JP3978348B2 - 光ディスク装置及び光ピックアップの移動制御方法 - Google Patents
光ディスク装置及び光ピックアップの移動制御方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクを記録媒体として情報を記録、または、再生する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク装置の分野では、再生専用のCDフォーマットに加え、追記記録可能なCD−R、繰り返し記録再生可能なCD−RW、CDに対して約7倍の高密度再生を実現するDVD−ROM、その追記記録可能なDVD−R、さらには、繰り返し記録再生可能なDVD−RAMなど様々な光ディスク装置がある。このような光ディスク装置においては、光ディスクの情報記録面に対してレーザー光の光スポットを照射して情報の記録再生を行い、光ディスクの半径方向の各トラックに対する光スポットの位置決めは、アクチュエータによる対物レンズ位置の制御(以下、トラッキング制御という)と、該アクチュエータが搭載されたピックアップの送り位置の制御(以下、送り制御という)とで行っている。CDからDVDへの移行による狭トラック化に伴い、アクチュエータの対物レンズ光軸とピックアップのレーザー光軸の位置合せ精度は高精度化が要求され、CDの場合は±0.6mmであるのに対し、DVD−ROMでは±0.3mmが必要とされている。
光ディスクに情報記録を行うために、レーザー光スポットによる発熱を利用しディスク面に相変化を起こして記録を行うDVD−RAMでは、ガウス分布をしているレーザー光スポットの位置決め精度を厳しくした状態で光量を確保する必要があり、アクチュエータの対物レンズの光軸と光ピックアップのレーザー光軸の位置決め精度は±0.1mmまで抑える必要がある。該位置決め精度を実現するために、光ピックアップの送り機構として、モータ自身が、微小な回転ステップから大きな回転ステップまでを自由に選択できるステッピングモータでスクリューネジを回転させる機構を用い、これによって光ピックアップの位置制御を行うようにしている。
ステッピングモータを用いた光ピックアップの送り機構に要求される特性としては、ランダムアクセス時に光ピックアップを速やかに、かつ、支障なく移動させられることと、移動後の位置決めを正確に行えることである。DVD−ROMでは、ランダムアクセスタイム略90ms、アクチュエータの対物レンズの光軸と光ピックアップのレーザー光軸の位置決め精度±0.3mmを実現し、また、DVD−RAMでは、ステッピングモータに取り付けたスクリューネジのピッチを細分化することで位置決め精度±0.1mmに対応するとともに、ステッピングモータの回転ステップを大きくし、かつ、駆動電流を増大させることで、ランダムアクセス時の光ピックアップの速やかな移動を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、光ディスク装置において光ピックアップ移動用モータとしてステッピングモータを用いた場合には、モータで駆動すべき全負荷として、光ピックアップ移動時に予想される最大負荷値にさらに十分なマージン負荷を加えた値を見込み、該ステッピングモータの駆動トルクを、これに対応できるような値に設定していた。ステッピングモータ側からみた光ピックアップの移動負荷としては、光ピックアップを支持するシャフトとの間に生じる摺動抵抗や、ステッピングモータと光ピックアップを勘合する部品の間に生じる摺動抵抗などがあり、これらは、光ピックアップに作用する重力、各部品の経時劣化、周辺温度・湿度等使用環境などの影響を受ける。
最近のノートパソコンの普及に伴い、これに搭載される光ディスク装置には、より一層の薄型化や消費電力低減化等が要求され、光ピックアップを移動させるステッピングモータに対しても付随的に、薄型構成であることに加えて、光ピックアップの移動負荷の変動にも確実に対応できることを前提に低消費電力であることが要求されるようになっている。ステッピングモータの低消費電力化に関連する技術としては、例えば、特開平11―306701号公報に記載されたものがあるが、該公報記載技術は、検出手段等が装置コストを増大させるおそれがある。なお、該公報には、温度環境の変化や機構部品の経時劣化等の影響も考慮した光ピックアップの移動負荷の変動に応じステッピングモータの電流を制御する技術として、ステッピングモータを駆動するためのパルス数と光ディスクのトラックを横切った本数とを比較してステッピングモータの同期はずれを検出し、該同期はずれを直すようにステッピングモータの駆動電流を補正する技術が記載されている。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、光ディスク装置において、装置コストの増大を抑えた構成下で、消費電力を低減化でき、また、光ピックアップの摺動抵抗等移動時の負荷の変動に対しても駆動トルク変化で対応し、該光ピックアップの所定の移動を確保できるようにすることである。
本発明の目的は、かかる課題点を解決できる技術の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題点を解決するために、本発明では、基本的には、光ピックアップを移動させるモータの駆動電流または駆動電圧をサンプリングし、該サンプリング信号の変化を光ピックアップの移動時負荷の変動として検出し、上記駆動電流または駆動電圧を該負荷変動に対応させて制御する。また、該サンプリング信号の変化は、第1の時点におけるサンプリング信号と第2の時点におけるサンプリング信号とを比較してサンプリング信号相互間の差から求める。また、該サンプリング信号の比較は、駆動パルス単位で行う。具体的には、光ディスク装置として、(1)光ピックアップを光ディスクの略半径方向に移動させるための送り機構を駆動するステッピングモータと、該ステッピングモータを駆動するモータ駆動回路と、該モータ駆動回路から出力されるステッピングパルスを検出する検出部と、該検出したステッピングパルスをサンプリングしステッピングパルス単位でサンプリング信号を形成するとともに、該サンプリング信号を隣り合うステッピングパルス間で比較し、該比較結果に基づく制御信号を形成して出力し、該制御信号により上記モータ駆動回路を制御して、上記ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を、該隣り合うステッピングパルス間におけるサンプリング信号の変化量が、予め設定された値未満となるように制御する制御回路とを備え、上記制御されたピーク値またはパルス数の上記ステッピングパルスにより上記ステッピングモータを駆動し、上記送り機構を介して上記光ピックアップの移動を制御する構成とする。(2)光ピックアップを光ディスクの略半径方向に移動させるための送り機構を駆動するステッピングモータと、該ステッピングモータを駆動するモータ駆動回路と、該モータ駆動回路から出力されるステッピングパルスを検出する検出部と、該検出したステッピングパルスをサンプリングしステッピングパルス単位でサンプリング信号を形成するサンプリング回路と、該サンプリング信号を記憶するメモリと、該メモリから読み出されたサンプリング信号と上記サンプリング回路からリアルタイムで出力されるサンプリング信号とを、隣り合うステッピングパルス間で比較し、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上の場合は、上記ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を増大させる制御信号を形成し、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満の場合は、該ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を減少させる制御信号を形成して出力する比較回路と、該制御信号により上記モータ駆動回路を制御して、上記ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を、上記両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満となるように制御するステッピングモータ制御回路とを備え、上記制御されたピーク値またはパルス数の上記ステッピングパルスにより上記ステッピングモータを駆動し、上記送り機構を介して上記光ピックアップの移動を制御する構成とする。(3)上記(1)において、上記制御回路として、上記比較の結果、上記両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上の場合は、上記ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を増大させる制御信号を形成し、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満の場合は、該ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を減少させる制御信号を形成する構成を備えたものとする。(4)光ピックアップを光ディスクの略半径方向に移動させるモータと、該モータを駆動するモータ駆動回路と、該モータ駆動回路から出力される該モータの駆動電流または駆動電圧をサンプリングしてサンプリング信号を形成するサンプリング回路と、隣り合うパルス状の駆動電流間または駆動電圧間におけるサンプリング信号の差異が、予め設定された値以上か否かを判別し、該判別の結果、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上の場合は、上記駆動電流または駆動電圧を増大させる制御信号を形成し、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満の場合は、該駆動電流または駆動電圧を減少させる制御信号を形成して出力し、該制御信号により該モータ駆動回路を制御して上記駆動電流または駆動電圧を制御する制御回路とを備え、上記制御された上記駆動電流または駆動電圧により上記モータを駆動し、上記光ピックアップの移動を制御する構成とする。また、光ディスク装置における光ピックアップの移動制御方法として、(5)光ピックアップを光ディスクの略半径方向に移動させるモータのパルス状の駆動電流または駆動電圧を、該パルス状の 駆動電流または駆動電圧単位でサンプリングして、サンプリング信号を形成するステップと、該サンプリング信号の比較を、隣り合うパルス状の駆動電流間または駆動電圧間で行い、該サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上か否かを判別するステップと、該判別結果に基づく制御信号を形成するステップと、該形成した制御信号により、上記パルス状の駆動電流または駆動電圧を制御し、該駆動電流または駆動電圧によるサンプリング信号間の差異が、上記予め設定された値未満となるようにするステップと、該制御されたパルス状の駆動電流または駆動電圧により上記モータを駆動するステップとを備え、上記光ピックアップの移動を制御する。(6)光ピックアップを光ディスクの略半径方向に移動させるステッピングモータの駆動パルスを検出するステップと、該検出した駆動パルスをサンプリングし、該駆動パルス単位でサンプリング信号を形成するステップと、該サンプリング信号を、隣り合う駆動パルス間で比較し、該サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上か否かを判別するステップと、該判別の結果、該サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上の場合は、上記駆動パルスのピーク値またはパルス数を増大させる制御信号を形成し、また、該サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満の場合は、該駆動パルスのピーク値またはパルス数を減少させる制御信号を形成するステップと、該形成した制御信号により、上記駆動パルスのピーク値またはパルス数を制御し、該駆動パルスによるサンプリング信号間の差異が、上記予め設定された値未満となるようにするステップと、該制御された駆動パルスで上記ステッピングモータを駆動するステップとを備え、上記光ピックアップの移動を制御する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例につき、図面を用いて説明する。
図1〜図12は、本発明の実施例の説明図である。図1は本発明の実施例としての光ディスク装置の構成例図、図2はステッピングモータの制御系の構成例図、図3は図1の光ディスク装置の光ピックアップ送り機構部の構成例図、図4は光ピックアップの移動に用いるステッピングモータの動作原理の説明図、図5はステッピングモータの特性例図、図6〜図11はステッピングモータの駆動電流波形の説明図、図12はステッピングモータの第1の制御例を示すフロー図、図13はステッピングモータの第2の制御例を示すフロー図、図14はステッピングモータの第3の制御例を示すフロー図である。
図1において、1は情報信号の記録媒体としての光ディスク、2は該光ディスクを回転させるディスクモータ、3は、光ディスクに対し情報信号の記録、再生のいずれか一方または両方を行う光ピックアップ、5は、該光ピックアップ3をアクセスのために上記光ディスク1の半径方向に移動させるステッピングモータ、6は、該ステッピングモータ5に駆動入力を供給して該ステッピングモータ5を駆動するステッピングモータ駆動回路、7は、該ステッピングモータ駆動回路6を制御するステッピングモータ制御回路、8は、ステッピングモータ駆動回路6の出力に基づいてサンプリング信号を形成し該サンプリング信号を処理して上記ステッピングモータ5の駆動入力(=ステッピングモータ駆動回路6の出力)を制御する制御信号を形成するためのサンプリング信号形成・処理部、9は、該サンプリング信号形成・処理部8を含み、ディスク装置全体の制御を行うシステムコントローラ、10は、表面にリード部(ねじ)が設けられ、上記ステッピングモータ5により回転され、該回転により上記光ピックアップ3を、上記アクセス動作のために上記光ディスク1の半径方向に移動させる送り機構としてのスクリュー、11は、上記ディスクモータ2を駆動するディスクモータ駆動回路、12は、該ディスクモータ駆動回路11を制御するディスクモータ制御回路、13は、光ピックアップ3のトラッキング制御やフォーカス制御のためのアクチュエータ(図示なし)を制御するアクチュエータ制御駆動回路、14は、光ディスク1に対し上記光ピックアップ3で記録する信号(記録信号)の処理と該光ディスク1から該光ピックアップ3で再生した信号(再生信号)の処理を行う記録・再生信号処理回路、17は上記処理前の記録信号の入力端子、18は上記処理後の再生信号の出力端子である。上記アクチュエータは、トラッキング制御時やフォーカス制御時に、光ピックアップ3内において対物レンズの位置や姿勢を変える。本構成の光ディスク装置の信号記録時の動作は、例えば次のようになる。すなわち、上記ディスクモータ2により上記光ディスク1が所定の回転数で回転された状態において、上記端子17から入力された記録信号は、上記記録・再生信号処理装置14で増幅や圧縮等の信号処理がされた後、上記光ピックアップ3に入力され、該光ピックアップ3内で発光ダイオードによりレーザー光の光信号に変換されて対物レンズ(図示なし)から出射される。該出射されたレーザー光は、上記ディスク1の情報記録面に照射され所定のトラックに沿いデータとして記録される。このとき、上記光ピックアップ3は、上記ステッピングモータ5で駆動される送り機構により、ディスク1の略半径方向に所定の速度で移動される。ステッピングモータ5は、システムコントローラ9中のサンプリング信号形成・処理部8から出力される制御信号に基づき制御された状態で、光ピックアップ3の所定の位置や距離等の送り仕様を満足するように、ステッピングモータ駆動回路6により所定のトルク及び回転速度で回転駆動される。このとき、該光ピックアップ3は、上記アクチュエータ制御駆動回路により駆動され、対物レンズが光ディスクの情報記録面に対し所定の位置及び姿勢となるようにフォーカス制御されるとともに、記録トラックからはずれないようにトラッキング制御される。また、信号再生時の動作としては、例えば、次のようになる。すなわち、上記ディスクモータ2により上記光ディスク1が所定の回転数で回転された状態において、該光ディスク1の情報記録面に対し、上記光ピックアップ3から対物レンズを介してレーザー光が照射され、記録情報に対応した反射レーザー光が該光ピックアップ3の受光部に入射される。該受光部ではこれが電気信号(再生信号)に変換され、該電気信号は上記記録・再生信号処理回路14に入力される。該記録・再生信号処理回路14では、該再生信号は増幅処理や復調処理などを施され、端子18から出力される。このときも、光ピックアップ3は、上記記録動作の場合と同様、上記ステッピングモータ5で駆動される送り機構により、ディスク1の略半径方向に所定の速度で移動される。該ステッピングモータ5は、システムコントローラ9中のサンプリング信号形成・処理部8から出力される制御信号に基づき制御されるステッピングモータ駆動回路6の出力により、所定のトルク及び回転速度で回転駆動される。このとき、光ピックアップ3は、上記記録動作時と同様、上記アクチュエータ制御駆動回路により駆動され、対物レンズが光ディスクの情報記録面に対し所定の位置及び姿勢となるようにフォーカス制御されるとともに、記録トラックからはずれないようにトラッキング制御される。
【0006】
図2はステッピングモータ5の制御系の構成例を示す。
図2において、5はステッピングモータ、6はステッピングモータ駆動回路、7はステッピングモータ制御回路、8は、システムコントローラ9内のサンプリング信号形成・処理部、20はステッピングモータ駆動回路6の出力電流すなわちステッピングモータ5の駆動電流を検出するための検出抵抗、21は、検出抵抗20で検出した検出信号を増幅する増幅回路、22は、該増幅された検出信号に基づき上記ステッピングモータ5の駆動電流に対応するサンプリング信号を形成するサンプリング回路、23はサンプリング信号を記憶するメモリ、24は、メモリ23に記憶されその後読み出された第1のサンプリング信号のレベルと、上記サンプリング回路22からリアルタイムで出力されて来る第2のサンプリング信号のレベルとを比較して、該比較の結果から制御信号を形成して出力する比較回路である。上記サンプリング回路22では、上記増幅された検出信号に基づきデジタル化されたサンプリング信号を形成する。すなわち、入力される増幅された検出信号を、ステッピングパルスの周波数の整数倍例えば十〜数十倍の周波数でサンプリングし、該サンプリング結果をステッピングパルス単位で平均化し、該平均値をADコンバータ等によりA/D変換してデジタル化し、ステッピングパルス単位のデジタルサンプリング信号を形成する。上記メモリ23には該デジタル化されたサンプリング信号が記憶され、上記比較回路24では該メモリ23から読み出されるデジタル化された第1のサンプリング信号と上記サンプリング回路22からリアルタイムで出力されるデジタル化された第2のサンプリング信号とが比較される。該第1、第2のサンプリング信号の比較は、ステッピングパルス単位で、かつ、隣り合うステッピングパルス間で行われる。該比較の結果に基づき形成されて出力される制御信号は、ステッピングモータ制御回路7に入力される。該制御信号は、上記サンプリング信号の比較の結果、サンプリング信号間の差異が所定値以上の場合に、該比較の都度すなわちステッピングパルス単位で形成される。該ステッピングモータ制御回路7では、上記比較回路24から出力される上記制御信号によりステッピングモータ駆動回路6を制御し、ステッピングモータ5が、光ピックアップ3の移動負荷に対応して変化可能なトルクを発生するようにし、光ピックアップが所定の移動を達成できるようにする。上記比較回路24における比較の結果、例えば、第2のサンプリング信号のレベルが、時間的に先行する第1のサンプリング信号のレベルよりも高い場合は、光ピックアップ3の移動時の摺動抵抗等移動負荷が増大したためにステッピングモータ5の第2のステッピングパルス値が第1のステッピングパルス値よりも上昇したためであるとして、該光ピックアップ3の移動負荷の増大に対応してステッピングパルス値を該第2のステッピングパルス値以上にしてモータトルクを増大させ、光ピックアップ3の所定の移動を確保できるようにする。なお、ステッピングモータ5の入力は、上記のように駆動電流で検出してもよいし、駆動電圧で検出してもよい。また検出は、上記検出抵抗20以外の手段で行ってもよい。また、光ピックアップ3の移動時の移動負荷に対応したステッピングモータ5の入力制御としては、上記のようにステッピングパルスのレベルを増減させる制御の他、ステッピングパルス数を増やしたり減らしたりする制御もある。該ステッピングパルス値制御、該ステッピングパルス数制御のいずれか一方を用いてもよいし、両方を用いてもよい。
【0007】
図3は、図1の光ディスク装置の光ピックアップ送り機構部の構成例である。
図3において、2はディスクモータ、3は光ピックアップ、4はラック保持部、5はステッピングモータ、10はスクリュー、16は与圧ばね、40はシャフトである。ラック保持部4は、光ピックアップ3と一体状に取付けられ、内部のラック(図示なし)がスクリュー10のリード部(ねじ)と噛合う構成とされている。スクリュー10の回転によって、該ラック保持部4は、光ピックアップ3とともに上記スクリュー10の軸方向すなわち光ディスクの略半径方向に移動される。ラック保持部4内のラックがスクリュー10と噛み合って構成される噛合い部は、上記与圧ばね16によって付勢され、該ラック保持部4または内部のラックが装置への急激な衝撃を受けた場合や、急速に加速された場合などにも、スクリュー10とラックとの噛合いが外れること(歯飛び)がないようにされている。本実施例構成では、ラック保持部4とスクリュー10との間隔が小さくなると上記与圧ばね16による付勢力が増大し、反対に該間隔が大きくなると、該付勢力は減少する。光ピックアップ3が移動される際に生じる摺動抵抗は、主に上記ラック保持部4の噛合い部における上記スクリュー10のリード部との接触状態によって変化し、該接触状態は与圧ばね16の付勢力の影響も受ける。さらに、該接触状態は、光ディスク装置が使用される周囲環境の温度や、噛合い部へのほこりや磨耗粉など異物の侵入の有無などによっても変化し、摺動抵抗は、低い温度下や、該異物が侵入した場合に大きくなる傾向にある。反対に、異物の侵入がない状態で、周囲温度が上昇した場合には、摺動抵抗は減少する方向にある。かかる摺動抵抗の増減は、上記ステッピングモータからみた負荷の増減となる。本発明では、かかる光ピックアップ3の移動負荷の増減に対応させて、ステッピングモータ5の入力を増大または減少させ、負荷に対しマージンの少ないトルクで上記光ピックアップ3の移動を可能にし、該モータや駆動用回路における消費電力の低減化を図る。ステッピングモータ5の入力制御の内容は、ステッピングパルスのレベル補正や、ステッピングパルスのパルス数補正などであり、これらのいずれかまたは組合せた制御を行う。
【0008】
図4は上記ステッピングモータ5の動作原理の説明図である。
図4において、L1〜L4は固定子コイル、M1〜M4は固定子コア、50は磁石ロータである。固定子コイルL1に電流が通電されると、固定子コアM1が励磁され該固定子コアM1の先端部にS極が発生し、磁石ロータ50のN極と引き合う。これによって、該磁石ロータ50は図示の位置から時計周りの方向に略90度回転する。次に、固定子コイルL2に電流通電されると、固定子コアM2が励磁され該固定子コアM2の先端部にS極が発生し、磁石ロータ50のN極と引き合う。これによって、該磁石ロータ50はさらに時計周りの方向に略90度回転する。次に、固定子コイルL3に電流が通電されると、固定子コアM3が励磁され該固定子コアM3の先端部にS極が発生し、磁石ロータ50のN極と引き合う。これによって、該磁石ロータ50はさらに時計周りの方向に略90度回転する。続いて、固定子コイルL4に通電されると、固定子コアM4が励磁され該固定子コアM4の先端部にS極が発生し、磁石ロータ50のN極と引き合う。これによって、該磁石ロータ50はさらに時計周りの方向に略90度回転する。すなわち、上記のように固定子コイルL1〜L4に順次通電されることにより、磁石ロータ50は1回転する。固定子コイルL1〜L4への順次通電を繰返すと、該磁石ロータ50はこれに付随して回転する。
【0009】
図5は、ステッピングモータ5の特性例を示す図で、ステッピングモータ5において、固定子コイルに通電するコイル電流の値とこれによって発生するトルクとの関係を示す。ステッピングモータ5の固定子コイルL1〜L4への通電電流を大きくすることによって、固定子コアM1〜M4は、より一層強く励磁され、該固定子コアM1〜M4それぞれの先端部には強いS極が発生する。このため、磁石ロータ50にはより一層高いトルクが生じ、光ピックアップ3の移動負荷に打ち勝って該光ピックアップ3を移動させる。図5において、固定子コイルに通電するコイル電流値をI(a)とすると、負荷値F(a)に等しいトルクを発生できるため、光ピックアップ3の移動負荷値がF(a)のときは、コイル電流値をI(a)以上とすることで、光ピックアップ3の移動動作が可能となる。固定子コイルに通電するコイル電流値をI(b)とすると、負荷値F(b)に等しいトルクを発生できるため、光ピックアップ3の移動負荷値がF(b)のときは、コイル電流値をI(b)以上とすることで、光ピックアップ3の移動動作が可能となる。固定子コイルに通電するコイル電流値をI(c)とすると、負荷値F(c)に等しいトルクを発生できるため、光ピックアップ3の移動負荷値がF(c)のときは、コイル電流値をI(c)以上とすることで、光ピックアップ3の移動動作が可能となる。また、例えば、環境温度の低下などによって光ピックアップ3のラック保持部4の噛合い部における摺動抵抗の増大により該光ピックアップ3の移動負荷値が増大し上記F(b)からF(c)となったときは、コイル電流値をI(c)以上とすることで、光ピックアップ3の移動動作が可能となる。上記摺動抵抗はラック保持部4の噛合い部における磨耗などによっても増大する。また、反対に、例えば、環境温度の上昇などによって光ピックアップ3のラック保持部4の噛合い部における摺動抵抗の減少により該光ピックアップ3の移動負荷値が低下し上記F(b)からF(a)となったときは、コイル電流値をI(a)以上とすることで、光ピックアップ3の移動動作が可能となる。
【0010】
以下、ステッピングモータ5の駆動入力波形につき説明する。
図6〜図11はステッピングモータ5の駆動電流(ステッピングパルス)波形の説明図である。図6は、ステッピングモータ5が光ピックアップ3をA位置からB位置までスムーズに移動させた場合の駆動電流波形、図7は、A位置とB位置との間に光ピックアップ3の移動負荷が増大する点が存在する場合の駆動電流波形の変化状態の説明図、図8は、A位置とB位置との間に光ピックアップ3の移動負荷が増大する点が存在する場合、該負荷増大を検出した時点以降の電流値を増大させた場合の駆動電流波形、図9は、A位置とB位置との間に光ピックアップ3の移動負荷の増大位置及び増大量が予め検出されている場合に、A位置の時点からB位置の時点までの電流値を全駆動パルスにつき増大させて駆動する場合の駆動電流波形、図10は、図9の場合と同様、A位置とB位置との間において光ピックアップ3の移動負荷の増大が予め検出されている場合に、該検出された負荷増大位置を含む前後位置の時点の電流値を増大させて駆動する場合の駆動電流波形、図11は、A位置とB位置との間に光ピックアップ3の移動負荷が増大する点が存在し、これに起因してステッピングモータ5の回転の総数が所定値よりも減少してしまう場合に、駆動パルス数を追加し回転の不足数を補い回転総数が所定数になるようにした場合の駆動電流波形である。
【0011】
図6において、Aは光ピックアップ3の移動開始点、Bは光ピックアップ3の移動終了点である。例えば、光ピックアップ3の移動負荷に所定値以上の増大や減少がない場合は、ステッピングモータ5の駆動電流にもほとんど変化がなく、図2の検出抵抗20によっても駆動電流の変化は検出されない。このため、図2のサンプリング信号形成・処理部8内のサンプリング回路22において駆動パルス(ステッピングパルス)単位で形成されるサンプリング信号も、駆動パルス(ステッピングパルス)間での変化がほとんどなく、比較回路24からも該駆動パルス(ステッピングパルス)を変える制御信号は出力されず、ステッピングモータ5は、図示のような電流値が略一定の駆動パルス(ステッピングパルス)で駆動され、光ピックアップ3は、該ステッピングモータ5の駆動力によりA位置からB位置まで移動される。なお、本駆動電流波形は、図4のステッピングモータ5の固定子コイルL1、L3に通電されるステッピングパルスの波形である。固定子コイルL2、L4には、これとは位相が90゜ずれたものが通電される。
【0012】
図7において、P1は、A位置とB位置との間における光ピックアップ3の移動負荷の増大によってピーク値が増大つまりパルスレベルが増大した駆動パルス(ステッピングパルス)であって、該ピーク値は他の駆動パルスよりも△iだけ高くなっている。この場合、図2の検出抵抗20により該変化した駆動電流に対応した検出信号が発生し、これが図2のサンプリング信号形成・処理部8に入力される。該サンプリング信号形成・処理部8では、該検出信号は、増幅回路21で増幅され、サンプリング回路22で駆動パルス(ステッピングパルス)単位でサンプリング処理、平均化演算処理及びデジタル化処理をされてサンプリング信号が形成され、さらに、比較回路24において、メモリ23から読み出された先行駆動パルス(ステッピングパルス)のサンプリング信号と比較され、該比較回路24から、該比較の結果として、少なくとも該駆動パルス(ステッピングパルス)P1以降の駆動パルスのピーク値を増大させる制御信号が出力される。該制御信号によってステッピングモータ制御回路7がステッピングモータ駆動回路6を制御し、移動負荷に対応してピーク値を増大させた駆動パルスが上記駆動パルス(ステッピングパルス)P1以降に、ステッピングモータ5に供給されるようにする。図6の駆動電流波形は、上記制御が行われる前の波形であり、上記駆動パルス(ステッピングパルス)P1以降の、上記制御された駆動パルス波形は示されていない。
【0013】
図8は、負荷増大を検出した時点以降の電流値を増大させた場合の駆動電流波形を示す。
図8において、P2は、A位置とB位置との間における光ピックアップ3の移動負荷の増大によってピーク値が増大した1個の駆動パルス(ステッピングパルス)、P2及びP3は、該駆動パルス(ステッピングパルス)P2以降の全駆動パルスであって、上記図2の制御系によってピーク値が増大するように制御された駆動パルスを示す。図2の制御系において、検出抵抗20により、該ピーク値が増大した駆動パルスに対応した検出信号が発生し、これがサンプリング信号形成・処理部8に入力される。該サンプリング信号形成・処理部8では、該検出信号は、増幅回路21で増幅され、サンプリング回路22で駆動パルス(ステッピングパルス)単位でサンプリング処理、平均化演算処理及びデジタル化処理されてサンプリング信号として形成され、さらに、比較回路24において、メモリ23から読み出された先行駆動パルス(ステッピングパルス)(駆動パルスP2に隣接しかつ時間的に先行する駆動パルス)のサンプリング信号と比較され、該比較回路24から、該比較の結果として、少なくとも該駆動パルス(ステッピングパルス)P2以降の駆動パルスのピーク値を増大させる制御信号が出力される。該制御信号によってステッピングモータ制御回路7を制御し、ステッピングモータ駆動回路6から、移動負荷に対応してピーク値が増大した駆動パルスP3及びP4を、上記駆動パルス(ステッピングパルス)P2以降にステッピングモータ5に供給する。上記駆動パルスP3及びP4におけるピーク値の増大化は、例えば、ステッピングモータ制御回路により駆動電圧を1段階または複数段階アップするようにして行うことができる。A位置とB位置との間において光ピックアップ3の移動負荷の増大点が予め検出されている場合にも、上記と同様の制御が行われる。
【0014】
図9は、A位置とB位置との間において光ピックアップ3の移動負荷の増大位置及び増大量が予め検出されている場合に、A位置の時点からB位置の時点までの全駆動パルスのピーク値を増大させる場合のステッピングモータ5の駆動電流波形を示す。本場合は、例えば、光ピックアップ3をA位置からB位置まで複数回にわたって移動させる場合、1回目の移動において検出された該光ピックアップ3の移動負荷の増大位置及び増大量の情報を、2回目の移動時に利用して、A位置の時点からB位置の時点までの全駆動パルスのピーク値を増大させる。駆動電流の検出、サンプリング信号の形成、比較、制御信号の形成等は上記図8の場合と同様である。
【0015】
図10は、図9の場合と同様、A位置とB位置との間において光ピックアップ3の移動負荷の増大が予め検出されている場合であって、該検出された負荷増大位置を含むその前後の位置の時点の駆動パルスのピーク値を増大させる場合である。本場合も、例えば、光ピックアップ3をA位置からB位置まで複数回にわたって移動させる場合、1回目の移動において検出された該光ピックアップ3の移動負荷の増大位置及び増大量の情報を、2回目の移動時に利用し、負荷増大に対応したタイミングの駆動パルスを含むその前後の駆動パルス(P5、P6)のピーク値を増大させる。駆動電流の検出、サンプリング信号の形成と比較、制御信号の形成等は上記図8の場合と同様である。
【0016】
図11は、光ピックアップ3の移動負荷の増大によりステッピングモータ5の回転が妨げられ、回転の総数が所定値よりも減少してしまうとき、駆動パルス数を追加してこれを補い、ステッピングモータ5を所定の回転総数とし、光ピックアップ3がA位置からB位置まで移動できるようにする場合の駆動電流波形である。図11において、P7は光ピックアップ3の移動負荷の増大によりピーク値の増大した駆動パルス、P8は、ステッピングモータ5の回転総数確保のために、図2の制御系により追加される駆動パルスである。本制御を行う場合、上記図2の制御系では、サンプリング信号形成・処理部8内の比較回路24では、検出抵抗20で検出された検出信号に対応した制御信号として、上記駆動パルスP8を追加するようにステッピングモータ制御回路7を制御する信号が形成されて出力される。
【0017】
図12は、ステッピングモータの第1の制御例を示すフロー図で、上記図2の制御系において、例えば、上記図8または図9に示すステッピングモータの駆動電流波形を形成するときの制御手順例を示す図である。
図12において、
(1)サンプリング信号形成・処理部8は、予め設定(初期設定)された駆動電流と回転数をステッピングモータ制御回路7に対して指示し、該ステッピングモータ制御回路7はステッピングモータ駆動回路6を制御して、該初期設定された駆動電流をステッピングモータ5に供給させる(ステップS1)。
(2)上記予め設定された電流値の駆動パルス(ステッピングパルス)でステッピングモータ5を回転駆動し、光ピックアップ3を移動開始させるとともに、該ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)に対応する信号を検出抵抗20により検出し、該検出信号に基づくサンプリングを行い、該サンプリング結果の平均化演算を行い、該平均値をA/D変換し、デジタル化されたサンプリング信号を形成し、メモリ23に記憶する(ステップS2)。
(3)上記メモリ23から読み出されたサンプリング信号とサンプリング回路22からリアルタイムで出力されて来るサンプリング信号との比較を行う(ステップS3)。
(4)該比較の結果、両サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)がないときは、フラグ「1」を立て(ステップS4)、
(5)ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を、上記予め設定した値よりも1段階減らす(ステップS5)。該ピーク値を減らした駆動パルスで上記ステッピングモータ5の駆動を続行し、光ピックアップ3の移動を続行させるとともに、再び、サンプリング信号の形成、比較を行い、比較の結果、サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)がないときは、ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を、さらに1段階減らす。これを繰り返して、光ピックアップの移動を確保可能な必要最小限の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を探し、該ピーク値に収斂させる。
(6)上記ステップS3での比較の結果、両サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)があるときは、上記ステップS4でフラグ「1」が立てられ、上記ステップS5で電流値が初期設定値よりも1段階またはそれよりもさらに低減された経緯があるか否かを判定し(ステップS6)、
(7)該判定の結果、上記経緯があるとされた場合は、ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を1段階増やす(ステップS7)。
(8)上記判定の結果、上記経緯がないとされた場合は、ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を初期設定値よりも1段階増やす(ステップS8)。該ピーク値を増やした駆動パルスで上記ステッピングモータ5の駆動を続行し、光ピックアップ3の移動を続行させるとともに、再び、サンプリング信号の形成、比較を行い、比較の結果、サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)があるときは、ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を、さらに1段階増やす。これを繰り返して、光ピックアップの移動を確保可能な必要最小限の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を探し、該ピーク値に収斂させる。
【0018】
図13は、ステッピングモータ5の第2の制御例を示すフロー図で、上記図2の制御系において、例えば、上記図10に示す駆動電流波形を形成するときの制御手順例を示す図である。
図13において、
(1)サンプリング信号形成・処理部8は、ステッピングモータ制御回路7に対し、予め設定(初期設定)された駆動電流と回転数とを指示し、該ステッピングモータ制御回路7は、該初期設定された駆動電流を、ステッピングモータ駆動回路6からステッピングモータ5に供給させる(ステップS1)。
(2)上記初期設定された電流値(ピーク値)の駆動パルス(ステッピングパルス)でステッピングモータ5を回転駆動し、光ピックアップ3に移動を開始させるとともに、該ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)に対応する信号を検出抵抗20によって検出し、該検出信号に基づくサンプリングを行い、該サンプリング結果の平均値を求める演算を行い、該求めた平均値をA/D変換して、デジタル化されたサンプリング信号を形成し、メモリ23に記憶する(ステップS2)。
(3)上記メモリ23から読み出されたサンプリング信号とサンプリング回路22からリアルタイムで出力されて来るサンプリング信号とを比較する(ステップS3a)。
(4)該比較の結果、両サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)がないときは、フラグ「1」を立て(ステップS4)、
(5)ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を、上記初期設定値よりも1段階減らす(ステップS5)。該減らしたピーク値の駆動パルスで上記ステッピングモータ5の駆動を続行し、光ピックアップ3に移動を続けさせるとともに、再び、サンプリング信号の形成(ステップS2)、比較を行い(ステップS3a)、比較の結果、サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)がないときは、ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を、さらに1段階減らす(初期設定値からみると2段階減らす)。これを繰り返して、光ピックアップの移動を確保可能な必要最小限の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を探し、ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)を、該ピーク値のパルスに収斂させる。
(6)上記ステップS3aでの比較の結果、両サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)があるときは、該サンプリング信号が対応する駆動パルスを、負荷増大に対応したタイミングの駆動パルスとしてその位置を記憶する(ステップS3b)。
(7)上記ステップS4でフラグ「1」が立てられ、上記ステップS5で電流値が初期設定値よりも1段階またはそれよりもさらに低減された経緯があるか否かを判定し(ステップS6)、
(8)該判定の結果、上記経緯があるとされた場合は、上記ステップS3bで記憶した駆動パルスを含むその前後の駆動パルス(図10におけるP5、P6)のピーク値を1段階増やす(ステップS7)。
(9)上記判定の結果、上記経緯がないとされた場合は、上記ステップS3bで記憶した駆動パルスを含むその前後の駆動パルス(図10におけるP5、P6)のピーク値を初期設定値よりも1段階増やす(ステップS8)。該ピーク値を増やした駆動パルスで上記ステッピングモータ5の駆動を続行し、光ピックアップ3の移動を続行させるとともに、再び、サンプリング信号の形成、比較を行い、比較の結果、サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)があるときは、上記ステップS3bで記憶した駆動パルスを含むその前後の駆動パルス(図10におけるP5、P6)のピーク値をさらに1段階増やす。これを繰り返して、光ピックアップの移動を確保可能な必要最小限の駆動パルス(ステッピングパルス)のピーク値を探し、該ピーク値に収斂させる。
【0019】
図14は、ステッピングモータ5の第3の制御例を示すフロー図で、上記図2の制御系において、例えば、上記図11に示す駆動電流波形を形成するときの制御手順例を示す図である。
図14において、
(1)サンプリング信号形成・処理部8は、ステッピングモータ制御回路7に対し、予め設定(初期設定)された駆動電流と回転総数mとを指示し、該ステッピングモータ制御回路7は、該初期設定された駆動電流を、ステッピングモータ駆動回路6からステッピングモータ5に供給させる(ステップS1)。
(2)上記初期設定された電流値(ピーク値)の駆動パルス(ステッピングパルス)でステッピングモータ5を回転駆動し光ピックアップ3に移動を開始させるとともに、該ステッピングモータ5の駆動パルス(ステッピングパルス)に対応する信号を検出抵抗20によって検出し、該検出信号に基づくサンプリングを行い、該サンプリング結果の平均値を求める演算を行い、該求めた平均値をA/D変換して、デジタル化されたサンプリング信号を形成し、メモリ23に記憶する。また、ステッピングモータ5の回転総数nをカウントする(ステップS2)。
(3)ステッピングモータ5のカウントした回転総数nと初期設定した回転総数mとを比較する(ステップS3)。
(4)該回転総数の比較の結果、m=nの場合は、光ピックアップ3の移動を終了させる(ステップS4)。
(5)該回転総数の比較の結果、n<mの場合は、上記メモリ23から読み出されたサンプリング信号とサンプリング回路22からリアルタイムで出力されて来るサンプリング信号とを比較する(ステップS5)。
(6)上記ステップS5でのサンプリング信号比較の結果、両サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)があるときは、少なくとも該サンプリング信号が対応する駆動パルスに続く次の駆動パルスのピーク値を補正する(ステップS6)とともに、ステッピングモータ5の回転総数を1回転追加して上記ステップS3に戻る(ステップS7)。
(7)上記ステップS5でのサンプリング信号比較の結果、両サンプリング信号間に所定値以上の差異(有意差)がないときは、ステッピングモータ5の回転総数を1回転追加して上記ステップS3に戻る。
上記(5)、(6)及び(7)は、m=nとなるまで繰り返す。
【0020】
上記各実施例構成によれば、ステッピングモータ5の入力をマージンを必要最小限に抑えた状態で光ピックアップ3の移動負荷に対応できるため、ステッピングモータ駆動回路7も含め、ステッピングモータ5の消費電力を低減できる。ステッピングモータ5の消費電力の低減化によって、該モータを含むピックアップ送り機構の消費電力を、従来方式に対し2/3程度にまで低減化可能となる。特に、図10、図13のような制御では、一部の駆動パルスのピーク値の変化で移動負荷の変化に対応する構成のため、消費電力をより一層低減することができる。また、ステッピングモータ5の駆動電流等駆動入力の検出を検出抵抗等簡単な構成で行い、かつ検出信号の処理をシステムコントローラ9内で行う構成としているため、該検出及び制御のためのコストの増大も抑えられる。このため、上記消費電力の低減化を、装置コストの増大を抑えた構成下で実現可能である。さらに、光ピックアップの摺動抵抗等移動時の負荷の変動に対しても駆動パルス単位の駆動トルクの変化で対応し、光ディスク装置の環境条件等の変化で光ピックアップの移動負荷が刻々と変化するような場合も該負荷変化に対応した駆動電流入力、駆動トルクで随時対応し、該光ピックアップの所定の移動を確保できる。消費電力の低減化によって、駆動回路の発熱量も低減化でき、装置内の温度上昇も低くできる。
【0021】
なお、上記実施例では、ステッピングモータの入力としての駆動電流パルス(ステッピングパルス電流)を制御する構成としたが、本発明はこれに限定されず、この他、駆動電圧を制御する構成等であってもよい。また、ステッピングモータの入力の検出を検出抵抗で行う構成としたが、本発明はこれにも限定されず、この他の検出手段を用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、光ディスク装置において、装置コストの増大を抑えた構成下で、消費電力を低減化でき、また、光ピックアップの摺動抵抗等移動時の負荷変動に対しても駆動トルク変化で対応でき、該光ピックアップの所定の移動を確保できる。また、サンプリング信号形成・処理部8は、システムコントローラの外部に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての光ディスク装置の構成例を示す図である。
【図2】図1の光ディスク装置におけるステッピングモータの制御系の構成例を示す図である。
【図3】図1の光ディスク装置における光ピックアップ送り機構部の構成例を示す図である。
【図4】ステッピングモータの動作原理の説明図である。
【図5】ステッピングモータの特性例図である。
【図6】ステッピングモータの駆動電流波形の説明図である。
【図7】ステッピングモータの駆動電流波形の説明図である。
【図8】ステッピングモータの駆動電流波形の説明図である。
【図9】ステッピングモータの駆動電流波形の説明図である。
【図10】ステッピングモータの駆動電流波形の説明図である。
【図11】ステッピングモータの駆動電流波形の説明図である。
【図12】ステッピングモータの第1の制御例を示すフロー図である。
【図13】ステッピングモータの第2の制御例を示すフロー図である。
【図14】ステッピングモータの第3の制御例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、 3…ピックアップ、 5…ステッピングモータ、 9…システムコントローラ、 6…ステッピングモータ駆動回路、 7…ステッピングモータ制御回路、 8…サンプリング信号形成・処理部、 9…システムコントローラ、 21…増幅回路、 22…サンプリング回路、 23…メモリ、 24…比較回路。
Claims (6)
- 光ピックアップにより光ディスクに対し情報の記録、再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置において、
上記光ピックアップを上記光ディスクの略半径方向に移動させるための送り機構を駆動するステッピングモータと、
該ステッピングモータを駆動するモータ駆動回路と、
該モータ駆動回路から出力されるステッピングパルスを検出する検出部と、
該検出したステッピングパルスをサンプリングしステッピングパルス単位でサンプリング信号を形成するとともに、該サンプリング信号を隣り合うステッピングパルス間で比較し、該比較結果に基づく制御信号を形成して出力し、該制御信号により上記モータ駆動回路を制御して、上記ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を、該隣り合うステッピングパルス間におけるサンプリング信号の変化量が、予め設定された値未満となるように制御する制御回路と、
を備え、
上記制御されたピーク値またはパルス数の上記ステッピングパルスにより上記ステッピングモータを駆動し、上記送り機構を介して上記光ピックアップの移動を制御する構成としたことを特徴とする光ディスク装置。 - 光ピックアップにより光ディスクに対し情報の記録、再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置において、
上記光ピックアップを上記光ディスクの略半径方向に移動させるための送り機構を駆動するステッピングモータと、
該ステッピングモータを駆動するモータ駆動回路と、
該モータ駆動回路から出力されるステッピングパルスを検出する検出部と、
該検出したステッピングパルスをサンプリングしステッピングパルス単位でサンプリング信号を形成するサンプリング回路と、
該サンプリング信号を記憶するメモリと、
該メモリから読み出されたサンプリング信号と上記サンプリング回路からリアルタイムで出力されるサンプリング信号とを、隣り合うステッピングパルス間で比較し、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上の場合は、上記ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を増大させる制御信号を形成し、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満の場合は、該ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を減少させる制御信号を形成して出力する比較回路と、
該制御信号により上記モータ駆動回路を制御して、上記ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を、上記両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満となるように制御するステッピングモータ制御回路と、
を備え、
上記制御されたピーク値またはパルス数の上記ステッピングパルスにより上記ステッピングモータを駆動し、上記送り機構を介して上記光ピックアップの移動を制御する構成としたことを特徴とする光ディスク装置。 - 上記制御回路は、上記比較の結果、上記両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上の場合は、上記ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を増大させる制御信号を形成し、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満の場合は、該ステッピングパルスのピーク値またはパルス数を減少させる制御信号を形成する構成を備える請求項1に記載の光ディスク装置。
- 光ピックアップにより光ディスクに対し情報の記録、再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置において、
上記光ピックアップを上記光ディスクの略半径方向に移動させるモータと、
該モータを駆動するモータ駆動回路と、
該モータ駆動回路から出力される該モータの駆動電流または駆動電圧をサンプリングしてサンプリング信号を形成するサンプリング回路と、
隣り合うパルス状の駆動電流間または駆動電圧間におけるサンプリング信号の差異が、予め設定された値以上か否かを判別し、該判別の結果、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上の場合は、上記駆動電流または駆動電圧を増大させる制御信号を形成し、該両サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満の場合は、該駆動電流または駆動電圧を減少させる制御信号を形成して出力し、該制御信号により該モータ駆動回路を制御して上記駆動電流または駆動電圧を制御する制御回路と、
を備え、
上記制御された上記駆動電流または駆動電圧により上記モータを駆動し、上記光ピックアップの上記移動を制御する構成としたことを特徴とする光ディスク装置。 - 光ディスクに対し情報の記録、再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置における光ピックアップの移動制御方法であって、
上記光ピックアップを上記光ディスクの略半径方向に移動させるモータのパルス状の駆動電流または駆動電圧を、該パルス状の駆動電流または駆動電圧単位でサンプリングして、サンプリング信号を形成するステップと、
該サンプリング信号の比較を、隣り合うパルス状の駆動電流間または駆動電圧間で行い、該サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上か否かを判別するステップと、
該判別結果に基づく制御信号を形成するステップと、
該形成した制御信号により、上記パルス状の駆動電流または駆動電圧を制御し、該駆動電流または駆動電圧によるサンプリング信号間の差異が、上記予め設定された値未満となるようにするステップと、
該制御されたパルス状の駆動電流または駆動電圧により上記モータを駆動するステップと、
を備え、上記光ピックアップの移動を制御することを特徴とする光ピックアップの移動制御方法。 - 光ディスクに対し情報の記録、再生のいずれか一方または両方を行う光ディスク装置における光ピックアップの移動制御方法であって、
上記光ピックアップを上記光ディスクの略半径方向に移動させるステッピングモータの駆動パルスを検出するステップと、
該検出した駆動パルスをサンプリングし、該駆動パルス単位でサンプリング信号を形成するステップと、
該サンプリング信号を、隣り合う駆動パルス間で比較し、該サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上か否かを判別するステップと、
該判別の結果、該サンプリング信号間の差異が、予め設定された値以上の場合は、上記駆動パルスのピーク値またはパルス数を増大させる制御信号を形成し、また、該サンプリング信号間の差異が、予め設定された値未満の場合は、該駆動パルスのピーク値またはパルス数を減少させる制御信号を形成するステップと、
該形成した制御信号により、上記駆動パルスのピーク値またはパルス数を制御し、該駆動パルスによるサンプリング信号間の差異が、上記予め設定された値未満となるようにするステップと、
該制御された駆動パルスで上記ステッピングモータを駆動するステップと、
を備え、上記光ピックアップの移動を制御することを特徴とする光ピックアップの移動制御方法。
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