JP3928839B2 - 車両用エンジン始動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタータモータを利用してエンジンを始動するエンジンの始動装置に係り、特に、エンジン始動時のケッチンの発生を防止した車両用エンジン始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン点火が禁止されてエンジン回転数が低下した後に発進操作がなされ、エンジンが停止する直前の極低回転時にエンジンが再点火されると、その爆発力でピストンが上死点に達する前に押し戻され、クランクシャフトとスタータモータとの間の動力伝達系に大きな負荷が加わると同時に騒音が発生する。このような現象は一般に“ケッチン”と呼ばれる。
【0003】
エンジン始動時に発生するケッチン騒音を低減するために、例えば特開昭60−187766号公報では、エンジン回転数が所定の回転数に達するまでは点火装置の動作を禁止する(失火させる)技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ケッチンはエンジンが停止する直前で点火条件が成立したときに発生し易いため、上記した従来技術では、エンジンが一回転するのに要する時間に基づいてエンジン回転数を求め、これが所定の閾値よりも低いときにエンジンを強制失火させていた。
【0005】
しかしながら、強制失火の許否を判断する低回転域ではエンジン回転数の変動が大きいために、強制失火の許否判断をエンジンが一回転するのに要する時間から求めたエンジン回転数に基づいて行おうとすると、変動成分による誤差を見込んで閾値を高く設定しなければならなかった。このため、ケッチンが発生し得ないような比較的高い回転域から失火制御が実行されてしまうので、エンジン始動に時間を要してしまう場合があった。また、閾値が高めに設定されてしまうので、エンジン回転数を短時間で閾値まで上昇させようとすると、スタータモータを大型化しなければならなかった。
【0006】
一方、環境問題や省エネルギの観点から、エンジン点火装置の点火動作を、車両走行中は所定の停車条件に応答して停止し、中断後は所定の発進操作に応答して再開するエンジン自動停止始動装置を搭載した車両が開発され、市場に流通している。このようなエンジン自動停止始動装置を搭載した車両では、運転中のエンジンが停止状態に至る停止過程で始動操作がなされ易いため、上記したケッチンも発生し易くなる。
【0007】
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、スタータモータを大型化することなくエンジン始動時のケッチンを確実に防止でき、かつエンジンを速やかに始動できる車両用エンジン始動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、エンジンを所定の発進操作に応答してクランキングするスタータモータと、前記発進操作に応答してエンジンを所定の回転角度で点火させる点火装置とを具備した車両用エンジン始動装置において、点火タイミング直前の圧縮行程を複数の区間に区分して各区間におけるエンジン回転数を検知するエンジン回転数検知手段と、前記各区間のエンジン回転数が所定の大小関係にあると、前記始動操作に関わらずエンジン点火を所定期間だけ禁止するケッチン回避手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
ここで、本発明の発明者等の実験結果によれば、エンジン回転数がケッチンの発生し易い低回転域まで低下すると、特に圧縮上死点の手前の圧縮工程においてエンジン回転数が急激に低下する。従って、圧縮行程を複数の区間に区分して各区間のエンジン回転数を検知し、これを比較すれば、エンジン回転数がケッチンの発生し易い低回転域まで低下したか否かを正確に判別できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図5は、本発明のエンジン停止始動制御装置を搭載した自動二輪車の全体側面図である。車体前部2と車体後部3とは低いフロア部4を介して連結され、ダウンチューブ6とメインパイプ7とを含む車体フレームによって車体の骨格が構成されている。燃料タンクおよび収納ボックス(共に図示せず)はメインパイプ7により支持され、その上方にシート8が配置されている。シート8はその下部に設けられる収納ボックスの蓋を兼ねることができ、収納ボックスは、その前部FRに設けられるヒンジ機構により開閉自在に構成されている。
【0011】
車体前部2ではダウンチューブ6にステアリングヘッド5が設けられ、このステアリングヘッド5によってフロントフォーク12Aが軸支されている。上方に延びたフロントフォーク12Aの上端にはハンドル11Aが取付けられる一方、下端には前輪13Aが軸支されている。ハンドル11Aの上部は計器板を兼ねたハンドルカバー33で覆われている。
【0012】
メインパイプ7の途中にはリンク部材(ハンガ)37が回動自在に軸支され、このハンガ37によりスイングユニット17がメインパイプ7に揺動自在に連結支持されている。スイングユニット17には、その前部に単気筒の4サイクルエンジン200が搭載されている。このエンジン200から後方にかけてベルト式無段変速機35が構成され、その後部には遠心クラッチを介して設けられた減速機構38に後輪21が軸支されている。減速機構38の上端とメインパイプ7の上部屈曲部との間にはリヤクッション22が介装されている。
【0013】
スイングユニット17の前部には、エンジン200のシリンダヘッド32から延出した吸気管23が接続され、さらにこの吸気管23には気化器24および同気化器24に連結されたエアクリーナ25が配設されている。スイングユニットケース31の下部に設けられた枢軸18にはメインスタンド26が枢着されており、駐車に際してはこのメインスタンド26を立てる(鎖線で図示)。
【0014】
図1は、前記スイングユニット17の第1実施形態の断面図であり、前記図5のA−A面での断面構造を示している。図2は、スイングユニット17のクランクシャフトに沿った平面での断面図である。前記スイングユニット17は、車両前方に位置するエンジン200、クランクシャフト12の一端に連結された発電装置部G、クランクシャフト12の他端に連結された自動変速機の駆動部AT1および従動部AT2を備える。
【0015】
スイングユニットケース31には主軸受10、11で回転自在に支持されたクランクシャフト12が設けられ、このクランクシャフト12にはクランクピン13を介してコンロッド14が連結されている。クランク室9から張出したクランクシャフト12の一端には発電機44が設けられている。
【0016】
発電機44のアウターロータ42にはワンウェイ(一方向)クラッチ50の一方(クランクシャフト側)のスリーブ57aがネジ43により固定され、他方(スプロケット側)のスリーブ55aは、スプロケット58と一体的に、発電機44および主軸受11間でクランクシャフト12に回転自在に支持されている。スプロケット58には、図2に示したスタータモータ49から始動トルクを得るためのチェーン40が掛けられている。
【0017】
前記ワンウェイクラッチ50のクラッチ部56aは、発電機44のアウターロータ42すなわちクランクシャフト12が、スプロケット58に対して相対的に逆転方向へ空転することを阻止し、正転方向へ空転することを許容する。したがって、エンジン始動時に前記スタータモータ49が駆動されてスプロケット58がクランクシャフト12の正転方向へ駆動されれば、これに追従してクランクシャフト12も正転方向へ駆動される。
【0018】
これに対してエンジン始動後は、スタータモータ49が停止してもクランクシャフト12がスプロケット58に対して空転するので、クランクシャフト12の駆動力がスタータモータ49へ伝達されることはない。
【0019】
クランクシャフト12上には、前記スプロケット58および主軸受11間にスプロケット59が固定されている。スプロケット59にはクランクシャフト12からカムシャフト69を駆動する動力を得るためのチェーン60が掛けられている。なお、スプロケット59は潤滑オイルを循環させるポンプ(図示せず)に動力を伝達するためのギヤ61と一体的に形成されている。
【0020】
シリンダ62内に配置されているピストン63はコンロッド14のスモールエンド側に連結されている。シリンダヘッド32には点火プラグ65が螺着され、その電極部がピストン63のヘッドとシリンダヘッド32との間に形成された燃焼室に臨んでいる。シリンダ62の周りは水ジャケット66で囲まれている。
【0021】
シリンダヘッド32内の、前記シリンダ62の上方ではカムシャフト69が回転自在に支持され、カムシャフト69にはカムスプロケット72が固定されている。カムスプロケット72には前記チェーン60が掛けられている。このチェーン60によって、前記スプロケット59の回転つまりクランクシャフト12の回転がカムシャフト69に伝達される。
【0022】
カムシャフト69の上部にはロッカアーム73が設けられ、このロッカアーム73はカムシャフト69の回転に伴いカムシャフト69のカム形状に応じて揺動する。カムシャフト69のカム形状は、4サイクルエンジンの所定の行程に応じて吸排気弁95、96が開閉されるように決定されている。
【0023】
クランクシャフト12上の、前記発電機44が設けられた側とは反対側の端部には、Vベルト82を巻き掛けるためのプーリ83が設けられている。プーリ83はクランクシャフト12に対して回転方向および軸方向の動きが固定された固定プーリ片83a、およびクランクシャフト12に対して軸方向に摺動自在な可動プーリ片83bとからなる。可動プーリ片83bの背面つまりVベルト82と当接しない面にはホルダプレート84が取付けられている。ホルダプレート84はクランクシャフト12に対して回転方向および軸方向の双方にその動きが規制されていて一体で回転する。ホルダプレート84と可動プーリ片83bとによって囲まれた空所はガバナウェイトとしてのローラ85を収容するポケットを形成している。
【0024】
固定プーリ片83aの背面つまりVベルト82と当接しない面にはファン83cが一体的に形成されており、スイングユニットケース31の前記ファン83cと対向する開口部には、自動変速機室内に冷却風を清浄して導入するためのエアクリーナ71を備えたエアクリーナカバー70が装着されている。前記ファン83cは、クランクシャフト12が正転したときにエアクリーナ71を介して外気を自動変速機室内に吸引するように形成されている。
【0025】
自動変速機の従動部AT2において、クラッチのメインシャフト125にはプーリ132の固定プーリ片132aが支持されている。メインシャフト125の端部にはナット133によってカップ状のクラッチ板134が固定されている。前記固定プーリ片132aのスリーブ135には、プーリ132の可動プーリ片132bがメインシャフト125の長手方向に摺動自在に設けられている。可動プーリ片132bは、メインシャフト125の周りで一体的に回転できるようにディスク136に係合している。ディスク136と可動プーリ片132bとの間には、両者間の距離を拡張する方向に反発力が作用する圧縮コイルばね137が設けられている。メインシャフト125、アイドルシャフト142および出力シャフト145は相互に噛合い、後輪21のリム21aは前記出力シャフト145に固定されている。
【0026】
上記したように、本実施形態によれば、スタータモータ49とクランクシャフト12とが無端連結手段としてのチェーン40により連結され、エンジン始動時にはクランクシャフト12がチェーン駆動されるので、スタータモータ49による始動音を従来に比べて低く抑えることができる。
【0027】
また、本実施形態のようにクランク室9を挟んでクランクシャフト12の両側に発電機44および自動変速機のプーリ83を設ける場合、クランクシャフト12上での軸方向の占有領域は、自動変速機のプーリ83が発電機44よりも大きくなる。したがって、クランク室9を挟んで両側のクランクシャフト長も、プーリ83側が発電機44側よりも長くなる傾向にある。これに対して、本実施形態ではスプロケット58およびその一方向クラッチ50を発電機44側に設けたので、クランク室9を挟んで両側のクランクシャフト長を同等にすることができ、その回転バランスを安定させることができる。
【0028】
さらに、本実施形態によれば、クランクシャフト12とスタータモータ49とを連結するためのチェーン40、およびクランクシャフト12とカムシャフト69とを連結するためのチェーン60をエンジンの一方の側に集約できるのでメインテナンス性が向上する。
【0029】
次いで、本実施形態のエンジン自動停止始動システムについて説明する。このシステムは、アイドリングを許可する動作モード(以下、「始動&アイドルスイッチ(SW)モード」という)と、アイドリングを制限(または禁止)する動作モード(以下、「停止発進モード」という)とを備えている。
【0030】
アイドリングを許可する「始動&アイドルスイッチ(SW)モード」では、エンジン始動時の暖気運転等を目的として、主電源投入後の最初のエンジン始動後にアイドリングが一時的に許可される。また、上記した最初のエンジン始動後以外でも、運転者の意思(アイドルSWを“オン”)によってアイドリングが許可される。
【0031】
一方、アイドリングが制限される「停止発進モード」では、車両を停止させるとエンジンが自動停止し、停止状態でアクセルが操作されるとエンジンが自動的に再始動されて車両の発進が可能になる。
【0032】
図8は、エンジン自動停止始動システムの全体構成を示したブロック図であり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0033】
クランク軸12には、これと同軸に発電機(ACジェネレータ44)が設けられ、発電機44による発電電力は、レギュレータ・レクティファイア167を介してバッテリ168に充電される。レギュレータ・レクティファイア167は、発電機44の出力電圧を、12Vないし14.5Vに制御する。バッテリ168は、スタータリレー162が導通されるとスタータモータ49へ駆動電流を供給すると共に、メインスイッチ173を介して各種の一般電装品174および主制御装置160等に負荷電流を供給する。
【0034】
主制御装置160には、点火タイミングおよびエンジン回転数Neを検知するためのパルサ153と、エンジン200のアイドリングを運転者の意思で許可または制限するためのアイドルスイッチ253と、運転者がシートに着座すると接点を閉じて“H”レベルの信号を出力する着座スイッチ254と、車速を検知する車速センサ255と、前記「停止発進モード」で点滅するスタンバイインジケータ256と、スロットル開度θを検知するスロットルセンサ257(スロットルスイッチ257aを含む)と、スタータモータ49を駆動してエンジン200をクランキングするためのスタータスイッチ258と、ブレーキ操作に応答して“H”レベルの信号を出力するストップスイッチ259と、バッテリ168の電圧が所定値(例えば、10V)以下になると点灯して充電不足を運転者に警告するバッテリインジケータ276と、エンジンの冷却水温度を検知する水温センサ155とが接続されている。
【0035】
さらに、主制御装置160には、クランク軸12の回転に同期して点火プラグ65を点火させる点火装置(イグニッションコイルを含む)161と、スタータモータ49に電力を供給するスタータリレー162の制御端子と、前照灯169に電力を供給する前照灯ドライバ163の制御端子と、キャブレタ166に装着されたバイスタータ165に電力を供給するバイスタータリレー164の制御端子とが接続されている。前記前照灯ドライバ163は、FET等のスイッチング素子により構成され、このスイッチング素子を所定の周期およびデューティー比で断続させて前照灯169への印加電圧を実質的に制御する、いわゆるチョッピング制御を採用している。
【0036】
図9,10,11は、主制御装置160の構成を機能的に示したブロック図(その1、その2、その3)であり、図8と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0037】
図12には、主制御装置160を構成するスタータリレー制御部400、バイスタータ制御部900、スタンバイインジケータ制御部600、前照灯制御部800および充電制御部500の各制御内容を一覧表示している。
【0038】
図9において、動作切換部300は、アイドルスイッチ253の状態および車両の状態等が所定の条件のときに、主制御装置160の動作モードを「始動&アイドルSWモード」および「停止発進モード」のいずれかに切り換える。
【0039】
動作切換部300の動作モード信号出力部301には、アイドルスイッチ253の状態信号が入力される。アイドルスイッチ253の状態信号は、オフ状態(アイドリング制限)では“L”レベル、オン状態(アイドリング許可)では“H”レベルを示す。動作モード信号出力部301は、アイドルスイッチ253、車速センサ255および水温センサ155の出力信号に応答して、主制御装置160の動作モードを「始動&アイドルSWモード」および「停止発進モード」のいずれかに指定する動作モード信号S301 を出力する。
【0040】
図13は、動作モード信号出力部301による動作モードの切り換え条件を模式的に示した図であり、メインスイッチ173が投入されて主制御装置160がリセットされる(条件1が成立)と、動作モード信号S301 を“L”レベルにして「始動&アイドルSWモード」を起動する。
【0041】
さらに、この「始動&アイドルSWモード」において所定速度(例えば、時速10キロ)以上の車速が検知され、かつ水温が所定温度(例えば、暖気運転が完了したと予測される温度)以上であり、かつアイドルスイッチ253がオフであれば(条件2が成立)、動作モード信号S301 を“L”レベルから“H”レベルへ遷移させて「停止発進モード」を起動する。
【0042】
また、「停止発進モード」において、アイドルSWが“オフ”から“オン”(条件3が成立)にされると、動作モード信号S301 を“H”レベルから“L”レベルへ遷移させ、動作モードを「停止発進モード」から「始動&アイドルSWモード」へ戻す。主制御装置160は、「停止発進モード」あるいは「始動&アイドルSWモード」のいずれにおいても、メインSW173が遮断(条件4が成立)されればオフ状態となる。
【0043】
図9へ戻り、スタータリレー制御部400は、前記各動作モードに応じて所定の条件下でスタータリレー162を起動する。クランキング回転数以下判定部401およびアイドリング回転数以下判定部408にはパルサ153の検知信号が入力される。クランキング回転数以下判定部401は、エンジン回転数が所定のクランキング回転数(例えば、600rpm)以下であると“H”レベルの信号を出力する。アイドリング以下判定部408は、エンジン回転数が所定のアイドリング回転数(例えば、1200rpm)以下であると“H”レベルの信号を出力する。
【0044】
AND回路402は、クランキング回転数以下判定部401の出力信号と、ストップスイッチ259の状態信号と、スタータスイッチ258の状態信号との論理積を出力する。AND回路404は、アイドリング以下判定部408の出力信号と、スロットルスイッチ257aの検出信号と、着座スイッチ254の状態信号との論理積を出力する。
【0045】
AND回路403は、前記AND回路402の出力信号と動作モード信号S301 の反転信号との論理積を出力する。AND回路405は、前記AND回路404の出力信号と動作モード信号S301 との論理積を出力する。OR回路406は、前記各AND回路403、405の出力信号の論理和を始動信号Sinとして出力する。始動信号延長部407は、始動信号Sinのパルス幅が所定の基準時間よりも短いと、これを基準時間以上に延長してスタータリレー162へ出力する。
【0046】
前記始動信号延長部407は、前記始動信号Sinを検知してワンショットのパルス信号を出力するマルチバイブレータ407aと、前記始動信号Sinとマルチバイブレータ407aの出力信号との論理和を延長後の始動信号Sout として出力するOR回路407bとを含む。前記マルチバイブレータ407aは、その出力パルスのパルス幅を可変抵抗の抵抗値に応じて任意に延長できる。
【0047】
図14は、前記始動信号延長部407の動作を示したタイミングチャートであり、マルチバイブレータ407aの可変抵抗値は、出力パルスのパルス幅が始動信号Sinのパルス幅tonにかかわらず0.6秒となるように設定されている。したがって、スタータスイッチ258が0.6秒よりも短い期間しかオンにされない場合でも、マルチバイブレータ407aの出力パルス幅は0.6秒になる。
【0048】
さらに、OR回路407bはマルチバイブレータ407aの出力パルスと始動信号Sinとの論理和を出力するので、始動信号延長部407の出力信号Sout は、始動信号Sin のパルス幅tonが0.6秒未満であれば0.6秒,始動信号Sinのパルス幅tonが0.6秒よりも長ければ、そのパルス幅の信号となる。
【0049】
なお、上記した実施形態では、始動信号のパルス幅を0.6秒まで延長するものとして説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、前記パルス幅は、スタータモータ49の回転速度や減速比に応じて最適な幅に設定する必要がある。
【0050】
すなわち、図20に示したように、エンジンを停止させると、そのピストンは圧縮上死点(TDC)に至る直前の圧縮行程で停止する確率が高い。そして、次のエンジン始動時にこの状態からスタータモータ49を駆動すると、その直後の圧縮TDCの直前ではエンジンに点火せず、ピストンが、その次の圧縮TDCの手前に達した時に初めて爆発する。したがって、スタータモータ49は、少なくともピストンがエンジン始動直後の圧縮TDCの次の圧縮TDCまで達するようにエンジンを回転させなければならない。
【0051】
ただし、ピストンが前記エンジン始動直後の圧縮TDCの次の圧縮TDCの近傍に達した時点でスタータモータ49が停止してしまうと、爆発加重が逆転方向に作用してクランクシャフト12が逆転する、いわゆるケッチンが発生してしまう。したがって、前記始動信号延長部407による延長時間は、圧縮TDCの手前で停止したピストンが、その直後の圧縮TDCおよび次の圧縮TDCを超える位置まで駆動されるのに要する時間に設定することが望ましい。
【0052】
上記したように、本実施形態では始動信号延長部407を設け、スタータスイッチ258が0.6秒よりも短い期間しか投入されない場合でも、スタータモータ49は少なくとも0.6秒間は駆動される。したがって、エンジン始動時のケッチンが防止されてエンジン始動音の低減が可能になる。
【0053】
また、本実施形態によれば、アクセルグリップを短時間開くだけで、スタータモータをエンジンの始動に最低限必要な時間は駆動させることができるので、特に自動遠心クラッチを採用した車両では、運転者はエンジン回転数の上昇に気遣うことなく、容易なスロットル操作でエンジンを始動させることができる。
【0054】
さらに、上記したスタータリレー制御によれば、「始動&アイドルスイッチモード」ではAND回路403がイネーブル状態となる。したがって、エンジン回転数がクランキング回転数以下であり、かつストップスイッチ259がオン状態(ブレーキ操作中)のときにスタータスイッチ258が運転者によりオンされる(AND回路402の出力が“H”レベルになる)と、スタータリレー162が導通してスタータモータ49が起動される。
【0055】
また、「停止発進モード」では、AND回路405がイネーブル状態となる。したがって、エンジン回転数がアイドリング回転数以下であり、着座スイッチ254がオン状態(運転者がシートに着座中)のときにスロットルが開かれる(AND回路404の出力が“H”レベルになる)と、スタータリレー162が導通してスタータモータ49が起動される。
【0056】
図10のスタンバイインジケータ制御部600では、車速ゼロ判定部601に車速センサ255の検知信号が入力され、車速が実質的にゼロであれば“H”レベルの信号を出力する。Ne判定部602はパルサ153の検知信号に基づいてエンジン回転数を求め、これが所定値以下であれば“H”レベルの信号を出力する。AND回路603は、前記各判定部601、602の出力信号の論理積を出力する。
【0057】
AND回路604は、前記AND回路603の出力信号と着座スイッチ254の反転信号との論理積を出力する。AND回路605は、前記AND回路603の出力信号と着座スイッチ254の出力との論理積を出力する。点灯/点滅制御部606は、AND回路604の出力信号が“H”レベルであれば点灯信号を発生し、“L”レベルであれば点滅信号を発生する。AND回路607は、点灯/点滅制御部606の出力信号と動作モード信号S301 との論理積を出力する。スタンバイインジケータ256は、点灯信号に応答して点灯し、点滅信号に応答して点滅する。
【0058】
このようなスタンバイインジケータ制御によれば、図12に示したように、スタンバイインジケータ256は「停止発進モード」中の停車時に、運転者が非着座であれば点灯し、着座していれば点滅する。したがって、運転者はスタンバイインジケータ256が点滅していれば、エンジンが停止していてもアクセルグリップを開きさえすれば直ちに発進できることを認識することができる。
【0059】
図10の点火制御部700は、点火装置161によるエンジンの点火動作を前記各動作モード毎に、所定の条件下で許可または禁止する点火許否部704を含む。
【0060】
点火許否部704において、点火開始判定部701は、所定の車両発進操作に応答して点火装置161による点火動作を許可する。点火停止判定部702は、所定の車両停止条件に応答して点火装置161による点火動作を停止させる。
【0061】
ケッチン回避処理部703は、ケッチンの発生が予測させる所定期間だけ点火装置161による点火動作を禁止する。すなわち、エンジンを失火させる。前記火許否部704の動作については、後にフローチャートを参照して説明する。OR回路706は、点火許否部704の出力信号と動作モード信号S301 の反転信号との論理和を出力する。
【0062】
したがって、本実施形態では「始動&アイドルSWモード」ではOR回路706の出力が常に“H”レベルとなるので点火動作が常に許可される。これに対して、「停止発進モード」では、前記点火許否部704において点火が許可された場合のみ点火動作が実行され、それ以外では失火する。
【0063】
図15は、前記点火許否部704の動作を示したフローチャートであり、ステップS20では、前記点火開始判定部701において、図16に示した点火開始制御が実行される。
【0064】
図16のステップS201では、スロットルスイッチ257aの出力信号に基づいてスロットルグリップが開いているか否かが判定され、開いていればステップS203へ進む。ステップS203では、着座スイッチ254の出力信号に基づいて、運転者が着座状態にあるか否かが判定される。運転者が着座していれば、ステップS204において点火信号S704 がオン(“H”レベル)にされる。すなわち、点火装置161の点火動作が開始される。
【0065】
前記ステップS201において、スロットルグリップが開いていないと判定されても、ステップS202において、車速センサ255の検知信号に基づいて車速がゼロよりも大きいと判定されればステップS203へ進み、ここで運転者が着座していると判定されれば、前記ステップS204へ進んで点火装置161の点火動作が許可される。
【0066】
このように、本実施形態の点火開始制御によれば、運転者が着座しているときにスロットルグリップが開かれるか、あるいは車速が0よりも大きくなると、点火信号S 704 がオンになる。すなわち、点火装置161による点火動作が許可される。
【0067】
図15へ戻り、ステップS21では、前記点火停止判定部702において、図17に示した点火停止制御が実行される。
【0068】
図17のステップS211では、スロットルスイッチ257aの出力信号に基づいてスロットルグリップの状態が判別される。ここで、スロットルグリップが閉じていると判定され、かつステップS212において、車速センサ255の検知信号に基づいて車速がゼロと判定され、かつステップS213において、着座スイッチ254の出力信号に基づいて運転者が着座状態と判定されると、ステップS214では、タイマがスタートしていなければスタートする。
【0069】
その後、ステップS215において、前記タイマのタイムアウト(本実施形態では、3秒)が検知されると、ステップS216において、前記点火信号S704の出力が停止されて点火装置161の点火動作が禁止される。
【0070】
上記した点火停止制御によれば、スロットルが戻されて車両が停止したときに運転者が着座していれば、点火装置161による点火動作が停止される。
【0071】
図15へ戻り、ステップS22以降では、本発明に特徴的なケッチン回避処理が、前記点火許否部704のケッチン回避処理部703において実行される。図18は、当該ケッチン回避処理で参照されるパルサ信号とリラクタ形状との関係を示した図であり、第1リラクタ91の立ち上がりエッジG1と第2リラクタ92の立ち上がりエッジG3との角度、および第2リラクタ72の立ち上がりエッジG3と立ち下がりエッジG4との角度はいずれも45°に設定されている。本実施形態では、エッジG4の検出タイミングで点火が固定的に行われる。
【0072】
図15へ戻り、ステップS22では、エンジン回転数Neが1000rpm以上であって、かつスロットルスイッチがオンであるか否か、すなわち発進操作がなされたか否かが判定される。発進操作が検知されると、ステップS20へ戻って前記点火開始判定処理が実行される。
【0073】
発進操作が検知されること無く、図19の時刻t1においてエンジン回転数Neが1000rpmを下回り、これがステップS23で検知されると、ステップS24では、ケッチンが最も発生し易い期間である、当該タイミングからの1秒間を計時する1秒タイマがスタートする。
【0074】
ステップS25では、発進操作が検知されてスタータモータ49の始動条件が成立したか否かが判定される。始動条件が成立していなければ、ステップS26において、前記1秒タイマがタイムアウトしたか否かが判定される。タイムアウトしていなければ更に、ステップS27において、エンジンが停止または実質停止したか否かがエンジン回転数Neに基づいて判別される。1秒タイマがタイムアウトするか、あるいはエンジンが停止または実質停止すると、ステップS20へ戻って前記点火開始判定処理が実行される。
【0075】
これに対して、前記1秒タイマがタイムアウトする前であって、かつエンジンが停止または実質停止する前に、時刻t2においてスタータモータ49の始動条件が成立(本実施形態では、スロットルスイッチがオン)し、これがステップS25で検知されると、ステップS28では、前記時刻t2から100msの期間だけ点火を強制的に禁止させる強制失火制御が実行される。
【0076】
ステップS29では、前記第2リラクタ72の立ち下がりエッジG4に応答したパルスが検知されたか否かが判定される。時刻t3において、G4パルスが前記強制失火後に初めて検知されると、ステップS30では、その直前の第1通過時間T3と第2通過時間Tsの1.3倍とが比較される。第1通過時間T3が第2通過時間Tsの1.3倍よりも長く、当該圧縮行程における減速度が大きいと、ケッチンの発生する可能性が高いのでステップS31へ進む。ステップS31では、当該タイミングから2回分の点火を時刻t3,t4において失火させる。
【0077】
その後、エンジンの再点火が許可されると、時刻t5ではエンジンが点火し、ステップS32では、エンジン回転数Neが600rpmを超えたか否かが判定される。エンジン回転数Neが600rpmを下回っている限りは、ステップS34において、所定期間が経過したか否かが判別される。この所定期間が経過する前に、時刻t6においてエンジン回転数が600rpmを超え、これがステップS32で検知されると、ステップS33へ進む。ステップS33では、素早いエンジン始動を可能にすべく、当該タイミングから2秒間だけ失火を禁止した後にステップS20へ戻る。
【0078】
このように、本実施形態のケッチン回避処理では、圧縮行程の90°を45°づつの2区間に区分して各区間におけるエンジン回転数を検知し、これを比較してエンジン回転数の減速度を判別するので、エンジン回転数がケッチンの発生し易い低回転域まで低下したか否かを、エンジン回転数が当該低回転域まで低下する直前に正確に判別できるようになる。従って、不必要な強制失火が不要となってエンジンの素早い始動が可能になる。
【0079】
更に、本実施形態によれば、エンジンを失火させた後の所定期間は、エンジン回転数にかかわらず強制失火が禁止される。したがって、エンジン始動に失敗してエンジン回転数が再び低回転域まで低下しても強制失火が行われず、次の点火タイミングでエンジンを点火させることが可能になる。
【0080】
図11の前照灯制御部800では、Ne判定部801がパルサ153の検知信号に基づいて、エンジン回転数が所定の設定回転数(アイドル回転数未満)以上であるか否かを判定し、設定回転数以上であれば“H”レベルの信号を出力する。AND回路802は、Ne判定部801の出力信号と動作モード信号S301 の反転信号との論理積を出力する。AND回路803は、Ne判定部801の出力信号と動作モード信号S301 との論理積を出力する。
【0081】
点灯/減光切換部804は、AND回路802の出力信号が“H”レベルであれば“H”レベルを出力し、“L”レベルであればデューティー比50%のパルス信号を出力する。点灯/多段減光切換部805は、AND回路803の出力信号が“H”レベルであれば“H”レベルを出力し、“L”レベルであれば、その継続時間をタイマ805aでカウントし、継続時間に応じてデューティー比が段階的に減少するパルス信号を出力する。本実施形態では、デューティー比を95%から0.5ないし1秒間で段階的に50%まで減少させる。このような段階的な減光方法によれば、光量が瞬時かつリニアに減少するので、節電と高い商品性の維持とが達成される。
【0082】
このような前照灯制御によれば、図12に示したように、「始動&アイドルSWモード」では、エンジン回転数Neに応じて前照灯が点灯あるいは減光され、「停止発進モード」では、エンジン回転数Neに応じて前照灯が点灯あるいは段階的に減光される。したがって、対向車からの十分な視認性は維持しながら、停車時におけるバッテリの放電を抑制できる。この結果、その後の発進時には発電機からバッテリへの充電量を減じることができ、発電機の電気負荷が減少するので発進時の加速性能が向上する。
【0083】
図11のバイスタータ制御部900では、水温センサ155の検知信号が水温判定部901に入力される。この水温判定部901は、水温が第1の予定値(本実施形態では、50℃)以上であると“H”レベルの信号を出力してバイスタータリレー164を閉じ、第2の予定値(本実施形態では、10℃)以下になると“L”レベルの信号を出力してバイスタータリレー164を開く。
【0084】
このようなバイスタータ制御によれば、水温が高くなれば燃料が濃くなり、低くなれば自動的に薄くなる。また、本実施形態ではバイスタータリレー164の開閉温度にヒステリシスを設定しているので、臨界温度付近で生じ得るバイスタータリレー164の不要な開閉動作を防止できる。
【0085】
図11の充電制御部500では、加速操作検知部502に車速センサ255の検知信号とスロットルセンサ257の検知信号とが入力され、図12に示したように、車速が0よりも大きく、かつスロットルが全閉状態から全開状態まで0.3秒以内に開かれると、加速操作と判定して加速検知パルスを発生する。
【0086】
加速時充電制限部504は、前記加速検知パルス信号に応答してレギュレータ・レクティファイア167を制御し、バッテリ168の充電電圧を常時の14.5Vから12.0Vへ低下させる。
【0087】
前記加速時充電制限部504は更に、前記加速検知パルスに応答して6秒タイマ504aをスタートし、このタイマ504aがタイムアウトするか、あるいはエンジン回転数Neが設定回転数以上になるか、あるいはスロットル開度が減少すると、充電制限を解除して充電電圧を12.0Vから14.5Vへ戻す。
【0088】
発進操作検知部503には、車速センサ255の検知信号と、パルサ153の検知信号と、スロットルセンサ257の検知信号とが入力され、図12に示したように、車速が0、かつエンジン回転数Neが設定回転数(本実施形態では、2500rpm)以下のときにスロットルが開いていると、発進操作と判定して発進検知パルスを発生する。
【0089】
発進時充電制限部505は、前記発進検知パルス信号を検出すると、レギュレータ・レクティファイア167を制御してバッテリ168の充電電圧を常時の14.5Vから12.0Vへ低下させる。
【0090】
前記発進時充電制限部505は更に、前記発進検知パルスに応答して7秒タイマ505aをスタートし、このタイマ505aがタイムアウトするか、あるいはエンジン回転数Neが設定回転数以上になるか、あるいはスロットル開度が減少すると、充電制限を解除して充電電圧を12.0Vから14.5Vへ戻す。
【0091】
このような充電制御によれば、運転者がスロットルを急激に開いて急加速した場合、あるいは停止状態からの発進時には充電電圧が低く抑えられ、発電機44の電気負荷が一時的に低減される。したがって、発電機44によりもたらされるエンジン200の機械的負荷が低減されて加速性能が向上する。
【0092】
図3は、前記スイングユニット17の第2実施形態の断面図であり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0093】
上記した第1実施形態では、スタータモータ49と連結されるスプロケット58を、ワンウェイクラッチ50を介して発電機44のアウターロータ42に結合するものとして説明したが、本実施形態では、クランク室9を挟んで発電機44とは反対側のプーリ83および主軸受10間に、スプロケット58を前記と同様の機能を有するワンウェイクラッチ50を介してクランクシャフト12に結合している。
【0094】
ワンウェイクラッチ50は、クランクシャフト12に固定された一方のスリーブ57bと、スプロケット58をクランクシャフト12に対して回転自在に支持する他方のスリーブ55bと、前記各スリーブ55b、57bを、クランクシャフト12がスプロケット58に対して相対的に逆転方向へ空転することを阻止し、正転方向へ空転することを許容するように結合するクラッチ部56bとにより構成されている。
【0095】
本実施形態によれば、スタータモータ49の駆動力をクランクシャフト12へ伝達するためのスプロケット58を、クランク室9よりも自動変速機のプーリ83側に設け、クランク室9を挟んで自動変速機側のクランク長を発電機側よりも長くしたので、重量物であるエンジンの中心位置をタイヤ中心すなわち車両の中心に配置することができる。したがって、スイングユニット17に捩じれやモーメントが発生しにくくなり、重量配分が良好になって走行安定性が向上する。
【0096】
さらに、本実施形態によれば、スタータモータ49と連結されるスプロケット58が、クランクシャフト12の軸方向にタイヤ21から離れた位置でクランクシャフト12に連結されるので、スプロケット58の大径化が可能となり、大きな減速比を得られるのでスタータモータ49の小型化および軽量化が可能になる。
【0097】
図4は、前記スイングユニット17の第3実施形態の断面図であり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0098】
本実施形態では、前記ワンウェイクラッチ50のクランクシャフト12側のスリーブ57cを、固定プーリ片83aの背面つまりVベルト82と当接しない面に一体的に形成し、他方のスリーブ55cを、固定プーリ片83aの軸方向外側に延長されたフランジ部83dに固定することで、スプロケット58が一方向クラッチ50および固定プーリ片83aを介してクランクシャフト12の端部に結合されるようにした。
【0099】
本実施形態によれば、スプロケット58およびそのチェーン40がクランクシャフト12の最外郭に取り付けられるので、その取り付け、取り外しが容易となってメインテナンスが容易になり、さらには既存のスイングユニットの改造による取付も極めて容易となる。
【0100】
さらに、本実施形態でも前記第2実施形態と同様に、スプロケット58がクランクシャフト12の軸方向にタイヤ21から離れた位置でクランクシャフト12に連結されるので、スプロケット58の大径化が可能となり、大きな減速比を得られるのでスタータモータ49の小型軽量化が可能になる。
【0101】
図6は、前記スイングユニット17の第4実施形態の主要部の断面図、図7は、スイングユニット17のクランクシャフト12に垂直な平面での断面図であり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0102】
上記した第1ないし第3実施形態では、エンジン始動時に発生する始動音を低く抑えるために、クランクシャフト12に設けたスプロケット58とスタータモータ49とをチェーン40により連結した。これに対して本実施形態(第4実施形態)では、スプロケット58とスタータモータ49とをギア列で常時連結すると同時に、クランクシャフト12とスプロケット58とを、前記と同様にワンウェイクラッチ50を介して連結することにより、飛び込みギアを用いることなく、クランクシャフト12側からスタータモータ49側への動力伝達を遮断するようにした。これにより、飛び込みギアを用いることなくスタータモータ49からクランクシャフト12への一方向連結が可能になるので、エンジン始動時の騒音低減が可能になる。
【0103】
図6、7において、スタータモータ49の回転軸にはギア歯221が形成され、このギア歯221には、ドライブ軸234に連結された大径歯車222が歯合している。さらに、ドライブ軸234には前記大径歯車222と同軸状に隣接して小径ギア223が形成され、この小径ギア223にクランクシャフト12のスプロケット58が歯合している。
【0104】
前記ドライブ軸234は、エンジンの始動頻度が高くなるエンジン始動装置において摺動摩耗や摩耗ガタによる騒音増加を防止するために、前記大径歯車222および小径ギア223を挟んだ両側部において、一対の含油ブッシュ式ベアリング234a,234bにより回転自在に軸支されている。また、本実施形態では上記した歯車列から発生する騒音を抑えるために、相互に歯合するギア歯に対してシェービング加工あるいは歯研を施している。
【0105】
ここで、本実施形態ではクランクシャフト12に設けたスプロケット58とスタータモータ49との連結に飛び込み歯車を採用せず、両者を固定的な歯車列により常時連結しているため、スタータモータ49側からクランクシャフト12側への動力伝達は許容してクランクシャフト12側からスタータモータ49側への動力伝達は遮断する一方向連結のための構成が別途に必要となる。そこで、本実施形態では前記スプロケット58を、前記と同様にワンウェイクラッチ50を介してクランクシャフト12に連結している。
【0106】
したがって、エンジン始動時に前記スタータモータ49が駆動されてスプロケット58がクランクシャフト12の正転方向へ駆動されれば、これに追従してクランクシャフト12も正転方向へ駆動される。これに対してエンジン始動後は、スタータモータ49が停止してもクランクシャフト12がスプロケット58に対して空転するので、クランクシャフト12の駆動力がスタータモータ49へ伝達されることはない。
【0107】
上記したように、本実施形態によれば、スタータモータ49とクランクシャフト12とを飛び込みギアを用いることなく連結することができるので、飛び込みギアの作動音が発生しない分だけエンジン始動時の騒音を低く抑えることが可能になる。
【0108】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
【0109】
(1) 圧縮行程を複数の区間に区分して各区間におけるエンジン回転数を検知し、これを比較してエンジン回転数の減速度を判別するので、エンジン回転数がケッチンの発生し易い低回転域まで低下したか否かを、エンジン回転数が当該低回転域まで低下する直前に正確に判別できるようになる。従って、不必要な強制失火が不要となってエンジンの素早い始動が可能になる。
【0110】
(2)エンジンを失火させた後の所定期間は、エンジン回転数にかかわらず強制失火が禁止される。したがって、エンジン始動に失敗してエンジン回転数が再び低回転域まで低下しても強制失火が行われず、次の点火タイミングでエンジンを点火させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジン自動停止始動システムを備えた車両のスイングユニットの第1実施形態の断面図である。
【図2】 第1実施形態のスイングユニットのクランクシャフトに垂直な平面での断面図である。
【図3】 エンジン自動停止始動システムを備えたスイングユニットの第2実施形態の断面図である。
【図4】 エンジン自動停止始動システムを備えたスイングユニットの第3実施形態の断面図である。
【図5】 エンジン自動停止始動システムを搭載した自動二輪車の側面図である。
【図6】 エンジン自動停止始動システムを備えたスイングユニットの第4実施形態の断面図である。
【図7】 第4実施形態のスイングユニットのクランクシャフトに垂直な平面での断面図である。
【図8】 エンジン自動停止始動システムのブロック図である。
【図9】 主制御装置の機能を示したブロック図(その1)である。
【図10】 主制御装置の機能を示したブロック図(その2)である。
【図11】 主制御装置の機能を示したブロック図(その3)である。
【図12】 主制御装置の主要動作を一覧表示した図である。
【図13】 動作モードの切り換え条件を示した図である。
【図14】 図9の始動信号延長部のタイミングチャートである。
【図15】 点火制御部の動作を示したフローチャートである。
【図16】 点火開始制御部の動作を示したフローチャートである。
【図17】 点火許否部の動作を示したフローチャートである。
【図18】 リラクタ形状とパルサ信号との関係を示した図である。
【図19】 ケッチン回避処理のタイミングチャートである。
【図20】 図9の始動信号延長部による始動時間の延長時間の決定方法を示した図である。
【符号の説明】
9…クランク室、12…クランクシャフト、17…スイングユニット、21…タイヤ、31…スイングユニットケース、32…シリンダヘッド、40…チェーン、44…発電機、49…スタータモータ、50…ワンウェイクラッチ、58…スタータモータ用スプロケット、70…エアクリーナカバー、71…エアクリーナ、83…プーリ
Claims (9)
- エンジンを所定の発進操作に応答してクランキングするスタータモータと、前記発進操作に応答してエンジンを所定の回転角度で点火させる点火装置とを具備した車両用エンジン始動装置において、
エンジンが所定の低回転域で正転しているか否かを判定する低回転判定手段(ステップS23)と、
点火タイミング直前の圧縮行程を複数の区間に区分して各区間におけるエンジン回転数を検知するエンジン回転数検知手段と(ステップS29)、
発進操作(ステップS25)がなされたときにエンジンが前記低回転域で正転しており、かつ前記各区間のエンジン回転数が所定の大小関係にあると(ステップS30)、前記発進操作に応答してスタータモータが始動されてもエンジン点火を所定期間だけ禁止する(ステップS31)ケッチン回避手段とを含むことを特徴とする車両用エンジン始動装置。 - 前記ケッチン回避手段は、エンジン点火を第1の所定期間だけ禁止(ステップS31)したのち、点火の再開に伴ってエンジン回転数が所定回転数を超えると(ステップS32)、第2の所定期間はエンジン点火を禁止しない(ステップS33)ことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジン始動装置。
- エンジンを所定の発進操作に応答してクランキングするスタータモータと、前記発進操作に応答してエンジンを所定の回転角度で点火させる点火装置とを具備した車両用エンジン始動装置において、
点火タイミング直前の圧縮行程を複数の区間に区分して各区間におけるエンジン回転数を検知するエンジン回転数検知手段と(ステップS29)、、
前記各区間のエンジン回転数が所定の大小関係にあると(ステップS30)、前記発進操作に関わらずエンジン点火を所定期間だけ禁止するケッチン回避手段(ステップS31)とを含み、
前記ケッチン回避手段は、エンジン点火を第1の所定期間だけ禁止(ステップS31)したのち、点火の再開に伴ってエンジン回転数が所定回転数を超えると(ステップS32)、第2の所定期間はエンジン点火を禁止しない(ステップS33)ことを特徴とする車両用エンジン始動装置。 - 前記点火装置は、エンジンの点火動作を、車両走行中は所定の停車条件に応答して停止し、停止後は所定の発進操作に応答して再開することを特徴とする請求項1または3に記載の車両用エンジン始動装置。
- 前記ケッチン回避手段は、スロットルグリップが開かれたことを発進操作と判定することを特徴とする請求項1または3に記載の車両用エンジン始動装置。
- エンジン回転数が前記低回転域(ステップS23)であるとケッチン回避モードへ移行し、前記ケッチン回避モードにおいて発進操作が検知された場合に(ステップS25)、前記ケッチン回避手段によりエンジン点火が禁止されることを特徴とする請求項3に記載の車両用エンジン始動装置。
- エンジン回転数が前記低回転域(ステップS23)のときに前記発進操作が検知(ステップS25)されると、前記ケッチン回避手段によるエンジン点火の禁止(ステップS31)に先だって、エンジン点火を所定の期間だけ強制的に禁止する強制失火制御手段(ステップS28)を含むことを特徴とする請求項1または6に記載の車両用エンジン始動装置。
- エンジン回転数が前記低回転域(ステップS23)のときにエンジンの停止または実質的な停止が検知されると(ステップS27)、前記ケッチン回避手段が付勢されないことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジン始動装置。
- エンジン回転数が前記低回転域(ステップS23)のときに発進操作が所定時間が検知されないと(ステップS26)、前記ケッチン回避手段が付勢されないことを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジン始動装置。
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