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JP3936836B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP3936836B2 JP2000328057A JP2000328057A JP3936836B2 JP 3936836 B2 JP3936836 B2 JP 3936836B2 JP 2000328057 A JP2000328057 A JP 2000328057A JP 2000328057 A JP2000328057 A JP 2000328057A JP 3936836 B2 JP3936836 B2 JP 3936836B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置及びこれに用いる現像装置に係り、詳しくは、現像剤担持体に担持した現像剤の動きにより、現像剤とトナーとの接触状態を変化させて現像剤担持体上の現像剤のトナー取り込み状態を変化させる現像装置、及びこれを用いる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置においては、像担持体に形成された静電潜像を現像装置から補給されるトナーによって現像し、現像によって得られたトナー像を転写紙上に転写し定着することにより画像形成を行っている。2成分現像法では、磁性キャリアとトナーとの摩擦帯電を利用してトナーを帯電させ、トナーを保持した磁性キャリアを内部に磁界発生手段を備えた現像剤担持体によって像担持体と対向する現像位置まで搬送し、現像剤担持体に担持した現像剤中のトナーを像担持体に形成された静電潜像に静電的に付着させることにより静電潜像を可視化する。
【0003】
この2成分現像装置としては、例えば、図7に示すように、像担持体100と、2成分現像剤101を担持して搬送する現像剤担持体102と、現像剤担持体102に担持された現像剤102の層厚を規制する規制部材103と、内部にトナー101aを収容し、規制部材103よりも現像剤搬送方向上流側で現像剤担持体102に臨むトナー補給口104aを有するトナー収容部104と、トナー収容部104内のトナー101aを攪拌しながらトナー補給口104aに補給するトナー補給手段105とを備える現像装置が知られている。この現像装置においては、現像剤担持体102に担持した現像剤101の動きによってトナー補給口104aから現像剤101にトナー101aを取り込み、トナー濃度を自己制御する。そのため、この現像装置は、撹拌部材やトナー濃度センサー等のトナー濃度制御機構を必要とせず、現像装置の小型化及び低コスト化の点で優れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような現像装置においては、トナー収容部内のトナーの残量が少なくなり、トナー補給口に十分なトナーが存在できない状態になると、トナー補給口での現像剤の動きが活発になる。トナー補給口にトナーが十分に存在する状態ではトナーの紛圧で現像剤の活発な動きを押さえているが、トナー補給口に十分なトナーが存在できない状態になると、トナーの紛圧が低くなり現像剤の動きが活発化してしまう。このように、トナー補給口での現像剤の動きが活発になると、該現像剤がトナーを取り込みやすくなり、その結果、現像剤担持体上の現像剤のトナー濃度が上昇し、地肌汚れ等の異常画像が発生する不具合が生じる。また、トナー補給口で現像剤の動きがさらに活発になると、現像剤がトナー収容部内に逆流する虞がある。現像剤がトナー収容部内に逆流すると、現像剤担持体上に保持される現像剤量が少なくなり、さらにトナー濃度が上昇してしまう。
【0005】
そこで、トナー収容部内のトナーが少なくなっても、トナー補給口に十分なトナーを存在させるために、トナー収容部のトナーを攪拌しながらトナー補給口にトナーを補給するために設けられたトナー補給手段のトナー搬送力を強くすることが考えられる。しかし、このトナー補給手段の羽部が回転しても変形しない、又は変形の少ない剛体から構成される場合には、例えば図7に示すようにトナー補給手段105の羽部105bが剛体により構成される場合には、このトナー補給手段のトナー搬送力を必要以上に強くしても、次のような不具合が生じる。
【0006】
トナー補給手段のトナー搬送力を強くして、トナー補給口にトナーを送り込もうとすると、トナーがトナー補給手段にはじかれてトナー補給口から現像剤担持体側へ吐き出される距離(以下、トナー吐き出し距離と称す)が大きくなる。トナー収容部内のトナー残量が少なくなってトナー補給口にトナーが十分に存在しない状態で、トナー吐き出し距離が大きくなると、現像剤担持体と該現像剤担持体の周面を囲むように形成された現像容器との間の隙間にトナーが入り込み、現像剤担持体に担持した現像剤のトナー濃度が必要以上に上昇し、画像形成時に地肌汚れ等の異常画像が発生する不具合が生じる。
【0007】
また、トナー収容部内にトナーが多く存在する状態では、トナー補給手段のトナー搬送力を必要以上に強くすると、トナー補給口にトナーの紛圧が必要以上にかかることになる。その結果、トナー補給口で現像剤に必要以上にトナーが取り込まれることになり、現像剤に担持した現像剤のトナー濃度が必要以上に上昇し、画像形成時に地肌汚れ等の異常画像が発生する不具合が生じる。
【0008】
このように、トナー補給手段の羽部が剛体より構成される場合には、トナー収容部内のトナー残量にかかわらず、トナー補給口に常に一定量のトナーを補給することが難しい。
【0009】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、トナー収容部内のトナー残量にかかわらず、トナー補給口に常に一定量のトナーを補給することができる現像装置、及びこれを用いる画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、内部に磁界発生手段を有しトナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材と、内部にトナーを収容し、該規制部材よりも現像剤搬送方向上流側で該現像剤担持体に臨むトナー補給口を有するトナー収容部と、該トナー収容部内で回転するのに伴って、該トナー収容部内のトナーを該トナー補給口と該現像剤担持体との対向位置であるトナー補給位置に補給するトナー補給手段とを備えるとともに回転軸を中心にして回転する剛体からなる胴体部と、該胴体部に固定された羽部とを該トナー補給手段に有し、該規制部材によって規制されて該トナー補給口の付近に滞留している現像剤の嵩の変化により、該トナー補給位置から、該現像剤担持体に担持されている現像剤に取り込まれるトナーの量を変化させる現像装置において、上記羽部として、所定の回転位置で上記トナー補給口を塞ぎ得る大きさのもの、を用いたことを特徴とするものである。
【0011】
この現像装置においては、トナー補給手段の胴体部が剛体より構成されているので、トナー軸補給手段の回転軸の回転駆動力が剛体よりなる胴体部によって回転軸の軸方向全域に均一に伝達される。また、トナー補給手段の羽部は、可撓性部材より構成されているので、その先端がトナー収容部の内壁部に摺擦するように構成することが可能である。したがって、トナー収容部内のトナー残量が少なくなっても、羽部の先端がトナー収容部の内壁部に摺擦しながらトナーを巻き上げるとともに、羽部がトナーとの接触抵抗により撓んだ状態でトナー補給口に向き合い、トナーに圧をかけながらトナー補給口に向けてトナーを確実に搬送することができる。トナー補給手段の羽部が剛体により構成されている場合には、羽部がトナー収容部内の内壁部に接しないようになっているため、トナー収容部内のトナー残量が少なくなると、トナー補給手段が回転しても羽部の先端と内壁部との間をトナーがすり抜けてしまい、トナー補給口へのトナー搬送力が小さくなってしまう。このように、羽部を可撓性部材から構成することで、トナー収容部内のトナー残量にかかわらずトナー補給口に常に一定量のトナーを補給することが可能である。
【0018】
請求項の発明は、請求項の現像装置において、上記可撓性部材として厚さ0.075mm以下のマイラーフィルムを用いることを特徴とするものである。
【0019】
この現像装置においては、上記可撓性部材として、適当なトナー搬送力を有する厚さ0.075mm以下のマイラーフィルムを用いているので、トナー収容部内のトナー残量が少なくても、トナー補給手段によるトナーの吐出し量が大きくなりすぎることがない。また、上記可撓性部材として、適当なトナー搬送力を有する厚さ0.075mm以下のマイラーフィルムを用いているので、トナー収容部内のトナー残量が多くても、トナー補給手段によるトナーの送り量が大きくなりすぎることがない。したがって、請求項2及び3で説明したように、現像剤のトナー濃度が一定に保たれる。
【0020】
請求項の発明は、像担持体と、像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の潜像を現像しトナー像を形成する現像手段とを備える画像形成装置において、該現像手段として、請求項1又は2の現像装置を用いることを特徴とするものである。
【0021】
この画像形成装置においては、現像手段として上述した請求項1又は2の現像装置を用いて潜像担持体上に形成した潜像を現像し、画像を形成する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置である電子写真複写機(以下、プリンタという)とこれに用いられる現像装置に適用した一実施形態について説明する。まず、本実施形態に係るプリンタ全体の構成及び動作について説明する。図1はプリンタ全体の概略構成図である。図1において、潜像担持体としての感光体ドラム1の周面は、所定の周速度で回転駆動されながら、帯電装置2によって正又は負の所定電位に一様に帯電せしめられた後、スリット露光やレーザービーム走査露光等の像露光装置3によって画像情報に基づいた走査露光処理がなされて静電潜像が形成される。感光体ドラム1上に形成された静電潜像は、現像装置4によって現像されてトナー像となる。感光体ドラム1上に形成されたトナー像は、給紙カセット5から一対のレジストローラ6を経て感光体ドラム1と転写ローラ7との間に感光体ドラム1の回転と同期して給送された転写材に、転写ローラ7によって転写される。このようにして、トナー像が転写された転写材は、感光体ドラム1の周面から分離されて像定着装置8に送り出され、ここでトナー像が定着せしめられた後、複写物(コピー)としてとして装置外に排出される。なお、像転写後の感光体ドラム1の表面は、クリーニング装置9によって転写残トナーが除去されて清浄面化され、図示しない除電装置により除電され、次の画像形成に使用される。なお、上述した感光体ドラム1、帯電装置2、現像装置4、クリーニング装置9の各構成要素は、一体に構成されたプロセスカートリッジとしてプリンタ本体に着脱可能に支持されている。
【0023】
次に、上記現像装置4について説明する。図2は、現像装置の概略構成を示す断面図である。この現像装置4は、図2に示すように、感光体ドラム1の側方に配設され、感光体ドラム1に向けて開口部が形成された現像容器としてのケーシング10、該ケーシング10の開口部から一部を露出させ、トナー11a及び磁性キャリアとを含む二成分現像剤(以下「現像剤」という。)11を表面に担持する現像剤担持体としての非磁性材質からなる現像スリーブ12、現像スリーブ12の内部に固定配置された磁界発生手段としての固定磁石群からなるマグネットローラ等を備えている。
【0024】
上記現像スリーブ12の上方には、現像スリーブ12上に担持されて搬送されている現像剤11の量を規制する第一の規制部材としてのドクタ13と、感光体ドラム1との対向部である現像位置への進行をドクタ13で阻止された現像剤11が収容される現像剤収容ケース14とが備えられている。この現像剤収容ケース14は、現像スリーブ12との間に、感光体ドラム1との対向部である現像位置への進行をドクタ13で阻止された現像剤11を収容する現像剤収容部15を形成している。上記現像スリーブ12内部に設けられたマグネットローラには、この現像剤収容部部15に磁界の磁力が及ぶように、上記現像位置に対向して形成される主極とプレドクタ14aに対向する位置との間に同極の磁極が2つあるように磁極が形成されている。また、このマグネットローラには一般的な現像装置と同様に、現像スリーブ12上に現像剤11を担持し続けながら搬送できるように搬送磁極が形成されている。
【0025】
上記現像剤収容ケース14の現像スリーブ12に対向する先端部は、現像剤収容部15内に向かって進行しようとする現像剤11の量を規制する第二の規制部材としてのプレドクタ14aとなっている。プレドクタ14aは、現像スリーブ12上の現像剤11の層厚が増加した場合に該現像剤11の増加分を規制すべく、現像スリーブ12との間隔が設定されている。また、上記現像剤収容部15内には、現像スリーブ12と同方向に回転する攪拌ローラ16が設けられている。この攪拌ローラ16は、その表面が現像スリーブ12に対向する位置で現像スリーブ12表面と反対方向に移動し、現像スリーブ12上の現像剤11と現像剤収容部15内の現像剤11との入れ替え及び混合を促進する。
【0026】
そして、上記ケーシング10の一部は、トナー11aを収容するトナー収容部としてのトナーカートリッジ17を形成している。このトナーカートリッジ17は、現像スリーブ12上の現像剤搬送方向における現像剤収容ケース14の上流側に隣接し、現像スリーブ12表面と対向する位置にトナー補給口17aを有している。このトナー補給口17aは、トナーカートリッジ17側から現像スリーブ12側に向けて下向きに傾斜するよう所定の長さをもって形成されている。
【0027】
上記構成の現像装置4において、現像スリーブ12上の現像剤11は、現像スリーブ12の矢印A方向の回転に伴って搬送され、ドクタ13により規制されて薄層化される。薄層化された現像剤11は、矢印B方向に回転している感光体ドラム1との対向位置である現像位置に搬送される。現像スリーブ12には、図示しない電源によって現像バイアスが印加されており、この現像位置では、感光体ドラム1上の静電潜像と現像スリーブ12表面との間に、帯電したトナー11aを現像スリーブ12側から感光体ドラム1側に向けて静電的に移動させる現像ポテンシャルが生ずる。現像位置まで移動した現像剤11は、この現像ポテンシャルの作用により、磁性キャリア表面に付着させていたトナー11aを上記静電潜像に移動・付着させて、感光体ドラム1上の静電潜像をトナー像に現像する。
【0028】
上記静電潜像の現像によってトナー11aを消費した現像剤11は、現像スリーブ12に連れ回って上記トナー補給口17aとの対向位置であるトナー補給位置まで移動する。このトナー補給位置では、トナー11aが上記トナーカートリッジ17内から上記トナー補給口17aを介して現像スリーブ12側に送り出されている。このように送り出されるトナー11aに接触しながら現像スリーブ12と連れ回る現像剤11は、内部にトナー11aを取り込んでその嵩を増加させた後、上記プレドクタ14aの付近まで移動する。そして、プレドクタ14aによって層厚が規制されてから、上記現像剤収容部15内に移動した後、ドクタ13によって該層厚がさらに薄く規制される。この際、ドクタ13の規制による内圧の増加によって現像剤収容部15内のトナー11aが磁性キャリアとの摺擦によって摩擦帯電せしめられる。このように、現像剤収容部15における現像剤11の内圧により、現像スリーブ12上の現像剤11中のトナー11aを帯電することができるので、パドルやスクリュウなどの現像剤を帯電或いは攪拌するための複雑な攪拌搬送機構が不要となる。
【0029】
上記ドクタ13での規制によって上記現像位置に移動することができず、ドクタ13の付近に滞留するようになった現像剤11の一部は、その内圧や自重などの影響によってスリーブ回転方向とは逆方向に移動して上記プレドクタ14aに接触した後、現像スリーブ12に連れ回って再びドクタ13の付近まで移動する。このような移動が繰り返されることで、現像剤収容部15内の現像剤11は循環移動する。
【0030】
また、現像によるトナー11aの消費に伴い、現像スリーブ12に連れ回る現像剤11のトナー濃度が低下してくると、その嵩も低下し、上記プレドクタ14aによる現像剤規制量が低下してくる。これにより、上記プレドクタ14aで規制されトナー補給口17aの付近を滞留する現像剤11の嵩や量が低下し、現像スリーブ12表面に比較的近い位置で現像剤11へのトナー11aの取り込みが行われるようになる。この位置では、現像スリーブ12の回転とマグネットローラの磁力により、現像剤11が現像スリーブ12の回転速度に近い速度で連れ回っており、トナー11aを活発に取り込む。このようにトナー11aが活発に取り込まれるようになると、現像によるトナー消費量よりもトナー補給口17aの付近におけるトナー取り込み量が多くなり、現像スリーブ12に連れ回る現像剤11のトナー濃度が徐々に増加し始める。
【0031】
このようにしてトナー濃度が増加すると、これに伴って現像剤11の嵩が増加してくるため、プレドクタ14aで規制されトナー補給口17aの付近に滞留する現像剤11の嵩や量も増加してくる。これにより、現像剤11は、現像スリーブ12表面から比較的離れた位置でトナー11aを取り込むようになってくる。この位置では、現像剤11が現像スリーブ12の回転よりもかなり遅れて現像スリーブ12に連れ回っており、トナー11aの取り込みが活発に行われなくなる。そして、現像によるトナー消費量がトナー補給口17aの付近におけるトナー取り込み量よりも多くなり、現像スリーブ12に連れ回る現像剤11のトナー濃度が徐々に低下し始める。
【0032】
以上のようにして、現像スリーブ12上の現像剤11のトナー濃度に応じてトナー11aの取り込み量が変化することで、現像スリーブ12に連れ回る現像剤11のトナー濃度が所定の変動幅に維持される。本実施形態に係るプリンタの現像装置では、このようにトナー濃度をほぼ一定範囲内にコントロールできるので、トナー濃度センサー、現像剤の現像能力を知るために感光体ドラム1上に形成した基準トナー像の画像濃度を検知する光学的画像濃度センサー、トナー補給部材等を用いた複雑なトナー濃度制御機構が不要となる。
【0033】
なお、この現像装置4は、上記現像剤収容部15に投入される初期現像剤として、粒径4〜15[μm]の磁性トナー(トナー11a)と、粒径20〜50[μm]の低抵抗の磁性キャリアとを含有するものを用い、現像剤収容部15内の磁性キャリアのトナー被覆率を100[%]程度に維持するようなトナー濃度制御を行うようになっている。
【0034】
ところで、以上のように構成される現像装置4においては、図2に示すように、トナーカートリッジ17の内部に、図中矢印B方向に常時回転することにより、トナー11aをトナー補給口17aに向けて撹拌しながら送り出すトナー補給手段としてのアジテータ18が配設されている。図3は、アジテータの概略構成を示す斜視図である。アジテータ18は、図3に示すように、図示しない駆動手段により回転駆動される回転軸18aと、該回転軸18aの周囲に固着されて回転する胴体部18bと、該胴体部18bに取り付けられ、トナーカートリッジ17の内壁部に摺擦しながら回転する羽部18c、18dとから構成されている。このアジテータ18の胴体部18bは、金属若しくは樹脂の一体成型品等の剛体により構成されている。アジテータ18の羽部18c、18dは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)よりなるマイラーフィルム等の可撓性部材から構成され、胴体部18bの長手方向に両面テープ等により貼り付けられている。なお、羽部18cは、羽部18dよりその幅が大きく形成されている。そして、この羽部18cは、新品時においてトナー補給口17を塞ぐ位置にあり、トナー補給口17aからトナー11aがケーシング10と現像スリーブ12との間の隙間へ流出するのを防止するために、トナーカートリッジ17内のトナー11aを密閉している。
【0035】
この現像装置においては、上述したように、アジテータ18の胴体部18bが剛体により構成されているので、回転軸18aの回転駆動力が胴体部18bによって回転軸18aの軸方向全域に均一に伝達される。また、アジテータ18の羽部18c、18dは、その先端がトナーカートリッジ17の内壁部に摺擦するように構成されている。したがって、トナーカートリッジ17内のトナー残量が少なくなっても、羽部18c、18dの先端がトナーカートリッジ17の内壁部に摺擦しながらトナー11aを巻き上げ、羽部18c、18dがトナー11aとの接触抵抗により撓んだ状態でトナー補給口17aに向き合うので、トナー11aに圧をかけながらトナー補給口17aに向けてトナー11aを確実に搬送することができる。アジテータの羽部が回転しても変形しない、又は変形の少ない剛体により構成されている場合には、羽部がトナーカートリッジ内の内壁部に接しないようになっているため、トナーカートリッジ内のトナー残量が少なくなると、アジテータが回転しても羽部の先端とトナーカートリッジの内壁部との間をトナーがすり抜けてしまい、トナー補給口へのトナー搬送力が小さくなってしまう。このように、アジテータ18が剛体よりなる胴体部18bと可撓性部材よりなる羽部18c、18dとから構成されているため、トナーカートリッジ17内のトナー残量にかかわらず、トナー補給口17aに常に一定量のトナー11aを補給することが可能である。
【0036】
また、上記アジテータ18の胴体部18bには、図3に示すように、回転時にトナー11aが通り抜ける複数の空間が形成されており、トナー11aと胴体部18bとの接触抵抗が小さくなっている。したがって、アジテータ18は、回転時の回転トルクが小さくてもすむ。
【0037】
本実施形態においては、アジテータ18の羽部18c、18dに厚さが0.05〜0.2mm、幅5〜30mmのマイラーフィルムを用いている。マイラーフィルムが厚すぎると、トナー搬送力が強くなりすぎて、トナーのブロッキング等の不具合が生じやすくなる。マイラーフィルムが薄すぎると、トナー搬送力が低下してトナー補給不良などの不都合が生じやすくなる。トナーの凝集度や流動性等により、マイラーフィルムの厚さの最適化が必要である。
【0038】
なお、特に、本実施形態においては、以下に説明する点から、羽部18c、18dに用いるマイラーフィルムには厚さ0.075mm以下のものを用いるとより好ましい。図4は、アジテータによるトナー吐き出し距離を説明する断面図である。図5は、マイラーフィルムの厚さとトナー吐き出し距離との関係を示す特性図である。図4に示すように、トナーカートリッジ17内のトナー11aは、アジテータ18の回転によりはじかれてトナー補給口17aから現像剤スリーブ12側へ吐き出される。このトナー11aが現像スリーブ12側へ吐き出される距離をトナー吐き出し距離Xとする。図5に示すように、トナーカートリッジ17内にトナー11aが最大量収容されている状態(トナー量600g)では、マイラーフィルムの厚さを大きくしても、すなわちアジテータ18のトナー搬送力を強めても、アジテータ18によるトナー吐き出し距離Xにあまり変化がない。しかし、トナーカートリッジ17内にトナー11aが最小量収容されている状態(トナー残量30g)では、マイラーフィルムの厚さが大きくなると、すなわちアジテータ18のトナー搬送力を強めると、トナー吐き出し距離Xが大きくなってしまう。
【0039】
図5に示すように、マイラーフィルムの厚さが0.075mmを超えると、トナーカートリッジ17内にトナー11aが最大量収容された状態と最少量収容された状態とにおける、上記アジテータ18によるトナー吐き出し距離Xの比が2.5倍を超えてしまう。そうすると、トナーカートリッジ17内のトナー残量が少ない時に、トナー吐き出し距離Xが大きくなりすぎ、現像スリーブ12と現像スリーブ12を囲むように形成されたケーシングとの間の隙間Yにトナー11aが入り込み、現像剤11のトナー濃度が必要以上に上昇してしまう。したがって、本実施形態においては、マイラーフィルムの厚さは0.075mm以下がより好ましい。これにより、トナーカートリッジ17内のトナー残量が少ない状態でも、現像剤11のトナー濃度を一定に保つことができる。
【0040】
図6は、マイラーフィルムの厚さと、アジテータによりトナー補給口に送り困れるトナー送り量との関係を特性図である。図6に示すように、トナーカートリッジ17内にトナ11aが最小量収容されている状態(トナー残量100g)では、マイラーフィルムの厚さを厚くしても、すなわち、アジテータ18のトナー搬送力を強めても、アジテータ18によるトナー送り量にあまり変化がない。しかし、トナーカートリッジ17内にトナーが最大量収容されている状態(トナー量600g)では、マイラーフィルムの厚さを大きくすると、すなわちアジテータ18のトナー搬送力を強めると、アジテータ18によるトナー送り量が多くなってしまう。
【0041】
図6に示すように、マイラーフィルムの厚さが0.075mmを超えると、トナーカートリッジ17内にトナー11aが最大量収容された状態と最少量収容された状態とで、アジテータ18によるトナー送り量の比が1.4倍を超えてしまう。そうすると、トナーカートリッジ17内のトナー残量が多いときにトナー送り量が多くなりすぎ、トナー補給口17aで現像剤11に必要以上にトナー11aが取り込まれることになり、現像スリーブ12に担持した現像剤11のトナー濃度が必要以上に上昇してしまう。したがって、本実施形態においては、マイラーフィルムの厚さは0.075mm以下がより好ましい。これにより、トナーカートリッジ17内のトナー残量が多い状態でも、現像剤11のトナー濃度を一定に保つことができる。
【0042】
このように、本実施形態においては、アジテータ18の搬送力を調整することで、具体的には、羽部18c、18dとしてのマイラーフィルムの厚みを調整することで、トナーカートリッジ17内のトナー残量にかかわらず、現像剤11のトナー濃度を一定に保つことができ、画像形成時に地肌汚れ等の異常画像が発生するのを防止することができる。なお、本実施形態においては、トナーカートリッジ17内のトナー残量を検知するトナーエンドセンサーによって、トナーカートリッジ17内のトナー残量が最少量になった状態で、トナーエンドを検知するようになっている。これにより、トナーカートリッジ17内のトナーが最大量収容された状態と最小量収容された状態とにおけるトナー吐き出し距離の比やトナー送り量の比が所定の範囲を超えた状態で、画像形成が継続されることを防止することが可能である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1乃至の発明によれば、トナー補給手段が剛体よりなる胴体部と可撓性部材よりなる羽部とから構成されているので、トナー収容部内のトナー残量にかかわらずトナー補給口に常に一定量のトナーを補給することができるという優れた効果がある。
【0047】
また、請求項の発明によれば、可撓性部材として、0.075mm以下のマイラーフィルムを用いることにより、現像剤のトナー濃度を一定に保つことができ、画像形成時に地肌汚れ等の異常画像が発生するのを防止することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面図。
【図2】同プリンタの現像装置の概略構成を示す断面図。
【図3】同現像装置のアジテータの概略構成を示す斜視図。
【図4】同現像装置のトナー吐き出し距離を説明する断面図。
【図5】マイラーフィルムの厚さとトナー吐き出し距離との関係を示す特性図。
【図6】マイラーフィルムの厚さとトナー送り量との関係を示す特性図。
【図7】従来の現像装置の概略構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
4 現像装置
10 ケーシング
11 現像剤
11a トナー
12 現像スリーブ
13 ドクタ
14 現像剤収容ケース
14a プレドクタ
15 現像剤収容部
16 攪拌ローラ
17 トナーカートリッジ
17a トナー補給口
18 アジテータ
18a 回転軸
18b 胴体部
18c、18d 羽部

Claims (3)

  1. 内部に磁界発生手段を有しトナーと磁性キャリアとを含む2成分現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材と、内部にトナーを収容し、該規制部材よりも現像剤搬送方向上流側で該現像剤担持体に臨むトナー補給口を有するトナー収容部と、該トナー収容部内で回転するのに伴って、該トナー収容部内のトナーを該トナー補給口と該現像剤担持体との対向位置であるトナー補給位置に補給するトナー補給手段とを備えるとともに回転軸を中心にして回転する剛体からなる胴体部と、該胴体部に固定された羽部とを該トナー補給手段に有し、該規制部材によって規制されて該トナー補給口の付近に滞留している現像剤の嵩の変化により、該トナー補給位置から、該現像剤担持体に担持されている現像剤に取り込まれるトナーの量を変化させる現像装置において
    上記羽部として、所定の回転位置で上記トナー補給口を塞ぎ得る大きさのもの、を用いたことを特徴とする現像装置
  2. 請求項の現像装置において、
    上記可撓性部材として厚さ0.075mm以下のマイラーフィルムを用いることを特徴とする現像装置。
  3. 像担持体と、像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体上の潜像を現像しトナー像を形成する現像手段とを備える画像形成装置において、
    該現像手段として、請求項1又は2の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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