイル42を備える構成としたが、これらのコイルを単一のコイルで実現しても構わない。
尚、送電モジュール2と受電モジュール3は、図2に示す構成に限られるものではない。以下に他の構成例について、図面を参照して説明する。尚、以下において、図2と同一の部分は同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5は、壁面に取り付けられた送電モジュール2に受電モジュール3を載置した状態図(図1)を拡大した模式図であって、図2とは異なる構成である。図5の構成は、図2に示す構成と比較して送電モジュール2が嵌合用凹部14の代わりに状態保持用の磁石51を備えており、受電モジュール3が嵌合用凸部15の代わりに状態保持用の磁石52を備えている。又、磁石51の接合面の極性と磁石52の接合面の極性は逆になるように設定されており、受電モジュール3が送電モジュール2上に載置されると磁石51と磁石52の間で引き合う力が生じて、載置された状態が保持される。
尚、このように構成されるとき、磁石51及び磁石52が送電部11及び受電部12に磁界を与えることによって受電部11への電力供給に影響を及ぼすことのないように、磁石51と磁石52が安定的に引き合う性質を維持する範囲内で両磁石ともモジュール内部において透磁率の低い材料で覆われているものとしても構わない。又、磁石51と磁石52のどちらか一方の磁石を、磁石で吸引される性質を有する鉄やニッケル等の強磁性体に置き換えても良い。
図6は、壁面に取り付けられた送電モジュール2に受電モジュール3を載置した状態図(図1)を拡大した模式図であって、図2及び図5とは異なる構成である。図6の構成は、図2に示す構成と比較して受電モジュール3が嵌合用凸部15の代わりに吸盤53を備えており、又、送電モジュール2が嵌合用凹部14を備えておらず、受電モジュール3と向き合う側の表面に対して吸盤が取り付けられる程度に表面粗度を小さくする処理が施されている(表面54)。このとき、受電モジュール3が送電モジュール2上に載置されると、吸盤53が表面54に吸着することで安定し、載置された状態が保持される。尚、受電モジュール3が吸盤を備える構成としたが、送電モジュール2が吸盤を備えており、受電モジュール3の表面が吸盤が取り付けられる程度に表面粗度を小さくする処理が施されているものとしても構わない。
又、上述のように、本実施形態では送電モジュール2及び受電モジュール3の表面に防水処理が施されている構成としたが、例えば部屋Aが水を使うことを禁止されている部屋である場合である等、これらのモジュールが水気が内部に流入する可能性が明らかに低い場所に設置される場合には、これらのモジュールの外部表面に防水処理を施さない構成としても構わない。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態における電力供給システムの概念図である。尚、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7に示す電力供給システム1aは、図1に示す電力供給システム1と比較して、予め部屋Aの壁面に従来の電力供給用ACコンセント901を備えている。このACコンセントは、商用電圧が供給されるように予め屋内配線が施されている。又、送電モジュール2aは、従来の電力供給用ACコンセント901が備えるACコンセント差込口902(図7中には不図示)に差し込むことができるACコンセントプラグを有する構成である。送電モジュール2aが備えるACコンセントプラグを電力供給用ACコンセント901に差し込むと、送電モジュール2aに対して電力供給用ACコンセント901から電力が供給される。そして、この状態で送電モジュール2a上に受電モジュール3が載置されると、送電モジュール2aから受電モジュール3に電力が供給され、受電モジュール3からコード4を介して電子機器5に電力が供給されて電子機器5が利用可能状態となる。尚、送電モジュール2aから受電モジュール3に電力が供給される原理については、上述の第1の実施形態における送電モジュール2から受電モジュール3に電力が供給される原理と同様であるためその説明を省略する。又、第1の実施形態と同様、受電モジュール3を送電モジュール2a上に載置するのではなく、所定距離以下に近接させるものとしても構わない。
図8は、図7に示す電力供給システム1aにおいて、電力供給用ACコンセント901、送電モジュール2a、受電モジュール3をそれぞれ拡大した図である。又、図9は、電力供給用ACコンセント901が備えるACコンセント差込口902にACプラグを差し込んだ送電モジュール2a上に受電モジュール3を載置した状態を示す図である。
図8に示す送電モジュール2aは、送電部11と磁石51に加えてACコンセントプラグ61を備えており、このプラグ61を差込口902に差し込むことで送電部11に対して商用電圧が供給される。又、送電モジュール2aは、プラグ61を差込口902に差し込んだ時に壁面あるいはACコンセント101の表面と接する部分の表面(表面62)をゴム等のシール用部材で構成されている。このように構成されることで、プラグ61を差込口902に差し込んだ時にプラグ61と差込口902との間に隙間を作らせず、差込口902内に水等が入ることによってショートが発生することがない。又、受電モジュール3は、第1の実施形態と同様に受電部12、磁石52及びコード4を備えており、磁石52と磁石51は引き合うように互いの極性が反対に設定されている。更に、磁石51及び磁石52が送電部11及び受電部12に磁界を与えることによって受電部11への電力供給に影響を及ぼすことのないように、磁石51と磁石52が安定的に引き合う性質を維持する範囲内で両磁石ともモジュール内部において透磁率の低い材料で覆われているものとしても構わない。又、磁石51と磁石52のどちらか一方の磁石を、磁石で吸引される性質を有する鉄やニッケル等の強磁性体に置き換えても良い。
このとき、図9に示すようにプラグ61を差込口902に差し込むとともに、受電モジュール3を送電モジュール2a上に載置すると、ACコンセント901から供給される商用電圧が送電部11に与えられ、この送電部11から受電部12に磁気結合によって電力が送られる。そして受電部12からコード4を介して電子機器5に電力が送られて、電子機器5が利用可能状態となる。
このように構成されることで、従来のACコンセント901が既に壁面等に設置されている場合においても、送電モジュール2aを差し込むことで第1の実施形態と同様に利用することができる。
尚、上述においては、送電モジュール2aが磁石51を備えており、受電モジュール3が磁石52を備える構成としたが、これに限られず第1の実施形態で説明した他の状態保持手段を備えるものとしても構わない。即ち、一方のモジュールが備える嵌合用凸部と他方のモジュールが備える嵌合用凹部とか嵌合することによって送電モジュールと受電モジュールの状態を保持するものとしても構わないし、一方のモジュールが備えている吸盤が他方のモジュール表面に吸着することによって送電モジュールと受電モジュールの状態を保持するものとしても構わない。これらの状態保持方法については、第1の実施形態で上述した内容と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
又、上述においては、従来のACコンセント901が壁面等に設置されている場合についての説明を行ったが、従来のACコンセント901の設置場所は壁面等に限定されるものではなく、例えば従来のACコンセント差込口を備える延長コード等に対して、当該延長コードの差込口に送電モジュール2aのプラグを差し込むとともに当該送電モジュール2a上に受電モジュール3を載置する構成としても構わない。このように延長コードを利用することで、壁面に従来のACコンセント901が設置されていない場所においても本実施形態の電力供給システムが利用可能である。
又、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、例えば部屋Aが水を使うことを禁止されている部屋である場合である等、送電モジュール2a及び受電モジュール3が、その内部に水気が流入する可能性が明らかに低い場所に設置される場合には、これらのモジュールの外部表面に防水処理を施さない構成としても構わない。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図10は、本実施形態における電力供給システムの概念図である。尚、第1、第2の実施形態と同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10に示す電力供給システム1bにおいて、電子機器5bは内部に受電モジュール3bを備えており、受電モジュール3b上に送電モジュール2bを載置することで電子機器5bに対して商用電力が供給される。送電モジュール2bは、送電部11、磁石51、コード64を備えており、コード64にはACコンセントプラグ65が設けられている。又、受電モジュール3bは受電部12と磁石52を備えており、送電モジュール2bが受電モジュール3b上に載置されると磁石51と磁石52との間で引き合う力が発生するように、両磁石の接触面の極性が逆に設定されている。又、電子機器5bの表面には防水処理が施されており、電子機器5bの内部には水気が流入しないように構成されている。
送電モジュール2bが備えるACコンセントプラグ65を従来のACコンセント901のコンセント差込口902に差し込むと、ACコンセント901からコード64を介して商用電力が送電モジュール2bに与えられる。この状態で、送電モジュール2bを電子機器5b上の所定の位置に載置すると、送電モジュール2bが備える送電部11と電子機器5bが備える受電モジュール3bが備える受電部12との間で磁気結合が発生し、これによって電子機器5b(受電モジュール3b)に電力が供給される。尚、送電モジュール2bから受電モジュール3bに電力が供給される原理については、上述の第1の実施形態における送電モジュール2から受電モジュール3に電力が供給される原理と同様であるためその説明を省略する。
このように構成されるとき、電子機器5bの内部に受電モジュール3bを備えるため、電子機器5bの表面を滑らかな構成とすることができる。従来の電子機器は、電力を与えるためにプラグを差し込む差込口を設ける必要があったが、本実施形態のように構成することで、電子機器にこのような差込口を設ける必要がないため、従来の電子機器が有していた、差込口内に水が入ることによって電力供給時にショートが発生するという問題が回避される。又、従来の電子機器には差込口が設けられていることにより、例えば電子機器を運搬する際に、差込口に手が触れることによって怪我をする問題もあったが、本実施形態のように構成することで、差込口が不要になり、電子機器の外部表面を滑らかに構成することができるため、そのような問題が発生しない。更には、差込口が不要になることによって、デザイン的にも好ましい電子機器を提供することができる。
尚、上述においては、送電モジュール2bが磁石51を備えており、受電モジュール3bが磁石52を備える構成としたが、これに限られず第1の実施形態で説明した他の状態保持手段を備えるものとしても構わない。即ち、一方のモジュールが備える嵌合用凸部と他方のモジュールが備える嵌合用凹部とか嵌合することによって送電モジュールと受電モジュールの状態を保持するものとしても構わないし、一方のモジュールが備えている吸盤が他方のモジュール表面に吸着することによって送電モジュールと受電モジュールの状態を保持するものとしても構わない。これらの状態保持方法については、第1の実施形態で上述した内容と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
又、電子機器5bの表面に防水処理が施されており当該電子機器5bの内部には水気が流入することがなく、このため電子機器5b内部に有する受電モジュール3bは、そのの外部表面に防水処理を施さない構成としても構わない。更に、電子機器5bが水を使うことを禁止されている箇所にのみ設置される電子機器である場合等、電子機器5b及び送電モジュール2b内部に水気が流入する可能性が明らかに低い場所に設置される場合には、送電モジュール2b及び電子機器5bの外部表面に防水処理を施さない構成としても構わない。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。図11は、本実施形態における電力供給システムの概念図である。尚、第1、第2、及び第3の実施形態と同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図11に示す電力供給システム1cにおいて、部屋Aの壁面a1には従来の電力供給用ACコンセント901が備えられている。又、部屋Aの他方の壁面a2には送電装置71が備えられており、スタンド77によって安定的に固定されている。又、この送電装置71は送電部11とコード72とを有し、このコード72の先端にはACコンセントプラグ73が設けられている。
一方、部屋Aに隣接する空間Cには、部屋Aと接触する側の壁面c1に受電装置74が備えられており、スタンド78によって安定的に固定されている。又、この受電装置は受電部12とコード75とを有し、このコード75の先端には送電パッド76が設けられている。この送電パッド76は、内部に送電部11を備えている。又、電子機器5はコード4を備え、その先端には受電部12を有する受電モジュール3が設けられている。尚、受電モジュール3は、上述の各実施形態と同様に受電部12を内部に備える構成である。図11は、電子機器5が備える受電モジュール3を送電パッド76上に載置した状態を示している。又、送電装置71、受電装置74及び受電パッド76の外部表面にはそれぞれ防水処理が施されている。
ACコンセントプラグ73がACコンセント101の差込口102に差し込まれると、商用電圧がコード72を介して送電装置71に与えられる。すると、送電装置71が備える送電部11と、受電装置74が備える受電部12との間で、壁面a2と壁面c1に囲まれた壁acを介して磁気結合が発生し、受電部12に商用電圧が供給される。受電部12に供給された商用電圧は、コード75を介して送電パッド76に与えられる。このとき、送電パッド76上に、電子機器5が備える受電モジュール3を載置すると、送電パッド76が備える送電部11と受電モジュール3が備える受電部12との間で磁気結合が発生することで受電モジュール3に商用電圧が供給され、この受電モジュール3に供給された商用電圧がコード4を介して電子機器5に与えられることで、電子機器5が利用可能状態となる。尚、送電装置71から受電装置72に電力が供給される原理、及び送電パッド76から受電モジュール3に電力が供給される原理については、上述の第1の実施形態における送電モジュール2から受電モジュール3に電力が供給される原理と同様であるためその説明を省略する。尚、壁acは、ガラスや非金属などの透磁率が低い材質で構成されるとともに、その幅が十分薄いため、送電装置71が備える送電部11と受電装置74が備える受電部12との間で磁気結合が発生することで電力の供給が行えるものとしても構わない。
このように構成されるとき、例えば空間Cが屋内の部屋であって、商用電圧が供給されるACコンセントが存在しない場合に、隣接する部屋Aから供給される商用電圧を用いることで空間C内で電子機器5を利用することができる。このとき、部屋Aと空間Cの間で延長コード等を介する必要がないため、足下を延長コードが這うことによる歩行障害を防止することができる。又、空間C内に延長コードが届かない場合においても、上記の構成によれば空間C内に商用電圧を供給することが可能である。
従来は、延長コードが届かない空間内で電子機器を利用するために、壁acに穴を空けることで部屋Aから空間Cに延長コードが届くように施し、空間C内で電子機器を利用していた。例えば図12に示すように、部屋A内の一方の壁面に備えられたACコンセント901から空間C内で用いる電子機器905に電力を供給するために、壁acの一部に穴xを設ける工事を行うことで、部屋Aから空間Cに対して延長コード912を渡すことができる構成としていた。このとき、延長コード912の一方に備えられるACコンセントプラグ911をACコンセント901の差込口902に差し込むとともに、延長コード912の他方に備えられる差込口913に電子機器905に付属のコード904の先端のACプラグ903を差し込むことで、ACコンセント901から延長コード912及びコード904を介して電子機器905に商用電圧が供給されて電子機器905が利用可能状態となる。
しかし、本実施形態の構成によれば、送電装置71と受電装置74とを壁acを隔てて対峙させることによって、空間C内に設置された受電装置74に商用電圧を供給することができるため、壁acの一部に穴を開ける工事を行う必要がなく、壁の外的損傷を回避できる。又、受電装置74及び送電パッド76はいずれも表面がフラットで従来のACコンセントが備えている差込口を設けていないため、例えば空間Cが屋外である場合でも、水が受電装置74あるいは送電パッド76内に侵入してショートが発生するという問題が発生しない。
図13は、本実施形態における送電装置71及び受電装置74の外観を示す図であり、図13(a)が送電装置71を、図13(b)が受電装置74をそれぞれ示している。上述のように、送電装置71はスタンド77によって安定的に設置されており、受電装置74はスタンド78によって安定的に設置されている。
図13(a)は、送電装置71を図11における壁面a2から壁面a1の方向に見たときの外観図である。送電装置71は、スタンド77とこれに付属するスタンド台79とを備え、このスタンド台79が部屋Aの床面上に載置されることで、送電装置71が安定的に固定される。同様に、図13(b)は、受電装置74を図11における壁面c1から壁面a1と反対の方向に見たときの外観図である。受電装置74は、スタンド79とこれに付属するスタンド台80とを備え、このスタンド台80が空間Cの床面上(屋外の場合は地面上)に載置されることで、受電装置74が安定的に固定される。このように構成されることで、送電装置71、受電装置74ともに安定的に所定の場所に設置することが可能である。このとき、スタンド77及びスタンド79を高さ調整が可能なスタンドで構成することで、送電装置71及び受電装置74の設置高さを調整可能なものとすることができる。
更に、部屋Aと空間Cを仕切る壁ac’が、例えばガラス等で構成されていて、吸盤が取り付けられる程度に表面粗度を小さくする処理が施されている場合は、図14に示すような構成とすることで、スタンド及びスタンド台を設ける必要がなくなる。図14は、本実施形態における送電装置及び受電装置の別の構成例である。
図14に示す送電装置71aは、図11、図13に示す送電装置71と比較して、スタンド77及びスタンド台79を備えない代わりに吸盤81を備える。又、図14に示す受電装置74aは、図11、図13に示す受電装置74と比較して、スタンド78及びスタンド台80を備えない代わりに吸盤82を備える。又、壁ac’の壁面は、部屋A側の壁面a2’及び空間C側の壁面c1’のいずれの壁面についても、吸盤が吸着する程度に表面粗度を小さくする処理が施されている。
このように構成されるとき、壁ac’の壁面a2’上に吸盤81が吸着することで送電装置71aが安定的に載置されるとともに、壁ac’の壁面c1’上に吸盤82が吸着することで受電装置74aが安定的に載置されるため、送電装置及び受電装置にスタンド及びスタンド台を設ける必要がない。このため、壁ac’上のあらゆる箇所に送電装置71a及び受電装置74aを載置することが可能であり、送電装置と受電装置の設置箇所に関するフレキシビリティ性が向上する。
尚、本実施形態において、送電パッド76が備える送電部11と、受電モジュール3が備える受電部12との状態を保持するための状態保持手段は、上述の各実施形態と同様、磁石を用いるものとしても構わないし、嵌合部を用いるものとしても構わないし、吸盤で吸着することで状態を保持するものとしても構わない。これらの状態保持方法については、第1の実施形態で上述した内容と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
又、本実施形態は、ACコンセントが設置されていない空間Cで電子機器5を利用するために、空間Cに隣接した部屋Aに供給される商用電圧を送電装置及び受電装置を用いて空間Cに供給する構成であるが、送電装置と受電装置を複数組備えることで、隣接した部屋以外の部屋から商用電圧が供給される構成とすることができる。
図15は、隣接しない部屋から商用電圧を供給される場合の構成例を示している。ACコンセント901を備える部屋Aに隣接した部屋BはACコンセントを備えておらず、又、部屋Aと反対側に部屋Bと隣接している空間CにもACコンセントが設けられていない。
又、部屋Aには送電装置71が壁面a3側に備えられており、壁abを隔てた反対側の部屋Bの壁面b3側には、受電装置74が備えられている。受電装置74が有するコード75の先端には送電パッド76が備えられており、この送電パッド76上には、部屋Bの壁面b4側に備えられている送電装置71bが備える受電モジュール83が載置されている。又、送電装置71bと壁bcを隔てて反対側の空間Cの壁面c4側には、受電装置74bが備えられている。受電装置74bが有するコード75bの先端には送電パッド76bが備えられており、この送電パッド76b上には、電子機器5が備える受電モジュール3が載置されている。尚、上述の壁acと同様に、壁ab及び壁bcは、ガラスや非金属などの透磁率が低い材質で構成されるとともに、その幅が十分薄いため、送電装置71が備える送電部11と受電装置74が備える受電部12との間と、送電装置71bが備える送電部11と受電装置74bが備える受電部12との間とにおいて、それぞれ磁気結合が発生することで電力の供給が行えるものとしても構わない。又、送電装置71bはスタンド77bによって安定的に固定されており、受電装置74bはスタンド78bによって安定的に固定されている。
このように構成されるとき、送電装置71が備えるACプラグ73をACコンセント901の差込口902に差し込むと、ACコンセント901から商用電圧がコード72を介して送電装置71に供給される。送電装置71に供給された商用電圧は、壁abを介した磁気結合によって受電装置74に与えられ、コード75を介して送電パッド76に送られる。この送電パッド76に送られた商用電圧は、磁気結合によって送電パッド76上に載置された受電モジュール83に供給され、コード72bを介して送電装置71bに供給される。送電装置71bに供給された商用電圧は、壁bcを介した磁気結合によって受電装置74bに与えられ、コード75bを介して送電パッド76bに送られる。この送電パッド76bに送られた商用電圧は、磁気結合によって送電パッド76b上に載置された受電モジュール3に供給され、コード4を介して電子機器5に供給される。即ち、この実施例では、空間Cと隣接していない部屋Aから商用電圧が供給されて、空間C内で電子機器5が利用可能状態となる。このように複数の仕切られた空間で隔てられた場合においても、その隔てられている壁の数の組だけ送電装置と受電装置を備えることで商用電圧を供給することが可能である(本例では2枚の壁によって隔てられているため、2組の送電装置と受電装置が必要となる)。
尚、本実施例においては、送電装置及び受電装置のいずれもスタンドを備えることで安定性を保つ構成としているが、上述したようにこのスタンドは高さを調整できる構成としても構わないし、壁面が例えばガラス等で構成されていて、吸盤が取り付けられる程度に表面粗度を小さくする処理が施されている場合は、吸盤で壁面に吸着させる構成とすることでスタンドを設けない構成としても構わない。
又、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、例えば部屋A、部屋B及び空間Cが水を使うことを禁止されている場所である場合である等、送電装置、受電装置、送電パッド、受電モジュールが、その内部に水気が流入する可能性が明らかに低い場所に設置される場合には、これらの送電装置、受電装置、送電パッド、受電モジュールの外部表面に防水処理を施さない構成としても構わない。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態について、図面を参照して説明する。図16は、本実施形態における電力供給システムの概念図である。尚、第1〜第4の各実施形態と同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図16に示す電力供給システム1dにおいて、屋外の空間Eには太陽光発電システム90が備えられている。この太陽光発電システム90は、太陽光を受光すると光電変換によってDC電圧を発生する太陽光発電パネル91と、発生したDC電圧を商用のAC電圧に変換するパワーコンディショナー92と、パワーコンディショナー92で変換された商用電圧を出力するためのコード93を備えている。又、屋外の空間Eにおいて、空間Eと部屋Dとを隔てる壁deの壁面e1側には送電装置71が備えられており、コード93を介してパワーコンディショナー92の出力が送電装置71に与えられる構成となっている。尚、図16ではパワーコンディショナー92と送電装置71とをコード93で直接接続しているが、接続形態はこれに限られず、例えば図11に示すように送電パッド76と受電モジュール3を介して電力を供給する構成とすることもできる。この場合、パワーコンディショナー92の出力(商用電圧)がコード93を介して送電パッド76に供給されるとともに、送電パッド76上に載置された受電モジュール77に磁気結合によって商用電圧が送られ、受電モジュール77からコード(不図示)を介して送電装置71に供給される。又、図16の送電装置71は、スタンド77を備えており、このスタンド77が屋外Eの地面上に載置されることで安定的に固定されている。
一方、空間Eに隣接する部屋Dには、空間Eと隣接する側の壁面d1に受電装置74が備えられており、この受電装置は受電部12とコード75とを有し、このコード75の先端には送電パッド76が設けられている。この送電パッド76は、内部に送電部11を備えている。又、電子機器5はコード4を備え、その先端には受電部12を有する受電モジュール3が設けられている。又、受電装置74は、スタンド78を備えており、このスタンド78が部屋Dの床面上に載置されることで安定的に固定されている。
このように構成されるとき、太陽光パネル91で発電された電圧がパワーコンディショナー92によって商用電圧に変換されて送電装置71に供給される。すると、送電装置71が備える送電部11と、受電装置74が備える受電部12との間で、壁面e1と壁面d1に囲まれた壁deを介して磁気結合が発生し、受電部12に商用電圧が供給される。受電部12に供給された商用電圧は、コード75を介して送電パッド76に与えられる。このとき、送電パッド76上に、電子機器5が備える受電モジュール3を載置すると、送電パッド76が備える送電部11と受電モジュール3が備える受電部12との間で磁気結合が発生することで受電モジュール3に商用電圧が供給され、この受電モジュール3に供給された商用電圧がコード4を介して電子機器5に与えられることで、電子機器5が利用可能状態となる。尚、送電装置71から受電装置74に電力が供給される原理、及び送電パッド76から受電モジュール3に電力が供給される原理については、上述の第1の実施形態における送電モジュール2から受電モジュール3に電力が供給される原理と同様であるためその説明を省略する。尚、壁deは、ガラスや非金属などの透磁率が低い材質で構成されるとともに、その幅が十分薄いため、送電装置71が備える送電部11と受電装置74が備える受電部12との間で磁気結合が発生することで電力の供給が行えるものとしても構わない。
又、本実施形態において、送電パッド76が備える送電部11と、受電モジュール3が備える受電部12との状態を保持するための状態保持手段は、上述の各実施形態と同様、磁石を用いるものとしても構わないし、嵌合部を用いるものとしても構わないし、吸盤で吸着することで状態を保持するものとしても構わない。これらの状態保持方法については、第1の実施形態で上述した内容と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
又、送電装置71がスタンド77を備えており、受電装置74がスタンド78を備えるものとしたが、第4の実施形態で述べたように、これらのスタンドがスタンド台を備えるとともに、スタンドの高さを調整可能な構成としても構わない。又、壁deが例えばガラス等で構成されていて、吸盤が取り付けられる程度に表面粗度を小さくする処理が施されている場合において、送電装置71及び受電装置74の両者に吸盤が備えられており、この吸盤が壁面に付着することで安定的に設置される構成としても構わない。
このように本実施形態の構成とすることで、例えば屋内に配線工事が未完成である場合でも、送電装置と受電装置を適切な箇所に設置することで屋内に商用電圧を供給することが可能となる。
尚、本実施形態においては、発電方法として太陽光発電システムを採用したが、これに限られるものではなく、他の発電システムを採用するものとしても構わない。例えば、風力発電を採用する場合は、太陽光パネル91の代わりに、風を受けて回転するブレードと、このブレードの回転を一定の回転数に引き上げる増速機と、この増速機によって引き上げられた回転数で回転することで発電する発電機とで構成される風力発電部(不図示)を備えるとともに、パワーコンディショナー92の代わりに商用電圧に変換するための制御トランス(不図示)を備える構成としても構わない。更に、屋外Eに商用電源が利用できる供給スポットが存在する場合には、発電システムを設けることなく、この供給スポットからコードを介して送電装置71に供給する構成としても構わない。
又、本実施形態において、例えば部屋Dが水を使うことを禁止されている部屋である場合である等、受電装置74、受電モジュール3、送電パッド76が、その内部に水気が流入する可能性が明らかに低い場所に設置される場合には、これらのモジュールの外部表面に防水処理を施さない構成としても構わない。同様に、送電装置71が屋根のある箇所に設置される等、その内部に水気が流入する可能性が明らかに低い場所に設置される場合には、この送電装置71の外部表面に防水処理を施さない構成としても構わない。
<第6の実施形態>
本発明の第6の実施形態について、図面を参照して説明する。図17は、本実施形態における電力供給システムの概念図である。尚、第1〜第5の各実施形態と同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図17に示す本実施形態の電力供給システム1eは、屋外で電力を利用する電力供給サービスの一例を示している。図17において、屋外受電スポット100は、太陽光発電システム90と、利用者の認証や送電可否の判定を行うとともに、送電可能な場合には太陽光発電システム90で発電された電力の一部を供給する送電制御装置101とを備える。又、太陽光発電システム90は、太陽光を受光すると光電変換によってDC電圧を発生する太陽光発電パネル91と、太陽光発電パネル91で発生したDC電圧との一部を蓄電する蓄電池94と、太陽光発電パネル91と蓄電池94とから与えられるDC電圧を商用のAC電圧に変換するパワーコンディショナー92と、パワーコンディショナー92で生成された商用電圧を出力するコード93を備えており、このコード93を介して商用電圧が送電制御装置101に送られる。又、この送電制御装置101は、その外部表面に防水処理が施されており、内部に水が流入しない構成である。
送電制御装置101は、利用者の認証を行うための認証手段と、電力を利用者に供給するための電力供給手段と、利用者が使用した電力量を検出する検出手段とで構成される。このとき、パワーコンディショナー92から与えられる電力は、利用者に提供されるだけでなく、送電制御装置101内部の制御用電源としても用いられる。このとき、制御用電源としてDC電源が必要であるため、送電制御装置101がAC/DC変換を行う変換手段を備える構成としても構わないし、蓄電池94に蓄電されたDC電源の一部を送電制御装置101の制御用電源として利用する構成としても構わない。この場合、蓄電池94と送電制御装置101とが直接電気的に接続されているものとしても良い。
送電制御装置101は、装置上面が送電パッド103を構成しており、その内部に送電部11を備えている。又、装置内部に使用電力量を検出する電力量計104を備える。又、装置内部にアンテナ105を備えており、無線通信によってネットワーク回線110に接続できる構成となっており、このネットワーク回線110を介して、本実施形態の電力供給サービスを管理する管理会社のサーバ121と通信が可能な構成である。更に、装置前面には、利用者が給電を受けるための専用カード109を挿入するカード挿入口106と、利用者認証のための暗証番号を入力するためのキー入力部107と、利用者に視覚的に指示内容及び連絡事項を伝達するための表示モニタ108とを備える。
利用者がカード挿入口106に専用カード109を挿入するととともに、後述する利用者認証ステップをパスすると、利用者は送電パッド94上の所定の位置に受電モジュール3を載置することで、受電モジュール3に接続されるコード4を介して電子機器5が利用可能状態となる。利用者は、必要な時間電子機器5を利用することで、電力量計104が計測した使用電力量に応じて料金が課金され、後日当該料金が請求されるかあるいは口座等から引き落としがされる。尚、送電パッド103から受電モジュール3に電力が供給される原理については、上述の第1の実施形態における送電モジュール2から受電モジュール3に電力が供給される原理と同様であるためその説明を省略する。
図18は、図17に示す電力供給サービスを管理する管理会社の管理システム120の一例を示す図である。図18に示す管理システム120は、ネットワーク110に接続されたサーバ121と、サーバ121と接続されたクライアントシステムであって利用者の認証を行う利用者認証システム122と、サーバ121と接続されたクライアントシステムであって利用者の使用電力量をもとに請求料金の算定を行う料金算定システム123と、料金算定システム123からの指示を受けて利用者に対して料金請求の手続を行う料金請求システム124とを備える。料金請求システム124は、料金算定システム123から与えられる算定額を、利用者が指定した所定の口座から所定の日時に引き落とす指示を金融機関に対して行うものとしても構わないし、利用者に対し、コンビニエンスストア等で振込可能な振り込み用紙を送付する指示を行うものとしても構わない。又、サーバ121と、認証システム122と、料金算定システム123と、料金請求システム124とが単一のサーバマシン等で構成されるものとしても構わない。
図19は、図17に示す電力供給サービスを実際に利用者が利用するときのフローを示すフローチャートである。図19に示すように、本実施形態の電力供給サービスを受けるためのフローチャートは、利用者を認証するための利用者認証ステップ(STEP11)と、送電パッド103上に正しく受電モジュール3が載置されているかを検知して送電を行うことが可能な状態かどうかを判定する送電可否判定ステップ(STEP12)と、STEP12で送電可能と判断されると実際に通電を開始する通電開始ステップ(STEP13)と、利用者が受電モジュール3を送電パッド103上から取り除いたことを検知すると通電を停止する通電停止ステップ(STEP14)と、利用者が利用した電力量を算定する使用電力量算定ステップ(STEP15)と、STEP15で算定された使用電力量に基づいて料金の算定を行う料金算定ステップ(STEP16)と、STEP16で算定された料金の請求を行う料金請求ステップ(STEP17)とで構成される。
図20は、利用者認証ステップ(STEP11)を詳細に示すフローである。利用者は、まず個別に所有する専用のカード109をカード挿入口106に挿入する(STEP11−1)。送電制御装置101は、挿入されたカード106が正しいカードであるかどうかを判定し(STEP11−2)、適切なカードであれば(STEP11−2でYes)、STEP11−3に進んで暗証番号の入力を求める。又、不適切なカードであれば(STEP11−2でNo)、挿入されたカード109を返却するとともに再度カードの挿入を求める(STEP11−1)。このとき表示モニタ108にその旨の警告を表示するものとしても構わない。尚、STEP11−2で行われるカードの適切性の判断は、送電制御装置101内で専用カードを認識するための認識手段を有しているものとしても構わないし、認証システム122が認証するものとしても構わない。認証システム122によって認証が行われる場合、専用カードが挿入されると、カード情報がアンテナ105からネットワーク回線110を介してサーバ121に与えられる。サーバ121は、受信した情報がカード内容に関する情報であることを認識すると、認証システム122にその情報を与えるとともに、適切なカード情報であるかどうかの判定を促す指示を与える。認証システム122は、適切なカードである場合は、適切なカードである旨の信号をサーバ121に返し、不適切なカードである場合は、不適切なカードである旨の信号をサーバ121に返す。サーバ121は、ネットワーク回線110を介してアンテナ105に対して認証システム122で行われた認証判断の結果を通知し、その受信した内容に基づいて送電制御装置101が次の指示を与えるものとしても構わない。
STEP11−2で入力されたカードが適切なものであることが判定すれば、STEP11−3で暗証番号の入力が求められる。利用者は、キー入力部107によって各自設定されている暗証番号の入力を行う。送電制御装置101は、入力された暗証番号が正しい番号であるかどうかを判定し(STEP11−4)、適切な番号であれば(STEP11−4でYes)次の通電可否判定ステップ(STEP12)に進む。又、不適切な番号であれば(STEP11−4でNo)、再度暗証番号の入力を求める(STEP11−3)。このとき、暗証番号の入力回数をカウントするとともに、所定の回数以上不適切な番号が入力されるとカードを返却して最初のステップ(STEP11−1)に戻る構成としても構わないし、表示モニタ108にその旨の警告を表示するものとしても構わない。。尚、STEP11−3で行われる暗証番号の正確性の判断を認証システム122が認証する構成としても構わない。このとき、暗証番号が入力されると、入力された暗証番号がアンテナ105からネットワーク回線110を介してサーバ121に与えられる。このとき、STEP11−2におけるカードの正確性の判定を行う際に認証システム122によって判定が行われていない場合においては、暗証番号とともにカード情報がサーバ121に与えられる。サーバ121は、受信した情報が暗証番号に関する情報であることを認識すると、認証システム122にその情報を与えるとともに、適切な暗証番号であるかどうかの判定を促す指示を与える。認証システム122は、カードの情報と暗証番号との照合を行うとともに、適切な暗証番号である場合は、適切な暗証番号である旨の信号をサーバ121に返し、不適切な暗証番号である場合は、不適切な暗証番号である旨の信号をサーバ121に返す。サーバ121は、ネットワーク回線110を介してアンテナ105に対して認証システム122で行われた認証判断の結果を通知し、その受信した内容に基づいて送電制御装置101が次の指示を与えるものとしても構わない。
図21は送電可否判定ステップ(STEP12)を詳細に示すフローである。STEP11で利用者の認定が終了すると、送電制御装置101は、送電パッド103内部に備えられる送電部11に通電を行い、電力供給の準備を行う(STEP12−1)。次に送電パッド103上に受電モジュール3が載置されているかどうかを確認するステップに進み(STEP12−2)、受電モジュール3が確認できれば(STEP12−2でYes)送電を開始するとともに、使用量の記録を開始する(STEP13)。又、受電モジュール3が確認できなければ(STEP12−2でNo)、確認できるまで所定の時間、受電モジュール3を確認するステップを繰り返す(STEP12−2)。このとき、所定の時間が経過した後でも、未だ受電モジュール3が確認できない場合には、送電パッド103内部に備えられる送電部11に対する送電を停止するとともに、カードを返却してSTEP11に戻るものとしても構わない。又、このとき表示モニタ108にその旨の警告を表示するものとしても構わない。尚、受電モジュール3の確認方法は、第1の実施形態で上述した、送電モジュール2が備える送電部11が受電モジュール3が備える受電部12を認識する方法と同一であるため、その説明を省略する。
STEP13で送電が開始すると、同時に電力量計104が送電電力量の計測を開始する。この計測は、送電が終了する(STEP14)まで行われる。送電の終了は、送電制御装置101が、送電パッド103上に受電モジュール3の存在を確認できないか、あるいは利用者が送電停止の指示を与えたとき、あるいは落雷等が発生して所定の値よりも大きな電圧値が制御装置内部で確認されたときに行われる。送電停止の指示は、キー入力部107で利用者が行う構成としても構わない。
送電終了の指示が与えられると、送電制御装置101は受電モジュール3に対して送電の停止を行い(STEP14)、電力量計104によって利用者が使用した電力量の算定を行う(STEP15)。電力量計104によって算定された使用電力量は、アンテナ105からネットワーク回線110を介してサーバ121に送られる。サーバ121は、受信した情報が使用電力量に関する情報であることを認識すると、
料金算定システム123に対して当該使用電力量に応じた請求すべき料金を算定する指示を与え、料金算定システム121はこの指示を受けて当該使用電力量に応じた請求すべき料金を算定する(STEP16)。料金算定システム123は、請求すべき料金を算定すると、料金請求システム124に対して当該料金の請求指示を行い、料金請求システム124は、利用者が指定した所定の口座から所定の日時に引き落とす指示を金融機関に対して行う(STEP17)。
このように構成されることで、利用者は料金を払って電力供給サービスの提供を受けることで外出先において電子機器の利用を手軽に行うことができる。尚、電子機器5としてノートPCを利用する場合には、送電制御装置101が有するアンテナ105を用いて無線によるインターネットを行うことができるものとしても構わない。
尚、上述の構成では、電力の供給源として太陽光発電システムを採用したが、これに限られるものではなく、風力発電システムとしても構わないし、配電網に備えられる柱状トランスから引き込まれる引込線としても構わない。後者の場合、特に電力供給サービスを提供するサービス会社が電力会社でない場合には、供給を受ける電力会社に対して使用電力量に応じた料金を支払うものとしても構わない。
又、送電パッド103が備える送電部11と、受電モジュール3が備える受電部12との状態を保持するための状態保持手段は、上述の各実施形態と同様、磁石を用いるものとしても構わないし、嵌合部を用いるものとしても構わないし、吸盤で吸着することで状態を保持するものとしても構わない。これらの状態保持方法については、第1の実施形態で上述した内容と同様であるため、その詳細な説明を省略する。更に、送電制御装置101の構成及び管理システム120の構成はあくまで一例であり、上述の構成に限られるものではない。
又、本実施形態において、送電制御装置101が太陽光発電システムあるいは風力発電システムと電気的に接続された状態であって、物理的に離れた箇所に設置されるものとしても構わない。この場合において、送電制御装置101のみが水を使うことが禁止されている屋内に設置される等、その内部に水気が流入する可能性が明らかに低い場合には、この送電制御装置101の外部表面に防水処理を施さない構成としても構わない。
<第7の実施形態>
本発明の第7の実施形態について、図面を参照して説明する。図22は、本実施形態における電力供給システムの概念図である。尚、第1〜第6の各実施形態と同一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図22に示す本実施形態の電力供給システム1fは、小型化され携帯が可能な送電シート131と、小型化され携帯が可能な受電パッド133と、受電パッド133と電子機器5とを接続するコード134から構成されている。又、送電シート131は、太陽光を受光するとDC電圧が発生する太陽電池パネル132と、太陽電池パネル132で発生したDC電圧を商用電圧に変換するDC/AC変換部(不図示)と、送電部11とを内部に備える。又、受電パッド133は、受電部12を内部に備える。
このように構成されるとき、送電シート131を屋外に設置するとともに、送電シート131上に受電パッド133を載置することにより、送電シート131が有する太陽電池パネル132で発生した電圧が送電部11に供給され、この送電部11から受電パッド133が備える受電部12に電力が供給される。このとき、受電パッド133と電子機器5をコード134で電気的に接続することにより、電子機器5に電力が供給されて利用可能状態となる。
従って、本実施形態によれば、送電シート131が携帯可能なサイズに小型化されるとともに内部に太陽電池パネル132が備えられ、又、受電パッド133も携帯可能なサイズに小型化されることで、送電シート131、受電パッド133、及びコード134を持ち運ぶことで、太陽電池パネル132にて発電できる程度に太陽光が受光できる場所であれば、あらゆる場所において電子機器5を利用することができる。尚、このとき、コード134は、受電パッド133及び電子機器5のいずれにも付属していない独立したコードとしても構わないし、どちらか一方に予め付属されているものとしても構わない。
又、上述の各実施形態において、送電部11と受電部12とを状態保持手段を利用して適切な位置に配置することで送電効率を向上させる構成としたが、更に送電効率を向上させる方法として、送電部11及び受電部12が複数のコイルを有するとともに、これらの内、送電効率が最高の組み合わせのものを選択する選択手段を備える構成としても構わない。以下にこの構成について図面を参照して説明する。図23は、送電部11及び受電部12が複数のコイルを備えるときの構成を示すブロック図である。尚、他の構成要素は図3と同一であるため、煩雑さを避けるために図示を省略している。
図23が示す送電部11aは、図3が示す送電部11が備える電力用1次側コイル22の代わりに、3つの電力用1次側コイル22a、22b、22cを備える。又、図23が示す受電部12aは、図3が示す受電部12が備える電力用2次側コイル41の代わりに、3つの電力用2次側コイル41a、41b、41cを備える。尚、以下では図23に示すように電力用1次側コイル及び電力用2次側コイルの数をそれぞれ3とするが、この数は3に限られるものではない。
電力用1次側コイル22a、22b、22cは、それぞれスイッチング素子S11、S12、S13を備え、これらが送電スイッチ制御部141によってオンオフ制御されることで利用するコイルが選択される構成である。例えば1次側コイル22aを利用する場合は、送電スイッチ制御部141からの制御信号によってスイッチング素子S11がオン状態、スイッチング素子S12及びS13がオフ状態とされ、オン状態である1次側コイル22aに対してスイッチング素子21を介して商用電圧が与えられる。尚、スイッチング素子S11、S12、S13は、それぞれトランジスタで構成しても構わないし、MOSFET等の他のスイッチング素子としても構わない。又、送電スイッチ制御部141の駆動用電源は送電部11内の送電制御IC23の内部用電源である直流電圧Vccを利用するものとしても構わない。
一方、電力用2次側コイル41a、41b、41cは、それぞれスイッチング素子S21、S22、S23を備え、これらが受電スイッチ制御部142によってオンオフ制御されることで利用するコイルが選択される構成である。例えば2次側コイル41aを利用する場合は、受電スイッチ制御部142からの制御信号によってスイッチング素子S21がオン状態、スイッチング素子S22及びS23がオフ状態とされ、オン状態である1次側コイル41aに対して送電部11aで採用された電力用1次側コイルとの間で発生する磁気結合によってコイル41a両端に電圧が誘起される。受電部12aはこの誘起される電圧を測定する電圧測定部143を備えており、電圧測定部143によって測定された電圧値が受電スイッチ制御部142に与えられる構成となっている。又、受電部12aはスイッチング素子S24を有しており、コイル両端に誘起された電圧を電圧測定部143で測定するために、電圧測定部143が接続される接続線であるラインL1に接続する場合と、コイル両端に誘起された電圧を電子機器5に供給するために電子機器5が接続される接続線であるラインL2に接続する場合との切換を行う。この切換制御は、受電スイッチ制御部142から与えられる制御信号に応じて行われる。又、受電スイッチ制御部142が、図3に示す信号用2次側コイル42及び信号用1次側コイル29(図23では不図示)を介して送電スイッチ制御部141に制御信号を与える構成となっている。
このように構成されるとき、まず送電スイッチ制御部141がスイッチング素子S11をオンにするとともに、受電スイッチ制御部142がスイッチング素子S21をオンにする。このとき、商用電圧がコイル22aに与えられるとともに、コイル22aとコイル41aとの間における磁気結合によってコイル41aに電圧が誘起される。スイッチング素子S24はラインL1に接続されており、このコイル41aに誘起された電圧が電圧測定部143に与えられ、電圧測定部143においてこの電圧が測定される。測定された電圧値は受電スイッチ制御部142に与えられ、この値はオン状態のコイルの組み合わせ(この場合はコイル22aとコイル41aの組み合わせ)とともに受電スイッチ制御部142に記憶される。
受電スイッチ制御部142は、電圧値のデータを記憶すると、信号用2次側コイル42及び信号用1次側コイル29を介して送電スイッチ制御部141に対して電力用1次側コイルの切換を指示する制御信号を与える。送電スイッチ制御部141は、スイッチング素子S11をオフにするとともに、スイッチング素子S12をオンにして、コイル22bとコイル41aとの磁気結合によって電力用2次側コイルに誘起される電圧を測定するステップへ移行する。このステップが完了すると、コイル22cとコイル41aとの磁気結合によって電力用2次側コイルに誘起される電圧を測定するステップへ移行する。そして、コイル22cとコイル41aの磁気結合によって電力用2次側コイルに誘起される電圧の測定まで終了すると、受電スイッチ制御部142がスイッチング素子S21をオフにするとともにスイッチング素子S22をオンにして2次側コイル41bを利用する指示を与える。
以上のように受電スイッチ制御部142からの制御信号に基づいて、送電部11aが備える電力用1次側コイルと受電部12aが備える電力用2次側コイルの全ての組み合わせにおける2次側誘起電圧の測定が完了すると、受電スイッチ制御部142内に格納された電圧値の内、最も高い値を測定した組み合わせを実現するように各スイッチング素子に対して制御信号を与えてコイルの切換を行う。そして、受電スイッチ制御部142は、スイッチング素子24にラインL2に接続する旨の制御信号を与え、スイッチング素子24がこの制御信号を受けてラインL2への接続に切り換えることで、当該コイルの組み合わせによって電力用2次側コイルに誘起される電圧を電子機器5に供給する。
このように構成することで、送電部11aを備える送電モジュールと受電部12aを備える受電モジュールの設置位置に微少なズレが生じた場合であっても、送電効率の高いコイルの組み合わせを選択できるので、電子機器5に対して所望の電力を供給することができる。尚、上述では受電スイッチ制御部142が測定された電圧値の内の最も高い電圧値を測定したコイルの組み合わせを選択するものとしたが、商用電圧値に最も近い組み合わせとしても構わない。更に、上述の各実施形態では、電圧用コイルの巻数比を1:1に設定するものとしたが、この巻数比を可変にするとともに受電スイッチ制御部142からの制御信号で制御可能な構成とし、巻数比を変更することで商用電圧値に最も近い値を2次側に誘起する構成としても構わない。この場合、変圧比のみを変更して商用電圧に近い電圧を発生させるものとしても構わないし、上述したコイルの組み合わせの選択制御と併せて商用電圧に近い電圧を発生させるものとしても構わない。
又、上述においては、電力用1次側コイルと電力用2次側コイルとが双方複数個存在するものとして説明を行ったが、1次側コイルと2次側コイルの内のいずれか一方が複数個のコイルで構成されるものとしても構わない。
更にこのように構成することで、利用者が商用電圧以外のAC電圧を利用する場合においても、所望の電圧値に最も近いコイルの組み合わせを選択することで、商用電圧に限らず利用者が利用したい電圧に最も近い電圧を出力することが可能である。
又、上述の各実施形態において、ACコンセントから商用電圧が供給される構成として説明した箇所については、ACコンセントに限定されることなく、本発明の構成要素である送電モジュール及び受電モジュールを用いて供給されるものとしても構わないし、太陽光発電システム、風力発電システム等によって供給されるものとしても構わない。例えば、図10の構成において、送電モジュール2bはACコンセント901からコード64を介して商用電圧が供給されるものとしたが、図16に示す太陽光発電システム90のコード93と送電モジュール2bが接続される構成であって、太陽光発電システム90から商用電圧が送電モジュール2bに供給される構成としても構わない。
更に、上述の各実施形態において、電子機器5に商用電圧が供給されるものとしたが、電子機器5がDC電圧を利用する電子機器5’である場合には、入力されるAC電圧に対してAC/DC変換を施してDC電圧を出力するAC/DC変換部を備えるとともに、このAC/DC変換部から出力されるDC電圧を電子機器5’が利用する構成としても構わない。このとき、AC/DC変換部を受電部12(又は受電部12a)が備える構成としても構わないし、受電部12(又は受電部12a)外部に接続される構成としても構わない。更に、AC/DC変換部を受電部12が備える構成とする場合には、出力電圧としてAC電圧とDC電圧のいずれの電圧を利用するかを選択する選択手段を設ける構成とするとともに、利用者がDC電圧を前記選択手段で選択した場合にのみ前記AC/DC変換部を介した出力電圧を供給する構成としても構わない。
は、第1の実施形態における電力供給システムの概念図である。 は、壁面に取り付けられた送電モジュールに受電モジュールを載置した状態を示す図である。 は、送電部と受電部の電気的構成を示すブロック図である。 は、送電部と受電部との間で行われる電力供給動作の流れを示すフローチャートである。 は、壁面に取り付けられた送電モジュールに受電モジュールを載置した状態を示す別の図である。 は、壁面に取り付けられた送電モジュールに受電モジュールを載置した状態を示す更に別の図である。 は、第2の実施形態における電力供給システムの概念図である。 は、第2の実施形態におけるACコンセント、送電モジュール、受電モジュールを拡大した拡大図である。 は、第2の実施形態において、ACコンセントにプラグを差し込んだ送電モジュールに受電モジュールを載置した状態を示す図である。 は、第3の実施形態における電力供給システムの概念図である。 は、第4の実施形態における電力供給システムの概念図である。 は、従来の電力供給システムの一例を示す図である。 は、第4の実施形態における送電装置と受電装置の外観の一例を示す図である。 は、第4の実施形態における送電装置及び受電装置の外観の別の一例を示す図である。 は、第4の実施形態における電力供給システムの別の概念図である。 は、第5の実施形態における電力供給システムの概念図である。 は、第6の実施形態における電力供給システムの概念図である。 は、第6の実施形態における電力供給サービスを管理する管理システムの一例を示すブロック図である。 は、第6の実施形態における電力供給サービスを利用する際の流れを示すフローチャートである。 は、第6の実施形態における電力供給サービスを利用する際の流れを示すフローチャートの一部である。 は、第6の実施形態における電力供給サービスを利用する際の流れを示すフローチャートの一部である。 は、第7の実施形態における電力供給システムの概念図である。 は、送電部と受電部の電気的構成を示す別のブロック図である。 は、従来の電力供給用ACコンセントの一例を示す概念図である。 は、従来の屋外用電力供給用ACコンセントの一例を示す概念図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f 電力供給システム
2、2a、2b 送電モジュール
3、3b 受電モジュール
4 コード
5、5b 電子機器
6 コード
7 分電盤
11、11a 送電部
12、12a 受電部
13 嵌合部
14 嵌合用凹部
15 嵌合用凸部
21 スイッチング素子
22、22a、22b、22c 電力用1次側コイル
23 送電制御IC
24 スイッチング制御回路
25 トランス
26 整流回路
27 平滑回路
28 搬送波発振回路
29 信号用1次側コイル
30 復調回路
31 送電可否判定回路
32 送電可否判定回路
33 スイッチング素子
34 発光ダイオード
41、41a、41b、41c 電力用2次側コイル
42 信号用2次側コイル
43 整流回路
44 平滑回路
45 受電制御IC
46 クロック抽出回路
47 変調回路
48 パワーオンリセット回路
49 電圧クランプ回路
51 磁石
52 磁石
53 吸盤
54 表面処理が施された受電モジュールの表面
61 ACコンセントプラグ
62 シール用部材で構成される表面
64 コード
65 ACコンセントプラグ
71 送電装置
72 コード
73 ACコンセントプラグ
74 受電装置
75 コード
76 送電パッド
77 スタンド
78 スタンド
79 スタンド台
80 スタンド台
81 吸盤
82 吸盤
83 受電モジュール
90 太陽光発電システム
91 太陽光発電パネル
92 パワーコンディショナー
93 コード
94 蓄電池
100 屋外受電スポット
101 送電制御装置
103 送電パッド
104 電力量計
105 アンテナ
106 カード挿入口
107 キー入力部
108 表示モニタ
109 カード
110 ネットワーク回線
120 管理システム
121 サーバ
122 認証システム
123 料金算定システム
124 料金請求システム
131 送電シート
132 太陽電池パネル
133 受電パッド
134 コード
141 送電スイッチ制御部
142 受電スイッチ制御部
143 電圧測定部
901 電力供給用ACコンセント
902 ACコンセント差込口
903 ACコンセントプラグ
904 コード
905 電子機器
906 雨避けフード
907 屋外用の電力供給用ACコンセント
908 ACコンセント差込口
S11、S12、S13 スイッチング素子
S21、S22、S23 スイッチング素子
L1、L2 ライン

Claims (16)

  1. 電力を送電する電力用1次側コイルと、信号を送受信する信号用1次側コイルと、前記信号用1次側コイルから与えられる信号に基づいて送電が可能かどうかを判定する送電可否判定部と、前記送電可否判定部からの信号を受けて前記電力用1次側コイルの両端に電圧を印加するかしないかの切換を行う第1のスイッチング素子と、を密閉した内部に備えると第1のモジュールと、
    前記電力用1次側コイルと磁気結合が形成されて電力を受電する電力用2次側コイルと、前記信号用1次側コイルと磁気結合が形成されて信号を送受信する信号用2次側コイルと、を密閉した内部に備える第2のモジュールと、を有し、
    前記第1のモジュールに商用電圧が供給された状態で、電気的に電子機器を接続した前記第2のモジュールを前記第1のモジュールに近接すると、前記第1のモジュール上に前記第2のモジュールが近接された旨の情報が前記第2のモジュールから前記信号用2次側コイルと前記信号用1次側コイルとを介して前記送電可否判定部に与えられるとともに、前記送電可否判定部が前記第1のスイッチング素子に対して所定の信号を与えることで、前記電力用1次側コイルに前記商用電圧が供給されて、前記電力用1次側コイルと前記電力用2次側コイルとで形成される磁気結合によって前記電力用2次側コイル両端に電圧が誘起され、当該誘起された電圧が前記電子機器に与えられて前記電子機器が利用可能状態となる電力供給システムであって、
    前記第1のモジュールが、前記電力用1次側コイルを複数個備えるとともに、該複数個の電力用1次側コイルの内の一つのコイルを選択する第1のコイル選択部を有し、
    前記第2のモジュールが、前記第1のコイル選択部が選択した前記電力用1次側コイルと前記電力用2次側コイルとで形成される磁気結合によって前記電力用2次側コイルの両端に誘起される電圧を測定する電圧測定部を有し、
    前記電圧測定部が測定した電圧が商用電圧に最も近い値を示す場合の前記第1のコイル選択部が選択した前記電力用1次側コイルと前記電力用2次側コイルとで形成される磁気結合によって前記電力用2次側コイルの両端に誘起される電圧が前記電子機器に与えられることを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記第1のモジュールと前記第2のモジュールの内の少なくとも一つのモジュールの外部表面に防水処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記第2のモジュールが、前記電力用2次側コイルを複数個備えるとともに、該複数個の電力用2次側コイルの内の一つのコイルを選択する第2のコイル選択部を有し、
    前記電圧測定部が測定した電圧が商用電圧に最も近い値を示す場合の前記第1のコイル選択部が選択した前記電力用1次側コイルと前記第2のコイル選択部が選択した前記電力用2次側コイルとで形成される磁気結合によって前記第2のコイル選択部が選択した前記電力用2次側コイルの両端に誘起される電圧が前記電子機器に与えられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力供給システム。
  4. 商用電圧が供給される商用コンセントを有し、
    前記第1のモジュールが前記商用コンセントの差込口に差し込むためのコンセントプラグを備えるとともに、当該コンセントプラグを前記商用コンセントに差し込むことで、前記商用電圧が前記商用コンセントから供給されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電力供給システム。
  5. 太陽光を受光すると光電変換によってDC電圧を発生する太陽光発電パネルと、前記太陽光発電パネルで発生したDC電圧を商用電圧に変換する電圧変換部とを有し、
    前記第1のモジュールが前記電圧変換部から前記商用電圧が供給されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電力供給システム。
  6. 前記第1のモジュールが、前記太陽光発電パネルと前記電圧変換部とを備えることを特徴とする請求項5に記載の電力供給システム。
  7. 風を受けて回転するブレードと、前記ブレードの回転を一定の回転数に引き上げる増速機と、前記増速機によって引き上げられた回転数で回転することで発電する発電機と、前記発電機の出力を商用電圧に変換するための制御トランスとを有し、
    前記第1のモジュールが前記制御トランスから前記商用電圧が供給されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電力供給システム。
  8. 前記電子機器が、前記第2のモジュールを当該電子機器内部に備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電力供給システム。
  9. 前記電子機器の外部表面が滑らかであり、防水処理が施されていることを特徴とする請求項8に記載の電力供給システム。
  10. 壁を隔てて隣接した第1の空間と第2の空間を有し、
    前記第1の空間に、前記壁に近接させて前記第1のモジュールを設置し、
    前記第2の空間に、前記壁に近接させて前記第2のモジュールを設置し、
    前記第1のモジュールに商用電圧が供給されると、前記壁を隔てて前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとで磁気結合が形成されることで前記第2のモジュールに電圧が誘起されて、前記電子機器が前記第2の空間内で利用可能状態となることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電力供給システム。
  11. 前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとが近接した状態を保持するための状態保持手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電力供給システム。
  12. 前記第1のモジュールと前記第2のモジュールの内、いずれか一方が他の凸部と嵌合される嵌合用凹部を備えるとともに、他方が他の凹部と嵌合される嵌合用凸部を備え、
    前記嵌合用凹部と前記嵌合用凸部とが嵌合されることで前記状態保持手段が形成されることを特徴とする請求項11に記載の電力供給システム。
  13. 前記第1のモジュールが、該第1のモジュール内部に第1の磁石を備え、
    前記第2のモジュールが、該第2のモジュール内部に第2の磁石を備え、
    前記第1の磁石と前記第2の磁石とが引き合うことで前記状態保持手段が形成されることを特徴とする請求項11に記載の電力供給システム。
  14. 前記第1のモジュールと前記第2のモジュールの内、いずれか一方が内部に磁石を備えるとともに、他方が内部に強磁性体を備え、
    前記磁石と前記強磁性体とが引き合うことで前記状態保持手段が形成されることを特徴とする請求項11に記載の電力供給システム。
  15. 前記第1のモジュールと前記第2のモジュールの内、いずれか一方が他の表面に吸着する吸盤を備えるとともに、他方が前記吸盤が吸着する程度に表面処理が施された表面を有し、
    前記吸盤が前記表面に吸着することで前記状態保持手段が形成されることを特徴とする請求項11に記載の電力供給システム。
  16. 前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとが、他の表面に吸着する吸盤を備えるとともに、前記壁が前記吸盤が吸着する程度に表面処理が施された表面を有し、
    前記吸盤が前記表面に吸着することで、前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとが近接した状態を保持するための状態保持手段が形成されることを特徴とする請求項10に記載の電力供給システム。
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