JP3974974B2 - 電動補助自転車における補助動力制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人力による踏力を検出する踏力検出手段と、該踏力検出手段の検出値に応じて補助動力を発揮し得る電動モータとを備え、人力による踏力に対する電動モータによる補助動力の比であるアシスト比を変化させ得る電動補助自転車において、電動モータによる補助動力を制御するための補助動力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる電動補助自転車は、たとえば特開平7−309283号公報で既に知られており、この電動補助自転車では、人力による踏力に対する電動モータによる補助動力の比であるアシスト比を、たとえば6km/h以下の低速域では1よりも大きな値(たとえば3)に定めて電動モータの作動を制御し、たとえば6km/hを超える中速域では前記アシスト比がたとえば1となるようにして電動モータの作動を制御するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、坂道の登坂時に踏力の弱い人では車速が必然的に低下し、たとえば6km/h以下の低速域で補助動力が急激に増加するために乗員が違和感を感じることがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、踏力の弱い人でも違和感なく容易に坂道を登れるようにした電動補助自転車における補助動力制御装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、人力による踏力を検出する踏力検出手段と、該踏力検出手段の検出値に応じて補助動力を発揮し得る電動モータとを備え、人力による踏力に対する電動モータによる補助動力の比であるアシスト比を変化させ得る電動補助自転車において、走行路面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、該傾斜角検出手段の検出値が設定値以上であるときには1よりも大きな前記アシスト比を前記傾斜角が大となるのに応じて大きくし、前記傾斜角検出手段の検出値が設定値未満であるときには前記アシスト比を1とするようにして電動モータの作動を制御するコントローラとを含むことを特徴とする。
【0005】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、走行路面が設定値以上の傾斜角度の坂道となったときに、アシスト比が傾斜角に応じて増大するので、補助動力を踏力に応じて増大させて走行速度とは無関係に得ることができ、踏力の弱い人でも違和感なく坂道を容易に登ることができる。また平坦路を走行するときには、アシスト比が1となる。
【0006】
また請求項2記載の発明は、人力による踏力を検出する踏力検出手段と、該踏力検出手段の検出値に応じて補助動力を発揮し得る電動モータとを備え、人力による踏力に対する電動モータによる補助動力の比であるアシスト比を変化させ得る電動補助自転車において、走行路面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、車速検出手段と、該車速検出手段の検出値が設定速度以下であって前記傾斜角検出手段の検出値が設定傾斜角以上である第1の状態で前記アシスト比を1よりも大きな値とするとともに前記第1の状態以外のときに前記アシスト比を1以下とするようにして電動モータの作動を制御するコントローラ(31)とを含むことを特徴とする。
【0007】
このような請求項2記載の発明の構成によれば、坂道の登坂時に車速が設定車速以下となるとともに傾斜角が設定傾斜角以上となったときにアシスト比を1よりも大きくするので、踏力の弱い人でも違和感なく坂道を登ることが可能となり、また平坦路を走行するときには、アシスト比が1以下となるので、不必要に電動モータの負荷を増大することを回避してバッテリ寿命の延長を図ることができるとともに平坦路において無闇に加速されることもない。
【0008】
さらに請求項3記載の発明は、人力による踏力を検出する踏力検出手段と、該踏力検出手段の検出値に応じて補助動力を発揮し得る電動モータとを備え、人力による踏力に対する電動モータによる補助動力の比であるアシスト比を変化させ得る電動補助自転車において、車速検出手段と、該車速検出手段の検出値が設定速度以下であって前記踏力検出手段の検出値が設定踏力以上である第1の状態で前記アシスト比を1よりも大きな値とするとともに前記第1の状態以外のときに前記アシスト比を1以下とするようにして電動モータの作動を制御するコントローラとを含むことを特徴とする。
【0009】
このような請求項3記載の発明の構成によれば、坂道の登坂時に車速が設定車速以下となるとともに踏力が設定踏力以上となったときにアシスト比を1よりも大きくするので、踏力の弱い人でも違和感なく坂道を登ることが可能となり、また平坦路を走行するときには、アシスト比が1以下となるので、不必要に電動モータの負荷を増大することを回避してバッテリ寿命の延長を図ることができるとともに平坦路において無闇に加速されることもない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1ないし図5は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は電動補助自転車の側面図、図2はモータユニットの縦断側面図であって図3の2−2線断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は電動モータの制御装置の構成を示すブロック図、図5は傾斜角に応じたアシスト比を示す図である。
【0012】
先ず図1において、この電動補助自転車が備える車体フレーム11の前端のヘッドパイプ12にフロントフォーク13が操向可能に支承され、該フロントフォーク13の下端に前輪WF が軸支され、フロントフォーク13の上端にバーハンドル14が設けられる。また車体フレーム11の下部には、電動モータ15を有するモータユニット16が設けられており、該モータユニット16の後部上方で車体フレーム11から後下がりに延びるとともにモータユニット16の後方では略水平に延出される左、右一対のリヤフォーク17…間に後輪WR が軸支され、両リヤフォーク17…および車体フレーム11の後部間には左、右一対のステー18…が設けられる。さらに車体フレーム11の後部には、シート19が上下位置を調整可能として装着されており、シート19の後方側にはキャリア20が固定配置される。
【0013】
両端にクランクペダル21,21をそれぞれ有するクランク軸22がモータユニット16で回転自在に支承され、該クランク軸22から動力を伝達可能であるとともに前記電動モータ15からの補助動力をも作用させ得る駆動スプロケット24と、後輪WR の車軸に設けられた被動スプロケット25とに無端状のチェーン26が巻掛けられる。
【0014】
ヘッドパイプ12にはブラケット27を介してフロントバスケット28が取付けられる。しかも該フロントバスケット28の背面部に配置されるバッテリ収納ケース29も前記ブラケット27に取付けられており、電動モータ15に電力を供給するためのバッテリ30がバッテリ収納ケース29に挿脱可能に収納される。
【0015】
電動モータ15の作動は、モータユニット16の前方側で車体フレーム11の下部に固定的に支持されたコントローラ31で制御されるものであり、該コントローラ31は、乗員による踏力および車速に基づいて電動モータ15の作動を制御する。
【0016】
車体フレーム11の大部分はカバー32で覆われており、該カバー32の上部に、バッテリ30からコントローラ31および電動モータ15に電力を供給するためのメインスイッチ33が配設される。
【0017】
図2および図3を併せて参照して、モータユニット16のケーシング35は、車体フレーム11の下部に固定的に支持される。このケーシング35の右側(図3の上方側)には、駆動スプロケット24に結合される回転筒体36がボールベアリング37を介して回転自在に支承されており、クランク軸22の右端部は、該回転筒体36に、ニードルベアリング38を介して支承され、クランク軸22の左端部はボールベアリング39を介してケーシング35の左側(図3の下方側)に支承される。
【0018】
クランク軸22の左右両端のクランクペダル21,21による踏力は、踏力伝達系40を介してクランク軸22から駆動スプロケット24に伝達される。またケーシング35に取付けられている電動モータ15の出力は、クランクペダル21,21による踏力をアシストすべく補助動力伝達系41を介して駆動スプロケット24に伝達される。
【0019】
クランク軸22の動力を駆動スプロケット24に伝達するための踏力伝達系40は、クランク軸22に連結されるトーションバー42と、回転筒体36およびトーションバー42間に設けられる第1一方向クラッチ43とで構成される。
【0020】
クランク軸22には、その軸線に沿って延びるスリット44が設けられており、トーションバー42は、前記スリット44内に回転自在に嵌合する円柱状の軸部42aと、該軸部42の左端(図3の上端)から両側方に突出する腕部42bと、前記軸部42aの右端(図3の下端)から両側方に突出する腕部42cとを有して、前記スリット44に装着されるものであり、クランク軸22から一方の腕部42bに入力される踏力に応じて軸部42aをねじれ変形せしめつつ他方の腕部42c側に踏力を伝達することができる。
【0021】
第1一方向クラッチ43は、従来周知のものであり、クランクペダル21,21を踏んでクランク軸22を正転させると、そのクランク軸22からの踏力がトーションバー42、第1一方向クラッチ43および回転筒体36を介して駆動スプロケット24に伝達されるが、クランクペダル21,21を踏んでクランク軸22を逆転させたときには、第1一方向クラッチ43がスリップしてクランク軸22の逆転が許容される。
【0022】
クランク軸22の外周には、スライダインナー45が相対回転不能かつ軸方向相対移動可能に支持されており、このスライダインナー45の外周には、複数のボール47…を介してスライダアウター46が相対回転自在に支持される。
【0023】
スライダインナー45は、第1一方向クラッチ43におけるクラッチ内輪にカム係合されるものであり、ケーシング35に揺動可能に支承された検出レバー48の中間部が、前記クラッチ内輪とは反対側からスライダアウター46に当接される。一方、前記検出レバー48とともに踏力検出手段ST を構成するストロークセンサ49がケーシング35に取付けられており、該ストロークセンサ49の検出子49aに前記検出レバー48の先端が当接される。さらに検出レバー48およびケーシング35間にはばね50が縮設されており、検出レバー48が該ばね50のばね力によりスライダアウター46に弾発的に当接され、スライダアウター46およびスライダインナー45は、第1一方向クラッチ43のクラッチ内輪側に向けて付勢される。
【0024】
クランクペダル21,21からクランク軸22への踏力入力に応じて、トーションバー42に捩れが生じると、スライダインナー45がばね50のばね力に抗してクランク軸22の軸線に沿って図3の下方に摺動し、スライダインナー45とともに移動するスライダアウター46で押された検出レバー48が揺動することにより、ストロークセンサ49の検出子49aが押圧される。この検出子49aのストロークは、トーションバー42の捩れ量、すなわちクランクペダル21,21から入力される踏力に比例するものであり、踏力検出手段ST で踏力が検出されることになる。
【0025】
電動モータ15の動力を駆動スプロケット24に伝達するための補助動力伝達系41は、電動モータ15の回転軸15aに固着された駆動ギヤ52と、回転軸15aと平行な第1アイドル軸53の一端に固着されて前記駆動ギヤ52に噛合される第1中間ギヤ54と、第1アイドル軸53に一体に設けられる第2中間ギヤ55と、第2中間ギヤ55に噛合される第3中間ギヤ56と、第3中間ギヤ56と同軸に配置される第2アイドル軸57と、第3中間ギヤ56および第2アイドル軸57間に設けられる第2一方向クラッチ58と、第2アイドル軸57に一体に設けられる第4中間ギヤ59と、駆動スプロケット24が結合されている回転筒体36に一体に設けられるとともに第4中間ギヤ59に噛合される被動ギヤ60とを備える。
【0026】
このような補助動力伝達系41では、電動モータ15の作動に伴なうトルクが減速されて駆動スプロケット24に伝達されるが、電動モータ15の作動が停止したときには、第2一方向クラッチ58の働きにより第2アイドル軸57の空転が許容され、クランクペダル21,21の踏力による駆動スプロケット24の回転が妨げられることはない。
【0027】
図4において、電動モータ15を駆動するモータ駆動回路62は、コントローラ31により制御されるものであり、該コントローラ31には、踏力検出手段ST 、車速検出手段SV および傾斜角検出手段SA の検出値が入力され、コントローラ31は、各検出手段ST ,SV ,SA の検出値に基づいて電動モータ15の作動を制御するための信号を出力する。
【0028】
ところで、車速検出手段SV は、電動モータ15による動力アシスト状態での自転車速度を代表するものとして電動モータ15の回転速度を検出するものであり、図2および図3で示すように、リラクタ63と、電磁ピックアップコイル式のセンサ64とで構成される。而して外周に突部63aを有するリラクタ63が、電動モータ15の回転軸15aに固定され、センサ64は、前記突部63aに近接、対向可能な検出部64aを有してケーシング35に固定される。
【0029】
また傾斜角検出手段SA は、走行路面の傾斜角を検出するものであり、車体の挙動に余り影響を受けないようにするためにはクランク軸22付近で車体フレーム11に取付けられることが望ましく、また傾斜角の変化を速やかに検出するためにはヘッドパイプ12の近傍で車体フレーム11に取付けられることが望ましい。
【0030】
コントローラ31では、車速検出手段SV による検出値が低・中速域に対応する値であるときに、人力による踏力に対する電動モータ15による補助動力の比(補助動力/踏力)であるアシスト比が、図5で示すように、傾斜角検出手段SA の検出値すなわち傾斜角に応じて予め設定されている。すなわち傾斜角検出手段SA で検出される傾斜角が第1設定値θ1 たとえば2度以下であるときにはアシスト比が「1」に設定され、傾斜角検出手段SA で検出される傾斜角が第1設定傾斜角θ1 よりも大きな第2設定傾斜角θ2 を超えるときにはアシスト比が「3」に設定され、傾斜角検出手段SA で検出される傾斜角が第1設定傾斜角θ1 を超えて第2設定傾斜角θ2 未満であるときには傾斜角が大きくなるにつれてアシスト比が「1」から「3」までリニアに増大するように設定される。
【0031】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、傾斜角検出手段SA で検出される傾斜角が第1設定値θ1 以上である坂道の登坂時には、アシスト比が傾斜角に応じて「1」から次第に増大するので、補助動力を踏力に応じて増大させて走行速度とは無関係に得ることができ、踏力の弱い人でも違和感なく坂道を容易に登ることができる。
【0032】
しかも傾斜角検出手段SA で検出される傾斜角が第1設定値θ1 よりも大きな第2設定値θ2 以上となったときには、アシスト比が「3」に設定されるので、傾斜角が大きくなってもアシスト比が無闇に大きくなることはなく、バッテリの消耗を回避し、必要とされるだけの補助動力を踏力に加算するようにして無理なく坂道を登坂することができる。
【0033】
図6は本発明の第2実施例を示すものであり、アシスト比が車速検出手段SV で検出される車速ならびに傾斜角検出手段SA で検出される傾斜角に応じて設定される。すなわち車速検出手段SV で検出される車速がたとえば10km/hと定められる設定速度以下であって傾斜角検出手段SA の検出値が第1設定傾斜角θ1 以上であるときには、車速の減少および傾斜角の増大に応じて「1」から次第に大きくなるとともに第2設定傾斜角θ2 以上であって車速がたとえば5km/h以下のときに「3」となるようにアシスト比が設定される。また車速がたとえば10km/hを超えてたとえば15km/hまでの車速領域ならびに車速が10km/h以下であっても傾斜角が第1設定傾斜角θ1 未満であるときにはアシスト比が「1」に設定され、さらに車速がたとえば15km/hを超える高速域では、アシスト比が「1」から次第に減少し、たとえば24km/hに車速が達したときに電動モータ15による動力補助を停止するように設定される。
【0034】
この第2実施例によれば、平坦路の走行時には、アシスト比を「1」以下として不必要に電動モータ15の負荷を増大することを回避し、バッテリ寿命の延長を図ることができるとともに平坦路で無闇に加速されることがないようにした上で、たとえば10km/h以下の低速で坂道を登坂する際には、アシスト比を「1」よりも大きくすることにより、踏力の弱い人でも違和感なく坂道を登ることが可能となる。
【0035】
本発明の第3実施例として、図7で示すように、車速の増大に応じたアシスト比の低下割合を図6の第2実施例に比べて小さくするようにしてもよく、この第3実施例によっても上記第2実施例と同様の効果を得ることができる。
【0036】
図8は本発明の第4実施例を示すものであり、アシスト比が車速検出手段SV で検出される車速ならびに踏力検出手段ST で検出される傾斜角に応じて設定される。すなわち車速検出手段SV で検出される車速がたとえば10km/hと定められる設定速度以下であって踏力検出手段ST の検出値が第1設定踏力T1 以上であるときには、車速の減少および傾斜角の増大に応じて「1」から次第に大きくなるとともに第1設定踏力T1 よりも大きな第2設定踏力T2 以上であって車速がたとえば5km/h以下のときに「3」となるようにアシスト比が設定される。また車速がたとえば10km/hを超えてたとえば15km/hまでの車速領域ならびに車速が10km/h以下であっても踏力が第1設定踏力T1 未満であるときにはアシスト比が「1」に設定され、さらに車速がたとえば15km/hを超える高速域では、アシスト比が「1」から次第に減少し、たとえば24km/hに車速が達したときに電動モータ15による動力補助を停止するように設定される。
【0037】
この第4実施例によれば、平坦路の走行時には、アシスト比を「1」以下として不必要に電動モータ15の負荷を増大することを回避し、バッテリ寿命の延長を図ることができるとともに平坦路で無闇に加速されることがないようにした上で、たとえば10km/h以下の低速で踏力が第1設定値T1 以上となる坂道を登坂する際には、アシスト比を「1」よりも大きくすることにより、踏力の弱い人でも違和感なく坂道を登ることが可能となる。
【0038】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、補助動力を踏力に応じて増大させて走行速度とは無関係に得ることができ、踏力の弱い人でも違和感なく坂道を容易に登ることができる。また平坦路を走行するときには、アシスト比が1となる。
【0040】
また請求項2記載の発明によれば、車速が設定車速以下となるとともに傾斜角が設定傾斜角以上となった坂道の登坂時にアシスト比を1よりも大きくすることにより、踏力の弱い人でも違和感なく坂道を登ることが可能となり、また平坦路の走行時には不必要に電動モータの負荷を増大することを回避してバッテリ寿命の延長を図ることができ、平坦路において無闇に加速されることもない。
【0041】
さらに請求項3記載の発明によれば、車速が設定車速以下となるとともに踏力が設定踏力以上となった坂道の登坂時にアシスト比を1よりも大きくすることにより、踏力の弱い人でも違和感なく坂道を登ることが可能となり、また平坦路の走行時には不必要に電動モータの負荷を増大することを回避してバッテリ寿命の延長を図ることができ、平坦路において無闇に加速されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電動補助自転車の側面図である。
【図2】モータユニットの縦断側面図であって図3の2−2線断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】電動モータの制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】傾斜角に応じたアシスト比を示す図である。
【図6】第2実施例の傾斜角および車速に応じたアシスト比を示す図である。
【図7】第3実施例の傾斜角および車速に応じたアシスト比を示す図である。
【図8】第4実施例の踏力および車速に応じたアシスト比を示す図である。
【符号の説明】
15・・・電動モータ
31・・・コントローラ
SA ・・・傾斜角検出手段
ST ・・・踏力検出手段
SV ・・・車速検出手段
Claims (3)
- 人力による踏力を検出する踏力検出手段(ST )と、該踏力検出手段(ST )の検出値に応じて補助動力を発揮し得る電動モータ(15)とを備え、人力による踏力に対する電動モータ(15)による補助動力の比であるアシスト比を変化させ得る電動補助自転車において、走行路面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段(SA )と、該傾斜角検出手段(SA )の検出値が設定値以上であるときには1よりも大きな前記アシスト比を前記傾斜角が大となるのに応じて大きくし、前記傾斜角検出手段(SA )の検出値が設定値未満であるときには前記アシスト比を1とするようにして電動モータ(15)の作動を制御するコントローラ(31)とを含むことを特徴とする、電動補助自転車における補助動力制御装置。
- 人力による踏力を検出する踏力検出手段(ST )と、該踏力検出手段(ST )の検出値に応じて補助動力を発揮し得る電動モータ(15)とを備え、人力による踏力に対する電動モータ(15)による補助動力の比であるアシスト比を変化させ得る電動補助自転車において、走行路面の傾斜角を検出する傾斜角検出手段(SA )と、車速検出手段(SV )と、該車速検出手段(SV )の検出値が設定速度以下であって前記傾斜角検出手段(SA )の検出値が設定傾斜角以上である第1の状態で前記アシスト比を1よりも大きな値とするとともに前記第1の状態以外のときに前記アシスト比を1以下とするようにして電動モータ(15)の作動を制御するコントローラ(31)とを含むことを特徴とする電動補助自転車における補助動力制御装置。
- 人力による踏力を検出する踏力検出手段(ST )と、該踏力検出手段(ST )の検出値に応じて補助動力を発揮し得る電動モータ(15)とを備え、人力による踏力に対する電動モータ(15)による補助動力の比であるアシスト比を変化させ得る電動補助自転車において、車速検出手段(SV )と、該車速検出手段(SV )の検出値が設定速度以下であって前記踏力検出手段(ST )の検出値が設定踏力以上である第1の状態で前記アシスト比を1よりも大きな値とするとともに前記第1の状態以外のときに前記アシスト比を1以下とするようにして電動モータ(15)の作動を制御するコントローラ(31)とを含むことを特徴とする電動補助自転車における補助動力制御装置。
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