JP4067882B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業機械や、輸送機械等に用いられるソレノイドバルブの作動音の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】
ソレノイドバルブは、流体音の他、固定鉄芯と可動鉄芯とが衝突する衝突音が発生する。自動車の低騒音化が進み、AT又はCVT等の自動車の自動変速機用ソレノイドバルブにおいては、かかる衝突音の低減も必要である。衝突音は可動鉄芯の移動に伴い発生し、可動鉄芯が弁座へ当接するとき、あるいは弁座から離れて固定鉄芯と当接するときに、衝突音が発生する。そこで、実開平3−130976号公報、実開平5−96656号公報、特開平7−224962号公報では、弁座に当接する可動鉄芯側のシート部にゴム等の弾性部材を用い、さらに弾性部材を固定鉄芯側まで延長して固定鉄芯との当接面に弾性部材を介在させるようにしている。また、特開平8−210547号公報では、シート部に弾性部材を設ける他、固定鉄芯と可動鉄芯の間に非磁性体の板ばねを介在させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のソレノイドバルブの固定鉄芯は中実の棒状であり、重量が重く、コストも高い。そこで、本発明者等は、図2に示すような、断面凹状の空間部6を有する円筒部7と空間部の開口端8に設けられた鍔部9とからなる固定鉄芯32として、プレス加工により製作した。
【0004】
本発明の課題は、かかる断面凹状の空間部を有する円筒部と、空間部の開口端に設けられた鍔部とを有する固定鉄芯を備えるソレノイドバルブの衝突音を低下させ、廉価であっても騒音の低いソレノイドバルブを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、可動鉄芯が弁座又は固定鉄芯と衝突するときの衝突音は、固定鉄芯の空間部から放射される音および固定鉄心の肉厚部を通って鍔部から放射される音の合成した音が出ているものと考えた。そこで、本発明においては、固定鉄芯と、前記固定鉄芯の回りに設けられたソレノイドコイルと、前記固定鉄芯とソレノイドコイルの吸引力により可動する可動鉄芯と、前記可動鉄芯により流体の流れを制御するようにされた弁部と、を有し、前記固定鉄芯は断面凹状の空間部を有する円筒部と、前記空間部の開口端に設けられた鍔部と、を有し、前記可動鉄芯が前記空間部の底部に直接又は間接に離接するようにされたソレノイドバルブにおいて、前記空間部にゴム状弾性体を装填したソレノイドバルブを提供することにより上記課題を解決した。
【0006】
即ち、衝突音は、空間内にゴム状弾性体を入れることにより、固定鉄芯の空間部から放射される音は遮断される。あるいは、固定鉄芯の振動がゴム状弾性体で一部吸収され、固定鉄心の肉厚部を通って鍔部から放射される音も低減する。ちなみに空間部しっくり挿入可能な鉄材を用いた場合には衝突音の低減効果は無かった。装填されるゴム状弾性体はできる限り空間部との隙間が少ない方がよい。さらには圧縮状態になるのが好ましい。隙間が少なく、さらには、圧縮状態である方が、騒音低減効果も高く、また、外部からの振動の影響が少なく、また、空間部から脱落しにくい。
【0007】
ゴム状弾性体と固定鉄芯の空間部の隙間状態や圧縮状態によっては、ゴム状弾性体が空間部から脱落し易くなる。そこで、請求項2に記載の発明においては、前記開口部の内縁に前記ゴム状弾性体が開口部より抜け出ないように突起部を形成するようにした。突起部はローリング加工等により円周上に連続してもよい。また、加締め等により開口部縁部の一部を内側に突起させるようにしてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態のついて図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態を示すソレノイドバルブの縦断面図であり、中心線より左側がソレノイド(コイル)通電時、右側がソレノイド(コイル)非通電時の状態を示す。図1に示すように、固定鉄芯2は、断面凹状の空間部6を有する円筒部7と、空間部の開口端8に設けられた鍔部9とを有している。空間部6の底部10にはドレーン穴用の貫通穴11が設けられている。空間部6には自由状態で空間体積よりやや大きめの体積にされた例えば耐熱性を有するアクリルゴム等のゴム状の弾性体12が装填されている。さらに、開口部6の内縁13にゴム状弾性体12が開口部より抜け出ないようにローリング加工により突起部14が形成されている。固定鉄芯2の円筒部7の外側7a及び鍔部9の円筒部外周面9aに接するようにソレノイドコイル3が嵌挿されている。ソレノイドコイル3はプラスチック製のボビン3aに巻き線3bが巻かれている。ボビン3aの上端3cが鍔部9に対向して配置され、ボビン3aの内径3dが円筒部外周面7aに嵌挿されている。ボビン3aの下端には断面L字で円筒状の鉄製のヨーク16が固定されている。ボビン3aの下方から端子部17が半径方向に突出し外部から電力が供給される。
【0009】
固定鉄2芯の下端2a及びボビン3aの内径3eに沿って移動可能に可動鉄芯4が設けられている。固定鉄芯2と可動鉄芯4の間には非磁性体のシム18が設けられ、可動鉄芯と固定鉄芯とが直接接触しないようにされている。可動鉄芯4は凹状穴4aを有する中空円筒状であり、底部にピン4bが固定されている。凹状穴4aにはスプリング19が設けられスプリングの上部が固定鉄芯下端2aにシム18を介して当接し、スプリング力により可動鉄芯4と固定鉄芯2が離隔するようにされている。可動鉄芯4及びヨーク16の下部に弁部5が設けられている。弁部5は上部に鍔5aを有し、弁部の鍔5a、ヨーク16、ソレノイドコイル3、固定鉄芯2の鍔部9がカバー20の両端部20a,20bで挟持するように加締め固定されている。図1は3方向2位置のノーマルクローズ弁であり、弁部5は下端に圧力ポート穴21が明けられ上方に開口する圧力ポート側弁座22、圧力ポート側弁座に離着座するボール23が設けられている。ボール23の上側には下方に開口するタンクポート側弁座24が設けられ、ボールが離着座可能に配置されている。圧力ポート弁座22とタンクポート側弁座24間に連通して負荷ポート25が設けられ、図示しない負荷に接続されている。タンクポート側弁座24はピン貫通穴24aに連接し、タンク穴24bを経由してタンクポート26に連通し、ソレノイドバルブ外部に排出される。
【0010】
可動鉄芯4のピン4bはその先端がスプリング力によりボール23に当接可能にされており、ソレノイド3bに通電することにより、固定鉄芯2側に吸引されボールと接触しないようにされる。図1の右側に示すように、ソレノイド非通電磁の場合は、ボール23はスプリング19のスプリング力により、ピン4bに押され圧力ポート側弁座22に着座し、圧力ポート21と負荷ポート25を遮断し、負荷ポート25とタンクポート26を連通させる。一方、図1の左側に示すようにソレノイド3bが通電され、ピン4bがボール23と離れているときは、ボールは圧力ポート21の圧力に押され、タンクポート側弁座24に着座し、圧力ポート21と負荷ポート25を連通し、負荷ポート25とタンクポート26を遮断させる。これにより、ソレノイド3bのON−OFFにより流路を切り換える3方向2位置のノーマルクローズ弁を提供する。なお、固定鉄芯2の開口側がソレノイドバルブ外部に開放されており、また、ソレノイドバルブ1の内部リーク等はシム18のドレーン穴(図示せず)、固定鉄芯の貫通穴11等を通ってドレーンとしてソレノイドバルブ外部に排出される。
【0011】
本発明においては、ソレノイド3bのON時に可動鉄芯4が固定鉄芯2に衝突し、ソレノイドOFF時にピン4bとボール23、ボールと弁座22が衝突し、衝突音を発生するが、振動がゴム状弾性体12により遮断、吸収され衝突音を低減する。なお、従来のように、固定鉄芯と可動鉄芯間にゴムや板ばねのような弾性体を設けたり、弁座部にゴム状弾性体を設けたりすれば、切換音や衝突音等のさらなる低減が可能なことはいうまでもない。また、実施の形態においては、3方向2位置のノーマルクローズ弁について説明したが、ノーマルオープンの場合やその他のソレノイドバルブに適用できることはいうまでもない。また、ゴム状弾性体の固定を開口縁のローリング加工した突起部で行ったが、円周全周でなく一部を変形させる加締め等の加工でもよい。また、工数、費用がかかるが、スナップリング、接着剤等の従来の固定方法も可能である。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、断面凹状の空間部を有する円筒部と、空間部の開口端に設けられた鍔部と、空間部の底部に設けられた貫通穴とからなる固定鉄芯を有するソレノイドバルブにおいて、空間部にゴム状弾性体を装填するようにし、衝突音をゴム状弾性体により遮断、又は吸収し、外部への音の放射を低減したので、廉価であっても騒音の低いソレノイドバルブを提供するものとなった。また、ゴム状弾性体を追加するだけなので部品点数も少なく、組み付けも容易であり、従来のものにも追加が可能で汎用性の高いものとなった。さらに、請求項2に記載の発明においては、開口部の内縁にゴム状弾性体が開口部より抜け出ないように突起部を形成するようにしたので、組立、加工も容易で、取扱も容易なものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すソレノイドバルブの縦断面図であり、中心線より左側がソレノイドコイル通電時、右側がソレノイドコイル非通電磁の状態を示す縦断面図である。
【図2】従来のソレノイドバルブの縦断面図であり、中心線より左側がソレノイドコイル通電時、右側がソレノイドコイル非通電時の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ソレノイドバルブ
2 固定鉄芯
3 ソレノイドコイル
4 可動鉄芯
5 弁部
6 空間部
7 円筒部
8 開口端
9 鍔部
10 空間部の底部
12 ゴム状弾性体
13 内縁
14 突起部
Claims (2)
- 固定鉄芯と、前記固定鉄芯の回りに設けられたソレノイドコイルと、前記固定鉄芯とソレノイドコイルの吸引力により可動する可動鉄芯と、前記可動鉄芯により流体の流れを制御するようにされた弁部と、を有し、前記固定鉄芯は断面凹状の空間部を有する円筒部と、前記空間部の開口端に設けられた鍔部と、を有し、前記可動鉄芯が前記空間部の底部に直接又は間接に離接するようにされたソレノイドバルブにおいて、前記空間部にゴム状弾性体が装填されていることを特徴とするソレノイドバルブ。
- 前記開口部の内縁に前記ゴム状弾性体が開口部より抜け出ないように突起部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のソレノイドバルブ。
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JP2002180308A JP4067882B2 (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | ソレノイドバルブ |
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2002
- 2002-06-20 JP JP2002180308A patent/JP4067882B2/ja not_active Expired - Fee Related
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