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JP4009983B2 - 電力線搬送通信装置 - Google Patents

電力線搬送通信装置 Download PDF

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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力線に複数の通信キャリアを重畳する電力線搬送通信装置に関するものであり、電力線のノイズ環境、減衰環境に適応して最適な通信方式を選択するアルゴリズム、及び、最適な通信方式を選択後の安定した通信実現の方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビル内、家庭内および、配電線、送電線などの電力線のノイズ環境、減衰は電力線に接続された機器によって様々に変化する。特にビルや家庭では、機器の電源のON/OFFが頻繁に行われ、これによって生じるノイズや減衰量も時々刻々変化していく。
【0003】
また、近年蛍光灯をはじめとする家電機器は、インバータ制御されるものが多くなり、このインバータ制御によって生じるノイズが電力線搬送に用いる通信信号のレベルよりも大きなレベルになることがあるため、電力線を利用した通信は、ノイズ・減衰に強い通信方式が必要であった。
【0004】
そこで、これを解決する手段として、特開平11−136203号公報に示すように電力線搬送の複数の狭帯域変調信号を作成して送信する場合に、常に複数のキャリアを出力し、その中から最も受信信号が大きくなる変調信号を選択して受信することにより、減衰やノイズに強くなるようにしているが、複数のキャリアを出力しても、全てのキャリアがノイズに埋もれてしまう場合には、受信することができなくなってしまう。
【0005】
また、上記特開平11−136203号公報の課題を解決する手段として、特開平11−191747号公報に示すような無線通信システムに利用されている低速周波数ホッピング方式がある。図19は特開平11−191747号公報に示された従来の低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信方式の周波数変更処理のフローチャートである。
【0006】
動作については、図19に示すように、ホッピングパターンを構成する周波数毎にリトライ回数をカウントすること等を行い、通信状態の悪い周波数を予備の周波数に一斉に変更するものであり、この手段を電力線搬送通信装置に用いると、同時に出力するキャリアのうち、いずれかのキャリアの通信性能が劣化した場合に、そのキャリアのみ予備のキャリアに変更することにより、通信を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の電力線搬送通信装置では、特開平11−191747号公報に示すように、通信性能の劣化したキャリアを予備のキャリアに変更しても、予備のキャリア周波数帯に同程度のノイズが存在したり、さらに大きなノイズが存在していた場合、通信品質の改善は見込めない、また、通信に用いられる全周波数帯域でノイズが大きい場合、あるいは減衰が大きい場合には、すべてのキャリアのS/N比が劣化するため、上記通信方式では、通信品質の向上が難しいという問題点があった。
【0008】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電力線のノイズ、信号の減衰などの電力線の伝送品質に適応して最適なS/N比マージンを持つ伝送速度で通信を行い、電力線の伝送品質がいかなる状態であっても、迅速に通信状態を良好にすることが可能な伝送速度の変更アルゴリズムを有する電力線搬送通信装置を得るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電力線搬送通信装置においては、受信したキャリアのS/N比を測定するS/N比測定手段と、キャリアのフレーム構成を、データ部の復調方式を示す部分を固定の変調方式とし、データ部を可変の変調方式とする変復調方式変更手段と、を備え、キャリア受信時にフレームにおけるデータ部の復調方式を示す部分に基づいてデータ部を復調し、前記S/N比測定手段により受信キャリアのS/N比をn回分平均化し、このS/N比に基づいて、前記変復調方式変更手段によりデータ部の変復調方式を可変または維持し、伝送速度の遅い変復調方式に移行する場合は、伝送速度の速い変復調方式に移行する場合よりも少ない前記平均化の回数で変復調方式の移行を決定するものである。
【0010】
また、キャリア受信時にデータ部の復調方式を示す部分に基づいてデータ部を復調し、前記S/N比測定手段による受信したキャリアのS/N比が劣化する場合には前記変復調方式変更手段によりデータ部を伝送速度の遅い変復調方式に順次移行し、S/N比が向上する場合には伝送速度の速い変復調方式に順次移行するものである。
【0011】
さらに、キャリア受信時にフレームにおけるデータ部の復調方式を示す部分に基づいてデータ部を復調し、前記S/N比測定手段による受信キャリアのS/N比に基づいて前記変復調方式変更手段によりデータ部の変復調方式を通信可能な最速の伝送速度の変復調方式に直接移行するものである。
【0012】
また、キャリアの周波数を記憶するキャリア周波数記憶手段と、キャリアの周波数を変更するキャリア周波数変更手段とを備え、 前記S/N比測定手段による受信キャリアのS/N比に基づき前記変復調方式変更手段によりデータ部の変復調方式を移行する時には、前記キャリア周波数記憶手段により記憶された移行前のキャリア周波数から開始して、前記キャリア周波数変更手段によりキャリアの周波数を変更するものである。
【0014】
また、電源投入時またはリセット時に使用される初期状態の変復調方式を設定する手段を備えたものである。
【0015】
また、伝送速度の遅い変復調方式に移行する場合には、変復調方式を通信可能な最速の伝送速度の変復調方式に直接移行し、伝送速度の速い変復調方式に移行する場合には、変復調方式を順次移行するものである。
【0016】
また、フレーム構成を可変の変調方式とし、変復調方式を変更する場合には、それ以前に受信したキャリアのS/N比に基づいて切り替える変復調方式をフレーム中に示し、前記電力線に接続された全ての電力線搬送通信装置がこのフレームを受信し、フレーム中に示された変復調方式で次回のフレームを送受信するものである。
【0018】
また、前記データ部の復調方式を示す部分にフレーム長さを示し、キャリア受信時に前記フレーム長さからフレームの終端を検出し、このフレームの終端から所定のフレーム間隔後に次回のフレームを送受信するものである。
【0019】
キャリア受信時に、デフォルトなフレームを受信すると、このフレームを送信した電力線搬送通信装置に現在通信装置間で送受信されている変復調方式を示したデフォルトなフレームを送信するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1である電力線搬送通信装置の全体構成図、図2はその電力線搬送通信装置の変復調方式をシーケンシャルに変更する場合の状態遷移を示す図、図3はこの電力線搬送通信装置の通信フレームの構成図、図4はこの電力線搬送通信装置の変復調方式を示す図、図5はこの電力線搬送通信装置の通信方式を示す図、図6はこの電力線搬送通信装置の変復調方式と伝送速度の関係図である。
【0021】
図1において、1は電力線搬送通信装置であり、電力線8との結合回路2、A/D(アナログ/デジタル)コンバータ3、D/A(デジタル/アナログ)コンバータ4、デジタルシグナルプロセッサ5を備えている。デジタルシグナルプロセッサ5では変復調信号処理と通信制御を行っており、キャリアのS/N比を測定するS/N比測定手段6を備え、このS/N比測定手段6によるS/N比の測定結果に応じて電力線搬送信号の変復調方式を変更する変復調方式変更手段7を備えている。
なお、電力線8には電力線搬送通信装置1を有する端末が複数台、接続されるものであり、図1は、それら端末うち、1台の電力線搬送通信装置を示したものである。
【0022】
次に動作について説明する。
まず、電力線搬送通信装置の本アルゴリズムを実施する上での前提条件等の説明を図3、図4、図5を用いて行う。
図3の通信フレームにおいて、網掛け部分をヘッダ部と呼び、網掛けしていない部分をペイロード部と呼ぶ。このヘッダ部分の変調方式は固定の変調方式であり、ペイロード部の変調方式が変更されても常に同じ変調方式である。例えば、DBPSK(Differencial Binary Phase Shift Keying:差動2値位相シフトキーイング)で固定されている。
【0023】
従って、電力線8上のすべての端末は、このDBPSKのヘッダ部を受信してデコードすることができる。さらに、ヘッダ部分には、ペイロード部のデータがどのような変調方式で変調されているかが記載されているため、すべての端末がヘッダ部分の指示に従って、ペイロード部の復調方式を決定することができる。
【0024】
次に、図4に示す変調方式において、(a)のDBPSKはバイナリコードで「0」または、「1」のどちらかを1単位時間に送信可能である。
また、(b)のDQPSK(Differencial Quary Phase Shift Keying:差動4値位相シフトキーイング)は、バイナリコードで「00」「01」「10」「11」のいずれか2ビット分を1単位時間に送信可能である。したがって、DBPSKの伝送速度の2倍のスピードが実現可能である。
【0025】
さらに、(c)のD8PSK(Differencial 8 Phase Shift Keying:差動8値位相シフトキーイング)は、バイナリコードで「000」、「001」、「010」、「011」、「100」、「101」、「110」、「111」のいずれか3ビット分を1単位時間に送信可能である。したがって、DBPSKの伝送速度の3倍のスピードが実現可能である。
【0026】
次に、図5は図4のデータを周波数軸上のキャリアにどのように分散するかを示しており、周波数軸上に3本のキャリアが存在するが、(a)のように3本すべてに同じデータを重畳する場合と、(b)のように3本それぞれに順番に異なるデータを重畳する場合とでは、1単位時間に送信できるデータ量が異なる。例えば、(b)に示すように、3本のキャリアに別々のデータを乗せれば、3倍の伝送速度が実現可能である。そこで、DBPSK、DQPSK、D8PSKそれぞれの変調方式の違い、および3本のキャリアへのデータ重畳方式の違いによる伝送速度の相違を図6にまとめた。
【0027】
次に、電力線搬送通信装置のアルゴリズムについて図2を用いて説明する。
まず、はじめに、変復調方式変更手段7により、変復調方式をD8PSK×3の通信モード(D8PSKの変更方式で、3本のキャリアに異なるデータを重畳させる)でスタートする。この状態で、伝送路である電力線8上のフレームを受信したとき(自分宛のフレーム以外の受信も含む)に、S/N比測定手段6により、3本のキャリアそれぞれのS/N比を信号点のズレ値から演算し、その結果をデジタルシグナルプロセッサ5内のメモリー(図示せず)に記憶する。そして、このS/N比の結果をn個分記憶し、平均化する。
【0028】
この平均化した値を見て、キャリア3本とも、この通信モードにおいて、一定のビットエラーレート(例えば10-5のビットエラーレート)を満足するS/N比である場合は、このステートに留まる(維持する)。しかし、キャリア3本のうち1本でもこれに満たない場合は、変復調方式変更手段7により、変復調方式を次のステートに移動し、DQPSK×3(DQPSKの変更方式で、3本のキャリアに異なるデータを重畳させる)の通信モードを試みる(図2の(1))。
【0029】
次に、DQPSK×3の通信モードにおいて、上述と同様に、S/N比の平均化した値を見て、キャリア3本とも一定のビットエラーレート(例えば10-5のビットエラーレート)を満足するS/N比である場合は、このステートに留まる。しかし、キャリア3本のうち1本でもこれに満たない場合は、変復調方式を次のステートに移動し、DBPSK×3(DBPSKの変更方式で、3本のキャリアへ異なるデータを重畳させる)の通信モードを試みる(図2の(2))。
【0030】
次に、DBPSK×3の通信モードにおいて、上述と同様に、S/N比の平均化した値を見て、キャリア3本とも一定のビットエラーレート(例えば10-5のビットエラーレート)を満足するS/N比である場合は、このステートに留まる。しかし、キャリア3本のうち1本でもこれに満たない場合は、変復調方式を次のステートに移動し、D8PSK×1(D8PSKの変更方式で、3本のすべてのキャリアに同じデータを重畳させる)を試みる(図2の(3))。
【0031】
次に、D8PSK×1の通信モードにおいて、上述と同様に受信したキャリア3本のS/N比をデジタルシグナルプロセッサ5内のメモリーに保存する。そして、このS/N比の結果をn個分記憶し、平均化する。この平均化した値から、3本のキャリアのうち、S/N比が最大のキャリアが、この通信モードにおいて一定のビットエラーレート(例えば10-5のビットエラーレート)を満足するS/N比である場合は、このステートに留まる。しかし、これを満たない場合は、変復調方式を次のステートに移動し、DQPSK×1の通信モードを試みる(図2の(4))。
【0032】
次に、DQPSK×1の通信モードにおいて、上述と同様に、受信したキャリア3本のS/N比をメモリーに保存する。そして、このS/N比の結果をn個分記憶し、平均化する。この平均化した値から、3本のキャリアのうち、S/N比が最大のキャリアが、この通信モードにおいて一定のビットエラーレート(例えば10-5のビットエラーレート)を満足するS/N比である場合は、このステートに留まる。しかし、これを満たない場合は、変復調方式を次のステートに移動し、DBPSK×1の通信モードに移動する(図2の(5))。
以上の説明は、減衰が大きい、ノイズが大きいなど電力線8の通信品質が悪い場合に伝送速度を下げるシーケンスである。
【0033】
次に減衰が小さい、ノイズが小さいなど電力線8の通信品質が良い場合に伝送速度を上げるシーケンスを示す。伝送速度を上げるシーケンスは、伝送速度を下げるシーケンスの逆である。
例えばDQPSK×1の通信モードにおいては、上述の同様に、受信したキャリア3本のS/N比をメモリーに保存する。そして、このS/N比の結果をn個分記憶し、平均化する。この平均化した値から、3本のキャリアのうち、S/N比が最大のキャリアが、DQPSKの一つ上のD8PSKにおける一定のビットエラーレート(例えば10-5のビットエラーレート)を満足するS/N比の下限からmdB(例えば、3db)以上のS/N比である場合には、変復調方式変更手段7により、1つ上位のステートであるD8PSK×1の通信モードに移動する(図2の(6))。
【0034】
また、例えばDQPSK×3の通信モードにおいては、上述の同様に、受信したキャリア3本それぞれのS/N比の結果をn個分記憶し、平均化する。この平均化した値を見て、キャリア3本とも、この通信モードにおいて、上位のステートに留まるためのビットエラーレート(例えば10-5のビットエラーレート)を満足するS/N比以上である場合には、変復調方式変更手段7により、1つ上位のステートであるD8PSK×3の通信モードに移動する(図2の(7))。
【0035】
なお、上述の伝送速度を上げるシーケンスでは、通信モードがDQPSK×1、DQPSK×3の場合について説明したが、他の通信モードでも上述と同様に1つ上位のステートへの移動の可否が判断され、移動可であれば、上位ステート(通信モード)へ移動する。
以上のように、本実施形態では、S/N比の劣化に従って、変復調方式を伝送速度の速い順に1つずつ移行することにより、S/N比の演算結果の精度が低い場合でも、安定的に通信可能な伝送速度(変復調方式)を提供できる。
また、D8PSK×1とDBPSK×3は同じ伝送速度であるため、どちらか一方の通信モードを削除してもよい。
【0036】
実施の形態2.
実施の形態1では、S/N比の劣化に従って、変復調方式を伝送速度の速い順に1つずつ移行するため、電力線搬送通信装置の初期設定時から安定して通信可能な変復調方式に落ち着くまでに時間がかかる場合があった。
この実施の形態2では、S/N比の演算結果の精度が高く、安定的に通信可能な伝送方式(変復調方式)にすぐに移行できるようにしたものである。
【0037】
図7はこの発明の実施の形態2である電力線搬送通信装置の変復調方式をダイレクトに変更する場合の状態遷移を示す図である。なお、電力線搬送通信装置の全体構成図、通信フレームの構成図、変復調方式を示す図、通信方式を示す図、変復調方式と伝送速度の関係図は、それぞれ図1、3、4、5、6を用いる。
【0038】
はじめに、D8PSK×3の通信モードから開始する。この状態で、伝送路である電力線8上のフレームを受信した場合(自分宛のフレーム以外の受信も含む)に、S/N比測定手段6により、3本のキャリアそれぞれのS/N比を信号点のズレ値から演算し、その結果をメモリーに記憶する。そして、このS/N比の結果をn個分記憶し、平均化する。
【0039】
この平均化した値を見て、キャリア3本とも、この通信モードにおいて、一定のビットエラーレート(例えば10-5のビットエラーレート)を満足するS/N比である場合は、このステートに留まる。しかし、キャリア3本のうち1本でもこれに満たない場合は、各ステートに留まるために必要なS/N比(10-5のビットエラーレートを満足するS/N比)の下限以上で、かつ下限にもっとも近いステートに変復調方式変更手段7によりダイレクトに移行する。
【0040】
但し、ステートが×3(3本のキャリアへ異なるデータを重畳させる)の場合は、3本のキャリアすべてが一定以上のS/N比である必要があり、ステートが×1(3本のすべてのキャリアに同じデータを重畳させる)の場合は、1本のキャリアだけ一定以上のS/N比であればよい。
なお、1本のキャリアに注目した場合、両者の一定以上のS/N比の値は、同じ伝送速度の場合、例えば、DBPSK×3(12.9Kbps)とD8PSK×1(12.9Kbps)の場合には、DBPSK×3よりもD8PSK×1の方が大きい。このように選定する基準が各ステートで異なっていることに注意する必要がある。
【0041】
したがって、キャリア3本それぞれのS/N比を記憶し、各ステートに留まるために必要なキャリアのS/N比(3本とも一定以上、あるいは1本だけ一定以上、の2通り)を元に、上位の伝送速度のステートから順にチェックして、ダイレクトにそのステートに移動する。
【0042】
また、キャリア3本すべてのS/N比の値(平均化処理後の値)、あるいはキャリア1本のS/N比の値が、上位の伝送速度のステートのS/N比の下限+mdB以上であった場合には、各ステートに留まるために必要なS/N比(10-5のビットエラーレートを満足するS/N比)の下限より大きく、かつ下限にもっとも近いステートにダイレクトに移行する。
ここで、下限+mdB以上としているのは、現在のステートと上位のステートの変更が頻繁に発生することを防止するためである。
【0043】
実施の形態3.
次に、通信モード(ステート)の変更に加えて、電力線のノイズ、減衰量に従い、通信に使用するキャリア周波数を変更する電力線搬送通信装置について説明する。
図8はこの発明の実施の形態3である電力線搬送通信装置の変復調方式の変更とキャリア周波数の変更を示した図、図9はこの電力線搬送通信装置の別の変復調方式の変更とキャリア周波数の変更を示した図である。
【0044】
図8、9において、D8PSK×3、DQPSK×3、DBPSK×3、D8PSK×1DQPSK×1、DBPSK×1の各通信モードをそれぞれD8×3、DQ×3、DB×3、D8×1、DQ×1、DB×1に略して示す。なお、電力線搬送通信装置の全体構成図は図1を用い、デジタルシグナルプロセッサ5により、キャリア周波数の記憶および変更を行う。
【0045】
次に動作について説明する。
電力線8のノイズによって通信に使用するキャリアを変更する場合、例えば、変復調方式をD8PSK×3の通信モードからDBPSK×1の通信モードに変更する場合には、前回一定以上の期間留まっていた周波数ポジションから評価を行う。
【0046】
すなわち、図8に示すように、通常はD8PSK×3の通信モードにおいて、キャリア周波数の高いポジション(以下、Hポジションという。例えば周波数帯域が276Hz〜413Hz)から始め、伝送路である電力線8上のフレームを受信した場合(自分宛のフレーム以外の受信も含む)に、S/N比測定手段6により、3本のキャリアそれぞれのS/N比を信号点のズレ値から演算し、その結果をデジタルシグナルプロセッサ5内のメモリーに記憶し、このS/N比の結果をn個分記憶し、平均化して、S/N比を評価する。
【0047】
ここで、S/N比が一定以下(例えば10-5のビットエラーレート)であれば、キャリア周波数を中央のポジション(以下、Mポジションという。例えば周波数帯域が207Hz〜345Hz)に変化させる。その後、Hポジションと同様にS/N比を評価する。
ここで、S/N比が一定以下(例えば10-5のビットエラーレート)であれば、キャリア周波数を低いポジション(以下、Lポジションという。例えば周波数帯域が138Hz〜276Hz)に変化させる。その後、Hポジションと同様にS/N比を評価する。
【0048】
ここで、S/N比が一定以下(例えば10-5のビットエラーレート)であれば、通信モードをD8PSK×3からDQPSK×3にして、伝送速度を変更し、上述と同様にキャリア周波数をHポジションとして、S/N比を評価し、S/N比が一定以下(例えば10-5のビットエラーレート)であれば、Mポジション、Lポジションの順に変化させ、評価する。
【0049】
以下、同様にS/N比が一定以下であれば、通信モードを順次DBPSK×3、D8PSK×1DQPSK×1、DBPSK×1と移行していき、伝送速度を変化させ、各通信モードにおいて、再度Hポジション、Mポジション、Lポジションの順に評価する。
以上のように、S/N比の評価を行い、通信可能な変復調方式およびキャリア周波数を選定する。
【0050】
なお、上記による変復調方式およびキャリア周波数の選定では、例えば、以前の通信モードではキャリア周波数がMポジションで通信できていたとしても、過去の履歴には関係無く、変復調方式変更後にHポジションに移動させられるため、キャリア周波数の違いにより、通信できなくなる場合もある。
そこで、図9に示すように、一定期間以上同じポジション(例えばDBPSK×3 Lポジション)で通信できた場合に変復調方式を変更するには、一定期間以上通信できていたポジション(例えばD8PSK×1 Lポジション)に移行する。
【0051】
また、一定期間以上通信できたポジションが複数個ある場合(例えば例えばDQPSK×1のHポジションとMポジション)は、その期間の長い順(例えばDBPSK×1のHポジションからMポジション)に移動し、同じ期間である場合は、Hポジションから移動する。
なお、Hポジションを優位にしてあるのは、電力線8のノイズの発生が、近年のインバータ機器の増加によって低域側の周波数に多く発生しているためである。
【0052】
実施の形態4.
上記実施の形態3では、変復調方式およびキャリア周波数のポジションを移動する場合には、n回分のフレームを受信して、平均化し、その結果に基づいて移動するものを示したが、この平均化回数が多い場合は、電力線搬送通信装置のシステムを新規に投入した場合に、通信可能な変復調方式およびキャリア周波数を選定するために、しばらく通信できない状態が継続してしまうことがある。
【0053】
そこで、変復調方式による伝送速度を下げる条件になったどうかを判断するポイントを、n/4回分のフレーム受信時に設定し、変復調方式を上げる条件になったかどうかを判断するポイントをn回分のフレーム受信時に設定することにより、高速に安定させることが可能となる。
【0054】
例えば、親局の電力線搬送通信装置1が1台、子局の電力線搬送通信装置が1台からなり、1分間隔毎に親局が子局にポーリングするシステムにおいて、n=12の場合には、12分間間隔でしか変復調方式を変更できないため、通信状態の悪い状態が12分間継続してしまうが、変復調方式を下げる条件がn/4=3分となるため、3分経過後に通信状態の改善が見込め、高速に安定させることができる。
【0055】
以上のように、変復調方式を変更する時に、伝送速度の遅い変復調方式に移行する場合にS/N比の平均化した数値を判断する平均化データの個数を少なく設定し、逆に伝送速度の速い変復調方式に移行する場合にS/N比の平均化した数値を判断する平均化データの個数を多く設定することにより、変復調方式が頻繁に切り替わることがなく、通信品質の安定化がはかれる。
【0056】
実施の形態5.
上記実施の形態1、2、3では、電力線搬送通信装置1の初期設置時、リセット時には、初期変復調方式のスタートのポイントを最も伝送速度の速い変復調方式(D8PSK×3)に設定するものを示したが、デジタルシグナルプロセッサ5にディップスイッチ(図示せず)を備え、事前に電力線8のノイズ、減衰量の状況を観測して、ディップスイッチを用いて適切な変復調方式からスタートするように設定してもよい。
また、電力線8のノイズ、減衰量の状況が全く不明な場合は、スタートポイントをDBPSK×1に設定して、伝送速度を上げるシーケンスにより、さらに確実に通信不能の状態を回避することができる。
【0057】
実施の形態6.
上記実施の形態1と上記実施の形態2に示した変復調方式を組み合わせ、伝送速度の遅い変復調方式のステートに移行する場合には、実施の形態2のように平均化したデータを元にダイレクトに別のステートへ移動し、一方、伝送速度の速い変復調方式のステートに移行する場合には、実施の形態1のように順次S/N比の平均化した値を見て、一つずつ変復調速度の速いステートへシーケンシャルに移動してもよい。
【0058】
実施の形態7.
まず、実施の形態1〜6における複数の電力線搬送通信装置間での通信について説明する。図10はこの発明の実施の形態1〜6である電力線搬送通信装置の通信シーケンスを示す図である。なお、電力線搬送通信装置の全体構成図、通信フレームの構成図は、それぞれ図1、3を用いる。
【0059】
通信フレーム(伝送フレーム)の構成は、図3に示すように変復調方式を示す部分を固定とし、データ部分のみ最適な変調方式に変更するものである。図10では、電力線搬送通信装置Aが電力線搬送通信装置Cへ通信フレームを送信し、この通信フレームの固定部分はDBPSKで変調し、この固定部分に以降に続くデータ部分の復調方式を記載する。この場合、データ部はDQPSKで記載する。
【0060】
次に、この通信フレームを受信した電力線搬送通信装置Cは、固定部分を見て、後続のデータ部を受信する変復調方式「DQPSK」にフレーム受信中に切り替えることにより、データ部を読み取る。そこで、電力線搬送通信装置Cは、フレームのS/N比に基づき、データ部のスピードを例えば「D8PSK」に切り替える場合には、通信フレームの固定部分にデータ部分の復調方式を「D8PSK」と記載し、後続のデータ部分をD8PSKで変調して送信する。そして、この通信フレームを受信した電力線搬送通信装置Aは、固定部分を見て、後続のデータ部を受信する変復調方式「D8PSK」をフレーム受信中に切り替えることにより、データ部を読み取る。
【0061】
次に、この実施の形態7における複数の電力線搬送通信装置間での通信について説明する。図11はこの発明の実施の形態7である電力線搬送通信装置の通信フレームの構成図、図12はこの電力線搬送通信装置の通信シーケンスを示す図である。なお、電力線搬送通信装置の全体構成図は図1を用いる。図11の通信フレームにおいて、ヘッダ部およびペイロード部の変調方式は変更可能である。
【0062】
次に、動作について説明する。
この実施の形態7では、1つの伝送フレームを全て同じ変調方式で変調する。そこで、まず、変調方式を変更したい旨をフレーム中に記載して送信する。例えば、図11におけるフレーム送信では、現在送受信に使用している変復調方式はD8PSKであり、次回以降の変復調方式をDQPSKに切り替える指示をフレーム中に記載している。
【0063】
この変更指示については、全電力線搬送通信装置A、B、Cともに受信し、このフレーム受信直後から送受信の変復調方式を切り替える。電力線搬送通信装置Cは、この変更指示にしたがって、DQPSKの変復調方式に変更し、フレーム送信し、電力線搬送通信装置BはDQPSKで受信する。
以上のように、複数の電力線搬送通信装置間の通信が行われ、ペイロード部が短いフレームであっても変復調方式の伝送速度とフレームの伝送速度を1:1で対応させることができるため、変復調方式の高速化でフレーム全体の高速化が図れる。
【0064】
実施の形態8.
次に、変調方式を変更したい旨をフレーム中に記載せずに、フレームの先頭の所定時間分のデータ、例えば2単位時間分のデータを用いて変復調方式を表現する方法について説明する。図13はこの発明の実施の形態8である電力線搬送通信装置の変復調方式を示す図である。この図13に示す複変調方式は、図4に示す複変調方式と原則的には同じであるが、(a)〜(c)に示す座標の配置構成を異ならしめたものである。
【0065】
図13のように、バイナリコードDBPSK,DQPSK,D8PSKのそれぞれを決定する。次に、DBPSKで「1」をフレームの先頭の1単位時間分のデータとして送信し、そのデータをDQPSK,D8PSKの通信装置で受信すると、それぞれ「11」,「111」のデータと読み取る。また、DBPSKで「0」をフレームの先頭の1単位時間分のデータとして送信すると、それぞれ「00」,「000」のデータと読み取る。
【0066】
ここで、「11」,「111」のデータと読み取ったものを「1」と解釈し、「00」,「000」のデータと読み取ったものを「0」と解釈すれば、フレームの先頭の2単位時間分のデータで2ビット分の情報をDBPSK,DQPSK,D8PSKのいずれの通信装置も得ることができる。
例えば、DBPSKを「00」、DQPSKを「01」、D8PSKを「10」のように2ビットで表現しておけば、これを見てその後のデータの変調方式を決定することができる。
【0067】
実施の形態9.
上記で説明した通信装置同士のデータ送受信は、電力線にすべての通信装置を繋げて行なうため、2台以上の通信装置が同時に同じ周波数ポジションで送信すると受け取る側の通信装置はその送信内容を受信することができない。従って、同じ周波数ポジションで送信する全ての通信装置が同時に送信しないようにする必要がある。これには、受信する側の通信装置が送信された通信フレーム(伝送フレーム)の終端を正しく検出しなければならない。以下に、フレームの終端を正しく検出する方法について述べる。
【0068】
通信フレーム(伝送フレーム)の構成が、図3に示すように固定の変調方式である部分を有し、データ部分のみ最適な変調方式に変更するものである場合は、この通信フレームのDBPSKで変調される固定部分に、この固定部分の以降に続くデータ部分の複変調調方式とデータ部分の長さを記載する。この場合、データ部はDQPSKで記載する。
【0069】
図14はこの発明の実施の形態9である電力線搬送通信装置の通信シーケンスを示す図、図15はこの発明の実施の形態9である電力線搬送通信装置間の送受信の時間遷移図である。図15において網掛けされたフレームは受信フレームを示し、網掛けの無いフレームは送信フレームを示している。図14,15において、通信装置Aから送信された通信フレームAを受信した通信装置B,Cは、固定部分を見て後続のデータ部を受信する変復調方式「DQPSK」にフレーム受信中に切り替えデータ部を読み取るとともに、データ部の長さを見てフレームAの終端を正確に検出する。
【0070】
従って、この通信フレームAを受信した通信装置BはフレームAの終端から一定のフレーム間隔をおいて、通信フレームBを送信する。その後、通信フレームBを受信した通信装置Cは、固定部分に書かれたデータ部の長さを見てフレームBの終端を正確に検出して、フレームBの終端から一定のフレーム間隔をおいて、通信フレームCを送信する。このフレームの終端の正確な検出に基づいて送信を行なうため、同じ周波数ポジションで送信する通信装置が重複して送信しないようにできる。
【0071】
この際に、通信装置B,Cは通信フレームAの受信後、同時にフレームAの終端を検出してしまうため、通信装置B,Cが同時に送信してしまう可能性があり、通信フレームB,Cが重複してしまう。従って、通信装置でランダムな時間を設けて次に送信できるまでのフレーム間隔に通信装置Bと通信装置Cとの間で差がでるようにして、通信装置Bが送信した後に通信装置Cが送信するようする。
【0072】
実施の形態10.
図16はこの発明の実施の形態10である電力線搬送通信装置間の送受信の時間遷移図である。図16において、(1)は通常(既存)の通信装置が送信するフレーム、(2)は新しく電力線に接続した通信装置(以下「新規参入の通信装置」という。)が送信するフレーム(デフォルトなフレーム)、(3)は通常(既存)の通信装置が受信するフレーム、(4)は新規参入の通信装置が受信するフレームである。この内、全ての通信装置が受信することができるデフォルトなフレームには斜線をして示している。
【0073】
初期変複調方式、初期周波数ポジションから変復調方式及び周波数ポジションを変更した状態で電力線搬送通信装置間のデータの送受信を行なっている時に、新たに電力線に通信装置が接続された場合について以下に説明する。
【0074】
通常(既存)の通信装置から現在の変復調方式及び周波数ポジションでフレームAが送信される。しかし、新規参入の通信装置は、現在通信装置間で送受信されている変復調方式及び周波数ポジションが分からず、デフォルトなフレームしか受信することができないため、フレームAを受信することができない。よって、フレームAの終端を正しく検出することもできず、任意にフレームB,フレームCをデフォルトなフレームとして送信する。
【0075】
一方、通常(既存)の通信装置は、デフォルトなフレームも受信できるため、フレームA,フレームBともに受信可能であるが、フレームAとフレームBを重複して受信した場合、即ちフレームAの終端から所定のフレーム間隔をおく前に新規参入の通信装置からフレームBが送信された場合、フレームBは受信許可が出ていないために受信できない。
他方、フレームAの終端から所定のフレーム間隔をおいた後に新規参入の通信装置からフレームCが送信された場合には受信することができる。
【0076】
通常(既存)の通信装置は、このフレームCを受信することによって、新規参入の通信装置の存在を知る。この時、通常(既存)の通信装置の内いずれかがデフォルトなフレームDを送信するように設定しておけば、新規参入の通信装置は、通常の通信装置間で現在使用している変復調方式及び周波数ポジションを把握できる。その後は、新規参入の通信装置も通常の通信装置と同様に現在使用している変復調方式及び周波数ポジションでの通信をフレームE以降で行なうことができる。
【0077】
また、もし、通常(既存)の通信装置が使用している変復調方式・周波数ポジションのフレーム(フレームA)とデフォルトなフレーム(フレームB)とを同時に受信した場合でも、変復調方式・周波数ポジションのフレーム(フレームA)を受信する様に設定しておけば、障害無くなく通信を継続できる。
【0078】
上記では、新規参入の通信装置における通信手段の確保について説明したが、通常(既存)通信装置においても、広範囲におけるノイズの影響や通信装置の接続を一旦取り外したりすること等によって、現在通信装置間で使用されている変復調方式及び周波数ポジションが分からなくなることもある。この場合には、所定時間経過しても通信が行なわれない場合は、デフォルトなフレームを送信するように設定しておけば、新規参入の通信装置の場合と同様に、現在使用している変復調方式及び周波数ポジションを把握できる。
【0079】
この具体例として、通信装置がマスタ(親局)とスレーブ(子局)の関係から構成されているものを図17に示す。マスタはスレーブ1、スレーブ2、スレーブ3と順番に通信する通信手順(ポーリング)によって通信を行なう。この場合、マスタ(親局)はポーリング周期以上の時間を待っても変更承認がない場合は、スレーブ(子局)が現在通信装置間で使用されている変復調方式及び周波数ポジションが分からなくなったと認識して、デフォルトなフレームを送信し、現在使用している変復調方式及び周波数ポジションを知らせる。
【0080】
実施の形態11.
また、通信装置の通信方法の設定を現在通信装置間で使用されている変復調方式及び周波数ポジションにのみフレームを送信するだけではなく、デフォルトのフレームも送信するように設定しても良い。そうすれば、新規参入の通信装置や現在の変復調方式及び周波数ポジションが分からなくなった通信装置も速やかに現在通信装置間で使用されている変復調方式及び周波数ポジションでの通信に復帰することができる。
【0081】
また、現在通信装置間で使用されている変復調方式及び周波数ポジションを確認して通信するための手段を図18を用いて説明する。まず、変復調方式・周波数ポジションを変更したい通信装置(送信側)が変更したい変復調方式・周波数ポジションをフレーム中に入れて送信する(図中の(1))。次に受信側の通信装置は、変復調方式・周波数ポジションの変更を承認するか変更拒否かの送信を行なう(図中の(2))。承認された場合にのみ変復調方式・周波数ポジションを変更して、変更後のしたい変復調方式・周波数ポジションで送信する(図中の(3))。拒否された場合には、変復調方式・周波数ポジションを変更せずに送信を行なう。このようにすれば、通信の安定性を増すことができる。
【0082】
実施の形態12.
上述した実施の形態においては、変復調方式と周波数ポジションの変更とを区別して取り扱っていないが、一方の変更処理に時間がかかってしまう場合には、例えば、周波数ポジションの変更がフレームの固定部分で指定されても、データ部分を受信するまでに変更の処理が終わらないような場合、または、変復調方式と周波数ポジションの変更指示をフレームの固定部分で指定すると、固定部分のデータ量が大きくなる場合には、両者を別々の方法で制御することが考えられる。つまり、変復調方式の変更は固定部で行ない、周波数ポジションの変更はデータ部に記載することもできる。また、周波数ポジションの変更の処理が終了するまでの間、余分な空データを固定部分に入れて送信することもできる。
【0083】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
キャリア受信時にフレームにおけるデータ部の復調方式を示す部分に基づいてデータ部を復調し、S/N比測定手段により受信キャリアのS/N比をn回分平均化し、このS/N比に基づいて、変復調方式変更手段によりデータ部の変復調方式を可変または維持し、伝送速度の遅い変復調方式に移行する場合は、伝送速度の速い変復調方式に移行する場合よりも少ない前記平均化の回数で変復調方式の移行を決定するので、電力線の状況に合わせて伝送速度を可変または維持し、通信することができる。
また、変復調方式が頻繁に切り替わることがなく、通信品質の安定化がはかれる。
【0084】
また、キャリア受信時にデータ部の復調方式を示す部分に基づいてデータ部を復調し、S/N比測定手段による受信したキャリアのS/N比が劣化する場合には変復調方式変更手段によりデータ部を伝送速度の遅い変復調方式に順次移行し、S/N比が向上する場合には伝送速度の速い変復調方式に順次移行するので、電力線のノイズ、減衰の状態にしたがって、動的に変復調方式を順次切り換えることができ、電力線の状況に合わせて最適な伝送速度で通信することが可能になる。
【0085】
さらに、キャリア受信時にフレームにおけるデータ部の復調方式を示す部分に基づいてデータ部を復調し、前記S/N比測定手段による受信キャリアのS/N比に基づいて前記変復調方式変更手段によりデータ部の変復調方式を通信可能な最速の伝送速度の変復調方式に直接移行するので、電力線のノイズ、減衰の状態にしたがって、変復調方式を切り換える際に、電力線のS/N比のマージンから計算して、直接最適な変復調方式に切り換えることができ、最適な変復調方式への移行が高速に行うことができる。
【0086】
また、S/N比測定手段による受信キャリアのS/N比に基づき変復調方式変更手段によりデータ部の変復調方式を移行する時には、キャリア周波数記憶手段により記憶された移行前のキャリア周波数から開始して、キャリア周波数変更手段によりキャリアの周波数を変更するので、変復調方式を移行し、電力線のノイズ、減衰の状態にしたがってキャリア周波数を変更する場合には、一旦、変更前の変復調方式における安定して通信できていたキャリア周波数と同じ周波数を用いてS/N比を評価するため高速に安定して通信を継続することができる。
【0088】
また、電源投入時またはリセット時に使用される初期状態の変復調方式を設定する手段を備えたので、電力線のノイズ、減衰の状況に合わせて、電源投入時またはリセット時に初期の変復調方式を自動または手動で設定し、システム立ち上げ時に全ての電力線搬送通信装置の変復調方式を高速に一致させることができる。
【0089】
また、伝送速度の遅い変復調方式に移行する場合には、変復調方式を通信可能な最速の伝送速度の変復調方式に直接移行し、伝送速度の速い変復調方式に移行する場合には、変復調方式を順次移行するので、伝送速度の遅い変復調方式に移行する場合には、ダイレクトにS/N比マージンが確保できるステートに移行し、伝送速度の速い変復調方式に移行する場合には、順次伝送速度の速い伝送方式に移行することになり、安定的に通信することが可能になる。
【0090】
また、フレーム構成をヘッダ部分を含めて可変の変調方式とし、変復調方式を変更する場合には、それ以前に受信したキャリアのS/N比に基づいて切り替える変復調方式をフレーム中に示し、前記電力線に接続された全ての電力線搬送通信装置がこのフレームを受信し、フレーム中に示された変復調方式で次回のフレームを送受信するので、データ部が短いフレームであっても変復調方式の伝送速度とフレームの伝送速度を1:1で対応させることができるため、変復調方式の高速化でフレーム全体の高速化をはかることができる。
【0092】
また、受信する側の通信装置が送信された通信フレーム(伝送フレーム)の終端を正しく検出することができるため、同じ周波数ポジションでの通信が重複しないようにすることができる。
【0093】
また、現在通信装置間で使用されている変復調方式及び周波数ポジションが分からない場合でも、デフォルトなフレームを送信するように設定しておけば、現在使用している変復調方式及び周波数ポジションを把握できため、通信を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す電力線搬送通信装置の全体構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す電力線搬送通信装置の変復調方式変更時の状態遷移図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す電力線搬送通信装置の通信フレームの構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態1を示す電力線搬送通信装置の変復調方式を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1を示す電力線搬送通信装置の通信方式を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1を示す電力線搬送通信装置の変復調方式と伝送速度の関係図である。
【図7】 この発明の実施の形態2を示す電力線搬送通信装置の変復調方式変更時の状態遷移図である。
【図8】 この発明の実施の形態3を示す電力線搬送通信装置の変復調方式の変更とキャリア周波数の変更を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態3を示す電力線搬送通信装置の別の変復調方式の変更とキャリア周波数の変更を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態1〜6を示す電力線搬送通信装置の通信シーケンスを示す図である。
【図11】この発明の実施の形態7を示す電力線搬送通信装置の通信フレームの構成図である。
【図12】この発明の実施の形態7を示す電力線搬送通信装置の通信シーケンスを示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態8を示す電力線搬送通信装置の変復調方式を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態9を示す電力線搬送通信装置の通信シーケンスを示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態9を示す電力線搬送通信装置の送受信の時間遷移図である。
【図16】 この発明の実施の形態10を示す電力線搬送通信装置の送受信の時間遷移図である。
【図17】 この発明の実施の形態10を示す電力線搬送通信装置のマスタとスレーブの関係図である。
【図18】 この発明の実施の形態11を示す電力線搬送通信装置の通信シーケンスを示す図である。
【図19】 従来の低速周波数ホッピングスペクトル拡散通信方式の周波数変更処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電力線搬送通信装置、 2 電力線結合回路、 5 デジタルシグナルプロセッサ、 6 S/N比測定手段、 7 変復調方式変更手段、 8 電力線。

Claims (9)

  1. 電力線に重畳させるデータを周波数軸上で複数のキャリアに割り当て通信する電力線搬送通信装置において、
    受信したキャリアのS/N比を測定するS/N比測定手段と、
    キャリアのフレーム構成を、データ部の復調方式を示す部分を固定の変調方式とし、データ部を可変の変調方式とする変復調方式変更手段と、
    を備え、
    キャリア受信時にフレームにおけるデータ部の復調方式を示す部分に基づいてデータ部を復調し、
    前記S/N比測定手段により受信キャリアのS/N比をn回分平均化し、このS/N比に基づいて、前記変復調方式変更手段によりデータ部の変復調方式を可変または維持し、
    伝送速度の遅い変復調方式に移行する場合は、伝送速度の速い変復調方式に移行する場合よりも少ない前記平均化の回数で変復調方式の移行を決定する
    ことを特徴とする電力線搬送通信装置。
  2. キャリア受信時にデータ部の復調方式を示す部分に基づいてデータ部を復調し、前記S/N比測定手段による受信したキャリアのS/N比が劣化する場合には前記変復調方式変更手段によりデータ部を伝送速度の遅い変復調方式に順次移行し、S/N比が向上する場合には伝送速度の速い変復調方式に順次移行することを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信装置。
  3. キャリア受信時にフレームにおけるデータ部の復調方式を示す部分に基づいてデータ部を復調し、前記S/N比測定手段による受信キャリアのS/N比に基づいて前記変復調方式変更手段によりデータ部の変復調方式を通信可能な最速の伝送速度の変復調方式に直接移行することを特徴とする請求項1記載の電力線搬送通信装置。
  4. キャリアの周波数を記憶するキャリア周波数記憶手段と、
    キャリアの周波数を変更するキャリア周波数変更手段と、
    を備え、
    前記S/N比測定手段による受信キャリアのS/N比に基づき前記変復調方式変更手段によりデータ部の変復調方式を移行する時には、前記キャリア周波数記憶手段により記憶された移行前のキャリア周波数から開始して、前記キャリア周波数変更手段によりキャリアの周波数を変更することを特徴とする請求項1または2記載の電力線搬送通信装置。
  5. 電源投入時またはリセット時に使用される初期状態の変復調方式を設定する手段を備えたことを特徴とする請求項1または2または3または記載の電力線搬送通信装置。
  6. 伝送速度の遅い変復調方式に移行する場合には、変復調方式を通信可能な最速の伝送速度の変復調方式に直接移行し、伝送速度の速い変復調方式に移行する場合には、変復調方式を順次移行することを特徴とする請求項1または2または3または4または記載の電力線搬送通信装置。
  7. フレーム構成を可変の変調方式とし、変復調方式を変更する場合には、それ以前に受信したキャリアのS/N比に基づいて切り替える変復調方式をフレーム中に示し、前記電力線に接続された全ての電力線搬送通信装置がこのフレームを受信し、フレーム中に示された変復調方式で次回のフレームを送受信することを特徴とする請求項1または2または3または4または5または記載の電力線搬送通信装置。
  8. 前記データ部の復調方式を示す部分にフレーム長さを示し、キャリア受信時に前記フレーム長さからフレームの終端を検出し、このフレームの終端から所定のフレーム間隔後に次回のフレームを送受信することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電力線搬送通信装置。
  9. キャリア受信時に、デフォルトなフレームを受信すると、このフレームを送信した電力線搬送通信装置に現在通信装置間で送受信されている変復調方式を示したデフォルトなフレームを送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電力線搬送通信装置。
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