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JP4042540B2 - カラーフィルタ基板、その製造方法、液晶表示パネルおよび電子機器 - Google Patents

カラーフィルタ基板、その製造方法、液晶表示パネルおよび電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタ基板およびその製造方法、ならびに当該カラーフィルタ基板を用いた液晶表示パネルおよび電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、反射型表示と透過型表示とを必要に応じて切り換えることができる、いわゆる半透過反射型の液晶表示パネルが提案されている。図12に示すように、この種の液晶表示パネルにおいては、第1基板10と対向して液晶40を挟持する第2基板20に、透光部211(開口)を有する反射層21が設けられている。さらに、反射層21からみて観察側には、例えば赤色、緑色または青色のいずれかに着色されたカラーフィルタ22が設けられている。なお、図12においては、液晶40に電圧を印加するための電極や、液晶40の配向状態を規定する配向膜などについては図示が省略されている。
【0003】
この構成において、第1基板10側からの入射光(例えば、室内照明光や太陽光などの外光)は、図12中に経路R1として示すように、第1基板10、液晶40およびカラーフィルタ22を透過して反射層21の表面に到達する。そして、この表面における反射光がカラーフィルタ22、液晶40および第1基板10を透過して観察側に出射することによって反射型表示が行なわれる。他方、第2基板20側からの入射光(例えばバックライトユニットによる照射光)は、図12中に経路R2として示すように、第2基板20から反射層21の透光部211を通過する。そして、この光がカラーフィルタ22、液晶40および第1基板10を透過して観察側に出射することによって透過型表示が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の半透過反射型液晶表示パネルにおいて、反射型表示のときに観察者が視認する光はカラーフィルタ22を往復2回通過したものであるのに対し、透過型表示のときに観察者が視認する光はカラーフィルタ22を一度だけ通過したものである。このため、透過型表示のときの彩度が反射型表示のときの彩度よりも低くなってしまうという問題があった。一方、反射型表示においては一般に表示の明るさが不足しがちであるため、カラーフィルタ22の光透過率を高くして表示の明るさを確保することが望ましいが、こうした場合には透過型表示における彩度の不足がいっそう顕著となる。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、反射型表示の明るさと透過型表示の彩度とをともに確保することができる液晶表示パネル、この液晶表示パネルに用いられるカラーフィルタ基板およびその製造方法、ならびに当該液晶表示パネルを用いた電子機器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るカラーフィルタ基板は、他の基板との間で液晶を挟持するための基板と、前記基板上に設けられ、光を透過させる透光部と、前記基板上に設けられた反射層と、前記基板上に設けられ、異なる色に対応する波長の光を透過させ、少なくとも前記透光部に重なる濃色部と、前記反射層と重なる当該濃色部よりも光学濃度が低い淡色部を有する複数のカラーフィルタとを具備し、前記濃色部が、前記反射層の一部に重なる領域にも設けられていることを特徴とする。
【0007】
このカラーフィルタ基板によれば、反射層の表面に到達して当該表面で反射する光が、光学濃度の低い淡色部を透過することとなるため、反射光の明るさを高く維持することができる。一方、反射層の透光部を通過した光が、光学濃度の高い濃色部を透過することとなるため、透過光の彩度を高く維持することができる。
【0008】
上記カラーフィルタ基板は反射層が設けられたものであって、液晶表示パネルにおける背面側に位置するものであるが、本発明に係るカラーフィルタ基板は、観察側に位置するものとしても用いることができる。すなわち、光を反射させる反射層であって光を透過させる透光部が設けられた反射層を有する他の基板との間で液晶を挟持するための基板と、前記基板上に設けられ、それぞれ異なる色に対応する波長の光を透過させる複数のカラーフィルタであって、各々が、少なくとも前記反射層の透光部に重なる濃色部、および当該濃色部よりも光学濃度が低い淡色部を有する複数のカラーフィルタと、少なくとも前記複数のカラーフィルタの濃色部を積層してなる遮光層とを具備するものとしてもよい。この場合にも、反射光の明るさを損なうことなく透過光の彩度を高く維持できるとともに、遮光層の遮光特性を向上させることができる。
【0009】
本発明に係るカラーフィルタ基板においては、前記遮光層を、前記複数のカラーフィルタの濃色部と、前記複数のカラーフィルタのうち少なくとも一のカラーフィルタの淡色部とを積層してなるものとしてもよい。こうすれば、カラーフィルタの濃色部のみによって遮光層を構成した場合と比較して、遮光特性をさらに向上させることができる。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明は、相互に対向する第1基板と第2基板との間に液晶を有する液晶表示パネルにおいて、前記第2基板に設けられ、光を透過させる透光部と、前記第2基板に設けられた反射層と、少なくとも前記透光部に平面視重なる濃色部と、前記反射層と平面視重なる当該濃色部よりも光学濃度が低い淡色部とを有し、異なる色に対応する波長の光を透過させる複数のカラーフィルタとを具備し、前記濃色部が、前記反射層の一部に重なる領域にも設けられていることを特徴とする。
【0011】
この液晶表示パネルによれば、カラーフィルタ基板について上述したのと同様の理由により、反射型表示のときの明るさを損なうことなく、透過型表示のときの彩度を高く維持することができる。ここで、「光学濃度」とは、光の波長分布を偏らせるカラーフィルタの単位厚さあたりの能力である。すなわち、光学濃度が高ければ(大きければ)透過光の彩度は強くなり、光学濃度が低ければ(小さければ)透過光の彩度は弱くなる。
【0012】
この液晶表示パネルにおいては、前記複数のカラーフィルタおよび前記遮光層を、前記第2基板に設けてもよい。さらに、前記遮光層を、前記複数のカラーフィルタの濃色部と、前記複数のカラーフィルタのうち少なくとも一のカラーフィルタの淡色部とが積層された構成も望ましい。この場合には、カラーフィルタの濃色部のみによって遮光層を構成した場合と比較して、当該遮光層の光学濃度を向上させることができるから、さらに良好な表示のコントラストが得られる。
【0013】
また、本発明者の試験の結果、前記複数のカラーフィルタの各々が、赤色、緑色または青色のいずれかに対応する波長の光を透過させるものである場合には、CIE色度図において、背面側からの入射光を前記反射層の透光部を透過させて透過型表示を行なったときの色再現領域の面積が、観察側からの入射光を前記反射層により反射させて反射型表示を行なったときの色再現領域の面積の3.5倍以上であって5倍以下としたときに、特に良好な表示品位が得られるという知見を得るに至った。したがって、この条件が満たされるように、前記濃色部および淡色部の光学濃度が選定されていることが望ましい。
【0014】
さらに、上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、上述した液晶表示パネルを備えることを特徴としている。上述したように、本発明に係る液晶表示パネルによれば、反射型表示のときの明るさを損なうことなく透過型表示のときの彩度を高く維持することができるとともに、良好な表示のコントラストが得られるから、高い表示品位が要求される電子機器に特に好適である。このような電子機器としては、例えばパーソナルコンピュータや携帯電話機などが考えられる。
【0015】
また、上記課題を解決するため、本発明は、異なる色に対応する波長の光を透過させ、濃色部および当該濃色部よりも光学濃度が低い淡色部を有する複数のカラーフィルタを具備するカラーフィルタ基板を製造する方法において、前記基板上に、光を透過させる透光部が設けられるように反射層を形成し、前記基板上の少なくとも前記透光部に重なる領域及び前記反射層の一部と重なる領域に前記濃色部を形成し、前記基板上の前記反射層と重なる領域に前記淡色部を形成することを特徴とする。
【0016】
この製造方法により得られたカラーフィルタ基板によれば、反射層による反射光の明るさを損なうことなく透過光の彩度を高く維持することができる。
【0017】
また、反射層が設けられた基板とは異なる基板にカラーフィルタを設ける場合にも、本発明を利用することができる。すなわち、それぞれ異なる色に対応する波長の光を透過させる複数のカラーフィルタを有するカラーフィルタ基板を製造する方法において、光を反射させる反射層であって光を透過させる透光部が設けられた反射層を有する他の基板との間で液晶を挟持するための基板上に、少なくとも前記反射層の透光部に重なるべき濃色部、および当該濃色部よりも光学濃度が低い淡色部を前記基板上に形成することにより、各々が前記濃色部および淡色部を有する前記複数のカラーフィルタと、少なくとも当該複数のカラーフィルタの濃色部を積層してなる遮光層とを形成するものとしてもよい。この場合にも、上記製造方法と同様の効果が得られる。
【0018】
これらの製造方法においては、前記濃色部および淡色部を形成するときに、前記複数のカラーフィルタの濃色部と、前記複数のカラーフィルタのうち少なくとも一のカラーフィルタの淡色部とを積層してなる遮光層を形成することが望ましい。こうすれば、カラーフィルタの濃色部のみによって形成された遮光層と比較して、さらに遮光特性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。なお、以下に示す各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を異ならせてある。
【0020】
<A:第1実施形態>
まず、本発明をアクティブマトリクス方式の半透過反射型液晶表示パネルに適用した第1実施形態について説明する。なお、以下では、スイッチング素子として二端子型スイッチング素子であるTFD(Thin Film Diode)素子を用いた場合を例示する。
【0021】
<A−1:液晶表示パネルの構成>
図1は、本実施形態に係る液晶表示パネルの構成を示す断面図である。同図に示すように、この液晶表示パネル1は、相互に対向する第1基板10と第2基板20とがシール材30を介して貼り合わされるとともに、両基板とシール材30とによって囲まれた領域に、例えばTN(Twisted Nematic)型やSTN(Super Twisted Nematic)型などの液晶40が封止された構成となっている。なお、以下では、液晶40からみて第1基板10側を「観察側」と表記する。すなわち、当該液晶表示パネル1による表示を視認する観察者の側という意味である。これに対し、液晶40からみて第2基板20側を「背面側」と表記する。
【0022】
第1基板10および第2基板20は、ガラスや石英、プラスチックなどの光透過性を有する板状部材である。第1基板10および第2基板20の外側(液晶40とは反対側)には、入射光を偏光させるための偏光板101、201と、干渉色を補償するための位相差板102、202とがそれぞれ貼着されている。なお、実際には、液晶表示パネル1の背面側にバックライトユニット(照明装置)が配設されるが、図示は省略されている。
【0023】
図2は、液晶表示パネル1の要部を拡大して示す斜視図である。図2におけるA−A’線からみた断面図が図1に相当する。なお、図2においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、図1に示す偏光板101および102や位相差板201および202などの図示が適宜省略されている。図1および図2に示すように、第1基板10の内側(液晶40側)の表面には、マトリクス状に配列する複数の画素電極11と、各画素電極11の間隙部分において一方向に延在する複数の走査線12とが形成されている。各画素電極11は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料により形成された略矩形状の電極である。
【0024】
図2に示すように、各画素電極11と、当該画素電極11に隣接する走査線12とは、TFD素子13を介して接続されている。各TFD素子13は、非線形な電流−電圧特性を有する二端子型スイッチング素子である。図1に示すように、画素電極11、走査線12およびTFD素子13が形成された第1基板10の表面は、配向膜14(図2においては図示略)によって覆われている。この配向膜14は、ポリイミドなどの有機薄膜であり、電圧が印加されていないときの液晶40の配向状態を規定するためのラビング処理が施されている。
【0025】
一方、第2基板20の内側(液晶40側)表面には、図1に示すように、反射層21、カラーフィルタ22(22R、22Gおよび22B)、遮光層23、オーバーコート層24、データ線25および配向膜26が、第2基板20側からみてこの順に設けられている。このうちオーバーコート層24は、カラーフィルタ22および遮光層23によって形成される段差を平坦化するための層であり、例えばエポキシ系やアクリル系の樹脂材料によって形成される。図2に示すように、複数のデータ線25は、このオーバーコート層24の表面に形成されている。各データ線25は、ITOなどの透明導電材料によって形成された帯状の電極である。さらに、各データ線25は、上述した走査線12と交差する方向に延在し、第1基板10上に列をなす複数の画素電極11と対向するようになっている。かかる構成のもと、第1基板10と第2基板20とによって挟持された液晶40は、画素電極11とこれに対向するデータ線25との間に電圧が印加されることによってその配向方向が変化する。すなわち、図2に示すように、各画素電極11と各データ線25とが対向する領域がマトリクス状に配列し、その各々がサブ画素7として機能するのである。換言すると、サブ画素7は、液晶40の配向方向が電圧の印加に応じて変化する領域の最小単位であるということができる。
【0026】
反射層21は、例えばアルミニウムや銀といった単体金属、またはこれらの金属を主成分とする合金などによって形成され、光反射性を有する薄膜である。観察側から液晶表示パネル1に入射した光(例えば室内照明光や太陽光など)は反射層21の表面において反射する。この反射光が観察側に出射して観察者に視認される結果、反射型表示が行なわれるのである。なお、第2基板20の内側表面は粗面化されており(図示略)、反射層21の表面にはこの粗面を反映した散乱構造が形成されている。
【0027】
さらに、図1および図2に示すように、反射層21のうち各サブ画素7の中央部近傍には透光部211が設けられている。透光部211は、液晶表示パネル1に対して背面側から入射した光を観察側に通過させるために開口した部分である。すなわち、バックライトユニットによる照射光は、反射層21の透光部211を通って観察側に出射する。この光が観察者によって視認される結果、透過型表示が実現されるのである。
【0028】
カラーフィルタ22は、各サブ画素7に対応して形成された樹脂層であり、染料や顔料によって赤色(R)、緑色(G)または青色(B)のうちのいずれかに着色されている。すなわち、各色のカラーフィルタ22(22R、22Gおよび22B)は、その色に対応する波長の光を選択的に透過させる。なお、本実施形態においては、図2に示すように、走査線12の延在方向に列をなす複数のサブ画素7にわたって同一色のカラーフィルタ22が配列された構成(いわゆるストライプ配列)を採用した場合を例示する。
【0029】
ここで、図3は、第2基板20上の反射層21、カラーフィルタ22および遮光層23を拡大して示す断面図である。同図に示すように、各色のカラーフィルタ22は、濃色部221と淡色部222とからなる。すなわち、赤色のカラーフィルタ22Rは濃色部221Rおよび淡色部222Rからなり、緑色のカラーフィルタ22Gは濃色部221Gおよび淡色部222Gからなり、青色のカラーフィルタ22Bは濃色部221Bおよび淡色部222Bからなる。各色のカラーフィルタ22のうち濃色部221は、サブ画素7内において反射層21の透光部211と重なるように形成されている。他方、淡色部222は、サブ画素7内において反射層21の透光部211以外の部分と重なるように設けられている。そして、ひとつのカラーフィルタ22に着目すると、当該カラーフィルタ22の濃色部221の光学濃度は、淡色部222の光学濃度よりも高くなっている。光学濃度とは、光の波長分布を偏らせるカラーフィルタ22の単位厚さあたりの能力である。すなわち、光学濃度が高ければ(大きければ)透過光の彩度は強くなり、光学濃度が低ければ(小さければ)透過光の彩度は弱くなる。カラーフィルタ22の光学濃度は、例えば透光性樹脂中に混入された着色材(顔料や染料)の濃度などに応じて定まる。つまり、本実施形態においては、ひとつのカラーフィルタ22のうち濃色部221を構成する樹脂材料には、淡色部222を構成する樹脂材料よりも高い濃度で着色材が混入されているのである。
【0030】
本実施形態に係る液晶表示パネル1において反射型表示がなされる場合、第1基板10側からの入射光は、図3において経路R1として示すように、カラーフィルタ22の淡色部222を透過して反射層21の表面に到達し、その表面での反射光は再び淡色部222を透過して観察側に出射する。ここで、淡色部222の光学濃度は濃色部211よりも低いから、反射型表示のときの表示を明るさを維持することができる。他方、透過型表示がなされるとき、第2基板20側からの入射光(バックライトユニットによる照射光)は、図3において経路R2として示すように、反射層21の透光部211からカラーフィルタ22の濃色部221を透過して観察側に出射する。ここで、濃色部221の光学濃度は淡色部222よりも高いから、透過型表示のときの彩度を高く維持することができる。このように、本実施形態によれば、反射型表示の明るさを損なうことなく、透過型表示の彩度を向上させることができるのである。
【0031】
次に、遮光層23は、マトリクス状に配列する各サブ画素7の間隙部分と重なるように格子状に形成され、各サブ画素7同士の間隙を遮光する役割を担っている。この遮光層23は、図3に示すように、赤色、緑色および青色の3色のカラーフィルタ22のうち濃色部221が積層された構成となっている。さらに、本実施形態においては、これらの濃色部221に加えて青色のカラーフィルタ22Bの淡色部222Bも積層されている。すなわち、遮光層23は、青色のカラーフィルタ22Bの淡色部222B、青色のカラーフィルタ22Bの濃色部221B、赤色のカラーフィルタ22Rの濃色部221R、および緑色のカラーフィルタ22Gの濃色部221Gが、第2基板20の表面からみてこの順に積層された構成となっている。
【0032】
ここで、図12に示したように、各サブ画素7について単一の(つまり濃色部221と淡色部222との区分がない)カラーフィルタ22が設けられた従来の構成においては、反射型表示時の明るさを担保するために光学濃度が比較的低いカラーフィルタ22を用いる必要がある。したがって、かかるカラーフィルタ22を積層した遮光層23は光学濃度が低く、各サブ画素7間の遮光が不十分となる結果、十分な表示のコントラストが得られない場合が生じ得る。
【0033】
これに対し、本実施形態における遮光層23は、各色のカラーフィルタ22のうち光学濃度が高い濃色部221を積層したものであるため、遮光層23全体の光学濃度を極めて高くすることができる。したがって、本実施形態によれば、図12に示した従来の構成と比較して、各サブ画素7の間隙を十分に遮光して良好な表示のコントラストが実現される。
【0034】
ところで、反射型表示においては室内照明光や太陽光などが利用されるのに対し、透過型表示においてはバックライトユニットによる照明光が利用される。このため、一般的に、反射型表示において表示に供される光量は、透過型表示において表示に供される光量と比較して著しく少ないという傾向がある。かかる事情のもとであっても、各カラーフィルタ22の濃色部221と淡色部222の光学濃度は、反射型表示および透過型表示の双方において良好な表示品位を維持できるように選定されることが望ましい。詳述すると、以下の通りである。
【0035】
ここで、図4は、反射型表示のときの色再現領域と透過型表示のときの色再現領域とを示すCIE色度図である。反射型表示または透過型表示によって赤色、緑色および青色の各色を表示した場合を想定すると、実際に表示された各色に対応する3つの点をCIE色度図上にプロットすることができる。この3点を頂点とする三角形の領域が色再現領域である。例えば、図4に示すように、反射型表示の色再現領域Rは、赤色表示に対応する点Rr、緑色表示に対応する点Rg、および青色表示に対応する点Rbの3点を頂点とする三角形領域となる。同様に、透過型表示の色再現領域Tは、赤色表示に対応する点Tr、緑色表示に対応する点Tg、および青色表示に対応する点Tbの3点を頂点とする三角形領域となる。
【0036】
本発明者による試験の結果、透過型表示の色再現領域Tの面積が、反射型表示の色再現領域Rの面積の3.5倍以上であって5倍以下であれば、反射型表示および透過型表示の双方において良好な表示品位が維持されるという知見を得るに至った。したがって、液晶表示パネル1において反射型表示および透過型表示を行なったときの色再現領域Rと色再現領域Tとの面積比が(色再現領域R:色再現領域T)=(1:3.5〜5)となるように、各色の濃色部221と淡色部222の光学濃度が選定されることが望ましいといえる。
【0037】
<A−2:液晶表示パネルの製造プロセス>
次に、図5および図6を参照して、本実施形態に係る液晶表示パネル1の製造プロセスについて説明する。ただし、第1基板10上の各要素については公知の各種技術を用いて製造することができるためその説明を省略し、以下では、主に第2基板20上の反射層21、カラーフィルタ22および遮光層23の製造プロセスについて説明する。
【0038】
まず、第2基板20のうち第1基板10と対向すべき面の全面を覆うように、光反射性を有する金属の薄膜をスパッタリング法などを用いて形成する。この後、フォトリソグラフィおよびエッチング技術を用いて当該薄膜をパターニングすることにより、図5(a)に示すように、各サブ画素7に対応して透光部211(開口)が設けられた反射層21を形成する。なお、反射層21の表面に散乱構造を形成するために、反射層21の形成に先立って第2基板20の表面を粗面化することが望ましい。あるいは、反射層21の形成に先立って第2基板20の表面を覆う樹脂層を形成し、この樹脂層の表面を粗面化するようにしてもよい。
【0039】
次いで、反射層21が設けられた第2基板20の面上に各色のカラーフィルタ22を順次形成する。なお、ここでは、青色のカラーフィルタ22B、赤色のカラーフィルタ22R、緑色のカラーフィルタ22Gの順に形成するものとする。また、各色のカラーフィルタ22の形成に際しては、最初に淡色部222を形成し、次いで濃色部221を形成するものとする。
【0040】
まず、図5(b)に示すように、青色に着色された樹脂層61を第2基板20の全面にわたって形成する。この樹脂層61は、青色のカラーフィルタ22Bのうち淡色部222Bとなるものである。続いて、フォトリソグラフィおよびエッチング技術を用いて、当該樹脂層61を選択的に除去する。具体的には、図5(c)に示すように、青色のサブ画素7Bのうち透光部211と重ならない部分(すなわち、青色のカラーフィルタ22Bの淡色部222Bに相当する部分)と、各サブ画素7同士の間隙部分(すなわち、遮光層23が形成されるべき格子状の部分)とを残して、当該樹脂層61を除去する。
【0041】
続いて、図5(d)に示すように、青色に着色された樹脂層62を第2基板20の全面にわたって形成する。この樹脂層62は、青色のカラーフィルタ22Bのうち濃色部221Bとなるものである。したがって、樹脂層62には、図5(b)に示した樹脂層61よりも高い濃度で青色の着色材が混入されている。
【0042】
この後、図5(c)に示した工程と同様の手順で樹脂層62を選択的に除去する。すなわち、図5(e)に示すように、青色のサブ画素7Bのうち透光部211Bに重なる部分(すなわち、青色のカラーフィルタ22Bの濃色部221Bに相当する部分)と、各サブ画素7同士の間隙部分(すなわち、遮光層23が形成されるべき部分)とを残して、樹脂層62を除去する。これまでの工程により、反射層21の透光部211に重なる濃色部221Bと、当該濃色部221Bよりも光学濃度が低い淡色部222Bからなる青色のカラーフィルタ22Bが形成されるとともに、濃色部221Bおよび淡色部222Bが積層された遮光層23の一部が形成される。
【0043】
以後、図5(b)から図5(e)に示した一連の工程を、赤色および緑色についても繰り返す。すなわち、まず、第2基板20の面上に赤色に着色された樹脂層を形成した後、この樹脂層を選択的に除去することにより、図6(f)に示すように、赤色のカラーフィルタ22Rの淡色部222Rを形成する。ここで、青色の淡色部222Bを形成するための樹脂層61については、遮光層23に対応する部分についても除去しないものとしたが、赤色および後述する緑色の淡色部222を形成するための樹脂層については、この遮光層23に対応する部分も除去される。
【0044】
次いで、淡色部222Rよりも着色材の濃度が高い樹脂層を第2基板20の面上に形成した後、この樹脂層を選択的に除去することにより、図6(g)に示すように、赤色のカラーフィルタ22Rの濃色部221Rと、遮光層23を構成する濃色部221Rとを形成する。図6(f)および(g)の工程により、濃色部221Rと淡色部222Rからなる赤色のカラーフィルタ22Rが形成される。
【0045】
続いて、図5(b)および(c)に示したのと同様の手順により、図6(h)に示すように、緑色のカラーフィルタ22Gの淡色部222Gを形成するとともに、図5(d)および(e)に示したのと同様の手順により、図6(i)に示すように、緑色のカラーフィルタ22Gの濃色部221Gを形成する。この濃色部221Gは、遮光層23に対応する部分にも設けられる。この結果、濃色部221Gと淡色部222Gとからなる緑色のカラーフィルタ22Gが形成されるとともに、青色の淡色部222B、青色の濃色部221B、赤色の濃色部221R、および緑色の濃色部221Gが積層された遮光層23が形成される。
【0046】
この後、図6(j)に示すように、反射層21、カラーフィルタ22および遮光層23が形成された第2基板20の全面を覆うように、エポキシ系またはアクリル系の樹脂材料を塗布・焼成して、オーバーコート層24を形成する。さらに、このオーバーコート層24の表面にITOからなるデータ線25を形成するとともに、このデータ線25を覆うように配向膜26を形成する。
【0047】
以上が第2基板20上の各要素の製造プロセスである。以後、この製造プロセスにより得られた第2基板20と、画素電極11や走査線12が形成された第1基板10とを、電極形成面を対向させた状態でシール材30を介して貼り合わせる。そして、両基板とシール材30とによって囲まれた領域に液晶40を封止することにより、図1に示した液晶表示パネル1が得られる。
【0048】
以上説明した製造方法によれば、カラーフィルタ22を形成する工程において同時に遮光層23を形成することができる。したがって、カラーフィルタ22と遮光層23とを別個の工程において形成する場合と比較して、製造工程の簡略化、および製造コストの低減を図ることができる。
【0049】
<B:第2実施形態>
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態に係る液晶表示パネルの構成を説明する。なお、図7に示す要素のうち、前掲図1に示した第1実施形態に係る液晶表示パネルの構成要素と共通するものについては同一の符号が付されている。
【0050】
上記実施形態においては、背面側に位置する第2基板20の面上にカラーフィルタ22および遮光層23が形成された構成を例示した。これに対し、本実施形態に係る液晶表示パネル2においては、図7に示すように、カラーフィルタ22、遮光層23およびオーバーコート層24が、観察側に位置する第1基板10の面上に設けられている。
【0051】
すなわち、第1基板10の内側の面上には、赤色、緑色または青色のいずれかに着色されたカラーフィルタ22(22R、22Gおよび22B)が設けられている。本実施形態におけるカラーフィルタ22は、上記第1実施形態に示したカラーフィルタ22と同様の構成であり、反射層21の透光部211に重なる濃色部221と、当該濃色部221よりも光学濃度が低い淡色部222とから構成されている。また、遮光層23は、少なくとも、赤色、緑色、青色の各色のカラーフィルタ22の濃色部221が積層された構成となっている。ただし、本実施形態においては、上記第1実施形態と同様に、各色の濃色部221に加えて、青色のカラーフィルタ22Bの淡色部222Bも積層されている。オーバーコート層24は、カラーフィルタ22および遮光層23が設けられた第1基板10の表面を覆うように設けられている。そして、画素電極11、走査線12およびTFD素子13はオーバーコート層24の表面に設けられ、配向膜14はオーバーコート層24を覆うように設けられている。なお、本実施形態に係る液晶表示パネル2のカラーフィルタ22および遮光層23は、上記第1実施形態において図5および図6を例示して説明したのと同様の製造プロセスを経て製造される。
【0052】
一方、第2基板20の内側表面に設けられた反射層21は、樹脂材料などからなる絶縁層27によって覆われている。データ線25および配向膜26は、この絶縁層27の面上に設けられる。
【0053】
このように、観察側に位置する第1基板10にカラーフィルタ22および遮光層23を設けるとともに、背面側に位置する第2基板20に反射層21を設けた構成によっても、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、本発明に係るカラーフィルタ基板とは、観察側または背面側のいずれに配置されるかを問わず、カラーフィルタ22および遮光層23を備えた基板を意味する。
【0054】
<C:変形例>
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0055】
<C−1:変形例1>
上記実施形態においては、赤色、緑色および青色の各色のカラーフィルタ22における濃色部221と、青色のカラーフィルタ22Bの淡色部222Bとを積層して遮光層23を構成したが、遮光層23の積層構造はこれに限られるものではない。例えば、図8に示すように、赤色、緑色および青色のカラーフィルタ22における濃色部221および淡色部222の双方を積層して遮光層23を構成してもよい。すなわち、図8に示す遮光層23は、青色のカラーフィルタ22Bの淡色部222B、青色のカラーフィルタ22Bの濃色部221B、赤色のカラーフィルタ22Rの淡色部222R、赤色のカラーフィルタ22Rの濃色部221R、緑色のカラーフィルタ22Gの淡色部222G、および緑色のカラーフィルタ22Gの濃色部221Gからなる6層が、第2基板20側からみてこの順番に積層された構成となっている。
【0056】
このように、カラーフィルタ22の濃色部221のみならず淡色部222をも積層して遮光層23を形成すれば、遮光層23の光学濃度を高く維持することができるから、さらに良好な表示のコントラストを得ることができる。
【0057】
また、図9に示すように、赤色、緑色および青色のカラーフィルタ22における濃色部221のみを積層して遮光層23を構成してもよい。すなわち、遮光層23がいずれかのカラーフィルタ22の淡色部222を含む必要は必ずしもない。図9に示す遮光層23は、青色のカラーフィルタ22Bの濃色部221B、赤色のカラーフィルタ22Rの濃色部221R、および緑色のカラーフィルタ22Gの濃色部221Gからなる3層が、第2基板20側からみてこの順番に積層された構成となっている。このようにカラーフィルタ22の濃色部221のみを積層して遮光層23を形成すれば、遮光層23の厚さを薄くすることができる。
【0058】
この変形例に示したように、本発明においては、少なくとも、複数色(赤色、緑色および青色)のカラーフィルタ22のうちの濃色部221を積層して遮光層23が形成されていればよいのである。
【0059】
<C−2:変形例2>
上記実施形態においては、青色→赤色→緑色の順にカラーフィルタ22を形成するとともに、淡色部222→濃色部221の順に各色のカラーフィルタ22を形成した場合を例示したが、各色のカラーフィルタ22、および各カラーフィルタ22における濃色部221および淡色部222を形成する順番はこれに限られるものではない。例えば、赤色、緑色および青色の各色のカラーフィルタ22の濃色部221を形成した後に、これらの各色のカラーフィルタ22の淡色部222を形成してもよい。したがって、遮光層23を構成する各層の順序も、上記各実施形態および変形例に示したものに限られない。
【0060】
<C−3:変形例3>
上記各実施形態においては、サブ画素7のうち反射層21の透光部211と重なる領域に濃色部221を形成する一方、これ以外の領域に淡色部222を形成した場合を例示したが、濃色部221が、透光部211と重なる領域以外の領域に至るようにしてもよい。すなわち、サブ画素7のうち、反射層21の透光部211と重なる領域と重ならない領域の一部にわたって濃色部221を形成する一方、それ以外の領域に淡色部222を形成するようにしてもよい。つまり、本発明においては、濃色部221が、少なくとも反射層21の透光部211と重なるように設けられていればよい。
【0061】
<C−4:変形例4>
上記各実施形態においては、二端子型スイッチング素子たるTFD素子13を用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルを例示したが、TFT(Thin Film Transistor)素子に代表される三端子型スイッチング素子を用いた液晶表示パネルや、スイッチング素子を持たないパッシブマトリクス方式の液晶表示パネルにも本発明を適用できることはもちろんである。また、上記各実施形態においては、同一色のカラーフィルタ22が一列をなすストライプ配列を採用した場合を例示したが、カラーフィルタ22の配列の態様としては、この他にもモザイク配列やデルタ配列を採用することもできる。このように、カラーフィルタ22および遮光層23が形成されたカラーフィルタ基板、およびこのカラーフィルタ基板を用いた液晶表示パネルであれば、その他の構成要素に係る態様の如何を問わず本発明を適用可能である。
【0062】
<D:電子機器>
次に、本発明に係る液晶表示パネルを用いた電子機器について説明する。
【0063】
<D−1:モバイル型コンピュータ>
まず、本発明に係る液晶表示パネルを、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図10は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ91は、キーボード911を備えた本体部912と、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部913とを備えている。
【0064】
<D−2:携帯電話機>
続いて、本発明に係る液晶表示パネルを、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図11は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機92は、複数の操作ボタン921のほか、受話口922、送話口923とともに、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部924を備える。
【0065】
なお、本発明に係る液晶表示パネルを適用可能な電子機器としては、図10に示したパーソナルコンピュータや図11に示した携帯電話機のほかにも、液晶テレビや、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、反射型表示の明るさを損なうことなく、透過型表示の彩度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る液晶表示パネルの構成を示す断面図である。
【図2】 同液晶表示パネルの要部構成を示す斜視図である。
【図3】 同液晶表示パネルの反射層、カラーフィルタおよび遮光層を拡大して示す断面図である。
【図4】 反射型表示および透過型表示における色再現領域を示すCIE色度図である。
【図5】 同液晶表示パネルの製造プロセスを示す断面図である。
【図6】 同液晶表示パネルの製造プロセスを示す断面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る液晶表示パネルの構成を示す断面図である。
【図8】 本発明の変形例に係る液晶表示パネルの反射層、カラーフィルタおよび遮光層を拡大して示す断面図である。
【図9】 本発明の変形例に係る液晶表示パネルの反射層、カラーフィルタおよび遮光層を拡大して示す断面図である。
【図10】 本発明に係る液晶表示パネルを適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの外観構成を示す斜視図である。
【図11】 本発明に係る液晶表示パネルを適用した電子機器の一例たる携帯電話機の外観構成を示す斜視図である。
【図12】 従来の液晶表示パネルの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1……液晶表示パネル
10……第1基板
11……画素電極
12……走査線
13……TFD素子
14,26……配向膜
20……第2基板
21……反射層
211……透光部
22(22R,22G,22B)……カラーフィルタ
221(221R,221G,221B)……濃色部
222(222R,222G,222B)……淡色部
23……遮光層
24……オーバーコート層
25……データ線
27……絶縁層
30……シール材
40……液晶
101,201……偏光板
102,202……位相差板
7(7R,7G,7B)……サブ画素
8……画素
91……パーソナルコンピュータ(電子機器)
92……携帯電話機(電子機器)

Claims (7)

  1. 他の基板との間で液晶を挟持するための基板と、
    前記基板上に設けられ、光を透過させる透光部と、
    前記基板上に設けられた反射層と、
    前記基板上に設けられ、異なる色に対応する波長の光を透過させ、少なくとも前記透光部に重なる濃色部と、前記反射層と重なる当該濃色部よりも光学濃度が低い淡色部を有する複数のカラーフィルタとを具備し、
    前記濃色部が、前記反射層の一部に重なる領域にも設けられていることを特徴とするカラーフィルタ基板。
  2. 相互に対向する第1基板と第2基板との間に液晶を有する液晶表示パネルにおいて、
    前記第2基板に設けられ、光を透過させる透光部と、
    前記第2基板に設けられた反射層と、
    少なくとも前記透光部に平面視重なる濃色部と、前記反射層と平面視重なる当該濃色部よりも光学濃度が低い淡色部とを有し、異なる色に対応する波長の光を透過させる複数のカラーフィルタとを具備し、
    前記濃色部が、前記反射層の一部に重なる領域にも設けられていることを特徴とする液晶表示パネル。
  3. 前記複数のカラーフィルタは、前記第2基板に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示パネル。
  4. 前記複数のカラーフィルタは、前記第1基板に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示パネル。
  5. 前記複数のカラーフィルタの各々は、赤色、緑色または青色のいずれかに対応する波長の光を透過させるものであり、
    CIE色度図において、前記透光部を透過させて透過型表示を行なったときの色再現領域の面積が、前記反射層により反射させて反射型表示を行なったときの色再現領域の面積の3.5倍以上であって5倍以下となるように、前記濃色部および前記淡色部の光学濃度が選定されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示パネル。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載の液晶表示パネルを備えることを特徴とする電子機器。
  7. 異なる色に対応する波長の光を透過させ、濃色部および当該濃色部よりも光学濃度が低い淡色部を有する複数のカラーフィルタを具備するカラーフィルタ基板を製造する方法において、
    前記基板上に、光を透過させる透光部が設けられるように反射層を形成し、
    前記基板上の少なくとも前記透光部に重なる領域及び前記反射層の一部と重なる領域に前記濃色部を形成し、
    前記基板上の前記反射層と重なる領域に前記淡色部を形成することを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。
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