JP3942936B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在に保持する電気部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のものとしては、例えば「電気部品」であるICパッケージを収容する「電気部品用ソケット」としてのICソケットがある。
【0003】
ここでのICパッケージは、多数の端子としての半田ボールが下面から突設され、これら半田ボールが縦列と横列とに格子状に配列されている。
【0004】
一方、ICソケットは、ICパッケージが収容されるソケット本体に、そのICパッケージの半田ボールと接触される接触部を有するコンタクトピンが配設されると共に、そのソケット本体には、そのコンタクトピンを弾性変形させてICパッケージの半田ボールに離接させる移動部材が上下動自在に配設されている。
【0005】
また、ソケット本体には、その移動部材を上下動させるレバー部材が、回動軸を介して回動自在に設けられると共に、このレバー部材を回動させる操作部材がソケット本体に対して上下動自在に配設されている。
【0006】
また、ICパッケージをソケット本体に収容する際に、ICパッケージをソケット本体に固定させるために、ラッチ部材がソケット本体に回転可能に設けられている。このラッチ部材は、操作部材の上下動に連動して回動するように構成されている。
【0007】
このように構成されたICソケットは、操作部材を下動させると、レバー部材が回動され、このレバー部材の回動によって移動部材が例えば下動され、この移動部材の下動によってコンタクトピンの接触部がICパッケージの半田ボールから離れる方向に弾性変形されるとともに、ラッチ部材が、ソケット本体にICパッケージを挿入可能な位置まで回転される。このとき、ICパッケージはICソケットに対して挿抜可能となる。
【0008】
そして、ソケット本体にICパッケージを載置したあと、操作部材を上動させると、ラッチ部材がICパッケージを押圧する位置に回転され、ICパッケージがラッチ部材によってソケット本体に固定されるとともに、移動部材が上動され、コンタクトピンの接触部が半田ボールに接触し、ICパッケージとICソケットのコンタクトピンとが電気的に接続されるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、コンタクトピンの接触部とICパッケージの半田ボールとの電気的な接続を確実に行うためには、ソケット本体で所定の位置に固定されたICパッケージの半田ボールに対してコンタクトピンの接触部を接触させることが必要となる。
【0010】
このため、先ず、ラッチ部材によってICパッケージをソケット本体上の所定の位置に押圧固定した後、コンタクトピンの接触部を半田ボールに接触させることが必要である。
【0011】
しかし、従来のものにあっては、ラッチ部材がICパッケージを押圧して固定するタイミングとコンタクトピンの接触部がICパッケージの半田ボールと接触するタイミングとが的確に調整されていなかった。
【0012】
このため、▲1▼ICパッケージの厚み及び大きさの寸法公差、▲2▼半田ボールの径の寸法公差、▲3▼半田ボールのICパッケージへの取付公差(以下、これらの公差を「ICパッケージのばらつき」という)、▲4▼ラッチ部材・コンタクトピンの寸法公差、▲5▼それら部材のソケット組立てにおけるばらつき(以下、これらを「ICソケットのばらつき」という)等によって、ラッチ部材によってICパッケージが固定される前にコンタクトピンの接触部が半田ボールに接触してしまい、それにより、ICパッケージが動かされ、コンタクトピンの接触部とICパッケージの半田ボールとの電気的な接続を確保することができないことがあった。
【0013】
そこで、この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、確実にコンタクトピンが電気部品端子に接触するタイミングよりも先に、ラッチが電気部品を押圧するようにした電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、弾性片及び該弾性片の上端部に形成された電気部品の端子と接触する接触部を有するコンタクトピンが複数配設された、前記電気部品を挿抜可能に収容するソケット本体と、前記ソケット本体に対して最も上昇した第一位置と前記ソケット本体に対して最も下降した第二位置との間で上下動可能に配設されて前記弾性片を弾性変形させる移動部材と、前記ソケット本体に対して最も離れる最上昇位置と前記ソケット本体に対して、最も接近する最下降位置との間を上下動可能に配設された操作部材と、前記ソケット本体に対して回動自在に軸支され、前記操作部材の上下動により前記移動部材を上下動させるレバー部材と、前記ソケット本体に前記電気部品が収容されているときに、前記移動部材が前記第一位置にあるときに前記電気部品を押圧する押圧位置にあり、前記移動部材が前記第二位置にあるときに前記電気部品を前記ソケット本体に対して挿抜可能にする退避位置にあり、前記押圧位置と前記退避位置との間を移動可能に配設されたラッチ部材とを備えた電気部品用ソケットであって、前記操作部材はカバースプリングにより前記ソケット本体に対して上方に付勢され、前記操作部材の側部には前記レバー部材の先端部を持上げる係合部が設けられ、前記レバー部材の基端部側には前記移動部材を持上げる持上げ部が設けられ、前記移動部材の側部には下面に前記持上げ部が当接される被持上げ部が設けられ、前記移動部材はリターンスプリングによって前記ソケット本体に対して上方に付勢され、前記コンタクトピンの前記弾性片の側部には下り傾斜状の傾斜肩部及び該傾斜肩部の下部に連続する略直線状の垂直部が形成され、
前記移動部材は前記傾斜肩部の傾斜に略対向する上り傾斜状の傾斜壁部及び該傾斜壁部の上部に連続する略直線状の垂直壁部が形成されて、前記移動部材が前記第二位置にあって前記操作部材が前記最下降位置にあるときに、前記持上げ部と前記被持上げ部との間に間隙部が形成され、前記ソケット本体に前記電気部品が収容されているときに、前記コンタクトピンの接触部は、前記移動部材が前記第一位置にあるときは前記電気部品の端子に接触する接触位置にあり、前記移動部材が前記第二位置にあるときは前記電気部品の端子から離間する離間位置にあり、前記移動部材が前記第一位置から前記第二位置へ移動されると、前記コンタクトピンの接触部が前記接触位置から前記離間位置へ変位されるとともに、前記ラッチ部材が前記押圧位置から前記退避位置に退避されることにより、前記電気部品が前記ソケット本体に挿入可能にされ、前記移動部材が前記第二位置から前記第一位置へ移動されると、前記ラッチ部材が前記退避位置から前記押圧位置に移動して前記電気部品が前記ラッチ部材により固定された後、前記コンタクトピンの接触部が前記離間位置から前記接触位置に変位して前記電気部品の端子と接触され、前記移動部材が前記第二位置にあって前記操作部材が前記最下降位置にある状態では、前記コンタクトピンの前記垂直部が前記移動部材の前記垂直壁部に当接して押圧され、該押圧された力により前記リターンスプリングの上方への付勢力が前記移動部材に作用しても上方への移動が規制された状態にあり、前記操作部材が前記最下降位置から上昇されて前記レバー部材が回動され、該レバー部材の持上げ部が前記移動部材の被持上げ部に当接し、該当接の後更に前記操作部材が上昇されて、前記レバー部材が回動されることにより、前記押圧力に基づく前記規制された状態が解除されて前記移動部材が上方へ移動されることを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記移動部材はリターンスプリングにより前記ソケット本体に対して上方に付勢され、前記コンタクトピンの前記弾性片の側部には下り傾斜状の傾斜肩部及び該傾斜肩部の下部に連続する略直線状の垂直部が形成され、前記移動部材は前記傾斜肩部の傾斜に略対向する上り傾斜状の傾斜壁部及び該傾斜壁部の上部に連続する略直線状の垂直壁部が形成され、前記移動部材には、上面が前記レバー部材の下面に当接する被押圧部が設けられ、前記操作部材が前記最上昇位置から下降すると、前記操作部材が前記レバー部材を回動させて該レバー部材が前記被押圧部を押圧して前記移動部材を前記第一位置から下降させ、該移動部材の下降によって前記コンタクトピンは前記離間位置に変位して、前記操作部材が前記最下降位置にある時、前記レバー部材の先端部と前記係合部とは当接し、一方、前記持上げ部と前記被持上げ部とは離間するように設定され、前記操作部材が前記最下降位置から前記最上昇位置に上昇すると、前記レバー部材の先端部が前記係合部により持上げられ、前記移動部材は前記被持上げ部と前記持上げ部とを離間して設けたことにより、前記レバー部材により持上げられるまで時間差が生じ、前記コンタクトピンの垂直部と前記移動部材の垂直壁部とが当接し前記コンタクトピンは前記離間位置にあって、前記操作部材が前記最上昇位置に到達した後前記移動部材が前記第一位置に到達するまでは前記コンタクトピンの傾斜肩部と前記移動部材の傾斜壁部とが当接し前記コンタクトピンの接触部は前記離間位置のまま前記移動部材は前記リターンスプリングによって上方に付勢された状態で保持され、さらに前記操作部材が上昇することにより、前記持上げ部が前記被持上げ部を持上げ、前記移動部材が前記第一位置に到達すると前記コンタクトピンの傾斜肩部と前記移動部材の傾斜壁部とが離間して前記コンタクトピンの接触部は前記離間位置から前記接触位置に変位し、前記操作部材が前記最上昇位置から前記最下降位置へと移動し始めてから、前記コンタクトピンの接触部が前記接触位置から前記離間位置へと変位し始めるまでの時間に比べて、前記操作部材が前記最下降位置から前記最上昇位置へと移動し始めてから、前記コンタクトピンの接触部が前記離間位置から前記接触位置へと変位し始めるまでの時間の方が、長いことを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記コンタクトピンの前記離間位置から前記接触位置への移動の開始が、前記ラッチ部材の前記退避位置から前記押圧位置への移動の開始より遅いことを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成に加え、前記操作部材が前記最上昇位置にあるときに、前記移動部材が前記第一位置にあるとともに前記ラッチ部材が前記押圧位置にあり、前記操作部材が前記最下降位置にあるときに、前記移動部材が前記第二位置にあるとともに、前記ラッチ部材が前記退避位置にあることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1〜図17には、この発明の実施の形態を示す。
【0021】
まず構成を説明すると、図中符号11は、「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、このICソケット11は、図2に示す「電気部品」であるICパッケージ12の性能試験を行うために、このICパッケージ12の「端子」としての半田ボール12bと、測定器(テスター)のプリント配線板(図示省略)との電気的接続を図るものである。
【0022】
このICパッケージ12は、図2に示すように、いわゆるBGA(Ball Grid Array)タイプと称されるもので、方形状のパッケージ本体12aの下面に多数の略球状の半田ボール12bが突出して縦列と横列とにマトリックス状に配列されている。
【0023】
一方、ICソケット11は、図3に示すように、大略すると、プリント配線板上に装着される合成樹脂製のソケット本体13を有し、このソケット本体13には、ICパッケージ12の各半田ボール12bに離接されるコンタクトピン15が配設されると共に、このコンタクトピン15を弾性的に変位させる移動部材17がソケット本体13に対して上下動可能に配設され、更に、この移動部材17の上側に、トッププレート19がそのソケット本体13に略平行に固定されて配設されている。さらにまた、その移動部材17を上下動させる操作部材21が配設されている。
【0024】
そのコンタクトピン15は、ばね性を有し、導電性に優れた板材がプレス加工により図8等に示すような形状に形成されている。
【0025】
詳しくは、コンタクトピン15は、上方に、図8,11,14及び17に示すように、一対の弾性片15a,15bが形成され、下方に、図3に示すように、1本のソルダーテール部15cが形成されている。それら一対の弾性片15a,15bは、下端部側の図示しない基部が略U字状に折曲されることにより、互いに対向するように形成されている。また、それら弾性片15a,15bの上端部(先端部)には、ICパッケージ12の半田ボール12bの側部に離接する接触部15e,15fが形成され、この両接触部15e,15fで半田ボール12bが挟持されて電気的に接続されるようになっている。
【0026】
また、このコンタクトピン15の一対の弾性片15a,15bには、側方に突出する突出部15gが形成されている。この突出部15gは、図8等に示すように、上部に下り傾斜状に形成された傾斜肩部15hを有すると共に、この傾斜肩部15hに連続して垂直部15iが形成されている。なお、傾斜肩部15hは斜め上方に向かって若干膨出するように形成されている。このような形状を有する突出部15gが後述する移動部材17のカム部17aにて押圧されて両接触部15e,15fが開くように構成されている。
【0027】
ソケット本体13から下方に突出したソルダーテール部15cは、図3に示すように、ロケートボード26を介して更に下方に突出され、図示省略のプリント配線板の各貫通孔に挿通されて半田付けされることにより接続されるようになっている。
【0028】
このようなコンタクトピン15は、図1に示すように、ICパッケージ12の半田ボール12bの配列にあわせて、縦列と横列とにマトリックス状に配列されている。
【0029】
一方、移動部材17は、図3に示すように、ソケット本体13に上下動自在、すなわち、トッププレート19の載置面部19aに対して垂直方向に移動可能に配設され、リターンスプリング22により上方に付勢されている。
【0030】
また、この移動部材17は、図示しない手段によりソケット本体13に係合されており、最上位置(第1位置)が規制されている。
【0031】
そして、図8、図11、図14及び図17に示すように、この移動部材17には、各コンタクトピン15間に位置するカム部17aが形成されている。このカム部17aの両側には、コンタクトピン15の突出部15gに形成された傾斜肩部15hに当接及び摺動される傾斜壁部17bと、この傾斜壁部17bの上部に、コンタクトピン15の突出部15gに形成された垂直部15iに当接及び摺動される垂直壁部17eとが形成されている。
【0032】
ここで、傾斜壁部17bは、移動部材17が下動されるときに一のコンタクトピン15の両傾斜肩部15hが互いに近接されるように、相対する傾斜壁部17b間の間隔が上方にいくに従って狭まるような傾斜を有している(図8参照)。
【0033】
また、垂直壁部17eは、移動部材17が上下動されるときに、一のコンタクトピン15の両垂直部15iの間隔が略同一に維持されるように、相対する垂直壁部17eとの間で所定の間隔を有するようにされている。すなわち、移動部材17が上下動される際、垂直壁部17eとコンタクトピン15の突出部15gの垂直部15iとが当接及び摺動される過程においては、相対する垂直壁部17eによって、コンタクトピン15の一対の弾性片15a、15bの両突出部15gの垂直部15iがぞれぞれ内方に押圧されることにより、コンタクトピン15の一対の弾性片15a、15bがそれぞれ弾性変形され、弾性片15a、15b上端部の接触部15e、15fの間隔がICパッケージ12の半田ボール12bが挿入可能な間隔に開かれるとともに、その間隔を保つように構成されている(図11参照)。
【0034】
そして、図5に示すように移動部材17を上下動させる第一,第二レバー部材23,24が、これら両レバー部材23,24を一組として、左右に2組配設されている。なお、図5中他方の組のレバー部材23,24は省略されている。
【0035】
これら第一,第二レバー部材23,24は、金属製で、基端部に設けられた嵌合孔23a,24aに、合成樹脂製のソケット本体13に一体成形されたボス部13bが嵌合されることにより、回動自在に配設され、両レバー部材23,24は図4に示すように略X字状に配置されている。
【0036】
また、これら第一,第二レバー部材23,24の基端部側には、図5に示すように、移動部材17の被押圧部17cの上面に当接する押圧部23b,24bが形成されると共に、図6等に示すように、移動部材17の被持上げ部17dの下面に当接する持上げ部23c,24cが形成されている。そして、図4に示すように、これらレバー部材23,24の基端部側の側方をガイドするガイド壁13cがソケット本体13に形成されている。
【0037】
これにより、操作部材21を下降させると、両レバー部材23,24が回動されることにより、これら両レバー部材23,24を介して移動部材17が下降されるようになっている。
【0038】
また、トッププレート19は、図1及び図3に示すように、ICパッケージ12が上側に載置される載置面部19aを有すると共に、ICパッケージ12を所定の位置に位置決めするガイド部19bがパッケージ本体12aの周縁部に対応して設けられている。さらに、このトッププレート19には、図8に示すように、各コンタクトピン15の一対の接触部15e,15fの間に挿入される位置決めリブ19cが形成され、コンタクトピン15の両弾性片15a,15bに外力が作用していない状態(両接触部15e,15fが閉じた状態)では、その位置決めリブ19cは、両弾性片15a,15bにて挟持された状態となっている。
【0039】
さらに、操作部材21は、図1に示すように、ICパッケージ12が挿入可能な大きさの開口21bを有し、この開口21bを通してICパッケージ12が挿入されて、トッププレート19の載置面部19a上の所定位置に載置されるようになっている。また、この操作部材21には、図6等に示すように係合部21aが設けられており、操作部材21がカバースプリング(図示せず)により上方に移動されると、レバー部材23,24がこの係合部21aにより持ち上げられて回動される。この操作部材21は、最上昇位置で、図4に示す係止爪21dがソケット本体13の被係止部に係止されるようになっている。
【0040】
さらに、この操作部材21には、図3等に示す通り、ラッチ28を回動させる作動部21cが形成されている。このラッチ28は、ソケット本体13に軸28dを中心に回動自在に取り付けられると共に、図示しないスプリングにより閉じる方向に付勢され、先端部に設けられた押え部28bによりICパッケージ12の周縁部を押さえるように構成されている。
【0041】
また、このラッチ28には、操作部材21の作動部21cが摺動する被押圧部28aが形成され、操作部材21が下降されると、この被押圧部28aを作動部21cが摺動して、ラッチ28が図3中時計回りに回動されて、押え部28bがICパッケージ12をトッププレート19の載置面部19a上に載置可能とする退避位置に退避されるように構成されている(図10参照)。
【0042】
次いで、かかるICソケット11の動きについて、操作部材21の移動に基づいて説明する。
【0043】
図6〜図8には、ICパッケージ12の操作部材21が最も上昇している状態(最上昇位置)を示す。図6はICソケット11の第一,第二レバー部材23,24部分の断面図、図7はICソケット11中央部分の断面図、図8はコンタクトピン15部分の断面図である。
【0044】
この状態では、図6に示すように、第一,第二レバー部材23,24の先端部23d,24dは操作部材21に接触するか、又は若干の間隔を有して離されている。そして、移動部材17の被押圧部17cと第一,第二レバー部材23,24の押圧部23b,24bは接触している。また、移動部材17の被持上げ部17dと第一,第二レバー部材23,24の持上げ部23c,24cとの間は非接触となっている。
【0045】
また、図7に示すように、操作部材21の作動部21cとラッチ28の被押圧部28aとは非接触であり、図示しないスプリングによって、ラッチ28は閉じられた状態にある。
【0046】
コンタクトピン15は図8に示すように閉じられた状態となっており、一対の弾性片15a,15bは位置決めリブ19cを狭持している。また、コンタクトピン15の傾斜肩部15hと移動部材17の傾斜壁部17bとは非接触である。
【0047】
この状態から、操作部材21を最下降位置まで下方に押し下げて、ICパッケージ12をICソケット11にセットする。
【0048】
図9〜図11には、外部から力を加え、操作部材21を最下降位置に押し下げて、ICパッケージ12をICソケット11にセットした状態を示す。
【0049】
この操作部材21の押圧により、図9に示すように、各レバー部材23,24の先端部23d,24dが下方に押されて、ソケット本体13のボス部13bを中心に下方に向けて図6に示す状態から図9に示す状態まで回動される。これにより、これらレバー部材23,24の押圧部23b,24bにて、移動部材17の被押圧部17cが押されて、リターンスプリング22の付勢力に抗して移動部材17が最下位置である第二位置まで下降される。
【0050】
この移動部材17の下降により、コンタクトピン15は次のように作動される。すなわち、まず、移動部材17のカム部17aに形成された傾斜壁部17bが下降され、コンタクトピン15の突出部15gの傾斜肩部15hに当接される。この後、引き続き移動部材17が下降されることにより、移動部材17の傾斜壁部17bがコンタクトピン15の傾斜肩部15h上を摺動される。これによって、コンタクトピン15の傾斜肩部15hは下方内向きに押圧されるので、その押圧力により、コンタクトピン15の弾性片15a、15bは弾性変形され、弾性片15a、15bの上端部に形成された接触部15e、15fが互いに離間するように移動される。更に移動部材15が下降されると、移動部材17の垂直壁部17eがコンタクトピン15の突出部15gの垂直部15iに当接される。このとき、接触部15e、15fの間隔はICパッケージ12の半田ボール12bが挿入可能な間隔まで開かれる。この後さらに、所定のストロークだけ移動部材17が下降されることにより移動部材17が第二位置(最下位置)まで下降される(図11参照)。この間、移動部材17の垂直壁部17eは垂直部15i上を摺動される。このとき、先の接触部15e、15f間の間隔は略同一に保たれている。
【0051】
また、これと同時に、操作部材21の作動部21cにより、ラッチ28の被押圧部28aが押されて、図7に示す位置から図10に示す位置まで図示しないスプリングの付勢力に抗して開く方向に回動され、押え部28bが退避位置まで変位する。
【0052】
この状態で、ICパッケージ12を操作部材21の開口21bから挿入すると、ICパッケージ12は、ガイド部19bにガイドされて、図10のように、トッププレート19の載置面部19a上の所定位置に載置されると共に、ICパッケージ12の各半田ボール12bが、図11に示すように、各コンタクトピン15の開かれた一対の接触部15e,15fの間に、非接触状態で挿入される。
その後、外部から加えていた操作部材21の下方への押圧力を解除すると、図示しないカバースプリングにより操作部材21が上昇を始める。
【0053】
これにより、まず、操作部材21が図9に示す再下降位置から図12に示す位置まで、カバースプリングによって上昇される。操作部材が図12に示す位置まで上昇されると、図13に示すように、操作部材21の作動部21cによるラッチ28の被押圧部28aへの押圧が解除される。このため、ラッチ28は、図示しないスプリングの付勢力により、閉じる方向に回動され、ICパッケージ12を押圧する押圧位置に移動され、ICパッケージ12がラッチ28によってソケット本体13に対して固定される。
【0054】
そして、これと同時に、操作部材21の係合部21aによって第一,第二レバー部材23,24が強制的に回転される。ここで、コンタクトピン15の垂直部15iは移動部材17の垂直壁部17eに対して略垂直な状態で当接しているので、コンタクトピン15の弾性片15a,15bの弾性変形による反力は略水平方向に働いており、移動部材17を上方へ持ち上げるようには働かない。また、移動部材17を上方へ付勢するリターンスプリング22の付勢力は、移動部材17の垂直壁部17eとコンタクトピン15の垂直部15iとの間に働く摩擦力に打ち勝って移動部材17を上方に持ち上げるほど大きくは設定されていない。したがって、第一,第二レバー部材23,24が強制的に回転されるのに対して、移動部材17がほとんど上昇されないため、第一,第二レバー部材23,24の押圧部23b,24bが移動部材17の被押圧部17cから離間し、その後の第一,第二レバー部材23,24の回転により、第一,第二レバー部材23,24の持上げ部23c,24cが移動部材17の被持上げ部17dに当接される。
【0055】
そして、移動部材17は上述のように、ほとんど上昇されないので、コンタクトピン15の接触部15e,15f間の間隔は、ほとんど変化がなく、図14に示すように、半田ボール12bと非接触な状態を保っている。
【0056】
以上のように構成することにより、ICパッケージ12の半田ボール12bにコンタクトピン15の接触部15e,15fが接触するよりも先に、ラッチ28がICパッケージ12を確実に押圧固定するようにすることができる。
【0057】
この後、さらに操作部材21が最上昇位置まで上昇したときの状態図を図15〜図17に示す。
【0058】
図12に示す状態から、さらに操作部材21が上昇すると、操作部材21の係合部21aによって第一,第二レバー部材23,24がさらに上昇されると共に、これらレバー部材23,24の持上げ部23c,24cが移動部材17の被持上げ部17dを持ち上げて、移動部材17は強制的に上昇される。
【0059】
そして、移動部材17の傾斜壁部17bがコンタクトピン15の傾斜肩部15hに当接してから後は、コンタクトピン15の弾性片15a,15bの弾性力による反力が斜め上向きに働くため、この反力によっても移動部材17は上昇される。
【0060】
また、移動部材17の上昇に伴って、相対する傾斜壁部17b間において、コンタクトピン15の傾斜肩部15hに当接する部位の間隔が漸次大きくなるので、弾性変形されているコンタクトピン15の弾性片15a,15bがそれぞれ原位置側に復帰され、接触部15e、15fが閉じる(狭まる)方向に移動する。
【0061】
その後、図示しないカバースプリングの付勢力によって操作部材21は最上昇位置まで上昇されるとともに、移動部材17もリターンスプリング22の付勢力及びコンタクトピン15の弾性片15a、15bの反力によって上昇される。これに伴い、第一,第二レバー部材23,24も操作部材21の係合部21a及び移動部材17の被押圧部17cによって回転される。
【0062】
操作部材21が最上昇位置まで上昇された後も、移動部材17は最上位置である第一位置まで上昇を続けるので、移動部材17の被押圧部17cによって回転され、第一,第二レバー部材23,24の先端部23d,24dは操作部材21の係合部21aから離間される(図15参照)。
【0063】
そして、移動部材17が最上位置まで上昇されると、移動部材17の傾斜肩部17bとコンタクトピン15の傾斜肩部15hとは非接触状態となり、図17に示すように、半田ボール12bは、コンタクトピン15の弾性片15a、15bの弾性力による所定の接圧をもって、接触部15e、15fによって挟持される(接触位置)。
【0064】
以上のように、ICパッケージ12をICソケット11に挿入後、操作部材21を上昇させる際に、ラッチ28が押圧位置まで移動した後に、移動部材17が最上昇位置に上昇されることによりコンタクトピン15の接触部15e,15fが接触位置に移動するように構成したので、ICパッケージ12のばらつき及びICソケット11のばらつきが大きくても、確実にラッチ28がICパッケージ12を押圧する動作が終了した後にコンタクトピン15がICパッケージ12の半田ボール12bに接触する動作が行われる。このために、ラッチ28は確実にICパッケージ12を押圧するので、ICパッケージ12がICソケット11から飛び出してしまうことを防止することができる。また、リターンスプリング22の付勢力を弱くしているため、移動部材17を押し下げるときにICソケット11にかかる負荷が減少し、操作部材21とレバー部材23,24の押圧部23a,24aとが接触する部分の摩耗低減の効果があり、耐久性が向上する。
【0065】
なお、上記実施の形態では、レバー部材23d,24dを上昇させる手段として、操作部材21に係合部21aを設けたが、これに限らず、操作部材21の上昇と共にレバー部材の先端部23d,24dを上昇させることができる手段であれば、バネ等を用いても良い。
【0066】
また、この実施の形態では、移動部材17は、ソケット本体13に対して上下動するように構成されているが、本発明はこれに限定されず、移動部材17が、ソケット本体13に対して水平方向に移動するもの、又は、ソケット本体13に対して斜め方向に移動するものに対しても適用することができる。
【0067】
さらに、ラッチにより電気部品を押さえた後、コンタクトピンが電気部品端子に接触されるような構造であれば、上記実施の形態の構造に限定されるものでない。
【0068】
またさらに、「電気部品用ソケット」としてICソケット11にこの発明を適用したが、これに限らず、他の装置にも適用できることは勿論である。また、BGAタイプのICパッケージ12用のICソケット11に、この発明を適用したが、これに限らず、PGA(Pin Grid Array)タイプ、LGA(Land Grid Array)タイプ及びSOP、QFP等いわゆるガルウイング形状のリードを有するタイプのICパッケージ用のICソケットに、この発明を適用することもできる。さらに、上記コンタクトピン15では、一対の弾性片15a,15bを設けているが、一方のみ有するものでも良い。
【0069】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1〜5に記載の発明によれば、移動部材が第二位置から第一位置へ移動されると、ラッチ部材が退避位置から押圧位置に移動して電気部品がラッチ部材により固定された後、コンタクトピンの接触部が接触位置に変位して電気部品の端子と接触されるので、電気部品の厚み及び大きさの寸法公差、電気部品の端子の寸法公差及び取付公差、乃至ラッチ部材・コンタクトピンの寸法公差及びそれら部材の組立てにおける組付け誤差等が生じたとしても、ソケット本体の所定の位置に電気部品を固定し、コンタクトピンの接触部と電気部品の端子との電気的な接続を確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICソケットの平面図である。
【図2】同実施の形態に係るICソケットに取り付けるICパッケージを示す図で、(a)は底面図、(b)は(a)の左側面図である。
【図3】同実施の形態に係るICソケットの半分を断面にした正面図である。
【図4】同実施の形態に係るICソケットの一部を断面にした斜視図である。
【図5】同実施の形態に係るICソケットの操作部材を取り外した状態の斜視図である。
【図6】同実施の形態に係るコンタクトピン及びロケートボードを省略したレバー部材等の動きを示す図で、操作部材が最上昇位置にある状態を示す断面図である。
【図7】同実施の形態に係るコンタクトピン,ロケートボード及びリターンスプリングを省略したラッチ等の動きを示す図で、操作部材が最上昇位置にある状態を示す断面図である。
【図8】同実施の形態に係るコンタクトピン等の動きを示す図で、操作部材が最上昇位置にある状態を示す断面図である。
【図9】同実施の形態に係るコンタクトピン及びロケートボードを省略したレバー部材等の動きを示す図で、操作部材が最下降位置にある状態を示す断面図である。
【図10】同実施の形態に係るコンタクトピン,ロケートボード及びリターンスプリングを省略したラッチ等の動きを示す図で、操作部材が最下降位置にある状態を示す断面図である。
【図11】同実施の形態に係るコンタクトピン等の動きを示す図で、操作部材が最下降位置にある状態を示す断面図である。
【図12】同実施の形態に係るコンタクトピン及びロケートボードを省略したレバー部材等の動きを示す図で、操作部材が上昇途中位置にある状態を示す断面図である。
【図13】同実施の形態に係るコンタクトピン,ロケートボード及びリターンスプリングを省略したラッチ等の動きを示す図で、操作部材が上昇途中位置で、ラッチによりICパッケージを押さえた状態を示す断面図である。
【図14】同実施の形態に係るコンタクトピン等の動きを示す図で、操作部材が上昇途中位置にある状態を示す断面図である。
【図15】同実施の形態に係るコンタクトピン及びロケートボードを省略したレバー部材等の動きを示す図で、操作部材が最上昇位置にある状態を示す断面図である。
【図16】同実施の形態に係るコンタクトピン,ロケートボード及びリターンスプリングを省略したラッチ等の動きを示す図で、操作部材が最上昇位置で、ラッチによりICパッケージを押さえた状態を示す断面図である。
【図17】同実施の形態に係るコンタクトピン等の動きを示す図で、操作部材が最上昇位置で、コンタクトピンにより半田ボールを挟持した示す断面図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット)
12 ICパッケージ(電気部品)
12b 半田ボール(端子)
13 ソケット本体
15 コンタクトピン
15a,15b 弾性片
15e,15f 接触部
17 移動部材
17d 被持上げ部
21 操作部材
21a 持上げ部
23 第一レバー部材(レバー部材)
24 第二レバー部材(レバー部材)
28 ラッチ
Claims (4)
- 弾性片及び該弾性片の上端部に形成された電気部品の端子と接触する接触部を有するコンタクトピンが複数配設された、前記電気部品を挿抜可能に収容するソケット本体と、
前記ソケット本体に対して最も上昇した第一位置と前記ソケット本体に対して最も下降した第二位置との間で上下動可能に配設されて前記弾性片を弾性変形させる移動部材と、
前記ソケット本体に対して最も離れる最上昇位置と前記ソケット本体に対して、最も接近する最下降位置との間を上下動可能に配設された操作部材と、
前記ソケット本体に対して回動自在に軸支され、前記操作部材の上下動により前記移動部材を上下動させるレバー部材と、
前記ソケット本体に前記電気部品が収容されているときに、前記移動部材が前記第一位置にあるときに前記電気部品を押圧する押圧位置にあり、前記移動部材が前記第二位置にあるときに前記電気部品を前記ソケット本体に対して挿抜可能にする退避位置にあり、前記押圧位置と前記退避位置との間を移動可能に配設されたラッチ部材とを備えた電気部品用ソケットであって、
前記操作部材はカバースプリングにより前記ソケット本体に対して上方に付勢され、
前記操作部材の側部には前記レバー部材の先端部を持上げる係合部が設けられ、前記レバー部材の基端部側には前記移動部材を持上げる持上げ部が設けられ、前記移動部材の側部には下面に前記持上げ部が当接される被持上げ部が設けられ、
前記移動部材はリターンスプリングによって前記ソケット本体に対して上方に付勢され、
前記コンタクトピンの前記弾性片の側部には下り傾斜状の傾斜肩部及び該傾斜肩部の下部に連続する略直線状の垂直部が形成され、
前記移動部材は前記傾斜肩部の傾斜に略対向する上り傾斜状の傾斜壁部及び該傾斜壁部の上部に連続する略直線状の垂直壁部が形成されて、
前記移動部材が前記第二位置にあって前記操作部材が前記最下降位置にあるときに、前記持上げ部と前記被持上げ部との間に間隙部が形成され、
前記ソケット本体に前記電気部品が収容されているときに、前記コンタクトピンの接触部は、前記移動部材が前記第一位置にあるときは前記電気部品の端子に接触する接触位置にあり、前記移動部材が前記第二位置にあるときは前記電気部品の端子から離間する離間位置にあり、
前記移動部材が前記第一位置から前記第二位置へ移動されると、前記コンタクトピンの接触部が前記接触位置から前記離間位置へ変位されるとともに、前記ラッチ部材が前記押圧位置から前記退避位置に退避されることにより、前記電気部品が前記ソケット本体に挿入可能にされ、
前記移動部材が前記第二位置から前記第一位置へ移動されると、前記ラッチ部材が前記退避位置から前記押圧位置に移動して前記電気部品が前記ラッチ部材により固定された後、前記コンタクトピンの接触部が前記離間位置から前記接触位置に変位して前記電気部品の端子と接触され、
前記移動部材が前記第二位置にあって前記操作部材が前記最下降位置にある状態では、前記コンタクトピンの前記垂直部が前記移動部材の前記垂直壁部に当接して押圧され、該押圧された力により前記リターンスプリングの上方への付勢力が前記移動部材に作用しても上方への移動が規制された状態にあり、
前記操作部材が前記最下降位置から上昇されて前記レバー部材が回動され、該レバー部材の持上げ部が前記移動部材の被持上げ部に当接し、該当接の後更に前記操作部材が上昇されて、前記レバー部材が回動されることにより、前記押圧力に基づく前記規制された状態が解除されて前記移動部材が上方へ移動されることを特徴とする電気部品用ソケット。 - 前記移動部材はリターンスプリングにより前記ソケット本体に対して上方に付勢され、
前記コンタクトピンの前記弾性片の側部には下り傾斜状の傾斜肩部及び該傾斜肩部の下部に連続する略直線状の垂直部が形成され、
前記移動部材は前記傾斜肩部の傾斜に略対向する上り傾斜状の傾斜壁部及び該傾斜壁部の上部に連続する略直線状の垂直壁部が形成され、
前記移動部材には、上面が前記レバー部材の下面に当接する被押圧部が設けられ、
前記操作部材が前記最上昇位置から下降すると、前記操作部材が前記レバー部材を回動させて該レバー部材が前記被押圧部を押圧して前記移動部材を前記第一位置から下降させ、該移動部材の下降によって前記コンタクトピンの接触部は前記離間位置に変位して、前記操作部材が前記最下降位置にある時、前記レバー部材の先端部と前記係合部とは当接し、一方、前記持上げ部と前記被持上げ部とは離間するように設定され、
前記操作部材が前記最下降位置から前記最上昇位置に上昇すると、前記レバー部材の先端部が前記係合部により持上げられ、前記移動部材は前記被持上げ部と前記持上げ部とを離間して設けたことにより、前記レバー部材により持上げられるまで時間差が生じ、前記コンタクトピンの垂直部と前記移動部材の垂直壁部とが当接し前記コンタクトピンは前記離間位置にあって、
前記操作部材が上昇する時には、前記移動部材が前記第一位置に到達するまでは前記コンタクトピンの傾斜肩部と前記移動部材の傾斜壁部とが当接し前記コンタクトピンの接触部が前記離間位置のまま前記移動部材は前記リターンスプリングによって上方に付勢された状態で保持され、さらに前記操作部材が上昇することにより、前記持上げ部が前記被持上げ部を持上げ、
前記移動部材が前記第一位置に到達すると前記コンタクトピンの傾斜肩部と前記移動部材の傾斜壁部とが離間して前記コンタクトピンの接触部は前記離間位置から前記接触位置に変位し、
前記操作部材が前記最上昇位置から前記最下降位置へと移動し始めてから、前記コンタクトピンの接触部が前記接触位置から前記離間位置へと変位し始めるまでの時間に比べて、
前記操作部材が前記最下降位置から前記最上昇位置へと移動し始めてから、前記コンタクトピンの接触部が前記離間位置から前記接触位置へと変位し始めるまでの時間の方が、長いことを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。 - 前記コンタクトピンの前記離間位置から前記接触位置への移動の開始が、前記ラッチ部材の前記退避位置から前記押圧位置への移動の開始より遅いことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気部品用ソケット。
- 前記操作部材が前記最上昇位置にあるときに、前記移動部材が前記第一位置にあるとともに前記ラッチ部材が前記押圧位置にあり、前記操作部材が前記最下降位置にあるときに、前記移動部材が前記第二位置にあるとともに、前記ラッチ部材が前記退避位置にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気部品用ソケット。
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