JP4124028B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2軸以上の独立して駆動する駆動軸により施療子の施療軌跡を実現する機構を備えたマッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特許文献1に示されるようなマッサージ機が知られている。この特許文献1に示されるマッサージ機は、図10に示すようなもので、施療子50は円筒形状をしていてアーム51に回転自在に取付けてあり、アーム51はハウジング52に固定してある。揉み用軸53にハウジング52が装着してあり、ハウジング52は偏芯内輪54の外周にベアリングを介して回転自在に配され、この偏芯内輪54は揉み用軸53に偏芯するように外嵌され、軸方向に進退自在で周方向に固定され揉み用軸53と一体に回転する。このため、揉み用軸53を施療用のモータ55により回転させると、施療子50は複合した軌跡を描きながら動作して揉み施療を行うようになっている。また、上記特許文献1に示される従来例においては、被施療者の施療位置に施療子50を移動させるために、上下方向において施療子50を施療位置に移動するための上記施療用のモータ55とは別の上下位置移動用のモータ56があり、更に、左右方向において施療子50を施療位置に移動するための上記施療用のモータ55、上下位置移動用のモータ56とは別の左右位置移動用のモータ57が設けてある。
【0003】
しかしながら、上記の従来例においては、強弱、上下、巾位置は変更可能であったが、施療子50による施療は1つの施療用のモータ55の駆動によってのみ単一の施療軌跡で行っているにすぎないので、被施療子50の施療位置が異なっても(例えば、肩、背中又は腰というように施療位置が異なっても)、マッサージ軌跡が変化せず、単調なマッサージしかできず、施療位置に応じた効果的なマッサージができないという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−137761号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、被施療者の施療部位によってマッサージ軌跡を変えて施療部位に応じた手技に近いより効果的なマッサージができるマッサージ機を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るマッサージ機は、施療子2を人体側への突出方向に動作させる強弱駆動部8と、施療子2を巾方向に動作させる巾駆動部9と、施療子2を上下方向に動作させる上下駆動部10とのそれぞれ独立して駆動制御がなされる3つの駆動部を備え、上記3つの各駆動部の駆動に起因した施療子2の動作による位置をそれぞれ独立して検出する強弱位置センサ25aと巾位置センサ25bと上下位置センサ25cを備え、マッサージ軌跡として、指圧施療部位の違いにより上下駆動部10又は強弱駆動部8を選択して駆動することで実現する複数種類の指圧マッサージ軌跡と、揉み施療部位の違いにより上記3つの駆動部のうち2つの駆動部を駆動するか又は3つの駆動部を駆動することでそれぞれ実現する複数の揉みマッサージ軌跡とを有し、指圧マッサージにおいては、強弱位置センサ25aと巾センサと上下位置センサ25cによる位置情報に基づいて強弱駆動部8と巾駆動部9と上下駆動部10を駆動して施療子2を該当する施療者の目的とする指圧施療部位に位置合わせすると共に、位置合わせ動作の後に該位置合わせした指圧施療部位に対応した指圧マッサージ軌跡となるように上下駆動部10又は強弱駆動部8を駆動するように制御し、揉みマッサージにおいては、強弱位置センサ25aと巾位置センサ25bと上下位置センサ25cによる位置情報に基づいて強弱駆動部8と巾駆動部9と上下駆動部10を駆動して施療子2を該当する施療者の目的とする揉み施療部位に位置合わせすると共に、位置合わせ動作の後に位置合わせした部位が肩の首の場合は強弱駆動部8、巾駆動部9を、位置合わせした部位が肩の場合は強弱駆動部8、巾駆動部9、上下駆動部10を、位置合わせした部位が背中又は腰の場合は上下駆動部10、巾駆動部9をそれぞれ制御して当該位置合わせした揉みマッサージ部位に対応した揉みマッサージとなるように駆動するように制御する制御部27を備えているとを特徴とするものである。
【0007】
このような構成とすることで、指圧マッサージ、揉みマッサージのそれぞれにおいて、強弱位置センサ25aと巾センサと上下位置センサ25cによる位置情報に基づいて強弱駆動部8と巾駆動部9と上下駆動部10を駆動して施療子2を該当する施療者の目的とする指圧施療部位に位置合わせをして、目的とする指圧施療部位で設定された指圧マッサージ軌跡又は目的とする揉み施療部位で設定された揉みマッサージ軌跡となるように3つの駆動部のうち目的とする駆動部を駆動して実現される施療子2による1つのマッサージ軌跡をそれぞれ変え、指圧マッサージ、揉みマッサージというマッサージの形態の違い毎にそれぞれ施療者の施療位置に応じた手技に近いより効果的なマッサージを実現することができる。
【0008】
また、施療位置に応じて施療子2の押し込み方向を変化させるように制御する制御部27を設けることが好ましい。
【0009】
このような構成とすることで、施療子2の押し込み方向を変化させるという簡単な手段で施療位置に応じた手技に近いより効果的なマッサージを実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】
本発明のマッサージ機Aは椅子型マッサージ機であり、椅子の座部4の後部に背もたれ1を設け、背もたれ1に機械的施療動作を行う施療子2を設けて構成してあり、施療者は座部4に座ると共に背もたれ1に背もたれした状態で、施療子2による機械的施療動作を行うことでマッサージを行うようになっている。
【0014】
図1にはマッサージ機Aの主体を構成する主体ブロック7が示してあり、この主体ブロック7は背もたれ1に上下移動自在に配置される。
【0015】
主体ブロック7には施療子2を異なる方向にマッサージ動作させるための2つ以上の独立して駆動できる駆動部を備えていて、この2つ以上の駆動部のうち1つ又は2つ以上の駆動部を駆動することにより施療子2による1つのマッサージ軌跡を実現するようにしている。
【0016】
添付図面に示す実施形態においては、施療子2を異なる方向に移動して異なるマッサージ動作させるための2つ以上の駆動部として背もたれに持たれた施療者側への突出方向及び突出方向と反対方向に(つまり前後方向に)施療子2を動作させる強弱駆動部8と、施療子2を巾方向に動作させてマッサージ動作させる巾駆動部9と、上下方向に動作させてマッサージする上下駆動部10とを有している。
【0017】
主体ブロック7の両側板11間には巾駆動軸12が回動自在に取付けてある。巾駆動部9はモータ13bの回転により巾駆動軸12を回動するように構成してあり、巾駆動軸12には外周に雄ねじ12aを設けてあり、この雄ねじ12aは巾駆動軸12の長手方向の中間部を境にして左右の雄ねじ12aは互いに逆ねじの関係となっている。この巾駆動軸12の左右の雄ねじ12aにはそれぞれ振動装置3を有する施療子アーム5に設けた巾送りナットが螺合してあり、施療子アーム5の回転方向の運動は後述の強弱駆動用歯車14により行われるので、巾駆動部9のモータ13bを正転あるいは逆転することで、プーリ、ベルト、プーリを介して巾駆動軸12が正転方向、あるいは逆転方向に回転して一対の施療子アーム5が互いに近づいたり、あるいは互いに離れたりする動作、つまり、巾方向(左右方向)の移動を行うようになっている。
【0018】
施療子アーム5の上記巾方向の可動範囲の両外側に一対の強弱駆動用歯車14が配置してあり、この一対の強弱駆動用歯車14は扇形をした歯車主体の円弧の部分に歯を設けた円弧状歯車14aにより構成してあり、円弧の中心孔が巾駆動軸12に遊嵌してあり、左右両側の強弱駆動用歯車14は同士が連結部材16により連結してある。また、左右両側の強弱駆動用歯車14間には少なくとも1つ以上の(実施形態では2つ)巾駆動支軸15が架設してあり、この巾駆動支軸15は巾駆動軸12と平行であり、巾駆動支軸15には一対の施療子アーム5に設けた孔部が移動自在に被嵌してある。
【0019】
左右一対の円弧状歯車14aには後述の強弱駆動部8におけるモータ13aの回転を伝達する一対の伝達用歯車19が噛み合っている。
【0020】
強弱駆動部8のモータ13aの回転により伝達機構を介してギアボックス17と一方の側板11に回転自在に軸支した強弱駆動軸18を回動するようになっており、強弱駆動軸18の両端部に設けた一対の伝達用歯車19をそれぞれ一対の円弧状歯車14aに噛み合っている。したがって、強弱駆動部8のモータ13aを正転、逆転駆動することで、強弱駆動軸18が回転し、強弱駆動軸18が回転することで伝達用歯車19が回転し、円弧状歯車14aが巾駆動軸12を回転中心として回動し、これにより施療子アーム5を巾駆動軸12を回転中心として回動し、施療子アーム5の先端部に設けた施療子2の人体側への突出量(前後方向の突出量)を可変するようになっている。つまり、施療子アーム5が回動することで施療子2は円弧運動をし(実施形態では巾駆動軸12と同軸を回転中心とした円弧運動をし)て上下方向及び前後方向に移動するようになっていて人体に対する施療子2の当たる強弱を可変するようになっている。
【0021】
主体ブロック7に設けた上下駆動部10は駆動源であるモータ13cを正転、逆転駆動することで、両端部にピニオン20a、ローラ部22を設けた上下駆動軸20を回転し、上下駆動軸20が回転することでピニオン20aが正転又は逆転するようになっている。
【0022】
主体ブロック7は図2に示すような椅子21の背もたれのフレームに設けた上下方向レール50に上記上下駆動軸20の両端部のローラ部22を上下移動自在に取付け、上下方向レールに設けたラックに上記ピニオン20aを噛み合わせてあり、上下駆動部10のモータ13cを上記のように正転あるいは逆転駆動することで、ラックに噛み合ったピニオン20aを正転あるいは逆転して主体ブロック7(つまり主体ブロック7に設けた施療子2)を上方又は下方に移動するようになっている。ここで、主体ブロック7の両側板11の上部にはローラ23が回転自在に設けてあり、このローラ23も上記上下方向レール50に上下移動自在に嵌め込んである。
【0023】
主体ブロック7に設けた施療子2を人体側への突出方向に動作させる強弱駆動部8と、施療子2を巾方向に動作させる巾駆動部9と、施療子2を上下方向に動作させる上下駆動部10とにはそれぞれ各駆動部の駆動に起因した施療子2の動作による位置を検出するセンサ、各駆動部の駆動に起因した施療子2の速度を検出するセンサを備えている。
【0024】
そして、各駆動部のセンサからの信号により1つの駆動部を動作させることによるマッサージ動作や2つ以上の駆動部を連動させることによるマッサージ動作を制御部27により制御して行うようになっている。
【0025】
すなわち主体ブロック7に設けた強弱駆動部8には強弱駆動部8の駆動に起因した施療子2の揺動位置を検出するセンサ25a(強弱位置センサ)と強弱駆動部8の駆動に起因した施療子2の前後方向の移動速度を検出するセンサ26a(強弱回転センサ)を設けてあり、また、巾駆動部9には巾駆動部9の駆動に起因した施療子2の巾方向の位置を検出するセンサ25b(巾位置センサ)と巾駆動部9の駆動に起因した施療子2の巾方向の移動速度を検出するセンサ26b(巾回転センサ)を設けてあり、また、上下駆動部10には上下駆動部10の駆動に起因した施療子2の上下方向の位置を検出するセンサ25c(上下位置センサ)と上下駆動部10の駆動に起因した施療子2の上下方向の移動速度を検出するセンサ26c(上下回転センサ)を設けてある。なお、上下駆動部10に設けるセンサとしては後述のように上下駆動部10の駆動に起因した施療子2の上下位置を検出するセンサ25cのみを設けてもよい。
【0026】
なお、制御部27によりモータ13aを制御する場合、モータ13aの駆動に起因した施療子2の揺動位置、移動速度を制御するようになっており、この場合、強弱位置センサ25a、強弱回転センサ26aによりそれぞれモータ13aの駆動に起因した施療子2の揺動位置、移動速度を検出し、設定通りの強弱動作を行うように制御部27により制御するようになっている。また、制御部27によりモータ13bを制御する場合、モータ13bの駆動に起因した施療子2の巾方向の位置、巾方向の移動速度を制御するようになっており、この場合、巾位置センサ25b、巾回転センサ26bによりそれぞれ巾方向の位置、移動速度を検出し、設定通りの巾方向駆動動作を行うように制御部27により制御するようになっている。更に、制御部27によりモータ13cを制御する場合、モータ13cの駆動に起因した施療子2の上下方向の位置、上下方向の移動速度を制御するようになっており、この場合、上下位置センサ25c、上下回転センサ26cによりそれぞれ位置、移動速度を検出し、設定通りの上下方向駆動動作を行うように制御部27により制御するようになっている。なお、上下駆動部10に設けるセンサとして上下駆動部10の駆動に起因した施療子2の上下位置を検出するセンサ25cのみを設けた場合には、上下位置センサ25cにより上下位置を検出し、設定通りの上下方向駆動動作を行うように制御部27により制御する。
【0027】
図9には制御ブロック図が示してあり、本発明のマッサージ機Aには被施療者の体形に基づいた施療位置を特定するための施療位置手段31が設けてある。施療位置手段31としては、例えば、マッサージ機Aの操作器に被施療者の身長を入力する身長入力部を設け、身長入力部に被施療者の身長のデータが入力されると、身長データに基づき、該被施療者が椅子の座部4に座ると共に背もたれ1に背もたれした状態における「首」、「肩」、「背中」、「腰」の位置を自動的に計算して求めるためのもので、このようにして求めた該当する被施療者の「首」、「肩」、「背中」、「腰」の位置情報に基づいて施療子2による「首」のマッサージ、「肩」のマッサージ、「背中」のマッサージ、「腰」のマッサージを行うように制御部27により制御されるようになっている。この場合、施療子2の位置を検出する施療子位置計測手段25を構成する上記した強弱位置センサ25a、巾位置センサ25b、上下位置センサ25cにより求めた施療子2位置情報に基づいて施療子2が上記のようにして設定された該当する被施療者の「首」又は「肩」又は「背中」又は「腰」のどの位置に位置するかにより施療位置を特定するものである。
【0028】
また、上記例では操作器に設けた身長入力部に被施療者の身長のデータを入力して、身長データに基づき、該被施療者が座部4に座ると共に背もたれ1に背もたれした状態における「首」、「肩」、「背中」、「腰」の位置を自動的に計算して求めるように構成した施療位置手段31の例を示したが、施療位置手段31としては、被施療者が椅子の座部4に座ると共に背もたれ1に背もたれした状態において、圧力センサにより被施療者の体形の起伏を検出することで「首」、「肩」、「背中」、「腰」の位置を検出するようにしたものでもよい。もちろんこれらにのみ限定されず、他の方法により被施療者の施療位置を特定するようにしてもよい。
【0029】
そして、本発明においては、施療子2によりマッサージするに当たり、施療子2による施療位置に応じて(つまり、上記のように求められた被施療者の「首」又は「肩」又は「背中」又は「腰」位置に応じて)施療子2のマッサージ軌跡を変化させるように複数の駆動部(強弱駆動部8、巾駆動部9、上下駆動部10)制御部27により制御するようになっている。
【0030】
例えば、指圧マッサージを行う場合、「肩」と「背中」、「腰」とで施療子2のマッサージ軌跡を変化させる上記駆動部を制御部27するのであるが、この場合、「肩」を指圧マッサージする場合、施療子位置計測手段25である上記したセンサよる施療子2の位置情報に基づいて、強弱駆動部8を駆動して施療子2を図4(a)に示すように破線状態から実線で示す強方向に突出させると共に上下駆動部10を駆動して施療子2が被施療者(添付図面において被施療者を符号Mで示す)の肩に乗る位置まで移動させる。また、施療子2は左右方向(巾方向)においては被施療者が押し込んでほしい位置まで巾駆動部9により移動させる。このような位置合わせ動作の後に、「肩」の指圧マッサージ動作を行うのであるが、上記の位置合わせ状態から肩を上から下に向けて押し込むように上下駆動部10のみを駆動して図4(b)のように施療子2を上から押し込み、次に、上下駆動部10により施療子2を上昇させて引きぬく、という動作を交互に繰り返しながら「肩」の指圧マッサージを行うのである。つまり、「肩」の指圧マッサージは上下駆動部10の駆動のみによって施療子2のッサージ軌跡が実現される。
【0031】
一方、「背中」又は「腰」を指圧マッサージする場合、施療子位置計測手段25である上記したセンサよる施療子2の位置情報に基づいて、上下駆動部10により施療子2を「背中」又は「腰」位置まで移動させ、強弱駆動部8を駆動して施療子2を図5に示すように実線で示す弱方向に引き込ませる。なお、左右方向(巾方向)は施療者が指圧したい位置に巾駆動部9により移動する。このような位置合わせ動作の後に、「背中」又は「腰」の指圧マッサージ動作を行うのであるが、上記の位置合わせ状態から強弱駆動部8のみを駆動して図5の破線のように施療子2により「背中」又は「腰」を後ろから押すようにし、次に、図5の実線の位置に戻す、という動作を交互に繰り返しながら「背中」又は「腰」の指圧マッサージを行うのである。つまり、「背中」又は「腰」の指圧マッサージは強弱駆動部8の駆動のみによって施療子2の軌跡が実現される。
【0032】
また、揉みマッサージを行う場合、「首」と「肩」と「背中」、「腰」とで施療子2のマッサージ軌跡を変化させるように制御部27により上記駆動部を制御するのであるが、例えば、「首」をもみマッサージする場合、施療子位置計測手段25である上記したセンサよる施療子2の位置情報に基づいて、上下駆動部9、強弱駆動部8を駆動して施療子2を図6(a)に示すように首の高さで首の後ろ位置まで移動する。また、左右方向(巾方向)は首の太さにより首に触る程度の距離巾駆動部9により移動させる。このような位置合わせ動作の後に、「首」の揉みマッサージ動作を行うのであるが、上記の位置合わせ状態において、「首」を挟み揉みするように強弱駆動部8を駆動して施療子2を強方向(突き出す向き)に押出しつつ巾駆動部9を駆動して左右の施療子2間の巾を狭める方向に動かして「首」を挟む。上記強方向及び巾を狭める方向に所定量動かし終わると、上記とは逆に強弱駆動部8を駆動して施療子2を弱方向に引き込みつつ巾駆動部9を駆動して左右の施療子2間の巾を広げる方向に動かす。この動作を交互に繰り返すことで図6に示すような施療子2のマッサージ軌跡による「首」のもみマッサージするものである。
【0033】
また、「肩」をもみマッサージする場合、施療子位置計測手段25である上記したセンサよる施療子2の位置情報に基づいて、上下駆動部9、強弱駆動部8を駆動して施療子2を「肩」上の位置まで移動する。また、施療子2は左右方向(巾方向)においては被施療者が押し込んでほしい位置まで巾駆動部9により移動させる。このような位置合わせ動作の後に、「肩」の揉みマッサージ動作を行うのであるが、上記の位置合わせ状態において、強弱駆動部8を駆動して施療子2を強方向(突き出す向き)に、巾駆動部9を駆動して左右の施療子2間の巾を狭める方向に、上下駆動部10により施療子2を下降方向に動かす。この場合、巾の移動量は上記「首」の場合よりも少し大きめに設定する。上記のように強方向、巾狭方向、下降方向とも所定の量動き終わると、上記とは逆に強弱駆動部8を駆動して施療子2を弱方向に、巾駆動部9を駆動して左右の施療子2間の巾を広げる方向に、上下駆動部10を駆動して施療子2を上昇方向に動かす。この動作を交互に繰り返すことで図7に示すような施療子2のマッサージ軌跡による「肩」のもみマッサージするものである。
【0034】
また、「背中」又は「腰」をもみマッサージする場合、施療子位置計測手段25である上記したセンサよる施療子2の位置情報に基づいて、上下駆動部10により施療子2を「背中」又は「腰」位置まで移動させ、強弱駆動部8を駆動して施療子2を弱方向に引き込ませる。また、左右方向(巾方向)は左右の両施療子2間の巾が広い巾となるように巾駆動部9により移動して背中又は腰の広い位置まで移動する。このような位置合わせ動作の後に、「背中」又は「腰」の揉みマッサージ動作を行うのであるが、上記の位置合わせ状態において、「背中」又は「腰」を広く揉みほぐすイメージで、上下駆動部10を駆動して施療子2を下降方向に動かしつつ巾駆動部9を駆動して左右の施療子2間の巾を狭める方向に動かす。上記のようにして下降方向、巾狭方向とも所定の量動き終わると、上記とは逆に上下駆動部10を駆動して施療子2を上昇方向に動かしつつ巾駆動部9を駆動して左右の施療子2間の巾を広げる方向に動かす。この動作を交互に繰り返すことで図8に示すような施療子2のマッサージ軌跡による「肩」のもみマッサージするものである。
【0035】
上記のように、施療子2を異なる方向にマッサージ動作させるための2つ以上の独立して駆動できる駆動部を備えたものにおいて、被施療者の施療位置によって2つ以上の駆動部のうち1つ又は2つ以上の駆動部を駆動して実現する施療子2による1つのマッサージ軌跡をそれぞれ変えるように制御部27により制御するので、施療位置に応じた手技に近いより効果的なマッサージを実現することができるものである。
【0036】
そして、上記実施形態のように、施療子2を異なる方向に移動して異なるマッサージ動作させるための駆動部として施療子2の強弱方向に動作させてマッサージ動作させる強弱駆動部8と、施療子2を巾方向に動作させてマッサージ動作させる巾駆動部9と、上下方向に動作させてマッサージする上下駆動部10の3つの異なる駆動部を有しているものにおいては、上記のように施療する位置に応じた異なる多用なマッサージ軌跡を容易に実現をすることができるものである。
【0037】
【発明の効果】
上記のように本発明にあっては、指圧マッサージ、揉みマッサージのそれぞれにおいて、強弱位置センサと巾センサと上下位置センサによる位置情報に基づいて強弱駆動部と巾駆動部と上下駆動部を駆動して施療子を該当する施療者の目的とする指圧施療部位に位置合わせをして、目的とする指圧施療部位で設定された指圧マッサージ軌跡又は目的とする揉み施療部位で設定された揉みマッサージ軌跡となるように3つの駆動部のうち目的とする駆動部を駆動して実現される施療子による1つのマッサージ軌跡をそれぞれ変え、指圧マッサージ、揉みマッサージというマッサージの形態の違い毎にそれぞれ施療者の施療位置に応じた手技に近いより効果的なマッサージを実現することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマッサージ機の主体ブロックを示す斜視図である。
【図2】同上の全体側面図である。
【図3】(a)は同上のマッサージ機の動作説明図のための概略側面図であり、(b)は動作説明のための概略正面図である。
【図4】(a)は同上の肩の指圧マッサージのための位置合わせを説明する説明図であり、(b)は同上の指圧マッサージの説明図である。
【図5】同上の背中又は腰の指圧マッサージの説明図である。
【図6】(a)は同上の首の揉みマッサージのための位置合わせを説明する説明図であり、(b)は同上の揉みマッサージの説明図である。
【図7】同上の肩の揉みマッサージの説明図である。
【図8】同上の背中又は腰の揉みマッサージの説明図である。
【図9】同上の制御ブロック図である。
【図10】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
A マッサージ機
2 施療子
25 施療子位置計測手段
27 制御部
Claims (2)
- 施療子を人体側への突出方向に動作させる強弱駆動部と、施療子を巾方向に動作させる巾駆動部と、施療子を上下方向に動作させる上下駆動部とのそれぞれ独立して駆動制御がなされる3つの駆動部を備え、上記3つの各駆動部の駆動に起因した施療子の動作による位置をそれぞれ独立して検出する強弱位置センサと巾位置センサと上下位置センサを備え、マッサージ軌跡として、指圧施療部位の違いにより上下駆動部又は強弱駆動部を選択して駆動することで実現する複数種類の指圧マッサージ軌跡と、揉み施療部位の違いにより上記3つの駆動部のうち2つの駆動部を駆動するか又は3つの駆動部を駆動することでそれぞれ実現する複数の揉みマッサージ軌跡とを有し、
指圧マッサージにおいては、強弱位置センサと巾センサと上下位置センサによる位置情報に基づいて強弱駆動部と巾駆動部と上下駆動部を駆動して施療子を該当する施療者の目的とする指圧施療部位に位置合わせすると共に、位置合わせ動作の後に該位置合わせした指圧施療部位に対応した指圧マッサージ軌跡となるように上下駆動部又は強弱駆動部を駆動するように制御し、
揉みマッサージにおいては、強弱位置センサと巾位置センサと上下位置センサによる位置情報に基づいて強弱駆動部と巾駆動部と上下駆動部を駆動して施療子を該当する施療者の目的とする揉み施療部位に位置合わせすると共に、位置合わせ動作の後に位置合わせした部位が肩の首の場合は強弱駆動部、巾駆動部を、位置合わせした部位が肩の場合は強弱駆動部、巾駆動部、上下駆動部を、位置合わせした部位が背中又は腰の場合は上下駆動部、巾駆動部をそれぞれ制御して当該位置合わせした揉みマッサージ部位に対応した揉みマッサージとなるように駆動するように制御する制御部を備えていることを特徴とするマッサージ機。 - 施療位置に応じて施療子の押し込み方向を変化させるように制御する制御部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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