JP3889256B2 - カード匿名id出力装置及び各種施設用駐車場管理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード匿名ID出力装置および当該カード匿名ID出力装置を用いた各種施設用駐車場管理装置に係り、特に、運転免許証とか、各種クレジットカード等の番号等の識別データを読み取り、これらの識別データを新たな識別記号に変換して、本来の識別記号を消去し、新たな識別記号を基に個人を識別、照合、認証等を行い、各種施設への入退場や施設の利用等の管理を行うカード匿名ID出力装置および当該出力装置を用いた各種施設用駐車場管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開平9−274673号公報「駐車場管理システム」には、駐車券を使用せずに、代りに免許証を利用して駐車場の入出庫を管理する管理システムに関する記載がある。このシステムにおいては、駐車場への入庫に際して、免許証データ(登録番号)を読み取り、これら免許証の登録番号をID記号として用い、ID番号毎に、駐車時間の算出や、駐車料金の演算、出庫許可等の駐車場管理が行われることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記文献に記載されたものによれば、運転免許証とか、銀行カード、クレジットカード等を光学的に読み取り、読み取られた登録番号をIDとして利用するものであるから、これらの登録番号等が無防備にシステム内に記憶されることになり、ともすれば、それらのデータが第三者によって悪用されかねないといった不安があり、また可能性もある。
【0004】
そのため、このような施設を管理する管理者は、これら大切なデータが悪用されないための防御策を講じたり、オペレーションを担う従業員に対する教育等を行ったりして、個人データの流出がされないように各種対策を講じなければならないため、何かと煩わしく、重荷であった。
【0005】
運転免許証、キャッシュカードなどの登録番号を読み取り、直接その登録番号を記録し、照合、認証などに利用することは、新たな駐車券の発行などが必要なく、既存のリソースを利用することでオペレーション・コストを低減でき、非常に経済的、合理的であると言える。しかし、当該情報は、個人を特定できる重要な個人情報であり、個人情報保護の立場から安全上の管理・運用面で漏洩など多大のリスクを伴うものである。
【0006】
また、例えば、レストランで食事をするだけなのに、駐車場を利用するために個人を特定することができるこれ等カード類の登録番号を機器に記録することは、心理的に抵抗がある。一方、駐車場管理側にも車両が入出庫する時に何時に入出庫したかを知るだけで充分なのに、個人を特定できる当該個人情報の提供を受けてこれを取り扱うことは、その漏洩などがないように機器の管理、駐車場管理者の教育等、管理上の負担を強いられることになって、甚だ面倒であった。
【0007】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、運転免許証とか、銀行カード、クレジットカードなどの個人識別カードを利用した場合においても、これらの登録番号が不正に盗まれて悪用されることがなく、管理者の管理・運営上の負担が少ないシステムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係るカード匿名ID出力装置の主たる構成要件は、前記請求項1に記載の如く、運転免許証、各種クレジットカード等の番号や記号からなる識別情報を読み取り、当該識別情報を基に、新たに個人を識別、照合、認証すべく個人情報を出力する個人識別情報出力装置であって、上記個人識別情報を読み取るカードデータ読取り手段と、上記カードデータ読取り手段によって読み取られた個人識別情報を記憶するカードデータ記憶手段と、上記カードデータ記憶手段に記憶されたカードデータを基に、新たな個人識別情報を生成する識別記号生成手段と、上記識別記号生成手段によって生成された新たな識別記号を記憶する識別記号記憶手段と、上記識別記号記憶手段に記憶された新たな識別記号を出力する識別情報出力手段および、上記カード読取り手段によって読み取られたカードデータを消去するカードデータ消去手段によって構成されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る各種施設用駐車場管理装置の主たる構成要件は、前記請求項4に記載の如く、駐車場の入口に設けられた入庫機と、各種施設のレジスタ又は会計部と、駐車場の出口に設けられた出庫機と、該出庫機によって開閉制御され出庫ゲートと、上記入庫機とレジスタ及び出庫機とを統括管理する統括管理装置とを備えた施設の駐車場において、上記入庫機、レジスタ又は会計部および出庫機は、夫々、カード情報を処理するカード処理装置を備えると共に、これ等の各カード処理装置には、運転免許証、各種クレジットカード等の番号や記号からなる個人識別情報を読み取るカードデータ読取り手段と、上記カードデータ読取り手段によって読み取られた個人情報を記憶するカードデータ記憶手段と、上記カードデータ記憶手段に記憶されたカードデータを基に、新たな個人識別情報を生成する識別記号生成手段と、上記識別記号生成手段によって生成された新たな識別記号を記憶する識別記号記憶手段と、上記識別記号記憶手段に記憶された新たな識別記号を出力する識別情報出力手段および、上記カード読取り手段によって読み取られたカードデータを消去するカードデータ消去手段によって構成されたカード匿名ID出力装置を具備せしめることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例によるカード匿名ID出力装置を図1〜図4を基に説明する。
【0011】
図1は本発明の実施例によるカード匿名ID(電子指紋)出力装置の基本構成を示すブロック図である。本実施例のカード匿名ID出力装置1は、運転免許証、通常のクレジットカード、銀行カード等のカードCK・CTの内容を読み取るカード読取り手段Aと、このカード読取り手段Aによって読み取られたカード内容を記憶するカードデータ記憶手段Bと、カードデータ記憶手段Bに記憶されたカードデータを基に新たな識別記号又は識別記号を生成する識別記号生成手段であるカード匿名ID生成手段Cと、カード匿名ID生成手段Cによって生成された新たなカード匿名ID(電子指紋)データを記憶する識別記号記憶手段であるカード匿名ID記憶手段Dと、カード匿名ID生成手段Cによって生成されたカード匿名IDデータを基に、更に繰り返して、新たな識別記号を再生成する識別情報再生手段であるカード匿名ID再生成手段Eと、カード匿名ID生成手段Cによって生成されたデータ、若しくは、カード匿名ID再生成出力手段Eによって再生成されたデータを外部のホストコンピュータ等に出力する識別情報出力手段であるカード匿名ID出力手段Fと、カード匿名ID生成手段Cによって匿名ID(電子指紋)が生成された後に、カードデータ記憶手段Bに記憶された通常のカードデータを消去するカードデータ消去手段Gによって構成されている。
【0012】
図2はカード匿名ID出力装置1の機構ブロック図である。図2において、2はカード搬送通路であって、このカード搬送通路2には、カード検知部4と、カードCK・CTの挿入搬送と戻し搬送を案内するカード案内部2Kと、カード案内部2Kに存在するカードを送るカード送り機構(フィードローラ)3,3と、カードCK,CTの登録番号を読み取る登録番号読取り部5が設けられていて、これ等の各部材によって前述したカード読取り手段Aが構成される。
【0013】
また、図2において、6は各種の制御を行う制御部、7は後述する各種の演算を行う演算部、8はカード番号読取り部5によって読み取られたカード番号を記憶するRAMであって、このRAM8は、登録番号読取り部5によって読み取られたカードデータを記憶する前記のカードデータ記憶手段Bと、カード匿名ID生成手段Cによって生成された匿名IDデータを記憶する前記のカード匿名ID記憶手段Dに相当する。9は各種の演算基準データを格納したROM、10はホストコンピュータ等の外部装置に演算部7の演算結果を送出する通信制御部である。
【0014】
図3はカード匿名ID(電子指紋)出力装置のブロック図であって、図2のものと同一または相当部分には同一符号が付されている。図3に示すように、カード検出部4と、登録番号読取り部5と、制御部6と、演算部7と、RAM8と、ROM9および通信制御部10はそれぞれバス11によって接続されている。
【0015】
カード送り機構3,3によって送られたカードCK,CTはカード検出部4によって検出される。登録番号読取り部5はイメージスキャナを有し、イメージスキャナは入場者の運転免許証の画像データを読み取るための装置である。登録番号読取り部5は、カード検出部4によって検出されたカード検出信号に応答して、カードの登録番号を読取り、読み取ったカードの登録番号をRAM8に格納する。演算部7は、登録番号読取り部5によって読み取られたカードデータをROM9の基準演算データを基に演算してカード匿名ID記号に変換してRAM8に格納する。従って、RAM8は前述したカードデータ記憶手段Bとカード匿名ID記憶手段Dに相当する。ROM9に格納されている基準演算データとしては、一方向性の関数、例えば、ハッシュ値が格納されている。制御部6は、演算部7とRAM8及びROM9を制御する。通信制御部10は、RAM8に格納した新たなカード匿名ID記号を、文字列情報の一方向性関数・カード匿名ID(電子指紋)として外部に出力させる。また、制御部6は、RAM8に格納されているカード匿名ID出力手段Fを制御すると共に、カードデータ消去手段Gに、登録番号読取り部5に格納された本来のカードデータを消去させる。
【0016】
ハッシュ関数とは、一方向性と可変長の入力をハッシュ値という固定長の文字列で返す特徴を持ったコンピュータ処理である。ハッシュ値はメッセージダイジェストと呼ばれる。暗号の分野では大きなデータから小さな文字列(ダイジェスト)を得るのに用いられる。この処理は、公開鍵による計算よりも速いため、主に電子署名の処理を高速化するために用いられる。一般的なものとして、MD4,MD5,SHAがある。
【0017】
MD5は、あらゆる入力に対して128bit(16進数で32行)の数値を出力する。例えば、「パスワード」という文字列は、md5というハッシュ関数を用いると、新たな関数に変換される。この新たな関数を通じて導かれる結果は不可逆的で、この変換後の文字列から元の文字列「パスワード」を導くことは不可能である。
【0018】
図4は、本発明の実施例によるカード匿名ID(電子指紋)出力装置の基本フロー図である。図4に示すように、ステップS1で、カード検出部4がカードを検出したか否かを制御部6が判断する。カードが検出されると、ステップS2に進み、制御部6はカード送り機構3にカード搬送を開始させる。次に、ステップS3で、カード登録番号読取り部5でカード番号の読み取りを行う。次のステップS4では、カード登録番号データをRAM8に格納する。ステップS5に進み、演算部7が文字列情報の一方向性の関数(例えば、ハッシュ値)のカード匿名IDの演算を行い、カード匿名ID(電子指紋)を生成させ、このカード匿名IDをRAM8に格納する。その後、ステップS6で、RAM8に格納されたカード登録番号のデータの消去を行う。次に、ステップS7で、演算されたカード匿名IDを通信制御部10に出力させる。ステップS8で、カード送り機構3によりカード戻し搬送を行い、ステップS9で、カード検出部3がカードを検出したか否かを判断し、カードが検出されれば、ステップS10に進み搬送停止を行い、検出されなければ、ステップS8に戻る。
【0019】
本発明のカード匿名ID(電子指紋)出力装置は、運転免許証、キャッシュカードやクレジットカードなどのカード類の登録番号情報を光学的に、或はICカードなど通信技術で読み取り、その読み取った登録番号情報そのものを出力するのでなく、その読み取った登録番号情報から電子指紋といわれる文字列情報である一方向性の関数(例えば、ハッシュ値)を演算し、元の読み取った登録番号情報そのものは消去してしまう。この結果である電子指紋情報を記録し、識別IDとして照合、認証目的に使用するものである。
【0020】
この演算結果である電子指紋情報からは元の登録番号を復元できない特徴を有し、個人情報にたどり着けない、匿名ID化した意味のない文字列としたものである。従って、仮りにこの電子指紋情報を利用、また第三者に提供、漏洩しても何ら駐車場等の利用者に被害が及ぶことはない。
【0021】
また、本カード匿名ID(電子指紋)出力装置によれば、電子指紋である一方向性の関数(例えば、ハッシュ値)の演算は、その演算繰り返し回数を任意に設定できるものであって、例え同一の運転免許証、キャッシュカードやクレジットなどカード類の登録番号情報でも、演算繰り返し回数をかえれば電子指紋情報は異なった文字列データ結果となる。
【0022】
その結果、入庫・出庫のシステム単位にこの設定回数を変え、非公開とすることで、電子指紋情報を他の同様なシステムに持っていってもその電子指紋情報は何の意味もない文字列でしかないことになるため、運転免許証の番号を逆探知することは、いかなる手段を講じても不可能に近いことになる。
【0023】
以上により、運転免許証、キャッシュカードやクレジットなどカード類の登録番号情報を匿名ID(電子指紋情報)に変換して扱うことによって、個人情報の適性管理(義務)業務負担の少ないシステムを構築できる。これにより個人情報に係る煩わしい管理・運用業務から解放するものである。
【0024】
図5は本発明によるカード匿名ID出力装置を用いた各種施設用駐車場管理装置の実施例を示すブロック図である。図5の各種施設用駐車場管理装置はロードサイドレストランの場合を示す。
【0025】
図5において、20は駐車場入口に設置した入庫機であって、この入庫機20は、本発明のカード匿名ID出力装置を内蔵している。21は入庫機20によって開閉制御される入庫ゲート、22は、駐車場の出口の出庫機であって、この出庫機22も、本発明のカード匿名ID出力装置を内蔵している。23は出庫機22によって開閉制御される出庫ゲート、30は駐車場管理室30X等に配置された駐車場管理用コンピュータとしてのホストコンピュータである。31は施設内のレストランの精算所に設けられたレジスタであって、精算所には本発明によるカード匿名ID出力装置1が配設されている。入庫機20は通信線F1によってホストコンピュータ30に接続され、レストランのカード匿名ID出力装置1とホストコンピュータ30は通信線F2によって接続されていると共に、出庫機23とホストコンピュータ30は通信線F3によって接続されている。
【0026】
カード匿名ID出力装置1は、図1に示すように、カード読み取り手段と、カード記憶手段と、カード匿名ID生成手段と、カード匿名ID記憶手段と、カードID再生成手段と、カード匿名ID出力手段およびカードデータ消去手段によって構成される。
【0027】
更に、入庫機20と出庫機22には、それぞれ、車両検知センサー、イメージスキャナ、モータ制御回路、モータ、通信インターフェース、外部記憶装置、外部記憶インターフェース、メモリー、制御部などが設けられている。車両検知センサーは、車が入庫ゲート21及び出庫ゲート23の前に到達したことを感知するためのセンサーである。イメージスキャナは入場者及び出場者の運転免許証の画像データを読み取るための装置である。
【0028】
30Xは駐車場管理室であって、この駐車場管理室30Xには、入庫機20とレジスタ31及び出庫機22との間を統括する統括情報処理装置としての、駐車場管理コンピュータであるホストコンピュータ30が配設されている。ホストコンピュータ30は、キーボード、キーボードインターフェース、表示装置、表示装置コントローラ、通信インターフェース、外部記憶装置、外部記憶インターフェース、メモリー、及び制御部などを備えている。キーボードは、オペレータが文字等を入力する入力装置である。キーボードインターフェースは、キーボードから入力された文字等のデータをバスに伝達する装置である。
【0029】
図5に示す実施例の施設駐車場管理装置において、顧客の車両が駐車場の入庫ゲート21の前に到達すると、入庫機20に備えられた車両検知センサーが車を感知してその旨を制御部へ通知する。制御部は、まず、入場客の運転免許証がイメージスキャナへ挿入されるのを待つ。運転免許証が挿入されたら、その画像データをイメージスキャナによって読み取る。
【0030】
次に、入庫機20の制御部は、運転免許証の画像データに対してOCR処理を行い、運転免許証データを得ると共に、運転免許証データを通信インターフェースを介して、カード匿名ID出力装置1に送信する。カード匿名ID出力装置1は、運転免許証データをカード匿名ID記号に変換し、通信制御部10により、通信線F1を介して、ホストコンピュータ30へ送信する。
【0031】
ホストコンピュータ30の制御部は、入庫機20から匿名データが送信されると、その旨を検出し、通信インターフェースを介して入庫機20から匿名データを受信する。そして、ホストコンピュータの制御部は、入出庫データベースに匿名IDデータ受信日時を記録する。ホストコンピュータ30の制御部は、以上の処理が終了したら、匿名データを受信した旨を該装置1へ送信する。
【0032】
待機していた入庫機20の制御部は、ホストコンピュータ30から匿名データを受信した旨の通知を受けると、モータ制御回路に指示しモータを動作させて入庫ゲート21を開き、車両検知センサーから車が入庫ゲート21を通過した旨の通知がくるのを待つ。車が入庫ゲート21を通過すると、入庫機20の制御部は、再度モータ制御回路に指示し、モータを動作させて入庫ゲート21を閉じる。
【0033】
料金精算に当っては、レストランの客が食事などを済ませ、そのレシートを精算カウンターに持って行き、店員がレジスタ31の入力装置から精算処理を開始すべき旨の入力をすると、レジスタ31の制御部は処理を開始する。また制御部は、バーコードなどのデータをバーコード等から受け取る。全商品のバーコードの入力が終了すると、レジスタ31の制御部は、商品の合計金額を表示装置に表示するように、表示装置コントローラに指示する。
【0034】
店員は、合計金額を受け取ると、精算済みであることをカード匿名ID出力装置1に入力すると共に、カード匿名ID出力装置1は、運転免許証のデータを匿名データに変換し、この変換したカード匿名ID情報と出庫許可情報を、通信線F2を通してホストコンピュータ30に送信する。ホストコンピュータ30は、レジスタ31からのカード匿名ID情報を入庫機20からの匿名データと照合、確認して、カード匿名ID情報と出庫許可情報を通信線F3を通して出庫機22に送信する。
【0035】
次に、顧客の車が駐車場の出庫ゲート23の前に到達すると、出庫機22に備えられた車両検知センサーが車両を感知してその旨を制御部に通知し、これを受けて制御部は処理を開始する。運転免許証が挿入されると、その画像データをイメージスキャナによって読み取る。出庫機22は、運転免許証データを匿名ID記号に変換し、この匿名ID記号をホストコンピュータ30からの匿名ID情報及び出庫許可情報と照合確認して、適合しておれば、モータ制御回路に指示して出庫ゲート23を開き、車両が出庫ゲート23を通過すれば、出庫機22の制御部は再度モータ制御回路に指示し、モータを動作させて出庫ゲート23を閉じ、処理を終了する。
【0036】
図5に示す施設駐車場管理挿入は、駐車場の利用者なら必ず持っていなければならない自動車運転免許証CKの番号をIDとして使うが、当該データを決して個人情報として利用、また第三者に提供できないシステムであって、個人情報の適正管理(義務)業務負担の少ないシステムである。
【0037】
また、駐車券を使用しないため、発券のための機構が不要であり、出庫許可はレストランのレジ31で精算を含めて済ませるため、コイン、紙幣を扱う機構も不要である。これにより、主装置は、カード匿名ID(電子指紋)出力装置のシンプルなシステムとなり低価格となる。また、駐車券を使用しないため、廃棄物の発生もなく、ローコスト・オペレーションを実現するものである。
【0038】
従って、本発明によれば、駐車場への入庫時にカード匿名ID(電子指紋)出力装置1で運転免許証CKの番号を読み取り、ゲート21が開き、入庫してもらうが(この時、電子指紋情報と入庫時刻が記憶装置に格納される)、カード匿名ID出力装置で識別不能な場合には、カード類の登録番号を入力できるテンキーを使用する。しかし、格納するデータは演算された結果の電子指紋情報であるため、個人情報は適性に管理される。オプションとしてシート型の駐車券(入庫時刻と電子指紋情報を印刷)の発行とそのジャーナル印刷を行う。
【0039】
尚、レジ31での出庫許可については、食事した者にレジ31での精算時に運転免許証を提示してもらい、運転免許証番号をカード匿名ID(電子指紋)出力装置1で読み取り、記憶装置に格納された当該電子指紋情報と入庫時刻から無料出庫許可または有料精算により出庫許可を与える。駐車場からの出庫については、出庫時にゲート23の手前で運転免許証番号をカード匿名ID(電子指紋)出力装置1で読み取り、当該出庫許可情報と照合し、ゲートを開き、出庫してもらう。
【0040】
図6は、本発明の各種施設用駐車場管理装置を病院32の駐車場に適用した例を示す構成図である。図6の施設駐車場管理装置は、個人識別カードとして、運転免許証CK又は診察券CTを用いるもので、その他の部分は図5の管理装置と同一であり、かつ同様な作用効果を奏する。
【0041】
図6の駐車場管理装置においても、駐車場を提供する病院や商店や団体等で独自に発行する手持ちのカード、例えば、病院では、紙製、樹脂製カード、磁気カード、ICカード等の診察券CTをそのまま利用して、しかも個人情報を特定できる例えば診察券番号などをそのまま記憶装置に記憶させずに駐車場の運営・管理を行い、当該データを決して個人情報として利用、また第三者に提供できないシステムであって、個人情報の適正管理(義務)業務負担の少ないシステムである。また、駐車券等の補給作業及びランニングコストの低減を図り、低価格のシンプルな機器システムを提供できる。
【0042】
即ち、図6に示した装置によれば、駐車場への入庫時にカード匿名ID(電子指紋)出力装置1で診察券CTを、または診察券CTをもっていない者は運転免許証CKの番号を読み取り、ゲート21が開き、入庫してもらう(この時、電子指紋情報と入庫時刻が記憶装置に格納される)。カード匿名ID出力装置で識別不能な場合には、カード類の登録番号を入力できるテンキーを設けるが、データの格納は演算された結果の電子指紋情報であるため、個人情報は適性に管理される。オプションとしてシート型の駐車券(入庫時刻と電子指紋情報を印刷)の発行とそのジャーナル印刷を行う。
【0043】
病院32の会計部33での出庫許可については、診察、お見舞いなどの帰りに会計部33で診察券CTまたは運転免許証CKを提示してもらい、それをカード匿名ID(電子指紋)出力装置1で読み取り、記憶装置に格納された当該電子指紋情報と入庫時刻から無料出庫許可または有料精算により出庫許可を与える。
【0044】
駐車場からの出庫については、出庫時にゲート23の手前で診察券番号又は運転免許証番号をカード匿名ID(電子指紋)出力装置1で読み取り、当該出庫許可情報と照合し、ゲート23を開き、出庫してもらう。また、例えば、運転免許証、社員証、診察券等の特定の電子指紋を出口装置に記憶させておくことで定期券と同様な扱いもできる。
【0045】
【発明の効果】
以上に説明したように、例えば、運転免許証の登録番号とか、クレジットカードの番号を読んでそのデータを駐車場利用における管理番号として利用する場合は、それらのデータが流出し、第三者によって悪用される可能性があって、そのために、データが盗まれないような特別な仕組を構成しなければ成らなかったが、本発明によれば、読み取った運転免許証等のデータは、直ちに元の番号とは異なった新たな識別番号に置き換えて記憶され、元のデータは消去されるから、大切な登録番号等が第三者利用されることがない。また、ハッシュ値等の一方向性の関数を用いて識別番号を生成するから、元のデータが何であるか判らないため、悪用されることがない。更に、生成された識別番号を基に更に繰り返して新たな識別番号を生成するから、元の運転免許証番号等を解読することは如何なる手段を講じても不可能に近い、と言った優れた利点を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるカード匿名ID出力装置のブロック図。
【図2】本発明の実施例によるカード匿名ID出力装置の機構ブロック図。
【図3】本発明の実施例によるカード匿名ID出力装置のブロック図。
【図4】本発明の実施例によるカード匿名ID出力装置の基本フロー図。
【図5】本発明の実施例による各種施設用駐車場管理装置の構成図。
【図6】本発明の他の実施例による各種施設用駐車場管理装置の構成図。
【符号の説明】
1 カード匿名ID出力装置
2 カード読取り機構
3 カード送り機構
4 カード検出部
5 登録番号読取り部
6 制御部
7 演算部
8 RAM
9 ROM
10 通信制御部
20 入庫機
21 入庫ゲート
22 出庫機
23 出庫ゲート
30 駐車場管理用コンピュータ
31 レジスタ
32 病院
33 会計部
Claims (6)
- 運転免許証、各種クレジットカード等の番号や記号からなる識別情報を読み取り、当該識別情報を基に、新たに個人を識別、照合、認証すべく個人情報を出力する個人識別情報出力装置であって、
上記個人識別情報を読み取るカードデータ読取り手段と、
上記カードデータ読取り手段によって読み取られた個人情報を記憶するカードデータ記憶手段と、
上記カードデータ記憶手段に記憶されたカードデータを基に、新たな個人識別情報を生成する識別記号生成手段と、
上記識別記号生成手段によって生成された新たな識別記号を記憶する識別記号記憶手段と、
上記識別記号記憶手段に記憶された新たな識別記号を出力する識別情報出力手段および、
上記カード読取り手段によって読み取られたカードデータを消去するカードデータ消去手段、
によって構成されていることを特徴とするカード匿名ID出力装置。 - 上記新たに生成した識別記号を基に、更に繰り返して、新たな識別記号を生成する識別情報再生成手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のカード匿名ID出力装置。
- 上記新たに生成された識別記号が、一方向性の文字列であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカード匿名ID出力装置。
- 駐車場の入口に設けられた入庫機と、各種施設のレジスタ又は会計部と、駐車場の出口に設けられた出庫機と、該出庫機によって開閉制御され出庫ゲートと、上記入庫機とレジスタ又は会計部及び出庫機とを統括管理する統括管理装置とを備えた各種施設の駐車場において、
上記入庫機、レジスタ又は会計部および出庫機は、夫々、カード情報を処理するカード処理装置を備えると共に、
これ等の各カード処理装置には、運転免許証、各種クレジットカード等の番号や記号からなる個人識別情報を読み取るカードデータ読取り手段と、上記カードデータ読取り手段によって読み取られた個人識別情報を記憶するカードデータ記憶手段と、上記カードデータ記憶手段に記憶されたカードデータを基に、新たな個人識別情報を生成する識別記号生成手段と、上記識別記号生成手段によって生成された新たな識別記号を記憶する識別記号記憶手段と、上記識別記号記憶手段に記憶された新たな識別記号を出力する識別情報出力手段および、上記カード読取り手段によって読み取られたカードデータを消去するカードデータ消去手段によって構成されたカード匿名ID出力装置を具備せしめたことを特徴とする各種施設用駐車場管理装置。 - 上記カード処理装置が、上記新たに生成した識別記号を基に、更に繰り返して、新たな識別記号を生成する識別情報再生成手段を含むカード匿名ID出力装置を有することを特徴とする請求項4に記載の各種施設用駐車場管理装置。
- 上記新たに生成された識別記号が、一方向性の文字列であるカード匿名ID出力装置を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の各種施設用駐車場管理装置。
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