JP3939355B2 - イオネンポリマーおよびドデシルアミン塩を含有する相乗的殺菌剤組成物ならびにその使用方法 - Google Patents
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Description
多数の商業的、工業的及び農業的製品は経済的価値を低下または消失させる微生物の攻撃を受ける。このような生物学的汚損を受けることがある製品の例はコーティング、木材および木材製品、農業用種子、動物の皮革、布、プラスチック、接着剤、医薬品、化粧品、潤滑剤、農薬、石油化学製品、ペイント、タンパク質物質等である。これらおよび他の製品の貯蔵温度ならびに製品の本質的な特質は、該製品を種々の微生物の成長からの影響を受けやすくする。製造中または取扱い中に、空気、タンク、パイプ、設備、ヒト、または他の薬剤、もしくは微生物汚染物質を伴う環境に曝露することによってこれらの微生物を導入することがありうる。
有機物質を含有するエマルション、懸濁液、または溶液のような水系も微生物の攻撃を非常に受けやすい。このような水系には染料、ラテックス、ペイント、界面活性剤、分散剤、安定剤、増粘剤、接着剤、糊、ワックス、タンパク質、乳化剤、洗浄剤、セルロース製品、樹脂、金属加工油剤、冷却塔液、製紙工場液、なめし液、ならびにレクリエーション用水系、すなわちプール、噴水等がある。これらの系はしばしば比較的多量の水を含有して、生物の成長、したがってその攻撃や劣化の好適な環境となる。有機物質を含有する水系の微生物学的汚損および劣化は、粘度減少、ガス発生、不快臭、pH低下、エマルション破壊、変色やゲル化となって現れる。
工業的、商業的またはレクリエーション用水系に起こる他の不快な現象はスライムの生成である。スライムは水系を用いる工業プロセスから収量を減少させまたレクリエーション用水系を使用に適しないものにする。スライムは微生物、繊維や残骸の絡み合った堆積物からなる。スライムは糸状、ペースト状、ゴム状、タピオカ状または硬質であることができ、また生成される水性液系とは異なる特徴ある不快臭を有することがある。スライム生成に関連する微生物汚染物質は主として芽胞菌および非芽胞菌の異なる種、とくに細胞を包囲または内包するゼラチン状物質を分泌するカプセル形態の細菌である。粘液の微生物には糸状菌、かびタイプの糸状真菌、酵母、および酵母状生体もある。
種々の水系の生物汚損の原因となる微生物体には種々の細菌、真菌、かび、藻類等がある。微生物によって引き起こされる劣化や分解を制御するために、種々の工業的殺菌剤が用いられる。当業者は低毒性であって、通常用いられる種々の微生物に対して長期間の殺生物効果を示すことができるすぐれた殺生物剤を探索し続けている。ますます厳しくなる環境および安全規制のみならず段階的に増大する開発費用は公知の安全で経済的な物質から選ばれる新規殺生物剤に対する必要性を作り出した。
第一級アルキルカルボン酸塩は疎水性の無極性炭化水素鎖および親水性の極性アミン酸基に起因する界面活性を有することが知られているが、殺菌剤や除草剤としてのこれら化合物の有用性と有効性は先行技術では知られてもいなければ理解されてもいない。
イオネンポリマー、すなわちポリマー主鎖中に第四級窒素を含有するカチオン性ポリマーは種々の水系中の細菌や藻類を制御するのに用いられる殺生物剤の1つのグループである。たとえば、A.Rembaum、“Biological Activity of Ionene Polymers”、Applied Polymer Symposium No.22、299−317(1973)およびO.May、Polymeric Antimicrobial Agents”in Disinfection、Sterization、and Preservation、S.Block、ed.、322−333(Lea&Febiger、Philadelphia、1991)参照。イオネンポリマーは水系中で殺生物剤、殺菌剤、およびアルジサイドのみならずバイオフィルムやスライム生成を制御、さらには抑制するような種々の用途を有する。米国特許第3,874,870号;同第3,931,319号;同第4,027,020号;同第4,089,977号;同第4,111,679号;同第4,506,081号;同第4,581,058号;同第4,778,813号;同第4,970,211号;同第5,051,124号;同第5,093,078号;同第5,142,002号;および同第5,128,100号(いずれの開示も参照として本明細書に組み入れてある)はこれらポリマー、その調製法、およびその使用の種々の例を示す。ほとんどのイオネンポリマーはアルジサイドおよび殺菌剤としておおむね有効であるが、真菌の多くの群に対してはあまり効果的ではない。したがって当該技術分野にはこれらおよび他の問題を克服する殺生物剤組成物に対する要求がある。
発明の要約
したがって本発明の目的は長期間にわたり少なくとも1種の微生物、とくに真菌、細菌および藻類の成長を制御することができる殺微生物剤組成物を提供することにある。別の目的は使用するのに経済的な該組成物を提供することにある。少なくとも1種の微生物の成長を制御する方法も本発明の目的である。
本発明によれば、少なくとも1種の微生物の成長の制御には該成長の減速および/または防止のいずれをも含まれる。さらに、少なくとも1種の微生物の成長を「制御する」とは少なくとも1種の微生物の成長を抑制すると理解すべきである。いいかえると、少なくとも1種の微生物は全く成長がないかまたは実質的に成長がない。少なくとも1種の微生物を「制御する」ことには、微生物集団を所望のレベルに保持すること(ゼロ集団のような検知できないレベルを含む)、微生物集団を所望のレベルに減少させかつ/または少なくとも1種の微生物の成長を抑制もしくは減速させることが含まれる。このように少なくとも1種の微生物による攻撃を受けやすい物質および媒質がこの攻撃およびその結果生じる有害な作用から保全および/または保護される。
これらおよび他の目的によれば、本発明はイオネンポリマーおよびドデシルアミン塩を含む組成物であって、各成分が少なくとも1種の微生物の成長を制御するのに相乗的に有効な合計量で存在する組成物を提供する。
本発明は、また微生物によって攻撃を受けやすい物質または媒質の中もしくはその上の少なくとも1種の微生物の成長を制御する方法であって、該微生物の成長を制御するのに相乗的に有効な量の本発明の組成物を該物質または媒質に添加する工程を含む方法を提供する。この相乗的に有効な量は処理すべき物質または媒質によって変わり、特定な適用の場合に、当業者が日常的に求めることができる。
本発明は、上記製品、物質または媒質に対するイオネンポリマーおよびドデシルアミン塩の別々の添加をも包含する。この態様によれば、使用時に存在する最終量が少なくとも1種の微生物の成長を制御するのに相乗的に有効な量であるように各成分を個々に系に添加する。
本発明の組成物は微生物による攻撃を受けやすい種々の種類の工業的媒質または物質中の微生物の成長を持続または制御するのにも有効である。このような媒質または物質には染料、ペースト、材木、レザー、布、パルプ、木材チップ、なめし液、製紙工場液、ポリマーエマルション、ペイント、紙や他のコーティングおよびサイズ剤、金属加工油剤、地質掘削潤滑剤、石油化学製品、冷却水系、レクリエーション用水、プラント流入液、廃水、低温殺菌装置、レトルトクッカー、医薬品、化粧品があるが、これらに限定されない。
この組成物は微生物腐敗から種子または収穫物を保護する目的の農薬配合物にも有効である。
本発明の他の目的および利点は一部は以下の説明に示され、一部はその説明から明らかになり、あるいは本発明の実施によって知ることができよう。本発明の目的及び利点は、クレーム中にとくに指摘した要素および組合せによって理解し、達成することができる。
前記の一般的説明および次の一般的説明配合物はいずれも例示かつ説明的なものにすぎず、クレームとして本発明を限定するものではないことを理解すべきである。
好ましい態様の詳細な説明
2種類の化学的殺菌剤を1種の製品中に混合するかまたは別々に加える場合に、3つの結果がありうる:
1)得られた製品が相加(何の変化ももたらさない)効果を生じるであろう。
2)製品中の生成物が拮抗効果を生じるであろう。または
3)製品中の薬品が相乗効果を生じるであろう。
相加効果は個々の成分以上の経済的利点はない。拮抗効果は負の影響を生じると思われる。相加または拮抗効果のいずれでもないおそらく相乗効果だけが正の効果を生じ、したがって経済的利点を有すると思われる。
2つの殺生物剤を混合して新規配合物を得る場合に、相加、拮抗または相乗効果を予測する理論的方法がないことは殺菌剤の文献において公知である。また上記3つの効果の1つを生じるのに必要な異種殺生物剤の相対的比率を予測する方法もない。
イオネンポリマーとドデシルアミン塩を混合する本発明の殺微生物剤組成物はそれぞれの成分単独と比べて予期しない相乗効果を示す。このようにこの組成物は、種々の微生物に対して、低濃度においてさえもすぐれた、すなわち相加的殺菌剤活性を上回る活性を得る。これら微生物の例にはTrichoderma harzianun、Pseudomonas aeruginosaおよびChlorella pyrenoidosaのような真菌、細菌および藻類がある。好ましくは本発明の組成物は低毒性を有する。
本発明を実施するために任意のイオネンポリマーまたはイオネンポリマー混合物を使用することができる。イオネンポリマーはポリマー中に存在する反復単位によって分類することができる。この反復単位はイオネンポリマーをつくるのに用いた反応物に起因する。
イオネンポリマーの第1の好ましいタイプは式Iの反復単位を含む:
この式において、R1、R2、R3、およびR4は同一かまたは異なることができ、H、少なくとも1個のヒドロキシル基で場合により置換されたC1−C20アルキル、およびベンゼン部分において少なくとも1個のC1−C20アルキル基で場合により置換されたベンジルから選ばれる。好ましくはR1、R2、R3およびR4はすべてメチルまたはエチルである。
“A”基はC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C1−C10アルキニレン、C1−C10ヒドロキシアルキレン、sym−もしくはasym−ジC1−C10アルキレンエーテル、アリーレン、アリーレンーC1−C10アルキレンまたはC1−C10アルキレンアリール−C1−C10アルキレンから選ばれる二価の基である。好ましくは“A”は二価のC1−C5アルキレン、C2−C5アルケニレン、C2−C5ヒドロキシアルキレン、またはsym−ジC2−C5アルキレンエーテルであり、もっとも好ましくは“A”は−CH2CH2CH2−、−CH2CH(OH)CH2−、または−CH2CH2OCH2CH2−である。
“B”基はC1−C10アルキレン、C2−C10アルケニレン、C2−C10アルキニレン、C1−C10ヒドロキシアルキレン、アリーレン、アリーレンーC1−C10アルキレン、またはC1−C10アルキレンアリール−C1−C10アルキレンから選ばれる二価の基である。好ましくは“B”はC1−C5アルキレン、C2−C5アルケニレン、C2−C5ヒドロキシアルキレン、アリーレン、アリーレンーC1−C5アルキレン、またはC1−C5アルキレンアリール−C1−C5アルキレンである。もっとも好ましくは“B”は−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、または−CH2(CH2)4CH2−である。
対イオン(X2-)は、イオネンポリマーの主鎖を形成する反復単位のカチオン電荷を相殺するのに十分な1個の二価対イオン、2個の一価対イオン、または数分の1個の多価対イオンである。好ましくは、X2-はハライドアニオンおよびトリハライドアニオンから選ばれる2個の一価対イオンであり、より好ましくはクロライドまたはブロマイドである。トリハライド対イオンを有するイオネンポリマーが米国特許第3,778,476号に記載されており、その開示は参照として本明細書に組み入れてある。
式Iの反復単位を有するイオネンポリマーは多くの公知の方法によって調製することができる。1つの方法は式R1R2N−B−NR1R2のジアミンと式X−A−Xのジハライドとを反応させることである。この反復単位を有するイオネンポリマーおよびその調製法が、たとえば米国特許第3,874,870号、同第3,931,319号、同第4,025,627号、同第4,027,020号、同第4,506,081号、および同第5,093,078号に記載されており、各開示は本明細書に参照として組み入れてある。式Iの反復単位を有するイオネンポリマーの生物学的活性もこれらの特許に記載されている。
式Iの反復単位を有するイオネンポリマーの中で、とくに好ましいイオネンポリマーはポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメチルイミニオ)エチレン]ジクロリドである。この式Iのイオネンポリマーにおいて、R1、R2、R3およびR4がそれぞれメチル、Aが−CH2CH2OCH2CH2−、Bが−CH2CH2−およびX2-が2Cl-であり、また平均分子量は1,000−5,000である。このイオネンポリマーはMemphis、TennesseのBuckman Laboratories,Inc.からBUSAN▲R▼77製品またはWSCP▲R▼製品(いずれもポリマーの60%水性分散液)として入手出来る。BUSANR77およびWSCP▲R▼は主に金属加工油剤を含む水系において微生物の除去に用いられる殺生物剤である。
式Iの反復単位を有する他のとくに好ましいイオネンポリマーはR1、R2、R3およびR4がそれぞれメチル、Aが−CH2CH(OH)CH2−、Bが−CH2CH2−およびX2-が2Cl-であるイオネンポリマーである。このイオネンポリマーはN,N,N′,N′−テトラメチルー1,2−エタンジアミンと(クロロメチル)オキシランとの反応生成物であって、1,000−5,000の平均分子量を有する。このポリマーはBuckman Laboratories,Inc.からBUSAN▲R▼79製品及びWSCP▲R▼II製品(いずれもポリマーの60%水溶液)として入手出来る。
第2のタイプのイオネンポリマーは式IIの反復単位を含む:
式IIにおいて、R1、R2、およびAの定義はさきに式Iで定義したと同じである。X-はイオネンポリマーを形成する反復単位のカチオン電荷を相殺するのに十分な1個の一価対イオン、2分の1個の二価対イオンまたは数分の1個の多価対イオンである。X-は、たとえばハライドまたはトリハライドアニオンであることができ、かつX-は好ましくはクロライドまたはブロマイドである。
式IIの反復単位を有するイオネンポリマーは公知の方法で調製することができる。1つの方法は式R1R2NHのアミンとエピクロロヒドリンのようなハロエポキシドとを反応させることである。式IIの反復単位を有するイオネンポリマーが、たとえば米国特許第4,111,679号および同第5,051,124号に記載されており、各特許の開示は参照として本明細書に組み入れてある。式IIの反復単位を有するイオネンポリマーの生物学的活性もこれら特許に記載されている。
式IIの反復単位を有する好ましいイオネンポリマーはR1およびR2がそれぞれメチル、Aが−CH2CH(OH)CH2−、およびX-がCl-であるイオネンポリマーである。このポリマーはN−ジメチルアミンと(クロロメチル)オキシランとの反応生成物として得られ、2,000−10,000の平均分子量を有する。このポリマーはBuckman Laboratories,Inc.からBUSAN▲R▼1055製品(ポリマーの50%水性分散液)として入手可能である。
式IIの反復単位を有する別の好ましいイオネンポリマーはジメチルアミンとエピクロロヒドリンとの反応生成物として得られ、この場合にはR1とR2がそれぞれメチル、Aが−CH2CH(OH)CH2−、およびX-がCl-である。このイオネンポリマーは5,000−10,000の平均分子量を有し、Buckman Laboratories,Inc.からBUSAN▲R▼1055製品(50%水溶液)として入手可能である。
第3のタイプのイオネンポリマーは式IIIの反復単位を含む:
Q基は−(CHR′)p−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2−O−CH2−CH2−、−CH2−CH(OH)−CH2−、または−(CHR′)n−NH−C(O)−NH(CHR′)n−である。B′基は{−[CH2−CH(OH)−CH2−N+R2′−(CHR′)n−NH−C(O)−NH]−,X-}または{−[(CHR′)n−N+R2−CH2−CH(OH)−CH2]−、X-}である。変数n及びpは独立して2から12まで変動する。各R′は独立して水素または低級アルキル基である。X2-はR基のカチオン電荷を相殺するのに十分な1個の二価対イオン、2個の一価対イオン、または数分の1個の多価対イオンである。XはB′基のカチオン電荷を相殺するのに十分な1個の一価対イオン、2分の1個の二価対イオンまたは数分の1個の多価対イオンである。
好ましくはR′が水素またはC1−C4アルキル、nが2−6、およびpが2−6である。最も好ましくはR′が水素またはメチル、nが3、およびpが2である。X2-およびXの好ましい対イオンは上記式IおよびIIで述べたと同じである。
式IIIのポリマーは、尿素ジアミンとも呼ばれるビス(ジアルキルアミノアルキル)尿素から公知の方法によって誘導される。式IIIのイオネンポリマー、その調製法、およびその生物学的活性が米国特許第4,506,081号に記載されており、その開示は本明細書に参照として組み入れてある。
式IIIの反復単位を有する好ましいイオネンポリマーは、Rが尿素ジアミン、B′がCH2CH(OH)CH2、およびX-がCl-であるイオネンポリマーである。Buckman Laboratories,Inc.から入手可能のASTAT製品およびBL▲R▼1090製品はこのイオネンポリマーの50%水性分散液である。このイオネンポリマーはN,N′−ビス[1−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)]尿素とエピクロロヒドリンとの反応生成物として得られ、該イオネンポリマーは2,000−15,000、好ましくは3,000−7,000の平均分子量を有する。
式I、IIおよびIIIの反復単位を含むイオネンポリマーは当該技術分野で公知の手段を用いて一、二または多官能性アミンと架橋させることもできる。イオネンポリマーはポリマー主鎖または側鎖に結合する第四級窒素原子または他の官能基によって架橋させることができる。
架橋用副反応物を用いて調製した架橋イオネンポリマーが米国特許第3,738,945号および再発行米国特許第28,808号に開示されており、それらの開示は本明細書に参照として組み入れてある。該再発行特許はジメチルアミンとエピクロロヒドリンとの反応によって調製したイオネンポリマーの架橋を述べている。記載されている架橋用副反応物はアンモニア、第一級アミン、アルキレンジアミン、ポリグリコールアミン、ピペラジン類、複素環式芳香族ジアミンおよび芳香族ジアミンである。
本明細書に参照として開示が組み入れている米国特許第5,051,124号はジメチルアミン、多官能アミン、およびエピクロロヒドリンの反応によって生成する架橋イオネンポリマーを記載している。米国特許第5,051,124号はこのような架橋イオネンポリマーを用いて微生物の成長を阻止する方法も記載している。種々の架橋イオネンポリマーおよびそれらの性質に関する他の例が米国特許第3,894,946号;同第3,894,947号;同第3,930,977号;同第4,104,161号;同第4,164,521号;同第4,147,627号;同第4,166,041号;同第4,606,773号;および同第4,769,155号に収録されており、各開示は参照として本明細書に組み入れてある。
好ましい架橋イオネンポリマーは式IIの反復単位を有する。このイオネンポリマーはエピクロロヒドリンで架橋されたジメチルアミンとエピクロロヒドリンとの反応生成物として得られ、ただしR1およびR2がそれぞれメチル、Aが−CH2CH(OH)CH2−、およびX-がCl-である。このイオネンポリマーは100,000−500,000の平均分子量を有し、Buckman Laboratories,Inc.からBUSAN▲R▼1157製品(50%水性分散液)として入手できる。
他の好ましい架橋イオネンポリマーは式II(ただしR1およびR2がそれぞれメチル、Aが−CH2CH(OH)CH2−、およびX-がCl-)の反復単位を有する。このイオネンポリマーはアンモニアで架橋される。このイオネンポリマーは約100,000−500,000の分子量を有し、Buckman Laboratories,Inc.からBL▲R▼1155製品(50%水性分散液)として入手可能である。
Buckman Laboratories,Inc.の製品BUSAN▲R▼1099またはBUBOND▲R▼65は式II(ただしR1およびR2がそれぞれメチル、Aが−CH2CH(OH)CH2−、X-がCl-)の反復単位を有する架橋イオネンポリマーの25%水性分散液であって、架橋剤がモノメチルアミンである。この好ましいイオネンポリマーは約10,000−100,000の分子量を有する。式I、II、またはIIIの反復単位を含むイオネンポリマーは末端封鎖、すなわち特定の末端基を有することもできる。末端封鎖は当該技術分野で公知の手段によって達成することができる。たとえば、イオネンポリマーを作るのに用いられるいずれかの過剰の反応物を用いて末端封鎖基とすることができる。もしくは計算量の一官能性第三級アミンまたは一官能性置換もしくは無置換アルキルハライドをイオネンポリマーと反応させて末端封鎖イオネンポリマーを得ることができる。イオネンポリマーは一端又は両端で末端封鎖を行うことができる。末端封鎖イオネンポリマーおよびその殺菌剤としての性質が米国特許第3,931,319号および同第5,093,073号に記載されており、各開示は本明細書に参照として組み入れてある。
上記各イオネンポリマーおよび商品名でわかる各製品はMemphis、TennesseeのBuckman Laboratories International,Inc.から入手可能である。
本発明に用いられるドデシルアミン塩は好ましくは次ぎの一般式を有する:
C12H25NH3 +X-
式中、Xはドデシルアミンのカチオン電荷を相殺するのに十分な1個のアニオンまたは数分の1個の多価対イオンである。Xは好ましくは有機または無機酸の共役塩基であり、すなわちXは有機または無機酸からイオン化可能なプロトンの消失によって誘導される。適当な有機酸の具体的な例はモノおよびジカルボン酸であり、適当な無機酸にはたとえば塩酸のようなヒドロハライド酸がある。
好ましくはXは非環式、環式、もしくは芳香族モノまたはジカルボン酸から誘導される。このカルボン酸は好ましくは最大10個の炭素原子を有する。もしも環式または芳香族の場合には、該環はN、O、またはSのような1個以上のヘテロ原子を含むことができる。
このカルボン酸は、本発明の組成物の活性に悪影響を及ぼさない適当な置換基によって置換させることもできる。適当な置換基の具体的な例にはアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アミノ基。オキソ基、ハロゲン原子等がある。
有用なカルボン酸基の具体的な例には:アセチル、プロピオニル、ブチリル、シトラール、ラクチル、バレリル、フタリル、スクシニル、オクタノイル、ノナノイル、ホルミル、ソルビル、オキサリル、ラウリル、およびベンゾイルがある。当業者は他の有機酸基も本発明に使用出来ることを認識するであろう。
ドデシルアミンのドデシル基は枝分れしていても、していなくても、すなわち直鎖であってもよい。好ましくはドデシル基は枝分れしていない。
ドデシル基は無置換であっても、本発明の塩の活性に悪影響を及ぼさない1つ以上の置換基で置換していてもよい。適当な置換基の具体的な例にはアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリール基、アラールキル基、ヒドロキシ基、オキソ基(ケトンを形成する)、酸基およびその誘導体、たとえばエステルおよびアミド、ならびにハロゲン原子がある。好ましくはドデシル基は無置換である。
窒素原子に結合する1つ以上の水素原子を適当な置換基により置換してドデシルアミンの第二級、第三級、または第四級アミン塩を生成させることができる。好ましくは本発明の組成物にはドデシルアミンの第一級アミン塩が用いられる。
本発明の実施には次ぎのドデシルアミンカルボン酸塩がとくに好ましい:ドデシルアミンアセテート、ドデシルアミンプロピオネート、ドデシルアミンブチレート、ドデシルアミンシトレート、ドデシルアミンラクテート、ドデシルアミンバレレート、ドデシルアミンフタレート、ドデシルアミンスクシネート、ドデシルアミンオクタノエート、ドデシルアミンノナネート、ドデシルアミンホルメート、ドデシルアミンソルベート、ドデシルアミンオキサレート、ドデシルアミンラウレート、ドデシルアミンベンゾエート、ドデシルアミン2−ヒドロキシベンゾエート、ドデシルアミン3−ヒドロキシベンゾエート、またはドデシルアミン4−ヒドロキシベンゾエート。これらの化合物中一層特に好ましいのはドデシルアミンアセテート、ドデシルアミンプロピオネート、ドデシルアミンブチレート、ドデシルアミンバレレート、ドデシルアミンフタレート、ドデシルアミンスクシネート、ドデシルアミンシトレート、およびドデシルアミンラクテートである。最も特に好ましいのはドデシルアミンアセテートである。
ドデシルアミン塩は好ましくは適当な溶剤の存在下でドデシルアミンを所望の酸と反応させることによって調製される。適当な酸基は実験補給商社から商業的に酸または塩の形で入手できるか、またはすぐ手に入る出発物質から周知の文献による方法を用いて調製することができる。
アミン塩の合成は通常、少なくとも1つの反応物の溶剤であることができるが概して所望生成物の溶剤である溶剤中で行うことができる。好ましい溶剤系には無機酸及び有機酸またはアルコール類がある。最も好ましいのは酢酸である。
反応温度は使用する特定反応物によって、当業者により容易に決定することができる。好ましくは反応温度は40℃から110℃にわたり、より好ましくは反応温度は70℃〜100℃である。反応は、たとえばpHメーターによって示されるように完了するまで進行させる(極限的な反応物が中和されたことをpHメーターが示すときに反応は完了する)。通常、反応物は30分〜2時間、好ましくは約1〜2時間撹拌する。
反応の完了後、周知の方法を用いて反応生成物を作り上げ、所望のドデシルアミン塩を単離して、精製することができる。過剰の反応物および反応中に生じた固体を濾別し、濾液を蒸発させて組成物を得ることが出来る。所望の塩化合物が固体の場合には、反応生成物を適当な溶剤で再結晶してさらに純粋な化合物を得ることが出来る。しかし、精製ドデシルアミン塩および粗製ドデシルアミン塩のいずれも本発明の組成物および方法に用いることができることに留意する必要がある。該塩の調製は上記の正確な方法または工程に限定されない。所望の最終生成物が得られる当該技術分野で公知のいかなる方法も使用することができる。
用いられる特定ドデシルアミン塩は、該化合物の物質または媒質との相溶性によって選ぶことが出来る。相溶性は流体系中の溶解度および流体または問題の物質もしくは媒質との反応性の欠如のような基準によって決定される。相溶性はドデシルアミン塩を使用する物質または媒質に加えることによって当業者により容易に求められる。流体系中で用いる場合には、均一な溶液または分散液を生じる特定流体中にドデシルアミン塩が自由に溶解可能であるのが好ましい。
上記のように(a)成分と(b)成分は相乗的に有効な量で使用される。(a)成分と(b)成分の重量比は微生物の種類及び組成物を適用する物質または媒質によって変わる。当業者は過度の実験を行わずに特定な適用に対する適切な重量比を容易に求めることができる。(a)成分対(b)成分の比は好ましくは1:99〜99:1、より好ましくは1:30〜30:1、もっとも好ましくは1:2〜2:1にわたる。
特定の適用によって、組成物を水もしくは有機溶剤に溶解することによって液状で、または適当なビヒクルに吸着させることによって乾燥状態で組成物を調製するか、あるいは錠剤形態で調合することができる。防腐剤は水中に乳化させるか、または必要ならば界面活性剤を加えることによってエマルション状態で調製することができる。製剤の意図する用途によって、殺虫剤のような付加的薬品を前記製剤に加えることができる。
本発明の組成物の適用方法並びに適用比率は意図する用途によって異なるかもしれない。組成物は物質または製品に吹き付けるか刷毛塗りすることによって適用することもできよう。問題の物質または製品は組成物の適当な配合物中に浸漬することによって処理することもできよう。液体または液体様の媒質では、組成物の溶液または分散液を生成させるように適当な装置で注入または計量することによって媒質中に加えることができる。
上記の配合物の相乗的活性を下記の標準の実験室的方法を用いて立証した。相乗作用はKull,E.C.、Eisman,P.C.、Sylwestrwicz,H.D.、およびMayer,R.L.がApplied Microbiology9:538−541(1961)に記載した方法によって示した:
QA/Qa+QB/Qb
式中
Qa=単独で作用する化合物Aが終点を生じる濃度ppm
Qb=単独で作用する化合物Bが終点を生じる濃度ppm
QA=混合物中の化合物Aが終点を生じる濃度ppm
QB=混合物中の化合物Bが終点を生じる濃度ppm
QA/QaおよびQB/Qbの合計が1よりも大きい場合には、拮抗作用が認められ、その合計が1に等しいときには相加性が示される。この値の合計が1よりも小さい場合には相乗作用が存在する。
本発明の組成物の相乗作用を実証するこの方法は広く用いられ、かつ受け入れられている方法である。より詳細な情報はKullらの論文に示されている。この方法に関するこれ以上の情報は米国特許第3,231,509号に含まれており、その開示は参照として本明細書に組み入れてある。
上記の基準に基づいて、イオネンポリマーをドデシルアミン塩と組み合わせた場合の細菌、真菌および藻類に対する相乗的活性を観察する。相乗的結果を示す事例を次表で知ることができる。
しかし、一般に、好ましくは約0.01ppm〜約1%(すなわち約10,000ppm)、より好ましくは約0.1〜約5000ppm、最も好ましくは約0.1ppm〜約1000ppmにわたる濃度のイオネンポリマー、および好ましくは約0.01〜約5000ppm、より好ましくは約0.1〜約2000ppm、もっとも好ましくは約0.1〜約1000ppmにわたる濃度のドデシルアミン塩の相乗的配合物を用いるときに効果的な殺真菌性、殺細菌性、または殺藻性反応を得ることができる。
Claims (32)
- 前記微生物が細菌、真菌、または藻類から選ばれる請求項1記載の組成物。
- Aが−CH 2 CH 2 OCH 2 CH 2 −であり、Bが−CH 2 CH 2 −である、請求項1記載の組成物。
- 前記ドデシルアミン塩がドデシルアミン有機塩である請求項1記載の組成物。
- 前記ドデシルアミン有機塩がドデシルアミンカルボン酸塩である請求項5記載の組成物。
- 前記カルボン酸が最大10個の炭素原子を有する非環式、環式もしくは芳香族モノまたはジカルボン酸からなる群から選ばれる請求項6記載の組成物。
- 前記ドデシルアミンカルボン酸塩がドデシルアミンアセテート、ドデシルアミンプロピオネート、ドデシルアミンブチレート、ドデシルアミンシトレート、ドデシルアミンラクテート、ドデシルアミンバレレート、ドデシルアミンフタレート、ドデシルアミンスクシネート、ドデシルアミンオクタノエート、ドデシルアミンノナネート、ドデシルアミンホルメート、ドデシルアミンソルベート、ドデシルアミンオキサレート、ドデシルアミンラウレート、ドデシルアミンベンゾエート、ドデシルアミン2−ヒドロキシベンゾエート、ドデシルアミン3−ヒドロキシベンゾエート、またはドデシルアミン4−ヒドロキシベンゾエートからなる群から選ばれる請求項7記載の組成物。
- 前記ドデシルアミンカルボン酸塩がドデシルアミンアセテート、ドデシルアミンプロピオネート、ドデシルアミンブチレート、ドデシルアミンバレレート、ドデシルアミンフタレート、ドデシルアミンスクシネート、ドデシルアミンシトレート、またはドデシルアミンラクテートである請求項8記載の組成物。
- 前記ドデシルアミン塩がドデシルアミン無機塩である請求項1記載の組成物。
- 前記ドデシルアミン無機塩がドデシルアミン塩酸塩である請求項10記載の組成物。
- 前記ドデシルアミンカルボン酸塩が次の一般式を有する請求項7記載の組成物:
C12H25NH3 +X-
式中、Xは最大10個の炭素原子を有し、無置換もしくは置換された非環式、環式もしくは芳香族モノまたはジカルボン酸基である。 - (a)成分対(b)成分の重量比が約1:99〜約99:1である請求項1記載の組成物。
- (a)成分対(b)成分の重量比が約1:30〜約30:1である請求項13記載の組成。
- (a)成分対(b)成分の重量比が約1:2〜約2:1である請求項14記載の組成物。
- 前記微生物が細菌、真菌、および藻類から選ばれる請求項16記載の方法。
- 前記物質または媒質が木材パルプ、木材チップ、材木、ペイント、レザー、接着剤およびコーティング、動物皮革、なめし液、製紙工場液、金属加工液剤、石油化学製品、医薬品、冷却水、レクリエーション用水、染料、クレー、鉱物スラリー、カチオン界面活性剤およびカチオン界面活性剤を有する配合物、流入水、廃水、低温殺菌装置、レトルトクッカー、化粧品、布、地質掘削潤滑剤、または収穫物もしくは種子保護用農薬組成物である請求項16記載の方法。
- 前記物質または媒質が固体、分散液、エマルション、溶液または固体の形態をしている請求項16記載の方法。
- Aが−CH 2 CH 2 OCH 2 CH 2 −であり、Bが−CH 2 CH 2 −である、請求項16記載の方法。
- 前記ドデシルアミン塩がドデシルアミン有機塩である請求項16記載の方法。
- 前記ドデシルアミン有機塩がドデシルアミンカルボン酸塩である請求項22記載の方法。
- 前記カルボン酸が最大10個の炭素原子を有する非環式、環式もしくは芳香族モノまたはジカルボン酸からなる群から選ばれる請求項23記載の方法。
- 前記ドデシルアミンカルボン酸塩がドデシルアミンアセテート、ドデシルアミンプロピオネート、ドデシルアミンブチレート、ドデシルアミンシトレート、ドデシルアミンラクテート、ドデシルアミンバレレート、ドデシルアミンフタレート、ドデシルアミンスクシネート、ドデシルアミンオクタノエート、ドデシルアミンノナネート、ドデシルアミンホルメート、ドデシルアミンソルベート、ドデシルアミンオキサレート、ドデシルアミンラウレート、ドデシルアミンベンゾエート、ドデシルアミン2−ヒドロキシベンゾエート、ドデシルアミン3−ヒドロキシベンゾエート、またはドデシルアミン4−ヒドロキシベンゾエートからなる群から選ばれる請求項24記載の方法。
- 前記ドデシルアミンカルボン酸塩がドデシルアミンアセテート、ドデシルアミンプロピオネート、ドデシルアミンブチレート、ドデシルアミンバレレート、ドデシルアミンフタレ−ト、ドデシルアミンスクシネート、ドデシルアミンシトレート、またはドデシルアミンラクテートである請求項25記載の方法。
- 前記ドデシルアミン塩がドデシルアミン無機塩である請求項16記載の方法。
- 前記ドデシルアミン無機塩がドデシルアミン塩酸塩である請求項27記載の方法。
- 前記ドデシルアミンカルボン酸塩が下記一般式を有する請求項24記載の方法:
C12H25NH3 +X-
式中、Rは最大10個の炭素原子を有し、無置換もしくは置換された非環式、環式もしくは芳香族モノまたはジカルボン酸基である。 - (a)成分対(b)成分の重量比が約1:99〜約99:1である請求項16記載の方法。
- (a)成分対(b)成分の重量比が約1:30〜約30:1である請求項30記載の方法。
- (a)成分対(b)成分の重量比が約1:2〜約2:1である請求項31記載の方法。
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