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JP3978710B2 - X線回折測定装置およびx線回折測定方法 - Google Patents

X線回折測定装置およびx線回折測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線回折測定装置およびX線回折測定方法に関し、より詳細には、X線回折現象を利用して結晶の構造解析、成分分析、格子歪評価等を行うための1μm以下の位置分解能を有するX線回折測定装置およびX線回折測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線を利用した分析技術の中で、X線回折現象を利用した分析技術は最も普及した技術の一つであり、結晶の構造解析、成分分析、又は、結晶格子歪の定性的・定量的評価等に広く利用されている。
【0003】
特に、最近では、高強度で、かつ、干渉性の高いシンクロトロン放射光をX線光源として利用することによりX線回折法の分析・解析手段としての有用性が格段に向上したことから、より高精度・高分解能を要求される分野への応用が盛んに検討されるようになっている。
【0004】
シンクロトロン放射光は、周回軌道を光速に近い速度で運動する電子が軌道の接線方向に放射する光であり、強力で指向性が高い点が特長である。また、放射光は連続スペクトルを有することから、分光器によって分光することで所望の波長の光が容易に得られることも従来のX線源には見られない特長となっている。
【0005】
放射光X線は指向性が高く、集光することにより細径ビームを得ることができるため、細径X線ビームを分析・解析個所に照射すれば、高い位置分解能で分析・解析位置を特定した評価が可能になる。
【0006】
放射光をX線光源とすることで可能になったX線回折分析法の1つに、10μm以下の領域を測定するマイクロX線回折分析法があり、この分析法で一般的に用いられるX線集光法としては、フレネルゾーンプレート方式と非対称反射方式とが知られている。
【0007】
フレネルゾーンプレート方式で用いられるフレネルゾーンプレートは、可視光領域での通常の分光法で用いられるのものと同様、X線を透過する材質の板にX線を透過しない部分を同心円状に形成したものであり、現在では、フレネルゾーンプレートを用いて集光することにより直径1μm以下のX線ビームが得られる。
【0008】
一方、非対称反射方式で利用される非対称反射はX線に特有の現象であり、この現象を利用することによってX線ビームの一方向の幅を縮小することが可能となる。
【0009】
図6は、非対称反射現象を説明するための図で、非対称反射板61に入射X線ビーム63が入射すると非対称反射板61の結晶格子面62で反射されて出射X線ビーム64として出射(反射)する。このとき、結晶格子面62が非対称反射板61の表面に対して傾斜している場合には、入射視射角θinと出射視射角θoutとが異なり、これを非対称反射と呼ぶ。なお、図中のφは、結晶格子面62と非対称反射板61の表面とのなす角度である。
【0010】
図6に示した結晶配置では、上述した非対称反射によりX線のビーム幅は縮小され、その縮小比率mは
【0011】
【数1】
Figure 0003978710
【0012】
で表される。ここで、θはブラッグ角であり、結晶格子面間隔dとX線の波長λとの間には、
【0013】
【数2】
Figure 0003978710
【0014】
の関係がある。なお、nは1以上の整数である。
【0015】
非対称反射板61として(111)面カットのSi単結晶を用い、入射X線ビームのフォトンエネルギーを10keVとすると、d=5.43Å、λ=1.24Å、θ=40.23°、φ=35.26°、m=0.085となり、X線ビームの一方向の幅を1/10以下に縮小することができ、更に、これと直角方向に同じビーム縮小処理を施すことにより、ビームサイズを縦横とも1/10以下にすることができる。現在では、この非対称反射方式によりビーム径約6μmのX線マイクロビームが得られており、このようなX線マイクロビームを用いることにより、10μm以下の空間分解能を有するX線回折分析が可能である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フレネルゾーンプレート方式は、直径1μm以下の細径ビームが得られるものの、集光することにより発散角が大きくなるために高精度のX線回折分析には適さない。
【0017】
また、非対称反射方式は、発散角が小さく平行度の高いX線ビームが得られるものの、入射X線が固体内部に数ミクロン程度侵入してその程度の深さ領域から出射(反射)X線が発生し、ビーム幅をX線の侵入深さ以下にすることが困難であるためにビームの細径化には限界がある。
【0018】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、1μm以下の位置分解能を有するX線回折測定装置およびX線回折測定方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、X線回折測定装置であって、入力X線ビームが測定試料の入射面で回折された回折X線ビームの光路上に配置されたフレネルゾーンプレートと、前記フレネルゾーンプレートを透過して得られた拡大X線ビームの結像点の位置であって、前記測定試料の入射面での像が拡大結像して得られた拡大像の位置に配置され、該拡大像の一部を選別して透過させるための所定の口径を有するビーム選別手段と、前記ビーム選別手段により選別された前記拡大像の一部からなる拡大X線ビームのX線強度を検出するX線検出手段とを具え、ここで、前記測定試料から前記フレネルゾーンプレートまでの距離をaとし、前記フレネルゾーンプレートから前記拡大像の結像点までの距離をbとし、前記フレネルゾーンプレートの焦点距離をfとすると共に、前記フレネルゾーンプレートによる所定の拡大率をmとし、前記ビーム選別手段の前記所定の口径をWとし、前記測定試料の位置分解能をDとして、D=W/m、および、m=b/aの関係を満たす場合において、D=1μm以下の位置分解能で、かつ、該1μm以下の範囲内で該位置分解能が所定の値に設定できるように、前記拡大率mおよび前記ビーム選別手段(26,56)の口径Wを所定の値に設定したことを特徴とする。
【0020】
本発明は、X線回折測定方法であって、入力X線ビームを測定試料の入射面に入射させるステップと、前記測定試料の入射面で回折された回折X線ビームをフレネルゾーンプレートに入射させることによって、拡大X線ビームを形成するステップと、前記形成された拡大X線ビームを該ビームの結像点の位置に配置された所定の口径を有するビーム選別手段に入射させることによって、該結像点の位置で前記測定試料の入射面での像を拡大結像して拡大像を形成すると共に、該拡大像からなる拡大X線ビームの一部を選別して透過させるステップと、前記ビーム選別手段により選別されて透過した前記拡大像の一部からなる拡大X線ビームのX線強度をX線検出手段により検出するステップと
を具え、ここで、前記測定試料から前記フレネルゾーンプレートまでの距離をaとし、前記フレネルゾーンプレートから前記拡大像の結像点までの距離をbとし、前記フレネルゾーンプレートの焦点距離をfとすると共に、前記フレネルゾーンプレートによる所定の拡大率をmとし、前記ビーム選別手段の前記所定の口径をWとし、前記測定試料の位置分解能をDとして、D=W/m、および、m=b/aの関係を満たす場合において、
D=1μm以下の位置分解能で、かつ、該1μm以下の範囲内で該位置分解能が所定の値に設定できるように、前記拡大率mおよび前記ビーム選別手段(26,56)の口径Wを所定の値に設定したことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0026】
先ず、本発明のX線回折測定方法の原理について説明すると、従来のマイクロX線回折測定方法が、測定試料への入射X線ビームを細径化することで測定位置の位置分解能を向上させるのに対して、本発明のX線回折測定方法は、これとは逆に、回折X線ビームを拡大して位置分解能を向上させる方式を採用している。これは、従来のマイクロX線回折方法の非対称反射方式によるビーム細径化では高々数ミクロンが限界であり、また、フレネルゾーンプレート方式ではビーム発散角が増大して精密な回折測定が困難であることによる。
【0027】
本発明のX線回折測定方法の第1の態様では、非対称反射面により、回折X線ビームを1方向あるいは互いに直交する2方向に拡大する。通常の測定では、ビームを2方向に拡大するが、1方向の位置分解能のみが要求される場合は、1方向の拡大で目的を達することも可能である。
【0028】
図1は、本発明のX線回折測定方法の第1の構成例を説明するための図で、非対称反射板11に、測定試料からの回折X線である入射X線ビーム13が入射すると結晶格子面12で反射されて出射X線ビーム14として出射(反射)する。この図に示したように、X線を反射面に対して浅い角度で入射させて深い角度で出射させる配置を採用すると回折X線のビーム幅は拡大される。これは、図6において、X線の伝播方向を逆にした場合に相当し、回折X線ビームは平行度が高いために、回折X線ビームの幅を拡大することにより、試料の測定部分の拡大像が得られる。そして、この拡大像の所望の一部を、スリット15等により選別して測定領域からの回折X線ビーム16の強度を測定することによりX線回折データを得る。なお、非対称反射板11を反射面に対して垂直方向に移動させるか、または、スリット15等を出射X線ビーム14に対して直角方向に移動させる方法、或いは、測定試料を移動させる方法により、試料の測定部位を調節して空間分布測定を行うことが可能である。
【0029】
スリット15の幅(スリット15の代わりにピンホールを用いる場合にはピンホールの径)は、非対称反射による拡大率と目標とする位置分解能とから決定する。例えば、拡大率20倍で目標とする位置分解能が0.5μmの場合には、スリット幅(ピンホール径)は20×0.5μm=10μmとなり、この程度の開口は通常の機械加工により容易に製作が可能である。
【0030】
なお、測定試料からの回折X線ビーム13は完全には平行ビームではないため、測定試料からの距離が大きくなると拡大像にボケを生ずる。従って、測定試料から非対称反射板11を経由してスリット15に到る距離はなるべく小さくすることが望ましい。
【0031】
本発明のX線回折測定方法の第2の態様では、回折X線による試料部の拡大像を得る手段として、フレネルゾーンプレートを用いる。
【0032】
図2は、本発明のX線回折測定方法の第2の構成例を説明するための図で、入射X線ビーム22が測定試料21に入射し、フレネルゾーンプレート24に試料回折X線ビーム23が入射すると出射X線ビーム25として出射し、試料の拡大像28を形成する。この拡大像28の所望の一部をスリット26等により選別して測定領域からの回折X線ビーム27の強度を測定することによりX線回折データを得る。
【0033】
この構成のX線回折方法の場合は、光学レンズと同様、
【0034】
【数3】
Figure 0003978710
【0035】
が成り立つ。ここで、aは試料からレンズまでの距離、bはレンズから結像点までの距離、そして、fは焦点距離である。また、拡大率mは、
【0036】
【数4】
Figure 0003978710
【0037】
となる。従って、a(a>f)を決めればbとmが定まる。スリット26(又はピンホール)は結像点に置き、拡大像の測定対象領域に相当するX線ビームを切り出して検出部に入射させてその強度を測定する。
【0038】
以下、実施例に基づき本発明のX線回折測定方法を利用したX線回折装置を詳細に説明する。
【0039】
(実施例1)
図3は、本発明のX線回折装置の光学系の第1の構成例を説明するための図で、31は試料として用いたSi基板であり、幅1μmのトレンチ(溝)が5μm間隔で加工されている。なお、Si基板31の表面は(100)面である。
【0040】
Si基板31にフォトンエネルギ10keVの入射X線32を入射させ、ブラッグ角θ=27.18°の(400)対称反射による回折X線ビーム33を測定する。34は非対称反射により、回折X線ビーム33を紙面に平行な方向に拡大するためのSiの非対称反射板であり、その表面はSi(111)面である。非対称反射の反射面は(440)であり、θin=4.97°、θout=75.5°、m=11.2である。
【0041】
スリット36の幅は5μmで、幅1μmのトレンチは拡大X線ビーム35では幅11.2μmに拡大される。従って、幅5μmのスリット36を通過したX線の強度をシンチレーションカウンタ37で測定し、試料であるSi基板31を紙面と平行方向に移動して位置を調節することによって、トレンチの内部と外部とを区別してX線回折の測定を行うことができる。なお、本実施例の構成例は、ロッキングカーブの測定によりトレンチ内外の格子歪の差を測定した場合の配置を示したものである。
【0042】
(実施例2)
図4は、本発明のX線回折装置の光学系の第2の構成例を説明するための図で、40は試料として用いたSi基板であり、幅1μmのトレンチ(溝)が5μm間隔で加工されている。なお、Si基板40の表面は(100)面である。
【0043】
Si基板40にフォトンエネルギ9keVの入射X線ビーム41を入射させ、ブラッグ角θ=30.5°の(400)対称反射による回折X線ビーム42を測定する。43、44、45、及び、46は非対称反射により、回折X線ビーム42を紙面に平行及び垂直な方向に拡大するためのSiの非対称反射板であり、その表面はSi(111)面である。これらの4枚の非対称反射板のうち、43と44の非対称反射板は紙面と平行方向、45と46の非対称反射板は紙面と垂直方向に回折X線ビーム42を拡大する構成となっている。非対称反射板43〜46の反射面は何れもSi(440)面であり、θin=10.6°、θout=81.12°、m=5.37である。従って、回折X線ビーム42は縦横とも29倍に拡大されて、拡大X線ビーム47に変換される。
【0044】
本実施例では、直径10μmのピンホール48により拡大X線ビームの一部をシンチレーションカウンタ49に入射させて強度を測定している。なお、本実施例における分解能は10μm/29=0.34μmである。
【0045】
(実施例3)
図5は、本発明のX線回折装置の光学系の第3の構成例を説明するための図で、51は試料として用いたSi基板であり、幅1μmのトレンチ(溝)が5μm間隔で加工されている。なお、Si基板51の表面は(100)面である。
【0046】
Si基板51にフォトンエネルギ9keVの入射X線ビーム52を入射させ、(444)面の非対称反射による回折X線ビーム53をフレネルゾーンプレート54に透過させて得られる拡大X線ビーム55によりSi基板51の像を拡大結像させる。そして、ピンホール56を通過したX線の強度をシンチレーションカウンタ57で測定する。
【0047】
本実施例では、フレネルゾーンプレート54の焦点距離fは100mmであり、Si基板51の回折面からフレネルゾーンプレート54までの距離aは105mmとした。これにより拡大率m=20となる。また、ピンホール56の直径は10μmである。よって本実施例における分解能は10μm/20=0.50μmである。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のX線回折測定方法によれば、10倍以上のX線ビームの拡大が容易に達成できる。
【0049】
また、この方法を利用した本発明のX線回折測定装置によれば、機械加工により容易に製作可能な、幅10μmのスリット(あるいは、直径10μmのピンホール)を用いることによって位置分解能1μm以下が達成可能であり、これまで達成されなかった高分解能X線回折測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線回折測定方法の第1の構成例を説明するための図である。
【図2】本発明のX線回折測定方法の第2の構成例を説明するための図である。
【図3】本発明のX線回折装置の光学系の第1の構成例を説明するための図である。
【図4】本発明のX線回折装置の光学系第2の構成例を説明するための図である。
【図5】本発明のX線回折装置の光学系第3の構成例を説明するための図である。
【図6】非対称反射の原理を説明するための図である。
【符号の説明】
11、34、43、44、45、46、61 非対称反射板
12、62 結晶格子面
13、22、32、41、52、63 入射X線ビーム
14、25、64 出射X線ビーム
15、26、36 スリット
16、27、33、42、53 回折X線ビーム
21 測定試料
23 試料回折X線ビーム
24、54 フレネルゾーンプレート
28 拡大像
31、40、51 Si基板
35、47、55 拡大X線ビーム
37、49、57 シンチレーションカウンタ
48、56 ピンホール

Claims (2)

  1. X線回折測定装置であって、
    入力X線ビームが測定試料の入射面で回折された回折X線ビームの光路上に配置されたフレネルゾーンプレートと、
    前記フレネルゾーンプレートを透過して得られた拡大X線ビームの結像点の位置であって、前記測定試料の入射面での像が拡大結像して得られた拡大像の位置に配置され、該拡大像の一部を選別して透過させるための所定の口径を有するビーム選別手段と、
    前記ビーム選別手段により選別された前記拡大像の一部からなる拡大X線ビームのX線強度を検出するX線検出手段と
    を具え、
    ここで、前記測定試料から前記フレネルゾーンプレートまでの距離をaとし、前記フレネルゾーンプレートから前記拡大像の結像点までの距離をbとし、前記フレネルゾーンプレートの焦点距離をfとすると共に、
    前記フレネルゾーンプレートによる所定の拡大率をmとし、前記ビーム選別手段の前記所定の口径をWとし、前記測定試料の位置分解能をDとして、D=W/m、および、m=b/aの関係を満たす場合において、
    D=1μm以下の位置分解能で、かつ、該1μm以下の範囲内で該位置分解能が所定の値に設定できるように、前記拡大率mおよび前記ビーム選別手段(26,56)の口径Wを所定の値に設定したことを特徴とするX線回折測定装置。
  2. X線回折測定方法であって、
    入力X線ビームを測定試料の入射面に入射させるステップと、
    前記測定試料の入射面で回折された回折X線ビームをフレネルゾーンプレートに入射させることによって、拡大X線ビームを形成するステップと、
    前記形成された拡大X線ビームを該ビームの結像点の位置に配置された所定の口径を有するビーム選別手段に入射させることによって、該結像点の位置で前記測定試料の入射面での像を拡大結像して拡大像を形成すると共に、該拡大像からなる拡大X線ビームの一部を選別して透過させるステップと、
    前記ビーム選別手段により選別されて透過した前記拡大像の一部からなる拡大X線ビームのX線強度をX線検出手段により検出するステップと
    を具え、
    ここで、前記測定試料から前記フレネルゾーンプレートまでの距離をaとし、前記フレネルゾーンプレートから前記拡大像の結像点までの距離をbとし、前記フレネルゾーンプレートの焦点距離をfとすると共に、
    前記フレネルゾーンプレートによる所定の拡大率をmとし、前記ビーム選別手段の前記所定の口径をWとし、前記測定試料の位置分解能をDとして、D=W/m、および、m=b/aの関係を満たす場合において、
    D=1μm以下の位置分解能で、かつ、該1μm以下の範囲内で該位置分解能が所定の値に設定できるように、前記拡大率mおよび前記ビーム選別手段(26,56)の口径Wを所定の値に設定したことを特徴とするX線回折測定方法。
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