JP4056853B2 - 加熱定着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、ファクシミリ、プリンタなどの電子写真プロセスを利用した装置に使用される加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図13に示すにような概略構成の加熱定着装置(以下、第1の加熱定着装置という。)が知られている。図13に示す第1の加熱定着装置では、画像形成ユニット101によって中間転写体102上に形成されたトナー像111が二次転写部材103、104によって記録媒体112に転写され、熱源106を有する加熱部材105と加圧部材107(以下、加熱部材105と加圧部材107とを合わせたものを定着部材という)によって狭持搬送されて定着されるようになっている。定着部材(105、107)の狭持部分をニップという。
【0003】
しかし、このような従来の第1の加熱定着装置では、定着部材(105、107)によって記録媒体112にトナー像111を加熱して定着する処理が同時に行われ、かつ短時間で両者を加熱せざるを得ないため、温度制御が難しいこと、加熱部材105を過剰に熱することにより省エネルギーに反すること、いわゆる、オフセットが発生すること等の問題が知られていた。
【0004】
かかる問題を緩和すべく、図14に示すような概略構成の加熱定着装置(以下、第2の加熱定着装置という。)が開発された(例えば、特許文献1、2参照。)。図14に示す第2の加熱定着装置では、画像形成ユニット101によって中間転写体102上に形成されたトナー像111が加熱部材105によって加熱された後、記録媒体112と共に定着部材(105、107)によって狭持搬送されて転写定着されるようになっている。
【0005】
ここで、ニップでの熱移動には、加熱部材105側に接するトナー表面の温度とトナー像111と接する記録媒体112表面の温度が大きく影響することが知られている。トナー表面の温度は光沢などの画質に影響し、記録媒体112表面の温度は記録媒体112との密着性に大きく影響する。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−63121号公報
【特許文献2】
特開2002−311657号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の第2の加熱定着装置では、これらの表面温度をモニターしてニップ位置での適切な温度制御を行うことがなされず、加熱部材を過剰に熱することがなされていたため、省エネルギーが図られず、高速で多数枚の画像を形成する際に加熱電力が不足し、像担持体にトナーが固着し、画像形成装置出口で記録媒体同士が接着するなどという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、未定着やオフセット等の画像劣化を防止し、かつ、二次転写定着部材のさらなる低温化を可能とし、中間転写体の温度上昇の防止、ひいては省エネルギーを実現できる加熱定着装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の点を考慮して、請求項1に係る発明は、トナーによって構成された未定着画像を、中間転写体を介して所定の記録媒体に転写定着するための部材であって、前記未定着画像を加熱する第1の加熱部材および、前記第1の加熱部材との間に前記未定着画像と前記記録媒体を狭持搬送するための第1の加圧部材からなる転写定着部材と、前記第1の加熱部材の表面温度を測定する転写定着部材表面温度センサと、前記記録媒体を表面側から加熱する第2の加熱部材と、前記第2の加熱部材との間に前記記録媒体を狭持搬送するための第2の加圧部材と、前記第2の加熱部材と前記定着部材における前記未定着画像および前記記録媒体を狭持する部分であるニップ位置との中間において前記記録媒体の表面温度を測定する記録媒体表面温度センサと、前記第1の加熱部材と前記第2の加熱部材との温度制御を行う温度制御部とを備え、前記温度制御部は、前記記録媒体表面温度センサ位置での前記記録媒体の表面温度が、前記定着部材における前記未定着画像および前記記録媒体を狭持する部分であるニップ位置での前記記録媒体の表面温度の定着下限目標値より高くなるように前記第2の加熱部材の温度制御を行う加熱定着装置において、前記温度制御部は、前記記録媒体表面温度センサの位置から前記ニップ位置までの前記記録媒体の搬送によって生じる際に前記記録媒体の表面温度が目標温度まで降下する温度降下相当分の情報を、記録媒体の種類と対応させてあらかじめ記憶しており、前記目標温度が記憶された前記種類の何れでも同じであり、前記温度制御部は、搬送される前記記録媒体の種類に対応した前記温度降下相当分の情報の温度と前記目標温度とを加えた温度になるよう前記第2の加熱部材に前記記録媒体の表面を加熱させる構成を有している。
この構成により、第2の加熱部材を設けて記録媒体を加熱すると共に、温度センサを設けて第1の加熱部材の表面温度と記録媒体の表面温度とを検知し、記録媒体表面温度センサ位置での記録媒体の表面温度がニップ位置での記録媒体の表面温度より高くなるように温度制御するため、未定着やオフセット等の画像劣化を防止し、かつ、二次転写定着部材のさらなる低温化を可能とし、中間転写体の温度上昇の防止、ひいては省エネルギーを可能とする加熱定着装置を実現することができる。
【0014】
また、請求項2に係る発明は、請求項1において、前記温度制御部が、前記記録媒体表面温度センサの位置から前記ニップ位置までの前記記録媒体の搬送によって生じる前記温度降下相当分の情報を、記録媒体の厚さと対応させてあらかじめ記憶し、前記あらかじめ記憶している温度降下相当分の情報に基づいて前記記録媒体の厚さに応じた前記温度制御を行う構成を有している。
この構成により、記録媒体の厚さに応じた温度降下相当分に基づいて温度制御を行うため、記録媒体の厚さに応じたよりきめ細やかな温度制御が可能となり、転写定着性能を維持したまま一層の省エネルギーを可能とする加熱定着装置を実現することができる。
【0015】
また、請求項3に係る発明は、請求項1において、前記温度制御部は、前記記録媒体表面温度センサの位置から前記ニップ位置までの前記記録媒体の搬送によって生じる前記温度降下相当分の情報を、記録媒体の搬送速度と対応させてあらかじめ記憶し、前記あらかじめ記憶している温度降下相当分の情報に基づいて前記記録媒体の搬送速度に応じた前記温度制御を行う構成を有している。
この構成により、記録媒体の搬送速度に応じた温度降下相当分に基づいて温度制御を行うため、記録媒体の搬送速度に応じたよりきめ細やかな温度制御が可能となり、転写定着性能を維持したまま一層の省エネルギーを可能とする加熱定着装置を実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る加熱定着装置の概略のブロック構成を示す図である。図1において、加熱定着装置は、画像形成ユニット1によって中間転写体2上に形成されたトナー像11を加熱する第1の加熱部材3、このトナー像11を転写定着する記録媒体12を加熱するための第2の加熱部材6、記録媒体12を第2の加熱部材6とで狭持搬送するための第2の加圧部材8、記録媒体12を第1の加熱部材3とで狭持搬送してトナー像11を転写定着させるための第1の加圧部材5、第1の加熱部材3の表面温度を計測するための転写定着部材表面温度センサ21、記録媒体12の表面温度を計測するための記録媒体表面温度センサ22、および温度制御部9を含むように構成される。
【0017】
ここで、第1の加熱部材3は内部に第1の熱源4を有し、第1の熱源4には、温度制御部9によって制御された電力が供給され、供給された電力に応じて第1の加熱部材3の加熱冷却が行われるようになっている。同様に、第2の加熱部材6も第2の熱源7を有し、第2の熱源7に供給された電力に応じて加熱冷却が行われるようになっている。ここで、第1、第2の熱源4、7についての技術は、公知であり、その説明を省略する。以下、第1の加熱部材3と第1の加圧部材5とを一括してを転写定着部材という。
【0018】
また、転写定着部材表面温度センサ21が検知する第1の加熱部材3の表面温度(以下、第1加熱部材表面温度という。)をTt、記録媒体表面温度センサ22が検知する記録媒体12の表面温度をTs(以下、記録媒体表面温度という。)とする。ここで、第1の加熱部材3の熱容量はトナー像11の熱容量より十分大きく、かつ、トナー像11の加熱時間も十分とれるため、第1の加熱部材3の表面温度とトナー像11の表面温度はほぼ等しいものとみなせる。そのため、以下では、トナー像11の表面温度もTtとする。
【0019】
また、定着ニップ入口における記録媒体12の表面温度(以下、ニップ入口表面温度という。)をTpとする。ここで、プロセス条件である、トナー種類、紙種類、ニップ時間、転写定着部材材料等を変えて実験を行った結果、定着下限となる第1加熱部材表面温度Ttとニップ入口表面温度Tpとの関係は、いずれも図3に示すグラフのように、1次式(Tt=αTp+β)で近似できることがわかった。ただし、α、βはプロセス条件によって決まる定数である。
【0020】
本発明は、上記の実験結果を元に、トナー像11の表面温度や記録媒体表面温度が不必要に高い温度に設定されるのを極力回避しようとするものである。不必要に高い温度に設定されるのを回避するために、上記の1次式(Tt=αTp+β、αおよびβは定数。)に基づいて第1の加熱部材3と第2の加熱部材6の温度を温度制御部9によって制御するものである。
【0021】
ここで、記録媒体表面温度センサ22が定着ニップ入口まで離れていることから、その間の移動に伴って記録媒体表面温度降下Tdが発生する。本発明は、温度制御部9がその間の温度降下を考慮して第2の加熱部材6の温度制御を行うものである。なお、記録媒体表面温度降下Tdは、降下時間、記録媒体の厚さ、記録媒体の材料定数によって概ね定まる物理量である。
【0022】
ニップ入口表面温度Tpも第1加熱部材表面温度Ttの目標値が決まれば定まる温度であり、本発明の第1の実施の形態では、Tp≦Ts−Td≦Tp+30℃の関係が成り立つようにニップ入口表面温度Tpおよび第1加熱部材表面温度Ttを制御するものである。ここで、上記の関係式中の30℃という温度は、プロセス構成要素のばらつきを考慮したものである。そして、既に行った試験では、30℃の温度幅を持たせることによって印刷物中の画像についての不具合は生じていなかった。
【0023】
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る加熱定着装置における温度制御動作を説明するためのフローチャートである。まず、温度制御部9に設定しようとするニップ入口表面温度Tpを決定させ(S810)、記録媒体表面温度センサ22が定着ニップ入口までの移動に伴って発生する記録媒体表面温度降下Tdを温度制御部9に設定させる(S820)。次に、記録媒体表面温度センサ22を用いて記録媒体表面温度Tsを計測し(S830)、換算温度Tf1(=Ts−Td)を算出する(S840)。換算温度Tf1が算出されたら、換算温度Tf1がニップ入口表面温度Tp以上か否かを判断し(S850)、換算温度Tf1がニップ入口表面温度Tp未満と判断された場合は、第2の熱源7に供給される電力を増加させ、記録媒体12の温度を上昇させる(S851)。一方、換算温度Tf1がニップ入口表面温度Tp以上と判断された場合は、換算温度Tf1がニップ入口表面温度Tp+30℃以下か否かを判断し(S852)、換算温度Tf1がニップ入口表面温度Tp+30℃を超えると判断した場合、第2の熱源7に供給される電力を減少させて記録媒体12の温度を降下させる(S853)。換算温度Tf1がニップ入口表面温度Tp+30℃以内と判断した場合、処理は終了する。なお、上記のステップS830以降の各ステップでの処理は、転写定着を行う期間、繰り返されることになる。
【0024】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る装置は、第2の加熱部材を設けて記録媒体を加熱すると共に、温度センサを設けて第1の加熱部材の表面温度と記録媒体の表面温度とを検知して温度制御を行うため、未定着やオフセット等の画像劣化を防止し、かつ、二次転写定着部材のさらなる低温化を可能とし、中間転写体の温度上昇の防止、ひいては省エネルギーを実現できる。
【0025】
なお、上記では、加熱定着装置の第2の加熱部材6が記録媒体12と接触する場合について説明したが、第2の加圧部材8を搬送部材等とするとともに加熱部材6を図2に示すように熱源30のみとすることにより、非接触で加熱することも可能であり、上記と同様の効果を得ることができる。
【0026】
(第2の実施の形態)
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る温度制御動作を説明するためのフローチャートである。ここで、本発明の第2の実施の形態における温度制御対象の加熱定着装置は、本発明の第1の実施の形態に係る加熱定着装置と同じである。なお、本発明の第1の実施の形態に係る温度制御処理と同一の処理を行うステップについては、同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0027】
本発明の第1の実施の形態では、Tp≦Ts−Td≦Tp+30℃の関係が成り立つように温度制御を行った。図3に示す条件を満たすのに、Tt≦c・Ts−c・Td+d≦Tt+30℃の関係が成り立つようにするものでも良い。ただし、c、dは、定数である。本発明の第2の実施の形態に係る温度制御方法では、Tt≦c・Ts−c・Td+d≦Tt+30℃の関係が成り立つように温度制御を行い、所定の効果を得ようとするものである。また、上記の関係式中の30℃という温度は、本発明の第1の実施の形態と同様に、プロセス構成要素のばらつきを考慮したものである。そして、既に行った試験では、30℃の温度幅を持たせることによって印刷物中の画像に付いての不具合は生じていなかった。
【0028】
まず、温度制御部9に設定しようとする第1加熱部材表面温度Ttを決定させ(S910)、記録媒体表面温度センサ22が定着ニップ入口までの移動に伴って発生する記録媒体表面温度降下Tdを温度制御部9に設定させる(S820)。次に、記録媒体表面温度センサ22を用いて記録媒体表面温度Tsを計測し(S830)、換算温度Tf2(=c・Ts−c・Td+d)を算出する(S940)。換算温度Tf2が算出されたら、換算温度Tf2が第1加熱部材表面温度Tt以上か否かを判断し(S950)、換算温度Tf2が第1加熱部材表面温度Tt未満と判断された場合は、第2の熱源7に供給される電力を増加させ、記録媒体12の温度を上昇させる(S951)。一方、換算温度Tf2が第1加熱部材表面温度Tt以上と判断された場合は、換算温度Tf2が第1加熱部材表面温度Tt+30℃以下か否かを判断し(S952)、換算温度Tf2が第1加熱部材表面温度Tt+30℃を超えると判断した場合、第2の熱源7に供給される電力を減少させて記録媒体12の温度を降下させる(S953)。換算温度Tf2が第1加熱部材表面温度Tt+30℃以内と判断した場合、処理は終了する。なお、上記のステップS830、ステップS940〜S953での処理は、転写定着を行う期間、繰り返されることになる。
【0029】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る装置は、第2の加熱部材を設けて記録媒体を加熱すると共に、温度センサを設けて第1の加熱部材の表面温度と記録媒体の表面温度とを検知して温度制御を行うため、未定着やオフセット等の画像劣化を防止し、かつ、二次転写定着部材のさらなる低温化を可能とし、中間転写体の温度上昇の防止、ひいては省エネルギーを実現できる。
【0030】
(第3の実施の形態)
上記で説明したように、記録媒体表面温度降下Tdは、降下時間、記録媒体の厚さ、記録媒体の材料定数等に依存して変化する。そのため、本発明の第3の実施の形態では、記録媒体12の種類を変えて転写定着を行う場合の制御について説明する。以下では、記録媒体12の種類が、A、B、Cの3種類の場合について説明する。図4に、記録媒体12の表面温度降下を測定するための装置構成を示す。図4において、第2の加熱部材6と第2の加圧部材8とで狭持搬送された記録媒体12の表面温度は、サーモグラフカメラ40を用いて測定される。
【0031】
図5は、ニップ入口表面温度Tpの目標値(図2では、目標温度として示す。)を60℃とした場合の記録媒体12表面の温度降下の様子を示す図である。図5において、横軸は記録媒体12の搬送時間、縦軸は記録媒体表面温度Tsである。また、グラフの原点はセンサ位置を表すものとし、記録媒体12の種類A、B、Cは、図5に紙種A、紙種B、および紙種Cとして示す。また、図5では、記録媒体12を紙として表す。
【0032】
図5から、ニップ入口表面温度Tpの目標温度が達成されたときの記録媒体表面温度Tsの温度降下が、記録媒体12の種類Aについては10℃、種類Bについては13℃、種類Cについては15℃であることが分かる。なお、第1加熱部材表面温度Ttが変化した場合でも、記録媒体表面温度降下Tdは上記のようにして求めることができ、中間点については、測定データを補間する等によって求めることができる。記録媒体12の各種類について得られた温度降下のデータと上記本発明の第1の実施の形態に示した温度制御とを用いて、記録媒体12に応じた温度制御を行うことができる。
【0033】
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る温度制御動作を説明するためのフローチャートである。で、本発明の第3の実施の形態における温度制御対象の加熱定着装置は、本発明の第1の実施の形態に係る加熱定着装置と同じである。なお、本発明の第1の実施の形態に係る温度制御処理と同一の処理を行うステップについては、同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0034】
まず、温度制御部9に設定しようとするニップ入口表面温度Tpを決定させ(S810)、記録媒体12の種類を温度制御部9に設定させる(S1020)。ここで、温度制御部9には、記録媒体12の種類と記録媒体表面温度降下Tdとの上記の関係(この関係を示す表を、以下では、変換テーブルという。)が記憶されているものとする。記録媒体12の種類が入力されたら、上記の変換テーブルに基づいて記録媒体12の種類を記録媒体表面温度降下Tdに換算し、記録媒体表面温度降下Tdを温度制御部9に設定する(S1021)。次に、記録媒体表面温度センサ22を用いて記録媒体表面温度Tsを計測する(S830)ステップ以降のステップでの処理を行う。なお、上記のステップS830以降の各ステップでの処理は、温度制御を行う期間、繰り返されることになる。
【0035】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態に係る装置は、あらかじめ記録媒体の種類に応じた記録媒体表面温度降下を記憶しておき、記録媒体の種類を設定させるようになっているため、記録媒体の種類を設定するだけで設定された種類の記録媒体に適した温度制御がなされ、上記の本発明の第1の実施の形態における効果と同様の効果を得ることができる。
【0036】
なお、上記では、記録媒体表面温度降下Tdのデータを実際に測定して求めたが、数値解析を行うことによっても生成できる。具体的には、以下の式(1)に示す熱伝導方程式を所定の初期条件および境界条件の下に数値演算によって解くのでも良い。
【数1】
ここで、Tは温度、tは時間、λは熱伝導率、ρは密度、cは比熱、xは距離を表す。
【0037】
記録媒体12の種類、A、B、Cと周囲の空気の熱伝導率、密度、比熱を式(1)に入れて、図6に示すような初期温度を設定し、温度の立下りを数値計算によって算出すると、図7に示すような結果が得られた。これは実験で得られた結果とほぼ同等であることから、このようにして記録媒体表面温度降下Tdを算出して変換テーブルを作成し、この変換テーブルを温度制御部9に記憶させておき、上記と同様の制御を行うのでも同様の効果が得られる。
【0038】
(第4の実施の形態)
上記で説明したように、記録媒体表面温度降下Tdは、降下時間、記録媒体の厚さ、記録媒体の材料定数等に依存して変化する。そのため、本発明の第4の実施の形態では、記録媒体12の厚さを変えて転写定着を行う場合の制御について説明する。以下では、記録媒体12の厚さが、D、E、Fの3種類の場合について説明する。各記録媒体12の表面温度降下を測定するための装置構成および測定方法は、本発明の第3の実施の形態において説明した図4に示すものと同じである。
【0039】
測定の結果、ニップ入口表面温度Tpの目標温度が達成されたときの記録媒体表面温度Tsの温度降下は、記録媒体12の厚さDについては10℃、厚さEについては12℃、厚さFについては14℃となった。なお、第1加熱部材表面温度Ttが変化した場合でも、記録媒体表面温度降下Tdは上記のようにして求めることができ、中間点については、測定データを補間する等によって求めることができる。記録媒体12の各厚さについて得られた温度降下のデータと上記本発明の第1の実施の形態に示した温度制御とを用いて、記録媒体12に応じた温度制御を行うことができる。
【0040】
図11は、本発明の第4の実施の形態に係る温度制御動作を説明するためのフローチャートである。で、本発明の第4の実施の形態における温度制御対象の加熱定着装置は、本発明の第1の実施の形態に係る加熱定着装置と同じである。なお、本発明の第1の実施の形態に係る温度制御処理と同一の処理を行うステップについては、同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0041】
まず、温度制御部9に設定しようとするニップ入口表面温度Tpを決定させ(S810)、記録媒体12の厚さを温度制御部9に設定させる(S1120)。ここで、温度制御部9には、記録媒体12の厚さと記録媒体表面温度降下Tdとの上記の関係(この関係を示す表を、以下では、変換テーブルという。)が記憶されているものとする。記録媒体12の厚さが入力されたら、上記の変換テーブルに基づいて記録媒体12の厚さを記録媒体表面温度降下Tdに換算し、記録媒体表面温度降下Tdを温度制御部9に設定する(S1121)。次に、記録媒体表面温度センサ22を用いて記録媒体表面温度Tsを計測する(S830)ステップ以降のステップでの処理を行う。なお、上記のステップS830以降の各ステップでの処理は、温度制御を行う期間、繰り返されることになる。
【0042】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態に係る装置は、あらかじめ記録媒体の厚さに応じた記録媒体表面温度降下を記憶しておき、記録媒体の厚さを設定させるようになっているため、記録媒体の厚さを設定するだけで設定された厚さの記録媒体に適した温度制御がなされ、上記の本発明の第1の実施の形態における効果と同様の効果を得ることができる。
【0043】
なお、上記では、記録媒体表面温度降下Tdのデータを実際に測定して求めたが、上記本発明の第3の実施の形態において示したように数値解析を行うことによっても生成できる。このようにして記録媒体表面温度降下Tdを算出して、変換テーブルを作成してもよい。この変換テーブルを温度制御部9に記憶させておき、上記と同様の制御を行うのでも同様の効果が得られる。
【0044】
(第5の実施の形態)
上記で説明したように、記録媒体表面温度降下Tdは、降下時間、記録媒体の厚さ、記録媒体の材料定数等に依存して変化する。そのため、本発明の第5の実施の形態では、降下時間すなわち定着速度(搬送速度)を変えて転写定着を行う場合の制御について説明する。以下では、定着速度(搬送速度)が、G、H、Iの3種類の場合について説明する。各記録媒体12の表面温度降下を測定するための装置構成および測定方法は、本発明の第3の実施の形態において説明した図4に示すものと同じである。
【0045】
測定の結果、ニップ入口表面温度Tpの目標温度が達成されたときの記録媒体表面温度Tsの温度降下は、定着速度(搬送速度)Gについては6℃、定着速度(搬送速度)Hについては11℃、定着速度(搬送速度)Iについては16℃となった。なお、第1加熱部材表面温度Ttが変化した場合でも、記録媒体表面温度降下Tdは上記のようにして求めることができ、中間点については、測定データを補間する等によって求めることができる。定着速度(搬送速度)について得られた温度降下のデータと上記本発明の第1の実施の形態に示した温度制御とを用いて、記録媒体12に応じた温度制御を行うことができる。
【0046】
図12は、本発明の第5の実施の形態に係る温度制御動作を説明するためのフローチャートである。本発明の第5の実施の形態における温度制御対象の加熱定着装置は、本発明の第1の実施の形態に係る加熱定着装置と同じである。なお、本発明の第1の実施の形態に係る温度制御処理と同一の処理を行うステップについては、同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0047】
まず、温度制御部9に設定しようとするニップ入口表面温度Tpを決定させ(S810)、定着速度(搬送速度)を温度制御部9に設定させる(S1220)。ここで、温度制御部9には、定着速度(搬送速度)と記録媒体表面温度降下Tdとの上記の関係(この関係を示す表を、以下では、変換テーブルという。)が記憶されているものとする。定着速度(搬送速度)が入力されたら、上記の変換テーブルに基づいて定着速度(搬送速度)を記録媒体表面温度降下Tdに換算し、記録媒体表面温度降下Tdを温度制御部9に設定する(S1221)。次に、記録媒体表面温度センサ22を用いて記録媒体表面温度Tsを計測する(S830)処理以降の処理を行う。なお、上記のステップS830以降の各ステップでの処理は、転写定着を行う期間、繰り返されることになる。
【0048】
以上説明したように、本発明の第5の実施の形態に係る装置は、あらかじめ定着速度(搬送速度)に応じた記録媒体表面温度降下を記憶しておき、定着速度(搬送速度)を設定させるようになっているため、定着速度(搬送速度)を設定するだけで設定された定着速度(搬送速度)に適した温度制御がなされ、上記の本発明の第1の実施の形態における効果と同様の効果を得ることができる。
【0049】
なお、上記では、記録媒体表面温度降下Tdのデータを実際に測定して求めたが、上記本発明の第3の実施の形態において示したように数値解析を行うことによっても生成できる。このようにして記録媒体表面温度降下Tdを算出して、変換テーブルを作成してもよい。この変換テーブルを温度制御部9に記憶させておき、上記と同様の制御を行うのでも同様の効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、未定着やオフセット等の画像劣化を防止し、かつ、二次転写定着部材のさらなる低温化を可能とし、中間転写体の温度上昇の防止、ひいては省エネルギーを実現できる加熱定着装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る加熱定着装置の概念的な一構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る加熱定着装置の概念的な一構成例を示す図である。
【図3】本発明の、定着下限となる第1加熱部材表面温度Ttとニップ入口表面温度Tpとの関係を説明するための図である。
【図4】記録媒体の表面温度降下を測定するための装置構成を示す図である。
【図5】ニップ入口表面温度Tpの目標値を60℃とした場合の記録媒体表面の温度降下(実測)の様子を示す図である。
【図6】熱伝導方程式を解く際に用いた初期値を示す図である。
【図7】ニップ入口表面温度Tpの目標値を60℃とした場合の記録媒体表面の温度降下(計算)の様子を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る加熱定着装置における温度制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る温度制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る温度制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る温度制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る温度制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】従来の加熱定着装置の概念的な一構成例を示す図である。
【図14】従来の加熱定着装置の概念的な一構成例を示す図である。
【符号の説明】
1、101 画像形成ユニット
2、102 中間転写体
3、6、105 加熱部材
4、7、30、106 熱源
5、8、107 加圧部材
9 温度制御部
11、111 トナー像
12、112 記録媒体
21 転写定着部材表面温度センサ
22 記録媒体表面温度センサ
40 サーモグラフカメラ
103、104 二次転写部材
Claims (4)
- トナーによって構成された未定着画像を、中間転写体を介して所定の記録媒体に転写定着するための部材であって、
前記未定着画像を加熱する第1の加熱部材および、前記第1の加熱部材との間に前記未定着画像と前記記録媒体を狭持搬送するための第1の加圧部材からなる転写定着部材と、
前記第1の加熱部材の表面温度を測定する転写定着部材表面温度センサと、
前記記録媒体を表面側から加熱する第2の加熱部材と、
前記第2の加熱部材との間に前記記録媒体を狭持搬送するための第2の加圧部材と、
前記第2の加熱部材と前記定着部材における前記未定着画像および前記記録媒体を狭持する部分であるニップ位置との中間において前記記録媒体の表面温度を測定する記録媒体表面温度センサと、
前記第1の加熱部材と前記第2の加熱部材との温度制御を行う温度制御部とを備え、
前記温度制御部は、前記記録媒体表面温度センサ位置での前記記録媒体の表面温度が、前記定着部材における前記未定着画像および前記記録媒体を狭持する部分であるニップ位置での前記記録媒体の表面温度の定着下限目標値より高くなるように前記第2の加熱部材の温度制御を行う加熱定着装置において、
前記温度制御部は、前記記録媒体表面温度センサの位置から前記ニップ位置までの前記記録媒体の搬送によって生じる際に前記記録媒体の表面温度が目標温度まで降下する温度降下相当分の情報を、記録媒体の種類と対応させてあらかじめ記憶しており、前記目標温度が記憶された前記種類の何れでも同じであり、
前記温度制御部は、搬送される前記記録媒体の種類に対応した前記温度降下相当分の情報の温度と前記目標温度とを加えた温度になるよう前記第2の加熱部材に前記記録媒体の表面を加熱させることを特徴とする加熱定着装置。 - 前記温度制御部は、前記記録媒体表面温度センサの位置から前記ニップ位置までの前記記録媒体の搬送によって生じる前記温度降下相当分の情報を、記録媒体の厚さと対応させてあらかじめ記憶し、前記あらかじめ記憶している温度降下相当分の情報に基づいて前記記録媒体の厚さに応じた前記温度制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の加熱定着装置。
- 前記温度制御部は、前記記録媒体表面温度センサの位置から前記ニップ位置までの前記記録媒体の搬送によって生じる前記温度降下相当分の情報を、記録媒体の搬送速度と対応させてあらかじめ記憶し、前記あらかじめ記憶している温度降下相当分の情報に基づいて前記記録媒体の搬送速度に応じた前記温度制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の加熱定着装置。
- 請求項1から請求項3までの何れかに記載の加熱定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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