JP3956020B2 - 履板用弾性パッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブルドーザやパワーショベルなどの装軌式車両に使用される履板用弾性パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建設機械などの装軌式車両には、履帯に使用される金属製履板に着脱自在にできる履板用弾性パッドが用いられている。
この履板用弾性パッドはパッド用金属板にゴムなどの弾性パッドが加硫接着されており、舗装路面を走行しても路面を傷付けることがなく、作業の省人化がはかれ、しかも、オペレータに対しても振動の低減がもたらされるというメリットがあるため、広く採用されている。
【0003】
図7は従来の履板用弾性パッドを装着した履帯を示す部分側面図である。図において、1は起動輪であり、この起動輪1は矢印2の方向に回転する。3は履帯であり、この履帯3は複数個のトラックリンク4を連結ピン5によりエンドレス状に結合して構成される。そして、この履帯3は起動輪1と図示せぬ誘導輪との間に巻装され、かつ複数個の図示せぬ転輪によって支持されて回転駆動される。6は金属製履板であり、この金属製履板6は取付け用透孔(図示せず)が設けられている。7は履板用弾性パッドであり、この履板用弾性パッド7はパッド用金属板8と弾性パッド9から構成される。そして、このパッド用金属板8にはボルト(図示せず)が設けられている。また、この弾性パッド9はパッド用金属板8に加硫接着される。
そして、履帯3を作成する場合には、このパッド用金属板8に設けたボルト(図示せず)を金属製履板6の取付け用透孔(図示せず)およびトラックリンク4の取付け用透孔(図示せず)に通したのち、ナット(図示せず)をボルト(図示せず)にねじ込むことにより、金属製履板6と履板用弾性パッド7をトラックリンク4(連結ピン5によりエンドレス状に結合されている)に一体に取り付けることができ、履帯3を作成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の履板用弾性パッド7を装着した履帯3では、図8に示すように、隣り合う履板用弾性パッド7,7の間に粘土状土砂10が付着すると、その粘土状土砂10が起動輪1の外周面に移動して来たときに割れて、分割粘土状土砂10A,10Bになる。このため、分割粘土状土砂10Aが一方の履板用弾性パッド7に付着し、分割粘土状土砂10Bのが他方の履板用弾性パッド7に付着する。そして、起動輪1が更に回転して、図9に示すように、履帯3のその部分が地面に接地すると、分割粘土状土砂10Aと分割粘土状土砂10Bの間に新しい土砂10Cをくわえ込む。そして、起動輪1が更に回転して、履帯のその部分が地面と平行になると、分割粘土状土砂10Aと分割粘土状土砂10Bの間に新しい土砂10Cをくわえ込んだ状態で、分割粘土状土砂10Aと分割粘土状土砂10Bの間隔が狭くなる。この結果、図10に示すように、隣り合う弾性パッド9は矢印11に示すように押圧される。この状態がくり返されると、弾性パッド9には亀裂12が入ったり、図11に示すように、加硫接着されたパッド用金属板8と弾性パッド9との端部が剥離13し、この剥離13した部分に水が入り込み、錆びが発生する。そして、この剥離13した部分が拡大し、弾性パッド9がパッド用金属板8から離脱するなどの問題がある。
【0005】
したがって、本発明の目的は、隣り合う履板用弾性パッド7,7の間に付着した分割粘土状土砂10と分割粘土状土砂10Bの間に新しい土砂10Cをくわえ込んでも、弾性パッド16,18に亀裂が入ることなく、しかも加硫接着された部分に剥離が発生せず、履板用弾性パッド15,17の耐久性を大幅に向上させることができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の履板用弾性パッドは、周面包込み部および突出部を備えた弾性パッドと、この弾性パッドが加硫接着されたパッド用金属板とを設けたものである。
【0007】
上記突出部は、隣り合う弾性パッドに相対する面、すなわち弾性パッドの側面部からその断面形状が片状に突出し、この履板用弾性パッドが装着された金属製履板に当接することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る履板用弾性パッドの一実施例を装着した履帯を示す部分側面図であり、図2は図1の履板用弾性パッドと金属製履板との関係を示す断面図である。図において、15は履板用弾性パッドであり、この履板用弾性パッド15はその詳細を図2に示すように、パッド用金属板8と周面包込み部16Aを備えた弾性パッド16から構成され、この弾性パッド16の周面包込み部16Aがパッド用金属板8の周面部を包込むようにして、この弾性パッド16がパッド用金属板8に加硫接着される。
なお、このパッド用金属板8には固定用ボルト8Aが設けられている。
そして、履帯3を作成する場合には、このパッド用金属板8に設けたボルト8A(図2参照)を金属製履板6の取付け用透孔(図示せず)に通したのち、ナット(図示せず)をボルト8Aにねじ込むことにより、トラックリンク4(連結ピン5によりエンドレス状に結合されている)に取付けられた金属製履板6に、履板用弾性パッド15を一体に取り付けることができ、履帯3を作成することができる。
【0009】
また、図3を参照してこの周面包込み部16Aを備えた弾性パッド16についてさらに説明する。まず、隣り合う履板用弾性パッド15,15の間に粘土状土砂が付着し、その粘土状土砂が起動輪1の外周面で割れて、分割粘土状土砂10A,10Bになり、起動輪1が更に回転して、履帯3のその部分が地面に接地すると、分割粘土状土砂10Aと分割粘土状土砂10Bの間に新しい土砂10Cをくわえ込む。起動輪1が更に回転して、履帯3のその部分が地面と平行になると、分割粘土状土砂10Aと分割粘土状土砂10Bの間に新しい土砂10Cをくわえ込んだ状態で、分割粘土状土砂10Aと分割粘土状土砂10Bの間隔が狭くなる。この結果、隣り合う弾性パッド16の周面包込み部16Aが押圧されるが、押圧はこのパッド用金属板8の周縁部で受け止めることができるので、弾性パッド16に亀裂が入ったり、加硫接着された弾性パッド16とパッド用金属板8の端部の剥離をなくすことができる。
【0010】
図4は本発明に係る履板用弾性パッドの他の実施例を装着した履帯を示す部分側面図であり、図5は図4の履板用弾性パッドと金属製履板との関係を示す断面図である。図において、17は履板用弾性パッドであり、この履板用弾性パッド17はその詳細を図5に示すように、パッド用金属板8と周面包込み部18Aおよび突出部18Bを備えた弾性パッド18から構成される。
そして、この弾性パッド18の周面包込み部18Aはこのパッド用金属板8の周面部を包込むと共に、この弾性パッド18の突出部18Bは上記金属製履板6に当接するように、この弾性パッド18はパッド用金属板8に加硫接着される。
そして、履帯3を作成する場合には、このパッド用金属板8に設けたボルト8A(図2参照)を金属製履板6の取付け用透孔(図示せず)に通したのち、ナット(図示せず)をボルト8Aにねじ込むことにより、トラックリンク4(連結ピン5によりエンドレス状に結合されている)に取付けられた金属製履板6に、履板用弾性パッド15を一体に取り付けることができ、履帯3を作成することができる。
【0011】
また、図6を参照して、この周面包込み部18Aおよび突出部18Bを備えた弾性パッド18についてさらに説明する。まず、隣り合う履板用弾性パッド17,17の間に粘土状土砂が付着し、その粘土状土砂が起動輪1の外周面で割れて、分割粘土状土砂10A,10Bになり、起動輪1が更に回転して、履帯3のその部分が地面に接地すると分割粘土状土砂10Aと分割粘土状土砂10Bの間に新しい土砂10Cをくわえ込む。起動輪1が更に回転して、履帯3のその部分が地面と平行になると、分割粘土状土砂10Aと分割粘土状土砂10Bの間に新しい土砂10Cをくわえ込んだ状態で、分割粘土状土砂10Aと分割粘土状土砂10Bの間隔が狭くなる。この結果、隣り合う弾性パッド18の周面包込み部18Aが水平方向に押圧され、突出部18Bが上方向に押圧される。この水平方向の押圧はこのパッド用金属板8で受け止めることができ、この上方向に押圧は金属製履板6で受け止めることができる。このため、弾性パッド18に亀裂が入ったり、加硫接着された弾性パッド18とパッド用金属板8の端部の剥離をなくすことができ、さらに、突出部18Bが上方向に押圧されるため、この突出部18Bが金属製履板6に密着し、シールドの役目をして、水が入り込むのを防止し、錆びの発生を防止することができる。
【0012】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る履板用弾性パッドによれば、隣り合う履板用弾性パッドの間に付着した分割粘土状土砂と分割粘土状土砂の間に新しい土砂をくわえ込んでも、弾性パッドに亀裂が入ることなく、しかも加硫接着された部分に剥離が発生せず、履板用弾性パッドの耐久性が大幅に向上することができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る履板用弾性パッドの一実施例を装着した履帯を示す部分側面図である。
【図2】図1の履板用弾性パッドと金属製履板との関係を示す断面図である。
【図3】図1の効果を説明するための履帯を示す部分側面図である。
【図4】本発明に係る履板用弾性パッドの他の実施例を装着した履帯を示す部分側面図である。
【図5】図4の履板用弾性パッドと金属製履板との関係を示す断面図である。
【図6】図4の効果を説明するための履帯を示す部分側面図である。
【図7】従来の履板用弾性パッドを装着した履帯を示す部分側面図である。
【図8】図7の問題点を説明するための履帯を示す部分側面図である。
【図9】図7の問題点を説明するための履帯を示す部分側面図である。
【図10】図7の問題点を詳細に説明するための履帯を示す部分側面図である。
【図11】図7の問題点を詳細に説明するための履帯を示す部分側面図である。
【符号の説明】
3 履帯
4 トラックリンク
6 金属製履板
7 履板用弾性パッド
8 パッド用金属板7
9 弾性パッド
10 粘土状土砂
10A,10B 分割粘土状土砂
12 亀裂
13 剥離
15,17 履板用弾性パッド
16,18 弾性パッド
16A,18A 周面包込み部
18B 突出部
Claims (1)
- 建設機械などの装軌式車両の履帯であって、この履帯の金属製履板の接地面側に着脱自在に取り付け可能にした履板用弾性パッドにおいて、
この履板用弾性パッドは、周面包込み部および突出部を備えた弾性パッドと、この弾性パッドが加硫接着されたパッド用金属板とから構成し、この弾性パッドの周面包込み部はこのパッド用金属板の周面部を包込み、この弾性パッドの突出部は弾性パッド側面部から断面片状に突出するとともに上記金属製履板に当接することを特徴とする履板用弾性パッド。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP27034397A JP3956020B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 履板用弾性パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27034397A JP3956020B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 履板用弾性パッド |
Publications (2)
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JPH1191654A JPH1191654A (ja) | 1999-04-06 |
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Family Applications (1)
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JP27034397A Expired - Fee Related JP3956020B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 履板用弾性パッド |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6464309B2 (en) | 2000-12-22 | 2002-10-15 | Richardson J. Doyle | Low ground pressure tire chains for skid-steer loaders and other construction machinery |
-
1997
- 1997-09-18 JP JP27034397A patent/JP3956020B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH1191654A (ja) | 1999-04-06 |
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