JP3963710B2 - Lpガス用水素含有ガス生成装置及び燃料電池システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LPガスが供給されるLPガス受入部と、改質処理部加熱手段により加熱されて、LPガスを水蒸気を用いて改質処理して水素含有ガスを生成する改質処理部と、
前記LPガスの流量を計測するLPガス流量計測手段と、
前記LPガス流量計測手段で計測される前記LPガスの流量に基づいて、前記改質処理部の運転条件を設定する運転条件設定手段を備えたLPガス用水素含有ガス生成装置、及びそれを備えた燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような水素含有ガス生成装置は、原燃料ガスを水蒸気により水素ガスと一酸化炭素ガスを含む改質処理ガスに改質処理する改質処理部を備え、さらに、その改質処理ガス中の一酸化炭素ガスを二酸化炭素ガスに変成させることにより変成処理する変成処理部や、その変成処理ガス中の一酸化炭素を選択酸化することにより選択酸化処理する一酸化炭素選択酸化処理部等を備えて構成され、一酸化炭素濃度の低い(例えば10ppm以下)水素リッチな水素含有ガスを生成するものであり、このように生成された水素含有ガスは、例えば、燃料電池における発電反応用の燃料ガスとして用いられる。
【0003】
また、このような水素含有ガス生成装置には、改質処理部へ供給される原燃料ガスの体積流量を計測する体積流量計や、改質処理部加熱手段としての燃焼器に供給される燃料ガスの体積流量を計測する体積流量計と、夫々の体積流量計の計測結果に基づいて、改質処理部における運転条件を設定する運転条件設定手段として機能する制御部等が設けられることがある。
【0004】
即ち、この制御部は、例えば燃料電池の電力出力を電力負荷に追従させるように、前記改質処理部に供給する原燃料ガスの流量を調整し、さらに、その改質処理部に供給される原燃料ガスの体積流量を一般的な体積流量計により計測し、その体積流量計の計測結果に基づいて、水蒸気生成部へ供給される水の流量を設定して、改質処理部へ供給される水蒸気の流量を前記運転条件として適切なものに設定することがある。
また、改質処理部を改質処理部加熱手段としての燃焼器で加熱して適切な改質処理温度に維持するために、燃焼器へ供給する燃料ガスの体積流量を調整し、さらに、その燃焼器に供給される燃料ガスの体積流量を一般的な体積流量計により計測し、その体積流量計の計測結果に基づいて、燃焼器へ供給される燃焼用空気の流量を前記運転条件として適切なものに設定することがある。
【0005】
一方、このような燃料電池システムを車輌上若しくは原燃料ガスの供給導管が到達していない僻地等で使用する場合などにおいて、水素含有ガス生成装置を、改質処理部へ供給する原燃料ガス及び燃焼器へ供給する燃料ガスとしてLPガスボンベ等に加圧液化されて貯留されるLPガス(liquefied petroleum gas)を用いるLPガス用水素含有ガス生成装置として構成することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなLPガスは、石油精製などにおいて生成するプロパン及びブタン等の低分子炭化水素ガスを主成分とするものであり、夫々のガス成分の割合が変化する場合がある。特に、LPガスボンベ内のLPガスの残量の減少に伴ってプロパン及びブタンの割合は変化し、具体的には、LPボンベガス使用初期においては、沸点の低いプロパンが殆ど(95%)であるが、LPガスボンベの残量が少なくなると、ブタンの割合が半分近くまで占め、特にイソブタンの割合が非常に高くなる。
【0007】
そして、LPガスを原燃料ガスとしてLPガス用水素含有ガス生成装置に供給する燃料電池システムにおいて、LPガス中のプロパン及びブタンの割合が変化し、さらに、従来の技術の欄で説明したように、制御部が体積流量計により計測したLPガスの体積流量に基づいて、各種運転条件の設定を行なう場合には、下記の表1に示すように、LPガス中に含まれるプロパンとイソブタンとの単位体積当たりの炭素量及び発熱量等が異なることから、改質処理部に供給されるLPガスの炭素量及び発熱量が変化することになり、改質処理部の運転条件の設定が極めて困難となる。
例えば、改質処理部に供給される水蒸気の流量は、改質処理部におけるスチーム・カーボン比を一定にする必要があることから、LPガス流の炭素量の変化に追従させるように設定する必要があり、同様に、燃焼器に供給される燃焼用空気の流量は、燃焼器における空燃比をその燃料ガスの組成にあったものにする必要があることから、LPガスの組成の変化に追従させるように設定する必要があり、そのような制御機構は極めて複雑且つ高価となり問題である。
また、LPガスの発熱量が変化すると、改質処理部を加熱するための燃焼器へ供給するLPガスの体積流量を一定にしていても、燃焼器の燃焼量が変化し、結果、改質処理部の温度が変化することがある。
【0008】
【表1】
【0009】
また、このような問題を回避するためには、原燃料ガスの組成が変化しないように、原燃料ガスとして用いるLPガスを高度精製したものに限定したり、LPガスの組成が大幅に不安定となる前にLPガスボンベを新品に交換することが考えられるが、何れの方法においても原燃料費が高くなるという問題がある。
【0010】
従って、本発明は、上記の事情に鑑みて、LPガスボンベ等から得ることができるLPガスを原燃料ガスとして用いるLPガス用水素含有ガス生成装置において、LPガスの組成が変化した場合においても、簡単な構成で適切に出力制御等を行なうことができ、良好な運転状態を維持することができる技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
〔構成1〕
本発明に係るLPガス用水素含有ガス生成装置は、請求項1に記載したごとく、LPガスが供給されるLPガス受入部と、改質処理部加熱手段により加熱されて、前記LPガスを水蒸気を用いて改質処理して水素含有ガスを生成する改質処理部と、
質量流量計により前記LPガスの流量を計測するLPガス流量計測手段と、
前記LPガス流量計測手段で計測される前記LPガスの流量に基づいて、前記改質処理部の運転条件を設定する運転条件設定手段を備えたLPガス用水素含有ガス生成装置において、
前記LPガス流量計測手段が、前記LPガス受入部から前記改質処理部へ供給される前記LPガスの質量流量を計測する改質用LPガス質量流量計であり、
前記運転条件設定手段が、前記改質用LPガス質量流量計で計測される前記LPガスの質量流量に基づいて、前記改質処理部に供給する前記水蒸気の流量を前記運転条件として設定する手段であることを特徴とする。
【0012】
〔作用効果〕
本構成のLPガス用水素含有ガス生成装置によれば、改質処理部の運転条件設定のためのLPガス流量計測手段を、ガスの質量流量に比例する量を検出する方式の直接形質量流量計、又はガスの体積流量と密度とを検出して質量流量を測定する方式の間接形質量流量計で構成することで、この質量流量計で計測されるLPガスの質量流量は、下記の表2に示すように、LPガスの炭素量及び発熱量にほぼ比例するものとなるので、その計測された質量流量に基づいて、LPガス用水素含有ガス生成装置の運転条件を、供給されるLPガスの炭素量及び発熱量に適した値に設定することができ、LPガス用水素含有ガス生成装置の運転状態を好ましいものに維持することができる。
【0013】
【表2】
【0014】
さらに、本構成のLPガス用水素含有ガス生成装置によれば、改質処理部へ供給されるLPガスの質量流量を改質用LPガス質量流量計により計測し、運転条件設定手段により、その炭素量にほぼ比例するLPガスの質量流量に従って、改質処理部へ供給するLPガスの炭素量に追従させてスチーム・カーボン比を一定にする必要がある改質処理部へ供給する水蒸気の流量を、運転条件として適切且つ簡単に設定することができる。
【0015】
〔構成2〕
本発明に係るLPガス用水素含有ガス生成装置は、請求項2に記載したごとく、上記構成1のLPガス用水素含有ガス生成装置の構成に加えて、前記改質処理部加熱手段が、前記LPガス受入部から供給されたLPガスを燃焼用空気により燃焼させる燃焼器で構成され、
前記LPガス流量計測手段が、前記LPガス受入部から前記燃焼器へ供給される前記LPガスの質量流量を計測する燃焼用LPガス質量流量計であり、
前記運転条件設定手段が、前記燃焼用LPガス質量流量計で計測される前記LPガスの質量流量に基づいて、前記燃焼器に供給する前記燃焼用空気の流量をも前記運転条件として設定する手段であることを特徴とする。
【0016】
〔作用効果〕
本構成のLPガス用水素含有ガス生成装置によれば、改質処理部加熱手段としての燃焼器へ供給されるLPガスの質量流量を燃焼用LPガス質量流量計により計測し、運転条件設定手段により、その炭素量及び発熱量にほぼ比例するLPガスの質量流量に従って、燃焼器における空燃比をその燃料ガスの組成にあったものにするように、燃焼器へ供給する燃焼用空気の流量を、運転条件として適切且つ簡単に設定することができる。
【0017】
〔構成3〕
LPガスが供給されるLPガス受入部と、改質処理部加熱手段により加熱されて、前記LPガスを水蒸気を用いて改質処理して水素含有ガスを生成する改質処理部と、
質量流量計により前記LPガスの流量を計測するLPガス流量計測手段と、
前記LPガス流量計測手段で計測される前記LPガスの流量に基づいて、前記改質処理部の運転条件を設定する運転条件設定手段を備えたLPガス用水素含有ガス生成装置において、
前記改質処理部加熱手段が、前記LPガス受入部から供給されたLPガスを燃焼用空気により燃焼させる燃焼器で構成され、
前記LPガス流量計測手段が、前記LPガス受入部から前記燃焼器へ供給される前記L Pガスの質量流量を計測する燃焼用LPガス質量流量計であり、
前記運転条件設定手段が、前記燃焼用LPガス質量流量計で計測される前記LPガスの質量流量に基づいて、前記燃焼器に供給する前記燃焼用空気の流量を前記運転条件として設定する手段であることを特徴とする。
【0018】
〔作用効果〕
本構成のLPガス用水素含有ガス生成装置によれば、改質処理部加熱手段としての燃焼器へ供給されるLPガスの質量流量を燃焼用LPガス質量流量計により計測し、運転条件設定手段により、その炭素量及び発熱量にほぼ比例するLPガスの質量流量に従って、燃焼器における空燃比をその燃料ガスの組成にあったものにするように、燃焼器へ供給する燃焼用空気の流量を、運転条件として適切且つ簡単に設定することができる。
【0019】
〔構成4〕
本発明に係るLPガス用水素含有ガス生成装置は、請求項4に記載したごとく、上記構成1から3何れかに記載のLPガス用水素含有ガス生成装置の構成に加えて、前記質量流量計が熱式質量流量計として構成されていることを特徴とする。
【0020】
〔作用効果〕
本構成のLPガス用水素含有ガス生成装置によれば、質量流量計として、安価且つ簡単に構成することができる熱式質量流量計を用いることができる。
また、一般的に熱式質量流量計は、ガスの流れの中に加熱電熱線を設け、さらにその上流側及び下流側に温度検知器を設けて、加熱伝熱線を通過するガスが加熱されることによって生じる温度変化を測定することによって質量流量を求める方式である。よって、このような熱式質量流量計で混合ガスの質量流量を計測する場合、混合ガスの組成が変わることで比熱が変化すると、計測結果が変化するのであるが、LPガス中のプロパンとイソブタンとは、同族炭化水素(アルカン)で炭素数の差が1つだけなので、単位質量あたりの比熱(質量平均比熱)の差は、下記の表3に示すように、僅か0.6%程度であり、単位体積あたりの比熱(体積平均比熱)よりもその差が小さい。よって、このようなプロパンとイソブタンとを主に含むLPガスは、組成が変化しても比熱は殆ど変化しないので、熱式質量流量計により良好に質量流量を計測することができる。
【0021】
【表3】
【0022】
〔構成5〕
本発明に係るLPガス用水素含有ガス生成装置は、請求項5に記載したごとく、上記構成1から4の何れかに記載のLPガス用水素含有ガス生成装置の構成に加えて、前記LPガス受入部が、LPガスボンベに加圧液化されて貯留されているLPガスが、前記LPガスボンベから受け入れるように構成されていることを特徴とする。
【0023】
〔作用効果〕
本構成のLPガス用水素含有ガス生成装置によれば、残量によってLPガス中のプロパン及びブタンの割合が大幅に変化することがあるLPガスボンベからLPガス受入部にLPガスが供給される場合でも、改質処理部へ供給されるLPガスの質量流量を計測して、夫々の運転条件を適切なものに簡単に設定することができ、LPガスボンベの残量に関わらずLPガス用水素含有ガス生成装置の運転状態を好ましいものに維持することができる。
【0024】
〔構成6〕
本発明に係る燃料電池システムは、請求項6に記載したごとく、上記構成1から5の何れかに記載のLPガス用水素含有ガス生成装置と、前記LPガス用水素含有ガス生成装置から前記水素含有ガスが供給され発電を行なう燃料電池を備えたことを特徴とする。
【0025】
〔作用効果〕
本構成の燃料電池システムは、前述のように、LPガスの組成が変化しても、LPガス用水素含有ガス生成装置の運転条件をLPガスの炭素量及び発熱量に適した値に容易に設定することができるので、例えばLPガス用水素含有ガス生成装置の処理量を燃料電池の電力負荷等に対して安定して追従するように制御することができ、燃料電池システムの運転状態を好ましいものに維持することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明に係るLPガス用水素含有ガス生成装置(以下、本生成装置と呼ぶ。)の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示す本生成装置Pは、燃料電池システム100に設けられ、LPガスボンベ40から受入部41(LPガス受入部の一例)にLPガスボンベ40内に加圧液化されて貯留されているLPガスが原燃料ガスとして供給され、そのLPガスを水蒸気を用いて改質処理して、CO濃度の低い(例えば10ppm以下)水素リッチな水素含有ガスを生成するように構成されており、このように生成された水素含有ガスが、燃料電池Gの燃料極10に供給される。
一方、燃料電池Gは、詳細な説明は省略するが、高分子膜を電解質11とする固体高分子型であり、本生成装置Pから燃料極10に供給される水素含有ガス中の水素と、ブロア7から酸素極12に供給される反応用空気中の酸素との電気化学反応により発電するように構成してある。
【0027】
詳しくは、本生成装置Pは、受入部41から流路27を介して供給されたLPガスを脱硫処理する脱硫器1と、供給された水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成器6と、改質器加熱手段としての燃焼器2aにて加熱されて、脱硫器1から供給される脱硫原燃料ガスを水蒸気生成器6で生成された水蒸気を用いてH2とCOを含むガスに改質処理する改質器2(改質処理部の一例)と、改質器2から供給される改質処理ガス中のCOを水蒸気を用いてCO2に変成させることにより変成処理するCO変成器3と、そのCO変成器3から供給される変成処理ガス中のCOを選択酸化することにより選択酸化処理するCO選択酸化反応器4と、水素含有ガス生成装置の運転条件等の制御を行なう制御部30等を備えて構成されている。
【0028】
また、脱硫器1に供給されるLPガスが流通する流路27には、流路27を流通するLPガスの質量流量を計測する熱式質量流量計24(改質用LPガス質量流量計の一例)と、流路27を流通するLPガスの流量を調整可能な調整弁21とが設けられており、調整弁21は、制御部30により燃料電池Gの電力出力が電力負荷に追従するように調整される。
熱式質量流量計24で計測されるLPガスの質量流量は、LPガスボンベの残量の減少に伴って脱硫器1等に供給されるLPガス中のプロパン及びブタンの成分割合が変化しても、前記成分割合に関わらずLPガスの炭素量及び発熱量にほぼ一定の比例定数で比例するものとなる。
【0029】
さらに、水蒸気生成装置6は、流路29から原料水が供給され、その流路29には、流路29を流通する水の流量を計測する流量計26と、流路29を流通する水の流量を調整可能な調整弁23とが設けられている。
そして、制御部30に構成された運転条件設定手段31は、本生成装置Pの処理量、即ち熱式質量流量計24で計測されるLPガスの質量流量に基づいて、改質器2に供給する水蒸気流量を改質器2の運転条件として設定するべく、流量計26で水の流量を計測しながら調整弁23を働かせて、水蒸気生成装置6の処理量、即ち水蒸気生成装置6に供給する水の流量を設定する。
結果、改質器2に供給される水蒸気流量は、熱式質量流量計24のLPガスの炭素量にほぼ比例する計測結果に基づいて設定されるので、改質器2に供給する水蒸気量を改質器2におけるスチーム・カーボン比が所定の値になるような好ましいものに維持することができる。
【0030】
さらに、改質器2に設けられている燃焼器2aは、燃料電池Gの燃料極10から排出されるオフガス(水素が残留しているガス)と、受入部41から流路28を介して供給されたLPガスとが燃料として供給され、その燃料をブロア7から供給される燃焼用空気を用いて燃焼させて、改質器2を加熱するように構成されている。
そして、燃焼器2aに供給されるLPガスが流通する流路28には、流路28を流通するLPガスの質量流量を計測する熱式質量流量計25(燃焼用LPガス質量流量計の一例)と、流路28を流通するLPガスの流量を調整可能な調整弁22とが設けられている。
この熱式質量流量計25で計測されるLPガスの質量流量も、LPガスボンベの残量の減少に伴って脱硫器1等に供給されるLPガス中のプロパン及びブタンの成分割合が変化しても、前記成分割合に関わらずLPガスの炭素量及び発熱量にほぼ一定の比例定数で比例するものとなる。
そして、制御部30に構成された運転条件設定手段31は、例えば、本生成装置Pの処理量、即ち、熱式質量流量計24で計測されるLPガスの質量流量に基づいて、改質器2の加熱量、即ち燃焼器2aの燃焼量を決定して、燃焼器2aにオフガス以外に補充する必要があるLPガスの質量流量を運転条件として設定し、さらに、熱式質量流量計25で計測される燃焼器2aへのLPガスの質量流量に基づいて、燃焼器2aに燃焼用空気を供給するためのファン7の出力を調整して、燃焼器2aに供給する燃焼用空気の流量を運転条件として設定する。
結果、燃焼器2aに供給される燃焼用空気の流量は、熱式質量流量計25のLPガスの組成の変化に追従する計測結果に基づいて設定されるので、燃焼器における空燃比をそのLPガスの組成にあった好ましいものとすることができ、さらに、燃焼器2aに供給されるLPガスは質量流量が設定されるので、LPガスの組成の変化により燃焼器2aの燃焼量が変化することを抑制することができる。
【0031】
上記実施の形態で、質量流量計として比較的安価な熱式質量流量計を使用したが、別に、他の質量流量計、例えば、差圧式質量流量計等の直接形質量流量計や、体積流量計と密時計とを組み合わせた間接形質量流量計等を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 燃料電池システムの概略構成図
【符号の説明】
1 脱硫器
2 改質器(改質処理部)
2a 燃焼器(改質処理部加熱手段)
3 CO変成器
4 CO選択酸化反応器
10 燃料極
21 調整弁
22 調整弁
23 調整弁
24 熱式質量流量計(改質用LPガス質量流量計)
25 熱式質量流量計(燃焼用LPガス質量流量計)
26 流量計
31 運転条件設定手段
40 LPガスボンベ
41 受入部(LPガス受入部)
100 燃料電池システム
P 水蒸気生成装置
G 燃料電池
Claims (6)
- LPガスが供給されるLPガス受入部と、改質処理部加熱手段により加熱されて、前記LPガスを水蒸気を用いて改質処理して水素含有ガスを生成する改質処理部と、
質量流量計により前記LPガスの流量を計測するLPガス流量計測手段と、
前記LPガス流量計測手段で計測される前記LPガスの流量に基づいて、前記改質処理部の運転条件を設定する運転条件設定手段を備えたLPガス用水素含有ガス生成装置において、
前記LPガス流量計測手段が、前記LPガス受入部から前記改質処理部へ供給される前記LPガスの質量流量を計測する改質用LPガス質量流量計であり、
前記運転条件設定手段が、前記改質用LPガス質量流量計で計測される前記LPガスの質量流量に基づいて、前記改質処理部に供給する前記水蒸気の流量を前記運転条件として設定する手段であるLPガス用水素含有ガス生成装置。 - 前記改質処理部加熱手段が、前記LPガス受入部から供給されたLPガスを燃焼用空気により燃焼させる燃焼器で構成され、
前記LPガス流量計測手段が、前記LPガス受入部から前記燃焼器へ供給される前記LPガスの質量流量を計測する燃焼用LPガス質量流量計であり、
前記運転条件設定手段が、前記燃焼用LPガス質量流量計で計測される前記LPガスの質量流量に基づいて、前記燃焼器に供給する前記燃焼用空気の流量をも前記運転条件として設定する手段である請求項1に記載のLPガス用水素含有ガス生成装置。 - LPガスが供給されるLPガス受入部と、改質処理部加熱手段により加熱されて、前記LPガスを水蒸気を用いて改質処理して水素含有ガスを生成する改質処理部と、
質量流量計により前記LPガスの流量を計測するLPガス流量計測手段と、
前記LPガス流量計測手段で計測される前記LPガスの流量に基づいて、前記改質処理部の運転条件を設定する運転条件設定手段を備えたLPガス用水素含有ガス生成装置において、
前記改質処理部加熱手段が、前記LPガス受入部から供給されたLPガスを燃焼用空気により燃焼させる燃焼器で構成され、
前記LPガス流量計測手段が、前記LPガス受入部から前記燃焼器へ供給される前記LPガスの質量流量を計測する燃焼用LPガス質量流量計であり、
前記運転条件設定手段が、前記燃焼用LPガス質量流量計で計測される前記LPガスの質量流量に基づいて、前記燃焼器に供給する前記燃焼用空気の流量を前記運転条件として設定する手段であるLPガス用水素含有ガス生成装置。 - 前記質量流量計が熱式質量流量計として構成されている請求項1から3の何れか1項に記載のLPガス用水素含有ガス生成装置。
- 前記LPガス受入部が、LPガスボンベに加圧液化されて貯留されているLPガスが、前記LPガスボンベから受け入れるように構成されている請求項1から4の何れか1項に記載のLPガス用水素含有ガス生成装置。
- 請求項1から5の何れか1項に記載のLPガス用水素含有ガス生成装置と、前記LPガス用水素含有ガス生成装置から前記水素含有ガスが供給され発電を行なう燃料電池を備えた燃料電池システム。
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JP2003146609A (ja) | 2003-05-21 |
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