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JP3922167B2 - デジタルマッチドフィルタ - Google Patents

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JP3922167B2
JP3922167B2 JP2002340885A JP2002340885A JP3922167B2 JP 3922167 B2 JP3922167 B2 JP 3922167B2 JP 2002340885 A JP2002340885 A JP 2002340885A JP 2002340885 A JP2002340885 A JP 2002340885A JP 3922167 B2 JP3922167 B2 JP 3922167B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、拡散符号Ci={ci }(ci =±1)によって拡散された信号xt をチップ当たりn回サンプリングして逆拡散するために使用するCDMA通信方式用のデジタルマッチドフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)通信方式では、拡散コードと受信信号の相関を計算し復調を行う。そのため、受信信号と拡散コード列との同期が必要である。この部分でデジタルマッチドフィルタ(dmf)を用いると高速同期捕捉が可能であるがデジタルマッチドフィルタを構成する素子数が多く、構成上また消費電力の観点から実用化が難しいものであった。近年の携帯電話機の方式にもCDMA通信方式が使用され、特に広帯域符号分割多元接続(W−CDMA:Wideband Code Division Multiple Access) 通信方式は第3世代の携帯電話方式として普及が期待されている。
【0003】
このW−CDMA通信方式では端末のスイッチを入れると最初に端末がどのセルに属するかのサーチを行うために同期捕捉が必要となる。このセルサーチは定期的に行われ、常に現在端末の存在するセルを管理している。このため、高速に同期捕捉しセルサーチの時間を短くすることは端末全体の消費電力を下げ、待ち受け時間を長くするために重要である。このため、W−CDMA規格では、セルサーチのための256チップの第1同期コード(PSC)との相関はマッチドフィルタを使用することを推奨している。
【0004】
W−CDMA通信方式のマッチドフィルタを素直に構成すると1チップ当たり2サンプルする場合で512段シフトレジスタが8本と8ビット以上の(8〜17bit)フルアダー511個が必要となり、素子数、消費電力とも非常に大きくなってしまう。
ここで、第1同期コードPSCの符号は2段構成となっており以下のように構成される。
【0005】
Figure 0003922167
コードは左側から送られる。これを以下Ci(i=0 〜255)で表す。
この符号aとの相関計算を行うには、図2に示すように、2段構成のマッチドフィルタが考えられる。この図2のマッチドフィルタは、8列の32段シフトレジスタSHとSHの出力にxi (=±1)を乗算する乗算回路(MX)、MX出力の総和を取る加算回路を構成する63個の13〜17ビットフルアダーFAが必要となる。
【0006】
最終的にCpsc との相関計算を行うには、図3に示すように、512段(13列、丸めが可能ならば8〜12列)のシフトレジスタSHと15個の(13〜18bit)フルアダーFAが必要である。
そこで、シフトレジスタとアダーを減らすために、シフトレジスタSHとアダーFAを再利用し、その数を1/mに減らすことが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
すなわち、1チップ当たり1回のサンプリングを行う場合について説明すると、チップ周期で規格化された時間をtとしたとき、マッチドフィルタ出力Xt は下記(1)式で表される。
【0008】
【数3】
Figure 0003922167
【0009】
このマッチドフィルタ出力Xt は、時間T=t−127のときに、下記(2)式の計算を行ってメモリMRに蓄えておき、128チップ時間後に残りの下記(3)式の計算を行って、両者を加算器ADで加算することにより得ることができる。
【0010】
【数4】
Figure 0003922167
【0011】
この方式では、図4に示すように、シフトレジスタSHの段数および加算器FAが分割される数mによって1/mとなる。図3の方式と比較するとシフトレジスタの段数が減っているので1/2チップ毎に変化していたフリップフロップが減って消費電力が減少する。
他の従来例として、A/D変換後の時間tの受信信号をRx(t) とすると、デジタルマッチドフィルタから出力される相関値X(t) は下記(4)式で表される。
【0012】
【数5】
Figure 0003922167
【0013】
W−CDMAの同期コードCpsc は上記のように階層構造となっており、それぞれ16チップのコードC1 (i) とC2 (i) を用いて、C(i) =C1(i mod 16)×C2([i/16]) と表され、これを利用すると上記(4)式は
【0014】
【数6】
Figure 0003922167
【0015】
と変形することができ、上記(5)式及び(6)式から相関値演算を2段階に分割することが可能となる。
また、t=t1 とt=t1 −16のときには同じx(i) を計算しており、これを再計算するではなく、再利用することで大幅に演算量を削減する。さらに上記(5)式及び(6)式からx(i) は16サイクル毎に用いられ、16のグループに分けられることからシフトレジスタをメモリに置換することで、実装面積、消費電力の削減を可能としたW−CDMA用階層化デジタルマッチドフィルタも提案されている(例えば、非特許文献1参照)
【0016】
【特許文献1】
米国特許第5933447号明細書
【非特許文献1】
電子情報通信学会 2001年8月29日発行「2001年電子情報通信学会基礎・境界ソサエティ大会講演論文集 A−1−7
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、シフトレジスタの段数及び加算器が分割される数mによって1/mとなり、図3の方式に比較してシフトレジスタの段数が減少して1/2チップ毎に変化していたフリップフロップが減ることにより消費電力が減少するものである。そのかわり先に計算した結果を記憶するメモリが必要となり、シフトレジスタのフリップフロップもメモリと考えると全体としてのメモリ容量が減るわけではない。加算器の桁上がり分も記憶しなければならないのでむしろメモリ容量は増えている。加算器は分割された分だけ素子数は減らすことができるが、1チップ時間内に分割した数mだけ繰り返し演算を行わなければならず全体としての計算量は減らない。すなわち、加算器部分での消費電力は必要となる制御回路の分だけ増える傾向となる。
【0018】
これをまとめると、シフトレジスタはシフトレジスタを一種の記憶回路と考えるとその素子数は減らないが消費電力を減らすことができ、また反対に加算器は素子数を減らすことができるが加算器での消費電力は若干増える傾向となるという未解決の課題がある。
また、上記非特許文献1に記載された従来例にあっては、256(512)段シフトレジスタでコード長256のコードと相関を取るときに比べてW−CDMAではコードの構造が16チップずつにまとめられる2層構造を取っているので、16チップ毎に計算した値は再利用できて素子数が減るとしている。しかしながら、この従来例では、図2で計算した値を図3のシフトレジスタに代えてメモリに記憶させ、これを順次呼出して相関とるようにしているだけで、図2及び図3で相関計算を行う場合に比較して計算量は減少していないという未解決の課題がある。
【0019】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、一度計算した値を記憶手段に蓄えて再利用することにより、計算量を減少させると共に、消費電力を減少させるようにしたデジタルマッチドフィルタを提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1のデジタルマッチドフィルタは、拡散符号Ci={c }(c =±1)によって拡散された信号x をチップ当たりn回サンプリングして逆拡散するために使用するCDMA通信方式用のデジタルマッチドフィルタにおいて、受信信号列から拡散符号を構成する所定ビット数の部分符号を所定数並べた部分符号列の相関演算を行う部分符号列相関演算部と、該部分符号列相関演算部で演算された相関演算結果に基づいて前記部分符号列を整数個ずつ区切った分割符号の相関演算を行う分割符号相関演算部と、該分割符号相関演算部で演算した相関演算結果に基づいてフィルタ出力を算出するフィルタ出力演算部とを備え、前記部分符号列相関演算部は、少なくとも、受信信号列から隣接する信号の合算加算値Xt−n−i +Xt−i を算出する加算手段及び受信信号列から隣接する信号の合算減算値Xt−n−i −Xt−i を算出する減算手段と、前記加算手段24の加算結果を順次記憶する第1の記憶手段と、前記減算手段の減算結果を順次記憶する第2の記憶手段と、前記部分符号を構成する所定数のビットを2ビットずつ分割して符号とし、その分割した符号のビットが同符号であるときに前記第1の記憶手段から記憶データを読出し、異符号であるときに前記第2の記憶手段から記憶データを読出し、読み出した記憶データを前記分割した符号の正負に応じて加減算する演算手段とを有することを特徴とする。
【0021】
このような構成を採用することにより、部分符号列相関演算部の加算手段で受信号のうち隣り合うビットのうち同符号となる符号を算出し、減算手段で隣り合うビットのうち異符号となる符号を算出し、算出した同符号の符号及び異符号の符号を第1の記憶手段及び第2の記憶手段に記憶する。そして、拡散符号構成する部分符号の所定数のビットを2ビットずつ分割して符号とし、その分割した符号の両ビットが同符号であるときに第1の記憶手段から記憶データを読出し、異符号であるときに第2の記憶手段から記憶データを読出し、読み出した記憶データを演算手段で分割した符号の正負に応じて加減算することにより、部分符号相関値を算出する。
〔発明2〕
また、発明2のデジタルマッチドフィルタは、拡散符号Ci={c }(c =±1)によって拡散された信号x をチップ当たりn回サンプリングして逆拡散するために使用するCDMA通信方式用のデジタルマッチドフィルタにおいて、受信信号列から拡散符号を構成する所定ビット数の部分符号を所定数並べた部分符号列の相関演算を行う部分符号列相関演算部と、該部分符号列相関演算部で演算された相関演算結果に基づいて前記部分符号列を所定数で分割した分割符号の相関演算を行う分割符号相関演算部と、該分割符号相関演算部で演算した相関演算結果に基づいてフィルタ出力を算出するフィルタ出力演算部とを備え、前記部分符号列相関演算部は、少なくとも、受信信号列から下式に従って隣接する信号の合算値Xt−n−i を算出する第1の加算手段と、
【0022】
【数7】
Figure 0003922167
【0023】
受信信号列から下式に従って隣接する信号の合算値Xt-i を算出する第2の加算手段と、
【0024】
【数8】
Figure 0003922167
【0025】
前記第1の加算器の加算結果と前記第2の加算器の加算結果とを加算して合算加算値Xt−n−i +Xt−i を算出する第3の加算手段と、前記第1の加算器の加算結果から前記第2の加算器の加算結果を減算して合算減算値Xt−n−i −Xt−i を算出する減算手段と、前記第3の加算手段の加算結果を順次記憶する第1の記憶手段と、前記減算手段の減算結果を順次記憶する第2の記憶手段と、前記部分符号を構成する所定数のビットを2ビットずつ分割して符号とし、その分割した符号のビットが同符号であるときに前記第1の記憶手段から記憶データを読出し、異符号であるときに前記第2の記憶手段から記憶データを読出し、読み出した記憶データを前記分割した符号の正負に応じて加減算する演算手段とを有することを特徴とする。
【0026】
この構成を採用することにより、前記発明1の作用に加えて、第1の加算器で1チップ当たりのサンプリング数nに応じて前記〔数7〕を用いて合算値Xt-n-i を算出し、第2の加算器で同様にサンプリング数nに応じて前記〔数8〕を用いて合算値Xt-i を算出するので、サンプリング数nに応じた合算値Xt-n-i 及びXt-i を算出することができる。
〔発明3〕
さらに、発明3のデジタルマッチドフィルタは、発明1又は発明2のデジタルマッチドフィルタにおいて、前記第1の記憶手段及び第2の記憶手段は、シフトレジスタで構成されていることを特徴とする。
【0027】
この構成を採用することにより、シフトレジスタの段数を調整することにより、受信信号のサンプリング毎に加算器又は第3の加算器の加算結果及び減算器の減算結果を、順次シフトレジスタに入力するだけで、部分符号列を構成する同符号及び異符号の2ビット符号を弁別して演算手段での加減算を容易に行うことができる。
〔発明4〕
さらにまた、発明4のデジタルマッチドフィルタは、拡散符号Ci={ci }(ci =±1)によって拡散された信号xt をチップ当たりn回サンプリングして逆拡散するためのW−CDMA通信方式用のデジタルマッチドフィルタにおいて、少なくとも、受信信号列から隣接する信号の合算加算値Xt-n-i +Xt-i を算出する加算手段及び受信信号列から隣接する信号の合算減算値Xt-n-i −Xt-i を算出する減算手段と、前記加算手段の加算結果を記憶する第1の記憶手段と、前記減算器の減算結果を記憶する第2の記憶手段と、前記拡散符号を2ビットずつ分割し、そのビットが同符号であるときに前記第1の記憶手段から記憶データを読出し、異符号であるときに前記第2の記憶手段から記憶データを読出し、読み出した記憶データを拡散符号に応じて加減算する演算手段と、前記演算手段の演算結果を記憶する第3の記憶手段と、該第3の記憶手段の所定位置から順次読み出した演算結果と、演算手段から直接入力される演算結果とに基づいて前記拡散符号を4つずつ区切った第1の分割符号列の部分相関演算を行う第1分割符号相関演算手段と、前記第3の記憶手段の所定位置から順次読み出した演算結果と、演算手段から直接入力される演算結果とに基づいて前記拡散符号を整数個ずつ区切った第2の分割符号列の部分相関演算を行う第2分割符号相関演算手段と、前記第1分割符号相関演算手段及び第2分割符号相関手段の演算結果に基づいてフィルタ出力を演算するフィルタ出力演算手段とを備えたことを特徴としている。
【0028】
この構成を採用することにより、前述した発明1における演算手段から得られる部分符号列aに基づいて第1分割符号相関演算手段で、部分符号列aを所定形式で並べた第1の分割符号列例えば<a,a,a,−a>との相関演算を行い、同様に第2分割符号相関演算手段で、部分符号列を所定形式で並べた第2の分割符号列例えば<−a,a,−a,−a>との相関演算を行い、これら相関演算結果をフィルタ出力手段で拡散符号に対応させて演算処理することにより、フィルタ出力を得ることができる。
〔発明5〕
なおさらに、発明5のデジタルマッチドフィルタは、発明4のデジタルマッチドフィルタにおいて、前記フィルタ出力演算手段は、前記第1分割符号相関演算手段の演算結果を第1及び第2の所定値アドレスに書込む第1のメモリと、前記第2分割符号相関演算手段の演算結果を所定アドレスに書込む第2のメモリと、前記第1のメモリの第1及び第2の所定アドレスに記憶された演算結果と前記第2のメモリの所定アドレスに記憶された演算結果と、前記第2の部分相関演算手段の演算結果とに基づいてフィルタ出力を算出するフィルタ出力算出手段とを備えていることを特徴とする。
【0029】
この構成を採用することにより、第1のメモリに記憶された第1分割符号相関演算手段の演算結果と、第2のメモリに記憶された第2分割符号相関演算手段の演算結果とを再利用することにより、拡散符号との相関値を表すフィルタ出力を算出する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面について説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示すブロック図であり、図中、1はW−CDMA受信機に適用されるデジタルマッチドフィルタである。
このデジタルマッチドフィルタ1は、部分符号列aの相関計算を行う部分符号列相関演算部2と、この部分符号列相関演算部2で演算された相関演算結果に基づいて分割符号の相関演算を行う分割符号相関演算部3と、この分割符号相関演算部3で演算した相関演算結果に基づいてフィルタ出力Xt を算出するフィルタ出力演算部4とを備えている。
【0031】
部分符号列相関演算部2は、A/D変換後の受信信号を1チップ当たり2サンプリングして時刻iの受信信号Rx(i) が入力される3段のシフトレジスタ21と、時刻iでシフトレジスタ21の第2段目の受信信号Rx(i-2) と第3段目の受信信号Rx(i-3) とを加算して合算値を算出する第1の加算器22と、時刻iの受信信号Rx(i) とシフトレジスタ2の第1段目の受信信号Rx(i-1) とを加算して合算値を算出する第2の加算器23と、第1の加算器22の加算結果に第2の加算器23の加算結果を加算して合算加算値を算出する第3の加算器24と、第1の加算器22の加算結果から第2の加算器23の加算結果を減算して合算減算値を算出する減算器25と、第3の加算器24の加算結果が入力される第1の記憶手段としての28段のシフトレジスタ26と、減算器25の減算結果が入力される第2の記憶手段としての12段のシフトレジスタ27と、減算器25の減算結果D(i) と、シフトレジスタ26の第28段目、第24段目、第20段目及び第16段目の加算結果C(i-28)、C(i-24)、C(i-20)及びC(i-16)と、シフトレジスタ27の第12段目、第8段目及び第4段目の減算結果D(i-12)、D(i-8) 及びD(i-4) とに基づいて下記(7)式の演算を行って部分符号列aの相関演算を行う演算手段としての演算回路28とを備えている。
【0032】
Figure 0003922167
分割符号相関演算部3は、部分符号列相関演算部2で算出された部分符号列aの相関演算結果を所定アドレス即ち(i mod 96)番地に書込む96ワードのランダムアクセスメモリ31と、現在の部分符号列aの相関演算結果と、ランダムアクセスメモリ31に記憶されている96Ts、64Ts及び32Ts前の相関演算結果a(i-96)、a(i-64)、a(i-32)とに基づいて下記(8)式の演算を行って分割符号Aの相関演算を行う第1分割符号演算部32と、同様に現在の部分符号列aの相関演算結果と、ランダムアクセスメモリ31に記憶されている96Ts、64Ts及び32Ts前の相関演算結果a(i-96)、a(i-64)、a(i-32)とに基づいて下記(9)式の演算を行って分割符号Bの相関演算を行う第2分割符号演算部33とを備えている。
【0033】
A(i) =a(i-96)+a(i-64)+a(i-32)−a(i) ……(8)
B(i) =−a(i-96)+a(i-64)−a(i-32)−a(i) ……(9)
フィルタ出力演算部4は、第1分割符号演算部32の相関演算結果が(i mod 384) 番地に書込まれる第1のメモリとしての384ワードのランダムアクセスメモリ41と、第2分割符号演算部33の相関演算結果が(i mod 256) 番地に書込まれる第2のメモリとしての256ワードのランダムアクセスメモリ42と、現在の第2分割符号演算部33の相関演算結果B(i) と、ランダムアクセスメモリ41に記憶されている384Ts前及び128Ts前の相関演算結果A(i mod 384) 及びA(i+128 mod 384) と、ランダムアクセスメモリ42に記憶されている256Ts前の相関演算結果B(i mod 256) とに基づいて下記(10)式の演算処理を行ってフィルタ出力X(i) を算出する出力演算回路43とで構成されている。
【0034】
Figure 0003922167
次に、上記実施形態の動作を説明する。
第1同期コードCpsc は、前述したように、
psc =(1+j)×<a,a,a,-a,-a,a,-a,-a,a,a,a,-a,a,-a,a,a >
で表され、コードは左側から送られる。
【0035】
このうち部分符号列<a,a,a,−a,−a,a,−a,−a,a,a,a,−a,a,−a,a,a >に注目すると、<a,a,a,−a, |−a,a,−a,−a, |a,a,a,−a, |a,−a,a,a>のように4つずつ区切って分割符号A,Bで表すと、<A,B,A,−B>となっていることが分かる。但し、A=<a,a,a,−a>、B=<−a,a,−a,−a>である。
そのため、部分符号列aが16チップで構成されるので、分割符号A及びBは128チップ前に計算した部分相関がそのまま使えて再計算の必要がなく低電力化を図ることができる。
【0036】
次に、部分符号列a=<x1, x2, x3, …, x16>=<1,1,1,1,1,1,-1,-1,1,-1,1,-1,1,-1,-1,1 >に注目し、<1,1,|1,1,|1,1,|-1,-1,|1,-1, |1,-1, |1,-1, |-1,1>のように2つずつに分けると<C,C,C,−C,D,D,D,−D>、但しC=<1,1>、D=<1,−1>で表されることが分かる。
【0037】
ここで、チップ期間をTc、サンプリング期間をTsとしたときに、両者の関係が、1チップ期間Tcに2回サンプリングして(サンプリング数n=2)、1Tc=2Tsとなるように設定されている。
そして、C=<1,1>に対応するXt-n-i +Xt-i とD=<1,−1>に対応するXt-n-i −Xt-i を予め計算し、それを再利用することを考えると、前述した図2の構成を有するデジタルマッチドフィルタに対して加算器及び計算量とも半減させることができる。
【0038】
ここで、Xt-n-i は下記(11)式で算出され、Xt-i は下記(12)式で算出される。
【0039】
【数9】
Figure 0003922167
【0040】
この実施形態では、サンプリング数nが2であるので、時点t−iを時点iとおくと、Xi-2 =xi-2 +xi-3 、Xi =xi +xi-1 となる。このため、3段のシフトレジスタ11を適用し、このシフトレジスタ11にA/D変換後の時刻iで受信信号Rx(i) が入力されたときには、第1段目に受信信号Rx(i-1) 、第2段目に受信信号Rx(i-2) 、第3段目に受信信号Rx(i-3) が格納されている。
【0041】
そして、第1の受信信号加算器22ではXi-2 に対応するRx(i-3) +Rx(i-2) が計算され、第2の受信信号加算器23ではXi に対応するRx(i-1) +Rx(i) が計算される。
そして、第3の加算器24で第1の加算器22の加算結果Rx(i-3) +Rx(i-2) に第2の加算器23の加算結果Rx(i-1) +Rx(i) を加算して前述した符号Cの相関演算値(Rx(i-3) +Rx(i-2) +Rx(i-1) +Rx(i))を算出すると共に、減算器25で第1の加算器22の加算結果Rx(i-3) +Rx(i-2) から第2の加算器23の加算結果Rx(i-1) +Rx(i) を減算して前述した符号Dの相関演算値(Rx(i-3) +Rx(i-2) −Rx(i-1) −Rx(i))を算出し、第1の加算器24の加算結果である相関計算値をシフトレジスタ21と同時にシフトされるシフトレジスタ26の第4段目に格納すると共に、減算器25の減算結果である相関計算値をシフトレジスタ21と同時にシフトされるシフトレジスタ27の第4段目に格納する。
【0042】
その後、シフトレジスタ26及び27を1サンプリング周期Ts毎にシフトし、第3の加算器24及び減算器25の相関演算値を順次シフトレジスタ26及び27に格納する。
このようにして、順次4サンプリング周期4Ts毎に、符号C及びDの相関演算値がシフトレジスタ26及び27の第1段目に格納することを7回繰り返して32サンプル周期32Tsとなると、最初の符号Cの相関計算値がシフトレジスタ26の第28段目にシフトされ、シフトレジスタ27には5回目に入力された符号Dの相関演算値が第12段目にシフトされる。この段階で、演算回路28の各入力端子に相関演算値が入力されることになり、この演算回路28から最初の部分符号列a(=<C,C,C,−C,D,D,D,−D>)との下記(13)式で表される部分符号列相関演算値Xa が算出される。
【0043】
【数10】
Figure 0003922167
【0044】
そして、この部分符号列相関演算値Xa が部分符号列相関演算部3のランダムアクセスメモリ31の(i mod 96)番地例えば“0”番地に書込まれる。その後、32サンプリング周期32Tsが経過する毎に部分相関演算部3の演算回路28から順次部分相関値a2 、a3 が入力され、これらがランダムアクセスメモリ31の(i+32 mod 96) 番地、(i+64 mod 96) 番地に書込まれ、続いて32サンプリング周期32Tsが経過して部分符号列相関演算部3の演算回路28から部分相関値a4 が出力されると、演算回路32で分割符号A(=<a,a,a,−a>)との下記(14)式で表される部分相関演算値XA が算出されると共に、演算回路33で分割符号B(=<−a,a,−a,−a>)との下記(15)式で表される部分相関演算値XB が算出される。
【0045】
【数11】
Figure 0003922167
【0046】
このように部分相関演算値XB が算出されると、これが演算回路43に入力されることにより、この演算回路43で、今入力された部分相関演算値XB (i) と、ランダムアクセスメモリ41から読み出した384Ts前の分割符号Aの部分相関演算値XA (i mod 384) 及び128Ts前の分割符号Aの部分相関演算値XA (i+128 mod 384) と、ランダムアクセスメモリ42から読み出した256Ts前の分割符号Bの部分相関演算値XB (i mod 256) とに基づいて下記(16)式で表される相関値Xt が算出され、これがデジタルマッチドフィルタ1のフィルタ出力として出力される。
【0047】
【数12】
Figure 0003922167
【0048】
そして、演算回路43でフィルタ出力が算出されると、分割符号相関演算部3で算出された部分相関演算値XA がフィルタ出力演算部4のランダムアクセスメモリ41の(i mod 384) 番地即ち“0”番地に書込むと共に、部分相関演算値XB がランダムアクセスメモリ42の(i mod 256) 番地に書込み、その後の再利用に備える。
【0049】
このように、上記実施形態によると、部分符号列相関演算部2によって部分符号列aの部分相関演算を行い、分割符号列相関演算部3によって分割符号A及びBの相関演算を行い、フィルタ出力演算部4で、分割符号A及びBの相関演算結果に基づいてフィルタ出力となる相関値Xt を算出する。
ここで、部分符号列相関演算部2では、A/D変換後の受信信号Rx(i) が入力される3段のシフトレジスタ21と受信信号加算器22,23とで、部分符号列a(=<x1,2,3,…… ,16>)の隣り合う符号xt-n-i 及びxt-i に対応する演算を行い、加算器24及び減算器25とでxt-n-i +xt-i 及びxt-n-i −xt-i の演算を行うことにより、部分符号列aを構成する符号C及びDを計算する。その計算結果をシフトレジスタ26及び27に順次格納し、演算回路28で、シフトレジスタ26に記憶されている28Ts、24Ts、20Ts及び16Ts前の符号Cを使用して部分符号列a(=<C,C,C,−C,D,D,D,−D>)の前半の<C,C,C,−C>との部分相関演算を行うことができ、同様に演算回路28で、シフトレジスタ27に記憶されている12Ts、8Ts、4Ts前の符号Dと減算器25の今回の出力(Rx(i-3) +Rx(i-2) −Rx(i-1) −Rx(i))とに基づいて部分符号列aの後半の<D,D,D,−D>との部分相関演算を行うことができる。したがって、段数の少ない3つのシフトレジスタ21,26,27と、3つの加算器22〜24と、1つの減算器25と、2つの演算回路28とで、第1同期コードCpsc を構成する部分符号列aを演算することができ、加算器数を半減できると共に、計算回数も半減することができ、消費電力を大幅に低減することができる。
【0050】
また、分割符号列相関演算部3では、部分符号列aに基づいて分割符号A及びBに応じた相関演算を行い、フィルタ出力演算部4で、分割符号A及びBの相関演算結果をランダムアクセスメモリ41及び42に記憶することにより、記憶された分割符号A及びBの相関演算結果を使用して演算回路43でフィルタ出力となる相関値Xt を算出することができ、少ない回路数及び演算数でフィルタ出力となる相関値Xt を算出することができる。
【0051】
因みに、本実施形態の構成によるデジタルマッチドフィルタ1と前述した特許文献1及び非特許文献1に記載された従来例とを実際に組み立て、これらについて消費電力を測定したところ、本実施形態によるデジタルマッチドフィルタ1の消費電力は2.44mWであったのに対して、特許文献1の従来例の消費電力は5.09mW、非特許文献1の従来例の消費電力は3.24mWとなり、本実施形態の構成によるデジタルマッチドフィルタによって消費電力が大幅に低減されたことが実証された。
【0052】
なお、上記実施形態においては、W−CDMAでのセルサーチに使用する第1同期コードPSCを例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、一般的には、第1同期コードPSCのように都合の良いコードでなく計算結果の再利用ができないのではないかと考えられるが、一般にCDMAのコードはなるべくランダムになるように作られるため、隣り合うコードの符号が同じ場合と異なる場合の数がそれぞれ半々となる場合が多く、ゆえに上記実施形態のように、Xt-n-i +Xt-i 及びXt-n-i −Xt-i の演算を予め行って、それを再利用すれば加算器の数及び計算の回数を半減させることができる。
【0053】
ここで、1チップ当たりn回サンプリングするものとすると、第1の加算器22では、受信信号列から下記(17)式の演算を行ってXt-n-i を算出し、第2の加算器23では、受信信号列から下記(18)式の演算を行ってxt-i を算出することにより、1チップ当たりのサンプル数nに応じたXt-n-i 及びXt-i を正確に算出することができる。
【0054】
【数13】
Figure 0003922167
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、発明1のデジタルマッチドフィルタによれば、受信信号列からXt-n-i +Xt-i を算出する加算手段及びXt-n-i −Xt-i を算出する減算手段と、前記加算手段の加算結果を記憶する第1の記憶手段と、前記減算器の減算結果を記憶する第2の記憶手段と、前記拡散符号を2ビットずつ分割し、そのビットが同符号であるときに前記第1の記憶手段から記憶データを読出し、異符号であるときに前記第2の記憶手段から記憶データを読出し、読み出した記憶データを拡散符号に応じて加減算する演算手段とを設けるだけで、従来例に比較して拡散符号Ciの部分符号列aを加算器数及び計算回数を半減させることができ、消費電力を大幅に低減することができるという効果が得られる。
【0056】
また、発明2のデジタルマッチドフィルタによれば、受信信号列からXt-n-i を算出する第1の加算器と、受信信号列からXt-i を算出する第2の加算器とを有し、第1及び第2の加算器の加算結果を第3の加算器で加算してXt-n-i +Xt-i を算出し、第1の加算器の加算結果から第2の加算器の加算結果を減算器で減算してXt-n-i −Xt-i を算出するようにしており、発明1のデジタルマッチドフィルタと同様の効果が得られる。
【0057】
さらに、発明3のデジタルマッチドフィルタによれば、前記第1の記憶手段及び第2の記憶手段を、シフトレジスタで構成したので、シフトレジスタの段数を調整することにより、受信信号のサンプリング毎に加算器又は第3の加算器の加算結果及び減算器の減算結果を、順次シフトレジスタに入力するだけで、部分符号列を構成する同符号及び異符号の2ビット符号を弁別して演算手段での加減算を容易に行うことができ、部分符号列の相関演算を簡易な構成で容易に行うことができるという効果が得られる。
【0058】
さらにまた、発明4のデジタルマッチドフィルタによれば、発明1又は2のデジタルマッチドフィルタの構成に加えて、部分符号列から拡散符号を4つずつ分割した第1の分割符号及び第2の分割符号の相関演算を行い、その演算結果に基づいてフィルタ出力手段で、相関値でなるフィルタ出力を算出するので、デジタルマッチドフィルタの全体構成を簡易化することができると共に、消費電力を大幅に低減することができるという効果が得られる。
【0059】
なおさらに、発明5のデジタルマッチドフィルタによれば、フィルタ出力演算手段を、前記第1部分相関演算手段の演算結果を第1及び第2の所定値アドレスに書込む第1のメモリと、前記第2部分相関演算手段の演算結果を所定アドレスに書込む第2のメモリと、前記第1のメモリの第1及び第2の所定アドレスの演算結果と前記第2のメモリの所定アドレスの演算結果と、前記第2の部分相関演算手段の演算結果とに基づいてフィルタ出力を算出するフィルタ出力算出手段とで構成したので、加算器やシフトレジスタを使用することなく、フィルタ手段の構成を簡易化して、消費電力を軽減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】 従来例の部分符号列演算回路を示すブロック図である。
【図3】 従来例のデジタルマッチドフィルタを示すブロック図である。
【図4】 特許文献1の方式を適用したデジタルマッチドフィルタを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 デジタルマッチドフィルタ、2 部分符号列相関演算部、3 分割符号相関演算部、4 フィルタ出力演算部、21 シフトレジスタ、22,23 第1,第2の加算器、24 第3の加算器、25 減算器、26,27 シフトレジスタ、28 演算回路、31 ランダムアクセスメモリ、32,33 演算回路、41,42 ランダムアクセスメモリ、43 演算回路

Claims (5)

  1. 拡散符号Ci={c }(c =±1)によって拡散された信号x をチップ当たりn回サンプリングして逆拡散するために使用するCDMA通信方式用のデジタルマッチドフィルタにおいて、
    受信信号列から拡散符号を構成する所定ビット数の部分符号を所定数並べた部分符号列の相関演算を行う部分符号列相関演算部と、該部分符号列相関演算部で演算された相関演算結果に基づいて前記部分符号列を整数個ずつ区切った分割符号の相関演算を行う分割符号相関演算部と、該分割符号相関演算部で演算した相関演算結果に基づいてフィルタ出力を算出するフィルタ出力演算部とを備え、
    前記部分符号列相関演算部は、少なくとも、受信信号列から隣接する信号の合算加算値Xt−n−i +Xt−i を算出する加算手段及び受信信号列から隣接する信号の合算減算値Xt−n−i −Xt−i を算出する減算手段と、前記加算手段24の加算結果を順次記憶する第1の記憶手段と、前記減算手段の減算結果を順次記憶する第2の記憶手段と、前記部分符号を構成する所定数のビットを2ビットずつ分割して符号とし、その分割した符号のビットが同符号であるときに前記第1の記憶手段から記憶データを読出し、異符号であるときに前記第2の記憶手段から記憶データを読出し、読み出した記憶データを前記分割した符号の正負に応じて加減算する演算手段とを有することを特徴とするデジタルマッチドフィルタ。
  2. 拡散符号Ci={c }(c =±1)によって拡散された信号x をチップ当たりn回サンプリングして逆拡散するために使用するCDMA通信方式用のデジタルマッチドフィルタにおいて、
    受信信号列から拡散符号を構成する所定ビット数の部分符号を所定数並べた部分符号列の相関演算を行う部分符号列相関演算部と、該部分符号列相関演算部で演算された相関演算結果に基づいて前記部分符号列を所定数で分割した分割符号の相関演算を行う分割符号相関演算部と、該分割符号相関演算部で演算した相関演算結果に基づいてフィルタ出力を算出するフィルタ出力演算部とを備え、前記部分符号列相関演算部は、少なくとも、受信信号列から下式に従って隣接する信号の合算値Xt−n−i を算出する第1の加算手段と、
    Figure 0003922167
    受信信号列から下式に従って隣接する信号の合算値Xt−i を算出する第2の加算手段と、
    Figure 0003922167
    前記第1の加算器の加算結果と前記第2の加算器の加算結果とを加算して合算加算値Xt−n−i +Xt−i を算出する第3の加算手段と、
    前記第1の加算器の加算結果から前記第2の加算器の加算結果を減算して合算減算値Xt−n−i −Xt−i を算出する減算手段と、
    前記第3の加算手段の加算結果を順次記憶する第1の記憶手段と、
    前記減算手段の減算結果を順次記憶する第2の記憶手段と、
    前記部分符号を構成する所定数のビットを2ビットずつ分割して符号とし、その分割した符号のビットが同符号であるときに前記第1の記憶手段から記憶データを読出し、異符号であるときに前記第2の記憶手段から記憶データを読出し、読み出した記憶データを前記分割した符号の正負に応じて加減算する演算手段とを有することを特徴とするデジタルマッチドフィルタ。
  3. 前記第1の記憶手段及び第2の記憶手段は、シフトレジスタで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルマッチドフィルタ。
  4. 拡散符号Ci={c }(c =±1)によって拡散された信号x をチップ当たりn回サンプリングして逆拡散するために使用するCDMA通信方式用のデジタルマッチドフィルタにおいて、
    少なくとも、受信信号列から隣接する信号の合算加算値Xt−n−i +Xt−i を算出する加算手段及び受信信号列から隣接する信号の合算減算値Xt−n−i −Xt−i を算出する減算手段と、前記加算手段の加算結果を記憶する第1の記憶手段と、前記減算器の減算結果を記憶する第2の記憶手段と、前記拡散符号を2ビットずつ分割して符号とし、分割した符号のビットが同符号であるときに前記第1の記憶手段から記憶データを読出し、異符号であるときに前記第2の記憶手段から記憶データを読出し、読み出した記憶データを前記分割した符号の正負に応じて加減算する演算手段と、前記演算手段の演算結果を記憶する第3の記憶手段と、該第3の記憶手段の所定位置から順次読み出した演算結果と、演算手段から直接入力される演算結果とに基づいて前記拡散符号を整数個ずつ区切った第1の分割符号列の相関演算を行う第1分割符号相関演算手段と、前記第3の記憶手段の所定位置から順次読み出した演算結果と、演算手段から直接入力される演算結果とに基づいて前記拡散符号を整数個ずつ区切った第2の分割符号列の相関演算を行う第2分割符号相関演算手段と、前記第1分割符号相関演算手段及び第2分割符号相関手段の演算結果に基づいてフィルタ出力を演算するフィルタ出力演算手段とを備えたことを特徴とするデジタルマッチドフィルタ。
  5. 前記フィルタ出力演算手段は、前記第1分割符号相関演算手段の演算結果を第1及び第2の所定値アドレスに書込む第1のメモリと、前記第2分割符号相関演算手段の演算結果を所定アドレスに書込む第2のメモリと、前記第1のメモリの第1及び第2の所定アドレスに記憶された演算結果と前記第2のメモリの所定アドレスに記憶された演算結果と、前記第2の分割符号相関演算手段の演算結果とに基づいてフィルタ出力を算出するフィルタ出力算出手段とを備えていることを特徴とする請求項4記載のデジタルマッチドフィルタ。
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