JP2995515B2 - スチールコード - Google Patents
スチールコードInfo
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0646—Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B7/00—Details of, or auxiliary devices incorporated in, rope- or cable-making machines; Auxiliary apparatus associated with such machines
- D07B7/02—Machine details; Auxiliary devices
- D07B7/025—Preforming the wires or strands prior to closing
-
- D—TEXTILES; PAPER
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
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- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0633—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration having a multiple-layer configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2207/00—Rope or cable making machines
- D07B2207/20—Type of machine
- D07B2207/204—Double twist winding
- D07B2207/205—Double twist winding comprising flyer
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用タイヤや搬送用
ベルト等にゴム・コード複合体として適用され、特にタ
イヤにおけるベルト層やカーカス層の補強材として好適
なスチールコードに関するものである。
ベルト等にゴム・コード複合体として適用され、特にタ
イヤにおけるベルト層やカーカス層の補強材として好適
なスチールコードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スチールラジアルタイヤにおける
ベルト層やカーカス層の補強材としては、少数本の素線
で形成された1×2構造、1×3構造、1×4構造、1
×5構造のコンパクトスチールコードや、多数本の素線
で形成された1×12構造、1×19構造、1×27構
造等のコンパクトスチールコード、即ち2〜30本の素
線を相互に線接触状に撚り合わせて形成した1×n構造
のコンパクトスチールコードが多く使用されている。し
かし、これらのスチールコードは、その中心部にゴムが
浸透し難くタイヤの成形、加硫時にそのコード内部に空
洞ができ、タイヤトレツドからベルト層に達する外傷を
受けると、水がその外傷から空洞に入りコード長手方向
に拡散されて、コード腐食が助長されゴムとの接着性が
低下しセパレーション現象を起すなどの欠点がある。こ
の解決策として、例えば、コードの直径を大きくして各
素線間に隙間を形成し、ゴム浸透性を高めた1×n構造
のオープンスチールコードが開発されている。
ベルト層やカーカス層の補強材としては、少数本の素線
で形成された1×2構造、1×3構造、1×4構造、1
×5構造のコンパクトスチールコードや、多数本の素線
で形成された1×12構造、1×19構造、1×27構
造等のコンパクトスチールコード、即ち2〜30本の素
線を相互に線接触状に撚り合わせて形成した1×n構造
のコンパクトスチールコードが多く使用されている。し
かし、これらのスチールコードは、その中心部にゴムが
浸透し難くタイヤの成形、加硫時にそのコード内部に空
洞ができ、タイヤトレツドからベルト層に達する外傷を
受けると、水がその外傷から空洞に入りコード長手方向
に拡散されて、コード腐食が助長されゴムとの接着性が
低下しセパレーション現象を起すなどの欠点がある。こ
の解決策として、例えば、コードの直径を大きくして各
素線間に隙間を形成し、ゴム浸透性を高めた1×n構造
のオープンスチールコードが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のオープンスチー
ルコードは、前記のようにコード径の拡大等により素線
間に隙間が形成され、ゴム内に埋設して加硫する際に、
素線が互いに線接触して隙間が閉塞され易く、ゴム浸透
性が低下してコード腐食の原因となり、また摩耗の増
加、タイヤユニホーム性(均一性、タイヤバランス)低
下の原因となるなどの問題点がある。
ルコードは、前記のようにコード径の拡大等により素線
間に隙間が形成され、ゴム内に埋設して加硫する際に、
素線が互いに線接触して隙間が閉塞され易く、ゴム浸透
性が低下してコード腐食の原因となり、また摩耗の増
加、タイヤユニホーム性(均一性、タイヤバランス)低
下の原因となるなどの問題点がある。
【0004】本発明は、上記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、素
線間の隙間形成性能とともにコード保形性を高め、ゴム
浸透性を高めて腐食を防止し摩耗を防止して、耐疲労
性、耐久性を向上するとともにタイヤユニホーム性を向
上したスチールコードを提供するにある。
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、素
線間の隙間形成性能とともにコード保形性を高め、ゴム
浸透性を高めて腐食を防止し摩耗を防止して、耐疲労
性、耐久性を向上するとともにタイヤユニホーム性を向
上したスチールコードを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数本の素線
を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコードに
おいて、撚り合わせた全ての素線は、それぞれ予め型付
けして形成された型付螺線形と型付螺線形の型付ピッチ
よりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わせて形成され
た撚合螺線形とからなる螺旋複合形状、又は、それぞれ
予め型付けして形成された型付波形と型付波形の型付ピ
ッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わせて形成
された撚合螺線形とからなる波形・螺旋複合形状、又
は、撚り合わせて隣接した各素線対のそれぞれにおい
て、一方の素線は予め型付けして形成された型付螺線形
と型付螺線形の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッ
チで撚り合わせて形成された撚合螺線形とからなる螺旋
複合形状に構成し、他方の素線は予め型付けして形成さ
れた型付波形と型付波形の型付ピッチよりも長く形成し
た撚合ピッチで撚り合わせて形成された撚合螺線形とか
らなる波形・螺旋複合形状に構成するとともに、さら
に、撚り合せて隣接した全ての素線、各素線対は、それ
ぞれ少なくともほぼ0.5mm以上のピッチ寸法差を有す
る異なる型付ピッチとして、隣接した素線対の相互にそ
れぞれ長さ方向の間隔をおき形成された点状接触部の各
間で少なくともほぼ0.03mm以上の隙間を形成したス
チ―ルコードに特徴を有し、全ての各素線は、基本的に
撚合螺線形に同様な型付螺線形又は型付波形を付加した
構造として、各素線の曲げ及び伸び変形性能を著しく高
めるとともに、各素線の負荷分担をほぼ均等化し素線相
互の滑りを防止して素線の摩耗を効果的に低減し、素線
間の隙間形成性能を高めコード形状を安定せしめ、隙間
形成性能、信頼性を高めるなど、ゴム浸透性及び信頼性
とともにコード補強特性、耐久性を高めている。
を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコードに
おいて、撚り合わせた全ての素線は、それぞれ予め型付
けして形成された型付螺線形と型付螺線形の型付ピッチ
よりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わせて形成され
た撚合螺線形とからなる螺旋複合形状、又は、それぞれ
予め型付けして形成された型付波形と型付波形の型付ピ
ッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わせて形成
された撚合螺線形とからなる波形・螺旋複合形状、又
は、撚り合わせて隣接した各素線対のそれぞれにおい
て、一方の素線は予め型付けして形成された型付螺線形
と型付螺線形の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッ
チで撚り合わせて形成された撚合螺線形とからなる螺旋
複合形状に構成し、他方の素線は予め型付けして形成さ
れた型付波形と型付波形の型付ピッチよりも長く形成し
た撚合ピッチで撚り合わせて形成された撚合螺線形とか
らなる波形・螺旋複合形状に構成するとともに、さら
に、撚り合せて隣接した全ての素線、各素線対は、それ
ぞれ少なくともほぼ0.5mm以上のピッチ寸法差を有す
る異なる型付ピッチとして、隣接した素線対の相互にそ
れぞれ長さ方向の間隔をおき形成された点状接触部の各
間で少なくともほぼ0.03mm以上の隙間を形成したス
チ―ルコードに特徴を有し、全ての各素線は、基本的に
撚合螺線形に同様な型付螺線形又は型付波形を付加した
構造として、各素線の曲げ及び伸び変形性能を著しく高
めるとともに、各素線の負荷分担をほぼ均等化し素線相
互の滑りを防止して素線の摩耗を効果的に低減し、素線
間の隙間形成性能を高めコード形状を安定せしめ、隙間
形成性能、信頼性を高めるなど、ゴム浸透性及び信頼性
とともにコード補強特性、耐久性を高めている。
【0006】
【作用】本発明は、前記のような構成からなり、複数本
の素線を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコ
ードにおいて、撚り合わせた全ての素線は、それぞれ予
め型付けして形成された型付螺線形と型付螺線形の型付
ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わせて形
成された撚合螺線形とからなる螺旋複合形状、又は、そ
れぞれ予め型付けして形成された型付波形と型付波形の
型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わせ
て形成された撚合螺線形とからなる波形・螺旋複合形
状、又は、隣接した各素線相互のそれぞれにおいて、一
方の素線は予め型付けして形成された型付螺線形と型付
螺線形の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚
り合わせて形成された撚合螺線形とからなる螺旋複合形
状に構成し、他方の素線は予め型付けして形成された型
付波形と型付波形の型付ピッチよりも長く形成した撚合
ピッチで撚り合わせて形成された撚合螺線形とからなる
波形・螺旋複合形状に構成しているので、全ての素線
は、撚合螺線形の他に型付螺線形又は型付波形を付加し
た構造となり、曲げや伸び等の変形特性が著しく増加さ
れて、各素線における曲げや伸び変形などの負荷がほぼ
均等に分担されて素線相互の滑りが殆どなく素線摩耗が
防止されている。さらに、隙間形成性能が効果的に高め
られるなど、基本的にゴム浸透性、信頼性とともにゴム
補強特性、耐久性が著しく高められている。さらに、隣
接した各素線対の相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5
mm以上のピッチ寸法差を有する異なる型付ピッチとして
いるので、各素線対における素線相互の隙間性能、信頼
性が格段に高められて、その各素線相互間に形成される
隙間は少なくともほぼ0.03mm以上に形成することに
より、ゴム浸透性、信頼性が十分に発揮されてコード腐
食が防止される、コード径が格別に増加されずコードが
変形し難く安定されてコード保形性が高められるなど、
総合的に優れた曲げや伸び変形特性を有し、ゴム浸透
性、信頼性とともにゴム補強特性、耐疲労性、耐久性及
びタイヤユニフオーム性を向上している。
の素線を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコ
ードにおいて、撚り合わせた全ての素線は、それぞれ予
め型付けして形成された型付螺線形と型付螺線形の型付
ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わせて形
成された撚合螺線形とからなる螺旋複合形状、又は、そ
れぞれ予め型付けして形成された型付波形と型付波形の
型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わせ
て形成された撚合螺線形とからなる波形・螺旋複合形
状、又は、隣接した各素線相互のそれぞれにおいて、一
方の素線は予め型付けして形成された型付螺線形と型付
螺線形の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚
り合わせて形成された撚合螺線形とからなる螺旋複合形
状に構成し、他方の素線は予め型付けして形成された型
付波形と型付波形の型付ピッチよりも長く形成した撚合
ピッチで撚り合わせて形成された撚合螺線形とからなる
波形・螺旋複合形状に構成しているので、全ての素線
は、撚合螺線形の他に型付螺線形又は型付波形を付加し
た構造となり、曲げや伸び等の変形特性が著しく増加さ
れて、各素線における曲げや伸び変形などの負荷がほぼ
均等に分担されて素線相互の滑りが殆どなく素線摩耗が
防止されている。さらに、隙間形成性能が効果的に高め
られるなど、基本的にゴム浸透性、信頼性とともにゴム
補強特性、耐久性が著しく高められている。さらに、隣
接した各素線対の相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5
mm以上のピッチ寸法差を有する異なる型付ピッチとして
いるので、各素線対における素線相互の隙間性能、信頼
性が格段に高められて、その各素線相互間に形成される
隙間は少なくともほぼ0.03mm以上に形成することに
より、ゴム浸透性、信頼性が十分に発揮されてコード腐
食が防止される、コード径が格別に増加されずコードが
変形し難く安定されてコード保形性が高められるなど、
総合的に優れた曲げや伸び変形特性を有し、ゴム浸透
性、信頼性とともにゴム補強特性、耐疲労性、耐久性及
びタイヤユニフオーム性を向上している。
【0007】
【実施例】図1に本発明の代表的なスチールコードの側
面図と要部断面図、図2及び図3に各素線の分解図と型
付螺線形図及び型付波形図、図4に各実施例の要部断面
図、図5にコード製造装置の側視機構図、図6にその型
付機構を示す。図中1,2,3,4はブラスめつき等の
表面処理が施された素線、aは各素線の型付螺線形、b
は各素線の撚合螺旋形、cは各素線の型付波形、P1,
P2,P3,P4は各素線の型付ピッチ、Pはコードの
撚合ピッチ、H1,H2,H3,H4は各素線の型付高
さ、Hはコードの撚合高さ、Sは素線間に形成された隙
間である。
面図と要部断面図、図2及び図3に各素線の分解図と型
付螺線形図及び型付波形図、図4に各実施例の要部断面
図、図5にコード製造装置の側視機構図、図6にその型
付機構を示す。図中1,2,3,4はブラスめつき等の
表面処理が施された素線、aは各素線の型付螺線形、b
は各素線の撚合螺旋形、cは各素線の型付波形、P1,
P2,P3,P4は各素線の型付ピッチ、Pはコードの
撚合ピッチ、H1,H2,H3,H4は各素線の型付高
さ、Hはコードの撚合高さ、Sは素線間に形成された隙
間である。
【0008】図示の第1実施例は、複数本の素線1〜4
を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコードに
おいて、撚り合わせた全ての素線1〜4はそれぞれ予め
型付けして形成された型付螺線形aと型付螺線形の形付
けピッチP1〜P4よりも長く形成した撚合ピッチPで
撚り合わせて形成された撚合螺線形bとからなる螺旋複
合形状a,bに構成するとともに、隣接した各素線対の
相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以上のピッチ寸
法差に形成した異なる型付ピッチP1〜P4として、隣
接した各素線対の相互にそれぞれ長さ方向の間隔をおき
形成された点状接触部の各間で少なくともほぼ0.03
mm以上の隙間Sを形成したことを特徴とするスチールコ
ードになつている。
を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコードに
おいて、撚り合わせた全ての素線1〜4はそれぞれ予め
型付けして形成された型付螺線形aと型付螺線形の形付
けピッチP1〜P4よりも長く形成した撚合ピッチPで
撚り合わせて形成された撚合螺線形bとからなる螺旋複
合形状a,bに構成するとともに、隣接した各素線対の
相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以上のピッチ寸
法差に形成した異なる型付ピッチP1〜P4として、隣
接した各素線対の相互にそれぞれ長さ方向の間隔をおき
形成された点状接触部の各間で少なくともほぼ0.03
mm以上の隙間Sを形成したことを特徴とするスチールコ
ードになつている。
【0009】また、第2実施例は、複数本の素線1〜4
を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコードに
おいて、撚り合わせた各素線1〜4はそれぞれ予め型付
けして形成した型付波形cと型付波形の形付けピッチP
1〜P4よりも長く形成された撚合ピッチPで撚り合わ
せて形成された撚合螺線形bとからなる波形・螺旋複合
形状c,bに構成するとともに、隣接した各素線対の相
互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以上のピッチ寸法
差に形成した異なる型付ピッチP1〜P4として、隣接
した各素線対の相互にそれぞれ長さ方向の間隔をおき形
成された点状接触部の各間で少なくともほぼ0.03mm
以上の隙間Sを形成したことを特徴とするスチールコー
ドになつている。
を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコードに
おいて、撚り合わせた各素線1〜4はそれぞれ予め型付
けして形成した型付波形cと型付波形の形付けピッチP
1〜P4よりも長く形成された撚合ピッチPで撚り合わ
せて形成された撚合螺線形bとからなる波形・螺旋複合
形状c,bに構成するとともに、隣接した各素線対の相
互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以上のピッチ寸法
差に形成した異なる型付ピッチP1〜P4として、隣接
した各素線対の相互にそれぞれ長さ方向の間隔をおき形
成された点状接触部の各間で少なくともほぼ0.03mm
以上の隙間Sを形成したことを特徴とするスチールコー
ドになつている。
【0010】また、第3実施例は、複数本の素線1〜4
を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコードに
おいて、撚り合わせて隣接した各素線対のそれぞれにお
いて、一方の素線は予め型付けして形成された型付螺線
形aと型付螺線形の型付ピッチP1〜P4よりも長く形
成した撚合ピッチpで撚り合わせて形成された撚合螺線
形bとからなる螺旋複合形状a,bに構成し、他方の素
線は予め型付けして形成された型付波形cと型付波形の
型付ピッチP1〜P4よりも長く形成した撚合ピッチp
で撚り合わせて形成された撚合螺線形bとからなる波形
・螺旋複合形状c,bに構成するとともに、隣接した各
素線対の相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以上の
ピッチ寸法差に形成した異なる型付ピッチP1〜P4と
して、隣接した各素線対の相互にそれぞれ長さ方向の間
隔をおき形成された点状接触部の各間で少なくともほぼ
0.03mm以上の隙間を形成したことを特徴とするスチ
ールコードになつている。
を撚り合わせて形成した1×n構造のスチールコードに
おいて、撚り合わせて隣接した各素線対のそれぞれにお
いて、一方の素線は予め型付けして形成された型付螺線
形aと型付螺線形の型付ピッチP1〜P4よりも長く形
成した撚合ピッチpで撚り合わせて形成された撚合螺線
形bとからなる螺旋複合形状a,bに構成し、他方の素
線は予め型付けして形成された型付波形cと型付波形の
型付ピッチP1〜P4よりも長く形成した撚合ピッチp
で撚り合わせて形成された撚合螺線形bとからなる波形
・螺旋複合形状c,bに構成するとともに、隣接した各
素線対の相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以上の
ピッチ寸法差に形成した異なる型付ピッチP1〜P4と
して、隣接した各素線対の相互にそれぞれ長さ方向の間
隔をおき形成された点状接触部の各間で少なくともほぼ
0.03mm以上の隙間を形成したことを特徴とするスチ
ールコードになつている。
【0011】前記の各実施例は、図4(A)〜(F)に
示すように1×2構造、1×3構造、1×5構造、1×
12構造、1×19構造、1×27構造のような各種の
1×n構造のスチールコードにおいても、同様な異なる
螺旋複合形状a,b又は及び波形・螺旋複合形状c,
b、さらにほぼ0.5mm以上のピツチ寸法差、ほぼ0.
03mm以上の隙間Sを形成したスチールコードとして実
施される。
示すように1×2構造、1×3構造、1×5構造、1×
12構造、1×19構造、1×27構造のような各種の
1×n構造のスチールコードにおいても、同様な異なる
螺旋複合形状a,b又は及び波形・螺旋複合形状c,
b、さらにほぼ0.5mm以上のピツチ寸法差、ほぼ0.
03mm以上の隙間Sを形成したスチールコードとして実
施される。
【0012】各実施例のコード製造装置は、図5に示す
ように複数のボビン11、各種の型付機構12a〜d
(図6参照)、中空軸13a,b、案内輪14a,b、
弧状回転ガイド15、オーバーツイスター16、キャプ
スタン17、巻取ドラム18、回転制御用の駆動モータ
19等で構成され、第1実施例のコード製造の場合は、
図6(A)に示すように駆動モータ19で回転制御され
る回転型付体21と、回転型付体21内に配設されてい
る複数本(図示例は4本)の型付ピン22等からなる回
転式型付機構12aを、図5に示すように各素線1〜4
ごとに異なる型付に調整して配設され、第2実施例のコ
ード製造の場合は、図6(B)〜(D)に示すように駆
動モータ19で回転制御される一対の三角波形歯付ロー
ルからなる型付機構12b、一対の正弦波形歯付ロール
からなる型付機構12c、又は一対の台形状波形歯付ロ
ールからなる型付機構12dを、図5に示すように各素
線1〜4ごとに異なる型付に調整して配設され、各素線
を異なる型付螺旋形a又は及び型付波形cに形成する機
構になつている。
ように複数のボビン11、各種の型付機構12a〜d
(図6参照)、中空軸13a,b、案内輪14a,b、
弧状回転ガイド15、オーバーツイスター16、キャプ
スタン17、巻取ドラム18、回転制御用の駆動モータ
19等で構成され、第1実施例のコード製造の場合は、
図6(A)に示すように駆動モータ19で回転制御され
る回転型付体21と、回転型付体21内に配設されてい
る複数本(図示例は4本)の型付ピン22等からなる回
転式型付機構12aを、図5に示すように各素線1〜4
ごとに異なる型付に調整して配設され、第2実施例のコ
ード製造の場合は、図6(B)〜(D)に示すように駆
動モータ19で回転制御される一対の三角波形歯付ロー
ルからなる型付機構12b、一対の正弦波形歯付ロール
からなる型付機構12c、又は一対の台形状波形歯付ロ
ールからなる型付機構12dを、図5に示すように各素
線1〜4ごとに異なる型付に調整して配設され、各素線
を異なる型付螺旋形a又は及び型付波形cに形成する機
構になつている。
【0013】図5及び図6に示すコード製造について説
明すると、素線1〜4は、各ボビン11から繰り出さ
れ、駆動モータ19で回転制御されている各型付機構1
2a〜dにより異なる型付ピッチP1〜P4の立体的な型
付螺線形a又は平面的な型付波形cに型付けされる。各
型付機構12a〜dは、その型付回転体21や歯車の回
転速度や、型付ピン22の本数や間隔、歯車の歯数や形
状等により素線ごとに異なる型付ピッチ、型付高さの型
付螺線形又は型付波形cを形成するように調節される。
型付けされた各素線1〜4は、引き揃えられて中空軸1
3a内を通過し、回転制御されている案内輪14a、弧
状の回転ガイド15及び案内輪14bにより撚り合わせ
られ、オーバーツイスター16、ならしロール、キャプ
スタン17等を経てスチールコードに製造されてボビン
18に巻き取られる。例えば、第1実施例について説明
すると、素線1は、その形付機構12aにより型付ピッ
チP1、形付高さH1の立体的な型付螺線形aに形成さ
れた後、撚り合わせられて同様な型付ピッチP、型付高
さHの立体的な撚合螺線形b(図2A参照)になるのに
対し、各素線2,3,4は、それぞれ各型付機構12a
により異なる型付ピッチP2,P3,P4、型付高さH
2,H3,H4の立体的な型付螺線形a(図2A参照)
に形成された後、前記の撚り合わせによる撚合ピッチ
P、型付高さHの立体的な撚合螺線形bの影響を受け、
図2に示すように素線ごとにその長さ方向の位置が異な
る異なる山部a1と山部b1を有する立体的な螺旋複合
形状a,bに形成される。撚り合せて形成された前記ス
チールコードは、全ての素線の曲がりや伸び変形等の特
性が著しく高められかつほぼ均等となり、繰り返しコー
ドが受ける曲がりや伸び変形等の負荷を各素線がほぼ均
等に分担する。従ってまた、隣接した各素線対の相対的
な滑りが殆ど生じないで摩耗が効果的に低減されるな
ど、基本的にコード補強特性、耐久性が著しく高められ
ている。また、各素線の型付螺線形aにより隣接した各
素線対のそれぞれにおいて素線間の線接触状態が効果的
に解消され、素線間に長さ方向に間隔をおき形成された
点状接触部の各間において隙間が効果的に形成されて、
比較的に小さい隙間でもゴム浸透性が十分に確保されて
従来コードと同様な小径のスチールコードに形成され
る。各素線を型付螺線形aに形成しているにもかかわら
ずコード形状が安定されコード保形性が高められるな
ど、ゴム浸透性その信頼性が効果的に高められてコード
腐食が防止され、素線の損傷や摩耗が低減されるなど優
れた耐疲労性、耐久性を有する。なお異なる型付高さH
1,H2,H3,H4に形成するのが好ましく、各素線
の螺旋複合形状a,bは交互に低い山部a1と高い山部
a2を有する形状となり、前記の作用、効果がさらに助
長される。
明すると、素線1〜4は、各ボビン11から繰り出さ
れ、駆動モータ19で回転制御されている各型付機構1
2a〜dにより異なる型付ピッチP1〜P4の立体的な型
付螺線形a又は平面的な型付波形cに型付けされる。各
型付機構12a〜dは、その型付回転体21や歯車の回
転速度や、型付ピン22の本数や間隔、歯車の歯数や形
状等により素線ごとに異なる型付ピッチ、型付高さの型
付螺線形又は型付波形cを形成するように調節される。
型付けされた各素線1〜4は、引き揃えられて中空軸1
3a内を通過し、回転制御されている案内輪14a、弧
状の回転ガイド15及び案内輪14bにより撚り合わせ
られ、オーバーツイスター16、ならしロール、キャプ
スタン17等を経てスチールコードに製造されてボビン
18に巻き取られる。例えば、第1実施例について説明
すると、素線1は、その形付機構12aにより型付ピッ
チP1、形付高さH1の立体的な型付螺線形aに形成さ
れた後、撚り合わせられて同様な型付ピッチP、型付高
さHの立体的な撚合螺線形b(図2A参照)になるのに
対し、各素線2,3,4は、それぞれ各型付機構12a
により異なる型付ピッチP2,P3,P4、型付高さH
2,H3,H4の立体的な型付螺線形a(図2A参照)
に形成された後、前記の撚り合わせによる撚合ピッチ
P、型付高さHの立体的な撚合螺線形bの影響を受け、
図2に示すように素線ごとにその長さ方向の位置が異な
る異なる山部a1と山部b1を有する立体的な螺旋複合
形状a,bに形成される。撚り合せて形成された前記ス
チールコードは、全ての素線の曲がりや伸び変形等の特
性が著しく高められかつほぼ均等となり、繰り返しコー
ドが受ける曲がりや伸び変形等の負荷を各素線がほぼ均
等に分担する。従ってまた、隣接した各素線対の相対的
な滑りが殆ど生じないで摩耗が効果的に低減されるな
ど、基本的にコード補強特性、耐久性が著しく高められ
ている。また、各素線の型付螺線形aにより隣接した各
素線対のそれぞれにおいて素線間の線接触状態が効果的
に解消され、素線間に長さ方向に間隔をおき形成された
点状接触部の各間において隙間が効果的に形成されて、
比較的に小さい隙間でもゴム浸透性が十分に確保されて
従来コードと同様な小径のスチールコードに形成され
る。各素線を型付螺線形aに形成しているにもかかわら
ずコード形状が安定されコード保形性が高められるな
ど、ゴム浸透性その信頼性が効果的に高められてコード
腐食が防止され、素線の損傷や摩耗が低減されるなど優
れた耐疲労性、耐久性を有する。なお異なる型付高さH
1,H2,H3,H4に形成するのが好ましく、各素線
の螺旋複合形状a,bは交互に低い山部a1と高い山部
a2を有する形状となり、前記の作用、効果がさらに助
長される。
【0014】また、隣接した前記素線の各型付ピツチP
1 〜P4 間、及び型付ピツチと撚合ピツチP間のピツチ
寸法差はほぼ0.5mm以上に形成して、素線間に形成さ
れる前記隙間Sはほぼ0.03mm以上に形成される。そ
の隙間が0.03mm未満になるとゴムが十分に浸透され
ず、0.09mmを越えるとコード伸びが大きくなり変形
し易くなつて伸びが大きくなるなど、タイヤユニホーム
性(均一性、タイヤバランス)が損なわれる。
1 〜P4 間、及び型付ピツチと撚合ピツチP間のピツチ
寸法差はほぼ0.5mm以上に形成して、素線間に形成さ
れる前記隙間Sはほぼ0.03mm以上に形成される。そ
の隙間が0.03mm未満になるとゴムが十分に浸透され
ず、0.09mmを越えるとコード伸びが大きくなり変形
し易くなつて伸びが大きくなるなど、タイヤユニホーム
性(均一性、タイヤバランス)が損なわれる。
【0015】第2実施例のコード製造の場合は、図5の
コードで製造装置に図6(B)〜(D)に示す型付機構
12b、型付機構12c又は型付機構12dを、図示の
ように各素線1〜4ごとにかつ異なる型付ピッチのもの
として配設し、各素線は、図6(B)の型付機構12b
の場合、その上下対の三角刃形歯付ロールにより異なる
型付ピッチP1〜P4の三角波形、即ち図3(B)に示
す平面的な型付波形cに形成され、図6(C)の型付機
構12cの場合、その上下対の正弦波形歯付ロールによ
り異なる型付ピッチP1〜P4の正弦波形、即ち図3
(C)に示す平面的な型付波形cに形成され、図6
(D)の型付機構12dの場合、その上下対の台形状波
形歯付ロールにより異なる型付ピッチP1〜P4の台形
状波形、即ち図3(D)に示す平面的な型付波形cに形
成された後、前記のような撚合ピッチP、撚合高さHの
立体的な撚合螺旋形bが複合されて、図2に示すような
異なる立体的な波形・螺旋複合形状c,bに形成され、
各波形・螺旋複合形状c,bは、三角波形、正弦波形又
は台形状波形の山部c1を有し第1実施例の山部a1に
比べ少し特徴づけられるが、基本的には螺旋複合形状
a,bとほぼ同様な構成となり、従ってまた、基本的に
前記のスチ―ルコード10a,10bは、ほぼ同様に構
成されて同様な作用、効果が得られる。さらに、第3実
施例の場合は、型付機構12aと型付機構12b,c又
はdとを交互に組み合わせて製造することにより、螺旋
複合形状a,bと各波形 ・ 螺旋複合形状c,bとの特性
が組み合わせられたスチ―ルコードとして容易に製造さ
れ、基本的に同様な作用、効果が得られる。
コードで製造装置に図6(B)〜(D)に示す型付機構
12b、型付機構12c又は型付機構12dを、図示の
ように各素線1〜4ごとにかつ異なる型付ピッチのもの
として配設し、各素線は、図6(B)の型付機構12b
の場合、その上下対の三角刃形歯付ロールにより異なる
型付ピッチP1〜P4の三角波形、即ち図3(B)に示
す平面的な型付波形cに形成され、図6(C)の型付機
構12cの場合、その上下対の正弦波形歯付ロールによ
り異なる型付ピッチP1〜P4の正弦波形、即ち図3
(C)に示す平面的な型付波形cに形成され、図6
(D)の型付機構12dの場合、その上下対の台形状波
形歯付ロールにより異なる型付ピッチP1〜P4の台形
状波形、即ち図3(D)に示す平面的な型付波形cに形
成された後、前記のような撚合ピッチP、撚合高さHの
立体的な撚合螺旋形bが複合されて、図2に示すような
異なる立体的な波形・螺旋複合形状c,bに形成され、
各波形・螺旋複合形状c,bは、三角波形、正弦波形又
は台形状波形の山部c1を有し第1実施例の山部a1に
比べ少し特徴づけられるが、基本的には螺旋複合形状
a,bとほぼ同様な構成となり、従ってまた、基本的に
前記のスチ―ルコード10a,10bは、ほぼ同様に構
成されて同様な作用、効果が得られる。さらに、第3実
施例の場合は、型付機構12aと型付機構12b,c又
はdとを交互に組み合わせて製造することにより、螺旋
複合形状a,bと各波形 ・ 螺旋複合形状c,bとの特性
が組み合わせられたスチ―ルコードとして容易に製造さ
れ、基本的に同様な作用、効果が得られる。
【0016】また、図4(A)〜(C)に示すように比
較的に少数本の素線で形成される1×2構造、1×3構
造、1×5構造のスチールコード10c〜10eは、ボ
ビンの一部使用又は増設等により同様に製造され、図4
(D)〜(F)に示すように比較的に多数本の素線で形
成される1×12構造、1×19構造、1×27構造等
のスチールコード10f〜10hは、必要に応じて同様
な撚り合わせ手段により複数層に分けて撚り合せて製造
され、各層の各素線が同様に構成される。
較的に少数本の素線で形成される1×2構造、1×3構
造、1×5構造のスチールコード10c〜10eは、ボ
ビンの一部使用又は増設等により同様に製造され、図4
(D)〜(F)に示すように比較的に多数本の素線で形
成される1×12構造、1×19構造、1×27構造等
のスチールコード10f〜10hは、必要に応じて同様
な撚り合わせ手段により複数層に分けて撚り合せて製造
され、各層の各素線が同様に構成される。
【0017】前記の各実施例では、撚り合わせ直前で各
素線に型付けしているが、別工程で予め型付けされた素
線を使用して撚り合わせたり、また、各素線の型付ピツ
チの寸法を2あるいは3種類に限定して隣接した素線相
互間に適度のピツチ寸法差を形成したり、多数本の素線
で形成する場合は、撚合ピツチP、撚合高さHの撚合螺
旋形bのみに形成される素線(図2A参照)を適宜に増
加して複数本ごとに配設するなど、多様に設計され各種
の製造装置、方法で製造可能である。
素線に型付けしているが、別工程で予め型付けされた素
線を使用して撚り合わせたり、また、各素線の型付ピツ
チの寸法を2あるいは3種類に限定して隣接した素線相
互間に適度のピツチ寸法差を形成したり、多数本の素線
で形成する場合は、撚合ピツチP、撚合高さHの撚合螺
旋形bのみに形成される素線(図2A参照)を適宜に増
加して複数本ごとに配設するなど、多様に設計され各種
の製造装置、方法で製造可能である。
【0018】
【表1】
【0019】表1,2に示す試料は、直径0.28mm、
0.25mm、0.22mmあるいは0.20mmの素線を使
用して、その3又は4本の素線に異なる型付ピツチ、型
付高さ0.6又は0.5mmに型付けした後、撚合ピツチ
12.5mmに撚り合わせた1×3構造、1×4構造、1
×5構造、1×12構造、撚合ピツチ18mmに撚り合わ
せた1×19構造、及び1×27構造の各スチールコー
ドを試作して実施例1〜8とし、また、格別に型付けし
ないで撚合ピツチ12.5mmに撚り合わせた1×3構
造、1×4構造、1×5構造、1×12構造、撚合ピツ
チ18mmに撚り合わせた1×19構造、及び1×27構
造の各スチールコードを試作して比較例1〜6とし、そ
れらの各試料のコード径、強度及び素線間の最大隙間を
測定するとともに、各試料をゴム内に埋設して加硫し、
そのゴムブロツクを水中に配置して圧縮空気を送り、ゴ
ムブロツク中のゴムの浸透していない空洞を通過する空
気量を測定する空気透過テストをして、表示のような評
価が得られた。
0.25mm、0.22mmあるいは0.20mmの素線を使
用して、その3又は4本の素線に異なる型付ピツチ、型
付高さ0.6又は0.5mmに型付けした後、撚合ピツチ
12.5mmに撚り合わせた1×3構造、1×4構造、1
×5構造、1×12構造、撚合ピツチ18mmに撚り合わ
せた1×19構造、及び1×27構造の各スチールコー
ドを試作して実施例1〜8とし、また、格別に型付けし
ないで撚合ピツチ12.5mmに撚り合わせた1×3構
造、1×4構造、1×5構造、1×12構造、撚合ピツ
チ18mmに撚り合わせた1×19構造、及び1×27構
造の各スチールコードを試作して比較例1〜6とし、そ
れらの各試料のコード径、強度及び素線間の最大隙間を
測定するとともに、各試料をゴム内に埋設して加硫し、
そのゴムブロツクを水中に配置して圧縮空気を送り、ゴ
ムブロツク中のゴムの浸透していない空洞を通過する空
気量を測定する空気透過テストをして、表示のような評
価が得られた。
【0020】
【表2】
【0021】表1,2の評価から明らかなように、各実
施例1〜8は、素線間にほぼ0.03mm以上の最大隙間
が確保されるとともに、各従来例に比べそれらのコード
直径、強度に格別に相違がなく、コード伸びについても
格別に増加されないことが確認されており、従来のオー
プンコードに比べると著しくコンパクトで変形し難い優
れたコード保形性を有し、空気透過量が0となりゴム浸
透性及び信頼性が効果的に高められてコード腐食が防止
され、局部的な接触摩耗も殆んどなく、優れた耐疲労
性、耐久性を有する。
施例1〜8は、素線間にほぼ0.03mm以上の最大隙間
が確保されるとともに、各従来例に比べそれらのコード
直径、強度に格別に相違がなく、コード伸びについても
格別に増加されないことが確認されており、従来のオー
プンコードに比べると著しくコンパクトで変形し難い優
れたコード保形性を有し、空気透過量が0となりゴム浸
透性及び信頼性が効果的に高められてコード腐食が防止
され、局部的な接触摩耗も殆んどなく、優れた耐疲労
性、耐久性を有する。
【0022】本発明は、前記実施例のみに局限されるも
のではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内で多様な
改変を施し得るものである。
のではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内で多様な
改変を施し得るものである。
【0023】
【発明の効果】本発明は、前記のような構成からなり、
複数本の素線を撚り合わせて形成した1×n構造のスチ
ールコードにおいて、撚り合わせた全ての素線は、それ
ぞれ予め型付けして形成された型付螺線形と型付螺線形
の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わ
せて形成された撚合螺線形とからなる螺旋複合形状や、
それぞれ予め型付けして形成された型付波形と型付波形
の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わ
せて形成された撚合螺線形とからなる波形・螺旋複合形
状、又は、隣接した各素線相互のそれぞれにおいて、一
方の素線は予め型付けして形成された型付螺線形と型付
螺線形の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚
り合わせて形成された撚合螺線形とからなる螺旋複合形
状に構成し、他方の素線は予め型付けして形成された型
付波形と型付波形の型付ピッチよりも長く形成した撚合
ピッチで撚り合わせて形成された撚合螺線形とからなる
波形・螺旋複合形状に構成しているので、全ての素線
は、撚合螺線形の他に型付螺線形又は型付波形を付加し
た構造となり、曲げや伸び等の変形特性がほぼ均等に著
しく増加され、各素線における変形負荷がほぼ均等に分
担されて素線相互の滑りが殆どなく素線摩耗が防止され
ている。さらに、隙間形成性能が効果的に高められるな
ど、基本的にゴム浸透性、信頼性とともにゴム補強特
性、耐久性が著しく高められている。さらに、隣接した
各素線対の相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以上
のピッチ寸法差を有する異なる型付ピッチとしているの
で、各素線対における素線相互の隙間性能が格段に高め
られ、その隙間は少なくともほぼ0.03mm以上に形成
することにより、ゴム浸透性、信頼性が十分に発揮さ
れ、コード径が格別に増加されずコードが変形し難く安
定されてコード保形性が高められるなど、総合的に優れ
た曲げや伸び変形特性を有し、ゴム浸透性、信頼性が効
果的に高められるとともにゴム補強特性、耐疲労性、耐
久性及びタイヤユニフオーム性を著しく向上している。
複数本の素線を撚り合わせて形成した1×n構造のスチ
ールコードにおいて、撚り合わせた全ての素線は、それ
ぞれ予め型付けして形成された型付螺線形と型付螺線形
の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わ
せて形成された撚合螺線形とからなる螺旋複合形状や、
それぞれ予め型付けして形成された型付波形と型付波形
の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚り合わ
せて形成された撚合螺線形とからなる波形・螺旋複合形
状、又は、隣接した各素線相互のそれぞれにおいて、一
方の素線は予め型付けして形成された型付螺線形と型付
螺線形の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚
り合わせて形成された撚合螺線形とからなる螺旋複合形
状に構成し、他方の素線は予め型付けして形成された型
付波形と型付波形の型付ピッチよりも長く形成した撚合
ピッチで撚り合わせて形成された撚合螺線形とからなる
波形・螺旋複合形状に構成しているので、全ての素線
は、撚合螺線形の他に型付螺線形又は型付波形を付加し
た構造となり、曲げや伸び等の変形特性がほぼ均等に著
しく増加され、各素線における変形負荷がほぼ均等に分
担されて素線相互の滑りが殆どなく素線摩耗が防止され
ている。さらに、隙間形成性能が効果的に高められるな
ど、基本的にゴム浸透性、信頼性とともにゴム補強特
性、耐久性が著しく高められている。さらに、隣接した
各素線対の相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以上
のピッチ寸法差を有する異なる型付ピッチとしているの
で、各素線対における素線相互の隙間性能が格段に高め
られ、その隙間は少なくともほぼ0.03mm以上に形成
することにより、ゴム浸透性、信頼性が十分に発揮さ
れ、コード径が格別に増加されずコードが変形し難く安
定されてコード保形性が高められるなど、総合的に優れ
た曲げや伸び変形特性を有し、ゴム浸透性、信頼性が効
果的に高められるとともにゴム補強特性、耐疲労性、耐
久性及びタイヤユニフオーム性を著しく向上している。
【図1】本発明のスチールコードの各実施例を示す側視
図及び要部断面図
図及び要部断面図
【図2】図1のスチールコードを分解して示す素線の側
視図
視図
【図3】各素線の型付螺線形及び代表的な型付波形を示
す側視図(A),(B)
す側視図(A),(B)
【図4】各実施例の各要部断面図(A)〜(F)
【図5】本発明のコード製造装置を示す側視機構図
【図6】コード製造装置に使用される各型付機構図
(A)〜(D)である。
(A)〜(D)である。
【符号の説明】 1,2,3,4 素線 a 型付螺線形 b 撚合螺線形 c 型付波形 a,b 螺旋複合形状 P1〜P4 型付ピッチ P 撚合ピッチ S 隙間
Claims (3)
- 【請求項1】複数本の素線を撚り合わせて形成した1×
n構造のスチールコードにおいて、撚り合わせた全ての 素線はそれぞれ予め型付けして形成
された型付螺線形と型付螺線形の型付ピッチよりも長く
形成した撚合ピッチで撚り合わせて形成された撚合螺線
形とからなる螺旋複合形状に構成するとともに、隣接し
た各素線対の相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以
上のピッチ寸法差に形成した異なる型付ピッチとして、
隣接した各素線対の相互にそれぞれ長さ方向の間隔をお
き形成された点状接触部の各間で少なくともほぼ0.0
3mm以上の隙間を形成したことを特徴とするスチールコ
ード。 - 【請求項2】複数本の素線を撚り合わせて形成した1×
n構造のスチールコードにおいて、撚り合わせた全ての 素線はそれぞれ予め型付けして形成
された型付波形と型付波形の型付ピッチよりも長く形成
した撚合ピッチで撚り合わせて形成された撚合螺線形と
からなる波形・螺旋複合形状に構成するとともに、隣接
した各素線対の相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm
以上のピッチ寸法差に形成した異なる型付ピッチとし
て、隣接した各素線対の相互にそれぞれ長さ方向の間隔
をおき形成された点状接触部の各間で少なくともほぼ
0.03mm以上の隙間を形成したことを特徴とするスチ
ールコード。 - 【請求項3】複数本の素線を撚り合わせて形成した1×
n構造のスチールコードにおいて、 撚り合わせて隣接した各素線対のそれぞれにおいて、一
方の素線は予め型付けして形成された型付螺線形と型付
螺線形の型付ピッチよりも長く形成した撚合ピッチで撚
り合わせて形成された撚合螺線形とからなる螺旋複合形
状に構成し、他方の素線は予め型付けして形成された型
付波形と型付波形の型付ピッチよりも長く形成した撚合
ピッチで撚り合わせて形成された撚合螺線形とからなる
波形・螺旋複合形状に構成するとともに、隣接した各素
線対の相互はそれぞれ少なくともほぼ0.5mm以上のピ
ッチ寸法差に形成した異なる型付ピッチとして、隣接し
た各素線対の相互にそれぞれ長さ方向の間隔をおき形成
された点状接触部の各間で少 なくともほぼ0.03mm以
上の隙間を形成したことを特徴とするスチールコード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102352A JP2995515B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102352A JP2995515B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | スチールコード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05279974A JPH05279974A (ja) | 1993-10-26 |
JP2995515B2 true JP2995515B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=14325091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4102352A Expired - Fee Related JP2995515B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | スチールコード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2995515B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5707467A (en) * | 1993-12-27 | 1998-01-13 | Tokyo Rope Manufacturing Co., Ltd. | Steel cords, radial tire reinforced with same, and apparatus for producing same |
EP0841430B1 (en) * | 1996-10-03 | 2002-02-20 | N.V. Bekaert S.A. | Steel cord with differently waved filaments |
EP0834612A1 (en) * | 1996-10-03 | 1998-04-08 | N.V. Bekaert S.A. | Steel cord with a core and a layer |
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