JP3959351B2 - 補聴器ハウジングの製造方法および補聴器 - Google Patents
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Description
【0001】
この発明は、一般的に、補聴器および補聴器ハウジングの製造方法に関するものである。この発明は、より詳細には、補聴器ハウジングのコンピュータ支援の設計および製造に関するものである。この発明は、更に詳細には、ユーザの耳道の形状に個別的に適合する補聴器ハウジングの製造に関するものである。
【0002】
【従来技術】
米国特許明細書第5,487,012 号には、開口を備えた補聴器シェルとその開口をカバーするフェースプレートとを含む補聴器ハウジングの製造に関する方法が開示されている。シェルは、ユーザの耳道の形状に個別的に適合する。その方法は、a)耳道の形状を直接的または間接的に捕捉してその形状を表わすディジタルデータを入手し、b)その形状のディジタル表現を、適合するシェルの外側形状の多次元コンピュータモデルに変換し、c)シェルの3次元コンピュータモデルから得られたデータに基づいてシェルをコンピュータ制御の下で製造する各ステップを含む。米国特許明細書第5,487,012 号は、フェースプレートの製造に向けられたものではない。
【0003】
ベルギー特許出願公開BE 1010200-A号は、防音栓を形成するシステムを開示している。このシステムは、外耳通路の輪郭を計測するための走査装置を備えた計測システムを含む。スキャナからのデータは、データメモリ回路を介して製造機械に供給される。その製造機械は、可撓性の栓を直接に形成する。完成した栓には、電気ケーブルのためのチャネルと、会話のために使用される振動センサを組み込むための音声管とを設けることが可能である。
【0004】
国際特許出願公開WO 99/27755-A1号は、フェースプレートとその下における適合するアダプタプレートとを包含する補聴器を開示している。これらのプレートは、クリップまたはネジのような締付け具によって一緒に保持される。フェースプレートおよびアダプタプレートは、カスタム・シェルに継目なしで適合するようにカスタム・カッティングとカスタム・トリミングがなされる。アダプタプレートだけが、シェルに接着される。この刊行物は、シェルの製造に関しては何も言及していない。
【0005】
国際特許出願公開WO 98/47319-A1号は、フェースプレートによってカバーされる外側開口を備えた中空の栓を含むコンパクトモジュール式補聴器を開示している。そのフェースプレートは、電子モジュールのソケット部分への係合手段を備えた凹部を有する。
【0006】
【発明の開示】
この発明の1つの目的は、補聴器ハウジングの上述の製造方法に関して、例えばフェースプレートの製造の自動化に関する改善のような、更なる改善を提供することにある。
【0007】
この発明の1つの目的は、耳内式補聴器の個別的に適合するハウジングの設計および製造を更に自動化することにある。
【0008】
この発明のもう1つの目的は、耳道内および外耳内において利用可能である空間の最適な利用を促進し、それによって補聴器のサイズを最小化することにある。
【0009】
この発明の更なる1つの目的は、魅力的な外観を備えた補聴器の設計および製造のシステムを提供することにある。
【0010】
この発明は、第1の観点では、請求項1に規定された方法を提供することによって上述の目的およびその他の目的を達成する。
【0011】
この発明は、第2の観点では、請求項15に規定された方法を提供することによって上述の目的およびその他の目的を達成する。
【0012】
この発明は、第3の観点では、請求項16において規定された補聴器を提供することによって上述の目的およびその他の目的を達成する。
【0013】
この発明は、第4の観点では、請求項20に規定された補聴器を提供することによって上述の目的およびその他の目的を達成する。
【0014】
この発明によれば、フェースプレートの設計および製造は、補聴器ハウジングのモデルからのデータに基づいた少なくとも1つの自動的な処理ステップを含み、それによって、フェースプレートは、補聴器シェルに適合するように自動的に製造される。例えば、接合部輪郭のデータは、その接合部輪郭に適合する輪郭に沿って、個別的に製造されるフェースプレートを自動的に切断する数値制御機械に供給することが可能である。
【0015】
耳型のような身体の形状を計測しまたは捕捉する様々な方法は、当該分野では周知である。対象物の表面上における点の位置の計測は、機械的装置をその点に接触するように移動させ、その機械的装置の位置を読取ることによって、例えば可動部分上にスケールを有する座標計測機械を使用して、実行することが可能である。
【0016】
非接触的な計測では、対象物の表面上における点の位置は、放射エネルギーの1本またはそれ以上のビームを対象物に向けて発信し、対象物の任意の部分と相互作用した放射エネルギーを検出することによって、計測することが可能である。
【0017】
放射エネルギーは、X線、ガンマ線、紫外線、可視光線、赤外線、遠赤外線、UHF放射、HF放射のような任意周波数の超音波放射、音波放射、電磁放射線など、電子、中性子、アルファ粒子の放射のような粒子放射などのように、任意の形態のものが可能である。
【0018】
形状が計測される対象物は、エネルギーの反射、屈折、回折または吸収によって、またはそれらの任意の組合せによって放射エネルギーと相互作用することが可能である。
【0019】
例えば、レーザは、計測される対象物に向う直線的な光線を放出することが可能であり、CCDチップを備えたビデオカメラは、対象物の表面から拡散的に反射する光を検出するために利用することが可能である。その後、ビームを反射させる対象物表面の点の位置は、三角測量法によって計測される。ビームは、例えば可動ミラーなどによって、対象物の表面の全体にわたって掃引される。
【0020】
対象物の形状は、複数の電子カメラによって計測することもまた可能である。その場合には、対象物は、実質的に白色の光をすべての方向に放射する白熱電球のような1組のインコヒーレント光源によって照明される。互いに関して既知の位置にある複数のカメラは、三角測量法によって対象物表面の点の位置を計測するために使用される。
【0021】
耳道の形状が耳道それ自体の走査によって捕捉されるときには、耳道の動的な記録を実行することが可能である。耳道の形状は、喋ったり、食べたり、飲んだりすることなどの結果として変化するので、耳道の形状を捕捉するこの方法は、時間に応じて変化するデータを提供するものであり、それによって、そのような形状変化を、対応する補聴器ハウジングの製造の間に考慮することもまた可能である。
【0022】
代替的には、耳道の形状変化に適応させるために、様々なあごの位置において、複数の型を耳道によって形成することもまた可能である。例えば、2つの型を、一方が閉じた口、他方が開いた口について形成することも可能である。
【0023】
耳道および外耳の部分の形状を示すディジタルデータを捕捉した後、これらのデータを、CAD/CAM(コンピュータ支援設計/コンピュータ支援製造)システムの周知の方法に従って更に操作して、例えば補聴器シェルの形状の3次元モデルを形成することを含めて、補聴器ハウジングを設計して製造することが可能である。更に、そのモデルを、様々な3次元画像および2次元断面でコンピュータスクリーン上に表示することも可能であり、モデルの調整のために、本明細書において説明する機能を含む様々な自動的機能およびオペレータ制御による機能もまた、CAD/CAMシステムによって提供することが可能である。
【0024】
したがって、この発明によれば、CAD/CAMシステムは、フェースプレートとユーザの耳道に適合するシェルとを備えた補聴器ハウジングの設計および製造のために設けられ、このシステムは、耳道の形状を表わすデータを受取って処理するように適応されるプロセッサを含み、そのデータに基づいてシェルの3次元モデルを形成し、そのモデルに基づいてシェルおよびフェースプレートを製造するためにモデルを表わすデータを出力する。
【0025】
捕捉されたディジタルデータからは、2つの全く同じモデル、すなわち外耳の部分を包含する耳道のモデルおよび補聴器シェルのモデルが形成され得ることになる。耳道のモデルは変化しないままに留まるが、補聴器シェルのモデルは、以下で説明するように、様々な造作(特徴)の修正および追加を受けることが可能である。それらのモデルは、識別可能な色で表示することが可能であり、シェルは、耳道の中に挿入された形で表示されることも可能である。この目的およびその他の目的のために、耳道のモデルは透けて見えるように表示することが可能である。
【0026】
補聴器シェルの3次元モデルを形成する際、シェルを取り囲む輪郭を、補聴器シェルとフェースプレートとの間の接合部を規定するために選択することが可能であり、選択された接合部輪郭を表わすデータが決定され得ることになる。好適には、接合部輪郭は、平面的な輪郭である。
【0027】
この発明によれば、シェルは、そのモデルに基づいて製造され、接合部輪郭によって規定される外側開口によって終端され得ることになる。
【0028】
この発明の1つの実施例では、接合部輪郭データは、接合部輪郭に適合する輪郭に沿って、個別的に製造されるフェースプレートを自動的に切断する数値制御機械に転送される。上述のように、接合部輪郭は、平面的なフェースプレートと矛盾しない平面的な輪郭であることが可能である。
【0029】
フェースプレートは、シェルの対応する位置決め手段に係合するための位置決め手段を含むことが可能であり、フェースプレートの周囲は、フェースプレート位置決め手段がシェル位置決め手段と係合するとき、シェルの接合部輪郭に適合することになる。
【0030】
1つの好適な実施例において、フェースプレート位置決め手段は、フェースプレートの内側表面において少なくとも1つのフェースプレート突起を含み、シェル位置決め手段は、少なくとも1つのフェースプレート突起を受容してそれに適合する窪みを含む。フェースプレートは、接合部輪郭に沿って切断され、少なくとも1つのフェースプレート突起が、適合するシェルの窪みによって受容されるとき、それは、接合部輪郭に適合することになり、それによってフェースプレートおよびシェルの適切な組立てが容易にされる。
【0031】
もう1つの実施例では、フェースプレート位置決め手段は、接合部輪郭におけるシェルの厚さと実質的に等しい周囲からの距離でフェースプレートの周囲において終端するフェースプレートの内側表面における少なくとも1つのフェースプレート突起を含む。シェル位置決め手段は、接合部輪郭におけるシェルを含む。フェースプレートは、接合部輪郭に沿って切断され、少なくとも1つのフェースプレート突起の端部がシェルの内側表面の対応する部分に当接するとき、それは、接合部輪郭に適合することになる。シェル位置決め手段は、対応するフェースプレート突起を受容して保持するために、シェルの内部に向かって内側方向に延びる接合部輪郭における突起を更に含むことも可能である。
【0032】
電池の挿入および除去を容易にするフェースプレートにおける電池開口の形状、寸法および位置を、選択することが可能であり、それらはフェースプレート・モデルの中に包含され得る。このモデルに基づいて、開口は、数値制御工作機械を利用した製造の間に自動的に設けることが可能である。
【0033】
同様に、少なくとも1つのマイクロフォン開口を、フェースプレートに設けることが可能である。
【0034】
この発明のもう1つの好適な実施例では、補聴器ハウジングは、一体的なフェースプレートを備えて製造される。
【0035】
一体的なフェースプレートは、ユーザの耳道の形状に適合するものではない補聴器ハウジングの表面の一部として規定されるものであり、むしろ、それは、補聴器ハウジングが耳道の中に挿入されるとき、補聴器ハウジングのユーザの周囲に向いた終端部分を規定するものである。
【0036】
当然ながら、フェースプレートは、フェースプレートの少なくとも一部とシェルが1つのユニットとして一緒に製造されるとき一体的であることになる。例えば、フェースプレートは、接合部輪郭に沿ったシェルに対するフェースプレートの接合部分がシェルと一緒に製造されるとき、すなわちシェルの製造の間にシェルに対するフェースプレートの接合が本質的に実行されるとき、一体的であると呼ばれる。
【0037】
この発明の1つの好適な実施例によれば、フェースプレートの3次元モデルは、選択された接合部輪郭に適合するように形成されるものであり、フェースプレート・モデルおよびシェル・モデルは、補聴器ハウジングの1つの3次元モデルに組合わされる。組合わされた(結合された)モデルに基づいて、一体的なフェースプレートを備えた補聴器ハウジングは、例えば、ステレオリソグラフィー、レーザシンタリング(焼結)、ヒューズドデポジションモデリング、ドロップデポジションプリンティング(インクジェットプリンティングに類似する)などのような、ラピッドプロトタイピング技術を利用して、製造される。
【0038】
一体的でないフェースプレートに関して上述したように、電池の挿入および除去を容易にする一体的なフェースプレートにおける開口の形状、寸法および位置を、選択することが可能であり、ハウジング・モデルの中に更に包含されるフェースプレート・モデルの中に包含することが可能である。
【0039】
同様に、少なくとも1つのマイクロフォン開口もまた、一体的なフェースプレートに設けらることが可能である。
【0040】
少なくとも1つのマイクロフォン開口に関して、第1および第2のマイクロフォン開口にそれぞれ位置決めされる2つのマイクロフォンの指向特性を、計算することが可能であり、それぞれの第1および第2のマイクロフォン開口の第1および第2の位置は、所望の指向特性に対応するように選択することが可能である。それらの計算は外耳の形状を含むことが可能であり、それは、例えば対応する耳道の形状を計測する間に計測される。
【0041】
フェースプレートは、補聴器コンポーネントを受容して保持するための係合手段を有することが可能であり、係合手段のモデルは、続いて補聴器ハウジング・モデルの中に包含されることになるフェースプレート・モデルの中に包含されることが可能であり、したがって一体的なフェースプレートは、例えばラピッドプロトタイピング技術を使用して、係合手段を備えて製造され得ることになる。
【0042】
この発明の1つの実施例では、フェースプレートは、電池開口を包含するように個別的に製造される。個別的に製造されたプレートもまた、係合手段を含むことが可能である。その場合、補聴器ハウジングのシェルは、例えばラピッドプロトタイピング技術を使用して、そのプレートに対して層毎に取付けられ、または当接するように製造され、シェルの第1の層または断面は、補聴器ハウジングの前もって選択された接合部輪郭に沿って電池開口を取り囲むことになる。
【0043】
この発明のもう1つの実施例では、電池開口を包むフェースプレートの一部だけが、個別的に製造される。その部分の周囲は、補聴器ハウジング・モデルの中に包含されるものであり、補聴器ハウジングは、一体的なフェースプレートを備えて製造され、その一体的なフェースプレートは、個別的に製造された部分に層毎に取付けられまたは当接し、第1の層がその部分の周囲に当接する。代替的に、シェルを、フェースプレートに対向する端部から始まるように形成することも可能であり、一体的なフェースプレートが、個別的に製造されたフェースプレートの部分の周囲に適合する周囲を有する開口によって終端するように形成されたとき、その部分は、開口の中に位置し、開口に嵌合して取付けられる。
【0044】
更に、1つまたはそれ以上の補聴器ハウジングは、ラピッドプロトタイピング技術を利用して、バッチ式で平行して製造することも可能である。例えば、バッチプレートは、複数の補聴器ハウジングに対応する複数の電池開口を包むように、個別に製造することが可能である。バッチプレートは、補聴器ハウジングの係合手段を備えることもまた可能である。その場合、電池開口の各々においてシェルが形成され、その第1の層が、それぞれの補聴器ハウジングの接合部輪郭に沿ってそれぞれの電池開口を取り囲む。もう1つの具体例では、上述の個別的に製造されるフェースプレートの複数の部分は、複数の補聴器ハウジングをバッチにおいて平行して製造するように、ラピッドプロトタイピング装置の中に位置決めされる。それらの部分を正確に知られた位置に精密に受容して保持するための位置決め手段を備えたプロトタイピング装置の中には、取付け具が設けられることも可能である。その取付け具の位置決め手段に適合する対応する位置決め手段を各部分に設けることが可能である。
【0045】
個別的に製造されるフェースプレートまたはフェースプレートの一部またはバッチプレートは、バネ、弾力的な弾性ラグ、電気端子などのような金属製の部分を包むことが可能である。
【0046】
補聴器は、モジュール式補聴器であることが可能であり、それは補聴器ハウジングを含み、さらに補聴器ハウジングに内蔵されるソケットと、少なくとも1つのマイクロフォンと、信号プロセッサと、レシーバとを備えた電子モジュールを含む。補聴器ハウジングは、電池および電子モジュールを出入りさせるための電池開口が形成されたフェースプレートを含む。更に、補聴器ハウジングは、ソケットを受容しかつ取外し可能に保持するための係合手段を含む。電子モジュールが補聴器ハウジングに損傷を与えることなく補聴器から取り出され得るということは、モジュール式補聴器の1つの重要な利点である。
【0047】
係合手段は、ソケット上に形成された協働式ソケット係合手段と係合するための溝、トラックおよび/または切欠きを含むことが可能である。
【0048】
ソケット係合手段は、弾力的な弾性ラグを含むことが可能である。
【0049】
ラグは、ソケットから突出する電池端子と一体的であることが可能である。
【0050】
補聴器からの音声を鼓膜に向かって伝達するための補聴器シェルにおける音響出力開口の形状、寸法および位置を、選択することが可能であり、シェル・モデルの中に包含され得る。
【0051】
耳道モデルに挿入された補聴器ハウジングのモデルを表示することで、音響出力開口の位置の選択を容易にすることが可能であり、出力開口は、耳道の長手方向軸の方向に音声を放射(放出、発生、出)させることになり、結果として、出力開口が耳道の壁部に向かって音声を放射させる危険、すなわち出力開口が耳道の壁部によって部分的または完全に閉塞されてしまうという危険を最小化する。
【0052】
好適には、補聴器ハウジングは、一体的な通気チャネルを備えて製造される。モデルがフェースプレートを包含するかまたは排除するように補聴器ハウジングの3次元モデルを形成する際、通路は、通気チャネルがそれに沿って延びるように意図されるものとして選択することが可能である。通気チャネルは、チャネルの長さの全体にわたって一様であるかまたは一様でない断面を備えた管を構成することができる。通気チャネルの断面は、円形、正方形、長方形または丸い角をもつ長方形などのように、任意の形態をとることが可能である。通気チャネルの断面および通気チャネルの壁の形状および寸法は、例えばCAD/CAMシステムから周知であるように、手動で指定することが可能であり、チャネルの長さに沿って変化させることもできる。シェルの壁部は通気チャネルの壁の一部を構成してもよい。補聴器シェルにおけるフェースプレートに対向する通気チャネルの開口を表わすデータが計算され、シェルは、通気チャネル開口を備えて自動的に製造することが可能である。更に、フェースプレートにおける通気チャネルの開口の位置および幾何学的形状は、自動的に計算することが可能であり、通気チャネル開口を備えたフェースプレートの自動的な製造を容易にする。
【0053】
音響出力開口については、耳道モデルに挿入された補聴器ハウジングのモデルを表示することによって、シェル通気チャネル開口の位置の選択を容易にすることができ、それは、耳道の長手方向軸の方向を指し示すので、結果として、通気チャネル出力開口が耳道の壁によって部分的または完全に閉塞されてしまうという危険を最小化する。
【0054】
音響出力開口および通気チャネル開口のいずれかまたは両方が、耳垢ガードを受容して保持するように適応することが可能である。これらの開口および耳垢ガードは、国際特許出願公開 WO 00/03561において開示されたタイプのものでよい。シェルの中で内側方向に延び、耳垢ガードの挿入のためのブッシングを形成するように、パイプスタブを、製造されるシェルの中に形成することが可能である。開口の廻りの領域をカバーし、耳垢ガードのカラーに適合し、または耳垢ガードを受容して保持するために開口に挿入されるブッシングのカラーに適合するように、凹部をシェルの中に形成することが可能である。好適には、シェルに弱い領域が形成されるのを回避するために、凹部において壁部の厚さが維持される。
【0055】
シェルは、レシーバの振動吸収サスペンションのための手段を備えて製造することが可能である。例えば、シェルは、弾性ストラップを受容して保持するためのストラップホルダを含むことができ、続いて、その弾性ストラップが、レシーバを保持しまたは掴んで、レシーバの振動吸収サスペンションを提供する。もう1つの実施例では、シェルは、レシーバを受容して保持するためのチャンバまたは突起と、レシーバの廻りに固定されて、レシーバをチャンバの中において支持してサスペンドするための突起を有する少なくとも1つの弾性バンドとを含む。
【0056】
補聴器シェル・モデルの外側寸法は、シェルが耳道の中に挿入されるとき対応する補聴器シェルが耳道組織に圧力をかけるように、選択的に拡大することが可能である。外側寸法は、シェルの全表面にわたって一様に拡大することが可能であり、または、その寸法拡大は、耳道の深くに位置する組織には非常に僅かな圧力だけがかかるかまたは何の圧力もかからないように、シェルの長手方向軸に沿って徐々に縮小することも可能である。代替的にまたは追加的に、外側寸法はシェル表面の選択された領域において拡大することが可能である。例えば補聴器シェルを部分的または完全に取り囲むリブを形成する。そのリブは、シェルが耳道の中に挿入されるとき、耳道の壁に対して隙間のない密閉を提供することになる。
【0057】
更に、シェルの表面に沿って延び、シェルを部分的または完全に取り囲む締輪郭を選択することが可能である。その輪郭に沿って延びる溝をモデルに含めることが可能である。その溝の断面の形状と寸法は、製造されるシェルに装着される所望の締リングに適合し、または代替的に、シェルの材料とは異なった材料を自動的に積層するのに適応する。積層された材料は、締突起を構成することになる。締突起または締リングは、シェルが耳道の中に装着されるとき、耳道に対するシェルの適切かつ確実な締めを提供する。耳道の中に挿入されるときに補聴器シェルが有効な密閉を提供するものではない場合には、増幅された音響信号は、周囲に漏れる可能性があり、潜在的に、マイクロフォンに到達して、補聴器ゲインを減少させることによってのみ相殺できるフィードバックによって発生する発振を引き起こし、結果として、補聴器の十分な性能が利用できないことになる。更に、耳道の形状は、典型的には、噛んだり、あくびしたりするなどのユーザの動作に応じて変化する。硬い補聴器シェルは、あごの動きに起因する耳道形状の変化に対して調節可能ではなく、したがって、最初に完璧にフィットしたシェルは、通常の使用時に不満の残る結果を生じさせる可能性がある。可撓的な締リングが、この問題を解決する。
【0058】
耳道の形状が動的に計測される1つの実施例では、締輪郭の位置は、好適には、耳道の寸法についての上述の動的な変化の小さい耳道内の位置に対応するように選択されるものであり、それによって、耳道内におけるシェルの確実かつ隙間のない装着がユーザの動作に依存することなく提供されることになる。
【0059】
マイクロフォン、信号プロセッサ、出力トランスデューサなどの様々な補聴器コンポーネントの形状および幾何学的形状の3次元モデルは、データベースに記憶することが可能であり、補聴器への組み込みのために選択され得る。周知のCAD/CAM方式を利用することにより、選択されたコンポーネントのモデルは、補聴器ハウジング・モデルの中に位置決めして表示することが可能であり、例えば、最小サイズの補聴器を提供するために、それぞれの最適な位置および方向付けを選択するためにあちこちに移動することが可能である。衝突チェックを実行することが可能であり、補聴器シェルの造作(特徴)(部品、部材、部分、機構)の位置を、例えば通気チャネルの位置を、補聴器コンポーネントを更に最適に位置決めするため、あちこちに移動することもできる。
【0060】
シェル内の或る位置には特定のコンポーネントのために十分な空間が存在し得るのであるが、例えばシェルの内部体積が入力開口においてボトルネックを形成するので、そのコンポーネントをその位置に移動することができない可能性もある。したがって、補聴器の設計では、衝突チェックは、問題のコンポーネントを入口開口からシェルの中に入れ、所望の通路に沿って所望の装着位置に向かって移動させる間に実行することもまた可能である。
【0061】
シェルの形状は、特定のコンポーネントのための十分な空間を用意するためにシェルの内部体積を増大させるために、選択的に調節することが可能である。好適には、シェルの外側断面は、圧力に対して比較的過敏でない耳道部位に対応する領域において拡張される。
【0062】
接合部輪郭の通路の選択は、シェル・モデルが耳道の中に挿入された形で表示されているときに実行することが可能である。このようにして、シェル外側開口をカバーするフェースプレートの位置は、補聴器が耳道の中に挿入されているときに最適な外観を呈するように選択することができる。外耳の部分のモデルは、補聴器の外観の評価を容易にするために耳道のモデルの中に含ませなければならないものであることに留意すべきである。典型的には、耳道の型は、外耳の一部の型も包含する。
【0063】
シェル・モデルの表面は、鋭い縁および角を取り除き、滑らかな表面が得られるように平滑化することが可能である。シェルの全体を平滑化することが可能であり、または、シェルの特定の領域を、例えばカーソルを備えたコンピュータ・マウスを使用して、周知のCAD/CAM技術によって平滑化するために選択することも可能である。
【0064】
例えば、耳道の型を形成するときに耳道の中に耳垢または剥離組織が存在すると、シェル・モデルの中に不都合な人為的構造(人工的)(artifact)を形成してしまう可能性がある。人為的構造は、その人為的構造によって覆われた表面をモデルから削除し、その人為的構造の周囲のモデル表面に基づいて、削除された表面の代わりになる新しい表面を計算することによって、補聴器ハウジング・モデルから取り除くことが可能である。
【0065】
更に、製造される補聴器ハウジングの(製造)連続番号またはその他の認識票(識別証、識別子)(identification)を、例えば選択された位置において、ハウジング・モデルの中に組み込むことも可能であり、そのハウジングは、固有の識別証を伴って製造され得ることになる。
【0066】
完成した補聴器ハウジング・モデルを、将来的な検索のためにデータベースに記憶することが可能である。
【0067】
データベースは、設計プロセスの更なる自動化のために利用することが可能である。例えば、耳道の形状を示す捕捉されたデータを、データベースの中に記憶されたハウジング・モデルの形状と比較することが可能であり、最良の合致を検索することができ、補聴器ハウジングの造作(特徴)の位置、更には補聴器コンポーネントの選択、位置および方向もまた、設計されるべき補聴器ハウジングにおいて自動的に再使用することができる。オペレータは、その後、検索された位置、方向および選択内容を調整しまたは変更することができる。比較は、補聴器ハウジングの選択された対応領域に関してのみ行なうことが可能である。それらのモデルは、必要とするデータ量の少ない縮小した形態においてデータベースの中に記憶することも可能である。なぜなら、補聴器ハウジングの製造のために必要とされる非常に高い機械的な許容値は、記憶された補聴器ハウジング・モデルに関連する位置、方向、選択内容、造作(特徴)またはコンポーネントを再使用するという目的で形状を比較するためには必要とされるものではないからである。
【0068】
患者データベースは、例えば、名前、問題の患者の補聴器ハウジング・モデルに付いている番号のような患者識別子を備えた記録を含むように形成することが可能である。これらの記録には、更に、患者の耳道のオリジナルの型のそれぞれのモデル、患者の補聴器において使用された補聴器コンポーネントの識別子およびモデルなどを保存することも可能である。その場合には、特定のユーザのための新しい補聴器を、例えば耳道の新しい型を形成することによって耳道の形状を再び捕捉する必要なしに、製造することができるようになる。なぜなら、以前に捕捉された形状が、患者データベースから容易に検索され得るからである。
【0069】
当該分野では、ステレオリソグラフィー、レーザシンタリング(焼結)、ヒューズドデポジションモデリング、ドロップデポジションプリンティングなどのいわゆるラピッドプロトタイピング技術を利用し、ハウジングの3次元コンピュータモデルに基づいてハウジングを製造することは、周知のことである。
【0070】
例えば、ステレオリソグラフィーでは、コンピュータモデルは、等間隔、平行平面および水平方向の多数の断面に、それらに限らないが、変換される。その後、ハウジングは、個々の断面平面を連続して、互いの上に重ねて、互いの下にも重ねて、または互いの隣にも重ねるように形成し、それらをまとめて接合することによって製造される。活性化した液体合成樹脂を入れた容器を、コンピュータ制御の可動式プラットホームの上に配置することが可能である。液体合成樹脂の表面にターゲットを定めて照射し、合成樹脂の少なくとも部分的な重合を引き起こすことによって、補聴器ハウジングの第1の断面を生成することが可能である。各断面の完成の後、プラットホームは、その層の厚さだけ降下され、液体合成樹脂の表面上に次の断面平面を、同じようにして形成することができる。これは、重合したハウジングが容器から取り出され得るまで続けられる。
【0071】
レーザシンタリングは、CO2レーザによって生起される熱を利用して、層状の様式において粉体材料から3次元対象物を製造する、もう1つの層状製造プロセスである。ステレオリソグラフィーの場合と同様に、コンピュータモデルは、薄い粉体の層にレーザビームを当てることによって連続して形成される多数の断面に変換される。レーザビームは、粉体粒子を溶融させて、固形質量の薄い層を形成する。レーザシンタリングプロセスは、様々な粉体材料の使用を許容するものである。
【0072】
もう1つの可能性は、インクジェットプリンタにおいて使用されるものと同様なプリンティング方式、すなわちドロップデポジションプリンティングによって断面を形成することであり、例えば、ドロップデポジションプリンティングを使用して連続的な断面を連続して形成し、プリンティング操作において既に発生しているべき少なくとも部分的な重合の後、それらを互いの上に積み重ねて互いに接合し、シェルを形成するのである。
【0073】
この発明の1つの重要な利点は、特定の耳道に適合し、様々な造作(特徴)(部品、部分、部材、機構)を含む補聴器ハウジングを、例えば、一体的なフェースプレート、通気チャネル、締突起、係合手段を備えた電池開口、耳垢ガードホルダなどの様々な造作(特徴)を包含する補聴器ハウジングを、最小限の手動操作だけで自動的に製造することが可能であるということである。
【0074】
好適には、シェルは、可撓的な発汗耐性材料から形成される。その材料は、アレルギー反応を引き起こすものであってはならない。それらのシェルは、好適には、ポリッシングシリンダの中において研摩(ポリッシング)される。
【0075】
その材料は、無色であってもよいし、または所望の色に近い色のものであってもよい。その後、シェルは、例えばシェルを着色材料の中に浸漬することによって、所望の色の着色物質で着色することができる。
【0076】
この発明は、以下、図面を参照して更に詳細に説明される。
【0077】
【実施例】
図1はこの発明に従ったCAD/CAMシステム60を示し、それはプロセッサ64およびコンピュータディスプレイ62を含む。CAD/CAMシステム60は、フェースプレートと、ユーザの耳道に適合するシェルとを備えた補聴器ハウジングの設計および製造のためのものとして適応される。耳道の形状を表わすデータは、そのシステムによって受信されて記憶される。そのデータを受信すると、プロセッサ64は、そのデータに基づいて、耳道および対応する外耳の一部に関する3次元モデルを形成する。そのモデルは、耳道に適合するシェルを有する所望の補聴器ハウジングの3次元モデルを形成するように操作される。その補聴器ハウジング・モデルは、所望の補聴器ハウジングの設計、製造のために、CAD/CAMシステムの周知の方式に従って更に操作される。設計プロセスでは、そのモデルは、様々な3次元図および2次元断面図でコンピュータディスプレイ62上に表示することが可能であり、モデルを調整するための様々なオペレータによって制御される関数(機能)(function) もまた用意されている。
【0078】
設計プロセスにおいて、耳道のモデルは変化しないままに留まるが、補聴器シェルのモデルは、様々な造作(特徴)(feature)の修正および追加を受ける。それらのモデルは、識別可能な色で表示することが可能であり、シェルは、耳道の中に挿入された状態で表示することも可能である。この目的およびその他の目的のために、耳道のモデルは、透けて見えるように表示することが可能である。
【0079】
補聴器ハウジング・モデルが完成すると、それに対応する補聴器ハウジングが、そのモデルに基づき、ラピッドプロトタイピング装置66を利用して、例えば一体的なフェースプレートを備えた形で製造される。図示の実施例では、ラピッドプロトタイピング装置66は、商業的に入手可能なステレオリソグラフィー装置66である。
【0080】
図2は、電池開口78およびマイクロフォン開口76を備えたフェースプレート2によってカバーされるシェル1を備えた耳内式(in-the-ear)補聴器10を概略的に示している。その補聴器は、マイクロフォン3、電子増幅器4、電池5、レシーバ6、音響出力開口7、および通気チャネル8を含む。
【0081】
この発明に従った方法の一般的な原理が、図3に示されている。概略的に示された耳11は耳道(auditory canal)12を有し、その形状を捕捉してディジタルデータで表わすことが望まれている。
【0082】
図3において、耳道の形状はAにおいて計測(決定)され、メモリ13にディジタル的に記憶される。そのディジタルデータは、Bにおいてシェルの3次元コンピュータモデルに変換され、データメモリ14の中にセーブされる。耳内式補聴器のためのコンポーネントまたは造作(特徴)に関するモデルは、データベース15内に記憶されている。このように、データベース15は、レシーバ、マイクロフォン、増幅器部分、電池などの様々なサイズおよび形状のような、利用可能なコンポーネントおよび造作(特徴)の寸法(dimension)および性能(performance)のデータを含む。
【0083】
データメモリ14およびデータベース15に記憶されたデータは、その後Cにおいて結合され、例えば耳内式補聴器のものであるような3次元コンピュータモデルにおいて必要となる関数(機能)または造作(特徴)を最適なやり方で組み込む。その結果として、補聴器ハウジングの完全なモデルは、メモリ16において得られ、それは補聴器の完全なモデルを記憶するためのデータベースの一部を形成することが可能である。その後、ハウジング17は、メモリ16に記憶されたハウジングのモデルに基づいて、コンピュータ制御の製造プロセスDにおいて製造される。
【0084】
耳道の形状を計測(決定)するための静的な方法の原理が、図4に概略的に示されている。耳型(ear impression)18は、A1においてその耳道12と共に耳11によって形成され、耳型18の寸法は、A2においてディジタル化され、結果として生じるデータがメモリ13に記憶される。その後、そのデータは、Bにおいて3次元コンピュータモデルに変換され、そのモデルがデータメモリ14に記憶される。
【0085】
型の外側輪郭を走査してディジタル化する方法は、当業者には容易に利用可能であろう。様々なスキャナおよびプログラムが使用され得る。日本国の大阪におけるミノルタ株式会社から入手可能であるMinolta VIVID 900 型のスキャナを、米国ノースカロライナ州におけるRaindrop Geomagic 社から入手可能な3Dフォトグラフィソリューションと組み合わせたものは、有効であると判明している。
【0086】
図5は、耳型に関して捕捉された形状のコンピュータ表現を示している。耳道の形状を表すデータがメモリ13内において利用可能であるとき、製造されるべき補聴器ハウジングに適合するシェルに関する3次元コンピュータモデルを生成するように、CAD/CAM技術の分野において周知であるアルゴリズムを使用してデータを変換することが可能である。図6はシェルの3次元コンピュータモデルを示しており、ここではシェルによって規定される内側キャビティを規定するための壁部の厚さが既に選択されている。
【0087】
データのコンピュータモデルへの変換は、ユーザ制御または完全コンピュータ制御の下においてインタラクティブに実行することが可能である。適切なCAD/CAMプログラムが、当業者には容易に利用可能であろう。様々なプログラムが使用され得ることになる。米国マサチューセッツ州のNeedham におけるPTCから入手可能であるPro/ENGINEERというCAD/CAMプログラムは、有効であると判明している。
【0088】
図7は、耳内にのぞむシェル1の一部分を示している。レシーバ6は、プラスチック製のホース部材34によって形成される音響出口管(canal)21を介して音響出力開口7と連通する出力ポート20を備えていることが示されている。音響出力開口7の中に侵入する耳垢によるハウジング1の内部の汚染を回避するために、そこには、耳垢ガード22が配置されている。
【0089】
図7から図10において示されるように、耳垢ガード22は、音響出口管21の中に摩擦によって嵌り合うように挿入するのに適した長さおよび外径をもつ、短くて実質的に円筒形の管状部材23を含む。
【0090】
管状部材23内の実質的に円筒形の内孔24は、音響出口管21の中に挿入される端部において、耳垢保持障壁25によって部分的に閉鎖されている。障壁25は、図10において示されるように、ループおよび半径方向スレッドを備えた仕切りによって構成することも可能である。
【0091】
管状部材23の反対側の端部において、耳垢ガード22は、挿入された位置で、音響出力開口7を取り囲む縁壁部分30に対して密閉的に当接するカラー27を有する。図示の実施例では、カラー27は、凸状の上側面と、凹状ないしは僅かに円錐状の下側面とを有し、カラーの周辺縁部は、縁壁部分30に対する比較的薄くて柔軟な密閉リップ28を形成している。従って、カラーの周辺縁部の下における耳垢の移動に対して高度な防護が達成されるのであり、耳垢ガードは、挿入された位置ではシェルの輪郭に従うことになる。これは、特に耳道の最も内側の敏感な部分の中に配置されるCIC(完全耳道内式)補聴器の場合には、快適性に関して非常に重要なことである。
【0092】
耳垢ガード22は、典型的には2.25mm から1.5mmの外径および約1mmという内孔24の内径を備えるようにして、シリコンゴムまたは熱可塑性エラストマーのような弾性材料によって製造される。
【0093】
音響出口管21の中における耳垢ガード22の固定を改善するために、管状部材23には、その外面において、例えば少なくとも1つの周方向ビード(bead)29の形で、摩擦係合のための手段を設けることが可能である。
【0094】
図示して説明したような耳垢ガードは、シェル内の通気チャネル開口の中に配置することもまた可能である。
【0095】
図11に示す実施例では、耳垢ガード22は、シェル1の縁壁部分30の外側に当接する環状カラー33を備えたブッシング32の中に装着される。ブッシング32は、好適には、音響出口管21として機能する弾性のホース部材34および耳垢ガード22の両方よりも硬い材料、例えばプラスチックまたは金属によって形成される。ブッシング32は、ホース部材34の内側に装着されるものであり、縁壁部分30にカラー33を接着または溶着することによってホース部材34の端部に固定することが可能であり、および/または、それは、締り嵌め(interference fit)によってホース部材34の中に挿入することも可能である。
【0096】
好適には、カラー33の周辺縁部37は、カラー33と縁壁部分30の間における円滑な移行を提供するように、テーパ状に形成される。
【0097】
図12に示される実施例では、カラー43を備えた装着ブッシング42は、音響出力開口7に直接に装着されるように適合される。音響出口管21を形成するホース部材34は、図11に示されるようにブッシング42の外側に装着することも可能であるが、図12に示された実施例では、ホース部材34は、ブッシング42の内側に装着されている。
【0098】
図13は、シェル1の縁壁部分30へのカラー53の取付けを示しており、57によって示されるように適当な直径に切断し、その後、それを研摩して、カラー53と縁壁部分30との間の滑らかな移行を達成する。図11および図12に示された実施例においても同様に、カラー33および43を備えたブッシング32および42を、同じやり方によってシェル1に適合させることが可能である。
【0099】
図11から図17に示されるように、カラーは、シェル1の縁壁部分30に当接する平坦な面を備えたディスクの形を有することが好適である。それに対応して、シェル1の縁壁部分30には、カラーを受容するための平坦な当接表面58が設けられる。図15に示されるように、シェル1は、表面58が、好適にはシェル壁部の厚さを変化させることなく、補聴器シェル1の中に座繰りされるように製造することが可能である。
【0100】
図16に示されるように、シェル1の組立ての間、ホース部材34は余分な長さをもつことが可能であり、それはシェル1の縁壁部分30の中の音響出力開口7を通して案内され、接着または溶着によってそれに固定され、その後、ホース部材34の突出部分が、表面58と面一となるように切断される。その場合、シェル1には、図14に示されるように装着ブッシングなしでカラー53を設けることが可能である。カラー53は、接着または溶着によって表面58に固定することが可能であり、または、シェル1には、図11に示されるようにホース部材34の端部に挿入されるカラー33を備えた装着ブッシング32を設けることも可能である。
【0101】
シェル1の縁壁部分30上に装着されたカラー33または53を持つ、組立てられたシェル1が図17に示されている。
【0102】
図18は、この発明に従った補聴器ハウジング10の中における電子モジュール74の取付けを更に詳細に示すものである。ハウジング10は、耳道に適合され、概ね変則的な円錐形状を有するシェル1と、シェル1の外側に向う開口をカバーするフェースプレート2と、フェースプレート2に旋回可能に連結される電池蓋73と、マイクロフォン3、信号プロセッサ9および電話機の形態をとる音声再生器ないしはレシーバ6を有する電子モジュール74とを含む。
【0103】
フェースプレート2は、一体的なフェースプレートであることも可能であるが、図示の実施例では、フェースプレート2は、シェル1とは別個に製造されることになった。フェースプレート2の造作(特徴)は、図19および図20に更に詳細に示されている。シェル1にフェースプレート2を取付けるに先立って、フェースプレート2の輪郭は、補聴器ハウジングのモデルにおいて先に特定された接合部の輪郭に従って切断またはフライス削りして、シェル1の外に向った開口も規定するようにして、形成される。接合部輪郭に対応する輪郭は、図19および図20では破線2’として示されている。例えば接着によって、フェースプレート2をシェル1に固定した後、他のコンポーネントが、補聴器ハウジングの中に装着される。この発明のこの実施例の1つの重要な利点は、フェースプレート2を備えたシェル1が、その他のコンポーネントがそれらの装着の間に汚染に曝されないように、完成の後にも洗浄され得るということである。
【0104】
図18から図22に示されるように、電池開口78はフェースプレート2に形成され、これによって、電子モジュール74と、電池ホルダとして形成される蓋73の中に挿入されるものとして図28に示されるように形成され得る電池とを、取外し可能に配置することができる。この目的のため、電池開口78は、電池の位置決めのための第1の領域79と、それに整合するようにして、モジュールのマイクロフォン3を収容する電子モジュール74のソケット81を挿入するための第2の領域80とを含む。
【0105】
電子モジュール74のソケット81を保持するために、一体的な係合手段が、図19から図22において示されるように電池開口78の縁部に形成される。図示の実施例では、その係合手段は1対の溝82、83を備え、それらは、電池を位置決めするための第1領域79の中において電池開口78の対向する縁部に互いに対向して配置される。これらの溝82および83は、フェースプレート2の平面の中における変位に対してソケット81を保持するものとして機能する。更に、係合手段は、フェースプレート2に直角の方向にシェル1の中に進入する変位に対してソケット81を保持するための互いに対向する1対のトラック84および85と、反対方向への変位に対してソケット81を保持するための切欠き86とを含む。
【0106】
フェースプレート2に形成された係合手段と係合するために、電子モジュール74のソケット81は、図23および図24において更に明瞭に示されているように、トラック84および85に係合するための側方突出リブ87と、切欠き86と係合するためのカム状後方突起88と、溝82および83の中に配置するための突出弾性ラグ89とを備えるように形成される。
【0107】
電池蓋73が図18および図19に示された位置まで旋回して開いた状態で、電子モジュール74がフェースプレート2の中に配置されるとき、フェースプレート2の下においてシェル1の中に配置されるように意図される電子モジュールの部分、すなわち信号プロセッサ9および電話機6は、電池開口78を通してシェル1の中に入れられる。ソケット81は、その後、リブ87をトラック84および85の中に入れた状態で配置され、フェースプレート2の平面において変位され、またはそれに向かって旋回され、これによって、突起88は切欠き86と係合されることになり、それによって、弾性ラグ89もまた溝82および83と係合する。
【0108】
電池開口78の縁部における係合手段および電子モジュール74のソケット81上における適合する係合手段は、電子モジュール74が、電池開口78の第2領域80の中に実質的に直角に通され、その後、上述の係合を準備するためにフェースプレートの平面の中に変位するようにして、形成されることが可能である。しかしながら、好適には、ソケット81は、その端部が切欠き86に当接するようにして傾斜した角度で電池開口78の中に通され、その後、ソケットが、適所にピボット旋回され、溝82および83に対する弾性ラグ89の係合と切欠き86に対する突起88の係合とによって固定される。この設計では、トラック84,85の端部およびそれに対応するリブ87の端部は、電池開口78の中へのソケットの装着の後、互いに当接して、フェースプレート2の平面の中における変位に対してソケット81を保持するようにして、形成されることが可能である。
【0109】
電子モジュール74が補聴器から取り出されるとき、弾性ラグ89は、適当な工具によって溝82および83との係合から解放されることが可能であり、その後、ソケット81は、切欠き86との係合から突起88を解放するために、切欠き86における後方端部を旋回点(ピボット点)として上向きに旋回され、これによって、ソケット81はフェースプレート2から取り出されることが可能になり、電子モジュール74の他のコンポーネント76および77もまた、電池開口78を通してシェル1の内部から外に引き出すことが可能になる。
【0110】
ソケット81がその位置に出入りするようにしてピボット旋回することが可能であるこの設計は、特に有益である。なぜなら、この設計における82から86の係合手段は、コンパクトに形成されることに加えて、挿入および除去の際にソケット81を領域79の中に変位させるための空間を必要とするものではないからである。この設計は、同時に、それでもなおソケット81の有効な保持を提供する。なぜなら、弾性ラグ89は、電池の位置決めのために領域79の中に突出するものであり、ソケットの強力な固定を提供して、装着の後にそれが意図されることなくピボット旋回して外れてしまうことを防止するレバーとしても機能するからである。領域79の中に突出する弾性ラグ89の比較的大きな長さは、それと同時に、ソケット81の除去を容易にするものでもある。なぜなら、ラグ89は、ラグ89の外側端部に比較的小さな力を与えることによって係合から容易に押し出されるからである。
【0111】
図21は、電池開口78の縁部における係合手段の1つの代替的な設計を示しており、ここでは溝82および83が上向きに閉じた凹部90によって代替される。もう1つの実施例では、溝82および83は、図20に示されたように、その開口から拡張される溝トラック83aの中に向かって下向きに開いている。この設計は、意図されることなくピボット旋回して係合から外れてしまうことを防止するという、弾性ラグ89の有効な係合を提供する。
【0112】
係合手段のもう1つの実施例は図22に示されており、電池開口78の第2領域80aが先端を切り取った楔形の形状を有する。トラック84,85および切欠き86は、電池開口78の対向する縁部における内側方向に突出するアーチ型リブ91によって代替されており、それはリブ87の代わりにソケット81における溝に係合することによってフェースプレート2に対して直角をなす両方向においてソケット81を保持する。
【0113】
図23および図24に示されていたように、ソケット81からの突出弾性ラグ89は、電池端子92と一体的に適切に形成されることが可能である。なぜなら、ソケット81の装着の後、それらのラグは、電池開口78の第1領域の中に突出するからである。ここでは、ピボット旋回的な蓋73がその閉鎖位置にあるときに、ラグが図28に示されるような電池93の端子と接触する。
【0114】
図18および図23に示されるように、ピボット旋回的な電池蓋73は、電子モジュール74のソケット81にヒンジ連結される。このソケットには、電池蓋73の一方の縁部に形成されたヒンジトラック96と係合することが可能であるピン95のためのホルダを備えたヒンジベアリング94が形成されている。
【0115】
電池93を保持するために、電池蓋73は、少なくとも180度にわたって延び、円形断面形状の縁部フランジ98と共に電池空間99を形成する、部分的な円筒形壁部97を有する。一方の端子、通常は電池93上における負の端子は、図28に示されているように、電極ボタン100として形成され、電池蓋73の一方の面における円筒形壁部97には、直立した環状縁部101が形成されることが可能である。この環状縁部101は、電池の適切な配置では電極ボタン100を取り囲むが、電池が間違った方向に転倒されている場合には、電池蓋73の閉鎖を妨げる。このことは、電池が間違った極性で挿入されるのを防止する。電池蓋73の両方の面に縁部フランジ98が形成される図示の実施例では、電極ボタン100が配置される縁部フランジ98の面には、電極ボタンのための余地を提供する窪み102が形成される。
【0116】
電池蓋73が閉鎖されるとき、円形断面形状の縁部フランジ98は、電池開口78の廻りにおいてフェースプレート2の外側に当接し、電池開口78の第1領域79への挿入位置における電池93の適切な位置決めを保証することになる。フェースプレート2が、電池蓋のための突起を必要としない平坦なディスクを形成することは有利であり、それによって、補聴器の製造は、単純かつ安価になり、補聴器のコンポーネントの挿入および取出しもまた容易に実行される。
【0117】
図18、図19および図25に示されるように、電池蓋の設計は、電極ボタン100とその反対側の電池の端部表面とによって形成される剥き出しの電池端子を備えた電池93の保持を結果として生じるものであり、電池蓋の閉鎖において、それらの端子は、ソケット81上の弾性ラグ89上における一体的な電池端子と直接に接触する。
【0118】
電池蓋の閉鎖において、部分的な円筒形壁部97の主要部分は、さらに、ソケット81に対して上に配置されることになるが、電池の周方向表面の残りの部分は、シェル1の内部における空間を占有するであろう如何なるソケットによっても取り囲まれないのである。シェル1の壁部は、電池に非常に接近して配置されることが可能であり、シェルは、小さな寸法で形成され得ることになる。
【0119】
フェースプレート2との関係において電子モジュールの正確な位置決めおよび保持を生じさせることに加えて、ソケット81は、電子モジュールの電池端子92を直接に支持するものであり、それは、ヒンジされた電池蓋との結合によって、電池蓋の閉鎖の間における電池の確実なガイドを提供するものでもある。
【0120】
電子モジュールの中において、図18、図19、図23および図26において特に明瞭であるように、マイクロフォン3は、ソケット81に直接に接続され、ソケット81および電池蓋73のそれぞれに形成されるマイクロフォンポート103および104を通して周囲と連絡するものであり、電池蓋を閉鎖することによって、それらは、有効に規定された音声アクセスをマイクロフォン3に提供することを示す。図示の実施例では、電池蓋73におけるマイクロフォンポート104は、電池蓋73を開くことによって比較的容易に洗浄されることが可能である開放スリットとして形成される。
【0121】
図23に示されるように、補聴器の増幅器回路を備えた信号プロセッサ9は、可撓性ワイヤ105を介してソケット81上の端子106に接続され、それに対応して、電話機(テレフォン)6は、可撓性ワイヤ107を介して信号プロセッサ9に接続される。これは、個別的に適応されるシェル1の中における信号プロセッサ9および電話機6の最も適切な配置を許容するのである。
【0122】
図29aおよび図29bは、シェル1の内部に向かって内側方向に延びるシェル突起81の形をとるレシーバホルダ81の中にレシーバが挿入される、1つの実施例を示している。好適には、少なくとも3つの突起、たとえば4つの突起が設けられ、レシーバ6によって生起され、例えば不都合なフィードバックまたはその他の外乱効果を引き起こす機械的な振動が、補聴器シェル1または補聴器10のその他の部分に伝搬しないように、レシーバ6を受容し保持する。レシーバホルダ81の間におけるレシーバ6の柔軟なサスペンションは、例えばシリコンによって形成され、レシーバ6を取り囲んで抱時し、そしてレシーバ6のまわりの少なくとも1つのビードまたは突起83を有する1つまたはそれ以上の可撓性バンド82によって提供され、補聴器ハウジングの中におけるレシーバ6の安全かつ振動吸収的な装着を確保する。
【0123】
図30aはレシーバチャンバ80を示し、それは、レシーバ6によって生起され、例えば不都合なフィードバックまたはその他の外乱効果を引き起す機械的な振動が、補聴器シェル1または補聴器10の他の部分に伝搬しないように、レシーバ6を受容して保持するものとして適応される。図30bに更に示されるように、レシーバチャンバ80におけるレシーバ6の柔軟なサスペンションは、例えばシリコンによって形成され、レシーバ6を取り囲んで抱時し、そして好適にはレシーバ6の角に位置決めされて、レシーバチャンバ80の対応する角に向かって延びる突起84を有する1つまたはそれ以上の可撓性バンド82によって提供され、それによって補聴器ハウジングの中におけるレシーバ6の安全かつ振動吸収的な装着を確保する。
【0124】
CAD/CAMシステムは、シェル・モデルにおいて、レシーバチャンバ、シェル突起などのようなレシーバホルダのモデルを包含するように適応される。好適には、それらのレシーバホルダは、選択されたレシーバに適合するように自動的に適応される。
【0125】
図31(a)から図31(d)は、通気チャネル8の様々な実施例の断面を示している。通気チャネル8の位置、通路および断面は、例えばCAD/CAM設計システムを使用して選択されることが可能である。その断面は、通気チャネルの通路の全体にわたって一定に保たれることが可能であり、または、音声の低域フィルタ効果を達成するように、段階的に、好適には多段階的に変化することも可能である。選択された通気チャネルの3次元コンピュータモデルは、シェルのモデルにおいて形成されかつ包含される。レシーバ、マイクロフォン、増幅器、電話機コイルのような補聴器のコンポーネントは、それぞれのコンポーネントの3次元モデルとともにデータベース15から選択されることが可能である。選択されたコンポーネントは、コンポーネントの最適位置決めおよび選択的衝突制御のために、シェルモデルの中に位置決めされるものとして表示されることが可能である。通気チャネルの位置、通路および形状は、補聴器シェルの内部において利用可能な空間の最適な利用を許容するように、更に修正されることも可能である。実施例(a)では、通気チャネル8は、それ自身の壁を有するものであり、実施例(b)では、通気チャネル8は、通気チャネルの壁の一部がシェルの壁の一部によって構成されるようにして、シェル1の壁の中において部分的に一体化されている。補聴器の他のコンポーネントのためにより多くの空間を残しておくことによって、通気チャネル8によって占有される体積を最小化する。円形断面を持つ通気チャネル8は、シェルの壁と通気チャネルの壁の間の利用困難な境界部に体積19を形成してしまうことが分る。図31(d)に示されるように、正方形または長方形の断面は、この体積19を最小化する。しかしながら、図31(c)に示される断面は、利用困難な体積19を実質的に形成しない。更に、通気チャネル8は、適宜、シェルの壁の中に完全に一体化することも可能である。
【0126】
締リング86を備えた補聴器シェル1が、図32に示されている。図32(a)では、シェル1は、選択された締輪郭に沿って延びる溝88を有するものとして示されている。その溝は、所望の締リング86に適合する形状および寸法を備えた断面を有する。溝88の中に装着された締リング86を備えたシェル1が、図32(b)に示されている。既に説明したように、締リングは、シェルが耳道の中に装着されたとき耳道に対するシェルの適切、快適かつ確実な締めを提供するものである。
【0127】
図33は、電池開口78を包むフェースプレート2が別個に製造される、この発明による製造方法を示している。好適には、プレート2は係合手段を含む。補聴器ハウジングのシェル1は、例えばステレオリソグラフィーを使用して、プレート2の頂部において層毎に形成されるものであり、シェル1の第1の層90すなわちシェル1の断面は、補聴器ハウジングの前もって選択された接合部輪郭に沿って電池開口78を取り囲むことになる。
【0128】
図34に示されるこの発明のもう1つの実施例では、電池開口78を包含するフェースプレート2の部分92だけが、別個に製造される。部分92の周囲94は、補聴器ハウジング・モデルの中に含まれ、補聴器ハウジングは、個別的に製造される部分92に対して層毎に着けられまたは当接し、第1の層がその部分の周囲94に当接する、一体的なフェースプレート2を備えて製造される。図示のように、周囲94は、補聴器ハウジングの外側に向かってテーパ状に形成されるものであり、その部分の外側寸法は、その部分の内側寸法よりも僅かに大きめである。これによって、その部分に向かって垂直に伝搬する光線は、周囲94上のあらゆる点にあたることになる。
【0129】
代替的に、シェル1は、図35に示されるように、フェースプレート2に対向する端部96から始まるように形成することも可能である。一体的なフェースプレート2は、フェースプレート2の別個に製造される部分92の周囲94に適合する周囲を有する開口98によって終るように形成され、その部分92は、一体的なフェースプレート2に取付けられるように、開口98の中に位置決めされて嵌め入れられる。図示されたように、一体的なフェースプレート2は、一体的なフェースプレート2に向かって垂直に伝搬する光線が一体的なフェースプレート2の周囲上のあらゆる点にあたるように、テーパ状に形成されることも可能である。
【0130】
図36は、フェースプレート2によってカバーされるシェル開口のフェースプレート2の下からみた断面を示している。図36は、フェースプレート位置決め手段46および適合(嵌合)するシェル位置決め手段48の様々な実施例を示している。図36(a)では、フェースプレート位置決め手段46は、フェースプレート2の周囲からフェースプレート2の内側表面に沿って電池開口73(図示略)まで延びる4本のリブ47を有する。シェル位置決め手段48は、フェースプレート2のそれぞれのリブ47を受容してそれに対して適合する、適合(嵌合)する窪み49を有する。フェースプレート2は、接合部輪郭50に沿って切断されるものであり、リブ47が適合(嵌合)するシェル1の窪み49によって受容されるとき、それは、接合部輪郭に適合することになり、それによってフェースプレート2およびシェル1の適切な組立てが容易にされるのである。
【0131】
図36(b)では、フェースプレート位置決め手段46は、これもまた、フェースプレート2の内側表面に沿って延び、接合部輪郭50におけるシェルの厚さと実質的に等しい周囲50からの所定の間隔でフェースプレートの周囲50から延びる、リブ47を有する。シェル位置決め手段48は、接合部輪郭50におけるシェル1を含む。フェースプレート2は、接合部輪郭50に沿って切断されるものであり、リブ47の端部がシェル1の内側表面の対応する部分51に当接するとき、それは、接合部輪郭50に適合することになる。シェル位置決め手段48は、対応するフェースプレートリブ47を受容して保持するための、シェル1の内部に向かって内側方向に延びる接合部輪郭50における突起52を更に含むことも可能である。
【0132】
個別的に適応されるシェル1、シェル1に対して固定されシェル輪郭に従って形成されるフェースプレート2、電池蓋73および電子モジュール74のソケットに対するそのヒンジ連結部を備える、この発明によるモジュール式補聴器に関する上述の設計は、個別的に適応される縮小した寸法の耳内式補聴器の製造を許容する非常にコンパクトな設計並びに、非常に好都合かつ経済的な製造を許容するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従ったCAD/CAMシステムを示す。
【図2】 耳内式補聴器を示す断面図である。
【図3】 補聴器を製造するためのこの発明の1つの実施例のプロセスステップを概略的に示す。
【図4】 耳道の形状を捕捉するためのこの発明の1つの実施例のプロセスステップを概略的に示す。
【図5】 耳の型の捕捉された形状のコンピュータ表現を示す。
【図6】 内側表面での内部キャビティを規定する既に計算された壁の厚さを伴うシェルの3次元コンピュータモデルを示す。
【図7】 音響出力開口を備えた補聴器ハウジングの一部の断面図である。
【図8】 図7の一部を拡大して示す。
【図9】 耳垢ガードを示す斜視図である。
【図10】 耳垢ガードを示すもう1つの斜視図である。
【図11】 耳垢ガードを位置決めするために設計された音響出力開口を備える補聴器ハウジングの一部を示す断面図である。
【図12】 図11における実施例の変形例を示す。
【図13】 この発明に従った補聴器の製造において使用される方法を示す。
【図14】 この発明に従った補聴器の製造において使用される方法を示す。
【図15】 この発明に従った補聴器の製造において使用される方法を示す。
【図16】 この発明に従った補聴器の製造において使用される方法を示す。
【図17】 この本発明に従った補聴器の製造において使用される方法を示す。
【図18】 この本発明に従った補聴器ハウジングの1つの実施例を示す斜視図である。
【図19】 挿入された電子モジュールとフェースプレートに連結された電池蓋とを備えて図18の補聴器において使用されるフェースプレートを示す斜視図である。
【図20】 フェースプレートそれ自体を示す斜視図である。
【図21】 フェースプレートの設計の詳細を示す。
【図22】 フェースプレートの設計の更なる詳細を示す。
【図23】 図18の補聴器において使用される電子モジュールを示す。
【図24】 電子モジュールのソケット部分を示す。
【図25】 電池蓋の設計を示す。
【図26】 電池蓋の設計を示す。
【図27】 電池蓋の設計を示す。
【図28】 図18の補聴器において使用される補聴器電池の一例を示す。
【図29】 (a)はレシーバ設けられるシェルの中におけるレシーバホルダを示し、(b)は、レシーバのないシェルの中におけるレシーバホルダを示す。
【図30】 (a)は、シェルの中におけるレシーバチャンバを示し、(b)はレシーバチャンバの中におけるレシーバのサスペンションを示す。
【図31】 (a)ないし(d)はシェルの中における通気チャネルの一例の断面図である。
【図32】 (a)および(b)は締リングを備えたシェルおよび備えていないシェルを示す。
【図33】 この発明の1つの好適な実施例に従って製造されたシェルを示す断面図である。
【図34】 この発明のもう1つの好適な実施例に従って製造されたシェルを示す断面図である。
【図35】 この発明の更なるもう1つの好適な実施例に従って製造されたシェルを示す断面図である。
【図36】 (a)および(b)はフェースプレートの様々な実施例を示す。
Claims (38)
- ユーザの耳道に適合された補聴器シェル,フェースプレート,ならびに少なくとも一つのマイクロフォン,信号処理装置,レシーバおよび上記マイクロフォンを収容するソケットを含む電子モジュールを備えた耳道に挿入される補聴器のハウジングのコンピュータ制御式製造方法であって,
耳道の形状を表わすデータを捕捉し,
上記耳道を表わすデータに基づいてコンピュータにおいて,
補聴器シェルとフェースプレートとの間における接合部を位置決めするための補聴器シェルを取り囲む接合部輪郭,シェル位置決め手段,上記電子モジュールに含まれるレシーバの受容および保持に適する第1のコンポーネント係合手段,および音響出力開口を持つ補聴器シェルの3次元モデルを形成し,
上記接合部輪郭に適合する周囲,上記シェル位置決め手段に係合するフェースプレート位置決め手段,電池および上記電子モジュールの挿入および除去に適する開口,ならびに上記電子モジュールのソケットの受容および保持に適する第2のコンポーネント係合手段を持つフェースプレートの3次元モデルを形成し,
上記補聴器シェルの3次元モデルに基づいて補聴器シェルを製造し,かつ上記フェースプレートの3次元モデルに基づいてフェースプレートを製造し,
上記フェースプレートの上記フェースプレート位置決め手段を上記補聴器シェルの上記シェル位置決め手段に係合することによって,上記電子モジュールの格納に適する上記補聴器シェルおよび上記フェースプレートからなる補聴器ハウジングを製造する,
補聴器ハウジングのコンピュータ制御式製造方法。 - 上記フェースプレートの3次元モデル中の上記接合部輪郭に適合する周囲に沿う輪郭を示すデータを,個別的にフェースプレートを自動的に切断して製造する数値制御機械に転送する,請求項1に記載の方法。
- 上記フェースプレート位置決め手段は,上記フェースプレートの内側表面において少なくとも1つのフェースプレート突起を含み,上記シェル位置決め手段は,少なくとも1つの上記フェースプレート突起を受容しかつそれに適合する窪みを含み,上記方法は,接合部輪郭に適合する周囲に沿ってフェースプレートを切断するステップを更に含み,少なくとも1つの上記フェースプレート突起がそれに適合する補聴器シェルの窪みによって受容されるとき,それが接合部輪郭に適合し,それによってフェースプレートおよびシェルの適切な組立てが容易にされることを特徴とする,請求項1に記載の方法。
- 上記フェースプレート位置決め手段は,接合部輪郭における補聴器シェルの厚さと実質的に等しい周囲からの距離でフェースプレートの周囲において終端する,フェースプレートの内側表面における少なくとも1つのフェースプレート突起を含み,上記シェル位置決め手段は,接合部輪郭における補聴器シェルによって構成されることを特徴とする,請求項1に記載の方法。
- 上記シェル位置決め手段は,補聴器シェルの内部に向かって内側方向に延びる接合部輪郭における突起を含み,対応するフェースプレート突起を受容して保持することを特徴とする,請求項4に記載の方法。
- フェースプレートの3次元モデルおよび補聴器シェルの3次元モデルを補聴器ハウジングの1つの3次元モデルに統合し,補聴器ハウジングの3次元モデルに基づいて一体的なフェースプレートを備えた補聴器ハウジングを製造する,請求項1に記載の方法。
- 上記フェースプレートにおける少なくとも1つのマイクロフォン開口の形状,寸法および位置の選択し,少なくとも1つのマイクロフォン開口のモデルをフェースプレートの3次元モデルの中に包含させる,請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
- 少なくとも1つのマイクロフォン開口に関して,対応するマイクロフォン開口にそれぞれ位置決めされるマイクロフォンの指向特性を計算し,所望の指向特性に対応するそれぞれのマイクロフォン開口の位置の選択する,請求項7に記載の方法。
- 上記電池および上記電気モジュールの挿入および除去に適したフェースプレートにおける開口の形状,寸法および位置を選択し,上記開口のモデルをフェースプレートの3次元モデルの中の選択された形状,寸法および位置に包含させる,請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
- 上記補聴器シェル中の第1のコンポーネント係合手段は,レシーバの振動吸収サスペンションのための手段を備えて製造される,請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
- 上記補聴器シェルは無色の材料から製造される,請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
- 上記補聴器シェルを所望の色の着色物質で着色する,請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
- 上記補聴器シェルをポリッシングシリンダの中においてポリッシングする,請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
- 上記補聴器シェルをラピッドプロトタイピング技術を利用して製造する,請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
- ユーザの耳道に適合された補聴器シェル,フェースプレート,ならびに少なくとも一つのマイクロフォン,信号処理装置,レシーバおよび上記マイクロフォンを収容するソケットを含む電子モジュールを備えた耳道に挿入される補聴器であり,
上記補聴器シェルは,
ユーザの耳道を表わすディジタルモデルにもとづいて,補聴器シェルとフェースプレートとの間における接合部を位置決めするための補聴器シェルを取り囲む接合部輪郭,シェル位置決め手段,上記電子モジュールに含まれるレシーバの受容および保持に適する第1のコンポーネント係合手段,および音響出力開口を持つように製造されており,
上記フェースプレートは,
上記ディジタルモデルに基づいて,上記接合部輪郭に適合する周囲,上記シェル位置決め手段に係合するフェースプレート位置決め手段,電池および上記電子モジュールの挿入および除去に適する開口,ならびに上記電子モジュールのソケットの受容および保持に適する第2のコンポーネント係合手段を持つように製造されており,
上記フェースプレートの上記フェースプレート位置決め手段を上記補聴器シェルの上記シェル位置決め手段に係合することによって製造される,上記電子モジュールの格納に適する上記補聴器シェルおよび上記フェースプレートからなる補聴器ハウジングを備えている,
耳道内に挿入される補聴器。 - 上記フェースプレート位置決め手段は,上記フェースプレートの内側表面において少なくとも1つのフェースプレート突起を含み,上記シェル位置決め手段は,少なくとも1つの上記フェースプレート突起を受容しかつそれに適合する窪みを含み,上記接合部輪郭に適合する周囲に沿ってフェースプレートを切断し,少なくとも1つの上記フェースプレート突起がそれに適合するシェルの窪みによって受容されるとき,それが接合部輪郭に適合し,それによってフェースプレートおよび補聴器シェルの適切な組立てが容易にされることを特徴とする,請求項15に記載の補聴器。
- 上記フェースプレート位置決め手段は,接合部輪郭における補聴器シェルの厚さと実質的に等しい周囲からの距離でフェースプレートの周囲において終端する,フェースプレートの内側表面における少なくとも1つのフェースプレート突起を含み,上記シェル位置決め手段は,接合部輪郭において補聴器シェルを含むことを特徴とする,請求項15に記載の補聴器。
- 上記シェル位置決め手段は,補聴器シェルの内部に向かって内側方向に延びる接合部輪郭における突起を更に含み,対応するフェースプレート突起を受容して保持することを特徴とする,請求項17に記載の補聴器。
- ラピッドプロトタイピング技術を利用してユーザの耳道に適合するように製造される補聴器シェルを備えた補聴器ハウジングを含む,
請求項15に記載の補聴器。 - 上記第2のコンポーネント係合手段は,上記ソケット上に形成された協働式ソケット係合手段と係合する溝,トラックおよび/または切欠きを含むことを特徴とする,請求項15に記載の補聴器。
- 上記ソケット係合手段は,弾力的な弾性ラグを含むことを特徴とする,請求項20に記載の補聴器。
- 上記ラグは,上記ソケットから突出する電池端子と一体的であることを特徴とする,請求項21に記載の補聴器。
- 上記補聴器シェルは,一体的な通気チャネルを有することを特徴とする,請求項15から22のいずれか一項に記載の補聴器。
- 上記補聴器シェルは,耳垢ガードを受容して保持するように適応される音響出力開口を有することを特徴とする,請求項15から23のいずれか一項に記載の補聴器。
- 上記補聴器シェルは,耳垢ガードを受容して保持するように適応されるシェル通気チャネル開口を有することを特徴とする,請求項15から24のいずれか一項に記載の補聴器。
- 補聴器ハウジングは,補聴器シェルの中におけるパイプスタブが上記開口の廻りに中心配置され,補聴器シェルの中において内側方向に延び,耳垢ガードの挿入のためのブッシングが形成されていることを特徴とする,請求項24または25に記載の補聴器。
- 補聴器ハウジングは,補聴器シェルの中における凹部が,上記開口の廻りにおける領域をカバーし、耳垢ガードのカラーに適合し,または耳垢ガードを受容して保持するために開口の中に挿入されるブッシングのカラーに適合するように製造されていることを特徴とする,請求項24から26のいずれかに記載の補聴器。
- 補聴器シェルは,補聴器シェルが耳道の中に挿入されるとき耳道の壁に対して隙間のない密閉を提供するように,補聴器シェルの表面に沿って延びる締突起を備えて製造されることを特徴とする,請求項15から27のいずれか一項に記載の補聴器。
- 上記締突起は,補聴器シェルと同じ材料によって形成され,補聴器シェルの外側寸法は,その締突起を形成するように拡大されることを特徴とする,請求項28に記載の補聴器。
- 補聴器シェルの表面に沿って延び,製造される補聴器シェルに装着されかつ締突起を構成する所望の締リングに適合する形状および寸法を備えた断面を有する補聴器シェルを取り囲む溝を含むことを特徴とする,請求項15から27のいずれか一項に記載の補聴器。
- 補聴器シェルの表面に沿って延びる溝を含み,溝の中に補聴器シェルの材料とは異なった材料を堆積させ,堆積した材料が締突起を構成することを特徴とする,請求項15から27のいずれか一項に記載の補聴器。
- 締突起の位置が,耳道の寸法の動的な変化がユーザの動作によって生じる最小の変化を示す耳道内の位置に対応することを特徴とする,請求項28から31のいずれか一項に記載の補聴器。
- 補聴器シェルの上記第1のコンポーネント係合手段は,レシーバの振動吸収サスペンションのための手段を備えて製造されることを特徴とする,請求項15から32のいずれか一項に記載の補聴器。
- レシーバの振動吸収サスペンションのための手段は,レシーバを受容して保持するためのチャンバまたはシェル突起と,レシーバの廻りに固定される少なくとも1つの弾性バンドとを含むことを特徴とする,請求項33に記載の補聴器。
- 少なくとも1つの上記弾性バンドは、チャンバの中においてレシーバを支持してサスペンドするための少なくとも1つの突起を有することを特徴とする,請求項34に記載の補聴器。
- レシーバの振動吸収サスペンションのための手段は,レシーバを受容して保持するために協働するレシーバ支持突起と,レシーバの廻りに固定される少なくとも1つの弾性バンドとを含むことを特徴とする,請求項33に記載の補聴器。
- 少なくとも1つの上記弾性バンドは,レシーバ支持突起に当接するための少なくとも1つの支持突起を含むことを特徴とする,請求項36に記載の補聴器。
- 補聴器ハウジングは,製造された補聴器ハウジングに固有の識別証を更に含むことを特徴とする、請求項15から37のいずれか一項に記載の補聴器。
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