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JP4119300B2 - 椅子 - Google Patents

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JP4119300B2
JP4119300B2 JP2003125894A JP2003125894A JP4119300B2 JP 4119300 B2 JP4119300 B2 JP 4119300B2 JP 2003125894 A JP2003125894 A JP 2003125894A JP 2003125894 A JP2003125894 A JP 2003125894A JP 4119300 B2 JP4119300 B2 JP 4119300B2
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智一 村上
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Kokuyo Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背を背支桿に簡単に取り付けることができるようにした椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、オフィス等で使用される椅子の製造過程において、製造の最終的段階ともいえる組み立て作業は主に手作業によってなされている。この手作業の段階を効率化することはそのまま製造コストの削減につながることから、これら椅子においては、座り心地や機能についての改善のみならず、例えば、部品点数や工数の削減、構造の簡素化等の組み立て作業を効率化するための種々の工夫がなされてきた(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−9976号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような組み立て作業の効率化に関する工夫・改良は主に脚や座周りの構造など、改良がなされる部位は限られたものであった。
【0005】
一方、椅子の組み立て作業において、座の取付作業は座を座受けの上に置いた状態で組み立て作業を進めるのに比べ、背の取付作業は、背支桿と背支持部とを手で支えた状態で軸を挿通して連結するといった煩雑な作業が不可避なものであり、これが作業の効率化を阻む要因の一つになっている。
【0006】
そこで本発明は、椅子としての性能を好適に確保しつつ、背の組み付けに係る労力を軽減することを可能にする椅子を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明に係る椅子は、背と、該背を支持する背支桿とを具備し、背支桿に設けられ、該背支桿の幅方向に突出した水平軸と、前記背の一部を構成し、前記水平軸をけんどん方式によって挿通可能な挿通孔を有する一対の立壁を具備する背支持部と、同じく前記背の一部を構成し、前記背支桿と係わり合うことでその挿通孔に挿通した水平軸が当該挿通孔から抜脱する動作を制限する制限部とを具備し、制限部が背支桿と係わり合った状態で、背を背支桿に支持させてなり、前記背が、前記背支持部を有する背本体と、前記制限部を有する背カバーとを具備し、背本体を背支持部を介して背支桿の水平軸に仮保持し、その状態で背本体に背カバーを取り付けることによって、背カバーの制限部を背本体の背支桿に係わり合う位置に配置するようにしているものであって、前記制限部を、背カバーの外周部と異なる位置から背本体に向けて起立させて一対設け、前記一対の制限部が前記背支桿の両側縁を通過する状態に係り合わせ、背支桿の横方向の移動範囲を背支桿により制限するようにしていることを特徴とする
【0008】
ここに言う「けんどん方式」とは、一対の立壁の挿通孔に水平軸の両端部を挿通して架け渡すにあたり、先ず水平軸の一端部を対応する一方の挿通孔に経過的に深く呑み込ませ、しかる後、水平軸の他端部を、先に挿入した一端部を徐々に引き出しながら対応する他方の挿通孔に挿入していく取付方法をいう。そのためには、背支桿からの水平軸の突出量、背支桿の幅寸法、立壁の挿通孔の径と水平軸の径、挿通孔から立壁の前縁までの距離などが、取付状態である程度緩やかに嵌まり合う関係下に設定しておくことが必要である。
【0009】
しかして、本発明によると、けんどん方式により背支持部を水平軸に仮保持させることができるため、組み立ての際に背支桿と背支持部とを手で支えた状態で軸を挿通して連結するといった煩雑な作業を行なう必要がなく、背の組み付けに係る時間と労力を有効に削減することができる。そして、制限部がけんどん方式によって緩やかに取り付けた水平軸の脱落を防止し、必要であれば当該制限部にガタつきを抑止させる役割を担わせることもできるため、簡単な取付手順であっても背の適正な取付状態を有効に維持することが可能となる。
【0010】
また、本発明に係る椅子は、前記背が、前記背支持部を有する背本体と、前記制限部を有する背カバーとを具備し、背本体を背支持部を介して背支桿の水平軸に仮保持し、その状態で背本体に背カバーを取り付けることによって、背カバーの制限部を背本体の背支持部若しくは背支桿に係わり合う位置に配置するようにしているので、前記作用効果を得るにあたり、背カバーに制限部としての役割を担わせることで、別途に背の背面処理を行なうことを不要にすることができる。
【0011】
このため、椅子の部品点数の増加を極力抑え、組立て工数の簡素化を図ることが可能となる。
【0013】
このようなものであれば、請求項1の作用効果を得るにあたり、背支持部が別体の背支持部材であって簡素な部品により構成することができるため、この背支持部材を背支桿に仮保持させ、その背支持部材に背本体を取り付ける作業を、背本体の背面側を露出させた状態で確実に行うことができる。このため、組立て作業の便を有効に向上させることが可能となる。
【0014】
以上において、前記背を前記水平軸回りに首振り可能な状態で前記背支桿に支持するチルト機能を備える場合に、部品点数の一層の削減を図るためには、その背支桿が背支持部と当接することにより背の首振り範囲を両端において制限するような関係としておくことが有効である。
【0015】
このようなものであれば、背の首振り範囲を規制するために別途にストッパーを設けることが不要になる。よって、背の取り付けに関する部品点数を有効に削減することができる。
【0016】
具体的には、背支桿が水平軸より上部に当接部を具備し、当接部が背と当接することにより背の上向き方向の首振り範囲を制限するようにしたものであれば、背支桿の首振り範囲を制限する別体の部材が不要になると同時に、水平軸から当接部までの距離をある程度とって背から背支桿に局所的に高荷重が掛かることを回避することができる。
【0017】
また、背支桿が水平軸より下部に当接部を具備し、当接部が背支持部と当接することにより背の下向き方向の首振り範囲を制限するようにしたものであれば、背支桿の首振り範囲を制限する別体の部材が不要になると同時に、背を適切な待機姿勢に保つことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係る椅子は、図1の原理図に示すように、背1が、背本体10と背カバー13とを有し、この背本体10及び背カバー13が前後方向から背支桿12を挟み込んだ状態で当該背1が背支桿12に支持されるものである。
【0019】
背本体10は背板11および緩衝部分14からなる。
【0020】
背板11は、図1においては模式的に示しているが実際には前面側を凸とし背面側を凹とするように幅方向に湾曲させた長方形状の板材であり、背面側の中央付近にこの背板11を背支桿12に取り付けるための背支持部111を取り付け、またその四隅近傍に、この背板11に背カバー13を取り付けるための嵌合穴112を設けている。この背板11の素材には一定以上の強度を有する樹脂又は金属が用いられている。
【0021】
背支持部111は、後方及び上方に開口するチャネル状のものであり、背板11への取付壁から2枚の立壁111a、111bを起立させ、これらの立壁111a、111bに、背支桿12の水平軸121を挿し通すための挿通孔111c、111dをそれぞれ設けている。
【0022】
背支桿12は、少なくとも前方向に平面部分を有する金属製のパイプ材からなるもので、下端部が椅子本体の座受け若しくはその付近に支持され、そこから上方に立ち上がって、上端付近で背面側に向けて曲げ加工が施されている。そして、その屈曲部分に、幅方向に沿って水平軸121を背支桿12から突出させ、また上端に、棒状の背受け122をやはり幅方向に沿って背支桿12から突出させて設けている。水平軸121は、具体的には背支桿12の幅方向に設けた開口に挿し通して溶接等により固定したものであり、背受け122は背支桿12の上端に溶接等により固定したものである。
【0023】
以上において、背支桿12の幅はチャネル構造をなす背支持部111の溝幅よりも小さく、水平軸121は一対の立壁111a、111bよりも長寸であるなど、各部は水平軸121が背支持部111の立壁に設けられた挿通孔111c、111dにけんどん方式によって挿し通すことができる寸法関係にある。背受け122は、背支持部111が水平軸121に取り付けられた状態で当該水平軸121回りに回転したとき、背板11を優先的に当接させる位置に設けられている。
【0024】
背カバー13は、樹脂等を素材とした一体成形品であり、背板11の形状に略一致し、背面を覆う位置に配置される。そして、背板11の嵌合穴112に対応する部位に嵌合部131を突出させ、背支持部111の下方において背支桿12の幅方向両縁をその内法間に受け入れることができる位置に一対の制限部132を突出させている。嵌合部131は、頭部131cと基部131aの間に括れ部131bを有した軸状のもので、頭部131cは嵌合穴112の内径よりも径が大きいが縦スリット131dが入っていて、この縦スリット131dの部分で縮まることによって嵌合穴112に嵌まり合い、背カバー13を背本体10に確実に固定することができるように構成されている。また、制限部132は背カバー13の中央付近より立ち上がる一対の側面視コの字型をなす突起状のもので、その一対の制限部132、132間の距離は、上述した背支持部111の立壁111a、111bよりも狭く、背支桿12の側縁を挟み込むことができる関係に設定されている。
【0025】
次に、図1及び図2を参照して、背板11に設けられた背支持部111を背支桿12の水平軸121にけんどん方式にて取り付ける手法を中心に、背支桿12に背1を取り付ける手順を説明する。
【0026】
まず、背支桿12の水平軸121に背支持部111を近づけ(図2(a))、水平軸121の一方の突出部分121aを背支持部の一方の立壁111aに設けられた挿通孔111cへ斜め方向よりから背支持部111が背支桿12と当接するまで挿通する(図2(b))とともに、背支持部12の他方の立壁111bに設けられた挿通孔111dの箇所を水平軸121の他方の突出部分121bの位置に合致させるまで移動させる(図2(c))。そして背1を他方の挿通孔111cに向けて移動させ、結果的に水平軸121の両方の突出部分121a、121bを、背支持部111の両方の挿通孔111c、111dに挿入される位置に位置づける(図2(d))。この状態において、背支持部111と背支桿12は着脱可能な状態ではあるが、作業者は背1を支持する手を離しても背支桿12が背1を保持可能ないわゆる仮保持の状態になり、この状態において背1の組み付けに係る他の作業を別途行うことが可能である。次に仮保持の状態で背カバー13を背板11に結合させる。具体的には背板13に設けられた嵌合部131に背カバーに設けられた嵌合穴112を嵌合させることにより背板11と背カバー13を結合させる。この状態において背カバー13に設けられた一対の制限部132が背支桿12の両側縁を通過し、背支桿12の横方向の移動範囲が制限部132に制限されることとなり、水平軸121の突出部分121a、121bが背支持部111の挿通孔111c、111dから抜け落ちすることが不可能となる(図2(e))。このようにして背支桿12に背1を抜脱不能に取り付けることができる。
【0027】
以上のように、本実施形態に係る椅子は、背1と、該背1を支持する背支桿12とを具備する椅子を構成するにあたり、背支桿12に水平軸121を突出させて設ける一方、背1の一部に、前記水平軸121をけんどん方式によって挿通可能な挿通孔111c、111dを有する一対の立壁111a、111bを具備する背支持部111と、前記背支桿12と係わり合うことで背支持部111の挿通孔111c、111dに挿通した水平軸121が当該挿通孔111c、111dから抜脱する動作を制限する制限部132とを設け、背支桿12と制限部132との係わり合いを保った状態で、背1を背支桿12に支持させるようにしたものである。
【0028】
このように構成することにより、けんどん方式で背支持部111を水平軸121に仮保持させることが可能となるため、組み立て時に背支桿12と背支持部111とを担持した状態で軸を挿通して連結するといった煩雑な作業を行なう必要がなく、背1の組み付けに係る時間と労力を有効に削減して、製造効率を有効に向上させることが可能となる。
【0029】
具体的には、前記背1が、前記背支持部111を有する背本体10と、前記制限部132を有する背カバー13を具備し、背本体10を背支持部111を介して背支桿12の水平軸121に仮保持し、その状態で背本体10に背カバー13を取り付けることによって、一対の制限部132が前記背支桿12の両側縁を通過する状態にこれら制限部132及び背支桿12が係わり合う位置に配置するようにしている。
【0030】
このように、背カバー13に制限部132が備わることで、別途に制限部としての部材を導入したり、背1の背面処理を別途行なう作業を不要にすることができる。このため、椅子の部品点数の増加を極力抑えると同時に、組立て工数の簡素化を図ることが可能となる。
【0031】
なお、本実施形態に係る椅子は、前記背1が前記水平軸121回りに首振り可能な状態で前記背支桿12に支持されるものであって、背支桿12の上端に設けられた背受け122が、背板11と優先的に当接することにより背1の上向き方向の首振りを制限するものである。このようなものであれば、背2の首振り動作を、水平軸121から距離を隔てた位置で受けることができ、このようにトルクアームを小さくできることで背1が受ける荷重を無理なく確実に背支桿12に支持させることが可能となる。
対照例
次に、本発明に係る椅子の対照例の一つの実施形態に係る椅子について図3〜図5を用いて説明する。
【0032】
本実施形態において、背支桿22の基本的構造は上述した第1の実施形態と略同様であるが、背本体20に設けられた背板21の構造、背支持部211が背板21とは別体の背支持部材211である点、背支桿21の上部に背受けを設けていない点および制限部x1、x2を背板21側に設けた点が異なる。そうすることにより、背カバーを取り付ける前段階で、背支桿22に背2を抜脱不能に取り付けることを可能にしている。
【0033】
具体的に説明すると、背板21は、中央部の左右2箇所に、縦方向に延びるリブ21rを有し、そのリブ21rの一部に背支桿22の水平軸221を背面側から収容し得る凹部212a、212bを形成した樹脂製のもので、この凹部212a、212bに水平軸221を収容した状態で、水平軸221の端面に凹部212a、212bの内壁が当接ないし近接する関係に設定されている。
【0034】
背支持部材211は、背板21に対しねじ等により結合可能なもので、1枚の板材を折り曲げることによって、前記左右のリブ21rの内法間に嵌め込むことの可能なチャネル部Chと、このチャネル部Chの開口側において側壁211b、211cに連続した位置より延びる固定片211d,211eとを備えている。背支持部材211の左右の側壁211b、211cには挿通孔211f、211gが設けられており、当該背支持部材211のチャネル部Chを背板21のリブ21r、21r間に嵌め込んだ状態で、この挿通孔211f、211gが前記凹部212a、212bに連続する位置に配置されるようにしている。そして、この位置で、背支持部材211の四隅に設けたねじ挿通孔hを通過させた図示しないねじを背板21の背面の対応部位にねじ止め可能としている。チャネル部Chの側壁211b、211c間の内法寸法は、背支桿22の幅寸法よりも大きく設定されている。
【0035】
背支桿22は、第1の実施形態における背支桿12と形状及び水平軸221の位置は略同様であるが、水平軸221の直近上部前面において、背2に荷重がかかった際に背支持部材211のチャネル部Chの底壁211aに接することにより背2に掛かる荷重を受ける第1当接面222aと、水平軸221の直近下部前面において、背2に荷重がかからないときにチャネル部Chの底壁211aに接することにより背2を適切な待機姿勢に保つための第2当接面222bとが設定されている。
【0036】
次に、図2並びに図3〜図5を用いて、背支桿22に背2を取り付ける手順を説明する。
【0037】
背支桿22の水平軸221を背支持部材211に設けられた挿通孔211f、211gにけんどん方式により挿通することにより背支桿22に背支持部材211を仮保持させるまでの工程は図2(a)〜(d)に示す第1の実施形態と略同様である。その後本実施形態においては、背支持部材211の固定片211d、211eをねじにより背板21に固定する。図4は背支持部材211を背板21に固定した状態における断面模式図である。図4に示すように、背板21に設けられた凹部212a、212bが水平軸221を受け入れた状態で該水平軸211の端面に内壁を当接ないし密接させて横方向の移動を制限しており、この凹部212a、212bの内壁が本発明の制限部x1、x2として機能する。そして、第1の実施形態と同様、凹部212a、212bの内壁に設定した制限部x1、x2が水平軸211を介して背支持部材211と一体的に係わり合った状態にある限りにおいて、背2は背支桿22に抜脱不能に支持された状態を維持する。
【0038】
また、本実施形態において、背支桿22の水平軸221の近傍では、背支持部材211のチャネル部Chの底壁211aと背支桿22の当接面222a、222bとが当接することにより背支桿22が背2に係る荷重を受けることができる。図5は背支桿22が背支持部材211を支持する際の側面模式図である。まず、破線で示した背2に荷重がかからないとき、また、着座者が意図して背2に荷重をかけていない姿勢を保っているとき、背2は略直立した待機姿勢となる、このとき、背支持部材211の底壁211a下部が背支桿22の水平軸221よりも下の箇所に位置する当接面222bと当接することにより背2を適切な待機姿勢に保持することができるとともに(図5(a))、着座者が背2に荷重をかけた状態において背支持部材211の底壁211aの上部が背支桿22の水平軸221よりも上の箇所である当接面222aに当接することにより背2にかかる荷重を適切に受けることができる(図5(b))。
【0039】
以上のように、本実施形態に係る椅子は、背2と、該背を支持する背支桿22とを具備する椅子を構成するにあたり、背支桿22に幅方向に突出する水平軸221を設けるとともに、背2の一部に、前記水平軸221をけんどん方式によって挿通可能な挿通孔211f、211gを有する一対の立壁211b、211cを具備する背支持部材211と、前記背支持部材211と係わり合うことでその挿通孔211f、211gに挿通した水平軸221が当該挿通孔211f、211gから抜脱する動作を制限する制限部x1、x2とを設け、背支持部材211と制限部との係わり合いを保った状態で、背2を背支桿22に支持させるようにしたものである。
【0040】
このため、けんどん方式により背支持部材211を水平軸221に仮保持させることができ、組み立ての際に背支桿22と背支持部材211とを手で支えた状態で軸を挿通して連結するといった煩雑な作業を行なうことを不要にして、背1の組み付けに係る時間と労力を有効に削減するという前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0041】
また、本実施形態の具体的な構成としては、前記背2が、制限部x1、x2を有する背本体20と、この背本体20に取り付け可能な背支持部材211とを具備し、背支持部材211を背支桿22の水平軸221に仮保持し、その状態で背支持部材211に背本体20を取り付けることによって、背本体20の制限部x1、x2を背支持部材211に係わり合う位置に配置するようにしている。
【0042】
このようにして、背支持部材211が別体の部材であって簡素な部品により構成することができるため、この背支持部材211を背支桿22に仮保持させ、その背支持部材211に背本体20を取り付ける作業を、背本体20の背面側を露出させた状態において的確に行うことができ、手探りで嵌め合わせるような事態を回避して、組立て作業の便を確実に向上させることが可能となる。
【0043】
さらに、本実施形態に係る椅子は、前記背2が前記水平軸221回りに首振り可能な状態で前記背支桿22に支持されるものであって、背支桿22が、背支持部材211と当接することにより背2の首振り範囲を両端において制限するものである。
【0044】
このようなものであれば、背2の首振り範囲は背支持部材211および背支桿22によって制限される構造であるため、背支桿22の首振り範囲を規制する別異のストッパー等が不要になる。よって椅子を構成する部品点数を有効に削減することができる。
【0045】
具体的には、背支桿22が水平軸221より上部に当接部たる当接面222aを具備し、当接面222aが背支持部材211と当接することにより背2の上向き方向の首振りを制限するものであり、背2に受ける荷重を背支桿22に無理なく適切に支持させることができる。加えて、背支桿22が水平軸221材より下部に当接部たる当接面222bを具備し、当接面222bが背支持部2と当接することにより背2の下向き方向の回動を制限するものであり、背2を適切な待機姿勢に保って、着座動作に支障を来たさないようにしておくことができる。
【0046】
なお、各部の具体的構成については、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、背の組み付けの際に背支桿と背支持部とを手で支えた状態で軸を挿通して連結するといった煩雑な作業を行なうことを不要にして、背の取り付けに係る時間と労力を有効に削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る椅子の原理図。
【図2】同実施形態に係る模式図。
【図3】本発明に係る椅子の対照例の一つの実施形態に係る椅子の原理図。
【図4】同実施形態に係る模式図。
【図5】同実施形態に係る模式図。

Claims (5)

  1. 背と、該背を支持する背支桿とを具備し、
    背支桿に設けられ、該背支桿の幅方向に突出した水平軸と、
    前記背の一部を構成し、前記水平軸をけんどん方式によって挿通可能な挿通孔を有する一対の立壁を具備する背支持部と、
    同じく前記背の一部を構成し、前記背支桿と係わり合うことでその挿通孔に挿通した水平軸が当該挿通孔から抜脱する動作を制限する制限部とを具備し、
    制限部が背支桿と係わり合った状態で、背を背支桿に支持させてなり、
    前記背が、前記背支持部を有する背本体と、前記制限部を有する背カバーとを具備し、背本体を背支持部を介して背支桿の水平軸に仮保持し、その状態で背本体に背カバーを取り付けることによって、背カバーの制限部を背本体の背支桿に係わり合う位置に配置するようにしているものであって、
    前記制限部を、背カバーの外周部と異なる位置から背本体に向けて起立させて一対設け、前記一対の制限部が前記背支桿の両側縁を通過する状態に係り合わせ、背支桿の横方向の移動範囲を背支桿により制限するようにしていることを特徴とする椅子。
  2. 前記制限部を、背カバーの中央付近より立ち上げて一対設けている請求項1記載の椅子。
  3. 前記背が前記水平軸回りに首振り可能な状態で前記背支桿に支持されるものであって、背支桿が、背支持部と当接することにより背の首振り範囲を両端において制限するものである請求項1又は2記載の椅子。
  4. 背支桿が水平軸より上部に当接部を具備し、当接部が背支持部と当接することにより背の上向き方向の首振り範囲を制限するものである請求項3記載の椅子。
  5. 背支桿が水平軸より下部に当接部を具備し、当接部が背支持部と当接することにより背の下向き方向の首振り範囲を制限するものである請求項3又は4記載の椅子。
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