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JP3981293B2 - 受発光ユニット及びその製造方法 - Google Patents

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JP3981293B2
JP3981293B2 JP2002124633A JP2002124633A JP3981293B2 JP 3981293 B2 JP3981293 B2 JP 3981293B2 JP 2002124633 A JP2002124633 A JP 2002124633A JP 2002124633 A JP2002124633 A JP 2002124633A JP 3981293 B2 JP3981293 B2 JP 3981293B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受発光ユニット及びその製造方法に係り、特に、光学的記録媒体への情報の書き込み及び/または光学的記録媒体の記録情報の読み出しに利用される小型光ピックアップ装置に好適な受発光ユニット及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ピックアップ装置においては、装置の小型化や軽量化を達成するために、各構成部分を一体化する手段が導入されており、その一例として、例えば特開平10−143934号に開示の「光磁気ピックアップ装置」(以下、この装置を第1構成例という)や、特開平10−241186号に開示の「光ピックアップ装置およびそれを備えた光学記録媒体駆動装置」(以下、この装置を第2構成例という)等が知られている。
【0003】
ここで、図8は、前記第1構成例に係わる光磁気ピックアップ装置を示す側面図である。
【0004】
図8に示されるように、この第1構成例の光磁気ピックアップ装置は、筐体80の内部に、光ビーム放射源となるレーザーダイオード81と、誤差信号検出用のフォトダイオード82、83と、情報信号検出用のフォトダイオード84と、モニター用のフォトダイオード85とを表面に形成したシリコン基板86を配置し、筐体80の開口部分をホログラム素子87aを有するガラスカバー87により密封し、ガラスカバー87上にP偏光とS偏光とで光反射率及び光透過率を異にする偏光分離膜88aを含む偏光プリズム88とウォラストンプリズム89とを一体化した複合プリズム90を配置し、複合プリズム90上に対物レンズ91を配置したものである。また、この対物レンズ91に対向した位置に光磁気ディスク92が装着配置される。
【0005】
この第1構成例の光磁気ピックアップ装置においては、筐体80内に配置されたシリコン基板86の表面に複数の受光素子、すなわち誤差信号検出用のフォトダイオード82、83と情報信号検出用のフォトダイオード84、モニター用のフォトダイオード85が同一平面上にあるように形成配置され、それぞれのフォトダイオード82乃至85には、偏光プリズム88、ホログラム素子87a等を用いて光ビームの光路が分岐、分割され、それぞれのフォトダイオード82乃至85に必要とする光ビームが入射するような構成になっている。
【0006】
また、図9(a)、(b)は、前記第2構成例に係わる光ピックアップ装置及びそれを備えた光学記録媒体駆動装置における投受光ユニットを示すもので、(a)はその分解斜視図、(b)はその外観斜視図である。
【0007】
図9(a)に示されるように、この投受光ユニット(受発光ユニットと同義)は、上フレーム101と、主フレーム102と、下フレーム103との3つのフレーム101乃至103からなっている。上フレーム101は、窪み状の支持面101aに第1フォトダイオード(第1受光素子)104が配置され、主フレーム102は、同じく窪み状の支持面102aに半導体レーザ素子(発光素子)105、透過型3分割用回折格子106、透過型ホログラム素子107、上反射ミラー108、下反射ミラー109がそれぞれ配置され、下フレーム103は、同じ窪み状の支持面103aに第2フォトダイオード(第2受光素子)110が配置されている。
【0008】
これらの3つのフレーム101乃至103は、それぞれの位置調整が行われた後、主フレーム102の上面(支持面102aの形成側)に上フレーム101の下面(支持面101aの非形成側)が、主フレーム102の下面(支持面102aの非形成側)に下フレーム103の上面(支持面103aの形成側)がそれぞれ貼着固定され、図12(b)に示されるように、それらのフレーム101乃至103が一体化され、投受光ユニツトが構成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、光ピックアップ装置は、2つ以上の受光素子が搭載されており、より制御機能を高めるために搭載される受光素子の数が増える傾向にある。そして、光ピックアップ装置における受光素子の搭載数が増大し、受光素子の一体化の程度が高まると、それぞれの受光素子に他の受光素子に入射する光ビームの一部が入射する現象、すなわち迷光が発生するようになる。
【0010】
ところで、第1構成例に係わる光磁気ピックアップ装置は、モニター用(光量制御用)のフォトダイオード85を、誤差信号検出用のフォトダイオード82、83や情報信号検出用のフォトダイオード84とともに同一平面内にあるように配置している。このような配置にした場合、これらのフォトダイオード82乃至85は、それぞれの受光面が同方向になるため、どうしても不必要な迷光を拾い易くなる。そして、これらのフォトダイオードの中に光量制御用のフォトダイオード85が含まれている場合は、前記迷光の発生によって光量制御の精度を高めることが難しくなる。
【0011】
このような迷光の発生を回避するため、光量制御用のフォトダイオード85を貼着する場合に、光量制御用のフォトダイオード85に迷光が入射しないような取付け位置を選んだり、光量制御用のフォトダイオード85の取付け面を他のフォトダイオード82乃至84の取付け面に対して所定の角度(直角等)だけ傾ける等の工夫をしたりすればよいが、このような貼着作業は、同一平面上に複数個のフォトダイオードを取付けるときの作業に比べると効率が大幅に低下してします。
【0012】
また、第2構成例に係わる投受光ユニツトは、複数のフォトダイオード(受光素子)104、110を貼着する際に、それらの受光面がそれぞれ異なる方向を向くように構成しているものであって、複数のフォトダイオード104、110の受光面がそれぞれ異なる方向を向くようにするため、主フレーム102の他に上フレーム101と下フレーム103とを用い、投受光ユニットの厚さ方向に上フレーム101、主フレーム102、下フレーム103を重ね合わせた状態に貼着するようにしている。そして、上フレーム101、主フレーム102、下フレーム103を3段重ねにした場合には、投受光ユニットの厚みが厚くなってしまい、一体化によって小型の光ピックアップ装置を構成することが難しくなる。
【0013】
また、使用するフォトダイオードの数を増やしたい場合、すなわち、第1フォトダイオード104及び第2フォトダイオード110の他に、別のフォトダイオードを用いたい場合には、3つのフレーム101乃至103を用いる他に、別のフレームを用いる必要がなり、その結果、投受光ユニットの厚みがより厚くなってしまい、ひいては光ピックアップ装置の厚みが厚くなってしまう。
【0014】
この他にも、前記第1構成例及び前記第2構成例に係わる光ピックアップ装置は、光ピックアップが駆動される際に、各受光素子から取り出される出力信号を一つの信号処理基板に供給するため、各受光素子から導出される出力信号をフィルム状回路基板等を用いて横並びの信線群にまとめて供給する必要があるが、このような構成にした場合、光ピックアップ装置を組立て、各受光素子から導出される出力信号をフィルム状回路基板を介して信号処理回路基板に供給するまで、光ピックアップ装置の電気的特性の状態を把握することができないもので、組立てられた光ピックアップ装置の電気的特性の状態が好ましくなかった場合、各受光素子の配置箇所等の調整を行わねばならない。
【0015】
さらに、前記第1構成例及び前記第2構成例に係わる各光ピックアップ装置は、光ピックアップ装置を組立てる際に、光ピックアップ装置の基準面と投受光ユニツトの基準面との間に位置ずれが生じ、その位置ずれの影響により受光素子の出力信号に変化が生じたりすることがある。また、第1構成例での筐体、あるいは第2構成例での投受光ユニットの外部に取り付けた整形プリズムによって光ビームの整形を行うタイプのものにおいては、第1構成例での筐体、あるいは第2構成例での投受光ユニットの内部の受光素子への入射光強度分布が整形プリズムの配置誤差の影響によって変化してしまい、それにより受光素子の出力信号にも変化が生じたりするようになる。
【0016】
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、その目的は、厚さを厚くせずに複数の受光素子をそれらの受光面がそれぞれ異なる方向を向くように配置し、組立直前の特性を把握することができ、かつ、各構成部品の一体化の度合いを高めた受発光ユニット及びその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成させるために、本発明による受発光ユニットは、少なくとも、光ビームを放射する光源、前記光ビームを分岐する1つ以上の光ビーム分岐手段、光ビームの光路を屈曲変更する1つ以上の光路変更手段をそれぞれ凹部内に装着し、かつ複数の光ビーム出射口を有する第1光学部品装着部と、受光素子が貼着された2つ以上の第1保持板及び受光素子が貼着されない1つ以上の第2保持板の表面に、第1保持板及び第2保持板の接合部が屈曲可能にフィルム状回路基板を貼着した第2光学部品装着部とを備え、光源をフィルム状回路基板に設けたランド群に導電接続し、受光素子を受光面と同一面上の接続部と前記フィルム状回路基板に設けたランド群とで導電接続し、2つ以上の第1保持板に貼着した受光素子の受光面が他の受光素子の受光面と異なる方向を向くように、第1保持板を相互に接続するフィルム状回路基板の一部を屈曲し、1つ以上の光ビーム分岐手段のいずれかから分岐された光ビームが直接または1つ以上の光路変更手段のいずれかで屈曲されて対応する受光素子に入射するように相互配置し、かつ、前記受光素子とそこに導電接続される前記ランド群の少なくとも一組が光ビーム出射口の口径内に入る状態にし、第1光学部品装着部に第2光学部品装着部の第1保持板及び第2保持板を貼着するように構成した手段を備える。
【0018】
前記手段によれば、受光素子を除いた各種の光学部品を搭載した第1光学部品装着部と、受光素子を貼着した2つ以上の第1保持板及び受光素子を貼着しない1つ以上の第2保持板の表面にフィルム状回路基板を貼着し、第1保持板及び第2保持板の接合部が屈曲可能になるように構成した第2光学部品装着部とを用い、第1光学部品装着部と第2光学部品装着部とを貼着する際に、始めに光源をフィルム状回路基板に設けたランドに導電接続し、次に2つ以上の第1保持板に貼着した受光素子の受光面が他の受光素子の受光面と異なる方向を向くように各第1保持板を屈曲し、その後1つ以上の光ビーム分岐手段のいずれかから分岐された光ビームが直接または1つ以上の光路変更手段のいずれかで屈曲されて対応する受光素子の入射するように相互配置し、その状態で第1光学部品装着部に第2光学部品装着部の第1保持板及び第2保持板を貼着するようにし、このとき、第2保持板に配置した受光素子とそこに導電接続されるランド群の少なくとも一組が第1光学部品装着部に設けた光ビーム出射口の口径内に入る状態に構成しているので、複数の受光素子を、複数の異なる配置面における各受光素子に最も適した位置に配置することができるとともに、貼着時における第2保持板と第1光学部品装着部との密着性が高まって小型化が可能になり、使用される受光素子の数が増しても、受発光ユニットの厚さを厚くすることなく、それらの受光素子を適宜好ましい状態に配置できるもので、受発光ユニットにおける構成部品の一体化の度合いが高く、同一平面に配置しないときの各受光素子の貼着や導電接続による効率の低下を防ぎ、しかも、受光素子からの出力信号の電気的特性を光ピックアップ装置を組立てたものと同じ状態での把握が可能になる。
【0021】
また、前記手段における第1光学部品装着部は、光源が放射した光ビームを第1光学部品装着部から導出する2つ以上の開口部を有し、開口部の中の1つの開口部は光ビームを平行光にする手段により封止され、かつ他の開口部は、第1光学部品装着部と第1保持板及び第2保持板との間が密着することで封止されるようにしたものである。
【0022】
このような構成にすれば、コリメータレンズと光源との配置誤差に伴う、受光素子への光ビームの入射状態の変化を除去することができ、かつ、第1光学部品装着部の内部を完全に封止することができる。
【0023】
さらに、前記手段における第1光学部品装着部は、光源が放射した光ビームを第1光学部品装着部から導出する2つ以上の開口部を有し、開口部の中の1つの開口部は光ビームを平行光にする手段及び前記光ビームを整形する手段により二重封止され、かつ他の開口部は、第1光学部品装着部と第1保持板及び第2保持板との間が密着封止されることで封止されるようにしたものである。
【0024】
このような構成にすれば、光ビーム整形を行うコリメータレンズや整形プリズムをあらかじめ装着した後で受光素子の位置調整を行うので、コリメータレンズを出射したときと、光媒体等で反射されて再度戻ってきたときとで、光ビーム形状変化を起こすような整形プリズムも一体化して、かつ各受光素子を最適に機能させることができる。また、コリメータレンズや整形プリズムにより受発光ユニットの内部を完全に封止することも可能になる。
【0025】
また、前記手段における第1光学部品装着部及び第2光学部品装着部は、それらの貼着面のいずれか一方に円筒状位置決め凹部、他方にその凹部よりも小径の円筒状凸部が形成されているものである。
【0026】
このような構成にすれば、第1光学部品装着部及び第2光学部品装着部の一方に凹部を、他方に凸部をそれぞれ形成しているので、受光素子の位置調整を行うときの初期位置の設定が簡単になる。
【0027】
さらに、前記手段による受発光ユニットを用い、第1光学部品装着部に、光源から出射した光ビームを光学的記録媒体上に集光させる集光手段と、集光手段を光学的記録媒体の径方向に移行させる駆動手段とを配置して光ピックアップを構成したもので、駆動手段に基準となるミラー部が、第1光学部品装着部の、光源の装着面に平行した延長面上に形成されるものである。
【0028】
このような構成にすれば、第1光学部品装着部が集光手段を光学的記録媒体の径方向に移行させる駆動手段の基準となるので、集光手段の傾きを第1光学部品装着部の一面を基準にして調整することができ、集光手段の組み込み精度を改善することができる。
【0029】
また、前記手段による受発光ユニットの製造方法において、第1光学部品装着部の開口部を第2光学部品装着部によって封止する際に下記の処理手順、第1光学部品装着部の各開口部に第2光学部品装着部の対応する部分を仮貼着する工程と、第2光学部品装着部のフィルム状回路基板の一部を第1光学部品装着部の対応する部分に貼着する工程と、光源及び全受光素子をフィルム状回路基板に設けたランドに連続的に導電接続する工程と、全受光素子の位置とそれらの受光素子への光ビームの投射位置とを相互調整する工程と、第1光学部品装着部の開口部に第2光学部品装着部を完全貼着する工程をそれぞれ経て受発光ユニットを得ているものである
【0032】
このような構成にすれば、第1光学部品装着部と第2光学部品装着部とを貼着する前に、第2光学部品装着部のフィルム状回路基板の一部を第1光学部品装着部の対応部分に貼着することにより、光源と受光素子をフィルム状回路基板に同時に導電接続することができ、導電接続工程を迅速にかつ効率的に実行することができる。
【0033】
また、前記手段による受発光ユニットの製造方法において、第1光学部品装着部の開口部を第2光学部品装着部によって封止する際に下記の処理手順、第1光学部品装着部の各開口部に第2光学部品装着部の対応する部分を仮貼着する工程と、第2光学部品装着部のフィルム状回路基板の一部を第1光学部品装着部の対応する部分に貼着する工程と、光源及び全受光素子をフィルム状回路基板に設けたランドに連続的に導電接続する工程と、光源を駆動させる工程と、光源から放射される光ビームを外部の光反射体で反射させ、そのときの反射光ビームの集光位置を観測しながら対応する光ビーム分岐手段の配置位置を調整固定する工程と、第1光学部品装着部の開口部に第2光学部品装着部を完全貼着する工程をそれぞれ経て受発光ユニットを得ているものである。
【0034】
このような構成にすれば、光源をフィルム状回路基板に導電接続した後に、光源を発光させながら、光ビーム分岐手段の位置の調整を行うことにより、光ビーム分岐手段で光ビームを分岐した後の焦点方向の光ビームの入射位置の誤差を低減させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0036】
図1は、本発明による受発光ユニットの第1の実施の形態に係わり、第1光学部品装着部の要部構成を示す斜視図である。
【0037】
図1に示されるように、第1光学部品装着部1は、各種の光学部品が装着できるように形成された凹部1aと、光ビームを放射する光源2と、光ビームを分岐する光ビームスプリッタ(光ビーム分岐手段)3と、光ビーム回折素子4と、光ビームの光路を屈曲変更する表面反射型45度ミラー(光路変更手段)5とを有し、光源2、光ビームスプリッタ3、光ビーム回折素子4、表面反射型45度ミラー5は、いずれも第1光学部品装着部1の凹部1a内に装着される。また、光学部品配置部材1は、凹部1aの正面壁部に第1光ビーム出射口6、凹部1aの一方の側面壁部に第2光ビーム出射口7、凹部1aの他方の側面壁部に第3光ビーム出射口8が設けられる。
【0038】
この場合、第1光ビーム出射口6は、光源2から放射された光ビームLAを直進状態で第1光学部品装着部1から外部に出射させる出射口であり、第2光ビーム出射口7は、光源2から放射された光ビームLAを光ビームスプリッタ3で直角方向に屈曲反射させることにより得られた光ビームLBを第1光学部品装着部1から外部に出射させる出射口であり、第3光ビーム出射口8は、第1光ビーム出射口6から出射された光ビームLAが光ピックアップ装置の外部の反射物体(例えば、光ディスク)によって反射され、その反射光ビームが光ビームスプリッタ3に戻り、再び直角方向に屈曲反射させることにより得られた光ビームLCを第1光学部品装着部1から外部に出射させる出射口である。また、光源2から放射された光ビームLAが光ピックアップ装置の外部の反射物体で反射され、その反射光ビームが光ビーム回折素子4に戻ったとき、その反射光ビームの一部が光ビーム回折素子4で回折され、回折光ビームとして表面反射型45度ミラー5に向う。回折光ビームは、表面反射型45度ミラー5で再度反射され、光ビームLDとして第1光学部品装着部1の高さ方向(y方向)に投射される。
【0039】
なお、第1光学部品装着部1においては、光ビーム分岐手段に光ビームスプリッタ3を用い、光路変換手段に表面反射型45度ミラー5を用いた例を示しているが、光ビーム分岐手段として光ビームスプリッタ3の代わりに同等の機能を達成できる手段を採用してもよく、光路変換手段として表面反射型45度ミラー5の代わりに同等の機能を達成できる手段を採用してもよい。
【0040】
また、光ビーム分岐手段である光ビームスプリッタ3は、偏光の種類別に光透過率、光反射率が異なる特性を持った偏光ビームスプリツタや、偏光ビームスプリッタに複屈折性材料で形成した偏光分離素子を複合した形態の複合光学素子であってもよい。同様に、光ビーム分岐手段である光ビーム回折素子4は、入射光ビームを複数に分割する機能や、入射光ビームの発散角を変換する機能等が付加された光ビーム回折素子であってもよい。さらに、光路変換手段である表面反射型45度ミラー5は、内部反射型45度ミラーを用いてもよい。
【0041】
次に、図2は、本発明による受発光ユニットの第1の実施の形態に係わり、第2光学部品装着部の要部構成を示す斜視図であり、図1に図示の第1光学部品装着部1に貼着されるものである。
【0042】
図2に示されるように、第2光学部品装着部9は、3枚の第1保持板10、11、12と、1枚の第2保持板13と、3枚の第1保持板10乃至12と1枚の第2保持板13の各表面に貼着されたフィルム状回路基板14と、第1保持板10のフィルム状回路基板14貼着面側に貼着された受光素子10aと、第1保持板11のフィルム状回路基板14貼着面側に貼着された受光素子11aと、第1保持板12のフィルム状回路基板14貼着面側に貼着された受光素子12aと、を備える。また、フィルム状回路基板14は、表面の複数箇所にランド群15、16、17、18が設けられ、フィルム状回路基板14に形成された図示されない配線群によってこれらのランド群15乃至18がそれぞれ対応する駆動回路等に接続される。
【0043】
この場合、ランド群15は8つのランド部(図番なし)を有し、ランド群16は6つのランド部(図番なし)を有し、ランド群17は3つのランド部(図番なし)を有し、ランド群18は2つのランド部(図番なし)を有している。受光素子10aは、その受光面の対応する箇所が8つのランド部に微細な金属線群(図番なし)によってそれぞれ導電接続され、受光素子10bは、その受光面の対応する箇所が6つのランド部に微細な金属線群(図番なし)によってそれぞれ導電接続され、受光素子10cは、その受光面の対応する箇所が3つのランド部に微細な金属線群(図番なし)によってそれぞれ導電接続される。このときの微細な金属線には金線あるいはアルミ・シリコンの合金線等が用いられる。
【0044】
また、3枚の第1保持板10乃至12と1枚の第2保持板13の各表面にフィルム状回路基板14を貼着する場合、第1保持板10、11の接合部、第1保持板10、12の接合部、第1保持板10と第2保持板13の接合部にそれぞれ間隙を有する状態で貼着するようにし、第2光学部品装着部9を第1光学部品装着部第1に貼着する際に、第1保持板10に対して、第1保持板11、第1保持板12、第2保持板13のそれぞれを約90°屈曲させることができるようにしている。
【0045】
第2光学部品装着部9は、受光素子11aとランド群16とを含んだ部分の大きさが第1光学部品装着部1に形成した第2光ビーム出射口7の口径よりも小さくなるように構成され、同様に、受光素子12aとランド群17とを含んだ部分の大きさが第1光学部品装着部1に形成した第3光ビーム出射口8の口径よりも小さくなるように構成される。このように構成している理由は、後述するように、第1光学部品装着部1に第2光学部品装着部9を貼着した際に、受光素子11aとランド群16とを含んだ部分が第2光ビーム出射口7の口径内に、受光素子12aとランド群17とを含んだ部分が第3光ビーム出射口8の口径内にそれぞれ入ることにより、第2光学部品装着部9の第1保持板11、12を第1光学部品装着部1の対応する側面に隙間なく貼り合わせることができるようにするためである。
【0046】
この第2光学部品装着部9においては、受光素子10aを貼着した第1保持板10、受光素子11aを貼着した第1保持板11、受光素子12aを貼着した第1保持板12が互いに平行な貼着面を有しているので、各受光素子10a、11a、12aをそれぞれフィルム状回路基板14に導電接続する際の操作性が良好になる。すなわち、この実施の形態に係わる受発光ユニットは、各受光素子10a、11a、12aを導電接続する際に、各受光素子10a、11a、12aの位置関係が同一平面上にあって、導電接続に適した状態にあり、一方、各受光素子10a、11a、12aの位置調整をする際に、各受光素子10a、11a、12aの位置関係が互いに異なる面上にあって、位置調整固定に適した状態に変化させることができるので、受発光ユニットの設計及び各受光素子10a、11a、12aの導電接続時の操作性等を個別に改善することができる。
【0047】
なお、図2に図示の例においては、第2保持板13に何の部品も装着されていないが、第2保持板13上のフィルム状回路基板14には、光源2に半導体レーザを用いる場合、光源2を駆動する直流電源に高周波を重畳させるための高周波発生回路部を実装することができる。
【0048】
また、図2に図示の例において、3枚の第1保持板10乃至12と1枚の第2保持板13の各表面に貼着されるフィルム状回路基板14には、第1保持板10と他の保持板11、12、13との接合部にそれぞれ開口部を設けていないが、第1保持板10に対して、第1保持板11、第1保持板12、第2保持板13のそれぞれを屈曲させる際の屈曲性を高めるために、第1保持板10と他の保持板11、12、13との接合部のそれぞれに、それらの接合部に沿って延びる長い楕円形の開口部を設けるようにしてもよい。
【0049】
次いで、図3及び図4は、第1光学部品装着部1と第2光学部品装着部9とを貼着して受発光ユニットを形成する際の製造過程を示す斜視図であって、図3は最初の状態、図4は最終の状態をそれぞれ表している。
【0050】
図3及び図4において、19は第1光学部品装着部1に設けた円筒状凸部、20は第2光学部品装着部9の第1保持板10に設けた円筒状凹部であり、その他、図1及び図2に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0051】
この場合、円筒状凸部19及び円筒状凹部20は、調整開始位置(受光素子の設計時点での所定の位置)への位置決め用のもので、円筒状凸部19の直径が円筒状凹部20の直径よりも小さくなるように形成されている。
【0052】
ここで、図3及び図4を用い、この受発光ユニットの製造過程について説明する。
【0053】
始めに、図3に示されるように、図1に図示された第1光学部品装着部1の背面に、図2に図示された第2光学部品装着部9の第2保持板13を当接し、第2保持板13上から外側方向に延びているフィルム状回路基板14を第1光学部品装着部1の背面に沿って折曲し、ランド群18が形成されている突出部分を、第1光学部品装着部1の凹部1a内の光源2の配置部分の近傍に貼着する。
【0054】
次に、光源2とランド群18の対応するランド部とを金属線(図番なし)によって導電接続する。
【0055】
次いで、光源2とランド群18の対応するランド部とを導電接続した状態で、フィルム状回路基板14における第1保持板10、11の接合部、第1保持板10、12の接合部、第1保持板10と第2保持板13の接合部をそれぞれ略90°屈曲させ、第1光学部品装着部1の背面に第2保持板13が、第1光学部品装着部1の両側面に第1保持板11、12が、第1光学部品装着部1の上面に第1保持板10がそれぞれくるように、第2光学部品装着部9を折り畳むようにして第1光学部品装着部1に被せる。このとき、第1光学部品装着部1に設けた円筒状凸部19を、第2光学部品装着部9の第1保持板10に設けた円筒状凹部20に嵌め込むことにより、第1光学部品装着部1と第1保持板10との調整開始位置への位置決めが行われる。
【0056】
続いて、図4に示されるように、第1光学部品装着部1に折り畳んだ第2光学部品装着部9を被せて受発光ユニットを仮形成した後、光源2を発光させ、位置調整が必要な受光素子10a等の位置を調整する。この調整において、例えば、第1保持板10上にある受光素子10aを位置調整する必要がある場合は、第1保持板10上に設けられた凹部あるいは凸部(図示なし)に先端が係合するような専用のアーム(図示なし)を用い、第1保持板10ごとに受光素子10aを移動させ、受光素子10aから出力された所定の信号がフィルム状回路基板14を介して得られるように受光素子10aの位置を調整する。同じように、他の受光素子11a、12aの位置の調整を行う。これらの受光素子10a、11a、12aの位置の調整が終了したら、第1光学部品装着部1の内部を封止するように第2光学部品装着部9を第1光学部品装着部1に貼着固定し、受発光ユニットが完成する。
【0057】
このようにして得られた受発光ユニットは、第2光学部品装着部9の第1保持板11、12及び第2保持板13が、第1光学部品装着部1と第2光学部品装着部9とを組み合わせる段階で、第1光学部品装着部1の側面側に配置されるので、受光素子10a、11a、12aの各受光面をそれぞれ異なる方向を向くように一体化できるだけなく、受発光ユニットの厚み(図3のY方向の厚さ)を第1光学部品装着部1の厚さと第1保持板10の厚さとの和の範囲に収まっており、受発光ユニットの厚さを増すことなく、一体化の度合いを高めることができる。この場合、受発光ユニットを仮形成した状態で各受光素子10a、11a、12aから得られる信号の状態を、光ピックアップ装置(例えば、最も簡単なものは、この受発光ユニットと、同受発光ユニットからの出射光を光媒体に集光する手段とによって構成される)を組み上げたときと同じ信号の状態として把握することができ、受発光ユニット単体であっても、その性能を把握することができる。
【0058】
さらに、この受発光ユニットの製造方法について述べると、第1光学部品装着部1に対し第2光学部品装着部9のフィルム状回路基板14の一部、すなわちランド群18が形成されている突出部分を凹部1aに貼着した後に、光源2、各受光素子10a、11a、12aとフィルム状回路基板14に設けた各ランド群15、15、17、18との間で連続的に導電接続を行えば、導電接続工程を迅速に効率的に行うことができる。
【0059】
また、第1光学部品装着部1に装着する光ビーム分岐手段の中で、例えば、ビームスプリッタ3を装着固定する場合、光源2の導電接続を行った後の工程で、光源2を発光させてその放射光を受発光ユニットの外部の反射物体(光ディスク等)に投射し、反射物体から戻った反射光ビームを用い、ビームスプリツタ3を光源2からの放射光ビームの光軸に平行な方向(Z方向)の位置を調整して固定することにより、受光素子13a方向に分岐される光ビームが受光素子13aの受光面へ入射する際の焦点ずれ誤差を改善することができる。なお、外部のの反射物体としてコーナーリフレクタを用いれば、放射光ビームが平行光ビームであるか、集束光ビームであるかに係わりなく、ビームスプリッタ3の位置調整を簡単に行うことができる。
【0060】
なお、この実施の形態においては、第1光学部品装着部1に円筒状凸部19を設け、第2光学部品装着部9の第1保持板10に円筒状凹部20を設けているが、それとは逆に、第1光学部品装着部1に円筒状凹部20を設け、第2光学部品装着部9の第1保持板10に円筒状凸部19を設けるようにしてもよい。また、第1光学部品装着部1と第1保持板10との間の位置決めの精度が比較的ラフでよい場合、円筒状凸部19を設けること及び円筒状凹部20を設けることをそれぞれ省略するようにしてもよい。
【0061】
続く、図5は、本発明による受発光ユニットの第2の実施の形態に係わり、第1光学部品装着部1の要部構成を示す斜視図である。
【0062】
図5に図示されるように、第2の実施の形態に係わる第1光学部品装着部1は、図1に図示した第1の実施の形態の第1光学部品装着部1における第1光ビーム出射口6に、出射光ビームを平行光ビームに変換するコリメータレンズ21を嵌め込んだものであり、その他の構成は第1の実施の形態の第1光学部品装着部1と同じである。なお、図5において、図1に図示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0063】
コリメータレンズを受発光ユニットに一体化する場合は、コリメータレンズ21と光源2との位置関係の設計値からのずれが問題になってくるが、第2の実施の形態においてはそのずれの影響が出ないような方法で受発光ユニットを構成することができる。
【0064】
第2の実施の形態に係わる第1光学部品装着部1は、第1光ビーム出射口6にコリメータレンズ21をはめ込んだ後で、前述のように第1光学部品装着部1と第2光学部品装着部9とを貼着して、受発光ユニットを構成しているもので、例えば、コリメータレンズ21と光源2との位置関係の設計値からのずれによる誤差を吸収し、開口部8の出口に戻り光の焦点位置を持ってくる操作、すなわちビームスプリッター3の位置を調整固定して第1光学部品装着部1を完成しておいて、さらに各受光素子10a、11a、12aの中の位置調整が必要な受光素子も、コリメータレンズ21と光源2との位置関係の設計値からのずれの影響を吸収するようにして位置調整し、固定することができる。なお、コリメータレンズ21により受発光ユニットの内部を封止することもできる。
【0065】
続いて、図6は、本発明による受発光ユニットの第3の実施の形態に係わり、第1光学部品装着部1の要部構成を示す斜視図である。
【0066】
図6に図示されるように、第3の実施の形態に係わる第1光学部品装着部1は、高さ方向(図のY軸方向)から見たとき、第1光学部品装着部1の全体の投影形状が台形になっているものであり、第1光学部品装着部1における第1光ビーム出射口6に出射光ビームを平行光ビームに変換するコリメータレンズ21を嵌め込み、第1光学部品装着部1の傾斜部分にある第1光ビーム出射口6に整形プリズム22を取付けているもので、それ以外の構成は第1の実施の形態の第1光学部品装着部1と同じである。なお、図6において、図1に図示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0067】
第3の実施の形態に係わる第1光学部品装着部1において、台形の斜辺部分の傾斜角θや整形プリズム22の形状は、整形プリズム22の硝材や整形比及び光源2から放射される光ビーム波長によって決まる。例えば、光源2から放射される光ビーム波長が405nmであり、2つの面のなす角度が直角で、硝材BK7で加工された整形比が1.5倍の整形プリズム22が用いられる場合、図6に示される傾斜角θは23.1°であり、整形プリズム22の頂角φは32.8°である。
【0068】
この第3の実施の形態による受発光ユニットは、第1光学部品装着部1にコリメータレンズ21、整形プリズム22をそれぞれ固定した後、第1光学部品装着部1に対し第2光学部品装着部9を貼着しているもので、光源2から出た光がコリメータレンズ21を出射したときと、光媒体等で反射されて再度戻ってきたときとで、光ビーム形状を変化させるような整形プリズム22を一体化しても、各受光素子10a、11a、12aの中の位置調整が必要な受光素子の位置に関して、この光ビーム形状の変化を反映した位置調整を行って固定することができる。なお、コリメータレンズ21や整形プリズム22により受発光ユニットの内部を封止することもできる。
【0069】
次に、図7は、本発明による受発光ユニットの第4の実施の形態に係わり、その受発光ユニットと、その受発光ユニットからの出射光の集光手段とを合わせたピックアップ装置の要部構成を示す斜視図である。
【0070】
図7に示されるように、第4の実施の形態による受発光ユニットを用いた光ピックアップ装置は、図5に図示された受発光ユニットと基本的に同じ構成要素を持つ受発光ユニットの他に、光路変換手段としての表面反射型45度ミラー23と、光ディスク27の表面に光ビームを集束させる集光手段としての対物レンズ24と、対物レンズ24を駆動する駆動手段25(一部だけが図示されている)とを備えている。なお、図7において、図5に図示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0071】
そして、第4の実施の形態による受発光ユニットは、第2の実施の形態による受発光ユニットにおける第1光学部品装着部1の形状を一部変更したもので、第1光学部品装着部1から延長した光源2の装着面と平行な突出面26が設けられ、対物レンズ24を駆動する駆動手段25は、突出面26上に突出面26を基準にして組み立てられる。
【0072】
この場合、対物レンズ24を駆動する駆動手段25は、対物レンズ24が光ピックアップ装置の基準面に対して平行になるように組み立てられることになり、受発光ユニットからの出射光ビームを光ディスク27の表面に集束させる対物レンズ24を駆動する駆動手段25を、受発光ユニットに高精度で組み込むことができる。
【0073】
前記各実施の形態においては、第1光学部品装着部9が3枚の第1保持板10、11、12と1枚の第2保持板13とによって形成される例を挙げて説明したが、本発明による第1光学部品装着部9は3枚の第1保持板10、11、12と1枚の第2保持板13とによって形成される場合に限られるものではなく、2枚または4枚の第1保持板を有するものであってもよく、2枚またはそれ以上の第2保持板を有するものであってもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、本発明による受発光ユニットによれば、受光素子を除いた各種の光学部品を搭載した第1光学部品装着部と、受光素子を貼着した2つ以上の第1保持板及び受光素子を貼着しない1つ以上の第2保持板の表面にフィルム状回路基板を貼着し、第1保持板及び第2保持板の接合部が屈曲可能になるように構成した第2光学部品装着部とを用い、第1光学部品装着部と第2光学部品装着部とを貼着する際に、始めに光源をフィルム状回路基板に設けたランドに導電接続し、次に2つ以上の第1保持板に貼着した受光素子の受光面が他の受光素子の受光面と異なる方向を向くように各第1保持板を屈曲し、その後1つ以上の光ビーム分岐手段のいずれかから分岐された光ビームが直接または1つ以上の光路変更手段のいずれかで屈曲されて対応する受光素子の入射するように相互配置し、その状態で第1光学部品装着部に第2光学部品装着部の第1保持板及び第2保持板を貼着するようにし、このとき、第2保持板に配置した受光素子とそこに導電接続されるランド群の少なくとも一組が第1光学部品装着部に設けた光ビーム出射口の口径内に入る状態に構成しているので、複数の受光素子を、複数の異なる配置面における各受光素子に最も適した位置に配置することができるとともに、貼着時における第2保持板と第1光学部品装着部との密着性が高まって小型化が可能になり、使用される受光素子の数が増しても、受発光ユニットの厚さを厚くすることなく、それらの受光素子を適宜好ましい状態に配置できるもので、受発光ユニットにおける構成部品の一体化の度合いが高く、同一平面に配置しないときの各受光素子の貼着や導電接続による効率の低下を防ぎ、しかも、受光素子からの出力信号の電気的特性を光ピックアップ装置を組立てたものと同じ状態での把握が可能になるという効果がある。
【0075】
また、本発明による受発光ユニットの製造方法によれば、受発光ユニットを構成する光学部品の配置状態のバラツキに基づく各受光素子への光ビームの入射位置の変動の影響を、受光素子の位置調整時や第1光学部品装着部の作成時に排除することができ、整形プリズムを受発光ユニットに一体化する場合のように受光素子への入射光ビーム形状が変化する等の光ビームの入射状態変化を事前に反映した受発光ユニットを製造することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による受発光ユニットの第1の実施の形態に係わり、第1光学部品装着部の要部構成を示す斜視図である。
【図2】本発明による受発光ユニットの第1の実施の形態に係わり、第2光学部品装着部の要部構成を示す斜視図である。
【図3】第1光学部品装着部と第2光学部品装着部とを貼着して受発光ユニットを形成する際の製造過程の初期状態を示す斜視図である。
【図4】第1光学部品装着部と第2光学部品装着部とを貼着して受発光ユニットを形成する際の製造過程の終了直前の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明による受発光ユニットの第2の実施の形態に係わり、第1光学部品装着部の要部構成を示す斜視図である。
【図6】本発明による受発光ユニットの第3の実施の形態に係わり、第1光学部品装着部の要部構成を示す斜視図である。
【図7】本発明による受発光ユニットの第4の実施の形態に係わり、同受発光ユニットを用いた光ピックアップ装置の要部構成を示す斜視図である。
【図8】既知の第1構成例に係わる光磁気ピックアップ装置を示す側面図である。
【図9】既知の第2構成例に係わる光ピックアップ装置及びそれを備えた光学記録媒体駆動装置における投受光ユニットを示す構成図である。
【符号の説明】
1 第1光学部品装着部
1a 凹部
2 光源
3 光ビームスプリッタ(光ビーム分岐手段)
4 光ビーム回折素子
5、23 表面反射型45度ミラー(光路変更手段)
6 第1光ビーム出射口
7 第2光ビーム出射口
8 第3光ビーム出射口
9 第2光学部品装着部
10、11、12 第1保持板
10a、11a、12a 受光素子
13 第2保持板
14 フィルム状回路基板
15、16、17、18 ランド群
19 円筒状凸部
20 円筒状凹部
21 コリメータレンズ
22 整形プリズム
24 対物レンズ
25 駆動手段
26 突出面
27 光ディスク

Claims (6)

  1. 少なくとも、光ビームを放射する光源、前記光ビームを分岐する1つ以上の光ビーム分岐手段、前記光ビームの光路を屈曲変更する1つ以上の光路変更手段をそれぞれ凹部内に装着し、かつ複数の光ビーム出射口を有する第1光学部品装着部と、受光素子が貼着された2つ以上の第1保持板及び受光素子が貼着されない1つ以上の第2保持板の表面に、前記第1保持板及び前記第2保持板の接合部が屈曲可能にフィルム状回路基板を貼着した第2光学部品装着部とを備え、前記光源を前記フィルム状回路基板に設けたランド群に導電接続し、前記受光素子を受光面と同一面上の接続部と前記フィルム状回路基板に設けたランド群とで導電接続し、前記2つ以上の第1保持板に貼着した受光素子の受光面が他の受光素子の受光面と異なる方向を向くように、前記第1保持板を相互に接続するフィルム状回路基板の一部を屈曲し、前記1つ以上の光ビーム分岐手段のいずれかから分岐された光ビームが直接または前記1つ以上の光路変更手段のいずれかで屈曲されて対応する受光素子に入射するように相互配置し、かつ、前記受光素子とそこに導電接続される前記ランド群の少なくとも一組が前記光ビーム出射口の口径内に入る状態にし、前記第1光学部品装着部に前記第2光学部品装着部の前記第1保持板及び前記第2保持板を貼着するように構成したことを特徴とする受発光ユニット。
  2. 前記第1光学部品装着部は、前記光源が放射した光ビームを前記第1光学部品装着部から導出する2つ以上の開口部を有し、前記開口部の中の1つの開口部は前記光ビームを平行光にする手段により封止され、かつ他の開口部は、前記第1光学部品装着部と前記第1保持板及び前記第2保持板との間が密着することで封止されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の受発光ユニット。
  3. 前記第1光学部品装着部は、前記光源が放射した光ビームを前記第1光学部品装着部から導出する2つ以上の開口部を有し、前記開口部の中の1つの開口部は前記光ビームを平行光にする手段及び前記光ビームを整形する手段により二重封止され、かつ他の開口部は、前記第1光学部品装着部と前記第1保持板及び前記第2保持板との間が密着することで封止されるようにしたことを特徴とする請求項に記載の受発光ユニット。
  4. 前記光源から出射した光ビームを光学的記録媒体上に集光させる集光手段と、前記集光手段を前記光学的記録媒体の径方向に移行させる駆動手段とを有する光ピックアップであって、前記駆動手段に基準となるミラー部が、前記第1光学部品装着部の、前記光源の装着面に平行した延長面上に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の受発光ユニットを用いた光ピックアップ装置。
  5. 請求項1に記載の第1光学部品装着部の開口部を前記第2光学部品装着部によって封止する際に、下記の処理手順を経て受発光ユニットが製造される受発光ユニットの製造方法であって、前記第1光学部品装着部の各開口部に前記第2光学部品装着部の対応する部分を仮貼着する工程と、前記第2光学部品装着部のフィルム状回路基板の一部を前記第1光学部品装着部の対応する部分に貼着する工程と、前記光源及び前記全受光素子を前記フィルム状回路基板に設けたランドに連続的に導電接続する工程と、前記全受光素子の位置とそれらの受光素子への光ビームの投射位置とを相互調整する工程と、前記第1光学部品装着部の開口部に前記第2光学部品装着部を完全貼着する工程をそれぞれ経て受発光ユニットが得られることを特徴とする受発光ユニットの製造方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の第1光学部品装着部の開口部を前記第2光学部品装着部によって封止する際に、下記の処理手順を経て受発光ユニットが製造される受発光ユニットの製造方法であって、前記第1光学部品装着部の各開口部に前記第2光学部品装着部の対応する部分を仮貼着する工程と、前記第2光学部品装着部のフィルム状回路基板の一部を前記第1光学部品装着部の対応する部分に貼着する工程と、前記光源及び前記全受光素子を前記フィルム状回路基板に設けたランドに連続的に導電接続する工程と、前記光源を駆動させる工程と、前記光源から放射される光ビームを外部の光反射体で反射させ、そのときの反射光ビームの集光位置を観測しながら対応する光ビーム分岐手段の配置位置を調整固定する工程と、前記第1光学部品装着部の開口部に前記第 2光学部品装着部を完全貼着する工程をそれぞれ経て受発光ユニットが得られることを特徴とする受発光ユニットの製造方法。
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