JP3943784B2 - 自動販売機の調整装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動販売機の調整装置および方法に関し、特に、特性の異なるフラッシュメモリを搭載した各種装置に対応することのできる自動販売機の調整装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機は、自動販売機本体の制御装置や硬貨処理装置、紙幣識別装置等にマイコンが組み込まれており、このマイコンにより制御されている。各装置に組み込まれるマイコンは、装置の製造時に共に組み込まれたROM(Read Only Memory)からプログラムを読み込んで動作している。
【0003】
また、最近では、プログラムを記憶するROMにフラッシュメモリ等の書き換えが可能なものを使用することでプログラムやデータ等を適宜書き換え、更新するといったことを行っている。
【0004】
また、各装置は、シリアル通信等により装置内部の情報を出力することも可能であり、これを利用して内部情報の取得やコイン評価レベルの調整等を行っている。コイン評価レベルの調整とは、コインの特徴を検出する各センサの出力が環境により変化したことに対する調整であり、正貨を複数回投入することによって各センサの出力の補正もしくはしきい値の変更等を行う処理であり、この調整結果もプログラムと同様にフラッシュメモリに記憶される。
【0005】
しかしながら、フラッシュメモリは、規格が統一されているわけではなく、例えば記憶内容を書き換える際に印加する電圧等が製品毎に異なっている。
【0006】
また、フラッシュメモリを組み込んだ装置は、フラッシュメモリを書き換えるためのインタフェイスがその装置毎に異なる場合もある。このため、装置に組み込まれたフラッシュメモリの記憶内容を書き換える際には、該装置に対応した専用のROMライタを利用する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、フラッシュメモリを組み込んだ装置には、対応する専用のROMライタが必要となる。しかしながら、フラッシュメモリを組み込んだ装置は、同種のものであっても型番が異なる場合には、必ずしも同一のフラッシュメモリが組み込まれているとは限らないため、複数のROMライタを用意しなければならない場合があり、不便な場合があった。
【0008】
例えば、自動販売機のように一業者が複数の装置を所有している場合、これら自動販売機のプログラムの書き換えや調整等を行う際には、各自動販売機に対応した複数のROMライタを携帯して各自動販売機の設置場所を巡回しなければならないため、プログラムの書き換え等が煩雑なものとなった。
【0009】
そこで、この発明は、複数種類のフラッシュメモリに対応し、複数の自動販売機の調整を容易に行うとともに、プログラムの更新をも容易に行うことのできる自動販売機の調整装置および方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、自動販売機に配設される各種フラッシュメモリを搭載する多種の対象装置の動作条件の調整を行う自動販売機の調整装置において、前記対象装置の動作条件を設定するとともに該対象装置のフラッシュメモリに対応した書き換えを行う調整プログラムを記憶する記憶媒体と、前記記憶媒体から前記調整プログラムを読み出す読み出し手段と、前記対象装置との通信を行う通信手段と、それぞれ異なる電圧を出力する複数の電圧出力手段と、前記読み出し手段により読み出された調整プログラムにより動作し、前記通信手段を介して取得した前記対象装置の動作状態に基づいて動作条件を決定するとともに、前記電圧出力手段から前記フラッシュメモリの書き込み電圧に応じた電圧出力手段を利用して前記動作条件を前記フラッシュメモリに書き込む制御手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記対象装置との接続は、複数種類のケーブルから前記対象装置に対応して選択された所定のコネクタ形状およびピン配置を有するケーブルにより行われることを特徴とする。
【0012】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記記憶媒体は、PCカードであることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記対象装置は、自動販売機内に配設される硬貨処理装置であり、前記制御手段は、前記通信手段を介して前記硬貨処理装置の硬貨識別レベルを取得し、該取得した識別レベルおよび前記硬貨処理装置に投入された硬貨の識別結果に基づいて前記識別レベルを更新し、該更新した識別レベルを前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする。
【0014】
また、請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記対象装置は、自動販売機内に配設される紙幣処理装置であり、前記制御手段は、前記通信手段を介して前記紙幣処理装置の紙幣識別レベルを取得し、該取得した識別レベルおよび前記紙幣処理装置に挿入された紙幣の識別結果に基づいて前記識別レベルを更新し、該更新した識別レベルを前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする。
【0015】
また、請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記記憶媒体は、前記対象装置を動作させる制御プログラムを記憶し、前記制御手段は、前記制御プログラムを前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする。
【0016】
また、請求項7の発明は、自動販売機に配設される各種フラッシュメモリを搭載する多種の対象装置の動作条件の調整を行う自動販売機の調整方法において、前記対象装置の動作条件を設定するとともに該対象装置のフラッシュメモリに対応した書き換えを行う調整プログラムを記憶媒体から読み出し、該読み出した調整プログラムにより、前記対象装置との通信、前記フラッシュメモリへのデータの送信、前記フラッシュメモリからのデータの受信、複数の電圧から選択された電圧を切り替え出力する出力電圧切替を制御し、前記対象装置との通信により取得した該対象装置の動作状態に基づいて動作条件を設定して、該設定した動作条件を前記フラッシュメモリの書き込み電圧に応じた出力電圧を利用して前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする。
【0017】
また、請求項8の発明は、請求項7発明において、前記書き込みおよび前記通信は、複数種類のケーブルから前記対象装置に対応して選択された所定のコネクタ形状およびピン配置を有するケーブルを介して行われることを特徴とする。
【0018】
また、請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記記憶媒体は、PCカードであることを特徴とする。
【0019】
また、請求項10の発明は、請求項7の発明において、前記記憶媒体に前記対象装置を動作させる制御プログラムを記憶し、該記憶した制御プログラムを前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る自動販売機の調整装置および方法の一実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、この発明に係る自動販売機の調整装置の外観を示した図である。
同図に示すように、自動販売機の調整装置(以下、マルチROMライタと称する)1は、メニューや操作指示、エラー情報などを表示する表示部11と、操作指示等を入力する操作キー12、書き換え対象となるフラッシュROMを搭載した装置(自動販売機の制御装置や硬貨処理装置、紙幣処理装置等)と接続するケーブル用のコネクタ13、プログラム等を記憶しているPCカード2を挿入するPCカードスロット14、PCカード2を排出するためのイジェクトボタン15を具備して構成される。
【0022】
図2は、マルチROMライタ1の構成を示すブロック図である。
マルチROMライタ1は、CPU100とシリアル通信インタフェイス回路101、フラッシュメモリ書き込み回路102、PCカードインタフェイス回路103、電源回路104、キー入力部105、表示制御部106、鳴動部107を具備して構成される。
【0023】
このマルチROMライタ1では、PCカードスロット14に挿入されたPCカード2に記憶されているプログラムに基づいてCPU100が動作する。このプログラムは、PCカードインタフェイス回路103を介してPCカード2から読み出される。また、PCカード2には、マルチROMライタ1を動作させるプログラムの他に対象装置が搭載しているフラッシュメモリに書き込むデータやプログラムを記憶している。
【0024】
フラッシュメモリを搭載した装置との接続は、コネクタ13を介してケーブルで行われるが、このケーブルを介して授受される信号は、シリアル通信インタフェイス回路101とフラッシュメモリ書き込み回路102により処理される。
【0025】
また、マルチROMライタ1を動作させるための電力は、コネクタ13に接続されたケーブルを介して自動販売機より供給され、電源回路104により所定の動作電圧に変換される。
【0026】
マルチROMライタ1の操作は、利用者による操作キー12の操作をキー入力部105が受け付け、メニューやキー操作に対する応答等の情報を表示制御部106を介して表示部11に表示する。また、鳴動部107は、キー操作時の応答音や誤操作時の警告音を発する。
【0027】
ここで、シリアル通信インタフェイス回路101について説明する。
シリアル通信インタフェイス回路101は、マルチROMライタ1と対象装置との間でシリアル通信を行うための回路であり、このシリアル通信インタフェイス回路101によりマルチROMライタ1と対象装置との間で各種情報の授受を行うことができる。
【0028】
図3は、シリアル通信インタフェイス回路101の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、シリアル通信インタフェイス回路101は、装置A受信データインタフェイス回路111と、装置A送信データインタフェイス回路112、装置A同期信号インタフェイス回路113、装置B受信データインタフェイス回路114、装置B送信データインタフェイス回路115、装置B同期信号インタフェイス回路116、装置C受信データインタフェイス回路117、装置C送信データインタフェイス回路118を具備して構成される。
【0029】
このシリアル通信インタフェイス回路101は、装置A受信データインタフェイス回路111と装置A送信データインタフェイス回路112と装置A同期信号インタフェイス回路113により装置A(対象となる装置)とのシリアル通信を行い、装置B受信データインタフェイス回路114と装置B送信データインタフェイス回路115と装置B同期信号インタフェイス回路116により装置Bとのシリアル通信を行う。また、装置Cとのシリアル通信では、同期信号を必要としないため、装置C受信データインタフェイス回路117と装置C送信データインタフェイス回路118でシリアル通信が可能となる。
【0030】
シリアル通信インタフェイス回路101は、コネクタ13を介してケーブルにより対象装置と接続されるが、この接続に要するケーブルは対象装置毎に異なる場合がある(詳細は後述する)。
【0031】
次に、フラッシュメモリ書き込み回路102について説明する。
フラッシュメモリ書き込み回路102は、対象装置に搭載されているフラッシュメモリに対して書き込みを行うための回路である。
【0032】
図4は、フラッシュメモリ書き込み回路102の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、フラッシュメモリ書き込み回路102は、受信データインタフェイス回路121と送信データインタフェイス回路122、送受信データインタフェイス回路123、同期信号インタフェイス回路124、12V電源回路125、5V/12V書き込み電圧切替回路126、10V電源回路127、5V/10V書き込み電圧切替回路128を具備して構成される。
【0033】
受信データインタフェイス回路121と送信データインタフェイス回路122は、送信データと受信データを異なる信号線で授受するタイプのフラッシュメモリを搭載した対象装置のための回路であり、送受信データインタフェイス回路123は、送信データと受信データを同一の信号線で授受するタイプのフラッシュメモリを搭載した対象装置のための回路である。同期信号インタフェイス回路124は、信号の授受の際に同期信号を必要とするタイプのフラッシュメモリを搭載した対象装置のための回路である。
【0034】
また、12V電源回路125は12Vの電圧を発生する回路であり、5V/12V書き込み電圧切替回路126は、12V電源回路125が動作して12Vの電圧を発生している場合には、その12Vの電圧を出力し、12V電源回路125が動作していない場合には、電源回路104から供給される5Vの電源を出力する回路である。
【0035】
同様に、10V電源回路127は10Vの電圧を発生する回路であり、5V/10V書き込み電圧切替回路128は、10V電源回路128が動作して10Vの電圧を発生している場合には、その10Vの電圧を出力し、10V電源回路127が動作していない場合には、電源回路104から供給される5Vの電源を出力する回路である。
【0036】
このフラッシュメモリ書き込み回路102も、シリアル通信インタフェイス回路101と同様にコネクタ13を介してケーブルにより対象装置と接続されるが、この接続に要するケーブルは対象装置毎に異なる場合がある(詳細は後述する)。
【0037】
次に、マルチROMライタ1と対象装置との接続について説明する。
図5は、マルチROMライタ1と対象装置との接続例を示した図である。
【0038】
同図(a)に示すように対象装置である硬貨処理装置5は、シリアル通信用のコネクタ51とフラッシュメモリ書き込み用のコネクタ52とを具備しており、通常の動作時には、コネクタ51が自動販売機制御部4とのシリアル通信用のコネクタ41と接続されている。
【0039】
なお、ここでは、硬貨処理装置5を対象装置として説明するが、この他に紙幣処理装置や電子マネー等を扱うカード処理装置、自動販売機自体の主制御部等、フラッシュメモリを搭載している装置は、全て対象装置となる。
【0040】
さて、マルチROMライタ1と硬貨処理装置5を接続する場合には、同図(b)に示すように、ケーブル3のコネクタ31とコネクタ13を接続するとともに、コネクタ32とコネクタ41、コネクタ33とコネクタ51、コネクタ34とコネクタ52を接続する。なお、ケーブル3のコネクタ34は、硬貨処理装置5のフラッシュメモリへの書き込みを行う際に使用するコネクタであり、書き込みを行わない場合には、非接続でもよい。
【0041】
コネクタ13は、上述したようにシリアル通信インタフェイス回路101とフラッシュメモリ書き込み回路102の両者をケーブル3と接続するコネクタであるが、ケーブル3は、コネクタ32がシリアル通信インタフェイス回路101と接続され、コネクタ34がフラッシュメモリ書き込み回路102と接続されるように構成されている。なお、マルチROMライタ1と硬貨処理装置5を接続する際に使用するコネクタ33は、シリアル通信インタフェイス回路101及びコネクタ32と接続されるが、ケーブル3をフラッシュメモリの書き換え専用に使用する場合にはコネクタ32は必要ない。
【0042】
次に、マルチROMライタ1と硬貨処理装置5を接続するケーブル3について説明する。
ケーブル3は、上述したようにコネクタ31がシリアル通信インタフェイス回路101とフラッシュメモリ書き込み回路102の両者と接続されるが、対向するコネクタ32乃至34側は、分割されている。また、硬貨処理装置5には、様々な種別があり、そのコネクタ51、52の形状は必ずしも同一ものではない。また、コネクタ形状が同一であってもピン配置は同一であるとは限らないため、硬貨処理装置5の種別毎に専用のケーブル3を用意する必要がある。
【0043】
その結果、ケーブル3は、単にマルチROMライタ1と硬貨処理装置5とを接続するだけでなく、コネクタ形状の差やピン配置の相違等を吸収する役目を果たすことになる。
【0044】
図6は、ケーブル3の構成例を示した図である。
同図に示すように、コネクタ13のピン配置が1から順に、GND、+34V、+24V、装置A−同期信号、装置B−同期信号、装置A,B−送信信号、装置C−送信信号、装置A,B−受信信号、装置C−受信信号であるとする。
【0045】
この場合、装置A(硬貨処理装置5の一種)用のケーブル3−Aは、同図(a)に示すように装置側のコネクタ32−Aのピン配置が1から順にGND、+34V、装置A−同期信号、装置A,B−送信信号、装置A,B−受信信号となるようにコネクタ31−Aと配線されている。
【0046】
また、装置B用のケーブル3−Bは、同図(b)に示すように装置側のコネクタ32−Bのピン配置が1から順にGND、+24V、装置B−同期信号、装置A,B−送信信号、装置A,B−受信信号となるようにコネクタ31−Bと配線されている。
【0047】
次に、図7乃至10を参照して、マルチROMライタ1の動作について説明する。
図7は、マルチROMライタ1の動作の流れを示すフローチャートであり、図8及び9は、マルチROMライタ1の動作中における表示部11の表示例を示した図である。
【0048】
マルチROMライタ1は、電源の投入により動作を開始し、まず、表示部11に図8(a)に示すような本体情報を表示する(ステップ501)。続いて、PCカードスロット14に挿入されているPCカード2の認証を行う(ステップ502、図8(b))。
【0049】
ここで、PCカードスロット14にPCカード2が挿入されていなかったり、挿入されていてもマルチROMライタ1に適応しない不正なものであった場合には、認証はNGとなり(ステップ503でNO)、表示部11に図8(c)に示すようなNG表示を行って処理を終了する。
【0050】
一方、PCカードスロット14に挿入されているPCカード2が正当なものである場合には、認証はOKとなり(ステップ503でYES)、表示部11に図8(d)に示すようなOK表示を行い、続けて表示部11に図8(e)に示すようなパスワード入力指示を表示し、パスワードの入力を促す。なお、操作キー12によりパスワードが入力された際には、表示部11には、図8(f)に示すように入力されたパスワードを「*」で表示する。
【0051】
パスワードが入力されると、マルチROMライタ1は、当該パスワードの認証を行う(ステップ504)。認証の結果、入力されたパスワードが不正なものである場合には(ステップ505でNO)、処理を終了する。このとき、表示部11の表示は、図8(f)に示した状態のままであるので、パスワードの再入力には、一度マルチROMライタ1の電源を遮断した後に、再投入して、ステップ501から処理を再開する。
【0052】
また、認証の結果、入力されたパスワードが正当なものであった場合には、CPU100がPCカード2に記憶されているプログラム等の情報を読み出し(ステップ506)、表示部11に図9(a)に示すようなメニューを表示する(ステップ507)。なお、メニューの表示は、PCカード2に記憶されているメニュープログラムを実行した結果で行われるものである。
【0053】
表示部11にメニューを表示すると、操作キー12によるプログラムの実行指示を待ち(ステップ508でNO)、プログラムの実行が指示されると(ステップ508でYES)、指示されたプログラムを実行し(ステップ509)、以降、マルチROMライタ1は、実行したプログラムにより動作する。
【0054】
さて、表示部11に図9(a)に示すメニューが表示されている状態で、コイン(コイン評価レベルの調整)を選択すると、マルチROMライタ1は、コイン評価レベルの調整を行うプログラムを実行する。なお、この処理を行う場合には、コネクタ33とコネクタ51、コネクタ34とコネクタ52を接続する。
【0055】
コイン評価レベルの調整とは、コインの特徴を検出する各センサ(不図示)の出力が環境により変化したことに対する調整であり、正貨を複数回投入することによって各センサの出力の補正もしくはしきい値の変更等を行う処理である。
【0056】
コイン評価レベルの調整を行うプログラムが実行されると、マルチROMライタ1は、調整処理を開始し、表示部11に図9(b)に示すような調整処理の開始の指示を促す表示を行う。この状態で、調整処理の開始が指示されると、マルチROMライタ1は、調整処理を開始する。調整処理が開始されると、表示部11には、図9(c)に示すような調整処理中である旨を示す表示がなされ、硬貨処理装置5に硬貨が投入されると、表示部11には、図9(d)に示すようにその金種と残り投入枚数(レベル調整に必要な投入回数の残り)が表示される。
【0057】
その後、コインの投入枚数(回数)が所定の値に達すると、マルチROMライタ1は、調整結果をフラッシュメモリへ書き込み、その際に表示部11に図9(e)に示すような表示を行う。
【0058】
フラッシュメモリへの書き込みが正常に終了すると、表示部11に図9(f)に示すような調整が正常に終了した旨を示す表示を行い、フラッシュメモリへの書き込みが失敗すると、表示部11に図9(g)に示すような調整が失敗した旨を示す表示を行う。
【0059】
また、表示部11に図9(a)に示すメニューが表示されている状態で、デンアツ(内部電圧の表示)を選択すると、マルチROMライタ1は、内部電圧の表示を行うプログラムを実行する。なお、この処理を行う場合には、コネクタ32とコネクタ41、コネクタ33とコネクタ51を接続し、コネクタ34とコネクタ52は非接続でよい。
【0060】
内部電圧の表示を行うプログラムが実行されると、マルチROMライタ1は、表示処理を開始し、表示部11に図10(a)に示すような表示処理の開始の指示を促す表示を行う。この状態で、表示処理の開始が指示されると、マルチROMライタ1は、表示処理を開始する。表示処理が開始されると、表示部11には、図10(b)に示すような表示処理中である旨を示す表示がなされ、硬貨処理装置5の内部電圧を取得すると、その電圧を図10(c)に示すように表示部11に表示する。
【0061】
さらに、表示部11に図9(a)に示すメニューが表示されている状態で、フラッシュメモリへの書き込みを選択すると、マルチROMライタ1は、フラッシュメモリへの書き込みを行うプログラムを実行する。なお、この処理を行う場合には、コネクタ32とコネクタ41、コネクタ34とコネクタ52を接続し、コネクタ33とコネクタ51は非接続でよい。
【0062】
フラッシュメモリへの書き込みを行うプログラムを実行されると、マルチROMライタ1は、書き込み処理を開始し、表示部11に図10(d)に示すような書き込み開始の指示を促す表示を行う。この状態で、フラッシュメモリへの書き込み開始が指示されると、マルチROMライタ1は、硬貨処理装置5に搭載されているフラッシュメモリへの書き込みを開始する。フラッシュメモリの書き込みが開始されると、表示部11には、図10(e)に示すような書き込み中である旨を示す表示がなされる。
【0063】
その後、フラッシュメモリへの書き込みが正常に終了すると、表示部11に図10(f)に示すような書き込みが正常に終了した旨を示す表示を行い、フラッシュメモリへの書き込みが失敗すると、表示部11に図10(g)に示すような書き込みが失敗した旨を示す表示を行う。
【0064】
なお、上述の説明では、マルチROMライタ1に接続された対象装置(硬貨処理装置5等)の種別確認を行っていないが、プログラムの実行前に対象装置の種別を確認すること等も当該プログラムの変更等により、容易に行うことが可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、対象装置に対応するプログラムやデータをPCカード等の記憶媒体から読み出し、該読み出したプログラムを実行して対象装置の調整やフラッシュメモリの書き換えを行うように構成したので、複数種類の対象装置に対応した調整処理やプログラムの書き換えを容易に行うことができる。
【0066】
また、対象装置毎に対応するケーブルを使用することで、各装置で使用するコネクタやそのピン配置を統一する必要もなく、従来から使用されている装置に対してもフラッシュメモリの書き換えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動販売機のプログラム更新装置の外観を示した図である。
【図2】マルチROMライタ1の構成を示すブロック図である。
【図3】シリアル通信インタフェイス回路101の構成を示すブロック図である。
【図4】フラッシュメモリ書き込み回路102の構成を示すブロック図である。
【図5】マルチROMライタ1と対象装置との接続例を示した図である。
【図6】ケーブル3の構成例を示した図である。
【図7】マルチROMライタ1の動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】マルチROMライタ1の動作中における表示部11の表示例を示した図(1)である。
【図9】マルチROMライタ1の動作中における表示部11の表示例を示した図(2)である。
【図10】マルチROMライタ1の動作中における表示部11の表示例を示した図(2)である。
【符号の説明】
1 マルチROMライタ
2 PCカード
3、3−A、3−B ケーブル
4 自動販売機制御部
5 硬貨処理装置
11 表示部
12 操作キー
13 コネクタ
14 PCカードスロット
15 イジェクトボタン
31、31−A、31−B コネクタ
32、32−A、32−B コネクタ
33 コネクタ
51 コネクタ
52 コネクタ
100 CPU
101 シリアル通信インタフェイス回路
102 フラッシュメモリ書き込み回路
103 PCカードインタフェイス回路
104 電源回路
105 キー入力部
106 表示制御部
107 鳴動部
111 装置A受信データインタフェイス回路
112 装置A送信データインタフェイス回路
113 装置A同期信号インタフェイス回路
114 装置B受信データインタフェイス回路
115 装置B送信データインタフェイス回路
116 装置B同期信号インタフェイス回路
117 装置C受信データインタフェイス回路
118 装置C送信データインタフェイス回路
121 受信データインタフェイス回路
122 送信データインタフェイス回路
123 送受信データインタフェイス回路
124 同期信号インタフェイス回路
125 12V電源回路
126 5V/12V書き込み電圧切替回路
127 10V電源回路127
128 5V/10V書き込み電圧切替回路
Claims (10)
- 自動販売機に配設される各種フラッシュメモリを搭載する多種の対象装置の動作条件の調整を行う自動販売機の調整装置において、
前記対象装置の動作条件を設定するとともに該対象装置のフラッシュメモリに対応した書き換えを行う調整プログラムを記憶する記憶媒体と、
前記記憶媒体から前記調整プログラムを読み出す読み出し手段と、
前記対象装置との通信を行う通信手段と、
それぞれ異なる電圧を出力する複数の電圧出力手段と、
前記読み出し手段により読み出された調整プログラムにより動作し、前記通信手段を介して取得した前記対象装置の動作状態に基づいて動作条件を決定するとともに、前記電圧出力手段から前記フラッシュメモリの書き込み電圧に応じた電圧出力手段を利用して前記動作条件を前記フラッシュメモリに書き込む制御手段と
を具備することを特徴とする自動販売機の調整装置。 - 前記対象装置との接続は、複数種類のケーブルから前記対象装置に対応して選択された所定のコネクタ形状およびピン配置を有するケーブルにより行われることを特徴とする請求項1記載の自動販売機の調整装置。
- 前記記憶媒体は、PCカードであることを特徴とする請求項1記載の自動販売機の調整装置。
- 前記対象装置は、自動販売機内に配設される硬貨処理装置であり、
前記制御手段は、前記通信手段を介して前記硬貨処理装置の硬貨識別レベルを取得し、該取得した識別レベルおよび前記硬貨処理装置に投入された硬貨の識別結果に基づいて前記識別レベルを更新し、該更新した識別レベルを前記フラッシュメモリに書き込む
ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機の調整装置。 - 前記対象装置は、自動販売機内に配設される紙幣処理装置であり、
前記制御手段は、前記通信手段を介して前記紙幣処理装置の紙幣識別レベルを取得し、該取得した識別レベルおよび前記紙幣処理装置に挿入された紙幣の識別結果に基づいて前記識別レベルを更新し、該更新した識別レベルを前記フラッシュメモリに書き込む
ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機の調整装置。 - 前記記憶媒体は、前記対象装置を動作させる制御プログラムを記憶し、
前記制御手段は、前記制御プログラムを前記フラッシュメモリに書き込む
ことを特徴とする請求項1記載の自動販売機の調整装置。 - 自動販売機に配設される各種フラッシュメモリを搭載する多種の対象装置の動作条件の調整を行う自動販売機の調整方法において、
前記対象装置の動作条件を設定するとともに該対象装置のフラッシュメモリに対応した書き換えを行う調整プログラムを記憶媒体から読み出し、該読み出した調整プログラムにより、前記対象装置との通信、前記フラッシュメモリへのデータの送信、前記フラッシュメモリからのデータの受信、複数の電圧から選択された電圧を切り替え出力する出力電圧切替を制御し、前記対象装置との通信により取得した該対象装置の動作状態に基づいて動作条件を設定して、該設定した動作条件を前記フラッシュメモリの書き込み電圧に応じた出力電圧を利用して前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする自動販売機の調整方法。 - 前記書き込みおよび前記通信は、複数種類のケーブルから前記対象装置に対応して選択された所定のコネクタ形状およびピン配置を有するケーブルを介して行われることを特徴とする請求項7記載の自動販売機の調整方法。
- 前記記憶媒体は、PCカードであることを特徴とする請求項7記載の自動販売機の調整方法。
- 前記記憶媒体に前記対象装置を動作させる制御プログラムを記憶し、該記憶した制御プログラムを前記フラッシュメモリに書き込むことを特徴とする請求項7記載の自動販売機の調整方法。
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