JP3973803B2 - 自動運転システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動運転ショベルの自動運転システムに係り、特に、自動運転ショベルを自動的に所定の待機位置に移動させることのできる自動運転ショベルの自動運転システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、掘削・積み込み作業を自動化するシステムとしては、例えば、特開平9−195321号公報に示されるものが知られている。このシステムは、ブルドーザにより集められた土石の掘削・積み込みを自動的に行うショベルと、ショベルによって積み込まれた土石を破砕して砕石を生成するクラッシャとを具備して、ブルドーザに乗車したオペレータによって1人で砕石を生成できるシステムである。
【0003】
また、特開平10−212740号公報には、自動運転ショベルに備えたコントローラにショベルの掘削開始位置および放土位置を教示して、コントローラからショベル各部を自動的に移動させる指令を出力させて、ショベルに自動的に掘削および放土の作業を行わせることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、掘削・積み込み作業を自動化するシステムにおいても、自動運転終了時等、オペレータがショベルに乗降する場合は、自動的に乗降しやすい位置(以下、待機位置という)にショベルを移動させた方が便利であり、またショベルが安定した姿勢で乗降した方が、オペレータの乗降時の安全性も確保しやすい。さらに、待機位置への移動に際しては、ショベルの動作状態により移動方法を変更する必要がある。これは、例えば、掘削動作中に待機位置への移動処理が発生した場合は、まず、ブームを上げる等の動作を行ってショベルを旋回可能な姿勢にした後、旋回動作を行わなければならないが、放土位置への行き旋回動作中に待機位置への移動処理が発生した場合は、そのまま旋回動作から実行できるといったことである。
【0005】
しかし、上記の従来技術では、待機位置への移動については特に考慮されておらず、自動運転終了時等に、オペレータはショベルの不安定な姿勢の状態で乗降しなければならないといった問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点に鑑みて、自動運転中や自動運転終了時等おいて、待機指令が発せられた場合は、ショベルを自動的に所定の待機動作を行わせた後に待機位置へと移動させ、所定の待機姿勢をとらせて待機させることを可能にした自動運転ショベルを提供することにあり、これによって自動運転ショベルの利便性および安全性を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を達成するために、次のような手段を採用している。
【0008】
第1の手段は、教示操作により複数の位置が教示されて記憶されるとともに、再生操作により前記記憶された複数の位置に基づいて掘削から放土までの一連の動作を自動的に繰り返し行う自動運転ショベルにおいて、当該自動運転ショベルは、前記教示操作により教示されて記憶される前記複数の位置として、少なくとも、掘削位置、放土位置、および待機位置からなる位置を記憶する教示位置記憶手段と、前記待機位置への移動が指令された時、当該自動運転ショベルが前記掘削から放土までの一連の動作のいずれの動作状態にあるかを判別して、それぞれの動作状態に応じて所定の待機動作を行わせて、所定の待機位置に待機させる待機動作処理手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
第2の手段は、第1の手段において、前記待機動作処理手段は、前記待機位置への移動が指令された時、当該自動運転ショベルが運転開始動作または戻り旋回動作にある時は、前記待機動作は、ショベルのフロントに旋回可能な姿勢をとらせる第1の工程と、前記ショベルを前記待機位置へと旋回動作させる第2の工程と、前記待機位置で前記ショベルのアームおよびバケットに所定の姿勢をとらせる第3の工程と、前記ショベルのフロントを地面に接地させる第4の工程とから成ることを特徴とする。
【0010】
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段のいずれかの手段において、前記待機動作処理手段は、前記待機位置への移動が指令された時、当該自動運転ショベルが掘削動作にある時は、前記待機動作は、前記ショベルのブームを上げて前記ショベルのフロントを地中から上昇させる第1の工程と、前記ショベルのバケットをダンプすることによりバケット中の土石を落とす第2の工程と、前記ショベルのフロントを旋回可能な姿勢をとらせる第3の工程と、前記ショベルを前記待機位置へと旋回動作させる第4の工程と、前記待機位置で前記ショベルのアームおよびバケットに所定の姿勢をとらせる第4の工程と、前記ショベルのフロントを地面に接地させる第5の工程とから成ることを特徴とする。
【0011】
第4の手段は、第1の手段ないし第3の手段のいずれかの手段において、前記待機動作処理手段は、前記待機位置への移動が指令された時、当該自動運転ショベルが行き旋回動作にある時は、前記待機動作は、前記ショベルを前記待機位置へと旋回動作させる第1の工程と、前記待機位置で前記ショベルのアームに所定の姿勢をとらせる第2の工程と、前記ショベルのフロントを地面に接地させる第3の工程とから成ることを特徴とする。
【0012】
第5の手段は、第1の手段ないし第4の手段のいずれかの手段において、前記待機動作処理手段は、前記待機位置への移動が指令された時、当該自動運転ショベルが放土動作にある時は、前記待機動作は、前記ショベルのバケットをクラウドすることにより放土動作を速やかに中断する第1の工程と、前記ショベルのフロントを旋回可能な姿勢をとらせる第2の工程と、前記ショベルを前記待機位置へと旋回動作させる第3の工程と、前記待機位置で前記ショベルのアームに所定の姿勢をとらせる第4の工程と、前記ショベルのフロントを地面に接地させる第5の工程とから成ることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図1乃至図9を用いて説明する。
【0014】 図1は、本実施形態に係る自動運転ショベルおよびその作業形態を示す図である。
【0015】
同図において、1はストックヤード2に貯留された土石を掘削して、後述するクラッシヤ3に積み込むショベル、3はショベル1によって積み込まれた土石を破砕して、砕石4を生成するクラッシヤ、5はショベル1の再生操作を行うのに適した任意の場所に設置された操作ボックスである。
【0016】
ショベル1は、走行体10と、走行体10上に旋回可能に設けられた旋回体11と、旋回体11に回動可能に設けられたブーム12と、ブーム12の先端に回動可能に設けられたアーム13と、アーム13の先端に回動可能に設けられたバケット14と、旋回体11、ブーム12、アーム13およびバケット14とをそれぞれ回動動作するための図示されていない旋回モータ110、シリンダ120,130,140と、旋回体11に設けられた運転室15と、操作ボックス5との間で信号の送受信を行うアンテナ150と、ショベル1の教示操作等を行う操作パネル60とから構成される。
【0017】
また、ショベル1には、旋回体11の旋回角を検出する角度センサ111と、旋回体11とブーム12との回動角を検出する角度センサ112と、ブーム12とアーム13の回動角を検出する角度センサ113と、アーム13とバケット14との回動角を検出する角度センサ114と、旋回モータ110の圧力を検出する図示されていない圧力センサ160と、ブームシリンダ120の圧力を検出する圧力センサ161と、アームシリンダ130の圧力を検出する圧力センサ162と、バケットシリンダ140の圧力を検出する圧力センサ163とが設けられており、コントローラスイッチ66がONされると自動運転モードに移行し、コントローラ61によってショベル1の自動運転を行うものである。
【0018】
また、クラッシヤ3は、走行体30と、ホッパ31と、砕石部32と、コンベア33とから構成される。
【0019】
また、操作ボックス5には、ショベル1の自動運転の運転停止ボタン500と、運転開始ボタン501と、待機位置ボタン502と、非常停止ボタン503と、ショベル1のエンジンを始動させるエンジンONボタン504と、エンジンを停止させるエンジンOFFボタン505と、エンジン回転数を上げるUPボタン506と、エンジン回転数を下げるDOWNボタン507とが設けられ、ショベル1のアンテナ150との間で信号の送受信を行うアンテナ51とを備えている。
【0020】
図2は、本実施形態に係る自動運転ショベルの制御機構を示すブロック図である。なお、同図において図1に示す符号と同一符号は同一箇所を示す。
【0021】
同図において、50は操作ボックス5に備えられ再生時に操作される再生操作部、52は再生操作部から出力される信号を後述するコントローラ61に出力する所定の信号に形成するためのコマンド生成部、53および65はそれぞれ再生操作部50とコントローラ61間の信号を送受信するための無線装置である。
【0022】
なお、コマンド生成部52は、マイクロコンピュータを使用した一般的なコントローラで構成され、入力した信号に相当する指令コードを生成する機能を有する。
【0023】
6は車内搭載装置を示し、60は操作パネル、61は主としてマイクロコンピュータから構成されるコントローラ、62はコントローラ61から出力される駆動電流によって駆動される比例電磁弁、63は比例電磁弁62から出力される油圧信号により制御され、アクチュエータに流入する油量または油圧を制御するコントロールバルブ、64は図1に示すショベル1の各部を作動するための旋回モータ110、シリンダ120,130,140等のアクチュエータ、66はコントローラ61の電源をON/OFFするコントローラスイッチである。このコントロールスイッチ66がOFF状態の時は標準機と同様の手動運転モードであり、ON状態の時は自動運転モードとなり、コントローラ61による自動運転が可能なモードとなる。
【0024】
図3は、図2に示すコントローラ61のハードウェア構成の概要を示すブロック図である。
【0025】
同図において、611はコントローラスイッチ66、センサ111〜114,160〜163、操作パネル60からの入力信号を入力するインターフェース、612は後述する各種のプログラムに従って所定の演算処理を実行するCPU、613は教示データや各種の演算処理されたデータ等を記憶するRAM、614は無線装置65との送受信信号を入出力する通信用インターフェース、615は比例電磁弁62への出力信号を出力するインターフェース、616は教示プログラム617,再生プログラム618,待機処理プログラム619等の各種のプログラムを記憶するROMである。
【0026】
次に、本実施形態に係る自動運転ショベルの動作の概要を図2および図3に従って説明する。
【0027】
まず、ショベル1のエンジンが始動されている状態でコントローラスイッチ66をONし、自動運転モードとする。
【0028】
教示時は、操作パネル60上に表示される指示に従って、自動運転に必要な教示操作を行う。本実施形態における教示操作は、掘削位置、放土位置、待機位置の教示である。掘削位置および放土位置は、それぞれショベル1がストックヤード2に貯留された土石を掘削するための位置、およびクラッシヤ3のホッパ31へ掘削した土石を放土するための位置、待機位置は、自動運転終了時等に、オペレータがショベル1への乗降を行うための位置であり、上記の教示操作は、その操作に従って各角度センサ111〜114からの検出値を入力して演算し、所定の記憶領域に教示位置データおよび教示コマンドとして記憶する。教示操作が終了して再生操作を行うと自動運転が開始される。
【0029】
再生時は、再生操作部50から運転開始ボタン501を押すことによって、コマンド生成部52において生成された所定の信号が、アンテナ51および150を介してコントローラ61に送信され、再生処理が開始される。コントローラ61において再生処理が開始されると、記憶されている教示データが呼び出され、角度センサ111〜114から得られた情報と対比しながら、この教示位置データに合致するように、旋回体11、ブーム12、アーム13および、バケット14をそれぞれ作動するための比例電磁弁62に駆動電流を出力する。比例電磁弁62からさらにコントロールバルブ63を介して、各アクチュエータ64を制御してショベル1の自動運転が行われる。
【0030】
待機時は、再生操作部50から待機位置ボタン502を押すことにより、コマンド生成部52において生成された所定の信号が、アンテナ51および150を介してコントローラ61に送信され、待機処理が開始される。コントローラ61において待機処理が開始されると、ショベル1は繰り返し動作を中断して、待機処理プログラムに従って、記憶されている教示データを呼び出し、角度センサ111〜114から得られた情報と対比しながら、この教示位置データに合致するように、旋回体11、ブーム12、アーム13および、バケット14をそれぞれ作動するための比例電磁弁62に駆動電流を出力し、所定の待機動作を行い待機位置へと移動する。
【0031】
次に、本実施形態に係る自動運転ショベルの待機処理プログラム619による待機動作の処理手順を図4乃至図9に示すフローチャートを用いて説明する。
【0032】
図4は、待機位置ボタン502が押されて待機指令が発せられた時、その時の自動運転ショベルの動作状態に応じて異なる待機動作を行わせるための、待機動作用カウンタW_CNTをセットするための処理手順を示すフローチャートである。
【0033】
まず、同図に示すように、運転開始ボタン501がONされると、自動運転がスタートする。ステップS1では、待機動作用カウンタW_CNTを1にセットする。
【0034】
ここで、待機動作用カウンタW_CNTとは、ここにセットされた値により、後述する待機動作処理において、自動運転中のいずれの動作状態にあるかを識別し、ショベル1に所定の待機動作の選択を可能にするものである。
【0035】
次に、ステップS2において運転開始動作を実行する。この運転開始動作は、ショベル1をブーム上げ等を行って旋回可能な姿勢とし、教示された掘削位置へと旋回動作を行う動作である。ステップS3では、待機動作用カウンタW_CNTを2とし、ステップS4で掘削動作を行う。この掘削動作は、ショベル1のブーム下げを行ってフロントを地面に接地させ、次いでアームクラウドにより掘削を行い、バケットクラウドにより土石を掻き込み、ブーム上げによりショベル1を旋回可能な姿勢とする動作である。次に、ステップ5で待機動作用カウンタW_CNTを3とし、ステップS6で行き旋回動作を行う。この行き旋回動作は、教示された掘削位置から放土位置への旋回動作である。次に、ステップS7で待機動作用カウンタW_CNTを4とし、ステップS8で放土動作を行う。この放土動作は、教示された放土位置において、バケットダンプ等によってステップS4において掘削した土石を、クラッシヤ3のホツパ31へと放土する動作である。次に、ステップS9で待機動作用カウンタW_CNTを1とし、ステップS10において戻り旋回動作を行う。この戻り旋回動作は、教示された放土位置から掘削位置への旋回動作である。次に、ステップS3へと戻り、以後、同様の処理を繰り返し自動運転を行う。
【0036】
図5は、待機指令が発せられた時、その時の待機動作用カウンタW_CNT値に従って自動運転ショベルの各動作状態を識別して所定の待機動作処理を選択するための処理手順を示すフローチャートである。
【0037】
自動運転動作中に待機位置ボタン502がONされると、まず、ステップS100において、待機動作用カウンタW_CNTが1か否かが判定される。ここで、判定結果が真の場合はステップS200へと移行し、後述する待機動作1が実行される。また、判定結果が偽の場合はステップS300へと移行し、待機動作用カウンタW_CNTが2か否かが判定される。ここで、判定結果が真の場合はステップS400へと移行し、後述する待機動作2が実行される。また、判定結果が偽の場合はステップS500へと移行し、待機動作用カウンタW_CNTが3か否かが判定される。ここで、判定結果が真の場合はステップS600へと移行し、後述する待機動作3が実行される。また、判定結呆が偽の場合はステップS700へと移行し、待機動作用カウンタW_CNTが4か否かが判定される。ここで、判定結果が真の場合はステップS800へと移行し、後述する待機動作4が実行される。そして、ステップS200、S400、S600およびS800における各待機動作が実行されると、ステップS900において待機動作が終了する。
【0038】
図6は、図5のステップ200において待機動作1が選択された時の自動運転ショベルの待機動作処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0039】
まず、ステップS201において、ショベル1のフロントを衝突防止姿勢へと移動させ、旋回可能な姿勢を確保する。ここで、衝突防止姿勢とは、ショベル1が360度旋回可能な姿勢であり、本実施形態では、教示された放土位置から一定量のブーム上げを行った姿勢とし、教示操作が終了すると、コントローラ61によって教示位置を基に自動生成される。なお、図4のステップS6における行き旋回動作でのフロント(ブーム、アームおよびバケット)姿勢は、衝突防止姿勢でのフロント姿勢と同一である。
【0040】
次に、ステップS202で教示された待機位置へと旋回動作を行う。次いで、ステップS203では、アームおよびバケットを教示された待機位置での姿勢となるよう移動させる。ステップS204では、ブーム下げを行い、ステップS205で、ブーム圧力が設定値より大きいか否かの判定を行って、フロントの地面への接地を検出する。ステップS205での判定結果が真の場合はステップS206へと移行し、ショベル1の動作を停止させ、待機動作1の実行を終了する。また、判定結果が偽の場含はステップS204へと戻り、ブーム下げ動作を繰り返す。
【0041】
なお、本実施形態では、ブーム圧力の判定によりフロントの地面への接地を検出して動作終了としているが、これは、自動運転を繰り返す間に、教示された待機位置での地面の形状が変化してしまうことに対応するためである。
【0042】
図7は、図5のステップ400において待機動作2が選択された時の自動運転ショベルの待機動作処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0043】
まず、ステップS401においてブームを衝突防止姿勢でのブーム姿勢へと移動させ、フロントを掘削中の地中から上昇させる。次に、ステップS402でバケットをダンプすると共にステップS403で動作ウェイトを実行し、バケット中の土石を放土する。なお、本実施形態ではウェイト時間を2秒としている。次に、ステップS404においてショベル1のフロントを衝突防止姿勢へと移動させ、旋回可能な姿勢を確保する。次に、ステップS405で教示された待機位置へと旋回動作を行う。次に、ステップS406でアームおよびバケットを教示された待機位置での姿勢となるよう移動させる。次に、ステップS407でブーム下げを行い、ステップS408でブーム圧力が設定値より大きいか否かの判定を行って、フロントの地面への接地を検出する。ステップS408での判定結果が真の場合はステップS409へと移行し、ショベル1の動作を停止させ、待機動作2の実行を終了する。また、判定結果が偽の場合はステップS407へと戻り、ブーム下げ動作を繰り返す。
【0044】
図8は、図5のステップ600において待機動作3が選択された時の自動運転ショベルの待機動作処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0045】
まず、ステップS601で教示された待機位置へと旋回動作を行う。次に、ステップS602でアームを教示された待機位置での姿勢となるよう移動させる。ここで、待機動作1および2のようにバケットを動作させないのは、行き旋回動作中であることから、バケット中の土石の落下を防止するためである。次に、ステップS603でブーム下げを行い、ステップS604でブーム圧力が設定値より大きいか否かの判定を行って、フロントの地面への接地を検出する。ステップS604での判定結果が真の場合はステップS605へと移行し、ショベル1の動作を停止させ、待機動作3の実行を終了する。また、判定結果が偽の場合はステップS603へと戻り、ブーム下げ動作を繰り返す。
【0046】
図9は、図5のステップ800において待機動作4が選択された時の自動運転ショベルの待機動作処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0047】
まず、ステップS801においてバケットのみを衝突防止姿勢でのバケット姿勢とし、放土動作を速やかに中止させる。次に、ステップS802においてフロントを衝突防止姿勢へと移動させ、旋回可能な姿勢を確保する。次に、ステップS803で教示された待機位置へと旋回動作を行う。次に、ステップS804でアームを教示された待機位置での姿勢となるよう移動させる。次に、ステップS805でブーム下げを行い、ステップS806でブーム圧力が設定値より大きいか否かの判定を行って、フロントの地面への接地を検出する。ステップS806での判定結果が真の場合はステップS807へと移行し、ショベル1の動作を停止させ、待機動作4の実行を終了する。また、判定結果が偽の場合はステップS805へと戻り、ブーム下げ動作を繰り返す。
【0048】
【発明の効果】
上記のごとく、本発明に係る自動運転システムによれば、待機位置動作指令により自動的にショベルを待機位置へと移動させ、オペレータが乗降し易い姿勢とするため、自動運転ショベルの利便性が増し、また、ショベルが不安定な姿勢での乗降が無くなるので、オペレータの安全性を確保することができる。
【0049】
さらに、待機位置への移動に際しては、移動開始時のショベルの動作状態により異なる待機動作をとらせているので、例えば、掘削状態にあり、フロントが地中に没している場合に、いきなり旋回動作を実行してしまうことがなく、自動運転ショベルとしての安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる自動運転ショベルおよびその作業形態を示す図である。
【図2】 本実施形態に係わる自動運転ショベルの車内搭載装置および操作ボックスに搭載される制御機構を示すブロック図である。
【図3】 図2に示すコントローラ61のハードウェア構成の概要を示すブロック図である。
【図4】 待機指令が発せられた時の自動運転ショベルの動作状態に応じて、異なる待機動作を行わせるための待機動作用カウンタW_CNTをセットするための処理手順を示すフローチャートである。
【図5】 待機指令が発せられた時の待機動作用カウンタW_CNT値に従って、自動運転ショベルの各動作状態を識別して所定の待機動作処理を選択するための処理手順を示すフローチャートである。
【図6】 図5のステップ200において待機動作1が選択された時の自動運転ショベルの待機動作処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】 図5のステップ400において待機動作2が選択された時の自動運転ショベルの待機動作処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 図5のステップ600において待機動作3が選択された時の自動運転ショベルの待機動作処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】 図5のステップ800において待機動作4が選択された時の自動運転ショベルの待機動作処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ショベル
3 クラッシヤ
5 操作ボックス
60 操作パネル
61 コントローラ
66 コントローラスイッチ
613 RAM
617 ROM
111〜114 角度センサ
5 操作ボックス
500 運転停止ボタン
501 運転開始ボタン
502 待機位置ボタン
503 非常停止ボタン
Claims (5)
- 再生操作を指示する操作ボックスと、教示操作により複数の位置が教示されて記憶されるとともに、前記操作ボックスの再生操作により前記記憶された複数の位置に基づいて掘削から放土までの一連の動作を自動的に繰り返し行う自動運転ショベルとからなる自動運転システムにおいて、
前記操作ボックスが、ショベルへオペレータが乗降するための待機位置への移動を指令する待機位置ボタンを備えると共に、
前記自動運転ショベルが、前記教示操作により教示されて記憶される前記複数の位置として、少なくとも、掘削位置、放土位置、および待機位置からなる位置を記憶する教示位置記憶手段と、
自動運転中のショベルが前記の掘削から放土までの一連の動作のいずれの動作状態かを識別する待機動作用カウンタと、前記待機動作用カウンタの値により、当該自動運転ショベルが前記掘削から放土までの一連の動作のいずれの動作状態にあるかを判別して、それぞれの動作状態に応じて所定の待機動作を行わせて、前記待機位置に待機させる待機動作処理手段とを備え、
前記待機動作処理手段は、ブーム圧が所定の設定圧以上のときに前記ショベルのフロント部が地面に接地したと判断することを特徴とする自動運転システム。 - 請求項1において、 前記待機動作処理手段は、前記待機位置への移動が指令された時、当該自動運転ショベルが運転開始動作または戻り旋回動作にある時は、前記待機動作は、ショベルのフロントに旋回可能な姿勢をとらせる第1の工程と、前記ショベルを前記待機位置へと旋回動作させる第2の工程と、前記待機位置で前記ショベルのアームおよびバケットに所定の姿勢をとらせる第3の工程と、前記ショベルのフロントを地面に接地させる第4の工程とから成ることを特徴とする自動運転システム。
- 請求項1又は請求項2のいずれかの請求項において、
前記待機動作処理手段は、前記待機位置への移動が指令された時、当該自動運転ショベルが掘削動作にある時は、前記待機動作は、前記ショベルのブームを上げて前記ショベルのフロントを地中から上昇させる第1の工程と、前記ショベルのバケットをダンプすることによりバケット中の土石を落とす第2の工程と、前記ショベルのフロントを旋回可能な姿勢をとらせる第3の工程と、前記ショベルを前記待機位置へと旋回動作させる第4の工程と、前記待機位置で前記ショベルのアームおよびバケットに所定の姿勢をとらせる第4の工程と、前記ショベルのフロントを地面に接地させる第5の工程とから成ることを特徴とする自動運転システム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかの請求項において、
前記待機動作処理手段は、前記待機位置への移動が指令された時、当該自動運転ショベルが行き旋回動作にある時は、前記待機動作は、前記ショベルを前記待機位置へと旋回動作させる第1の工程と、前記待機位置で前記ショベルのアームに所定の姿勢をとらせる第2の工程と、前記ショベルのフロントを地面に接地させる第3の工程とから成ることを特徴とする自動運転システム。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかの請求項において、
前記待機動作処理手段は、前記待機位置への移動が指令された時、当該自動運転ショベルが放土動作にある時は、前記待機動作は、前記ショベルのバケットをクラウドすることにより放土動作を速やかに中断する第1の工程と、前記ショベルのフロントを旋回可能な姿勢をとらせる第2の工程と、前記ショベルを前記待機位置へと旋回動作させる第3の工程と、前記待機位置で前記ショベルのアームに所定の姿勢をとらせる第4の工程と、前記ショベルのフロントを地面に接地させる第5の工程とから成ることを特徴とする自動運転システム。
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