JP4075461B2 - 通信システム、通信端末及び通信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線及び有線で通信を行うことのできる通信システムに関し、より詳細には、無線と電力線とを適宜に切り替えて通信を行うことのできる通信システムに関するものである。さらに、無線および電力線において伝送レートの異なる通信モードを最適に切り替えて通信を行うことのできる通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の無線/有線の切り替えを行う通信システムは、有線通信が可能と思われるような状況下でも、実際に有線通信を行うためには専用の通信線が必要であり、また、LANなどの有線網を確保することが困難な場合には無線での通信を継続する必要があった。そのため、有線がつながらないために無線のみを使用するなど、無線通信のトラフィックを必要以上に占有していた。このような不具合を解消するために、例えば、実用新案登録第2583238号公報などが開示されている。この公報の技術によれば、無線送信機と有線送信機とを備えていて、それぞれの接続可能な状態を検出することにより無線通信と有線通信とを適切に切り替えることができる。しかし、この技術においても有線通信専用の通信線が必要であり、汎用性のある電力線を用いて搬送を行うことはできない。そこで、特許第2749248号公報などには、無線と電力線とを併用した電力線搬送システムの技術が開示されている。この技術によれば、子機を架台(充電器)から外した場合には通常の無線通信を行うことができると共に、子機が架台に載置されている場合には子機から電力線(つまり、商用電源ライン)を通して親機へ有線通信を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の無線と電力線とを併用した電力線搬送システムにおいては、コンセントを何処でも差し込めるという汎用性にもかかわらず、無線通信と有線通信とを適切に切り替える考慮がされていない。つまり、架台(充電器)がコンセントに差されているか否かにかかわらず、子機が架台(充電器)に載置された場合には、無線通信から有線通信への切り替え動作が働いてしまい、有線通信が確立されない状態になることもある。同様にして、子機を架台(充電器)に載置して通信を行っている最中に、子機を架台(充電器)から外して通信を継続しようとするとき、無線回線が通信不可能な状態にあると通信が切断されてしまう虞がある。また、無線/有線の切り替え時に生じる未送データが送信されないなど、送信データの連続性がなくなってしまう虞がある。さらには、信号レベルやパケットのエラーレートを判断しないで無線/有線の切り替えを行っているため、データ信号の品質が低下したり通信に混乱が生じることもある。
【0004】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、切り替え先系統の信号搬送が可能か否かを判断して無線と電力線との通信切り替えを行う共に、無線/電力線の切り替え時において未送データが確実に送信されるような通信システムを提供するものである。さらに、無線の複数の通信モードと電力線の複数の通信モードから最適な通信モードを選択して切り替えることのできる通信システムを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、通信相手との間で無線回線を介して通信を行う無線系統と、通信端末に電力を供給する電力線を介して通信相手との間で通信を行う有線系統とを選択的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、データ伝送レートの異なる複数の通信モードごとの、無線系統と有線系統における通信品質レベルを検出する通信品質検出手段と、通信品質検出手段で検出された通信品質レベルの中から最適な通信品質レベルを判定し、最適と判定した通信品質レベルに対応する通信モードを選択する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の通信システムは、有線系統を介して通信を行っている間に無線系統の信号品質を検出し、その無線系統が所定の通信品質以上である場合には、有線系統から無線系統へ系統切り替えを行うことを特徴とする。つまり、本発明の通信システムによれば、例えば、電力線を介して通信を行っている間に、無線系統の通信品質を検出して、その無線系統の通信品質が所定の通信品質以上であれば、直ちに、電力線の有線系統から無線系統へ系統切替えを行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明における通信システムの実施の形態の幾つかを説明する。以下、各実施の形態に共通する本発明の特徴は、無線通信装置がクレードル(充電器)に戴置されまたはアダプタに接続されていて、しかも電力線と物理的に結合されている場合においては、無線による通信の代りに電力線を用いた搬送通信を行えるようにした点である。さらに、無線による通信中に充電器やアダプタなどを通して電力線に接続された場合は、無線通信相手が同様に電力線による通信を利用可能であるか否かを検索し、利用可能な場合には相手側の通信装置とのネゴシエーションを行ってから、無線による通信から電力線への搬送通信へ自動的に切り替えられ、未送データが残ることなく通信が継続されるようにした点である。
【0034】
また、電力線によって相手側の通信装置と直接搬送通信ができない場合でも、適当なルーティングルールによって電力線搬送ゲートウェイを選択し、選択された電力線による搬送通信路を用いて通信を継続できるようにした点である。さらには、他の通信システムとの干渉などによって無線通信の継続が困難になった場合でも、電力線による通信に切り替えることにより安定した通信が確保できるようにした点である。このようにして、場所的な制約が少ない電力線を用いた通信網による有線通信を活用しながら無線通信との効果的な棲み分けを行い、無線資源の有効活用を図っている。
【0035】
第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態において、親機・子機を用いて無線/有線の切り替えを行う通信システムの概念図である。つまり、この図は、子機2を無線/有線に切り替える通信システムの概念を示している。同図において、この通信システムは、親機1と、親機1を介して通信を行う子機2と、子機2の充電を行うクレードル(充電器)3と、親機1及びクレードル3のそれぞれと電力線とを接続するためのコンセント4と、電力線の分配を行う分電盤5と、屋内の積算電力を計測する電力メータ6と、屋外からの電力線を引き込む引込線7と、電柱8に戴置され電力ケーブル9からの高電圧を降圧する柱上変圧器10と、電柱8に戴置され、引込線7からの電力線信号を光信号に変換してファイバケーブル11へ伝送する光ファイバモデム12とによって構成されている。
【0036】
このように構成された通信システムにおいて、通常、子機2が通信を行うときは、親機1との間で無線通信を行い、親機1より電話線(図示せず)を通して外部と通信を行っている。ここで、子機2がクレードル3に戴置され、かつクレードル3がコンセント4に接続されているとき、子機2の通信回線は、子機2→クレードル3→コンセント4→親機1→コンセント4→分電盤5→電力メータ6→光ファイバモデム12→光ファイバケーブル11のルートで確立される。つまり、屋外の電柱8から子機2までは電力線を介して通信回線が確立される。このとき、電力線による通信が可能な状態にあれば、子機2は、電力線より光ファイバモデム12と光ファイバケーブル11とを介して通信を行う。
【0037】
尚、子機2をクレードル3に戴置することにより、もう一つの目的である子機2に内蔵されている二次電池の充電を行うことができる。つまり、子機2は定期的にクレードル3の上に置かれて二次電池を充電することができる。したがって、万一、二次電池の容量が通信を継続するための最低容量を下回った場合でも、クレードル3に接続することにより通信を継続するのに必要な電力を確保することができる。もちろん、このようにして子機2を充電している状態のまま電力線を介して有線通信を行うこともできる。
【0038】
また、子機2による有線通信だけでなく、携帯電話機からも電力線を介した有線通信を行うことができる。図2は、本発明の第1の実施の形態において、携帯電話機を用いて無線/有線の切り替えを行う通信システムの概念図である。つまり、この図は、携帯電話機13を無線/有線に切り替えるときの通信システムの概念を示している。尚、図2において、図1と同一名称のものは同一符合が付してある。図2において、この通信システムは、携帯電話機13と、携帯電話機13の充電を行うクレードル(充電器)3と、クレードル3と電力線とを接続するコンセント4と、電力線の分配を行う分電盤5と、屋内の積算電力を計測する電力メータ6と、屋外からの電力線を引き込む引込線7と、電柱8に戴置され電力ケーブル9からの高電圧を降圧する柱上変圧器10と、電柱8に戴置され、引込線7からの電力線信号を光信号に変換してファイバケーブル11へ伝送する光ファイバモデム12と、携帯電話機13に対して無線及び有線によって通信エリアを形成する無線装置14とによって構成されている。本実施の形態1おいては、無線装置14は、基地局を示す。
【0039】
このように構成された通信システムにおいて、通常、携帯電話機13が通信を行うときは、無線装置14との間で無線通信を行っている。ここで、携帯電話機13がクレードル3に戴置され、かつクレードル3がコンセント4に接続されているとき、携帯電話機13の通信回線は、携帯電話機13→クレードル3→コンセント4→分電盤5→電力メータ6→光ファイバモデム12→光ファイバケーブル11→無線装置14のルートで有線によって確立される。つまり、屋外の電柱8から携帯電話機13までは電力線を介して通信回線が確立される。このとき、電力線による通信が可能な状態にあれば、携帯電話機13は、電力線、光ファイバモデム12及び光ファイバケーブル11を介して無線装置14と通信を行う。もちろん、携帯電話機13がクレードル3に戴置されているときは、携帯電話機13に充電が行われることはいうまでもない。
【0040】
次に、第1の実施の形態における通信システムについてさらに詳細に説明する。前述した図1の親機・子機及び図2の携帯電話機における無線/有線の切り替えシステムの構成は全く同じであるので、以下の説明では、図2の携帯電話機を用いた場合について詳細に説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態における携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。また、図5は、本発明の第1の実施の形態におけるクレードルの内部構成を示すブロック図である。つまり、図4は、図2における携帯電話機13の内部構成を示し、図5は、図2におけるクレードル3の内部構成を示している。もちろん、図4が、図1における子機2の内部構成であって、図5が、図1におけるクレードル3の内部構成であっても構わない。
【0041】
図4において、携帯電話機13は、アンテナを介してRF信号を送受信するRF送受信部21と、RF信号とベースバンド信号との変換処理を行う変復調部22と、無線通信区間での伝送に必要な信号処理(例えば、パケット化や多重化やスクランブル化)を行うチャネルコーディング部23と、無線系統と電力線系統とに通信回線を切り替えるスイッチ部24と、ベースバンド信号に対して適切な信号処理を行うデータ処理部25と、データ処理部25によって振り分けられたデータの表示を行う表示部26と、データの入出力を行う入出力部27と、無線を介して送受信される信号や電力線を介して送受信される信号の品質レベルを検出する信号品質検出部28と、信号品質検出部28からの信号レベル品質情報に基づいてスイッチ部24の切り替え制御を行うスイッチ制御部29と、携帯電話機13の各部を制御して通信が適切に行われるように処理を行う通信制御部30と、電力線の通信系統の受け渡しを行う通信インタフェース31と、携帯電話機13で使用する電力を一時蓄積する二次電池32と、二次電池32から供給される電力を適宜に電圧変換して携帯電話機13の各部へ電力を供給する電源部33と、二次電池32を充電制御する充電コントローラ34と、クレードル3に電源系統を接続するための電源インタフェース35と、インタフェース接続検出器36とによって構成されている。
【0042】
また、図5に示すクレードル3は、AC100Vなどの商用電源からの電力をDC5Vなどの直流電圧に変換するAC/DC電源部41と、AC/DC電源部41からの直流電力を携帯電話機13の充電回路へ供給するための電源インタフェース42と、携帯電話機13との間で通信信号の受け渡しを行う通信インタフェース43と、電力線通信区間での伝送に必要な信号処理を行うチャネルコーディング部44と、信号の変調及び復調を行う変復調部45と、50/60Hzの商用電源周波数と信号伝送に必要な周波数帯域以外の周波数を除去するフィルタ部46と、クレードル3の各部を制御して電力線による有線通信が適切に行われるように処理を行う通信制御部47とによって構成されている。また、変復調部45の出力は、図4の信号品質検出部28に接続され、電力線を介して送受信される信号の品質レベルが信号品質検出部28で検出される。
【0043】
次に、図4及び図5を用いて携帯電話機13による無線通信及び有線通信の動作を説明する。先ず、図2で携帯電話機13がクレードル3から取り外されて無線による通信を行う場合について説明する。この場合は、図4に示す携帯電話機13の構成のみによって通信の動作が行われる。図4において、表示部26または入出力部27から入力された信号は、データ処理部25において必要なデータの処理が行われる。ここで、携帯電話機13は図5に示すクレードル3から切り離されているので、信号品質検出部28が、無線で送受信するための信号の品質レベルを検出して、その信号の品質が一定のレベル以上であれば、スイッチ制御部29の制御によって、スイッチ部24は、通信回線を無線系統へ切り替える。
【0044】
これによって、データ処理部25で処理された信号は、スイッチ部24を通してチャネルコーディング部23に送られて、無線通信区間での伝送に必要な信号処理が行われる。さらに、チャネルコーディング部23を出た信号は、変復調部22においてベースバンド信号よりRF信号に変換され、RF送受信部21よりアンテナを介してRF信号が無線で出力される。一方、アンテナから入ってきたRF信号はRF送受信部21で受信され、変復調部22においてRF信号からベースバンド信号に変換される。さらに、ベースバンド信号は、チャネルコーディング部23で無線通信の伝送に必要な信号処理が行われてスイッチ部24を通り、データ処理部25で適切な信号処理が行われた後、表示部26や入出力部27へ振り分けられる。以上のような信号処理の流れは、通信制御部30において適切に処理されている。さらに、携帯電話機13の電源としては、二次電池32から供給される電力を電源部33において適宜に電圧変換して使用する。尚、電源部33は、二次電池32を充電制御するための充電コントローラ34を備えている。
【0045】
次に、図2で携帯電話機13がクレードル3に戴置されて電力線による有線通信を行う場合について説明する。この場合は、図4に示す携帯電話機13の通信インタフェース31及び電源インタフェース35と、図5に示すクレードル3の通信インタフェース43及び電源インタフェース42とがそれぞれ接続されて通信の動作が行われる。図5のクレードル3において、AC100Vなどの商用電源からの電力は、AC/DC電源部41によって所望のDC電圧に変換されてクレードル3内の各部へ供給される。さらに、AC/DC電源部41から出力されるDC電力は、電源インタフェース42及び図4の電源インタフェース35を介して、二次電池32に供給され、二次電池32から携帯電話機13の動作用電力及び充電用電力として供給される。
【0046】
一方、AC100Vなどの商用電源に重畳された電力線の通信信号は、フィルタ部46において、信号伝送に必要な周波数帯域のみが通過し、信号伝送に必要な周波数帯域以外の周波数成分及び50/60Hzの商用電源周波数が除かれる。フィルタ部46を通過した信号は変復調部45において復調される。さらに、チャネルコーディング部44において電力線による通信に必要な処理が行われた後、通信インタフェース43を介して、携帯電話機13へ送信される。
【0047】
ここで、携帯電話機13は図5のクレードル3と接続されているので、電力線で送受信するための信号の品質レベルは変復調部45に通信インタフェース31を介して接続された信号品質検出部28で検出され、その信号の品質が一定のレベル以上であれば、その情報はスイッチ制御部29に送られる。スイッチ部24は、スイッチ制御部29の制御によって、通信回線を電力線系統へ切り替える。したがって、クレードル3の通信インタフェース43からの電力線の通信信号は、携帯電話機13の通信インタフェース31を介して、スイッチ部24よりデータ処理部25へ送信される。そして、データ処理部25において電力線による通信に適合したデータに処理され、表示部26や入出力部27へ振り分けられる。以上のような信号処理の流れは、通信制御部30において適切に処理されている。このように、図4の携帯電話機13を図5のクレードル3に戴置して充電を行っているときは、クレードル3と携帯電話機13の充電系統が結合されて充電が行われると共に、クレードル3と携帯電話機13との通信インタフェース同士も接続されて、データのやり取りが行われるようになっている。また、通信インタフェース31及び電源インタフェース35にはインタフェース接続検出器36が接続され、このインタフェース接続検出器36は携帯電話機13がクレードル3に戴置されているか否かを判断する。
【0048】
第2の実施の形態
図3は、本発明の第2の実施の形態において、充電機能を内蔵したパソコンを用いて無線/有線の切り替えを行う通信システムの概念図である。つまり、この図は、充電機能を備えた携帯端末、つまりパソコン51を無線/有線に切り替える通信システムの概念を示している。パソコン51は、少なくとも、無線によって通信を行うための無線カード52と充電を行うためのアダプタ53とを備えている。したがって、第1の実施の形態で述べたようなクレードルはなく、必要に応じてアダプタ53により充電を行うことができる。尚、コンセント55から先の配線系統は前述の図2の場合と同じであるので省略してある。
【0049】
パソコン51の通常の使用状態においては、無線カード52と無線装置54との間で無線による通信が行われる。また、パソコン51を充電するためにアダプタ53をコンセント55に接続すると電力線による通信も可能となる。つまり、パソコン51から、アダプタ53及びコンセント55を介して、図示しない屋内の電力線から光ファイバケーブルを経て、図示されていない相手パソコンとの間で有線による通信を行うことができる。
【0050】
図6は、本発明の第2の実施の形態におけるパソコンの内部構成を示すブロック図である。つまり、この図は、無線通信と電力線通信の両方の機能を備えたパソコンなどの携帯端末通信機の構成を示している。図6において、パソコン51は、無線通信系統と電力線通信系統と電源系統と共通部分とによって構成されている。
【0051】
無線通信系統は、アンテナを介してRF信号を送受信するRF送受信部61と、RF信号とベースバンド信号との変換処理を行う変復調部62と、無線通信区間での伝送に必要な信号処理(例えば、パケット化や多重化やスクランブル化)を行うチャネルコーディング部63とによって構成されている。また、電力線通信系統は、電力線通信区間での伝送に必要な信号処理を行うチャネルコーディング部71と、信号の変調及び復調を行う変復調部72と、信号伝送に必要な周波数帯域のみを通過させ、信号伝送に必要な周波数帯域以外の周波数及び50/60Hzの商用電源周波数を除去するフィルタ部73とによって構成されている。さらに、電源系統は、パソコン51の各部へ電力を供給する二次電池76と、二次電池76から供給される電力を適宜に電圧変換してパソコン51の各部へ電力を供給しおよび二次電池76を充電制御するAC/DC電源部75とによって構成されている。
【0052】
また、共通部分は、無線通信系統と電力線通信系統とに通信回線を切り替えるスイッチ部64と、ベースバンド信号に対して適切な信号処理を行うデータ処理部65と、データ処理部65によって振り分けられたデータの表示を行う表示部66と、データの入出力を行う入出力部67と、無線を介して送受信される信号や電力線を介して送受信される信号の品質レベルを検出する信号品質検出部68と、信号品質検出部68からの信号レベルの品質情報に基づいてスイッチ部64の切り替え制御を行うスイッチ制御部69と、パソコン51の各部を制御して通信が適切に行われるように処理を行う通信制御部70と、光ファイバやADSLや無線などによって他のネットワークと接続するネットワークインタフェース74とによって構成されている。
【0053】
次に、図6を用いてパソコン51による無線通信及び有線通信の動作を説明する。先ず、パソコン51をハンディ状態にして無線による通信を行う場合について説明する。つまり、AC/DC電源部75のソケットがコンセント(図示せず)に接続されていない場合は、信号品質検出部68が無線で送受信するための信号の品質レベルを検出して、信号の品質が一定のレベル以上であれば、スイッチ制御部69の制御によって、スイッチ部64は、通信回線を無線系統へ切り替える。
【0054】
そして、アンテナから入力された信号は、第1の実施の形態における図4の場合と同様の経路を辿りネットワークインタフェース74に達する。つまり、アンテナから入ってきたRF信号はRF送受信部61で受信され、変復調部62においてRF信号からベースバンド信号に変換される。さらに、ベースバンド信号は、チャネルコーディング部63で無線通信の伝送に必要な信号処理が行われてスイッチ部64を通り、データ処理部65で適切な信号処理が行われた後、表示部66や入出力部67へ振り分けられる。さらに、データ処理部65で処理された信号はネットワークインタフェース74を介して他のネットワークに送信される。以上のような信号処理の流れは、通信制御部70において適切に処理されている。また、表示部66または入出力部67から入力されてアンテナ側へ送信される信号の処理の流れについても図4の場合と同じであるので、その説明は省略する。
【0055】
次に、図3において、パソコン51のアダプタ53をコンセント55に接続し、電力線を介して有線による通信を行う場合について説明する。AC100Vなどの商用電源に重畳された電力線の通信信号は、フィルタ部73において、信号伝送に必要な周波数帯域は通過し、信号伝送に必要な周波数帯域以外の周波数成分及び50/60Hzの商用電源周波数は除かれる。フィルタ部73を通過した信号は変復調部72において復調される。さらに、チャネルコーディング部71において電力線による通信に必要な処理が行われる。ここで、パソコン51は電力線に接続されているので、信号品質検出部68が電力線で送受信するための信号の品質レベルを検出して、その信号の品質が一定のレベル以上であれば、スイッチ制御部69の制御によって、スイッチ部64は、通信回線を電力線系統へ切り替える。
【0056】
したがって、通信信号は、スイッチ部64よりデータ処理部65へ送信される。そして、データ処理部65において電力線による通信に適合したデータに処理され、表示部66や入出力部67へ振り分けられる。また、データ処理部65で処理された信号はネットワークインタフェース74を介して他のネットワークに送信される。以上のような信号処理の流れは、通信制御部70において適切に処理されている。尚、ネットワークインタフェース74からは、光ファイバやADSL、無線アクセス等のネットワークに接続されている。このようにして、無線による通信と電力線による通信の切り替えは、スイッチ部64によって行われる。つまり、ネットワークインタフェース74からの信号を無線/電力線のどちらに流すか、または、無線/電力線のどちらの信号系を優先して動かすかなどをスイッチ部64によって決定する。尚、AC/DC電源部75による二次電池76の充電制御や、各部へ供給する電力制御については図5に示す第1の実施の形態と同じであるので、その説明は省略する。
【0057】
次に、通信機器間におけるデータ通信を無線/有線に切り替える具体的な実施例を説明する。例えば、第1の実施の形態における図2のようにクレードル3を備える携帯電話機13と、第2の実施の形態における図3のように充電機能を内蔵するパソコン51との通信によって、無線と電力線とを切り替えて通信を実行する場合について説明する。図7は、携帯電話機とパソコンによる無線通信の概念図であり、図8は、携帯電話機とパソコンによる電力線通信の概念図である。先ず、図7のように、携帯電話機13とパソコン51とが無線装置14を介して無線通信を行い、パソコン51は他のネットワークまたは電力線によって他の通信機器と通信を行っている。
【0058】
次に、図8のように、携帯電話機13をクレードル3に載置すると、クレードル3に繋がる電力線とパソコン51に繋がる電力線とがLANケーブル、光ファイバケーブル等を介して接続される。そして、携帯電話機13とパソコン51との間で電力線による通信が可能か否かの交渉が行われる。ここで、電力線による通信が可能な状態であれば電力線通信への切り替えが行われて、携帯電話機13とパソコン51との間で電力線による通信が実行される。もちろん、このとき、パソコン51は他のネットワークまたは電力線によって他の通信機器と通信を行うことができる。また、携帯電話機13とパソコン51との間で電力線による通信中に携帯電話機13をクレードル3から外したとき、無線による通信が可能な状態にあれば無線通信への切り替えが行われる。尚、切り替え時における未送データは無線通信への切り替え後に再送されるので、通信データの連続性は保たれている。
【0059】
以上説明したように、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の通信システムにおいては、携帯電話機やパソコンなどの通信端末は、通信用電力を充電するためのクレードルやアダプタなどの電力供給手段を備えている。そして、通信端末と通信相手との間で、無線信号を伝送して通信を行う無線系統と電力供給手段に電力を供給する電力線に信号を伝送して通信を行う有線系統とを切り替えて通信を行うように構成されている。さらに、通信端末は、通信系統の信号品質を検出し、その通信系統が使用可能か否か判定する信号品質検出手段と、信号品質検出手段の判定結果に基づいて、無線系統と有線系統との系統切り替えを行うスイッチ手段とを備えたことを特徴としている。さらに、通信端末は、スイッチ手段が系統切り替えを行う過程で未送データが存在したか否かを判定し、未送データが存在したときは系統切り替え後に未送データを送信する未送データ送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0060】
また、通信端末においては、信号品質検出部28は、無線系統による通信中に電力供給手段が電力線に接続されて充電を行っているとき、その無線系統に接続されている通信相手が有線系統を利用可能であるか否かを検索する。そして、この信号品質検出部28が、通信相手との間で有線系統による通信を利用可能と判定した場合は、通信端末が通信相手と通信交渉を行い、無線系統から有線系統へ系統切り替えを行っている。さらに、信号品質検出部28が、通信相手との間で有線系統による通信を利用不可能と判定した場合は、予め定めたルーティングルールに従って他の電力線の経路を選択し、選択された電力線の経路を用いて無線系統から有線系統へ系統切り替えを行っている。
【0061】
次に、フローチャートを用いて、通信機器間において無線/電力線の切り替えを行う動作の流れを詳細に説明する。先ず、携帯電話機をクレードルに載置して無線通信から電力線通信へ切り替えるときの動作の流れを説明する。図9は、無線通信中に携帯電話機をクレードルに載置したときの動作の流れを示すフローチャートである。つまり、このフローチャートは、図8のように携帯電話機を載置するクレードル3とパソコン51の電源が共に電力線に接続されており、かつ、互いに電力線経由で通信できる状態のときの動作の流れを示している。
【0062】
先ず、携帯電話機13がクレードル3と接続されていないとき、すなわち、充電が行われていない状態で、携帯電話機13に内蔵された二次電池の電力で通信動作をしており、携帯電話機13とクレードル3との間でインタフェースが接続されていないときは、携帯電話機13は無線通信機能を用いてパソコン51との間で無線通信を行っている(ステップS1)。尚、この場合には携帯電話機13とパソコン51の回りの空間において、周波数的及び時間的に電波資源を占有することになる。
【0063】
続いて、携帯電話機13をクレードル3に載置すると、インタフェース接続検出器36は携帯電話機13がクレードル3に接続されたことを検出し(ステップS2)、携帯電話機13とクレードル3との間のインタフェースを有効にして、クレードル3内の電力線通信機能を初期化して電力線の接続能力を検索する(ステップS3)。尚、この間は、無線通信機能は継続されて、携帯電話機13とパソコン51との間の無線通信は行われている。ここで、信号品質検出部28は、クレードル3がコンセントに接続されているか否かなど、電力線系統が物理的に形成されているか否かを判断し(ステップS4)、電力線系統が形成されていれば(ステップS4でYesの場合)、携帯電話機13はクレードル3に対して電力線接続要求を出す(ステップS5)。
【0064】
そして、信号品質検出部28は、パソコンからのACK(Acknowledge:肯定応答)があるか否かを判定する。つまり、無線で通信している通信相手(パソコン51)が、電力線通信が可能であるか否かの問い合わせを行い、その回答が肯定的なものであるか否かを判断する(ステップS6)。もし、電力線通信が可能であるとの返答が得られれば(ステップS6でYesの場合)、所定のプロトコルに従って、携帯電話機13とパソコン51との間で電力線通信のリンクを張り、受信レベルやビットパターンやエラーレートなどを測定する(ステップS7)。このようにして電力線通信リンクが確立した後、信号品質検出部28は、通信すべきデータの品質レベルを判断する(ステップS8)。その結果によって、信号品質検出部28は、通信データの品質が良好であって電力線による通信接続が可能であるか否かを判定する(ステップS9)。ここで、電力線による通信接続が可能であれば(ステップS9でYesの場合)、信号品質検出部28はスイッチ制御部29を介してスイッチ部24に、通信回線を電力線系統に切り替えるように通知する(ステップS10)。このようにして電力線通信に移行したら(ステップS11)、無線通信リンクを開放して無線通信を停止し(ステップS12)、以後は電力線通信を継続する(エンド)。
【0065】
一方、上記の過程において、ステップS4で、クレードル3がコンセント4に接続されていない場合(ステップS4でNoの場合)、ステップS6で、パソコンからのACKがない場合(ステップS6でNoの場合)、ステップS9で、電力線による通信接続が不可能であると判定された場合(ステップS9でNoの場合)など、携帯電話機13の通信相手側が電力線通信機能を持たなかったり、現在電力線通信を使用できなかったり、あるいは、何らかの理由で電力線による通信を利用できないと判断された場合は、他の電力線通信回線があるかを検索し(ステップS13)、もし他の電力線通信回線がある場合には(ステップS13でYesの場合)、ステップS10に進み通信回線を電力線に切り替え、もし他の電力線通信回線がない場合には(ステップS13でNoの場合)、ステップS14に進み、無線通信をそのまま継続させる。尚、上記における電力線通信の交渉作業は、携帯電話機13がクレードル3に接続されている間において定期的に行ってもよく、あるいは、データトラフィックの増減など通信状況の変化に連動して行ってもよい。
【0066】
次に、携帯電話機をクレードルから外して電力線通信から無線通信へ切り替えるときの動作の流れを説明する。図10は、電力線通信中に携帯電話機をクレードルから外すときの動作の流れを示すフローチャートである。図10において、携帯電話機13がクレードル3に戴置されて電力線接続による通信が行われているとき(ステップS21)、携帯電話機13がクレードル3から離れたことがインタフェース接続検出器36によって検知されると(ステップS22)、携帯電話機13は電力線による通信を一時停止して(ステップS23)、直前まで電力線通信を行っていた通信相手(パソコン51)に対して無線通信での接続を要求する(ステップS24)。尚、この間、クレードル3とパソコン51との間のデータのやり取りは一旦停止されるが、直ちに通信を再開できるようにリンクを保持したままにしておく。
【0067】
そして、携帯電話機13は、パソコンからのACKがあるか否かを判定する。つまり、現在、電力線で通信している通信相手(パソコン51)に対して無線通信が可能であるかどうかの問い合わせを行い、その回答が肯定的なものであるか否かを判断する(ステップS25)。もし、無線通信接続の要求に対し、無線通信が可能であるとの応答があれば(ステップS25でYesの場合)、所定のプロトコルに従って、携帯電話機13とパソコン51との間で無線通信のリンクを張り、受信レベルやビットパターンやエラーレートなどを測定する(ステップS26)。このようにして無線通信リンクが確立した後、携帯電話機13は通信すべきデータの品質を判断する(ステップS27)。そして、携帯電話機13は、通信データの品質が良好であって無線による通信接続が可能であるか否かを判定する(ステップS28)。
【0068】
ここで、無線による通信接続が可能であれば(ステップS28でYesの場合)、信号品質検出部28は通信回線を無線回線に切り替えるように通知する(ステップS29)。このようにして無線通信に移行したら(ステップS30)、電力線通信リンクを開放して電力線通信を停止する(ステップS31)。さらに、電力線通信から無線通信へ切り替えたときの未送データがあるか否かを判定し(ステップS32)、もし未送データがあれば(ステップS32でYesの場合)、その未送データを送信して(ステップS33)、無線通信を継続する(エンド)。もちろん、ステップS32で未送データがなければ(ステップS32でNoの場合)、そのまま電力線通信を継続する(エンド)。
【0069】
一方、ステップS25で、パソコンからのACKがない場合(ステップS25でNoの場合)、ステップS28で、携帯電話機13の無線通信接続要求に対して、無線による通信接続が不可能であるとの回答があった場合には(ステップS28でNoの場合)、携帯電話機13は、「無線通信が不可能であり、通信を継続するならばクレードルに携帯電話機を戻すようにユーザに促す」旨のメッセージまたは離脱アラームを発する(ステップS34)。さらに、このアラームが鳴動すると同時にクレードル接続タイマをスタートさせる(ステップS35)。そして、タイマがタイムアウトしたか否かが判定され(ステップS36)、携帯電話機13がクレードル3に戻される前にタイマがタイムアウトしてしまうと、つまり、一定の時間がたっても携帯電話機13がクレードル3に戻されず、かつ、無線通信を行うこともできないときには、クレードル3とパソコン51との間のリンクを切断して全ての通信を切断する(ステップS37)。
【0070】
一方、ステップS36においてタイマがまだ継続中であれば、携帯電話機13を戴置したクレードル3の接続状態が良好であるかが確認されたか否かの判定が行われる(ステップS38)。このとき、接続状態が不良で未接続の状態であれば、ステップS36に戻って、再度、タイマがタイムアウトしていないかどうかが確認される。このようにして、ある一定時間内に携帯電話機13がクレードル3に戻されれば、つまり、接続確認の結果がOKであれば、前記のステップS24でリンクを保持しておいた電力線を用いて通信を再開する(ステップS39)。このとき、電力線通信を再開するまでの過程において未送データがあるか否かを判定し(ステップS40)、もし未送データがあれば(ステップS40でYesの場合)、その未送データを送信して(ステップS41)、電力線による通信を継続する(エンド)。もちろん、ステップS40で未送データがなければ(ステップS40でNoの場合)、そのまま電力線による通信を継続する(エンド)。
【0071】
このような手順によって、無線による通信と電力線による通信の円滑な相互移行が可能となる。また、上記のような通信切替システムによって、無線と電力線との通信系統の切り替えを効果的に行うことのできるので、不必要な無線通信を省きつつ、無線通信のリソースを有効に活用した通信を実現することができる。例えば、無線LANなど無線通信資源の乏しいシステムにおいても、その資源を有効に活用することができる。
【0072】
以上述べた実施の形態は本発明を説明するための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。例えば、他の通信システムの干渉によって無線系統の通信に障害が生じたときは、通信端末を電力供給手段に接続することにより電力線による有線系統に自動的に切り替えるようにすることもできる。また、無線系統の通信に障害が生じてから予め設定した時間以内に電力供給手段に接続することによって有線系統に切り替えるようにすることもできる。このようにして、他の通信システムとの干渉等によって無線通信の継続が困難になった場合でも、電力線通信に切り替えることにより、常に安定した通信を確保することができる。
【0073】
また、本発明の無線/有線通信システムの応用例として以下のようなものが考えられる。第1には、無線/電力線切り替え通信システムのネットワークインタフェースが電力線通信であるようなシステムを構築することができる。つまり、無線/電力線切り替え通信システムのネットワークインタフェースがマルチアクセス方式の電力線インタフェースであって、同一のインタフェースを用いてクレードルと外部のネットワークとの両方に対し通信を行えるシステムを構築することができる。また、外部のネットワークが電力線であるシステムの場合は、例えば、電力線にアクセスする手段を屋外の電柱上に設置し、そこから外部のインタフェース(例えば、光ファイバなど)を用いてインターネット等へアクセスを行う。このようなシステムのイメージは図2の通りである。この場合、家庭内における既設の電力線の配線のみを用いて通信を行えるため、設置コストが安く、かつ、美観を損ねる可能性も少ない。
【0074】
第2に、無線通信の相手が屋外の公衆無線アクセスであるようなシステムを構築することができる。この場合は、通信方式の切替手順において、IPプロトコルなどのように通信の上位層での論理的なハンドオーバを行う。その手順としては、電力線通信への通信手段の切り替えを行う際に通信リンクだけでなく、上位レイヤでの通信経路の切り替えを含めた切り替えを行う。第3に、クレードルと無線/電力線通信装置を一体化したシステムを構築することができる。この場合は、第1の応用例で述べた例に準拠しており、クレードルが直接屋外に設置された電力線アクセスポイントと通信するようなイメージとなる。また、無線通信が、他の無線通信などからの干渉等によって継続が困難となった場合、電力線通信に切り替えることにより安定な通信を確保することが可能である。
【0075】
ところで、家屋やオフィスで使用される無線LANシステムや電力線搬送通信システムには、それぞれ次のような問題点がある。無線LANシステムは、部屋間の距離が大きい場合や、壁や家具などの障害物がある場合には、途中で信号が減衰してしまって電波が届きにくくなったり、人の動きなどによって時々刻々と電波の伝搬状況が変化したりする問題点がある。したがって、これらの問題点を改善させるために、変調方式や符号化率を変更して伝送レートを落すフォールバック方式や、送信アンテナまたは受信アンテナを切り替えるアンテナダイバーシチ方式などが採用されている。しかし、このような方式を採用するためには、フォールバック回路やダイバーシチ回路などを付加しなければないのでシステム全体の回路構成が複雑になる。
【0076】
一方、電力線搬送通信システムは、電力線に接続される機器の数が多くなったり機器の種類などによって、回線のインピーダンスが低下したり回線の雑音が増大したりする問題点がある。また、三相2線式電力の配線系統でU,V相に接続されるコンセントとV,W相に接続されるコンセントのように、配線系統が異なるコンセント間では伝搬する信号の減衰が大きくなる虞もある。そこで、これらの問題点を改善させるために、変調方式や符号化率を変更して伝送レートを落すフォールバック方式などが採用されているが、システム全体の回路構成が複雑になって装置が大きくなってしまうなどの問題がある。このような問題を解決するために以下に第3の実施の形態の通信システムとして説明する。
【0077】
第3の実施の形態
第3の実施の形態の通信システムは、無線LANと電力線搬送通信の両通信方式を備え、通信状況(以下、通信品質レベルという)に応じて通信モードを切り替える通信システムに関するものである。なお、通信モードとは、各通信方式とそれぞれの通信方式における伝送レートの組をいう。通常、無線LANと電力線搬送通信の2つの通信システムが共に安定した通信状態を確保することはできないので、何れかの通信システムが通信品質レベルの低い状態に陥った場合に、通信品質レベルの高い通信システムの通信モードに切り替えて通信を行う。ここで、通信モードの切り替えの判定基準となる通信品質レベルは、スループット、雑音レベル、遅延プロファイル、周波数上のディップ点、パケットエラーレート(PER:Packet Error Rate)、ビットエラーレート(BER:Bit Error Rate)、またはボタンの押下などである。
【0078】
第3の実施の形態の通信システムでは、無線LANと電力線搬送通信の両通信システムの通信品質レベルを取り込み、どの通信モードを採用するかを、無線LANと電力線搬送通信の区別なくシームレスに判定する判別手段を持っていることを特徴とする。例えば、単位時間当たりのデータ伝送量であるスループットを通信モードの切り替えの判定基準に用いる場合は、過去および現在のスループットの測定データに基づいて演算された各通信モードごとのスループット移動平均値を測定データテーブルに記録しておく。そして、測定データテーブルに記録されているスループット移動平均値のうちで一番高いスループット移動平均値を有している通信モードを選択して通信を行う。
【0079】
なお、本発明の通信システムでは、無線LAN以外に、ブルートゥース(Bluetooth)やUWB(Ultra Wideband)などを含んだ無線通信システムと、電力線搬送通信以外に、同軸ケーブル通信や電話線通信などを含んだ有線通信システムとの切り替えを行うこともできる。しかし、以下の実施の形態では、説明を容易にするために無線LANと電力線搬送通信の切り替えについて述べる。
【0080】
先ず、第3の実施の形態の通信システムにおいて、無線LANと電力線搬送通信とを通信品質レベルに応じて切り替える通信システム切替装置の構成について説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態における、無線LANと電力線搬送通信とを通信品質レベルに応じて切り替える通信システム切替装置の構成図である。なお、図11では、破線で示す通信システム切替処理部100の他に、入力側には、無線LAN用アンテナ101と無線LAN処理部102からなる無線系統と、コンセント105と電力線搬送通信処理部106からなる有線系統とが描かれ、出力側には負荷となるパソコン(PC)112が描かれている。したがって、これらを含めて説明する。
【0081】
通信システム切替処理部100は、各通信モードごとに過去数回分の測定データに基づいて移動平均値の演算を行う演算部103と、移動平均値から最適な通信モードを判定して選択する判定部104と、無線LAN処理部102からの受信データと電力線搬送通信処理部106からの受信データとを切り替える受信データ切替部107と、無線LAN処理部102への送信データと電力線搬送通信処理部106への送信データとを切り替える送信データ切替部108と、パソコン(PC)112との間で送受信されるデータの変調・復調処理を行う送受信データ処理部110と、各通信モードの過去数回分の測定データを格納し、および初期値や移動平均値をテーブルとして格納する記憶部111とによって構成されている。なお、Sgは通信モード切替信号である。
【0082】
図11における各装置および各部の動作についてさらに詳しく説明する。通信システム切替処理部100は、判定部104から出力された通信モード切替信号Sgによって無線LAN/電力線搬送を選択する。判定部104が無線LANを選択した場合には、無線LANにおける最適な伝送レートが選択される。一方、判定部104が電力線搬送を選択した場合には、電力線搬送における最適な伝送レートが選択される。
【0083】
演算部103は、記憶部111に記憶されている過去数回分の測定データと今回の測定データとに基づいて移動平均置の演算を行い、その結果を記憶部111に格納する。なお、記憶部111は、デフォルト状態においてはデータの初期値を測定データテーブルにして格納している。ここで、データの初期値とは、設計時に定められ、設置時に用いられる。また、判定部104は、記憶部111の測定データテーブルに記録された各通信モードに対応する移動平均値に基づいて最適な通信モードを選択する。さらに、受信データ切替部107は、判定部104から出力された通信モード切替信号Sgに基づいて、無線LAN処理部102または電力線搬送通信処理部106からの受信データを送受信データ処理部110へ切り替える。送信データ切替部108は、送受信データ処理部110からの送信データを無線LAN処理部102または電力線搬送通信処理部106へ切り替える。送受信データ処理装置110は、変調・復調などの送受信処理を行ってパソコン(PC)112との間で信号の送受信を行う。
【0084】
図11に示すような第3の実施の形態の通信システムでは、無線LANの通信システムと電力線搬送通信の通信システムを用い、種々の通信品質レベルの判定基準にしたがって通信モードをシームレスに切り替えることにより、常に最高の通信効率で通信を行うことが可能となる。通信モード切り替えの判定基準となる種々の通信品質レベルとしては、前述のように、スループット、雑音レベル、遅延プロファイル、周波数上のディップ点、PER、BER、ボタンの押下などを用いる。以下、それぞれの通信品質レベルを切り替え判定基準に用いる場合について詳細に説明する。
【0085】
<スループット>
先ず、単位時間当たりのデータ伝送量であるスループットを通信品質レベルの切り替え判定基準とする場合の動作を説明する。スループットを切り替え判定基準に用いる場合は、各通信モードの過去および現在のスループットの測定値に基づいて演算部103がスループット移動平均値を演算する。そして演算されたスループット移動平均値は測定データテーブルとして記憶部111に記憶される。通信モードを切り替えるときには、判定部104が、測定データテーブルの各通信モードのスループット移動平均値を比較し、スループット移動平均値が一番高い通信モードを選択して通信モードを切り替える。
【0086】
図12は、スループットを通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の測定データテーブルの一例である。図12に示す測定データテーブルには、通信モードごとに、スループットの切り替え判定を行う直前の数回分のスループット測定値に基づいて演算されたスループット移動平均値と、通信システムの設置時またはリセット時に設定されるスループット初期値とが格納されている。また、切り替え判定を行う直前の数回分のスループット測定値がない場合は、不足回数分はスループット初期値を用いてスループット移動平均値を求める。なお、スループット移動平均値およびスループット初期値の単位はMbpsである。
【0087】
通信モードには、無線LANと電力線搬送通信を示す電力線の二つの通信方式が示され、それぞれの通信方式ごとに幾つかの公称レートが示されている。例えば、無線LAN通信方式の『無線LAN6Mbps』や『無線LAN36Mbps』、電力線通信方式の『電力線6Mbps』や『電力線36Mbps』などが示されている。
【0088】
図12の測定データテーブルの場合は、『電力線20Mbps』の通信モードに対応するスループット移動平均値が13.3Mbpsで最も高い値である。したがって、判定部104はスループット移動平均値の一番高い通信モードである『電力線20Mbps』を選択して通信モードを切り替える。このとき、例えば、『電力線20Mbps』の通信モードが輻輳状態などのときは、電力線の通信モードは使えないので、判定部104は、無線LANの中でスループット移動平均値が最も高い通信モード、つまりスループット移動平均値が11.8Mbpsである『無線LAN18Mbps』を選択して通信モードを切り替える。
【0089】
次に、図11を用いて、スループット移動平均値を通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の通信システム切替処理部100の切替動作を説明する。先ず、受信動作について述べる。無線LAN用アンテナ101から受信された信号は無線LAN処理部102で処理され、受信データおよび通信品質レベルデータとして出力される。一方、コンセント105から電源コードを経由して受信された信号は電力線搬送通信処理部106で処理され、受信データおよび通信品質レベルデータとして出力される。このとき、通信品質レベルデータはデータ伝送量を示すスループット情報である。
【0090】
無線LAN処理部102から出力された受信データ、または電力線搬送通信処理部106から出力された受信データの何れかが受信データ信号切替部107によって選択されて送受信データ処理部110へ送出される。一方、無線LAN処理部102から出力された通信品質レベルデータと電力線搬送通信処理部106から出力された通信品質レベルデータは共に演算部103を介して記憶部111へ送出される。記憶部111では各通信モードごとに過去のスループット測定データを通信品質レベルデータとして測定データテーブルに保存しておく。
【0091】
つまり、記憶部111には各通信モードごとに過去数回分のスループット測定データがデータ取得時間情報と共に格納されている。記憶部11にスループット測定データが1つ入力される毎に一番古いスループット測定データが捨てられる。演算部103は、例えば過去10回分のスループット測定データを各通信モードごとに演算してスループット移動平均値として記憶部111に記憶させる。スループット初期値としては各通信モードごとに設計時に決められた代表値を記録する。なお、スループットの代表値としては、前述のように通信システムの設計時における代表値を記録してもよいが、その通信システムの使用状況を考慮したデータ伝送量に基づくスループット値としてもよい。また、所定の有効時間を過ぎたスループット移動平均値は捨てられて新しいスループット初期値に置き換えられる。なお、上位レイヤからのリセット信号によって図12に示す測定データテーブルの全てのスループット移動平均値は初期値にリセットすることができる。
【0092】
演算部103から出力された各通信モードのスループット移動平均値は判定部104に送られる。判定部104は、通信モードの切替タイミング(以下、通信モード切替周期という)毎に最適な通信モードを判定し、その判定結果を通信モード切替信号Sgとして出力する。図12の例では、通信モードが『電力線20Mbps』のときのスループット移動平均値が13.3Mbpsであって一番大きな値であるので、判定部104は『電力線20Mbps』の通信モードを選択するための通信モード切替信号Sgを出力する。
【0093】
また、通信相手からの通信モード変更要求にしたがって通信モードを変更する場合もある。通信相手からの通信モード変更要求は通信モード変更要求パケットなどによって行われる。この通信モード変更要求パケットがアンテナ101を介して受信された場合は、無線LAN処理部102で処理されて通信品質レベルデータとして出力される。また、この通信モード変更要求パケットがコンセント105を介して受信された場合は電力線搬送通信処理部106で処理されて通信品質レベルデータとして出力される。これらの通信品質レベルデータは、演算部103を経て判定部104で判定され、通信モード切替信号Sgとして出力される。そして、通信相手とのネゴシエーションを経て通信モードを変更する場合などに用いられる。
【0094】
次に、スループット移動平均値を切り替え判定基準に用いた場合の送信動作について説明する。パソコン(PC)112から出力された信号は、通信モード切替信号Sgによって指定された通信モードに従って送受信データ処理部110で送信データとして処理される。つまり、送受信データ処理部110で処理された送信データは、送信データ切替部108を経て無線LAN処理部102または電力線搬送通信処理部106へ送出される。そして、無線LAN処理部102の送信データはアンテナ101を介してネットワークへ出力され、電力線搬送通信処理部106の送信データはコンセント105を介してネットワークへ出力される。
【0095】
次に、通信品質レベルに応じて通信モードを切り替えるときの処理の流れをフローチャートによって説明する。図13は、スループットを通信品質レベルの判定基準として通信モードの切り替えを行う動作を示すフローチャートである。先ず、ステップS100において、通信モードの初期値を設定する。つまり、図12の測定データテーブルに各通信モードに対応する初期値を格納する。次に、通信モードの切替周期を設定する(ステップS101)。この切替周期で最適な通信モードへの切り替えを行う。このとき、この切替周期をカウントするためのタイマをスタートさせる(ステップS102)。
【0096】
次に、現在の通信モードにおける通信品質レベルを知るために、一定時間当たりのデータ伝送量であるスループットを測定する(ステップS103)。そして、今回測定したスループット測定値を含めて過去数回分のスループット測定値からスループット移動平均値を求める。例えば、過去9回のスループット測定値と今回測定したスループット測定値とを合わせた10回のスループット測定値からスループット移動平均値を求める(ステップS104)。次に、求められたスループット移動平均値を測定データテーブルの該当する通信モードの位置に格納する(ステップS105)。
【0097】
そして、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達しているか否か(タイマの値≧通信モード切替周期?)を判定し(ステップS106)、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達していなければ(ステップS106でNoの場合)、ステップS102に戻って、タイマの値が通信モード切替周期に達するまで、通信を行いながら直前の数回分のスループット測定値に基づいてスループット移動平均値を求め、求められたスループット移動平均値をその都度記憶部111へ格納する(ステップS102〜ステップS105)。
【0098】
一方、ステップS106で、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達すれば(ステップS106でYesの場合)、測定データテーブルに格納されている各通信モードのスループット移動平均値を比較する(ステップS107)。そして、スループット移動平均値が一番大きい通信モードを選択する(ステップS108)。以下、ステップS102に戻って、タイマで設定された切替周期ごとに、スループット移動平均値に基づいて最適な通信モードを選択して通信モードの切り替えを行う。
【0099】
なお、図13のフローチャートでは、有効時間を過ぎたスループット初期値を捨ててあらかじめ決められている代表値に置き換えたり、上位レイヤからのリセット信号によって測定データテーブルを初期値にリセットする動作は含まれていない。
【0100】
<雑音レベル>
次に、雑音レベルを通信モードの切り替え判定基準に用いる場合の動作について説明する。図14は、雑音レベルを通信モードの切り替え判定基準に用いる場合の測定データテーブルの一例である。雑音レベルを通信モードの切り替え判定基準に用いる場合は、各通信モードの単位周波数当たりの雑音レベルの初期値並びに過去および現在の測定値から雑音レベル移動平均値を求め、さらに、雑音レベル移動平均値と基準雑音値との差から相対雑音レベル移動平均値を求めて測定データテーブルに記憶させる。そして、各通信モードごとの相対雑音レベル移動平均値を比較して一番低い相対雑音レベル移動平均値の通信モードを選択する。
【0101】
最初の相対雑音レベル移動平均値の演算においては、雑音レベルの過去の測定値がないので、雑音レベル初期値と基準雑音値との差から相対雑音レベル移動平均値を求める。次回からの演算においては、次々と雑音レベルの測定値が入力されるので、過去数回分の雑音レベルの測定値から雑音レベル移動平均値を求め、その雑音レベル移動平均値と基準雑音値との差から相対雑音レベル移動平均値を演算して、図14の測定データテータテーブルに示すような相対雑音レベル移動平均値が得られる。
【0102】
このようにして測定データテータテーブルに記録された各通信モードごとの相対雑音レベル移動平均値を比較して、最も低い相対雑音レベル移動平均値を有する通信モードを選択する。図14の例では、通信モードが『無線LAN12Mbps』の相対雑音レベル移動平均値が−2dBで最も低い値であるので、『無線LAN12Mbps』の通信モードが選択される。
【0103】
次に、相対雑音レベル移動平均値に応じて通信モードを切り替えるときの処理の流れをフローチャートによって説明する。相対雑音レベル移動平均値に応じて通信モードを切り替える場合は、図13のスループットを判定基準として通信モードを切り替える場合のフローチャートにおいて、『スループット』を『雑音レベル』と読み替えればよい。
【0104】
図13において、『スループット』を『雑音レベル』と読み替えて通信モードの切り替え動作を説明する。先ず、通信モードの初期値を設定する(ステップS100)。つまり、図14の測定データテーブルに各通信モードに対応する雑音レベルの初期値を格納する。次に、通信モードの切替周期を設定する(ステップS101)。この切替周期で最適な通信モードへの切り替えを行う。このとき、この切替周期をカウントするためのタイマをスタートさせる(ステップS102)。
【0105】
次に、現在の通信モードにおける通信品質レベルを知るために、単位周波数あたりの雑音レベルを測定する(ステップS103)。そして、今回測定した雑音レベルの測定値を含めて過去数回の雑音レベルの測定値から雑音レベル移動平均値を求め、この雑音レベル移動平均値と基準雑音との差から相対雑音レベル移動平均値を求める(ステップS104)。次に、求められた相対雑音レベル移動平均値を測定データテーブルの該当する通信モードの位置に格納する(ステップS105)。
【0106】
そして、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達しているか否か(タイマの値≧通信モード切替周期?)を判定し(ステップS106)、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達していなければ(ステップS106でNoの場合)、ステップS102に戻って、タイマの値が通信モード切替周期に達するまで、通信を行いながら直前の数回分の雑音レベルの測定値に基づいて相対雑音レベル移動平均値を求め、その都度測定データテーブルに格納する(ステップS102〜ステップS105)。
【0107】
一方、ステップS106で、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達すれば(ステップS106でYesの場合)、測定データテーブルに格納されている各通信モードの相対雑音レベル移動平均値を比較する(ステップS107)。そして、相対雑音レベル移動平均値が一番小さい通信モードを選択する(ステップS108)。以下、ステップS102に戻って、タイマで設定された切替周期ごとに相対雑音レベル移動平均値に基づいて最適な通信モードを選択して切り替えを行う。
【0108】
<遅延プロファイル>
次に、遅延プロファイルを通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の動作について説明する。遅延プロファイルとは受信遅延波形の時間軸上の電力密度分布をいう。図15は、A,B,C,Dの各通信モードの受信遅延波形の時間軸上における電力密度分布を示す遅延プロファイルの一例である。遅延プロファイルとしては、例えばある点から他の点へ電力を伝搬したときの受信遅延波形の電力密度分布を時間軸の標準偏差σとして抽出する。図15に示すように、各通信モードによってそれぞれ電力密度分布は異なっており、それぞれの通信モードにおいて受信遅延波形の遅延時間の標準偏差σ(以下、遅延スプレッドという)を通信モードの切り替え判定基準に用いている。なお、ここで遅延スプレッドの単位はnsecで表わされる。
【0109】
図16は、遅延プロファイルを通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の測定データテーブルの一例である。遅延プロファイルの時間軸上の遅延時間の標準偏差σを通信モードの切り替え判定基準に用いる場合は、各通信モードの過去および現在の遅延スプレッドの測定値の幾つかを平均して求めた遅延スプレッド移動平均値と基準遅延スプレッド値との差、すなわち相対遅延スプレッド移動平均値を測定データテーブルに記憶しておく。そして、判定部104は、各通信モードの相対遅延スプレッド移動平均値を比較して、相対遅延スプレッド移動平均値が一番低い通信モードを選択する。
【0110】
最初の相対遅延スプレッド移動平均値の演算においては、遅延スプレッドの過去の測定値がないので、遅延スプレッド初期値と基準遅延スプレッドとの差から相対遅延スプレッド移動平均値を求める。次回からの演算においては、次々と遅延スプレッドの測定値が入力されるので、過去数回分の遅延スプレッドの測定値から遅延スプレッド移動平均値を求め、その遅延スプレッド移動平均値と基準遅延スプレッドとの差から相対遅延スプレッド移動平均値を求める。このようにして求められた各通信モードの相対遅延スプレッド移動平均値を比較すると、図16の例では、通信モードが『電力線12Mbps』の相対遅延スプレッド移動平均値が1.3nsecであり最も低い値であるので、『電力線12Mbps』の通信モードが最適な通信モードとして選択される。
【0111】
次に、相対遅延スプレッド移動平均値に応じて通信モードを切り替えるときの処理の流れをフローチャートによって説明する。相対遅延スプレッド移動平均値に応じて通信モードを切り替える場合は、図13のスループットを通信品質レベルの判定基準として通信モードを切り替える場合のフローチャートにおいて、『スループット』を『遅延スプレッド』と読み替えればよい。
【0112】
図13において、『スループット』を『遅延スプレッド』と読み替えて通信モードの切り替え動作を説明する。先ず、通信モードの初期値を設定する(ステップS100)。つまり、図12の測定データテーブルに各通信モードに対応する遅延スプレッドの初期値を格納する。次に、通信モードの切替周期を設定する(ステップS101)。この切替周期で最適な通信モードへの切り替えを行う。このとき、この切替周期をカウントするためのタイマをスタートさせる(ステップS102)。
【0113】
次に、現在の通信モードにおける通信品質レベルを知るために、受信遅延波形における遅延時間の標準偏差σである遅延スプレッドを測定する(ステップS103)。そして、今回測定した遅延スプレッドの測定値を含めて過去数回の遅延スプレッドの測定値から遅延スプレッド移動平均値を求め、この遅延スプレッド移動平均値と基準遅延スプレッドとの差から相対遅延スプレッド移動平均値を求める(ステップS104)。次に、求められた相対遅延スプレッド移動平均値を測定データテーブルの該当する通信モードの位置に格納する(ステップS105)。
【0114】
そして、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達しているか否か(タイマの値≧通信モード切替周期?)を判定し(ステップS106)、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達していなければ(ステップS106でNoの場合)、ステップS102に戻って、タイマの値が通信モード切替周期に達するまで、通信を行いながら直前の数回分の遅延スプレッドの測定値に基づいて相対遅延スプレッド移動平均値を求め、測定データテーブルへ格納する(ステップS102〜ステップS105)。
【0115】
一方、ステップS106で、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達すれば(ステップS106でYesの場合)、測定データテーブルに格納されている各通信モードの相対遅延スプレッド移動平均値を比較する(ステップS107)。そして、相対遅延スプレッド移動平均値が一番小さい通信モードを選択する(ステップS108)。以下、ステップS102に戻って、タイマで設定された切替周期ごとに相対遅延スプレッド移動平均値に基づいて最適な通信モードの切り替えを行う。
【0116】
<ディップ度合>
次に、受信信号のディップ度合を通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の動作について説明する。ディップ度合はディップ点から演算される量である。ここで、ディップ点とは受信信号の受信電力が周波数軸上で所定レベル(基準値)より落ち込む部分をいう。図17は、受信信号の周波数軸上における電力ディップ点を示す図である。図17では、受信電力が一定の周波数幅以上に亘って基準値より低下した周波数軸上の部分がディップ点として示される。周波数軸上のディップ度合を通信モードの切り替え判定基準に用いる場合は、各通信モードの受信電力の周波数軸上のディップ点についての過去および現在の測定値からディップ点の移動平均値を求め、このディップ点の移動平均値をディップ度合として測定データテーブルに格納しておく。そして、測定データテーブルのディップ度合(つまり、ディップ点の移動平均値)を比較して、ディップ度合が一番低い通信モードを最適な通信モードとして選択する。
【0117】
受信信号の周波数軸上の受信電力のディップ度合は、図17に示すように、例えば、(1)受信電力レベルが所定の周波数幅以上に亘って所定の基準値より小さくなったディップ点の数、(2)受信電力レベルが所定の基準値より小さくなったディップ点の周波数幅の合計、(3)受信電力が最大受信電力より所定の周波数幅以上に亘って所定のレベル低下したディップ点の数、(4)受信電力が最大受信電力より所定の周波数幅以上に亘って所定のレベル低下したディップ点の周波数幅の合計、などによって求めることができる。
【0118】
図18は、周波数軸上のディップ度合を通信モードの切り替え判定基準に用いる場合の測定データテーブルの一例である。この測定データテーブルでは、各通信モードごとに、ディップ度合および受信電力レベルの基準値(dBm)と受信電力レベルが基準値より低下した周波数幅(KHz)とが記録されている。ここで、ディップ度合としては、前述の(1)の受信電力レベルが所定の周波数幅以上に亘って一定の基準値より低くなったディップ点の数を用いている。例えば、通信モードが『無線LAN6Mbps』の場合は、受信電力レベルが周波数幅200KHz以上に亘って基準値のレベル−87dBmより低くなったディップ点の数が4個であることがディップ度合として示されている。そして、ディップ点の数、つまりディップ度合が最も少ない通信モードが最適な通信モードとして選択される。図18の例では、通信モードが『無線LAN18Mbps』の通信モードが、ディップ点の数が0個で最もディップ度合が低いので、『無線LAN18Mbps』の通信モードが最適な通信モードとして選択される。
【0119】
次に、周波数軸上のディップ度合に応じて通信モードを切り替えるときの処理の流れをフローチャートにしたがって説明する。図19は、周波数軸上のディップ度合を通信品質レベルの判定基準として通信モードの切り替えを行う動作を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、先ず、通信モードの初期値を設定する(ステップS200)。つまり、図18の測定データテーブルに各通信モードに対応するディップ度合の初期値を格納する。次に、通信モードの切替周期を設定する(ステップS201)。この切替周期で最適な通信モードへの切り替えを行う。このとき、この切替周期をカウントするためのタイマをスタートさせる(ステップS202)。
【0120】
次に、現在の通信モードにおける通信品質レベルを知るために、受信電力レベルが所定の周波数幅以上に亘って所定の基準値より低くなっているディップ点を測定する(ステップS203)。そして、測定されたディップ点からディップ度合いを計算する(ステップS204)。次に、ディップ度合を測定データテーブルの該当する通信モードの位置に格納する(ステップS205)。
【0121】
そして、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達しているか否か(タイマの値≧通信モード切替周期?)を判定し(ステップS206)、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達していなければ(ステップS206でNoの場合)、ステップS202に戻って、タイマの値が通信モード切替周期に達するまでディップ点を測定して、そのディップ点から計算されたディップ度合いを測定データテーブルの該当する通信モードの位置に格納する(ステップS202〜ステップS205)。
【0122】
一方、ステップS206で、タイマの値が通信モード切替え周期の時間に達すれば(ステップS206でYesの場合)、測定データテーブルに格納されている各通信モードのディップ度合を比較する(ステップS207)。そして、ディップ度合が一番小さい通信モードを選択する(ステップS208)。以下、ステップS202に戻って、タイマで設定された切替え周期ごとにディップ度合に基づいて通信モードを切り替える。
【0123】
<パケットエラーレート(PER)>
次に、パケットエラーレート(PER:Packet Error Rate)を通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の動作について説明する。PERとは、送信した総パケットに対する伝送に失敗したパケットの比率をいう。図20は、PERを通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の測定データテーブルの一例である。PERを通信モードの切り替え判定基準に用いる場合は、各通信モードのPERの過去および現在の測定値に基づいてPER移動平均値を演算し、そのPER移動平均値を各通信モードごとに測定データテーブルへ記憶しておく。そして、測定データテーブルに記録されているPER移動平均値を比較し、PER移動平均値が一番低い通信モードを選択する。なお、PERの過去の測定回数が所定値に達していない場合は、前述の各通信品質レベルのところで述べたように、PER初期値を用いてPER移動平均値を演算する。
【0124】
次に、PERに応じて通信モードを切り替えるときの処理の流れをフローチャートにしたがって説明する。PERに応じて通信モードを切り替える場合は、図13のスループットを通信品質レベルの判定基準として通信モードを切り替える場合のフローチャートにおいて、『スループット』を『PER』と読み替えればよい。
【0125】
図13において、『スループット』を『PER』と読み替えて通信モードの切り替え動作を説明する。先ず、通信モードの初期値を設定する(ステップS101)。つまり、図20の測定データテーブルに各通信モードに対応するPERの初期値を格納する(ステップS100)。次に、通信モードの切替周期を設定する。この切替周期で最適な通信モードへの切り替えを行う。このとき、この切替周期をカウントするためのタイマをスタートさせる(ステップS102)。
【0126】
次に、現在の通信モードにおける通信品質レベルを知るために、パケットの伝送失敗比率を示すPERを測定する(ステップS103)。そして、各通信モードのPERの過去および現在の測定値に基づいてPER移動平均値を演算し(ステップS104)、そのPER移動平均値を各通信モードごとに測定データテーブルへ格納する(ステップS105)。
【0127】
次に、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達しているか否か(タイマの値≧通信モード切替周期?)を判定し(ステップS106)、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達していなければ(ステップS106でNoの場合)、ステップS102に戻って、タイマの値が通信モード切替周期に達するまでPERを測定してPER移動平均値を演算し、そのPER移動平均値を測定データテーブルの該当する通信モードの位置に格納する(ステップS102〜ステップS105)。
【0128】
一方、ステップS106で、タイマの値が通信モード切替周期の時間に達すれば(ステップS106でYesの場合)、測定データテーブルに格納されているPER移動平均値を比較する(ステップS107)。そして、PER移動平均値の一番小さい通信モードを選択する(ステップS108)。以下、ステップS102に戻って、タイマで設定された切替周期ごとにPER移動平均値に基づいて通信モードを切り替える。
【0129】
<ビットエラーレート(BER)>
次に、ビットエラーレート(BER:Bit Error Rate)を通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の動作について説明する。BERとは、送信したデータに対するビットエラーの比率をいう。図21は、BERを通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の測定データテーブルの一例である。BERを通信モードの切り替え判定基準に用いる場合は、各通信モードのBERの過去および現在の測定値に基づいてBER移動平均値を演算し、そのBER移動平均値を各通信モードごとに測定データテーブルへ記憶しておく。そして、測定データテーブルに記憶されているBER移動平均値を比較し、BER移動平均値が一番低い通信モードを選択する。なお、BERの過去の測定回数が所定値に達していない場合は、前述の各通信品質レベルのところで述べたように、BER初期値を用いてBER移動平均値を演算する。
【0130】
BERを通信モードの切り替え判定基準に用いる場合は、個々の伝送データに対するビットエラーの比率に基づいて最適な通信モードを選択するので、前述のPERにおけるパケットの伝送エラー比率(PER)による通信品質レベルの判定に比べて、より精度の高い通信品質レベルの判定を行うことができる。なお、BERに応じて通信モードを切り替えるときの処理の流れは、前述のPERの場合の処理の流れで『PER』を『BER』と読み替えるだけなので、フローチャートによる動作の説明は省略する。
【0131】
前述の各通信品質レベルにおける測定データテーブルには、過去と現在の測定データおよびそのデータの取得時間情報も格納されているが、それらのデータについては省略してある。また、前述のスループット(図12)、雑音レベル(図14)、遅延プロファイル(図16)、PER(図20)、BER(図21)の測定データテーブルでは、通信レベルの切り替え判定基準として移動平均値を用いたが、通信レベルを切り替えようとする時点の直前の測定値を切り替え判定基準に用いてもよいし、現在の測定値を切り替え判定基準に用いてもよい。
【0132】
以上のように、種々の通信品質レベルに基づいて最適な通信モードに切り替える実施の形態を述べたが、これ以外にユーザの意思によって通信モードを切り替えることもできる。例えば、ボタンの押下を切り替えの判定基準に用いる場合は、各通信モードを指定するボタンの何れがユーザによって押されたかを常に記憶し、最も新たに押下された通信モードを指定するようにすることもできる。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の通信システムによれば、それぞれの通信モードの状況を見ながら、無線系統による通信と電力線系統による通信の両方を適宜に切り替えて使用することができる。これによって、無線LANなどのように無線通信資源の乏しいシスムにおいても、その通信資源を有効に活用することができる。また、通信端末装置の充電中には電力線によって通信が行われ、二次電池の充電電力が無線通信に使用されないので、二次電池の電力資源を有効に利用することができる。従って、充電電力を効率的に二次電池の充電に利用することができる。さらには、電力線による通信においては、わざわざ通信網を増設する必要がないので、通常の有線通信などに比べると通信ケーブルなどの通信媒体のコストを低減することができる。
【0134】
また、本発明の通信システムによれば、通信端末が電力供給手段に接続されていて電力線と物理的に結合されている場合で、かつ、無線系統による通信中において有線系統の信号品質が一定レベル以上であれば、自動的に無線系統から有線系統に切り替え、さらに、切替時において生じた未送データは有線系統に切り替えた後に送信するようにしている。これによって、通信されるデータ信号の連続性を保てると共に、無線による通信と電力線による通信の円滑な相互移行が可能となる。また、上記のような通信切替システムによって、無線と電力線との通信系統の切り替えを効果的に行うことのできるので、不必要な無線通信を省きつつ、無線通信のリソースを有効に活用した通信を実現することができる。
【0135】
また、本発明の通信システムによれば、通信端末が無線系統による通信中に電力供給手段などに接続された場合は、無線による通信相手が同様に電力線による有線系統を利用可能であるかどうかを検索する。そして、相互に有線系統を利用可能である場合には、通信端末が通信相手と通信交渉を行って、無線通信から電力線による有線系統の搬送通信へと、通信系統を自動的に切り替えて通信を継続している。これによって、無線通信による輻輳状態を回避しながら無線通信資源を有効に活用することができる。
【0136】
また、本発明の通信システムによれば、無線通信を行っている通信相手と直接的には電力線による搬送通信ができない場合でも、予め定めたルーティングルールによって電力線搬送ゲートウェイを選択して、選択された電力線を用いた搬送通信によって通信を継続することができる。このように、それぞれの通信系統の使用可能状況を見ながら、無線系統と最適な電力線の有線系統とに適宜切り替えて通信を行うことができる。これによって、無線LANなどのように無線通信資源の乏しいシスムにおいても、その通信資源を有効に活用することができる。また、通信端末の充電中には電力線による通信を行うことによって、二次電池の充電電力が無線通信に使用されることがなくなるので、二次電池の電力資源を有効に利用することができる。従って、充電電力を効率的に二次電池の充電に利用することができる。さらには、電力線による通信においては、わざわざ通信網を増設する必要がないので、通常の有線通信などに比べると通信ケーブルなどの通信媒体のコストを低減することができる。
【0137】
また、本発明の通信システムは、前記各発明において、他の通信システムの干渉によって無線系統の通信に障害が生じたとき、通信端末は、電力供給手段に接続することによって電力線による有線系統に切り替えることを特徴とする。特に、無線系統の通信に障害が生じてから予め設定した時間以内に電力供給手段に接続することによって有線系統に切り替えることを特徴とする。このようにして、他の通信システムとの干渉等によって無線通信の継続が困難になった場合でも、電力線通信に切り替えることにより、常に安定した通信を確保することができる。
【0138】
また、本発明の通信システムは、無線LANの他にブルートゥース(Bluetooth)やUWB(Ultra Wideband)からなる無線通信システムの通信モード、および電力線搬送通信の他に同軸ケーブル通信や電話線通信などからなる有線通信システムの通信モードの中から、通信品質レベルの最も高い通信モードへシームレスに切り替えることができる。特に、スループット、雑音レベル、遅延プロファイル、ディップ度合、PERまたはBERなどの通信品質レベルを切り替え判定基準にして、無線LANにおける種々の通信モードと電力線搬送通信における種々の通信モードの中から最適な通信モードを選択して切り替えることができる。このため、無線LANまたは電力線搬送通信での単独通信モードによって通信を行うのに比べて、より効率のよい通信モードで通信を行うことができる。
【0139】
また、本発明の通信システムは、現在の通信品質レベルに応じて、家庭やオフィスで使用される無線LANの通信モードと電力線搬送通信の通信モードとを効果的に切り替えることができる。例えば、無線LANによる稼動中に、部屋のドアなどが閉められ、または人の動きなどによって電波の伝搬状況が変化して通信品質レベルが低下すれば、直ちに、電力線搬送通信における最適な通信モードへ通信系統を切り替える。したがって、通信途中で信号が減衰して電波が届きにくくなった場合でも正常に通信を維持することができる。
【0140】
また、本発明の通信システムでは、通信品質レベルの低下を改善するのに、変調方式や符号化率を変更して伝送レートを落すフォールバック方式や、送信アンテナまたは受信アンテナを切り替えるアンテナダイバーシチ方式などを採用する必要はない。したがって、通信システムの回路構成を複雑化させることなく無線通信と有線通信とを効果的に切り替えることができる通信システムを経済的に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態において、親機・子機を用いて無線/有線の切り替えを行う通信システムの概念図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態において、携帯電話機を用いて無線/有線の切り替えを行う通信システムの概念図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態において、充電機能を内蔵したパソコンを用いて無線/有線の切り替えを行う通信システムの概念図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態における携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態におけるクレードルの内部構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態におけるパソコンの内部構成を示すブロック図である。
【図7】 携帯電話機とパソコンによる無線通信の概念図である。
【図8】 携帯電話機とパソコンによる電力線通信の概念図である。
【図9】 無線通信中に携帯電話機をクレードルに載置したときの動作の流れを示すフローチャートである。
【図10】 電力線通信中に携帯電話機をクレードルから外したときの動作の流れを示すフローチャートである。
【図11】 本発明の第3の実施の形態における、無線LANと電力線搬送通信とを通信品質レベルに応じて切り替える通信機器の構成図である。
【図12】 スループットを通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の測定データテーブルの一例である。
【図13】 スループットを通信品質レベルの判定基準として通信モードの切り替えを行う動作を示すフローチャートである。
【図14】 雑音レベルを通信モードの切り替え判定基準に用いる場合の測定データテーブルの一例である。
【図15】 遅延波形の時間軸上における電力密度分布を示す遅延プロファイルの一例である。
【図16】 遅延プロファイルを通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の測定データテーブルの一例である。
【図17】 受信信号の周波数軸上における電力ディップ点を示す図である。
【図18】 ディップ度合を通信モードの切り替え判定基準に用いる場合の測定データテーブルの一例である。
【図19】 ディップ度合を通信品質レベルの判定基準として通信モードの切り替えを行う動作を示すフローチャートである。
【図20】 PERを通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の測定データテーブルの一例である。
【図21】 BERを通信モードの切り替え判定基準に用いた場合の測定データテーブルの一例である。
【符号の説明】
1…親機、2…子機、3…クレードル(充電器)、4…コンセント、5…分電盤、6…電力メータ、7…引込線、8…電柱、9…電力ケーブル、10…柱上変圧器、11・・・光ファイバケーブル、12…光ファイバモデム、13…携帯電話機、14…無線装置、21…RF送受信部、22…変復調部、23…チャネルコーディング部、24…スイッチ部、25…データ処理部、26…表示部、27…入出力部、28…信号品質検出部、29…スイッチ制御部、30…通信制御部、31…通信インタフェース、32…二次電池、33…電源部、34…充電コントローラ、35…電源インタフェース、36…インタフェース接続検出器、41…AC/DC電源部、42…電源インタフェース、43…通信インタフェース、44…チャネルコーディング部、45…変復調部、46…フィルタ部、47…通信制御部、51…パソコン、52…無線カード、53…アダプタ、54…無線装置、55…コンセント、61…RF送受信部、62…変復調部、63…チャネルコーディング部、64…スイッチ部、65…データ処理部、66…表示部、67…入出力部、68…信号品質検出部、69…スイッチ制御部、70…通信制御部、71…チャネルコーディング部、72…変復調部、73…フィルタ部、74…ネットワークインタフェース、75…AC/DC電源部、76…二次電池、100…通信システム切替処理部、101…無線LAN用アンテナ、102…無線LAN処理部、103…演算部、104…判定部、105…コンセント、106…電力線搬送通信処理部、107…受信データ切替部、108…送信データ切替部、110…送受信データ処理部、111…記憶部、112…パソコン(PC)、Sg…通信モード切替信号
Claims (15)
- 通信相手との間で無線回線を介して通信を行う無線系統と、通信端末に電力を供給する電力線を介して通信相手との間で通信を行う有線系統とを選択的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、
データ伝送レートの異なる複数の通信モードごとの、前記無線系統と前記有線系統における通信品質レベルを検出する通信品質検出手段と、
前記通信品質検出手段で検出された通信品質レベルの中から最適な通信品質レベルを判定し、前記最適と判定した通信品質レベルに対応する通信モードを選択する判定手段とを備えたことを特徴とする
通信システム。 - 前記通信品質検出手段は、データ伝送レートの異なる複数の通信モードごとの、前記無線系統と前記有線系統における通信品質レベル平均値を演算する演算手段と、
前記演算手段が演算した通信品質レベル平均値をテーブル化して格納する記憶手段とを備え、
前記判定手段は、前記記憶手段のテーブルに格納されている各通信モードに対応する通信品質レベル平均値を比較することで、最適な通信品質レベルを判定することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記演算手段は、単位時間当たりの通信品質レベルを複数回測定することによって通信品質レベル平均値を演算し、
前記判定手段は、最も大きな値の通信品質レベル平均値を持つ通信モードを選択することを特徴とする
請求項2に記載の通信システム。 - 通信相手との間で無線回線を介して通信を行う無線系統と、通信端末に電力を供給する電力線を介して通信相手との間で通信を行う有線系統とを選択的に切り替えて通信を行う通信システムにおいて、
データ伝送レートの異なる複数の通信モードごとの、前記無線系統と前記有線系統における通信品質レベルを検出する通信品質検出手段と、
前記通信品質検出手段で検出された通信品質レベルの中から最適な通信品質レベルを判定し、前記最適と判定した通信品質レベルに対応する通信モードを選択する判定手段と、
前記判定手段が選択した通信モードへの切り替えを行うスイッチ手段とを備えたことを特徴とする通信端末。 - 単位時間当たりのデータ伝送量であるスループットを複数回測定することによって前記通信モードごとのスループット移動平均値を演算する演算手段と、
前記演算手段が演算したスループット移動平均値をテーブル化して格納する記憶手段と、
前記記憶手段のテーブルに格納されている各通信モードに対応するスループット移動平均値を比較して最大のスループット移動平均値を判定する判定手段とを備え、
前記判定手段は、該最大のスループット移動平均値に対応する通信モードを選択することを特徴とする請求項4に記載の通信端末。 - 単位周波数当りの雑音レベルの複数回の測定値を平均化して求めた雑音レベル移動平均値と基準雑音レベルとの差に基づいて相対雑音レベル移動平均値を演算する演算手段と、
前記演算手段が演算した相対雑音レベル移動平均値をテーブル化して格納する記憶手段と、
前記記憶手段のテーブルに格納されている各通信モードに対応する相対雑音レベル移動平均値を比較して最小の相対雑音レベル移動平均値を判定する判定手段とを備え、
前記判定手段は、前記で判定された最小の相対雑音レベル移動平均値を前記通信品質レベルの判定基準として使用し、該最小の相対雑音レベル移動平均値に対応する通信モードを選択することを特徴とする請求項5に記載の通信端末。 - 伝搬電力密度分布の時間軸における標準偏差である遅延スプレッドの複数回の測定値を平均化して求めた遅延スプレッド移動平均値と基準遅延スプレッドとの差に基づいて相対遅延スプレッド移動平均値を演算する演算手段と、
前記演算手段が演算した相対遅延スプレッド移動平均値をテーブル化して格納する記憶手段と、
前記記憶手段のテーブルに格納されている各通信モードに対応する相対遅延スプレッド移動平均値を比較して最小の相対遅延スプレッド移動平均値を判定する判定手段とを備え、
前記判定手段は、前記で判定された最小の相対遅延スプレッド移動平均値を前記通信品質の判定基準として使用し、該最小の相対遅延スループット移動平均値に対応する通信モードを選択することを特徴とする請求項4に記載の通信端末。 - 受信電力が所定の周波数幅に亘って一定電力レベル以下に落ち込んだディップ点の個数または該ディップ点の周波数幅の合計値を演算する演算手段と、
前記演算手段が演算した前記ディップ点の個数または周波数幅の合計値をディップ度合としてテーブル化して格納する記憶手段と、
前記記憶手段のテーブルに格納されている各通信モードに対応するディップ度合を比較して最小のディップ度合を判定する判定手段とを備え、
前記判定手段は、前記で判定された最小のディップ度合を前記通信品質レベルの判定基準として使用し、該最小のディップ度合に対応する通信モードを選択することを特徴とする請求項4に記載の通信端末。 - 送信したパケットに対する送信に失敗したパケットの比率を表わすパケットエラーレートの複数回の測定値に基づいて前記通信モードごとのパケットエラーレート移動平均値を演算する演算手段と、
前記演算手段が演算したパケットエラーレート移動平均値をテーブル化して格納する記憶手段と、
前記記憶手段のテーブルに格納されている各通信モードに対応するパケットエラーレート移動平均値を比較して最小のパケットエラーレート移動平均値を判定する判定手段とを備え、
前記判定手段は、前記で判定された最小のパケットエラーレート移動平均値を前記通信品質レベルの判定基準として使用し、該最小のパケットエラーレート移動平均値に対応する通信モードを選択することを特徴とする請求項4に記載の通信端末。 - 送信したデータのビット量に対する送信に失敗したデータのビット量の比率を表わすビットエラーレートの複数回の測定値に基づいて前記通信モードごとのビットエラーレート移動平均値を演算する演算手段と、
前記演算手段が演算したビットエラーレート移動平均値をテーブル化して格納する記憶手段と、
前記記憶手段のテーブルに格納されている各通信モードに対応するビットエラーレート移動平均値を比較して最小のビットエラーレート移動平均値を判定する判定手段とを備え、
前記判定手段は、前記で判定された最小のビットエラーレート移動平均値を前記通信品質レベルの判定基準として使用し、該最小のビットエラーレート移動平均値に対応する通信モードを選択することを特徴とする請求項4に記載の通信端末。 - 前記有線系統に接続された状態で当該通信端末に電力を供給する電力供給手段を備え、
前記通信品質検出手段は、前記通信端末と前記電力供給手段との接続状態が解除された場合に、前記無線系統の信号品質を検出し、
前記スイッチ手段は、前記通信品質検出手段で検出された通信品質が所定の通信品質以上である場合には、前記有線系統から前記無線系統へ系統切り替えを行うことを特徴とする請求項4に記載の通信端末。 - さらに、
前記スイッチ手段が通信系統の切り替えを行う過程で未送データが存在したか否かを判定し、前記未送データが存在したときは通信系統切り替え後に該未送データの送信を行う未送データ送信手段
を備えることを特徴とする請求項4に記載の通信端末。 - 他の通信システムの干渉によって前記無線系統の通信に障害が生じたとき、電力線による有線系統に切り替えることを特徴とする請求項4に記載の通信端末。
- 前記無線系統の通信に障害が生じたとき、予め設定した時間以内に前記有線系統に切り替えることを特徴とする請求項4に記載の通信端末。
- 通信端末と通信相手との間で、無線回線を介して無線信号を伝送して通信を行う無線系統と、前記通信端末に電力を供給する電力線を介して信号を伝送して通信を行う有線系統とを選択的に切り替えて通信を行う通信方法において、
前記通信端末は、
データ伝送レートの異なる複数の通信モードごとの、前記無線系統と前記有線系統における通信品質レベルを検出する第1のステップと、
前記検出された通信品質レベルの中から最適な通信品質レベルを判定する第2のステップと、
前記最適と判定した通信品質レベルに対応する通信モードを選択する第3のステップとを備えたことを特徴とする通信方法。
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