JP4032499B2 - 光ディスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学ピックアップによって光ディスクにデータを記録及び/又は再生する光ディスク装置であって、特に、対物レンズの防塵対称のための技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、光ディスク装置では、光学ピックアップの対物レンズによってレーザビームのスポット光を光ディスクに照射、集束させて、その反射光を光学系で受光することにより、光ディスクに対するデータの記録及び/又は再生を行っている。従って、空気中に混入しているダストが対物レンズの表面に付着、堆積するようなことがあると、光ディスクへ照射及び反射されるレーザビームの出力低下やフォーカス不良等が発生して、光ディスクに対するデータの記録及び/又は再生にミス(書込みや読取り不良)を招き易い。
【0003】
そこで、本発明の出願人は、特開平5−2764号公報に記載した先願発明によって、光学ピックアップの対物レンズの表面にダストを堆積させないようにした光ディスク装置の発明を先に出願している。
即ち、図15に示すように、この先願発明のディスクカートリッジ方式の光ディスク装置101は、ディスクカートリッジ102によってローディングされた光ディスク103をスピンドルモータ104のディスクテーブル105上にチャッキングして矢印e方向に回転駆動すると共に、光学ピックアップ106のキャリッジ107上に凸状に形成され、対物レンズ108及びその2軸アクチュエータ(図示せず)が組み込まれた対物レンズアクチュエータ部109をディスクカートリッジ102内に挿入して、対物レンズ108を光ディスク103に近接させる。そして、レーザビームLBのスポット光を対物レンズ108によって光ディスク103に照射及び集束させて、光ディスク103に対するシーク及びトラッキングを行うことにより光ディスク103に対するデータの記録及び/又は再生を行うようにしたものである。
【0004】
そして、この先願発明の光ディスク装置101は、図16の(A)に示すように、対物レンズアクチュエータ部109の頂上部109aの対物レンズ108に近接された位置で、その対物レンズ108に対する光ディスク103の回転方向(矢印e方向)の上流側の位置に防塵壁110を垂直状に取り付け、光ディスク103の矢印e方向への回転によってその光ディスク103の表面にその回転方向(矢印e方向)と同方向に発生する空気流AR中に混っているダストDTを対物レンズアクチュエータ部109の頂上部109a上で、防塵壁110の風上側(矢印e方向の上流側)と対物レンズ108の風下側(矢印e方向の下流側)との2箇所に付着、堆積させるようにして、ダストDTが対物レンズ108の表面108aに付着、堆積されることを未然に防止するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この先願発明では、CD(コンパクトディスク)のような低記録密度の光ディスク103のように低速度で回転されるものにおいては、対物レンズ108に対する高い防塵効果を発揮できるが、DVD(デジタル・ビデオディスク)のような高密度記録の光ディスク103のように高速度で回転されるものでは、空気流AR自体も高速となり、その高速の空気流ARの一部が防塵壁110と光ディスク103との間の隙間111を通過する際に、その防塵壁110の風下側の負圧領域NPへ巻き込まれる空気流ARの渦AR1 が発生し、図16の(B)に示すように、その渦AR1 中に混っているダストDTが防塵壁110の風下側に近接されている対物レンズ108の表面108aに付着、堆積され易いと言う問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、光ディスクが高速度で回転されるものであっても、対物レンズの表面にダストが付着、堆積されることがないようにした光ディスク装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の光ディスク装置は、光ディスクを記録及び/又は再生する光学ピックアップを備えた光ディスク装置において、上記光学ピックアップの対物レンズに対する上記光ディスクの回転方向の上流側に配置されて、上記光ディスクの回転によってその光ディスクの表面に発生する空気流を上記対物レンズの表面へ流れないように整流する整流手段を備え、上記整流手段は、上記光学ピックアップ側から上記光ディスク側に垂直状に立ち上げられた整流板部を有し、当該整流板部の頂部から上記光ディスクの回転方向の上流側に向って突出する突出部を備えたものである。
【0008】
上記のように構成された本発明の光ディスク装置は、光学ピックアップの対物レンズに対する光ディスクの回転方向の上流側に配置されて、光ディスクの回転によってその光ディスクの表面に発生する空気流を対物レンズの表面へ流れないように整流する整流手段を備え、当該整流手段は、光学ピックアップ側から光ディスク側に垂直状に立ち上げられた整流板部を有し、かつ、当該整流板部の頂部から光ディスクの回転方向の上流側に向かって突出する突出部を備えているので、光ディスクが高速で回転される場合でも、光ディスクの表面に発生する空気流を整流板部と突出部によって光ディスクの表面から剥離するように呼び込んで、整流板部で光ディスクの外周側へ誘導するように整流することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した光ディスク装置の実施の形態を図1〜図14を参照して説明する。
【0010】
「対物レンズ防塵装置の説明」
まず、図1〜図7によって、本発明のトレー方式の光ディスク装置5に適用された対物レンズ防塵装置81の第1の実施形態を説明すると、キャリッジ43の頂上部43a上に光ディスク1に向って凸状に形成された対物レンズアクチュエータ部44が搭載されていて、その対物レンズアクチュエータ部44内に2軸アクチュエータ45と一緒に組み込まれた対物レンズ42がその対物レンズアクチュエータ部44の頂上部44aに露出されている。そして、キャリッジ43の頂上部43aで、光ディスク1の回転方向(矢印e方向)の上流側に、対物レンズアクチュエータ部44に対して空間AGを隔てた位置に整流手段取付台43bが形成されていて、その整流手段取付台43b上に整流手段82がビス83によって取り付けられている。この整流手段82は合成樹脂やゴム等によって成形されていて、光ディスク1と平行なベース板部82aと、そのベース板部82aの一端から光ディスク1側に垂直状に立ち上げられた整流板部82bとによって断面形状がほぼL型に構成されている。そして、ベース板部82aが整流手段取付台43b上にビス83によって取り付けられていて、整流板部82bは、光ディスク1の矢印e方向への回転によってその表面に矢印e方向と同方向に発生する空気流AGを光ディスク1の外周側へ誘導するように整流するために平面形状がほぼL型に弯曲されている。そして、この整流手段82は帯電防止材料で成形されるか、又は、この整流手段82の表面に帯電防止処理が施されている。
【0011】
従って、DVDのような高密度記録の光ディスク1をスピンドルモータ39のディスクテーブル40上にチャッキングして、その光ディスク1をスピンドルモータ39によって3600rpm以上の高速度で回転駆動しながら、対物レンズ42によってレーザビームLBのスポット光を光ディスク1に照射及び集光させ、キャリッジ43によって対物レンズ42を矢印a、b方向へシークすると共に、2軸アクチュエータ45によってトラッキングを行うようにして、光ディスク1にデータを高密度で記録及び/又は再生する際に、光ディスク1の表面に矢印e方向と同方向で、かつ、高速の空気流ARが発生する。一方、キャリッジ43上に搭載されている整流手段82は対物レンズ42に対する風上側(矢印e方向の上流側)の位置で、対物レンズアクチュエータ部44との間に空間AGを保った状態で、キャリッジ43によって対物レンズ42と一緒に矢印a、b方向に移動される。
【0012】
そして、高速の空気流ARの大部分は整流手段82における整流板部82bの風上側(矢印e方向の上流側)の側面82b1 に衝突して、光ディスク1の外周側へ誘導されるので、この空気流ARの大部分が対物レンズ42の表面42aへ流れることを未然に防止することができる。
【0013】
しかし、この整流手段82の整流板部82bと光ディスク1との間には約1mm程度の隙間84が存在するために、高速の空気流ARの一部がこの隙間84を通って対物レンズ42側へ流れ、その整流板部82bの風下側(矢印e方向側)の負圧領域NPに空気流ARの渦AR1 が発生する。ところが、この負圧領域NPは対物レンズアクチュエータ部44から隔てられた空間AG内に存在するために、その渦AR1 中に混っているダストDTは対物レンズ42の表面42aまで飛散することがなく、その整流板部82bの風下側の側面82b2 に付着、堆積するに留まる。しかも、整流手段82が帯電防止材料で成形されているか、又は、その表面に帯電防止処理が施されていることから、整流板部82bの側面82b2 に付着、堆積するダストDTの量も大幅に低減することができる。従って、その整流手段82に付着、堆積されたダストDTが再度舞い上って対物レンズ42の表面42aに付着、堆積することも殆んどない。
【0014】
以上により、本発明の光ディスク装置5によれば、3600rpm以上の高速度で回転しても、対物レンズ42の表面42aに空気中のダストDTが付着、堆積されることがなく、対物レンズ42によって光ディスク1へ照射及び反射されるレーザビームLBの出力低下やフォーカス不良等が全く発生しないので、光ディスク1に対するデータの記録及び/又は再生ミス(書込みや読取り不良)を招かず、そのデータの記録及び/又は再生を常に高精度に安定して行うことができる。なお、本発明の発明者は、現在のCDの回転速度のほぼ24倍に相当する5000rpmの高速度で12時間連続回転し、この12時間分を1年間として5年間相当分を連続して実験したが、前述したように、対物レンズ42の表面42aにダストDTが付着、堆積されることがなかった。
【0015】
次に、図8によって、本発明の対物レンズ防塵装置81の第2の実施形態を説明すると、この場合は、整流手段82の整流板部82bの頂部から光ディスク1の回転方向(矢印e方向)の上流側に向って突出する空気流呼込み用の突出部である庇82cを一体成形したものであり、光ディスク1の高速度の回転によってその表面に発生する空気流ARをこの庇82cによって光ディスク1の表面から剥離するように呼び込んで、整流板部82bの側面82b1 で光ディスク1の外周側へ誘導するように整流することができるようにしたものである。
【0016】
そして、このような庇82cを設けることによって、整流板部82bと光ディスク1との間の隙間84から対物レンズ42側へ流れる空気流AR1 の量を少なくすることができて、対物レンズ42の表面42aにダストDTが付着、堆積することをより一層確実に防止することができる。
【0017】
次に、図9及び図10によって、本発明の対物レンズ防塵装置81の第3の実施形態を説明すると、この場合は、光ディスク1の接線方向に対してほぼ直角状に配置した直線板状の整流手段82をキャリッジ43以外の場合、例えば、後述する光学ピックアップ41の昇降フレーム16やディスクトレー2に搭載したものであり、この場合は、整流手段82を対物レンズ42のシーク方向の移動領域の全域に亘って直線状に設ける必要がある。そして、このような直線板状の整流手段82によっても第1及び第2実施形態と同等の効果を奏することができる。しかも、整流手段82をキャリッジ43に搭載すると、キャリッジ43の重量増加や空気流ARを整流手段82が受け止めることによる空気抵抗によって、キャリッジ43の矢印a、b方向のシーク動作時のイナーシャが重くなるが、整流手段82をキャリッジ43以外の場所に取り付ければ、キャリッジ43のシーク動作を軽快に行えて、高速アクセスが可能になる。
【0018】
「光ディスク装置の全体説明」
次に、図1〜図14によって、光ディスク装置5の全体について説明する。
即ち、まず、図13に示すように、ディスク状記録媒体であるCDやDVDのような光ディスク1をディスクトレー2のトレー本体2Aの上面に形成された凹所3内に水平に載置した後に、ディスクトレー2のトレーフロントパネル2Bを矢印a方向に軽く押すと、ローディングスイッチ(図示せず)がONとなり、後述するローディング機構によって、図14に示すように、ディスクトレー2がトレー出入口4から光ディスク装置5のディスク装置本体6内にローディング方向である矢印a方向から水平に引き込まれて、後述するように光ディスク1がスピンドルモータのディスクテーブル上に水平に自動的にローディングされる。
【0019】
そして、このローディング後に、ホストコンピュータからの記録及び/又は再生指令信号等によって、スピンドルモータによって光ディスク1が高速で回転駆動され、光学ピックアップによって光ディスク1にデータが記録及び/又は再生される。そして、この光ディスク1の再生後に、ホストコンピュータからのイジェクト指令信号等によって、図13に示すように、ディスクトレー2がトレー出入口4からディスク装置本体6外にアンローディング方向である矢印b方向に自動的にアンローディングされる。
【0020】
次に、図1〜図12に示すように、ディスクトレー2の水平なトレー本体2Aと、矢印a、b方向に対して直角で、かつ、垂直状のトレーフロントパネル2Bは合成樹脂等によって成形されていて、トレー本体2Aの凹所3の中央部から後端部(矢印a方向側の端部)側にかけてローディング及びアンローディング方向である矢印a、b方向と平行なトレーセンターP1 に沿った長穴状の底面開口8が形成されている。そして、このディスクトレー2はローディング機構のトレー移動機構(図示せず)によってディスク装置本体6に対して矢印a、b方向に水平に出し入れ駆動されるように構成されている。
【0021】
次に、ディスク装置本体6の内部には合成樹脂等によって成形されたほぼ箱型で浅いシャーシ14が設けられていて、このシャーシ14の底部14a上に合成樹脂や板金等によって成形された昇降フレーム16が取り付けられている。この昇降フレーム16には、後端部16a側の左右両側の2箇所と、前端部16b側の左右両側の2箇所にインシュレータ取付部17、ゴム等の弾性部材で構成された緩衝器である合計4つのインシュレータ19、20が取り付けられている。そして、昇降フレーム16の後端部16aに取り付けられた左右一対のインシュレータ19がこれらの中央に挿通された止ネジ21によってシャーシ14の底部14a上に取り付けられて、昇降フレーム16の前端部16bに取り付けられた左右一対のインシュレータ20がその中央に挿通された止ネジ22によって昇降駆動レバー23の先端上に取り付けられている。そして、この昇降駆動レバー23によって、昇降フレーム16がその後端部16a側の左右一対のインシュレータ19を回動支点にした上下方向の回転運動によって矢印c、d方向に昇降駆動されるように構成されている。
【0022】
そして、ローディング機構は、ローディングモータ(図示せず)によって回転駆動されるカムレバー34を有していて、このカムレバー34がシャーシ14の底部14aの前端側の上部に回転自在に取り付けられている。そして、昇降駆動レバー23の前端のほぼ中央部に取り付けられたカム従動ピン36がカムレバー34のカム溝35内に挿入されている。そして、ローディング時には、ローディングモータによってディスクトレー2を図13に示す光ディスク装置5外のアンローディング位置から図12及び図14に示す光ディスク装置5内のローディング位置まで矢印a方向に水平に引き込んだ後に、カムレバー34のカム溝35によって昇降駆動レバー23の先端のカム従動ピン36を上方である矢印c方向に上昇駆動して、その昇降駆動レバー23でインシュレータ20を介して昇降フレーム16を図11に示す斜め下方に傾斜された下降位置から図12に示すように上昇されて水平となる上昇位置まで左右一対のインシュレータ19を中心に矢印c方向に上昇駆動する。そして、ディスクトレー2のアンローディング時には、ローディング時の逆動作で、カムレバー34のカム溝35によってカム従動ピン36を下方である矢印d方向に下降駆動して、昇降駆動レバー23でインシュレータ20を介して昇降フレーム16を左右一対のインシュレータ19を中心に図12に示す上昇位置から図11に示す下降位置まで矢印d方向に下降駆動した後、ディスクトレー2を図12及び図14に示す光ディスク装置5内のローディング位置から図13及び図11に示す光ディスク装置5外のアンローディング位置まで矢印b方向に押し出すものである。
【0023】
次に、昇降フレーム16の凹所25内で、前端部16b側に偏位された位置にスピンドルモータ39が垂直状に取り付けられていて、そのモータ軸39aの上端に金属等の磁性部材で構成されたディスクテーブル40が水平状に固着されている。なお、ディスクテーブル40の上部中央には光ディスク1の中心穴1aが嵌合されるセンターリングガイド40aが一体に形成されている。また、昇降フレーム16の凹所25内でスピンドルモータ39より後方側に光学ピックアップ41が水平状に取り付けられている。そして、この光学ピックアップ41は、対物レンズ42が搭載されたキャリッジ43を有しており、対物レンズ42に対してレーザービームを送受信する光学ブロックがそのキャリッジ44の側面に一体に取り付けられている。なお、キャリッジ43上に光ディスク1に向って凸状に形成された対物レンズアクチュエータ部44が搭載されていて、その対物レンズアクチュエータ部44の頂上部44aに対物レンズ42が2軸アクチュエータ45によって組み込まれている。
【0024】
そして、昇降フレーム16には、キャリッジ43を左右一対のガイド軸46に沿って矢印a、b方向に直線移動させるキャリッジ移動機構47が取り付けられていて、このキャリッジ移動機構47は、キャリッジ駆動モータ48によってギアトレイン49を介して正逆回転駆動されるピニオン50と、キャリッジ44の一側面に取り付けられて、ピニオン50によって直線駆動されるラック51とを備えている。なお、スピンドルモータ39及び対物レンズ42はトレーセンターP1 上に配置されていて、対物レンズ42はそのトレーセンターP1 に沿って矢印a、b方向に移動されるように構成されている。
【0025】
そして、ディスクトレー2の上部を横切るようにして、シャーシ14の左右両側板の上端部間に、板金等にて成形されたクランパー支持部材52が水平に架設されていて、ディスクテーブル40の真上位置で、クランパー支持部材52の中央位置に形成された円形穴54内に非磁性部材である合成樹脂にて成形された円板状のディスククランパー53が上下、左右及び前後に一定範囲内で移動自在に保持されている。なお、ディスククランパー53の上端の外周に一体成形されたフランジ53aを下方から受け止めるクランパー受け52aがクランパー支持部材52の円形穴54の外周に一体に形成されている。そして、このディスククランパー53の中央上部には円板状のマグネット55が水平に埋設されている。また、シャーシ14の上部にはクランパー支持部材52の上部を跨ぐようにして磁性部材である板金にて成形された後述する上カバー62が取り付けられている。
【0026】
従って、図12に示すように、ディスクトレー2によって光ディスク1がディスク装置本体6内に矢印a方向から水平にローディングされた後、昇降フレーム16が上昇位置まで矢印c方向に上昇されて水平になった時、ディスクテーブル40がディスクトレー2の底面開口8から上方に挿通されて、そのディスクテーブル40のセンターリングガイド40aが光ディスク1の中心穴1aに下方から嵌合される。そして、そのディスクテーブル40によって光ディスク1がディスクトレー2の凹所3内で上方に浮かされると共に、ディスククランパー53がクランパー支持部材52のフランジ受け52aから上方に僅かに浮上される。この時に、ディスククランパー53がその下面に近接されたディスクテーブル40にマグネット55の磁気吸引力によってディスクテーブル40上に吸引されて、そのディスククランパー53によって光ディスク1がディスクテーブル40上に水平にチャッキングされる。
【0027】
そして、ホストコンピュータからの記録及び/又は再生指令信号等によって、スピンドルモータ39によって光ディスク1が3600rpm以上の高速度で回転駆動されると共に、キャリッジ移動機構47によって光学ピックアップ41のキャリッジ43が矢印a、b方向に移動されて、対物レンズ42がトレーセンターP1 に沿って矢印a、b方向にシークされる。そして、光学ブロックから送信されるレーザービームLBのスポット光が対物レンズ42によって光ディスク1の下面に照射、集束されると共に、その反射光が対物レンズ42を通して光学ブロックで受信されて、光ディスク1にデータが記録及び/又は再生される。
【0028】
なお、キャリッジ移動機構47は、キャリッジ駆動モータ48によってギアトレイン49を介して正逆回転駆動されるピニオン50がラック51を直線駆動することによって、キャリッジ43を左右一対のガイド軸46に沿って矢印a、b方向に移動する。そして、光ディスク1の記録及び/又は再生後に、ホストコンピュータからのイジェクト指令信号等によって、図11に示すように、昇降フレーム16が下降位置まで矢印d方向に下降されて、ディスクテーブル40がディスククランパー53からチャッキング解除されて光ディスク1の下方に離脱された後に、光ディスク1がディスクトレー2の凹所3内に水平に載置されて、ディスク装置本体6外に矢印b方向に水平にアンローディングされる。
【0029】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の光ディスク装置は、次のような効果を奏することができる。
【0031】
請求項1は、光学ピックアップの対物レンズに対する光ディスクの回転方向の上流側に配置されて、光ディスクの回転によってその光ディスクの表面に発生する空気流を対物レンズの表面へ流れないように整流する整流手段を備え、当該整流手段は、光学ピックアップ側から光ディスク側に垂直状に立ち上げられた整流板部を有し、かつ、当該整流板部の頂部から光ディスクの回転方向の上流側に向って突出する突出部を備えていて、光ディスクが高速で回転される場合でも、光ディスクの表面に発生する空気流を整流板部と突出部によって光ディスクの表面にから剥離するように呼び込んで、整流板部で光ディスクの外周側へ誘導するように整流することができるようにしたので、光ディスクを高速度で回転しても、ダストが対物レンズの表面に付着、堆積されることがなく、データの記録及び/又は再生を高精度に安定して行うことができて、光ディスク装置の高い対物レンズの防塵性能及び高耐久性を確保することができる。
【0032】
請求項2は、整流板部と対物レンズが組み込まれた対物レンズアクチュエータ部との間に空間を設定すると共に、整流板部を帯電防止材料で構成するか又は帯電防止処理を施したので、整流板部と光ディスクとの間の空間から対物レンズ側へ流れる空気流の量をより一層少なくすることができて、対物レンズの表面にダストが付着、堆積することをより一層確実に防止することができる。
【0033】
請求項3は、整流板部と対物レンズが組み込まれた対物レンズアクチュエータ部との間に空間部を設定すると共に、整流板部を光学ピックアップのキャリッジに搭載したので、この整流板部を対物レンズと一緒に移動することができて、この整流板部の小型、軽量化による低コスト化を実現できる。
【0034】
請求項4は、整流板部と対物レンズが組み込まれた対物レンズアクチュエータ部との間に空間部を設定すると共に、整流板部を光ディスクの回転方向の接線方向に対してほぼ直角に配置したので、対物レンズの防塵性能及び高耐久性をより一層確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク装置の対物レンズ防塵装置の第1の実施形態を説明する図2のA−A矢視での断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2の要部の斜視図である。
【図4】レンズ防塵装置の第1の実施形態と昇降フレームのキャリッジ移動機構を示した斜視図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図5のB−B矢視で示した側面図である。
【図7】図5のC−C矢視で示した正面図である。
【図8】本発明の対物レンズ防塵装置の第2の実施形態を示した図1と同様の断面図である。
【図9】本発明の対物レンズ防塵装置の第3の実施形態を示す図10のD−D矢視での断面面である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】本発明の光ディスク装置のローディング機構のアンローディング状態を示した断面側面図である。
【図12】同上のローディング機構のローディング状態を示した断面側面図である。
【図13】本発明の光ディスク装置のディスクトレーのアンローディング状態を示した斜視図である。
【図14】同上のディスクトレーのローディング状態を示した斜視図である。
【図15】先願発明の光ディスク装置のディスクカートリッジ、スピンドルモータ及び光学ピックアップを示した断面図である。
【図16】先願発明の対物レンズ防塵装置を説明する断面側面図である。
【符号の説明】
1は光ディスク、5は光ディスク装置、14は光学ピックアップ、42は対物レンズ、43はキャリッジ、44は対物レンズアクチュエータ部、81は対物レンズ防塵装置、82は整流手段、82aは整流手段のベース板部、82bは整流手段の整流板部、84は隙間、ARは空気流、AR1 は空気流の渦である。
Claims (4)
- 光ディスクを記録及び/又は再生する光学ピックアップを備えた光ディスク装置において、
上記光学ピックアップの対物レンズに対する上記光ディスクの回転方向の上流側に配置されて、上記光ディスクの回転によってその光ディスクの表面に発生する空気流を上記対物レンズの表面へ流れないように整流する整流手段を備え、
上記整流手段は、上記光学ピックアップ側から上記光ディスク側に垂直状に立ち上げられた整流板部を有し、当該整流板部の頂部から上記光ディスクの回転方向の上流側に向って突出する突出部を備えた
ことを特徴とする光ディスク装置。 - 上記整流板部と上記対物レンズが組み込まれた対物レンズアクチュエータ部との間に空間を設定すると共に、上記整流板部を帯電防止材料で構成するか又は帯電防止処理を施した
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - 上記整流板部と上記対物レンズが組み込まれた対物レンズアクチュエータ部との間に空間部を設定すると共に、上記整流板部を上記光学ピックアップのキャリッジに搭載した
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - 上記整流板部と上記対物レンズが組み込まれた対物レンズアクチュエータ部との間に空間部を設定すると共に、上記整流板部を上記光ディスクの回転方向の接線方向に対してほぼ直角に配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
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JPH11316966A (ja) | 1999-11-16 |
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