JP4057317B2 - ゴム物品補強用のスチールコード、及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れたゴム浸透性発揮しながら、初期伸度を低く抑えることができ、しかもコード強力や耐久性を高く確保しうるゴム物品補強用のスチールコード、及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
近年、ゴム物品特に空気入りタイヤの補強材として、フィラメントを撚り合わせたスチ一ルコ一ドが、補強効果に優れるだけでなく、高強カゆえに使用量を減じることができ軽量化が計れる等の観点から多用されている。
【0003】
しかし、このようなスチールコードを空気入りタイヤに使用した場合には、コード内にゴムが充分に浸透しない空洞部が形成されやすい。そのためタイヤが外傷を受けた際、外傷部からの水分が前記空洞部内に浸入しコードの腐食損傷を誘発するなどタイヤ耐久性を著しく低下させるという問題がある。
【0004】
そこで、例えば特公昭63−32916号公報等で開示する如く、フィラメントをやや大きめに撚り合わすことによりフィラメント間に隙間を形成した構造(以下オープン撚り構造という場合がある)、及び特開平2−30799号公報で開示する如く、少なくとも1本のフィラメントにジグザグ状の二次元的な細かな型付けを施して撚り合わすことにより型付け部分で隙間を形成する構造(以下二次元型付け構造)などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者のものは、フィラメントがゆるめに撚り合わされているため、初期伸度が大きく、カレンダーロール等を用いてコードにゴムをトッピングする(トッピング作業)時の作業性が非常に悪いという問題がある。また後者のものは、初期伸度は小さく抑えられるものの、ジグザグ状等の型付け加工によってフィラメントにダメージが残存し、強度や疲労性を低下させるなど耐久性を損ねるという問題がある。
【0006】
そこで本発明は、所定の大きい撚り癖を付与した2種以上の撚り癖フィラメントを、各撚り癖を減少させつつコード径を減じて撚り合わすことを基本として、優れたゴム浸透性発揮しながら、初期伸度を低く抑えてトッピング作業時の作業性を向上でき、しかも撚り癖が大きいためフィラメントに与えるダメージが少なく、コード強力や耐久性を高く確保しうるゴム物品補強用のスチールコード、及びそれを用いた空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、フィラメント径Dが0.25〜0.45mmのスチール製のフィラメントの3〜6本を撚り合わせたスチールコードであって、
前記フィラメントは、撚り合わせ前において撚りピッチが5〜30mmかつ撚り高さが0.5〜5.0mmの大きい撚り癖を有ししかも撚り癖が異なる2種以上の撚り癖フィラメントを含んで、該フィラメントを前記撚り癖フィラメントの撚り癖を減少させつつコード径を減じて撚り合わすことにより、フィラメント間にゴム浸透用の隙間を形成するとともに、コード1本当たりの50N荷重時の伸びを0.2%未満、かつコード強力を2500〜3500N/mm2 としたことを特徴としている。
【0008】
又請求項2の発明では、前記フイラメントは撚り癖フイラメントのみからなることを特徴としている。
【0009】
又請求項3の発明では、前記撚り癖フイラメントは、そのより撚り癖を撚り癖フイラメントごとに違えたことを特徴としている。
【0010】
又請求項4の発明では、前記フィラメントは、炭素含有量を0.78〜0.92wt%としたことを特徴としている。
【0011】
又請求項5の発明は空気入りタイヤであって、前記請求項1〜3のいずれかに記載のゴム物品補強用のスチールコードをベルトコードとして用いたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明のスチールコードがベルト層のベルトコードに採用された場合の空気入りタイヤを例示する断面図である。
図1において、空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の外側に配されるベルト層7とを具えており、本例では、タイヤ1が乗用車用のラジアルタイヤである場合を例示している。
【0013】
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して、例えば75〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間を跨るプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りで内から外に折り返すプライ折返し部6bを一体に具える。また前記プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、ビードコア5から半径方向外方に先細状にのびる硬質のゴムからなるビードエーペックス8が配置され、ビード部4を補強している。
【0014】
なお前記カーカスコードとしては、本例では、ナイロン、レーヨン、ポリエステルなどの有機繊維コードを採用している。
【0015】
又前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して、例えば10〜35°の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから構成される。各ベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードがプライ間相互で交差するように傾斜の向きを違えて重置され、これによってベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強している。
【0016】
又本例では、前記ベルト層7に対する拘束力を高めて高速耐久性能等を向上させる目的で、ベルト層7の外側にバンド層9を配した場合を例示している。このバンド層9は、タイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で螺旋巻きしたバンドコードを有し、少なくとも前記ベルト層7のタイヤ軸方向外端部を覆って延在する。なおバンドコードとして、本例では、ナイロン等の有機繊維コードを採用している。
【0017】
そして本実施形態では、前記ベルトコードとして、図2、3にその一例を略示するように、0.25〜0.45mmのフィラメント径Dを有する3〜6本のフィラメンFを互いに撚り合わせてなるスチールコード10を採用している。
【0018】
このとき、前記フィラメンFは、撚り合わせ前において予め大きい撚り癖iが付与され、しかもこの撚り癖iの種類を違えた2種以上の撚り癖フィラメントFiを含んで構成される。
【0019】
なお前記フィラメントFは、その全部を撚り癖フィラメントFiで構成しても良く、また撚り癖フィラメントFiと非撚り癖フィラメントFj(図示しない)とを混在させて構成することもできる。しかし何れの場合にも、前記撚り癖フィラメントFiは、撚り癖i1を有する第1種の撚り癖フィラメントFi1と、撚り癖i2を有する第2種の撚り癖フィラメントFi2とを少なくとも含むことが必要である。
【0020】
本例では、前記フィラメンFが、2本の第1種の撚り癖フィラメントFi1、Fi1と、2本の第2種の撚り癖フィラメントFi2、Fi2とからなる場合を例示している。
【0021】
そして前記スチールコード10では、前記フィラメントFを、各撚り癖フィラメントFiの撚り癖iを減少させつつコード径が減じるように大きな張力を加えてコード径方向に圧縮させながら撚り合わせている。
【0022】
このように構成することにより、フィラメントFの間には前記撚り癖iによって隙間が形成され、必要なゴム浸透性を確保することができる。またこの隙間は、撚り癖iに撚って拘束されているため安定しており、従って、初期伸度を低く抑えることが可能となる。特に、撚り癖iを違えた2種以上の撚り癖フィラメントFiを用いているため、フィラメントF間が部分的に接触する箇所が増加して拘束力が高まるため、初期伸度をより低く設定することが可能となる。また大きい撚り癖iが採用されるため、この撚り癖iによるフィラメントFへのダメージがなく、従って、コード強力や耐久性を高く確保することが可能となる。
【0023】
そのためには、図4に示すように、前記撚り癖iは、その撚りピッチPを5.0〜30.0mmの範囲、かつ撚り高さHを0.5〜5.0mmの範囲とすることが必要である。なお前記撚り癖iは、螺旋状であって周知のピン型の型付け装置を用いて癖付けすることができる。また「撚り癖が異なる」とは、前記撚りピッチP、又は撚り高さHの少なくとも一方が相違することを意味し、フィラメントF間の隙間への拘束力を高めるためには、双方を相違させるのが好ましい。
【0024】
なお撚りピッチPが5.0mmより小、及び撚り高さHが5.0mmより大では、癖付け加工によるフィラメントFへのダメージを確実に防止することが難しく、また撚りピッチPが30.0mmより大、及び撚り高さHが0.5mmより小では、癖付けが小さすぎて充分なゴム浸透性を得ることができなくなる。このような観点から、好ましくは前記撚りピッチPは、10〜25mmの範囲、撚り高さHは2〜4mmの範囲とするのが望ましい。
【0025】
またこのような構造を採用することにより、スチールコード10のコード1本当たりの50N荷重時の伸びを0.2%未満の低い値に、かつコード強力を2500〜3500N/mm2 の高い値に設定することが可能となる。
【0026】
ここで、前記フィラメント径Dを0.25〜0.45mmとしたのは、もしフィラメント径Dが0.25mmより小さいと、強度および曲げ剛性が低くなり過ぎ、又0.45mmを越えると耐疲労性が低下するからである。
【0027】
またコード1 本当たりの50N荷重時の伸びを0.2%未満としたのは、もし伸びが0.2%以上となると寸法安定性が悪くなり、しかもトッピング作業時の作業性が著しく損なわれるからである。
【0028】
またコード強力を2500〜3500N/mm2 としたのは、もしコード強力が2500N/mm2 未満では耐久性を向上させるに不十分であり、また3500N/mm2 を越えるとコ一ドがもろくなり、またコスト的にも不利となるからである。
【0029】
またコードを構成するフィラメントFの本数を3〜6本としたのは、3本未満では、前記範囲のコード強カを得ることが難しくなり、もし得ようとするとフィラメントが大くなり過ぎ、耐疲労性の低下を招くからである。また6本を越えると、逆に前記範囲のコード強カを得る場合、フィラメントが細くなり過ぎ、曲げ剛性等が不十分なものとなる。
【0030】
また前記フィラメントFとして、炭素含有量が0.78〜0.92wt%の高炭素鋼材を使用することが、コード強力の観点から好ましい。
【0031】
また前記スチールコード10としては、ゴム浸透性を高める、および50N荷重時の伸びを抑える等の観点から、本例の如く、フィラメントFの全部を撚り癖フィラメントFiで構成するのが好ましく、さらには、各撚り癖フィラメントFiの撚り癖iを互いに相違させるのがより好ましい。
【0032】
またこのようなスチールコード10を前記ベルトコードとして採用した場合には、ベルトコードの破断損傷が少ない、耐久性に優れる空気入りタイヤを得ることができる。
【0033】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施でき、例えばタイヤとしても、乗用車用タイヤの他、小型トラック用タイヤ、重荷重用タイヤなど種々のカテゴリのタイヤとして形成しうる。またスチールコードを、ベルトコードコード以外の、例えばカーカスコード、バンドコードとして採用することもでき、さらにはタイヤ以外の種々なゴム物品の補強のために使用することができる。
【0034】
【実施例】
図1の構造をなしかつ表1の仕様のスチールコードを試作し、その撚り安定性、ゴム浸透性、トッピング作業時の作業性をテストするとともに、その結果を表1に記載した。また試供のスチールコードをベルトコードとして使用した、図1の構造の乗用車タイヤ(タイヤサイズ195/65R15)を試作し、各試供タイヤの耐久性をテストするとともに、その結果を表1に記載した。
【0035】
なおタイヤにおいて、カーカスには、ポリエステル繊維コード(1670dtex/2)をタイヤ周方向に対し90゜で配列した1枚のプライ(コード密度;50本/5cm)を使用し、又ベルト層には、表1のスチールコードをタイヤ周方向に対して22°で配列した2枚のプライ(コード密度;40本/5cm)を使用している。なお表1以外の仕様は各タイヤとも同じである。
【0036】
(1)撚り安定性;
コードをカットし、その際のフィラメントのバラケの有無を確認した。
【0037】
(2)ゴム浸透性;
ゴム内にコードを埋設したゴムシートを、25kg/cm2 の圧力、かつ150℃−30分の条件で加硫した。そして、コード10cmを顕微鏡で観察し、ゴムが浸入している長さを、コード長さ10cmに対する割合で比較した。
【0038】
(3)トッピング作業時の作業性;
複数のコードを引き揃えたコード配列体に、カレンダーロールを用いてゴムをトッピングして、ゴム引きプライを形成する際の作業性を、作業者の官能評価により実施例1を3とした5点法で表示している。値の大きい方が良好である。
【0039】
(4)耐久性;
ドラム試験機を用い、JISに規定された最大荷重の150%の荷重を加え、かつJISに規定された内圧の80%の内圧のもとで、80km/hの走行速度で走行させ、タイヤが破壊に至るまでの走行距離を、比較例2を100とする指数で表示した。指数が大きい方が耐久性に優れている。
【0040】
【表1】
【0041】
表の如く、実施例品は、優れたゴム浸透性を発揮するとともに、初期伸度を低く抑えてコード埋設時の作業性を改善しうるのが確認できる。また、コード強力を高めることができ、ベルトコードに用いたときは、タイヤの耐久性を大きく向上しうるのが確認できる。
【0042】
【発明の効果】
叙上の如く本発明は、所定の大きい撚り癖を付与した2種以上の撚り癖フィラメントを、各撚り癖を減少させつつコード径を減じて撚り合わせているため、優れたゴム浸透性発揮しながら、初期伸度を低く抑えてコード埋設時の作業性を向上できる。また、撚り癖が大きいためフィラメントに与えるダメージがなく、コード強力や耐久性を高く確保することが可能となる。
【0043】
またこのようなスチールコードをベルトコードとして採用した場合には、ベルトコードの破断損傷が少ない耐久性に優れる空気入りタイヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスチールコードを用いた空気入りタイヤを示す断面図である。
【図2】 そのスチールコードを示す断面図である。
【図3】 前記スチールコードの形成状態を説明する線図である。
【図4】 撚り癖フィラメントの撚り癖の状態を説明する側面図である。
【符号の説明】
10 スチールコード
F フィラメント
Fi、Fi1、Fi2 撚り癖フィラメント
H 撚り高さ
i 撚り癖
P 撚りピッチ
Claims (5)
- フィラメント径Dが0.25〜0.45mmのスチール製のフィラメントの3〜6本を撚り合わせたスチールコードであって、
前記フィラメントは、撚り合わせ前において撚りピッチが5〜30mmかつ撚り高さが0.5〜5.0mmの大きい撚り癖を有ししかも撚り癖が異なる2種以上の撚り癖フィラメントを含んで、該フィラメントを前記撚り癖フィラメントの撚り癖を減少させつつコード径を減じて撚り合わすことにより、フィラメント間にゴム浸透用の隙間を形成するとともに、コード1本当たりの50N荷重時の伸びを0.2%未満、かつコード強力を2500〜3500N/mm2 としたことを特徴とするゴム物品補強用のスチールコード。 - 前記フィラメントは撚り癖フィラメントのみからなることを特徴とする請求項1記載のゴム物品補強用のスチールコード。
- 前記撚り癖フィラメントは、そのより撚り癖を撚り癖フィラメントごとに違えたことを特徴とする請求項2記載のゴム物品補強用のスチールコード。
- 前記フィラメントは、炭素含有量を0.78〜0.92wt%としたことを特徴とする請求項1又は2記載のゴム物品補強用のスチールコード。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のゴム物品補強用のスチールコードをベルトコードとして用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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