JP3978826B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置において、暖房能力を高めるため等に利用される温風バイパス通路を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置として、エバポレータを通過してヒータコアをバイパスした冷風と、ヒータコアを通過した温風との混合割合をエアミックスドアにて調整して、所望の空調風温度を得るものが周知である。上記従来装置では、例えば上記冷風が流れる冷風通路はヒータコアの上方に設けられ、上記温風が流れる温風通路を下方から上方に立ち上げるように設けられ、これら冷風と温風とはヒータコアの上方空間のエアミックスチャンバー内で混合される。そして、上記従来装置では、冷風と温風とをエアミックスドアにて混合したのち、温風通路を流れた温風を乗員の足元のフット吹出口から送風する場合では、上方に流れた温風を下方に向けてUターンさせてから、上記フット吹出口に送風するようにしている。
【0003】
また、例えば上記エアミックスドアがエバポレータを通過した冷風を全てヒータコアを通過させる最大暖房時では、空調風の全てが上記温風通路を流れて、上記フット吹出口に送風されると、フット吹出口までの送風路が上述のようにUターンするようになっているため、通風抵抗が大きく空調風の風量が出にくい。
そこで、従来装置では、上記温風が上記温風通路をバイパスするバイパス通路、およびこのバイパス通路を開閉する温風バイパスドアを設け、最大暖房時には上記温風バイパスドアにて上記バイパス通路を開けて、通風抵抗(通風距離)を減らして、暖房能力を向上させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置では、例えばフット吹出口に温風を送風しているときに、温風バイパスドアにてバイパス通路を急に開閉すると、大きく通風抵抗が変化して、温風バイパスドアの切替えによって風量が急激に変化し、これにより吹出温度も変動するという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、バイパス通路の開閉の際に緩やかに空調風の風量を変化させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、空調ケース(11)内の空調空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、この暖房用熱交換器(13)による空調空気の加熱量を調整して空気温度を調整する温度調整手段(17、18)と、車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット吹出口に接続されるフット開口部(29、33)と、暖房用熱交換器(13)を通過した温風をフット開口部(29、33)に導く第1の温風通路(19a)と、暖房用熱交換器(13)を通過した温風を、第1の温風通路(19a)をバイパスしてフット開口部(29、33)に導く第2の温風通路(30)と、この第2の温風通路(30)の入口部(21)を開閉するために所定作動範囲作動する温風バイパスドア(22)とを備え、暖房用熱交換器(13)を通過した温風が第2の温風通路(30)を流れる場合の通風抵抗が、暖房用熱交換器(13)を通過した温風が第1の温風通路(19a)を流れる場合の通風抵抗よりも小さくなっている車両用空調装置であって、温風バイパスドア(22)を所定作動範囲作動させて、入口部(21)を開閉するときには、温風バイパスドア(22)を前記所定作動範囲の途中部位にて一旦停止させることを特徴としている。
【0007】
これにより、温風バイパスドアを途中部位に一旦停止させるため、空調風の風量の変化、および吹出温度の変化を緩やかにすることができる。
ところで、本出願人は先に特願平9−91003号において、暖房能力の向上と車両窓ガラスの防曇性の向上を目的とした2層流モードが切替え可能なものについて出願した。
【0008】
すなわち、請求項2記載の発明のように、空調ケース(11)内へ導入される内気導入量および外気導入量を作動制御する内外気切替ドア部材(4、5)と、車両窓ガラス内面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口に接続されるデフロスタ開口部(25)と、フット開口部(29、33)を開閉するフットドア(310)と、デフロスタ開口部(25)を開閉するデフロスタドア(26)とを有し、フットドア(310)とデフロスタドア(26)がフット開口部(29、33)とデフロスタ開口部(25)の両方を同時に開口する吹出モードにおいて、加熱量が最大となるように温度調整手段(17、18)が作動する最大暖房状態が設定されたときには、空調ケース(11)内の空気通路を第1空気通路(8)と第2空気通路(9)とに区画する2層流モードが設定されるようになっており、第1空気通路(8)は、内外気切替ドア部材(4、5)の作動によって導入された内気をフット開口部(29、33)に導くようになっており、第2空気通路(9)は、内外気切替ドア部材(4、5)の作動によって導入された外気をデフロスタ開口部(25)に導くようになっており、2層流モードでは、温風バイパスドア(22)が入口部(21)を開放する位置に作動し、第2の温風通路(30)が第1空気通路(8)の一部を構成するようになっていることを特徴としている。
【0009】
これにより、温風バイパスドア自身に内外気の可動仕切り部材としての役割を兼務させることができるので、固定仕切り部材の設置領域を減少でき、空調装置の小型化および構成の簡素化を図ることができる。そして、請求項1記載の発明は、このような空調装置に有効である。また、請求項3記載の発明では、2層流モードにおいて、第1空気通路(8)を流れる内気を加熱する電気式加熱手段を有し、電気式加熱手段は、前記2層流モードが設定されている状態において、通電が施されて内気を加熱するようになっており、さらに電気式加熱手段は、吹出モードにおいて、最大暖房状態が解除されて、2層流モードから、空調ケース内に外気のみが導入される全外気モードに切り換わる前に通電が遮断されることを特徴としている。
【0010】
ここで、電気式加熱手段にて十分に空調風を加熱するためには、大きな電力を消費するため、本当に暖房用熱交換器での暖房能力では賄えないときにのみに使用すべきである。このため、電気式加熱手段は、上記2層流モードにおいてのみ使用されるべきである。すなわち、2層モード以外のときに電気式加熱手段を使用して暖房能力を稼ぐのであれば、2層流モードとして、電力を消費せずに暖房能力を向上した方が良い。
【0011】
また、2層流モードから全外気モードに切り換えるのと同時に、電気式加熱手段への通電を遮断すると、以下のような問題がある。
つまり、電気式加熱手段は、2層流モードで比較的高温な内気を加熱している。したがって、この際、2層流モードから全外気モードへ切り換えると、低温な外気が空調ケース内を流れるため、吹出温度が急激に低下する。そして、このタイミングで電気式加熱手段への通電の遮断をも同時に行うと、吹出温度の変動がさらに大きくなる。
【0012】
そこで、請求項3記載の発明では、全外気モードに切り換わる前に、先ず電気式加熱手段への通電を遮断し、その後、全外気モードとしている。これにより、本例では、吹出温度の変動をさらに緩やかにできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図に示す実施形態について説明する。図1〜5は本発明の一実施形態を示すものであり、本実施形態は、ディーゼルエンジンを搭載する車両、電気自動車、ハイブリッド車等のように、暖房用として十分な熱源の確保が困難な車両における空調装置に適用されるものである。
【0014】
本実施形態における空調装置通風系は、大別して、図1に示す送風機ユニット1と図2に示す空調ユニット100の2つの部分に分かれている。最初に、図1に基づいて送風機ユニット1を説明すると、送風機ユニット1は車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されている。そして、送風機ユニット1には内気(車室内空気)を導入する第1、第2内気導入口2、2aと、外気(車室外空気)を導入する外気導入口3が備えられている。
【0015】
ここで、外気導入口3と第2内気導入口2aは、送風機ユニット1の上部に隣接して配置され、第2内外気切替ドア5により切替開閉される。一方、第1内気導入口2は送風機ユニット1の下部に配置され、第1内外気切替ドア4により開閉される。
この両内外気切替ドア4、5は、それぞれ回転軸4a、5aを中心として回動操作されるものであって、図示しないリンク機構およびサーボモータのようなアクチュエータによって、空調装置の内外気導入モード制御信号に応じて連動操作される。
【0016】
そして、第2内外気切替ドア5の下側には、外気導入口3および第2内気導入口2aからの導入空気を清浄化(塵埃の除去、悪臭の吸着等)する空気フィルタ40が配置してある。また、送風機ユニット1内において、空気フィルタ40の下側には、上記導入口2、2a、3からの導入空気を送風する第1(内気側)ファン6および第2(外気側)ファン7が配置されている。この両ファン6、7は周知の遠心多翼ファン(シロッコファン)からなるものであって、1つの共通の電動モータ42にて同時に回転駆動される。このファン駆動用電動モータ42は内気側の第1ファン6の下方側に配置されている。
【0017】
第1ファン6の吸入口6aは、第1内気導入口2に連通可能であるとともに、連通路43を介して空気フィルタ40下流側の空間44に連通可能になっている。第1内外気切替ドア4は上記第1内気導入口2の開閉と連動して連通路43も開閉する。
図1は後述する2層流モードの状態を示しており、第1内外気切替ドア4は第1内気導入口2を開放して外気導入口3に連通する連通路43を閉塞しているので、第1(内気側)ファン6の吸入口6aに内気が吸入される。一方、第2内外気切替ドア5は第2内気導入口2aを閉塞して外気導入口3を開放しているので、第2(外気側)ファン7の吸入口7aに空気フィルタ40を介して外気が吸入される。
【0018】
従って、この状態では、第1ファン6は、内気導入口2からの内気を第1(内気側)通路8に送風し、第2ファン7は、外気導入口3からの外気を第2(外気側)通路9に送風するようになっており、第1、第2通路8、9は、第1ファン4と第2ファン5との間に配置された仕切り板10により仕切られている。この仕切り板10は、両ファン6、7を収納する樹脂製のスクロールケーシング10aに一体成形できる。
【0019】
次に、図2により空調ユニット100を説明すると、空調ユニット100は1つの空調ケース11内に蒸発器(冷房用熱交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換器)13とを両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。
空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなり、図2の上下方向(車両上下方向)に分割面を有する左右2分割のケースからなる。この左右2分割のケースは、上記熱交換器12、13、後述するドア等の機器を収納した後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合されて、空調ユニット100を構成する。
【0020】
空調ユニット100は、車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されるものであり、そして、空調ケース11の、最も車両前方側の部位には、空気流入口14が配設されており、この空気流入口14には、送風機ユニット1から送風される空調空気が流入する。この空気流入口14は助手席前方の部位に配置される送風機ユニット1の空気出口部に接続するために、空調ケース11のうち、助手席側の側面に開口している。
【0021】
空調ケース11内において、空気流入口14直後の部位に蒸発器12が第1、第2空気通路8、9の全域を横切るように配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を冷却するものである。ここで、蒸発器12は図2に示すように、車両前後方向には薄型で、車両上下方向に長手方向が向く形態で空調ケース11内に設置されている。
【0022】
また、空気流入口14から蒸発器12に至る空気通路は、仕切り板15により車両下方側の第1空気通路8と車両上方側の第2空気通路9とに仕切られている。この仕切り板15は空調ケース11に樹脂にて一体成形され、水平方向に延びる固定仕切り部材である。
そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が隣接配置されている。このヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温のエンジン冷却水(温水)が流れ、この冷却水を熱源として空気を加熱するものである。このヒータコア13も蒸発器12と同様に、車両前後方向には薄型で、車両上下方向に長手方向が向く形態で空調ケース11内に設置されている。但し、ヒータコア13は垂直より若干の角度だけ車両後方側へ傾斜して配置されている。
【0023】
また、空調ケース11内で、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路16が形成されている。
空調ケース11内で、ヒータコア13と蒸発器12との間には、ヒータコア13で加熱される温風とヒータコア13をバイパスする冷風(すなわち、冷風バイパス通路16を流れる冷風)との風量割合を調整する平板状の主エアミックスドア17、および補助エアミックスドア18が配置されている。ここで、この両エアミックスドア17、18は、それぞれ水平方向に配置された回転軸17a、18aと一体に結合されており、この回転軸17a、18aとともに車両上下方向に回動可能になっている。
【0024】
回転軸17a、18aは、空調ケース11に回転自在に支持され、かつ回転軸17a、18aの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構に結合されている。両エアミックスドア17、18は、このリンク機構およびサーボモータのようなアクチュエータを介して、空調装置の吹出空気温度制御信号に応じて、連動操作されるようになっている。
【0025】
主エアミックスドア17の回転軸17aは補助エアミックスドア18の回転軸18aよりも所定間隔をあけて上方側に配置され、主、補助の両エアミックスドア17、18は、互い干渉しないようにして任意の回動位置に操作可能になっており、最大冷房時には、両エアミックスドア17、18は図2の2点鎖線に示すように互いにラップした位置に回動操作されて、両エアミックスドア17、18が空調ケース11側の突出リブに圧着し、ヒータコア13への空気流入路を全閉する。
【0026】
一方、最大暖房時には、両エアミックスドア17、18は図2の実線位置に回動操作されて、主エアミックスドア17が冷風バイパス通路16の入口穴16aを全閉すると同時に、補助エアミックスドア18の先端部が蒸発器12直後の位置で、かつ仕切り板15の延長線A近傍に位置することにより、補助エアミックスドア18は、蒸発器12とヒータコア13との間の空気通路を第1空気通路8と第2空気通路9とに区画形成する可動仕切り部材として作用する。
【0027】
なお、蒸発器12は周知の積層型のものであって、アルミニュウム等の金属薄板を2枚張り合わせて構成した偏平チューブをコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。
そして、空調ケース11内において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる仕切り壁19が空調ケース11に一体成形されており、この仕切り壁19によりヒータコア13の直後から上方に向かう第1温風通路19aが形成されている。この第1温風通路19aの下流側(上方側)はヒータコア13の上方部において冷風バイパス通路16と合流し、冷風と温風の混合を行う冷温風混合空間20を形成している。
【0028】
また、仕切り壁19の下端部には、ヒータコア13の空気下流側の面と対向するようにして、温風バイパス入口部21が開口しており、この温風バイパス入口部21は温風バイパスドア22により開閉される。この温風バイパスドア22は温風バイパス入口部21の上端部に回動自在に配置された回転軸23に連結され、この回転軸23と一体に図2の実線位置と2点鎖線位置との間で回動操作される。本例では、温風バイパスドア22は図示しないリンク機構を介して、両エアミックスドア17、18の駆動用アクチュエータにより連動操作されるようになっている。
【0029】
この温風バイパスドア22は、後述のフット吹出モードおよびフットデフロスタ吹出モードにおいて、最大暖房状態が設定されたとき(2層流モード)には、図2の実線位置(ヒータコア13の仕切り線B近傍位置)に操作されてヒータコア13直後の第1温風通路19aを第1空気通路8と第2空気通路9とに区画形成する可動仕切り部材として作用する。
【0030】
なお、ヒータコア13は周知のものであって、アルミニュウム等の金属薄板を溶接等により断面偏平状に接合してなる偏平チューブをコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。
また、ヒータコア13の空気上流側には、その仕切り線Bと補助エアミックスドア18の回転軸17aとの間を仕切る固定仕切り板24が空調ケース11に一体成形されている。
【0031】
空調ケース11の上面部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部25が開口している。このデフロスタ開口部25は冷温風混合空間20から温度制御された空調空気が流入するものであって、図示しないデフロスタダクトおよびデフロスタ吹出口を介して、車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出す。デフロスタ開口部25は、回転軸27により回動自在なデフロスタドア26により開閉される。
【0032】
空調ケース11の上面部において、デフロスタ開口部25よりも車両後方側(乗員寄り)の部位にはフェイス開口部28が開口している。このフェイス開口部28も冷温風混合空間20から温度制御された空調空気が連通路36を通って流入するものであって、図示しないフェイスダクトを介して計器盤上方部のフェイス吹出口より乗員頭部に向けて風を吹き出す。
【0033】
また、空調ケース11のうち、車両後方側の側面の上部側には、前席用フット開口部29が開口している。この前席用フット開口部29は冷温風混合空間20から温度制御された空調空気が連通路36を通って流入するとともに、最大暖房時には、温風バイパス入口部21の開口により、このバイパス入口部21からの温風が第2温風通路30を通して流入するようになっている。そして、前席用フット開口部29は図示しない前席用フットダクトを介して前席用フット吹出口から前席側の乗員足元に温風を吹き出す。
【0034】
フェイス開口部28は回転軸32により回動自在なフェイスドア31により開閉される。また、前席用フット開口部29の入口穴29aは回転軸311により回動自在なフットドア310により開閉される。
また、空調ケース11のうち、車両後方側(乗員寄り)の側面の下部側には、後席用フット開口部33が温風バイパス入口部21の直後に対向するように開口している。この後席用フット開口部33は、温風バイパス入口部21および第2温風通路30からの温風が流入し、この温風を図示しない後席用フットダクトを介して後席用フット吹出口から後席側の乗員足元に温風を吹き出す。
【0035】
本実施形態では、フット吹出モードにおける2層流モード時において、ヒータコア13直後の空気下流側では、温風バイパスドア22が実線位置に操作されて、第1、第2空気通路8、9を仕切るが、デフロスタ開口部25の入口部と前席用フット開口部29の入口部付近では、連通路36を介して第1、第2空気通路8、9が連通するようにしてある。
【0036】
デフロスタドア26、フェイスドア31およびフットドア310は、吹出モード切替用のドア手段であって、図示しないリンク機構に連結されて、サーボモータのようなアクチュエータにより、空調装置の吹出モード制御信号に応じて、連動操作されるようになっている。
なお、上述した各ドア4、5、17、18、22、26、31は、いずれも基本構造は同一であり、各回転軸4a、5a、17a、18a、23、27、32と一体に結合された樹脂または金属製のドア基板を有し、この基板の表裏両面にウレタンフォームのような弾性シール材を貼着した構造である。
【0037】
次に、図1、2に基づいて、空調装置の機械的構成部分の作動について説明する。図1、2は、フット吹出モードにおいて、最大暖房状態が設定されて、2層流モードが設定された状態を示している。この状態では、内外気ユニット1において、第1内気導入口2が第1(内気側)ファン6の吸入口6aに連通し、また、外気導入口3が第2(外気側)ファン7の吸入口7aに連通する。従って、この状態では、第1ファン6は内気導入口2からの内気を第1(内気側)通路8に送風し、第2ファン7は外気導入口3からの外気を第2(外気側)通路9に送風する。
【0038】
また、空調ユニット100においては、両エアミックスドア17、18は図示の実線位置に回動操作されて、主エアミックスドア17が冷風バイパス通路16の入口穴16aを全閉すると同時に、補助エアミックスドア18の先端部が蒸発器12直後の位置で、かつ仕切り板15の延長線Aよりも第2空気通路9側に所定量シフトするように設定してある。これにより、補助エアミックスドア18は、蒸発器12とヒータコア13との間の空気通路を第1空気通路8と第2空気通路9とに区画形成する可動仕切り部材として作用する。
【0039】
また、温風バイパスドア22は、図示の実線位置に操作されてヒータコア13直後の第1温風通路19aを第1空気通路8と第2空気通路9とに区画形成する可動仕切り部材として作用するとともに、温風バイパス入口部21を開放する。また、デフロスタドア26およびフットドア310はそれぞれデフロスタ開口部25および前席用フット開口部29の入口部29aを所定量開口しているが、フェイスドア31はフェイス開口部28を閉塞している。
【0040】
従って、ファン6、7を作動させることにより、内気導入口2からの内気と外気導入口3からの外気は、仕切り部材10、15、18、22により仕切られて、第1空気通路8と第2空気通路9とをそれぞれ区分されたまま流れる。この内気と外気はすべてヒータコア13を通過し、最大限加熱される。
内気はヒータコア13で加熱された後に、温風バイパス入口部21を通って第2温風通路30を経由して、前席用、後席用フット開口部29、33に至る。これに対して、外気はヒータコア13で加熱された後に、温風バイパスドア22上方側の第1温風通路19aを経て、冷温風混合空間20に至り、さらに、ここから外気は2つの流れに分岐して、その一方の外気はデフロスタ開口部25に流入し、残余の外気は連通路36を通って前席用フット開口部29に流入する。
【0041】
以上の結果、デフロスタ開口部25には低湿度の外気を加熱した温風が流れて、窓ガラス内面にこの低湿度の温風が吹き出すので、窓ガラスの防曇性を良好に確保できる。しかも、前席用、後席用フット開口部29、33には主に内気を加熱した温度の高い温風を吹き出して、暖房効果を向上させることができる。図2において、矢印Cは内気の流れを示し、矢印Dは外気の流れを示している。
【0042】
このとき、デフロスタ開口部25への吹出風量と、フット開口部29、33への吹出風量の割合は、デフロスタドア26を小開度の位置に操作することにより、第2空気通路9側の外気の一部を前席用フット開口部29側へ流入させることができ、フット開口部29、33への吹出風量を80%程度、デフロスタ開口部25への吹出風量を20%程度に設定できる。
【0043】
次に、フット吹出モードにおいて、両エアミックスドア17、18を最大暖房状態から吹出空気温度の制御のために中間開度位置に操作すると、空調ユニット100は通常モードの状態となる。この通常モード状態では、両エアミックスドア17、18が中間開度位置に操作されて、主エアミックスドア17が冷風バイパス通路16を開放するので、この冷風バイパス通路16を通って冷風がヒータコア13をバイパスして直接、冷温風混合空間20に至る。
【0044】
この両エアミックスドア17、18の操作に連動して、温風バイパスドア22が図2の2点鎖線位置に操作されて温風バイパス入口部21を閉塞するとともに、ヒータコア13直後の第1温風通路19aに対する仕切り作用を消滅する。
従って、ヒータコア13を通過して加熱された温風はすべて第1温風通路19aを上昇した後に空間20にて冷風バイパス通路16からの冷風と混合して所望の温度となる。この温風は、その大部分は連通路36を通って前席用、後席用フット開口部29、33側に至り、乗員足元に吹き出す。また、空間20の温風の残余はデフロスタ開口部25側に至り、窓ガラス内面に吹き出す。
【0045】
上記の通常モード(温度制御域)のフット吹出モードでは、最大暖房能力を必要としていないため、内外気導入モードは、第1、第2の内気導入口2、2aをともに閉塞し、外気導入口3のみを開放する全外気モードに設定する。しかし、乗員の手動操作よる設定にて、第1、第2の内気導入口2、2aをともに開放する全内気モードとすることができる。
【0046】
また、この通常モード(温度制御域)におけるフット吹出モードでは、温風バイパス入口部21の閉塞により前席用、後席用フット開口部29、33側への吹出風量が減少しようとするので、フットドア310の開度を図2の2層流モード時よりも増大させる。これにより、上記吹出風量の減少を防止するようにしている。
【0047】
次に、前席用、後席用フット開口部29、33からの吹出風量と、デフロスタ開口部25からの吹出風量とを略同等とするフットデフロスタ吹出モードにおいて、最大暖房状態が設定されて、2層流モードが設定されたときは、図2のフット吹出モード時に比して、デフロスタドア26の開度を増大させる。
これにより、デフロスタ開口部25からの吹出風量を増加できて、前席用、後席用フット開口部29、33からの吹出風量と、デフロスタ開口部25からの吹出風量とを略同等にすることが可能となる。他の点はフット吹出モードにおける2層流モードと同じである。
【0048】
次に、フットデフロスタ吹出モードにおいて、両エアミックスドア17、18を最大暖房状態から吹出空気温度の制御のために中間開度位置に操作すると、両エアミックスドア17、18の操作に連動して、温風バイパスドア22が図2の2点鎖線位置に操作されて温風バイパス入口部21を閉塞するので、2層流モードが解除され、通常モード状態となる。このフットデフロスタ吹出モードの通常モード状態は、フット側の吹出風量と、デフロスタ側の吹出風量とを略同等にしている点がフット吹出モードの通常モード状態と異なるのみで、他の点はフット吹出モードと同じである。
【0049】
なお、フェイス吹出モードでは、図2において、温風バイパスドア22、デフロスタドア26、およびフットドア310がすべて閉塞位置となり、フェイスドア31のみがフェイス開口部28の全開位置に操作される。そして、両エアミックスドア17、18をヒータコア13への空気流入路を全閉する最大冷房位置(2点鎖線位置)に操作すれば、蒸発器12で冷却された冷風をすべてバイパス通路16を通過して、フェイス開口部28側へ吹き出すことができる。
【0050】
そして、両エアミックスドア17、18を最大冷房状態から最大暖房側へ任意の量回動操作することにより、フェイス吹出モードにおける吹出空気温度を任意に調整できる。
また、バイレベル吹出モードでは、上記フェイス吹出モードに対して、フットドア310を開放位置に操作することにより、フェイス開口部28側への空気通路とフット開口部29、33側への空気通路を同時に開放できる。これにより、冷風バイパス通路16からの冷風が主にフェイス開口部28側へ流れ、第1温風通路19aからの温風が主にフット開口部29、33側へ流れるので、フェイス開口部28側の吹出温度をフット開口部29、33側の吹出温度より低くして、頭寒足熱の吹出温度分布を得ることができる。
【0051】
また、デフロスタ吹出モードでは、ドア31、310、22がすべて閉塞位置に操作され、デフロスタドア26のみがデフロスタ開口部25の全開位置に操作される。従って、両エアミックスドア17、18の回動位置により温度調整された温風をデフロスタ開口部25に流して、窓ガラスの曇り止めを行うことができる。
【0052】
図3は空調制御の概要を示すシステム図であり、空調用電子制御装置50はマイクロコンピュータ等から構成されるものであって、周知のセンサ群51からの各種センサ信号および図示しない空調操作パネルに設けられた操作部材群52からの各種操作信号が入力される。
空調用電子制御装置50によって制御される空調用の各種機器のうち、53は第1内外気切替ドア4および第2内外気切替ドア5をリンク機構を介して駆動するサーボモータ、54は主エアミックスドア17、および補助エアミックスドア18を連動して駆動するサーボモータで、このサーボモータ54は両エアミックスドア17、18を駆動する所定の回転角範囲を越えた最大暖房側の領域で温風バイパスドア22を駆動する。55はデフロスタドア26、フェイスドア31、およびフットドア310を連動して駆動するサーボモータである。
【0053】
空調用電子制御装置50は予め設定されROMに記憶されているプログラムに基づいて、各入力信号に対する演算処理を行って、空調用の各種機器(上述したドア等)の作動を制御するもので、本第2実施形態に関連する制御部分のみを抽出して説明すると、56は車室内を設定温度に維持するために必要な目標吹出空気温度TAOを算出する第1算出手段で、予めROMに記憶された下記数式1に基づいて、車室内への目標吹出温度TAOを算出する。
【0054】
【数1】
TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts +C
なお、Tset は空調操作パネルの温度設定用操作部材による設定温度、Tr は内気温センサの検出する内気温、Tamは外気温センサの検出する外気温、およびTs は日射センサの検出する日射量である。また、Kset 、Kr 、Kam、およびKs はゲイン、Cは補正用の定数である。
【0055】
57は送風ファン用電動モータ42の制御手段で、予めROMに記憶されたマップに基づいて、上記TAOに対応するファンモータ電圧を決定して、モータ42に印加する。58はエアミックスドア17、18の目標開度を決めるための温度制御演算値SWを算出する第2算出手段で、この温度制御演算値SWを、予めROMに記憶された下記数式2に基づいて算出する。
【0056】
【数2】
SW=〔(TAO−Te )/(Tw −Te )〕×100 (%)
ここで、Tw は水温センサにより検出されるヒータコア13への流入温水温度(水温)、Te は蒸発器吹出空気温センサにより検出される、蒸発器12の吹出空気温度である。
【0057】
59は内外気切替ドア4、5駆動用のサーボモータ53の制御手段で、予めROMに記憶されたマップに基づいて、上記温度制御演算値SWに対応してサーボモータ53の通電を制御しモータ回転角を決定する。
60はエアミックスドア17、18および温風バイパスドア22駆動用のサーボモータ54の制御手段で、予めROMに記憶されたマップに基づいて、上記温度制御演算値SWに対応してサーボモータ54の通電を制御しモータ回転角を決定する。
【0058】
61は吹出モードドア26、31、310駆動用のサーボモータ55の制御手段で、予めROMに記憶されたマップに基づいて、上記目標吹出空気温度TAOに対応してサーボモータ55の通電を制御しモータ回転角を決定する。
次に、図4は本例における、上記温度制御演算値SWに対応したドア制御内容を例示するもので、デフロスタ吹出モードを除く、それ以外の吹出モードにおいて図4のごとく各ドアが制御される。但し、フェイスモード、およびバイレベルモードでは、最大暖房モードは不要であるので、温度制御演算値SWがSW2未満の領域(SW<SW2)で、各ドアが制御される。
【0059】
図4のドア制御について具体的に述べると、温度制御演算値SWがSW1以下のときは、エアミックスドア17、18が冷風バイパス通路16を全開し、ヒータコア13への通風路を全閉する最大冷房位置に操作される。そして、この際、本例では、温風バイパスドア22は入口部21を閉塞する通常位置に操作され、また、本例では、内外気切替ドア4、5は、内気導入口2、2aをともに閉塞し、外気導入口3を開放する全外気モードの位置に操作される。
【0060】
温度制御演算値SWがSW1を越えると、温度制御演算値SWがSW2(SW1に比して十分大きな値)に到達するまでの間は、温風バイパスドア22は入口部21を閉塞する通常位置に保持される。また、第1、第2内外気切替ドア4、5は全外気モードの位置を保持する。一方、エアミックスドア17、18はこの間、ヒータコア13への通風路の開度を連続的に増大させて、吹出空気温度を上昇させていく。
【0061】
温度制御演算値SWがSW2に到達すると、エアミックスドア17、18が冷風バイパス通路16を全閉し、ヒータコア13への通風路を全開する最大暖房位置に操作される。しかし、温風バイパスドア22は依然として入口部21を閉塞する通常位置に保持され、また、第1、第2内外気切替ドア4、5は全外気モードの位置を保持する。
【0062】
そして、温度制御演算値SWがSW2より若干量大きいSW3に到達すると、先ず、温風バイパスドア22が通常位置から、上記所定作動範囲aのうち途中部位の中間位置(図2中一点鎖線位置)に移動して、温風バイパスドア22をこの中間部位にて一旦停止させる。
そして、この停止は、温度制御演算値SWが大きくなって、SW4になるまで継続される。温度制御演算値SWがSW4となると、温風バイパスドア22の作動を再開して、温風バイパスドア22を2層流位置に移動する。つまり、温風バイパスドア22は、入口部21を開き、第1温風通路19aを第1、第2空気通路8、9に仕切る位置に移動する。このとき、第1、第2内外気切替ドア4、5はまだ全外気モードの位置を保持しているので、ヒータコア13下流側で内外気が一時的に混合するという事態は生じない。
【0063】
さらに、温度制御演算値SWがSW4より増大してSW5に到達すると、第1内外気切替ドア4が第1内気導入口2を全開し、連通路43を全閉する。なお、第2内外気切替ドア5は、SW>SW1の範囲では常に外気導入口3を開いた状態に保持されているので、SW>SW5となったときに始めて、送風機ユニット1の内外気導入部は内外気2層流位置となる。つまり、温風バイパスドア22が通常位置から、2層流位置に切り替わるタイミング(SW4)より送風機ユニット1の内外気導入部が内外気2層流位置となるタイミング(SW5)の方が遅れている。
【0064】
逆に、2層流モードから全外気モードに切り替わる場合は、SW5の時点で、まず、送風機ユニット1の内外気導入部において、第1内外気切替ドア4が全外気位置に移動し、その後、SW4の時点で、第2内外気切替ドア5が第1内気導入口2を全閉し、連通路43を全開するので、送風機ユニット1の内外気導入部が全外気モードに切り替わる。
【0065】
しかし、このとき、温風バイパスドア22は依然として2層流位置を保持しているので、ヒータコア13下流側で内外気が一時的に混合するという事態は生じない。そして、その後、SW4の時点で、温風バイパスドア22が中間位置まで移動し、さらにSW3の時点で、中間位置より通常位置に復帰する。
そして、このように温風バイパスドア22を開閉するときには、温風バイパスドア22を所定作動範囲aの途中部位にて一旦停止させるようにしたのは、以下のような理由がある。
【0066】
すなわち、温風バイパスドア22を開閉するということは、通風経路が変更されるということであるため、リアフット吹出口33に送風される空調風の風量、およびフロントフット吹出口29に送風される空調風の風量が変化する。例えば、リアフット吹出口33には、2層流モードである場合は、図2中矢印C1で示すようにヒータコア13を通過した温風が流れやすい。しかし、全外気モードである場合は、温風バイパスドア22が閉じるため、リアフット吹出口33には第1温風通路19aを流れたのち、Uターンしてさらに上方から下方に向けて第2温風通路30を流れた温風が流れ込む。
【0067】
従って、上述した温風バイパスドア22を中間位置にて停止させずに、2層流モードと全外気モードとを切り換えると、空調風の風量や吹出温度が大きく変化する。そこで、本例では、この場合に温風バイパスドア22を中間位置に一旦停止させることで、空調風の風量の変化、および吹出温度の変化を緩やかにすることができる。
【0068】
なお、図5に本発明者らが検討した検討装置(上述の先願装置)と、本発明装置との風量変化の挙動を示すが、これを見て分かるように本発明装置の方が、検討装置より風量の変化が緩やかになっていることが分かる。但し、図5中▲1▼〜▲5▼は、図4におけるタイミングを表したものである。
(第2実施形態)
本例では、上記第1実施形態と比べて、第2温風通路30に電気式加熱手段である補助ヒータ333を設置したことが異なる。この補助ヒータ333は、負の温度抵抗特性を有し、所定温度となると抵抗値が増大して、発熱量を自己制御する電気素子(PTC)であり、周知のものである。
【0069】
そして、この補助ヒータ333への通電は、上記2層流モード時のみに施される。つまり、2層流モードでは、第2温風通路30を流れる温風は、フロントフット吹出口29に流れるため、補助ヒータ333で温められた温風(内気)は、車室内の前席側に送風される。
次に上記補助ヒータ333の通電制御のタイミングについて図7を用いて説明する。なお、図7は、図4に補助ヒータ333の通電遮断のタイミングを追加したものである。また、図6に示すように補助ヒータ333への通電遮断のタイミングは、空調用電子制御装置50にて制御される。
【0070】
そして、補助ヒータ333は、温度制御演算値SWが上記SW5より大きいSW6となると、通電が開始(ON)され、温度制御演算値SWがSW6より小さくなると、通電が遮断されるようになっている。つまり、補助ヒータ333は、最大暖房状態が解除されて、2層流モードから、全外気モードに切り換わる前に通電が遮断されるようになっている。
【0071】
具体的には、補助ヒータ333は、第1内外気切替ドア4が2層流位置から全外気位置となる前に、通電が遮断される。
このようにした理由を以下に説明する。先ず、補助ヒータ333にて十分に空調風を加熱するためには、大きな電力を消費するため、本当にヒータコア13での暖房能力では賄えないときにのみに使用すべきである。このため、補助ヒータ333は、上記2層流モードにおいてのみ使用されるべきである。すなわち、2層モード以外のときに補助ヒータ333を使用して暖房能力を稼ぐのであれば、2層流モードとして、電力を消費せずに暖房能力を向上した方が良い。
【0072】
また、例えば、第1内外気切替ドア4が全外気位置に切り換わると同時、つまりSW5時点にて、補助ヒータ333の通電を遮断すると、以下のように問題がある。つまり、補助ヒータ333は、2層流モードで比較的高温な内気を加熱している。したがって、この際、2層流モードから全外気モードへ切り換えると、低温な外気が第2温風通路30を流れるため、吹出温度が急激に低下する。そして、このタイミングSW5で補助ヒータ333の通電の遮断をも同時に行うと、吹出温度の変動がさらに大きくなる。
【0073】
このため、本例では、2層流モードにおいて、温度制御演算値SWがSW6となるとき、つまり全外気モードに切り換わる前に、先ず補助ヒータ333への通電を遮断し、その後温度制御演算値SWがSW5をなったときに、始めて全外気モードとしている。これにより、本例では、吹出温度の変動をさらに緩やかにできる。
【0074】
(変形例)
上記実施形態では、温風バイパスドアを2層流モードが切換可能な空調装置に適用したが、本発明は、空調ケース内を2つの通路に仕切らない一般的な車両用空調装置にも適用できる。
また、上記各実施形態では、温風バイパスドアが可動仕切り部材となって、2層流モードを達成するようにしたが、温風バイパスドアを使用せずに固定仕切り部材を用いて、2層流モードを達成するようにしても良い。
【0075】
また、上記各実施形態では、冷風と温風との混合させて吹出温度を調整するエアミックスタイプのものについて説明したが、本発明は、ヒータコア13に供給される温水量を調整するものであっても良いし、ヒータコア13に供給される温水の温度を調整するものにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における内外気ユニットの構成図である。
【図2】上記実施形態における車両用空調装置の空調ユニットの構成図である。
【図3】上記実施形態における車両用空調装置の制御系を表す図である。
【図4】上記実施形態における車両用空調装置の制御内容を表す作動図である。
【図5】上記実施形態における風量変化を表す図である。
【図6】本発明の第2実施形態における車両用空調装置の構成図である。
【図7】上記第2実施形態における車両用空調装置の制御内容を表す作動図である。
【符号の説明】
11…空調ケース、13…ヒータコア、17、18…エアミックスドア、
19a…第1温風通路、21…入口穴、22…温風バイパスドア、
29…フロントフット開口部、30…第2温風通路、33…リアフット開口部、50…電子空調制御装置。
Claims (5)
- 空調ケース(11)内の空調空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
この暖房用熱交換器(13)による空調空気の加熱量を調整して空気温度を調整する温度調整手段(17、18)と、
車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット吹出口に接続されるフット開口部(29、33)と、
前記暖房用熱交換器(13)を通過した温風を前記フット開口部(29、33)に導く第1の温風通路(19a)と、
前記暖房用熱交換器(13)を通過した温風を、前記第1の温風通路(19a)をバイパスして前記フット開口部(29、33)に導く第2の温風通路(30)と、
この第2の温風通路(30)の入口部(21)を開閉するために所定作動範囲作動する温風バイパスドア(22)とを備え、
前記暖房用熱交換器(13)を通過した温風が前記第2の温風通路(30)を流れる場合の通風抵抗が、前記暖房用熱交換器(13)を通過した温風が前記第1の温風通路(19a)を流れる場合の通風抵抗よりも小さくなっている車両用空調装置であって、
前記温風バイパスドア(22)を前記所定作動範囲作動させて、前記入口部(21)を開閉するときには、前記温風バイパスドア(22)を前記所定作動範囲の途中部位にて一旦停止させることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記空調ケース(11)内へ導入される内気導入量および外気導入量を作動制御する内外気切替ドア部材(4、5)と、
車両窓ガラス内面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口に接続されるデフロスタ開口部(25)と、
前記フット開口部(29、33)を開閉するフットドア(310)と、
前記デフロスタ開口部(25)を開閉するデフロスタドア(26)とを有し、
前記フットドア(310)と前記デフロスタドア(26)が前記フット開口部(29、33)と前記デフロスタ開口部(25)の両方を同時に開口する吹出モードにおいて、前記加熱量が最大となるように前記温度調整手段(17、18)が作動する最大暖房状態が設定されたときには、前記空調ケース(11)内の空気通路を第1空気通路(8)と第2空気通路(9)とに区画する2層流モードが設定されるようになっており、
前記第1空気通路(8)は、前記内外気切替ドア部材(4、5)の作動によって導入された内気を前記フット開口部(29、33)に導くようになっており、
前記第2空気通路(9)は、前記内外気切替ドア部材(4、5)の作動によって導入された外気を前記デフロスタ開口部(25)に導くようになっており、
前記2層流モードでは、前記温風バイパスドア(22)が前記入口部(21)を開放する位置に作動し、前記第2の温風通路(30)が前記第1空気通路(8)の一部を構成するようになっていることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。 - 前記2層流モードにおいて、前記第1空気通路(8)を流れる内気を加熱する電気式加熱手段を有し、
前記電気式加熱手段は、前記2層流モードが設定されている状態において、通電が施されて内気を加熱するようになっており、
さらに前記電気式加熱手段は、前記吹出モードにおいて、前記最大暖房状態が解除されて、前記2層流モードから、前記空調ケース内に外気のみが導入される全外気モードに切り換わる前に通電が遮断されることを特徴とする請求項2記載の車両用空調装置。 - 前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして空調空気を流す冷風バイパス通路(16)と、
この冷風バイパス通路(16)からの冷風と前記第1の温風通路(19a)からの温風とを混合させる冷温風混合空間(20)とを備え、
前記温度調整手段は、前記暖房用熱交換器(13)を通過する風量と前記冷風バイパス通路(16)を通過する風量との風量割合を調節するエアミックスドア(17、18)であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 前記暖房用熱交換器(13)をバイパスして空調空気を流す冷風バイパス通路(16)と、
この冷風バイパス通路(16)からの冷風と前記第1の温風通路(19a)からの温風とを混合させる冷温風混合空間(20)とを備え、
前記第1の温風通路(19a)を通過した温風は、前記冷温風混合空間(20)を流れた後にUターンして前記フット開口部(29、33)に流入するようになっており、
前記第2の温風通路(30)は、前記暖房用熱交換器(13)を通過した温風を、前記冷温風混合空間(20)をバイパスして前記フット開口部(29、33)に導くようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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