[go: up one dir, main page]

JP4047044B2 - 重質油の水素化脱硫触媒、その製造方法及び重質油の水素化脱硫方法 - Google Patents

重質油の水素化脱硫触媒、その製造方法及び重質油の水素化脱硫方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4047044B2
JP4047044B2 JP2002092686A JP2002092686A JP4047044B2 JP 4047044 B2 JP4047044 B2 JP 4047044B2 JP 2002092686 A JP2002092686 A JP 2002092686A JP 2002092686 A JP2002092686 A JP 2002092686A JP 4047044 B2 JP4047044 B2 JP 4047044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
heavy oil
surface area
pore volume
hydrodesulfurization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002092686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003284958A (ja
Inventor
伸昌 中嶋
敏之 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Oil Co Ltd filed Critical Cosmo Oil Co Ltd
Priority to JP2002092686A priority Critical patent/JP4047044B2/ja
Publication of JP2003284958A publication Critical patent/JP2003284958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4047044B2 publication Critical patent/JP4047044B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重質油留分(すなわち、常圧残渣油又は減圧残渣油)中の硫黄化合物を長期間に渡って高い効率で除去することができる重質油の水素化脱硫触媒、その触媒の製造方法、及びその触媒を用いる重質油の水素化脱硫方法に関する。
【0002】
【技術背景】
原油を常圧蒸留装置により処理して得られる常圧残渣油(AR)や、ARをさらに減圧蒸留装置で処理することにより得られる減圧残渣油(VR)等の重質油には、多量の硫黄化合物が含有されている。これらの重質油を脱硫処理することなく燃料として用いる場合、硫黄酸化物(SOx)が大気中に排出される。
【0003】
そこで、従来、原油から種々の石油製品を製造する工程中に、直接脱硫装置による重質油留分の水素化脱硫処理工程が組み入れられ、硫黄化合物の除去が行われている。
この重質油中の硫黄化合物を除去することを目的とする水素化脱硫触媒は、周期律表第6族のモリブデン、タングステン、第8族のコバルト、ニッケルを活性発現成分とし、これらをアルミナ、マグネシア、シリカ、チタニア等の無機酸化物担体に担持させたものが開発されている。
【0004】
また、触媒の水素化脱硫性能を改善する技術として、幾つかの提案がなされている。例えば、特開昭58−146445号公報等では、アルミナ担体にゼオライトを加え、水素化脱硫性能の向上を図っている。
特許第2832033号公報では、活性金属化合物を含む溶液にクエン酸を添加し、担体に担持した後、焼成して水素化脱硫性能の向上を図っている。
特許第2900771号公報では、活性金属化合物を含む溶液にジオール又はエーテルを添加し、担体に担持した後、乾燥させることで水素化脱硫性能の向上を図っている。
【0005】
しかし、重質油中には水素化脱硫反応の障害となるアスファルテン、あるいは触媒活性を低下させる有機金属化合物や芳香族性に富む巨大分子が存在し、上記の触媒では、水素化脱硫活性を長期に渡って維持することが難しく、更なる技術の進歩が要求されている。
【0006】
【発明の目的】
本発明の目的は、直接脱硫装置による重質油の水素化脱硫処理において、重質油留分中の硫黄化合物を長期間に渡って高い効率で除去することができる水素化脱硫触媒と、この触媒の製造方法と、この触媒を用いた重質油の水素化脱硫法を提供することにある。
【0007】
【発明の概要】
上記目的を達成するために、本発明の触媒は、常圧残渣油又は減圧残渣油を水素化脱硫する触媒であって、〔1〕触媒基準、酸化物換算で、周期律表第6族から選ばれる少なくとも1種の金属8〜25質量%、周期律表第8族から選ばれる少なくとも1種の金属1〜8質量%、リン0.5〜6質量%と、触媒基準で、クエン酸由来の炭素1〜14質量%とを、比表面積が300〜500m/gのアルミナ担体に担持した後、200℃以下の温度で乾燥してなり、500℃で焼成した後の物理性状が、比表面積:180〜330m/g、細孔容積:0.4〜0.7m1/g、平均細孔直径:7〜12nmであることを特徴とする。また、この触媒は、500℃で焼成した後の物理性状が、〔〕比表面積:180〜300m/g、細孔容積:0.55〜0.7m1/g、平均細孔直径:10〜12nmであり、平均細孔直径±1.5nmの範囲にある細孔容積が全細孔容積の40〜75%であってもよいし、〔〕比表面積:220〜330m/g、細孔容積:0.4〜0.65m1/g、平均細孔直径:7nm以上10nm未満であり、平均細孔直径±1.5nmの範囲にある細孔容積が全細孔容積の50〜85%であってもよい。また、これらの触媒は、周期律表第6族の金属がモリブデン、タングステンの一方又は双方で、周期律表第8族の金属がコバルト、ニッケルの一方又は双方であることが好ましい。これら触媒の本発明に係る製造方法は、周期律表第8族金属から選ばれる少なくとも1種を含む化合物、周期律表第6族金属から選ばれる少なくとも1種を含む化合物、リン酸及びクエン酸を含有する溶液を、比表面積が300〜500m/gのアルミナ担体に担持させ、200℃以下で乾燥させることを特徴とする。更に、本発明に係る重質油の水素化脱硫方法は、水素分圧4〜18MPa、温度320〜410℃、液空間速度0.1〜4.0h−1で、硫黄化合物を含む常圧残渣油又は減圧残渣油を、本発明の触媒と接触させることを特徴とする。
【0008】
本発明における水素化脱硫の対象油は、原油を常圧蒸留装置により処理して得られる常圧残渣油(AR)や、ARを更に減圧蒸留装置で処理することにより得られる減圧残渣油(VR)の重質油留分である。
【0009】
本発明の触媒の担体となるアルミナは、種々の方法で製造することができる。具体的には、水溶性のアルミニウム化合物例えばアルミニウムの硫酸塩、硝酸塩あるいは塩化物をアンモニアのような塩基で中和するか、またはアルカリ金属アルミン酸塩を酸性アルミニウム塩または酸で中和する等して、生成したアルミニウムヒドロゲル又はヒドロゾルを洗浄、熟成、成形、乾燥、焼成等の一般的な処方を施して、製造することができる。
【0010】
本発明における触媒の担体として好適な構造物性を有するアルミナ担体を得るには、沈殿剤や中和剤等を添加してアルミナゲルを作る際のpH、これら薬剤の濃度、時間、温度等を適宜調整すればよく、例えば、ゲル生成の際のpHを酸性側で行えば、比表面積が大きくなる。本発明では、pH約4〜8、温度約15〜90℃とすることが好ましい。
【0011】
ゲル生成後に、熟成、不純物の洗浄除去、脱水乾燥を行う。熟成はpH4〜9、約15〜90℃で、約1〜25時間で行うことが好ましい。これらの範囲外では、熟成後にアルミナゲル中の不純物が除去し難くなるのみならず、アルミナゲルの表面積が小さくなる。
また脱水乾燥は、アルミナゲルにできるだけ熱を加えずに、含有水分量を調整することにより行う。例えば、約15〜90℃、約0. 01〜2MPaでの自然濾過、吸引濾過、加圧濾過等による方法で脱水乾燥し、脱水乾燥後の含有水分量が約60〜90質量%となるようにすることが好ましい。アルミナゲルに余分な熱を加えずに含有水分量を調整することで、アルミナの表面構造の制御が可能となり、触媒の水素化脱硫活性を向上させることができる。
【0012】
脱水乾燥後に担体の成形を行う。成形方法は特に限定せず、押出成形、打錠成形あるいは油中造粒等の一般的な方法を用いることができる。なお、成形時の圧力や速度を調整することによっても、アルミナの構造物性である細孔容積や細孔分布等を制御することができる。
【0013】
アルミナ担体の形状は、重質油留分の触媒層の流通を考慮し、円柱状、三葉柱状、四葉柱状、ダンベル柱状あるいはリング状のペレット形状であることが望ましく、これらの中から反応条件下で触媒層の圧力損失(圧力差)が小さい形状が選ばれる。
また、このペレット径は、反応条件下で触媒層の前後で圧力損失が大きくならないように、1/10〜1/36インチであることが望ましい。なお、ペレット径とは、ペレットの形状が円柱であるもの以外は、その最も太い部分の断面の長径を言う。
【0014】
成形後、常温〜約150℃で約3〜24時間乾燥し、引き続き約200〜600℃で約3〜24時間焼成することにより、アルミナ担体を得ることができる。
【0015】
本発明の触媒におけるアルミナ担体の比表面積は、300〜500m/gである
【0016】
本発明の触媒は、上記担体に第6族から選ばれる少なくとも1種の金属、第8族から選ばれる少なくとも1種の金属、リン化合物、クエン酸由来の炭素を担持させたものである。第6族金属、第8族金属は脱硫活性金属として作用する。脱硫活性点として第6族金属、第8族金属及び硫黄が配位したCoMoS相、NiMoS相が高活性を示すとされており、CoMoS相、NiMoS相の中でもType2とよばれる積層化した二硫化モリブデン層の2層目以上のエッジ部に存在するCo,Niに起因する活性点と、Type1とよばれる二硫化モリブデン層の1層目のエッジ部に存在するCo,Niに起因する活性点とが存在し、Type2の方がより高活性を示すとされている。炭素(クエン酸)、リンの添加は、特に高活性な脱硫活性点であるType2のCoMoS相、NiMoS相の形成を促進させると考えられる。
【0017】
第6族金属としては、クロム、モリブデン、タングステンが用いられるが、モリブデン、タングステンが好ましい。これら第6族金属は1種又は適宜の2種以上を組み合わせて用いることができる。
第6族金属の化合物としては、種々のものを用いることができ、モリブデン化合物の具体例として、酸化モリブデン、モリブデン酸アンモニウム、モリブデン縮合酸塩等が挙げられるが、酸化モリブデン、モリブデン酸アンモニウム、モリブドリン酸が好ましい。タングステン化合物の具体例として、酸化タングステン、タングステン酸アンモニウム、タングステン縮合酸塩等が挙げられるが、酸化タングステン、タングステン酸アンモニウム、タングストリン酸が好ましい。
これらの化合物は、1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。勿論、モリブデン化合物とタングステン化合物を組み合わせて用いることもできる。
【0018】
第8族金属としては、ニッケル、コバルトの一方又は双方が好ましく用いられる。
第8族金属の化合物としても、種々のものを用いることができ、ニッケル化合物の具体例として、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、炭酸ニッケル、酢酸ニッケル、シュウ酸ニッケル、塩化ニッケル、クエン酸ニッケル等が挙げられるが、硝酸ニッケル、炭酸ニッケル、酢酸ニッケル、クエン酸ニッケルが好ましい。コバルト化合物の具体例として、硝酸コバルト、硫酸コバルト、炭酸コバルト、酢酸コバルト、シュウ酸コバルト、塩化コバルト、クエン酸等が挙げられるが、硝酸コバルト、炭酸コバルト、酢酸コバルト、クエン酸コバルトが好ましい。
これらの化合物は、1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。勿論、ニッケル化合物とコバルト化合物を組み合わせて用いることもできる。
【0019】
本発明における炭素は、クエン酸由来のものであり(以下、このクエン酸由来の炭素を単に「炭素」と略称する)、このクエン酸としては、種々のものを用いることができる。具体例としては、クエン酸1水和物、無水クエン酸、イソクエン酸、アロイソクエン酸等が挙げられるが、無水クエン酸、イソクエン酸、クエン酸1水和物が好ましい。用いるクエン酸は、クエン酸単独でもよいし、上記したコバルトやニッケル(8族金属)とのクエン酸化合物であってもよい。
【0020】
リンとしても、種々の化合物を用いることができ、具体例として、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸が挙げられるが、オルトリン酸が好ましい。
【0021】
第6族金属の担持量は、触媒基準、酸化物換算で、8〜25質量%、好ましくは12〜22質量%、特に好ましくは12〜20質量%であり、第8族金属の担持量は、1〜8質量%、好ましくは2〜5質量%であり、リンの担持量は、0.5〜6質量%、好ましくは2〜5質量%であり、炭素の担持量は、触媒基準で、1〜14質量%、好ましくは1〜10質量%である。
リンの担持量が上記未満であると、脱硫活性点の高分散化が図れず、上記より多いと、触媒表面に過剰なリンが存在し、細孔容積の減少を生じ、触媒活性を低下させる。
炭素の担持量が上記未満であると、硫化工程において不活性なCo,NiSを形成し、上記より多いと、触媒表面に過剰な炭素が存在し、コーク劣化を引き起こすと考えられる。
【0022】
上記各成分の担持量に関し、「触媒基準、酸化物換算で」とは、触媒中に含まれる金属種の質量を金属それぞれの酸化物として算出し、炭素質量を含めたその合計質量を各金属の酸化物質量で割った値で表示することを意味する。
なお、本発明では、アルミニウムは3価、第6族金属は6価、第8族金属は2価、そしてリンは5価の金属として求めた。
【0023】
金属質量の測定方法は、触媒を混酸に溶解した後、ICP分光法(誘導結合高周波プラズマ分光法)により分析する方法とした。
炭素質量の測定方法は、触媒を乳鉢にて粉砕した後、950℃程度で燃焼させ、燃焼生成ガスを差動熱伝導度計で測定し、分析する方法とした。
【0024】
本発明の触媒は、以下の方法により製造することができる。
先ず、水を溶媒とし、上記各成分を溶解させ、含浸溶液を調製する。このときの温度は、0℃を超え100℃以下でよく、この範囲内の温度であれば、上記溶媒に上記各成分を良好に溶解させることができる。
【0025】
このようにして調製した含浸溶液を、次いで、上記のアルミナ担体に含浸担持させる。含浸条件は、種々の条件を採ることができるが、通常、含浸温度は、好ましくは0℃を超え100℃未満、より好ましくは10〜50℃、更に好ましくは15〜30℃であり、含浸時間は、好ましくは15分〜3時間、より好ましくは20分〜2時間、更に好ましくは30分〜1時間である。
温度が高すぎると、含浸中に乾燥が起こり、分散度が偏ってしまう。
含浸中は、攪拌することが好ましい。
【0026】
溶液含浸担持後、常温〜約80℃、窒素気流中、空気気流中、あるいは真空中で、水分をある程度(LOI《Loss on ignition》約50%以下となるように)除去し、この後、空気気流中、窒素気流中、あるいは真空中、200℃以下、好ましくは約80〜200℃、約10分〜24時間、好ましくは約100〜150℃で、約5〜20時間の乾燥を行う。乾燥を200℃より高い温度で行うと、金属と錯体化していると思われるクエン酸が触媒表面から離脱し、その結果、高活性点の形成が困難になる。
【0027】
本発明の触媒は、以下の物理性状を有する。なお、これらの物理性状は、製造後の触媒を予めマッフル炉中、空気流通下、500℃で4時間程度焼成したものを用いて測定したものである。500℃で焼成した触媒を用いる理由は、本発明の触媒には炭素が含まれており、触媒上に炭素が含まれていると、この炭素により物性が変化する。但し、この炭素は、物理性状測定前に行う一般的な前処理により一部除去されるものの、その除去量は前処理条件により影響を受ける。そこで、本発明では、500℃で焼成して、この炭素を除去した後に、物理性状を測定することとした。
【0028】
500℃での焼成後において、窒素吸着法で測定した比表面積は180〜330m/g、水銀圧入法で測定した細孔容積は0.4〜0.7ml/g、同じく水銀圧入法で測定した平均細孔径は7〜12nmである。
比表面積が上記より小さいと、脱硫活性点の高分散化が図れず、上記より大きいと細孔径が小さくなり、細孔内における反応基質(硫黄化合物)の拡散が十分でなくなる。
細孔容積が上記より小さいと、細孔内における反応基質の拡散が不十分となり、上記より大きいと、比表面積が極度に小さくなり、脱硫活性点の高分散化が図れなくなる。
平均細孔径が上記より少ないと、細孔内における反応基質の拡散が不十分であり、上記より大きいと、比表面積が極度に小さくなり、高活性が得られなくなる。
【0029】
ところで、重質油中には、アスファルテン、金属分(ニッケル、バナジウム等)等の巨大分子が含まれているため、硫黄分を含め、これらの巨大分子を効率良く除去するためには、数種の触媒を組み合わせて使用することが好ましい。例えば、脱硫触媒層を前段(上層部)、中段(中層部)、後段(下層部)に分割し、上層部に脱メタル機能を有する触媒、中層部と下層部に本発明のような脱硫触媒を充填する。
この場合、本発明の触媒のうち、平均細孔径が10〜12nmで、かつ平均細孔径±1.5nmの範囲にある細孔容積が全細孔容積の40〜75%の触媒(以下、第1の触媒と記す)は、中層部に充填する触媒として好ましく用いることができ、また平均細孔径7nm以上10nm未満で、かつ平均細孔径±1.5nmの範囲にある細孔容積が全細孔容積の50〜85%の触媒(以下、第2の触媒と記す)は、下層部に充填する触媒として好ましく用いることができる。
【0030】
すなわち、上層部で金属分が除去された重質油は、アスファルテン(n−ヘプタン不溶分)を多量に含むため、中層部では、アスファルテンや、アスファルテン中に含まれる硫黄分と金属分を除去することが重要となり、中層部に充填する第1の触媒の平均細孔径が上記より小さいと、細孔内におけるこれらの反応基質の拡散が不十分となる。そして、下層部では、アスファルテンが減少していることから、マルテン(n−ヘプタン可溶分)中に含まれる硫黄分を除去することが重要となるため、第2の触媒の平均細孔径が上記より大きいと、比表面積が低下して、マルテン中に含まれる硫黄分を効率良く除去することができなくなる。
【0031】
また、中層部に充填する第1の触媒は、500℃での焼成後の上記のような細孔径特性の他に、比表面積が180〜300m/gで、細孔容積が0.55〜0.7m1/gであることが好ましく、また下層部に充填する第2の触媒は、比表面積が220〜330m/gで、細孔容積が0.4〜0.65m1/gであることが好ましい。
これらの範囲から外れる物性を有する第1,第2の触媒を上記のように組み合わせて使用する場合、実際の脱硫操作の際に、上記のような作用・効果を得ることが困難となる。
【0032】
また、本発明の触媒は、硫化処理した後、透過型電子顕微鏡で観察した場合における二硫化モリブデン層の積層数の平均値が2.5〜5であるものが好ましい。
この二硫化モリブデンの積層は、アルミナ担体上に形成されて、反応基質との接触効率を向上させる役割をなすと共に、該層内にCoMoS相、NiMoS相等の活性点を形成させるが、積層数の平均値が2.5未満の触媒では、前述のType1のCoMoS相やNiMoS相の割合がType2に比べて多くなるため、高活性を発現せず、積層数の平均値が5より多い触媒では、Type2のCoMoS相やNiMoS相の割合が多くなるが、活性点の絶対数が少なくなるため、やはり高活性を発現しない。
【0033】
本発明の水素化脱硫触媒を用いて、重質油の接触水素化処理を行うには、例えば、本発明の触媒を直接脱硫装置等の反応器に充填し、反応器に原料油としての重質油、本発明では常圧残渣油(AR)又は減圧残渣油(VR)を導入し、高温・高圧の水素分圧の条件下で行う。
好ましい実施態様は、いわゆる固定床流通反応方式である。すなわち、触媒を固定床として反応器に維持し、原料油をこの固定床の上方から下方に通過させる。
触媒は、単独の反応器に充填してもよいし、直列に連結した複数の反応器のそれぞれに充填してもよい。特に、AR,VRには高濃度のニッケル、バナジウム等の金属分、アスファルテン分が含まれているので、硫黄分を含めこれらを効率良く除去するためには、脱硫触媒層の前段に(上層部に)脱メタル機能を有する触媒、中段に(中層部に)第1の触媒、後段に(下層部に)第2の触媒を組み合わせた多段反応器(多段反応層)を用いることが好ましい。
【0034】
なお、本発明の触媒(第1,第2の触媒を含む、単に触媒と記すときはこれを意味する)は、重質油の水素化脱硫を行う前に、反応装置中で硫化処理を施し、活性金属を酸化物から硫化物へと変換させておく。
この硫化処理は、約200〜400℃、好ましくは約250〜350℃、常圧あるいはそれ以上の水素分圧の水素雰囲気下で、硫黄化合物を含む石油蒸留物、それにジメチルジスルファイドや二硫化炭素等の硫化剤を加えたもの、あるいは硫化水素を流通させることにより実施する。
この硫化処理により、本発明の触媒は、前述したように、平均積層数で2.5〜5の二硫化モリブデンの層を形成し、この二硫化モリブデンのエッジ部分に、高活性なCoMoS相やNiMoS相の活性点を形成することとなる。
【0035】
AR留分やVR留分等を接触水素化脱硫する場合における反応条件は、水素分圧4〜18Mpa、原料油温度320〜410℃、液空間速度0.1〜4.0h−1とする。
この反応条件で上記の原料油の水素化処理を行うとき、本発明の触媒は、従来の触媒と比較し、非常に高活性であり、長期間に渡り、低硫黄重油を生産することができる。
【0036】
【実施例】
〔触媒の調製〕
実施例1
イオン交換水27gにモリブドリン酸7.8g、クエン酸ニッケル4.1g及びオルトリン酸1.5gを溶解させた。この水溶液の全てをナス型フラスコ中で、比表面積320m/gのアルミナペレット30gに滴下した後、室温で3時間浸漬した。この後、窒素気流中で風乾し、マッフル炉中120℃で約16時間乾燥させ、触媒Aを得た。
【0037】
実施例2
イオン交換水27gにモリブドリン酸7.8g、炭酸ニッケル1.9g、オルトリン酸1.5g及びクエン酸1水和物2.1gを溶解させた。この水溶液の全てをナス型フラスコ中で、比表面積320m/gのアルミナペレット30gに滴下した後、室温で3時間浸漬した。この後、窒素気流中で風乾し、マッフル炉中120℃で約16時間乾燥させ、触媒Bを得た。
【0038】
実施例3
イオン交換水27gにモリブドリン酸7.8g、クエン酸ニッケル4.1g及びオルトリン酸1.5gを溶解させた。この水溶液の全てをナス型フラスコ中で、比表面積358m/gのアルミナペレット30gに滴下した後、室温で3時間浸漬した。この後、窒素気流中で風乾し、マッフル炉中120℃で約16時間乾燥させ、触媒Cを得た。
【0039】
実施例4
イオン交換水27gにモリブドリン酸7.8g、クエン酸ニッケル4.1g及びオルトリン酸1.5gを溶解させた。この水溶液の全てをナス型フラスコ中で、比表面積305m/gのアルミナペレット30gに滴下した後、室温で3時間浸漬した。この後、窒素気流中で風乾し、マッフル炉中120℃で約16時間乾燥させ、触媒Dを得た。
【0040】
実施例5
イオン交換水27gにモリブドリン酸7.8g、クエン酸ニッケル4.1g及びオルトリン酸1.5gを溶解させた。この水溶液の全てをナス型フラスコ中で、比表面積338m/gのアルミナペレット30gに滴下した後、室温で3時間浸漬した。この後、窒素気流中で風乾し、マッフル炉中120℃で約16時間乾燥させ、触媒Eを得た。
【0041】
比較例1
イオン交換水27gにモリブドリン酸7.8g、クエン酸ニッケル4.1g及びオルトリン酸1.5gを溶解させた。この水溶液の全てをナス型フラスコ中で、比表面積320m/gのアルミナペレット30gに滴下した後、室温で3時間浸漬した。この後、窒素気流中で風乾し、マッフル炉中500℃で焼成を行い、触媒aを得た。
【0042】
比較例2
イオン交換水27gにモリブドリン酸7.8g、クエン酸ニッケル4.1g及びオルトリン酸1.5gを溶解させた。この水溶液の全てをナス型フラスコ中で、比表面積252m/gのアルミナペレット30gに滴下した後、室温で3時間浸漬した。この後、窒素気流中で風乾し、マッフル炉中120℃で約16時間乾燥させ、触媒bを得た。
【0043】
〔触媒の性状〕
実施例1〜5及び比較例1,2で得た触媒の化学性状を表1に、500℃で4時間焼成後の物理性状を表2に示す。
なお、これらの性状を分析する方法等を以下に示す。
【0044】
〔化学性状、物理性状の分析〕
・炭素質量は、触媒を乳鉢にて粉砕した後、(株)柳本株式会社製、CHN分析計(MT−5)を用い、950℃で燃焼させ、燃焼生成ガスを差動熱伝導度計で測定した。
・比表面積は、触媒を400℃で1時間真空脱気した後、日本ベル(株)製の表面積測定装置(ベルソープ28)を用い窒素吸着法(BET法)で測定し、細孔容積と平均細孔径は同様に処理した触媒につき(株)島津製作所製(AUTOPORE−9520)を用い水銀圧入法で測定した。
・二硫化モリブデン層の積層数は、透過型電子顕微鏡(TEM)(日本電子社製商品名“JEM−2010”)を用いて、次の要領で測定した。
1.触媒を流通式反応管に詰め、室温で窒素気流中に5分間保持し、雰囲気ガスをHS(5容量%)/Hに切替え、速度5℃/minで昇温し、400℃に達した後、1時間保持した。その後、同雰囲気下で200℃まで降温し、雰囲気ガスを窒素に切替え、常温まで降温し、硫化処理を終了した。
2.この硫化処理後の触媒をメノウ乳鉢で粉砕した。
3.粉砕した触媒の少量をアセトン中に分散させた。
4.得られた懸濁液をマイクログリッド上に滴下し、室温で乾燥して試料とした。
5.試料をTEMの測定部にセットし、加速電圧200kVで測定した。直接倍率は20万倍で、5視野を測定した。
6.写真を200万倍になるように引き延ばし(サイズ16.8cm×16.8cm)、写真上で目視できる二硫化モリブデン層の積層数を測り取った。
【0045】
【表1】
Figure 0004047044
【0046】
【表2】
Figure 0004047044
細孔分布:全細孔容積のうち、平均細孔径±1.5nmの範囲に有る細孔容積の割合
【0047】
以上の実施例1〜5及び比較例1,2で得た触媒の水素化脱硫活性を、原料油にARを用い、下記に示す方法で評価した。
(水素化脱硫活性の評価方法)
ライトガスオイルと減圧軽油で触媒を予備硫化処理した後、下記の運転条件下、初期劣化が落ち着いた700時間後の生成油に含まれる硫黄濃度を測定し、数1に示す計算式により反応速度定数を求めることで評価した。
原料油並びに生成油の硫黄濃度の分析はニューリー(株)社製、X線硫黄分析計(RX−610SA)で求めた。なお、反応速度定数が高い程、触媒の水素化脱硫活性が優れていることを示す。
触媒A、B、C、D、E、a及びbの評価結果を、触媒aにおける反応速度定数を100とした場合の相対値で表3に示す。
【0048】
<脱硫活性評価の条件>
〔原料油:常圧残油〕
原油:アラビアンライト
密度:0.9713g/cm(15℃)
硫黄分:3.42質量%
ニッケル、バナジウム分:計50質量ppm
蒸留性状:5容量%(留出温度367℃)、40容量%(留出温度506℃)、50容量%(留出温度537℃)
〔反応速度測定装置〕
固定床高圧流通式反応装置
〔反応条件〕
反応温度:380℃
液空間速度:0.4h−1
水素分圧:10.3MPa
水素/油比:1690Nm/kl
【0049】
【数1】
反応速度定数=〔(1/生成油の硫黄濃度)−(1/原料油の硫黄濃度)〕×液空間速度
【0050】
【表3】
Figure 0004047044
【0051】
表3に示される結果から、本発明の触媒は、水素化脱硫活性が高いことが判る。一方、活性金属及びクエン酸を含んだ含浸液をアルミナ担体に担持した後に、焼成を行うことで炭素を含まなくなった比較例1の触媒は、二硫化モリブデンの平均積層数が少なく、水素化脱硫活性が低く、また比表面積の小さい比較例2の触媒においても水素化脱硫活性が低いことが判る。
【0052】
実施例6
固定床高圧流通式反応装置の触媒層を前段・中段・後段の3層に分け、前段に比表面積130m/gの脱メタル触媒を全触媒量の10質量%、中段に触媒Dを45質量%、後段に触媒Cを45質量%となるように充填して多段触媒層を形成し、上記の「水素化脱硫活性の評価方法」と同様の評価を行った(実施例6)。
また、参考のために、中段と後段に充填する触媒を逆転させて、中段に触媒Cを45質量%、後段に触媒Dを45質量%充填させて多段触媒層を形成し、同様の評価を行った(参考例)。
なお、評価結果は、参考例における反応速度定数を100とした場合の相対値で表4に示す。
【0053】
【表4】
Figure 0004047044
【0054】
表4から明らかなように、触媒層の中段に第1の触媒、後段に第2の触媒を組み合わせて使用する場合(実施例6)、これとは逆に中段に第2の触媒、後段に第1の触媒を組み合わせて使用する場合(参考例)に比して、水素化脱硫活性が高いことが判る。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明の製造方法により得られた本発明の水素化脱硫触媒を用いて重質油留分の水素化脱硫反応を、本発明の処理方法で行うと、重質油留分中の硫黄化合物を長期間に渡り、高効率で除去することができる。
特に、脱硫触媒層を前・中・後段に分け、前段に脱メタル触媒、中段に本発明の第1の触媒、後段に本発明の第2の触媒を充填することにより、重質油の脱硫をより良好に行うことができる。

Claims (6)

  1. 常圧残渣油又は減圧残渣油を水素化脱硫する触媒であって、触媒基準、酸化物換算で、周期律表第6族から選ばれる少なくとも1種の金属8〜25質量%、周期律表第8族から選ばれる少なくとも1種の金属1〜8質量%、リン0.5〜6質量%と、触媒基準で、クエン酸由来の炭素1〜14質量%とを、比表面積が300〜500m/gのアルミナ担体に担持した後、200℃以下の温度で乾燥してなり、500℃で焼成した後の物理性状が、比表面積:180〜330m/g、細孔容積:0.4〜0.7m1/g、平均細孔直径:7〜12nmであることを特徴とする重質油の水素化脱硫触媒。
  2. 500℃で焼成した後の物理性状が、比表面積:180〜300m/g、細孔容積:0.55〜0.7m1/g、平均細孔直径:10〜12nmであり、平均細孔直径±1.5nmの範囲にある細孔容積が全細孔容積の40〜75%であることを特徴とする請求項1に記載の重質油の水素化脱硫触媒。
  3. 500℃で焼成した後の物理性状が、比表面積:220〜330m/g、細孔容積:0.4〜0.65m1/g、平均細孔直径:7nm以上10nm未満であり、平均細孔直径±1.5nmの範囲にある細孔容積が全細孔容積の50〜85%であることを特徴とする請求項1に記載の重質油の水素化脱硫触媒。
  4. 周期律表第6族の金属がモリブデン、タングステンの一方又は双方で、周期律表第8族の金属がコバルト、ニッケルの一方又は双方であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の重質油の水素化脱硫触媒。
  5. 請求項1〜の何れかに記載の水素化脱硫触媒の製造方法であって、周期律表第8族金属から選ばれる少なくとも1種を含む化合物、周期律表第6族金属から選ばれる少なくとも1種を含む化合物、リン酸及びクエン酸を含有する溶液を、比表面積が300〜500m/gのアルミナ担体に担持させ、200℃以下で乾燥させることを特徴とする重質油の水素化脱硫触媒の製造方法。
  6. 水素分圧4〜18MPa、温度320〜410℃、液空間速度0.1〜4.0h−1で、硫黄化合物を含む常圧残渣油又は減圧残渣油を請求項1〜の何れかに記載の触媒と接触させることを特徴とする重質油の水素化脱硫方法。
JP2002092686A 2002-03-28 2002-03-28 重質油の水素化脱硫触媒、その製造方法及び重質油の水素化脱硫方法 Expired - Fee Related JP4047044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092686A JP4047044B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 重質油の水素化脱硫触媒、その製造方法及び重質油の水素化脱硫方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092686A JP4047044B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 重質油の水素化脱硫触媒、その製造方法及び重質油の水素化脱硫方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003284958A JP2003284958A (ja) 2003-10-07
JP4047044B2 true JP4047044B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=29237437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002092686A Expired - Fee Related JP4047044B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 重質油の水素化脱硫触媒、その製造方法及び重質油の水素化脱硫方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4047044B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2003254948A1 (en) * 2002-08-20 2004-03-11 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Catalyst for hydrodesulfurization of hydrocarbon
JP4493997B2 (ja) * 2003-12-10 2010-06-30 財団法人石油産業活性化センター 炭化水素油の水素化脱硫触媒及びその製造方法
JP4689198B2 (ja) * 2004-06-16 2011-05-25 財団法人石油産業活性化センター 炭化水素油の水素化処理触媒及びその製造方法、並びに炭化水素油の水素化処理方法
EP2463025A1 (en) 2005-04-21 2012-06-13 China Petroleum & Chemical Corporation Ni/Mo/W supported hydrogenation catalyst containing P or F and process for hydrocarbon hydrogenation
JP4519719B2 (ja) * 2005-06-10 2010-08-04 財団法人石油産業活性化センター 炭化水素油の水素化処理触媒の製造方法、ならびに炭化水素油の水素化処理方法
JP2006342288A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Petroleum Energy Center 炭化水素油の水素化処理方法
JP5909036B2 (ja) 2005-12-14 2016-04-26 アドヴァンスト・リファイニング・テクノロジーズ,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 水素化処理触媒の製造方法
JP5690634B2 (ja) * 2011-03-31 2015-03-25 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 水素化精製触媒及び炭化水素油の製造方法
CN116408043B (zh) * 2021-12-29 2025-01-28 中国石油天然气股份有限公司 脱硫吸附剂及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003284958A (ja) 2003-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4156859B2 (ja) 軽油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに軽油の水素化処理方法
JP4472556B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに炭化水素油の水素化処理方法
JP5015818B2 (ja) 軽油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに軽油の水素化処理方法
JP5796871B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒の再生方法
JP6773384B2 (ja) 重質炭化水素油の水素化処理方法
JP4864106B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒の製造方法
KR102277834B1 (ko) 수소화처리 촉매의 제조 방법
JP4047044B2 (ja) 重質油の水素化脱硫触媒、その製造方法及び重質油の水素化脱硫方法
JP5815321B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒、炭化水素油の水素化処理触媒の製造方法及び炭化水素油の水素化処理方法
JP4545328B2 (ja) 炭化水素油用水素化処理触媒の製造方法及び炭化水素油の水素化処理方法
JP5439673B2 (ja) 重質炭化水素油の水素化処理方法
JP4689198B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒及びその製造方法、並びに炭化水素油の水素化処理方法
JP4519719B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒の製造方法、ならびに炭化水素油の水素化処理方法
JP4503327B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに炭化水素油の水素化処理方法
JP4493997B2 (ja) 炭化水素油の水素化脱硫触媒及びその製造方法
JP4954095B2 (ja) 軽油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに軽油の水素化処理方法
JP4916370B2 (ja) 軽油の水素化処理方法
JPH04166231A (ja) 水素化処理用触媒の製造方法
JP4519378B2 (ja) 重質油の水素化脱硫触媒、その製造方法およびそれを用いる重質油の水素化脱硫方法
JP2006306974A (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒及びその製造方法並びに炭化水素油の水素化処理方法
JP2004290728A (ja) 軽油の水素化処理触媒の製造方法及び軽油の水素化処理方法
JP5337978B2 (ja) 水素化処理触媒及び減圧軽油の水素化処理方法
JP5660672B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒の再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040820

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20061004

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20061012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4047044

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071129

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131130

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees