JP3924049B2 - オール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は空気入りタイヤに関するもので、特に、オール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤに関するものである。
本明細書において、「方向性傾斜溝」とは、周方向に対して傾斜して延びる溝であって、該溝の傾斜して延びる部分のタイヤ赤道面に近い側が先に接地して、赤道面に遠い側が後に接地するように車両に装着する際のタイヤの回転(正転)方向が指定されている、いわゆる方向性トレッド・パターンが形成される溝を意味する。
【0002】
【従来の技術】
従来の典型的なオール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤは、図2に示すように、トレッド中央部に周方向にほぼ直線状に延びる周方向溝を備えたいわゆるセンター・グルーブのトレッド・パターンであって、その左右に周方向に直線状又はジグザグ状に延びる複数本の周方向溝と、トレッドを横断する方向に延びる横断溝とによって、タイヤ軸方向および周方向に間隔を置いて多数のブロックが形成されたトレッド・パターンを備えていた。
【0003】
オール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤには、濡れた路面を走行したときの排水性能、低騒音性能、乾燥した路面での操縦安定性能、雪上を走行したときの制動性能、発進性能、直進性能およびコーナリング性能などの雪上性能ならびに氷上制動性能などの種々の性能が要求される。
最近、乾燥した路面での操縦安定性能、雪上性能および氷上制動性能などを著しく犠牲にしないで、濡れた路面を走行したときの排水性能および低騒音性能に優れたオール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤの開発が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来のオール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤの諸性能、特に、乾燥した路面での操縦安定性能、雪上性能および氷上制動性能を低下することなく、濡れた路面を走行したときの排水性能および低騒音性能に優れたオール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤを提供することである。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤは、タイヤの軸方向に間隔を置いて配置され、タイヤの周方向に連続して延びる2本の周方向主溝と、タイヤの周方向に間隔を置いて配置され、タイヤの周方向に傾斜した方向に延びる多数の傾斜溝とによって多数のブロックが形成されているパターンをトレッドに備え、該2本の周方向主溝がパターン・センターを挟んでトレッドの左右に配置されることによって、トレッドが、該周方向主溝の間に位置し、トレッド幅の15乃至45%の幅を有する中央領域と、該周方向主溝とトレッド端との間に位置する両側領域とに区分されている空気入りタイヤにおいて、(1)該傾斜溝は、周方向に対して相対的に小さな傾斜角度で延びている急傾斜溝と、周方向に対して相対的に大きな傾斜角度で延びている緩傾斜溝とで構成され、(2)該急傾斜溝はトレッドの該中央領域に配置され、該周方向主溝に開口する一方の端部から該周方向主溝に開口する他方の端部に向かって、ほぼ直線状に延びていて、(3)該緩傾斜溝はトレッドの該両側領域に配置され、該周方向主溝に開口する内側の端部からトレッド端に開口する外側の端部に向かって、周方向に対する傾斜角度を漸増しながら延びていて、(4)トレッドの該両側領域の一方の領域に配置された該緩傾斜溝は他方の領域に配置された該緩傾斜溝と対をなしてハの字状に配置され、溝のタイヤ赤道面に近い側が先に接地して、赤道面に遠い側が後に接地するように車両に装着する際のタイヤの回転(正転)方向が指定されている、いわゆる方向性トレッド・パターンが形成される方向性傾斜溝であり、一方の領域に配置された該緩傾斜溝は他方の領域に配置された該緩傾斜溝と相互に周方向に半ピッチ位相をずらして配置され、(5)該周方向主溝と該急傾斜溝とによって区画され、トレッドの該中央領域に配置されている該ブロックの鋭角隅部の表面は、先細先端部から太幅部に向けて徐々に浅くなるように、先細先端部から長手方向に10乃至30mmに亙って面取りされていることを特徴とするオール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤである。上記目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤでは、該急傾斜溝は周方向に対して10乃至45度の傾斜角度で延び、該緩傾斜溝は周方向に対して30乃至90度の傾斜角度で延びていることが好ましい。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤでは、該ブロックには、周方向に対して70乃至90度の比較的大きな傾斜角度で延び、少なくとも一方の端部が該周方向主溝またはトレッド端に開口する複数のサイプが設けられていることが好ましい。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤでは、該急傾斜溝の周方向間隔が該緩傾斜溝の周方向間隔の2倍以上となるように該急傾斜溝の本数は該緩傾斜溝の本数の半分以下であり、トレッドの該中央領域に配置されている該ブロックは、トレッドの該両側領域に配置されている該ブロックと比べ、周方向成分が相対的に大きい、細長い菱形形状であることが好ましい。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤでは、コード方向がタイヤの周方向に対して10ないし30度の角度で、層内では互いに平行に配列され、層間ではタイヤ赤道線を挟み互いに逆方向になるように積層された少なくとも2層のゴム被覆コード層より成るベルトを備え、該ベルトのラジアル方向最外側層のコード方向と該急傾斜溝の延びる方向とがタイヤ赤道線を挟み互いに逆方向であることが好ましい。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤでは、トレッドの該両側領域に配置されている該ブロックの、該周方向主溝と該緩傾斜溝とによって区画される鋭角隅部の表面が、先細先端部から太幅部に向けて徐々に浅くなるように、先細先端部から長手方向に10乃至30mmに亙って面取りされていることが好ましい。
【0010】
本発明の空気入りタイヤは上記のような構成であり、特に、トレッドの中央領域にタイヤの周方向に間隔を置いて配置された多数のブロック列が形成されているので、センター・グルーブのタイヤと比べ、トレッドの中央部の剛性が高くなり、乾燥した路面、濡れた路面および雪上を走行したときの操縦安定性能が向上する。
さらに、本発明の空気入りタイヤは、トレッドの中央領域に形成された上記のブロック列の両側に隣接して、タイヤの周方向に連続して延びる2本の周方向主溝が配置されているので、濡れた路面を走行したときの排水性能、すなわち耐ハイドロプレーニング性能に優れたタイヤが得られる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、トレッドの中央領域に多数の急傾斜溝が配置されているので、周方向の剛性を低下することなくラグ成分により雪柱せん断力を得ることができ、氷上性能と雪上性能の両立が図られる。この、トレッドの中央領域に配置されている傾斜溝は、周方向に対して好ましくは10乃至45度の、相対的に小さな傾斜角度で延びている急傾斜溝であるので、2本の周方向主溝間のスムースな排水が可能となり、タイヤの排水性能が向上するとともに、インパクト成分が減少するので、タイヤの騒音が減少する。
この、トレッドの中央領域に配置されている急傾斜溝の周方向に対する傾斜角度が45度より大きくなると、水流の分岐および合流がスムースでなくなるのでタイヤの排水性能が低下するとともに、トレッドの中央領域に形成された上記のブロック列の周方向剛性が低下するのでタイヤの氷上制動性能が低下する。
一方、トレッドの中央領域に配置されている急傾斜溝の周方向に対する傾斜角度が10度より小さくなると、トラクションに有効な雪柱せん断力が得られないとともに、急傾斜溝と2本の周方向主溝とによって形成されるほぼ平行四辺形形状のブロックの急傾斜溝間のタイヤ軸方向距離を確保するためにはピッチ長さを大きく取る必要が生じ、そうするとパターン・ノイズが悪化する。
また、本発明の空気入りタイヤでは、周方向主溝と急傾斜溝とによって区画され、トレッドの中央領域に配置されているブロックの鋭角隅部の表面は、先細先端部から太幅部に向けて徐々に浅くなるように、先細先端部から長手方向に10乃至30mmに亙って面取りされているので、ブロック剛性を確保しながら濡れた路面を走行したときの排水性能、すなわち耐ハイドロプレーニング性能に優れたタイヤが得られる。
【0011】
本発明の空気入りタイヤでは、上記のように、トレッドの中央領域および両側領域のブロックには、周方向に対して70乃至90度の比較的大きな傾斜角度で延び、少なくとも一方の端部が周方向主溝またはトレッド端に開口する複数のサイプが設けられていることが、エッジ効果によって氷上摩擦係数を高めて、タイヤの氷上制動性能を確保するために好ましい。なお、トレッドの中央領域のブロックと比べ両側領域のブロックでは、特に最外側に位置するブロックでは、サイプ密度を低く設定することがタイヤの操縦安定性能を確保するために好ましい。
【0012】
本発明の空気入りタイヤは上記のような構成であり、特に周方向主溝とトレッド端との間に位置するトレッド両側領域に、周方向に対して30乃至90度の相対的に大きな傾斜角度で延びている緩傾斜溝が配置され、この緩傾斜溝は周方向に対する傾斜角度を漸増しながら内側から外側に向かって延びている方向性傾斜溝であるので、周方向主溝からトレッド端への排水がスムースにおこなわれて、濡れた路面を走行したときの排水性能、すなわち耐ハイドロプレーニング性能に優れたタイヤが得られる。この緩傾斜溝は、上記のように、溝がなめらかに延びているので、強力な雪柱が形成され、大きなせん断力が得られ雪上トラクション性能に優れたタイヤが得られる。本発明の空気入りタイヤでは、上記のように、トレッドの両側領域の一方の領域に配置された緩傾斜溝は他方の領域に配置された緩傾斜溝と対をなしてハの字状に配置され、溝のタイヤ赤道面に近い側が先に接地して、赤道面に遠い側が後に接地するように車両に装着する際のタイヤの回転(正転)方向が指定されている、いわゆる方向性トレッド・パターンが形成される方向性傾斜溝であり、一方の領域に配置された緩傾斜溝は他方の領域に配置された緩傾斜溝と相互に周方向に半ピッチ位相をずらして配置されていることが、タイヤの騒音を低下するために好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従う実施のタイヤおよび従来例のタイヤについて図面を参照しながら説明する。図1は本発明に従う実施例1のタイヤのトレッド・パターンの一部拡大正面図であって、図2は従来例のタイヤのトレッド・パターンの一部拡大正面図である。タイヤ・サイズは、いずれも195/65R15で、トレッド幅TWは146mmである。
【0014】
図1に示す本発明に基づく実施例のタイヤは、タイヤの軸方向に間隔を置いて配置され、タイヤの周方向に連続して延びる2本の周方向主溝1と、タイヤの周方向に間隔を置いて配置され、タイヤの周方向に傾斜した方向に延びる多数の傾斜溝2、3とによって多数のブロック4、5が形成されているパターンをトレッドに備えている。
2本の周方向主溝1がパターン・センターを挟んでトレッドの左右に配置されることによって、トレッドが、周方向主溝1の間に位置し、トレッド幅の25%幅を有する中央領域TCと、周方向主溝1とトレッド端TEとの間に位置する両側領域TSとに区分されている。
傾斜溝2、3は、周方向に対して20度の、相対的に小さな傾斜角度で延びている急傾斜溝2と、周方向に対して40乃至85度の、相対的に大きな傾斜角度で延びている緩傾斜溝とで構成されている。
急傾斜溝2はトレッドの中央領域TCに配置され、周方向主溝1に開口する一方の端部から周方向主溝1に開口する他方の端部に向かって、ほぼ直線状に延びている。
緩傾斜溝3はトレッドの両側領域TSに配置され、周方向主溝1に開口する内側の端部からトレッド端TEに開口する外側の端部に向かって、周方向に対する傾斜角度を40度から85度に概ね漸増しながら延びている。
トレッドの両側領域TSの一方の領域に配置された緩傾斜溝3は他方の領域に配置された緩傾斜溝3と対をなしてハの字状に配置され、溝のタイヤ赤道面に近い側が先に接地して、赤道面に遠い側が後に接地するように車両に装着する際のタイヤの回転(正転)方向RDが指定されている、いわゆる方向性トレッド・パターンが形成される方向性傾斜溝であり、一方の領域に配置された緩傾斜溝3は他方の領域に配置された緩傾斜溝3と相互に周方向に半ピッチ位相をずらして配置されている。
周方向主溝1と急傾斜溝2とによって区画され、トレッドの中央領域TCに配置されているブロック4の鋭角隅部の表面は、先細先端部から太幅部に向けて徐々に浅くなるように、ブロック4の踏み込み側の鋭角隅部の表面は先細先端部から長手方向に25mmに亙って、蹴り出し側の鋭角隅部の表面は15mmに亙って面取りされている。
トレッドの両側領域TSに配置されているブロック51の、周方向主溝1と緩傾斜溝3とによって区画される鋭角隅部の表面が、先細先端部から太幅部に向けて徐々に浅くなるように、先細先端部から長手方向に15mmに亙って面取りされている。
ブロック4、5(51、52)には、少なくとも一方の端部が周方向主溝1またはトレッド端TEに開口する複数のサイプ6、7(71、72)が設けられていて、ブロック4に設けられたサイプ6は周方向に対して90度の傾斜角度で延び、ブロック51に設けられたサイプ71は周方向に対して70度の傾斜角度で延び、ブロック52に設けられたサイプ72は周方向に対して80度の傾斜角度で延びている。
急傾斜溝2の周方向間隔が緩傾斜溝3の周方向間隔の2倍となるように急傾斜溝2の本数は緩傾斜溝3の本数の半分であり、トレッドの中央領域TCに配置されているブロック4は、トレッドの両側領域TSに配置されているブロック5と比べ、周方向成分が相対的に大きい、細長い菱形形状である。
実施例のタイヤは、コード方向がタイヤの周方向に対して20度の角度で、層内では互いに平行に配列され、層間ではタイヤ赤道線を挟み互いに逆方向になるように積層された2層のゴム被覆スチール・コード層より成るベルトをトレッドの内側に備え、このベルトのラジアル方向最外側層のスチール・コードの方向と急傾斜溝2の延びる方向とがタイヤ赤道線を挟み互いに逆方向となるように配置されている。
【0015】
図2に示す従来例のタイヤは、図示のごとく、トレッド中央部に周方向にほぼ直線状に延びる周方向溝を備えたいわゆるセンター・グルーブのトレッド・パターンを備えていることが特徴的であって、センター・グルーブの左右に周方向にジグザグ状に延びる2本の周方向溝が配置され、さらにその外側に周方向に直線状に延びる2本の周方向溝が配置され、これらの5本の周方向溝とトレッドを横断する方向に延びる多数の横断溝とによって、タイヤ軸方向および周方向に間隔を置いて多数のブロックが形成されたトレッド・パターンを備えている。
【0016】
本発明に基づく上記実施例のタイヤと上記従来例のタイヤについて、濡れた路面を走行したときの排水性能、タイヤの騒音性能、乾燥した路面での操縦安定性能、雪上性能および氷上制動性能の評価試験を実施した。
濡れた路面を走行したときの排水性能は水深5mmの濡れた路面を走行したときのハイドロプレーニング発生限界速度をフィーリングで評価したもので、乾燥した路面での操縦安定性能は乾燥した状態のサーキット・コースを各種走行モードによりスポーツ走行したときのテスト・ドライバイーによるフィーリングで評価したもので、雪上性能は圧雪路面のテスト・コースにおける制動性能、発進性能、直進性能およびコーナリング性能の総合フィーリング評価であり、氷上制動性能は、氷盤上を20km/hの速度での走行状態からフル制動したときの制動距離で評価したものである。
【0017】
上記の評価試験の結果、上記従来例のタイヤを100とすると、本発明に基づく上記実施例のタイヤは、乾燥した路面での操縦安定性能が105で、雪上性能が105であり、氷上制動性能は110でほぼ同等または若干良好の性能であったが、濡れた路面を走行したときの排水性能および騒音性能は、いずれも、本発明に基づく上記実施例のタイヤは120であった。
数字が大きいほどタイヤの性能が優れていることを示す。
【0018】
【発明の効果】
上記の結果から、本発明によって、乾燥した路面での操縦安定性能、雪上性能および氷上制動性能を低下することなく、濡れた路面を走行したときの排水性能と騒音性能に優れたオール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤが得られることことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタイヤのトレッド・パターンの一部拡大正面図である。
【図2】従来例のタイヤのトレッド・パターンの一部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 周方向主溝
2 急傾斜溝
3 緩傾斜溝
4 ブロック
5 ブロック
6 サイプ
7 サイプ
TC 中央領域
TE トレッド端
TS 両側領域
TW トレッド幅
Claims (6)
- タイヤの軸方向に間隔を置いて配置され、タイヤの周方向に連続して延びる2本の周方向主溝と、タイヤの周方向に間隔を置いて配置され、タイヤの周方向に傾斜した方向に延びる多数の傾斜溝とによって多数のブロックが形成されているパターンをトレッドに備え、該2本の周方向主溝がパターン・センターを挟んでトレッドの左右に配置されることによって、トレッドが、該周方向主溝の間に位置し、トレッド幅の15乃至45%の幅を有する中央領域と、該周方向主溝とトレッド端との間に位置する両側領域とに区分されている空気入りタイヤにおいて、(1)該傾斜溝は、周方向に対して相対的に小さな傾斜角度で延びている急傾斜溝と、周方向に対して相対的に大きな傾斜角度で延びている緩傾斜溝とで構成され、(2)該急傾斜溝はトレッドの該中央領域に配置され、該周方向主溝に開口する一方の端部から該周方向主溝に開口する他方の端部に向かって、ほぼ直線状に延びていて、(3)該緩傾斜溝はトレッドの該両側領域に配置され、該周方向主溝に開口する内側の端部からトレッド端に開口する外側の端部に向かって、周方向に対する傾斜角度を漸増しながら延びていて、(4)トレッドの該両側領域の一方の領域に配置された該緩傾斜溝は他方の領域に配置された該緩傾斜溝と対をなしてハの字状に配置され、溝のタイヤ赤道面に近い側が先に接地して、赤道面に遠い側が後に接地するように車両に装着する際のタイヤの回転(正転)方向が指定されている、いわゆる方向性トレッド・パターンが形成される方向性傾斜溝であり、一方の領域に配置された該緩傾斜溝は他方の領域に配置された該緩傾斜溝と相互に周方向に半ピッチ位相をずらして配置され、(5)該周方向主溝と該急傾斜溝とによって区画され、トレッドの該中央領域に配置されている該ブロックの鋭角隅部の表面は、先細先端部から太幅部に向けて徐々に浅くなるように、先細先端部から長手方向に10乃至30mmに亙って面取りされていることを特徴とするオール・シーズン乗用車用空気入りラジアル・タイヤ。
- 該急傾斜溝は周方向に対して10乃至45度の傾斜角度で延び、該緩傾斜溝は周方向に対して30乃至90度の傾斜角度で延びていることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 該ブロックには、周方向に対して70乃至90度の比較的大きな傾斜角度で延び、少なくとも一方の端部が該周方向主溝またはトレッド端に開口する複数のサイプが設けられていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
- 該急傾斜溝の周方向間隔が該緩傾斜溝の周方向間隔の2倍以上となるように該急傾斜溝の本数は該緩傾斜溝の本数の半分以下であり、トレッドの該中央領域に配置されている該ブロックは、トレッドの該両側領域に配置されている該ブロックと比べ、周方向成分が相対的に大きい、細長い菱形形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
- コード方向がタイヤの周方向に対して10ないし30度の角度で、層内では互いに平行に配列され、層間ではタイヤ赤道線を挟み互いに逆方向になるように積層された少なくとも2層のゴム被覆コード層より成るベルトを備え、該ベルトのラジアル方向最外側層のコード方向と該急傾斜溝の延びる方向とがタイヤ赤道線を挟み互いに逆方向であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
- トレッドの該両側領域に配置されている該ブロックの、該周方向主溝と該緩傾斜溝とによって区画される鋭角隅部の表面が、先細先端部から太幅部に向けて徐々に浅くなるように、先細先端部から長手方向に10乃至30mmに亙って面取りされていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
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