JP4016587B2 - 電子部品及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に配線パターンが形成されたフレキシブル基板及びそれを用いた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の半導体装置の一例を模式的に示す構成図である。この半導体装置はメイン基板101を有しており、このメイン基板101上には、第1及び第2のマルチ・チップ・モジュール(以下、「MCM」という)103,105がリードレスチップキャリアやBGA(ball grid array)といった接続方法により電気的に接続されている。
【0003】
第1及び第2のMCM103,105は、回路基板(図示せず)上に複数のICチップ(図示せず)がCOB(chip on board)実装されたものである。COB実装とは、基板にベア・チップを直接搭載して、ベアチップの電極と基板の電極とをワイヤで接続し、チップ上を樹脂でオーバーコートする実装方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の半導体装置では、回路基板に複数のICチップをCOB実装したMCMを用いているため、実装されるICチップの数が多くなるほど実装面積が大きくなってしまい、MCM103,105の大きさも大きいものとなってしまう。このように実装面積が大きくなると前記半導体装置を備えた電子製品の小型化の障害となる。
【0005】
また、第1及び第2のMCM103,105はBGAやチップキャリアによりメイン基板101に半田実装されている。従って、このようなMCMではメイン基板101からのリワーク性が悪いという欠点がある。リワークとは、MCMをメイン基板から取り外して修理などを行った後に、MCMをメイン基板に取り付けるといった作業をいう。
【0006】
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、複数個の半導体素子を実装した際に実装面積を飛躍的に小さくできるフレキシブル基板及び半導体装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、リワーク性の優れたフレキシブル基板及び半導体装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る電子部品は、フレキシブル基板の表面に配線が形成され、前記配線に電子素子が接続された電子部品において、前記フレキシブル基板の第1領域部に配置された第1のスペーサと、前記配線のうち前記フレキシブル基板の第2領域部に設けられた部分に接続された第1の電子素子と、を含み、前記第1のスペーサは開口部を有し、前記第2領域部が前記第1領域部の前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げられ、前記第1のスペーサの開口部に前記第1の電子素子が配置されたことを特徴とする。
また、本発明に係る電子部品は、前記配線のうち前記フレキシブル基板の第3領域部に設けられた部分に接続された第2の電子素子と、前記第1領域部の前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げられた前記第2領域部上に配置された第2のスペーサと、をさらに含み、前記第2のスペーサは開口部を有し、前記第3領域部が前記第2領域部の前記第2のスペーサが配置された側に折り曲げられ、前記第2のスペーサの開口部に前記第2の電子素子が配置されたことを特徴とする。
また、本発明に係る電子部品は、前記配線のうち前記フレキシブル基板の第2領域部及び前記第3領域部の少なくとも一方に設けられた部分に接続された第3の電子素子と、をさらに含み、前記第1のスペーサ及び前記第2のスペーサの少なくとも一方には前記第3の電子素子を収容する収容部がさらに設けられ、前記第3の電子素子は前記収容部に配置されたことを特徴とする。
また、本発明に係る電子部品は、前記第3の電子素子が前記フレキシブル基板が屈曲している部分に配置されたことを特徴とする。
また、本発明に係る電子部品は、前記第1領域部と前記第1のスペーサの間と、前記第1のスペーサと前記第2領域部の間には粘着剤が配置されたことを特徴とする。
また、本発明に係る電子部品は、前記第2領域部と前記第2のスペーサの間と、前記第2のスペーサと前記第3領域部の間には粘着剤が配置されたことを特徴とする。
また、本発明に係る電子部品の製造方法は、フレキシブル基板の表面に配線が形成され、前記配線に電子素子が接続された電子部品の製造方法において、前記配線のうち前記フレキシブル基板の第2領域部に設けられた部分に第1の電子素子を接続する工程と、前記フレキシブル基板の第1領域部に開口部を有する第1のスペーサを配置する工程と、前記第2領域部を前記第1領域部の前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げ、前記第1のスペーサの開口部に前記第1の電子素子を配置する工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る電子部品の製造方法は、フレキシブル基板の表面に配線が形成され、前記配線に電子素子が接続された電子部品の製造方法において、前記配線のうち前記フレキシブル基板の第2領域部に設けられた部分に第1の電子素子を接続する工程と、前記配線のうち前記フレキシブル基板の第3領域部に設けられた部分に第2の電子素子を接続する工程と、前記フレキシブル基板の第1領域部に開口部を有する第1のスペーサを配置する工程と、前記第2領域部を前記第1領域部の前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げ、前記第1のスペーサの開口部に前記第1の電子素子を配置する工程と、前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げられた前記第2領域部上に開口部を有する第2のスペーサを配置する工程と、前記第3領域部を前記第2領域部の前記第2のスペーサが配置された側に折り曲げ、前記第2のスペーサの開口部に前記第2の電子素子を配置する工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るフレキシブル基板は、表面に配線パターンが形成されたフレキシブル基板であって、第1領域部と、第1領域部に連設され、第1領域部側に折り曲げ且つ少なくとも一つの電子部品を実装するための第2領域部と、第1領域部に連設され、第2領域部側に折り曲げるための第3領域部と、を具備することを特徴とする。
【0008】
上記フレキシブル基板では、少なくとも一つの電子部品を実装するための第2領域部を有し、第2領域部は第1領域部側に折り曲げるものであり、第3領域部は第2領域部側に折り曲げるものである。このため、従来の折り曲げることができない基板を用いているマルチ・チップ・モジュールに比べて実装面積を飛躍的に小さくすることができる。ここで、電子部品とは、半導体素子又は周辺素子を総称していう。
【0009】
また、本発明に係るフレキシブル基板においては、第1領域部に連設された、メイン基板上に接続するためのコネクタ端子をさらに含むことが好ましい。これにより、メイン基板にマルチ・チップ・モジュールを簡単に取り付け、取り外しすることができ、リワーク性を向上できる。
【0010】
また、本発明に係るフレキシブル基板においては、第1領域部の裏面に外部端子を設けるための領域が形成されていることも可能である。
【0011】
本発明に係る半導体装置は、第1領域部、それに連設された第2領域部、及び、第1領域部に連設された第3領域部を有するフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板の表面に形成された配線パターンと、第2領域部及び第3領域部の少なくとも一方の表面上に実装された電子部品と、を具備し、第2領域部が第1領域部の表面側に折り曲げられ、第3領域部が第2領域部の裏面側に折り曲げられていることを特徴とする。
【0012】
上記半導体装置では、フレキシブル基板の第2領域部及び第3領域部の少なくとも一方の表面上に電子部品を実装し、フレキシブル基板を折り曲げているため、従来の折り曲げることができない基板を用いている半導体装置に比べて実装面積を飛躍的に小さくすることができる。
【0013】
また、本発明に係る半導体装置においては、第2領域部及び第3領域部の少なくとも一方の表面上に実装された周辺素子をさらに含むことが好ましい。これにより、モジュールの電気的特性の最適化が可能となる。なお、周辺素子は、例えばチップコンデンサ、チップ抵抗、水晶などである。
【0014】
また、本発明に係る半導体装置においては、第1領域部に連設された、メイン基板上に接続するためのコネクタ端子をさらに含むことが好ましい。これにより、メイン基板に半導体装置を簡単に取り付け、取り外しすることができ、リワーク性を向上できる。
【0015】
また、本発明に係る半導体装置においては、第1領域部の裏面に設けられた外部端子をさらに含むことも可能である。
【0016】
また、本発明に係る半導体装置においては、第1領域部の表面と第2領域部の表面とが粘着剤によって固定され、第2領域部の裏面と第3領域部の表面とが粘着剤によって固定されていることが好ましい。
【0017】
また、本発明に係る半導体装置においては、第2領域部及び第3領域部の少なくとも一方が、第1領域部の表面側に折り曲げられて形成された折り曲げ部分を備え、周辺素子が該折り曲げ部分に配置されていることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1(a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態による半導体装置を製造する手順を示す平面図である。図2は、図1に示すフレキシブル基板に半導体素子を実装する方法を説明する断面図である。図3は、フレキシブル基板に半導体素子及びスぺーサーを配置する手順を示す斜視図である。
【0020】
まず、図1(a)に示すように、折り曲げ自在に構成されたフレキシブル基板(以下、「FPC」という)11を準備する。このFPC11は、その平面が十字形状を有し、例えばポリイミドのような自由に折り曲げることができる柔らかい材料で形成されている。
【0021】
すなわち、FPC11は四つの辺を備えた略四角形の第1領域部を有し、第1領域部はFPC11の中央領域に位置している。この第1領域部の第1の辺(左辺)には略四角形の第2領域部11aが連設されている。第1領域部の第2の辺(上辺)には略四角形の第3領域部11bが連設されており、第1領域部の第3の辺(右辺)には略四角形の第4領域部11cが連設されており、第1領域部の第4の辺(下辺)には略四角形の第5領域部11dが連設されている。このFPC11は、図2に示すようにポリイミド膜12を有する。このポリイミド膜12の表面上及び裏面上には配線パターン13が形成されており、この配線パターン13の周囲のポリイミド膜12上にはソルダーレジスト14が塗布されている。ポリイミド膜12の表面の配線パターンと裏面の配線パターンとはスルーホール43(図5参照)などによって電気的に接続されている。
【0022】
この後、第1〜第3の半導体素子21,20,19及び第1〜第4の周辺素子25,24,22,23を準備する。第1の半導体素子21は、図2に示すようチップ表面にバンプ電極17を有する。第2及び第3の半導体素子20,19についても同様にチップ表面にバンプ電極を有する。第1及び第2の半導体素子21,20それぞれには例えばSRAM(static random access read write memory)を用い、第3の半導体素子19には例えばMCU(micro control unit)を用いる。また、第1、第2及び第4の周辺素子25,24,23には例えばチップコンデンサ、チップ抵抗、水晶などのチップ素子を用い、第3の周辺素子22には例えば水晶を用いる。
【0023】
次に、図3に示すように、このFPC11の第2領域部11a上に第1の半導体素子(SRAM)21をCOF(chip on film)実装する。COF実装とは、図2に示すように、フィルムにチップをフェースダウンボンディングにより実装する方法である。つまり、FPC11の第2領域部11a上の所定位置に例えば異方性導電フィルム(ACF)15を載置する。このACF15は導電性粒子(図示せず)を有しており、ACF15上に第1の半導体素子21をフェースダウンで加熱圧着することにより、バンプ17と配線パターン13との間で導電性粒子が押し潰され、バンプ17と配線パターン13とが電気的に接続される。なお、ACF15は、接着剤(バインダ)に導電粒子(導電フィラー)が分散されたもので、分散剤が添加される場合もある。ACF15の接着剤としては、熱硬化性の接着剤が使用されることが多い。
【0024】
この後、FPC11の第3領域部11b上に第2の半導体素子(SRAM)20をCOF実装し、FPC11の第4領域部11c上に第3の半導体素子(MCU)をCOF実装する。
【0025】
次に、FPC11の第2領域部11a上に第1の周辺素子25を半田付けにより実装し、FPC11の第3領域部11b上に第2の周辺素子24を半田付けにより実装し、FPC11の第4領域部11c上に第3及び第4の周辺素子22,23を半田付けにより実装する。
【0026】
この後、FPC11の第5領域部11dの先端側にコネクタ端子32を取り付ける。例えば、第5領域部11dの先端側に予めパターンを形成してコネクタ端子として用いれば良い。また、メイン基板(実装基板)上の受け側のコネクタ端子は例えば一般に市販されているFPC用コネクタを用いる。
【0027】
次に、FPC11の第1領域部上に、中央部が開口された第1スペーサー31を貼り付ける。第1スペーサー31の周囲には切り欠き又は凹部が形成されている。このようにして、半導体素子などが実装された図1(a)に示すFPC11が製作される。
【0028】
ここで、第1スペーサー31の開口部は、FPC11の第2領域部11aを第1の辺に沿って第1領域部側に折り曲げた際に、第1の半導体素子21及び第1の周辺素子25が収納される程度の大きさを有するものである。また、第1スペーサー31の切り欠き又は凹部は、後述するように、FPC11の第4領域部11cを第3の辺に沿って第3領域部11b側に折り曲げた際に、その折り曲げ部分に周辺素子23が立ち上がるように配置され、周辺素子23がその切り欠き又は凹部に入り込む程度の大きさ及び形状を有するものである。また、第1スペーサー31は、図5に示すように、例えばガラスエポキシ基板などの基材31aの上面上及び下面上に粘着材(例えば両面テープ)31bが貼り付けられて構成されている。スペーサー31の高さは、FPCに実装された半導体素子21と同程度の高さを有している。
【0029】
この後、図1(b)に示すように、FPC11の第2領域部11aを第1の辺に沿って第1領域部側に折り曲げ、第2領域部11aを第1スペーサー31の粘着材によって第1領域部に貼り付ける。この際、第1スペーサー31の開口部内に第1の半導体素子21及び第1の周辺素子25が収納される。
【0030】
次に、FPC11の第2領域部11aの裏面上に、中央部が開口された第2スペーサー33を貼り付ける。第2スペーサー33の開口部は、FPC11の第3領域部11bを第2の辺に沿って第2領域部11aの裏面側に折り曲げた際に、第2の半導体素子20及び第2の周辺素子24が収納される程度の大きさを有するものである。また、第2スペーサー33は、第1スペーサー31と同様に、ガラスエポキシ基板などの基材に粘着材が貼り付けられて構成されている。スペーサー33の高さは、FPCに実装された半導体素子20と同程度の高さを有している。
【0031】
この後、図1(c)に示すように、FPC11の第3領域部11bを第2の辺に沿って第2領域部11aの裏面側に折り曲げ、第3領域部11bを第2スペーサー33の粘着材によって第2領域部11aの裏面に貼り付ける。この際、第2スペーサー33の開口部内に第2の半導体素子20及び第2の周辺素子24が収納される。
【0032】
次に、FPC11の第3領域部11bの裏面上に、中央部が開口された第3スペーサー(図示せず)を貼り付ける。第3スペーサーの開口部は、FPC11の第4領域部11cを第3の辺に沿って第3領域部11bの裏面側に折り曲げた際に、第3の半導体素子19が収納される程度の大きさを有するものである。また、第3のスペーサーには切り欠きが設けられている。この切り欠きは、第4領域部11cを第3領域部11bの裏面側に折り曲げた際に、周辺素子22が入り込む程度の大きさ及び形状を有するものである。また、第3スペーサーは、第1スペーサー31と同様に、ガラスエポキシ基板などの基材に粘着材が貼り付けられて構成されている。第3スペーサーの高さは、FPCに実装された半導体素子19と同程度の高さを有している。
【0033】
この後、FPC11の第4領域部11cを第3の辺に沿って第3領域部11bの裏面側に折り曲げ、第4領域部11cを第3スペーサーの粘着材によって第3領域部11bの裏面に貼り付ける。この際、第3スペーサーの開口部内に第3の半導体素子19が収納され、第3スペーサーの切り欠き内に第3の周辺素子22が入り込み、第1スペーサー31の切り欠き又は凹部に第4の周辺素子23が入り込む。
【0034】
このようにして複数個のチップを実装したマルチ・チップ・モジュール(MCM)を製作することができる。このMCMは、コネクタ端子32によってメイン基板(図示せず)に接続されるものである。
【0035】
上記第1の実施の形態によれば、FPC11に複数個の半導体素子19〜21をCOF実装し、FPC11を折り畳んでいるため、従来のMCMに比べて実装面積を飛躍的に小さくすることができる。つまり、従来のMCMでは、折り畳むことができない回路基板に複数個のICチップを実装しているため、実装面積が大きくなってしまい、MCMを小型化することができないが、本実施の形態では、折り畳むことが可能なFPC11に複数個の半導体素子を実装しているため、図1(c)に示すように、MCMを飛躍的に小型化することができる。従って、超高密度実装モジュールを製作することができる。
【0036】
また、本実施の形態では、コネクタ端子32を用いてメイン基板に接続する構成となっているため、従来のMCMに比べてメイン基板にMCMを簡単に接続することができる。さらに、コネクタ端子32はメイン基板への取り付け、取り外しが容易であるため、従来のMCMに比べてリワーク性に優れている。
【0037】
また、本実施の形態では、FPC11に実装したICチップの近傍に、チップコンデンサ、チップ抵抗、水晶などの周辺素子を配置できる。これにより、モジュールの電気的特性の最適化が可能となる。また、チップコンデンサや水晶などをIC近傍に配置することにより、耐ノイズ性能を向上させることができ、特に不要輻射ノイズを抑えることが可能となる。さらに、前述のような周辺素子を、FPCの折り曲げ部分に配置することにより、折り曲げによって形成される折り曲げ部分のスペースを有効活用することが可能となり、MCMを小型化するのに寄与する。
【0038】
また、本実施の形態では、FPC11上に半導体素子をCOF実装しているため、図1(c)に示すMCMの厚さを薄くすることができる。
【0039】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、本実施の形態では、平面が十字形状を有するFPC11を用いているが、他の形状のFPCを用いることも可能である。
【0040】
また、本実施の形態では、FPC11において第2領域部11a、第3領域部11b、第4領域部11cの順に折り畳んでいるが、折り畳み方はこれに限られず、他の折り畳み方を用いることも可能である。例えば、回路パターンに応じて折り畳み方を適宜変更することも可能である。
【0041】
また、本実施の形態では、FPC11の基材としてポリイミドを用いているが、折り曲げることができる材料であれば、他の材質からなる基材を用いることも可能である。
【0042】
また、本実施の形態では、第1及び第2の半導体素子21,20としてSRAMを用い、第3の半導体素子19としてMCUを用いているが、これらに限定されず、他の種類の半導体素子を用いることも可能であり、例えばフラッシュメモリ、DRAM、メモリ、ASIC又はMPUなどを用いることも可能である。
【0043】
また、本実施の形態におけるFPC11にはICチップだけでなく種々の電子部品を搭載することが可能である。
【0044】
また、本実施の形態では、ガラスエポキシ基板などの基材に粘着材を貼り付けた構造のスペーサー31,33を用いているが、これに限定されず、他の材質、他の構造からなるスペーサーを用いることも可能である。
【0045】
図4(a)〜(c)は、本発明の第2の実施の形態による半導体装置を製造する手順を示す平面図であり、図1と同一部分には同一符号を付す。図5は、図4(a)に示す5−5線に沿った断面図である。なお、第1の実施の形態と同一部分の説明は省略する。
【0046】
まず、図4(a)に示すように、折り曲げ自在に構成されたFPC40を準備する。FPC40の第1領域部には第5領域部が連設されていない。また、FPC40においては、図5に示すように、ポリイミド膜12の表面の配線パターンと裏面の配線パターンとがスルーホール43によって電気的に接続されている。FPC40の第1領域部裏面の配線パターン13上にはBGA端子としての半田ボール45が設けられている。
【0047】
次に、FPC40に半導体素子19〜21を実装し、FPC40に周辺素子22〜25を接着剤によって仮固定すると共に半田付けにより実装する。この後、図5に示すように、FPC40の第2領域部11aを第1の辺51に沿って第1領域部の表面側に折り畳む。そして、第3領域部11b、第4領域部11cを順に折り畳むことにより、図4(c)に示すようなMCMを製作する。周辺素子23は、配線パターンを備えるFPCの表面に配置されるが、図4(c)においては、周辺素子23がFPC40の折り曲げ部分に配置される点を、説明の便宜上FPCの裏側に点線で示している。
【0048】
次に、このMCMをメイン基板(図示せず)上に搭載し、リフローを行うことにより、第1領域部の裏面のBGA端子(半田ボール)45をメイン基板に半田付けする。このようにしてメイン基板にMCMを実装する。なお、スペーサー31,33は、リフロー温度に耐えられるものを使用する必要がある。
【0049】
上記第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様に実装面積を飛躍的に小さくすることができ、具体的には実装面積を約1/5倍にすることが可能となる。
【0050】
また、本実施の形態においても第1の実施の形態と同様にモジュールの最適化が可能となり、耐ノイズ性能を向上させることができる。
【0051】
また、本実施の形態においても、FPC11上に半導体素子をCOF実装しているため、図4(c)に示すMCMの厚さを薄くすることができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも一つの電子部品を実装するための第2領域部を有し、第2領域部は第1領域部側に折り曲げるものであり、第3領域部は第2領域部側に折り曲げるものである。したがって、半導体素子を実装した際に実装面積を飛躍的に小さくできるフレキシブル基板を提供することができる。
【0053】
また、本発明によれば、フレキシブル基板に半導体素子を実装し、フレキシブル基板を折り曲げている。したがって、実装面積を飛躍的に小さくできる半導体装置を提供することができる。
【0054】
また、本発明によれば、第1領域部に連設された、メイン基板上に接続するためのコネクタ端子をさらに含む。したがって、リワーク性の優れたフレキシブル基板及び半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体装置を製造する手順を示す平面図である。
【図2】図1に示すフレキシブル基板に半導体素子を実装する方法を説明する断面図である。
【図3】フレキシブル基板に半導体素子及びスぺーサーを配置する手順を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による半導体装置を製造する手順を示す平面図である。
【図5】図4(a)に示す5−5線に沿った断面図である。
【図6】従来の半導体装置の一例を模式的に示す構成図である。
【符号の説明】
11…フレキシブル基板(FPC)
11a…第2領域部
11b…第3領域部
11c…第4領域部
11d…第5領域部、
12…ポリイミド膜
13…配線パターン
14…ソルダーレジスト
15…異方性導電フィルム(ACF)
17…バンプ
19…第3の半導体素子
20…第2の半導体素子
21…第1の半導体素子
22…第3の周辺素子
23…第4の周辺素子
24…第2の周辺素子
25…第1の周辺素子
31…第1スペーサー
31a…基材
31b…粘着剤
32…コネクタ端子
33…第2スペーサー
40…フレキシブル基板(FPC)
45…BGA端子(半田ボール)
51…第1の辺
101…メイン基板
103…第1のマルチ・チップ・モジュール
105…第2のマルチ・チップ・モジュール
Claims (8)
- フレキシブル基板の表面に配線が形成され、前記配線に電子素子が接続された電子部品において、
前記フレキシブル基板の第1領域部に配置された第1のスペーサと、
前記配線のうち前記フレキシブル基板の第2領域部に設けられた部分に接続された第1の電子素子と、
を含み、
前記第1のスペーサは開口部を有し、
前記第2領域部が前記第1領域部の前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げられ、前記第1のスペーサの開口部に前記第1の電子素子が配置されたことを特徴とする電子部品。 - 前記配線のうち前記フレキシブル基板の第3領域部に設けられた部分に接続された第2の電子素子と、
前記第1領域部の前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げられた前記第2領域部上に配置された第2のスペーサと、
をさらに含み、
前記第2のスペーサは開口部を有し、
前記第3領域部が前記第2領域部の前記第2のスペーサが配置された側に折り曲げられ、前記第2のスペーサの開口部に前記第2の電子素子が配置されたことを特徴とする請求項1に記載の電子部品。 - 前記配線のうち前記フレキシブル基板の第2領域部及び前記第3領域部の少なくとも一方に設けられた部分に接続された第3の電子素子と、
をさらに含み、
前記第1のスペーサ及び前記第2のスペーサの少なくとも一方には前記第3の電子素子を収容する収容部がさらに設けられ、
前記第3の電子素子は前記収容部に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品。 - 前記第3の電子素子が前記フレキシブル基板が屈曲している部分に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の電子部品。
- 前記第1領域部と前記第1のスペーサの間と、前記第1のスペーサと前記第2領域部の間には粘着剤が配置されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子部品。
- 前記第2領域部と前記第2のスペーサの間と、前記第2のスペーサと前記第3領域部の間には粘着剤が配置されたことを特徴とする請求項2に記載の電子部品。
- フレキシブル基板の表面に配線が形成され、前記配線に電子素子が接続された電子部品の製造方法において、
前記配線のうち前記フレキシブル基板の第2領域部に設けられた部分に第1の電子素子を接続する工程と、
前記フレキシブル基板の第1領域部に開口部を有する第1のスペーサを配置する工程と、
前記第2領域部を前記第1領域部の前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げ、前記第1のスペーサの開口部に前記第1の電子素子を配置する工程と、
を含むことを特徴とする電子部品の製造方法。 - フレキシブル基板の表面に配線が形成され、前記配線に電子素子が接続された電子部品の製造方法において、
前記配線のうち前記フレキシブル基板の第2領域部に設けられた部分に第1の電子素子を接続する工程と、
前記配線のうち前記フレキシブル基板の第3領域部に設けられた部分に第2の電子素子を接続する工程と、
前記フレキシブル基板の第1領域部に開口部を有する第1のスペーサを配置する工程と、
前記第2領域部を前記第1領域部の前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げ、前記第1のスペーサの開口部に前記第1の電子素子を配置する工程と、
前記第1のスペーサが配置された側に折り曲げられた前記第2領域部上に開口部を有する第2のスペーサを配置する工程と、
前記第3領域部を前記第2領域部の前記第2のスペーサが配置された側に折り曲げ、前記第2のスペーサの開口部に前記第2の電子素子を配置する工程と、
を含むことを特徴とする電子部品の製造方法。
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