JP3888912B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ESD(Electro Static Discharge;静電気放電)保護用トランジスタを有する半導体集積回路装置(以下、IC)に関する。
【0002】
【従来の技術】
ICの微細化、高集積化に伴い、ESD耐性を向上することが必要になってきている。ESDによるデバイス破壊を避けるため、ICの入出力回路の中にESD保護回路が設けられている。
【0003】
図8は、従来のICにESD保護用トランジスタとして設けられているゲート接地型(以下、GG;Grounded Gate)型NMOSトランジスタの構造を示す図である。この図8において、P型基板Psubに形成されたP型ウエル領域Pwell中のMOS領域にn+のドレイン領域とn+のソース領域が形成され、それらの上側に各コンタクトが形成されてソースSとドレインDとなる。また、そのチャネル領域の上方にゲートGが設けられる。
【0004】
このゲートGとソースSがグランドに接続され、ドレインDが保護すべきラインに接続される。また、p+の基板コンタクト領域とその上にコンタクトが形成され基板コンタクトCsubとなる。基板電位を決定するための基板コンタクトCsubが、基板電位としてグランド電位に接続されている。そして、n+ドレイン領域とp+基板コンタクト領域の間に、耐圧を確保するための分離領域Tsが設けられる。この分離領域Tsとしては、シリコン局所酸化LOCOS(Local Oxidation of Sililicon)や浅い溝分離STI(Shallow Trench Isolation)が用いられるが、ここでは微細な分離幅が実現できる浅い溝分離STIを用いる例を示している。この、浅い溝分離STIは、製造のし易さ及び製造時間の短縮のために、素子間のリークや耐圧の条件を満たすレベルで最も浅く形成するようにされていた。
【0005】
このGG型NMOSトランジスタには、ドレイン領域−P型ウエル領域−ソース領域による寄生バイポーラトランジスタBJT(以下、寄生BJT)が形成される。ドレインDにESDによる正のチャージが印加されると、ドレイン領域で電子・正孔対が発生し、P型ウエル領域Pwell側には正孔により等価的に電流源I1で示す電流が流れる。
【0006】
図9のドレイン電圧Vd−ドレイン電流Idの特性曲線を参照すると、その電流源I1の電流とP型ウエル領域Pwellの抵抗Rwによる電圧降下が寄生BJTのトリガ電圧Vtrigを越えると(図中のi点)、寄生BJTが導通し、スナップバック領域(図中のii領域)に入る。これにより、ドレイン電流がGG型NMOSのチャネルを通してドレインDからソースSに流れるようになり、ドレインDに印加されたESDはグランド電位に吸収されるから、デバイス破壊を防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このドレイン電圧Vd−ドレイン電流Idの特性曲線は、TLP(Transmission Line Pulsing)特性、或いは、スナップバック(snapback)特性とも呼ばれるが、寄生BJTが導通するトリガ電圧Vtrigの値が、保護性能を決める上で重要である。
【0008】
ICの微細化、高集積化の進展に伴って、P型ウエル領域Pwellの濃度が高くなり、その抵抗値が低くなることにより、TLP特性のトリガ電圧Vtrigの値が高くなる傾向にある。このため、寄生BJTが動作しにくくなり、ESD保護性能が低下してきている。このトリガ電圧Vtrigが、高い値となり、GG型NMOSのブレークダウン電圧を超えるような場合には、ブレークダウンして破壊してしまうことになる。したがって、トリガ電圧Vtrigを、ブレークダウン電圧以下に保つことが必要である。
【0009】
そこで、本発明は、高濃度化されたウエル領域に形成されるESD保護トランジスタのTLP特性を改善して、ESD保護性能を確保することができるESD保護用トランジスタを有するICを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1のICは、内部回路をESDから保護するESD保護用トランジスタを含む半導体集積回路装置において、前記ESD保護用トランジスタは、
第1導電型(以下、P型)基板に形成され、前記P型基板よりP型不純物の濃度が濃いP型ウエルと、
このP型ウエル中に形成された第2導電型(以下、N型)のソース領域と、
前記P型ウエル中に前記ソース領域とチャネル領域を隔てて形成されたN型のドレイン領域と、
前記P型ウエル中であって、少なくとも前記ドレイン領域に対して前記チャネル領域と逆側に形成されたP型の基板コンタクト領域と、
前記チャネル領域の上方に絶縁して形成されたゲートと、
少なくとも前記ドレイン領域と前記基板コンタクト領域との間に、前記P型ウエルの厚みを越えて前記P型基板に達する深さで且つ前記ドレイン領域に入力された異常電圧により前記内部回路又は当該ESD保護用トランジスタが破壊される前に当該ESD保護用トランジスタが導通する深さに設定されている絶縁用溝と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
この請求項1記載のICによれば、ドレイン領域と基板コンタクト領域との間に形成される絶縁用溝を、そのドレイン領域などが形成されるP型ウエルの厚みより深くし、P型基板に達するように構成する。また、ドレイン領域と基板コンタクト領域との間に形成される絶縁用溝の深さが、ドレイン領域に入力された異常電圧により内部回路又は保護用トランジスタが破壊される前にその保護用トランジスタが導通する深さに設定されている。したがって、寄生BJTのベース抵抗を増大させ、チャージ入力時にベース電圧が上がりやすくなるので、ESD保護用トランジスタの寄生BJTを動作し易くでき、ESD保護性能を向上することができる。
【0012】
また、ドレイン領域と基板コンタクト領域間の耐圧を確保するために通常設けられる浅い絶縁用溝を、その溝幅を大きくすることなく、その深さを深くすればよい。したがって、抵抗値を増加させるためにESD保護用トランジスタの面積をほとんど増大させることもなく、また、そのためのプロセスの追加なども一切必要としないから、コストの増加もない。
【0013】
また、絶縁用溝の深さにより抵抗値を調整することができるから、ESD保護特性を所要の状態に設定することが容易である。
【0014】
本発明の請求項2のICは、内部回路をESDから保護するESD保護用トランジスタを含む半導体集積回路装置において、前記ESD保護用トランジスタは、
P型基板に形成され、前記P型基板よりP型不純物の濃度が濃いP型ウエルと、
このP型ウエル中に形成されたN型のソース領域と、
前記P型ウエル中に前記ソース領域とチャネル領域を隔てて形成されたN型のドレイン領域と、
前記P型基板中であって、少なくとも前記ドレイン領域に対して前記チャネル領域と逆側に形成されたP型の基板コンタクト領域と、
前記チャネル領域の上方に絶縁して形成されたゲートと、
少なくとも前記ドレイン領域と前記基板コンタクト領域との間に、前記P型ウエルの厚みを越える深さで且つ前記ドレイン領域に入力された異常電圧により前記内部回路又は当該ESD保護用トランジスタが破壊される前に当該ESD保護用トランジスタが導通する深さに設定されている絶縁用溝と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
この請求項2記載のICによれば、請求項1と同様の効果を得ることができるほか、基板コンタクトをP型基板に直接設けているから、更に抵抗を増加させて、ESD保護用トランジスタの寄生BJTの動作点電圧を低くすることができる。
【0016】
本発明の請求項3のICは、内部回路をESDから保護するESD保護用トランジスタを含む半導体集積回路装置において、前記ESD保護用トランジスタは、
P型基板に形成された第1層のN型ウエルと、
この第1層のN型ウエル中に形成され、前記第1層のN型ウエルよりN型不純物の濃度が濃い第2層のN型ウエルと、
この第2層のN型ウエル中に形成されたP型のソース領域と、
前記第2層のN型ウエル中に前記ソース領域とチャネル領域を隔てて形成されたP型のドレイン領域と、
前記第2層のN型ウエル中であって、少なくとも前記ドレイン領域に対して前記チャネル領域と逆側に形成されたN型の基板コンタクト領域と、
前記チャネル領域の上方に絶縁して形成されたゲートと、
少なくとも前記ドレイン領域と前記基板コンタクト領域との間に、前記第2層のN型ウエルの厚みを越えて前記第1層のN型ウエルに達する深さで且つ前記ドレイン領域に入力された異常電圧により前記内部回路又は当該ESD保護用トランジスタが破壊される前に当該ESD保護用トランジスタが導通する深さに設定されている絶縁用溝と、
を備えることを特徴とする。
【0017】
この請求項3記載のICによれば、P型基板に、低濃度の第1層Nウエルとそれより高い濃度の第2層Nウエルからなる二重のN型ウエルを設け、絶縁用溝を低濃度の第1層Nウエルまで達する深さに形成して、P型MOSを用いたESD保護用トランジスタを設けている。したがって、このP型MOSトランジスタによって、負極性のサージに対して、寄生BJTを動作し易くでき、ESD保護性能を向上することができる。また、その他、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0018】
本発明の請求項4のICは、内部回路をESDから保護するESD保護用トランジスタを含む半導体集積回路装置において、前記ESD保護用トランジスタは、
P型基板に形成された第1層のN型ウエルと、
この第1層のN型ウエル中に形成され、前記第1層のN型ウエルよりN型不純物の濃度が濃い第2層のN型ウエルと、
この第2層のN型ウエル中に形成されたP型のソース領域と、
前記第2層のN型ウエル中に前記ソース領域とチャネル領域を隔てて形成されたP型のドレイン領域と、
前記第1層のN型ウエル中であって、少なくとも前記ドレイン領域に対して前記チャネル領域と逆側に形成されたN型の基板コンタクト領域と、
前記チャネル領域の上方に絶縁して形成されたゲートと、
少なくとも前記ドレイン領域と前記基板コンタクト領域との間に、前記第2層のN型ウエルの厚みを越える深さで且つ前記ドレイン領域に入力された異常電圧により前記内部回路又は当該ESD保護用トランジスタが破壊される前に当該ESD保護用トランジスタが導通する深さに設定されている絶縁用溝と、
を備えることを特徴とする。
【0019】
この請求項4記載のICによれば、請求項3と同様の効果を得ることができるほか、基板コンタクトを低濃度の第1層N型ウエルに直接設けているから、更に抵抗を増加させて、ESD保護用トランジスタの寄生BJTの動作点電圧を低くすることができる。
【0020】
本発明の請求項5のICは、請求項1〜4に記載されたICにおいて、前記絶縁用溝は、前記ドレイン領域、前記チャネル領域及び前記ソース領域を取り囲むように形成されていることを特徴とする。
【0021】
この請求項5記載のICによれば、ESD保護用トランジスタのドレイン領域、チャネル領域及びソース領域を、例えばガードリング状に取り囲むように、深い絶縁用溝を形成しているから、更に、ESD保護性能を向上することができる。
【0022】
本発明の請求項6のICは、請求項1〜5に記載されたICにおいて、前記ゲート、前記ソース領域及び基板コンタクト領域はそれぞれグランド電位に接続されていることを特徴とする。
【0023】
この請求項6記載のICによれば、ESD保護用トランジスタのゲート、ソース領域及び基板コンタクト領域をグランド電位に接続しているから、ドレイン領域に印加される、正電位或いは負電位の静電気サージを確実に吸収することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のESD保護用トランジスタを有するICの実施の形態について、図1〜図7を参照して説明する。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る、NMOS型のESD保護用トランジスタを示す図である。図1(a)は、NMOSトランジスタの上面図を、同図(b)はそのx−x線の断面を、それぞれ模式的に示す図である。この図では、IC中に形成されているESD保護用トランジスタの部分のみを示している。また、同図(b)の断面図では、ゲート酸化膜以降の絶縁酸化膜(例えば、SiO2)除いた状態で示している。これらの点は、他の図においても同様である。
【0028】
図1において、P型基板PsubにP型ウエルPwellが形成される。このP型ウエルPwellに、ESD保護用トランジスタであるNMOSトランジスタが形成されることになる。
【0029】
このP型ウエル中にN+型のソース領域とN+型のドレイン領域とが、チャネル領域を隔てて形成される。このチャネル領域上には、図中斜線部で示している絶縁膜(SiO2などの酸化膜)を介してゲートGが形成される。また、このP型ウエル中にP+型の基板コンタクト領域が、ドレイン領域に対してチャネル領域と逆側に形成される。これらソース領域、ドレイン領域及び基板コンタクト領域には、それぞれコンタクトが設けられて、ソースS、ドレインD及び基板コンタクトCsubが形成される。
【0030】
そして、ドレイン領域と基板コンタクト領域との間に、P型ウエルPwellの厚みを越えてP型基板Psubに達する深さの絶縁用溝Tdが形成される。この絶縁用溝Tdは深く形成されることから、従来の浅い溝分離STI(Shallow Trench Isolation)に対比して、深い溝分離DTI(Deep Trench Isolation)と称することができる。なお、絶縁用溝TdはSiO2などの絶縁膜で埋められている。
【0031】
この第1の実施の形態におけるNMOS型のESD保護用トランジスタの動作を、図2の等価回路図を参照して、説明する。
【0032】
図2において、ゲートGとソースSがグランドに接続され、ドレインDが保護すべき回路につながるライン(以下、保護ライン)に接続される。また、基板電位を決定するための基板コンタクトCsubが基板電位としてグランド電位に接続されている。このGG型NMOSトランジスタにはやはり、ドレイン領域(コレクタc)−P型ウエル領域(ベースb)−ソース領域(エミッタe)による寄生BJTが形成される。
【0033】
ここで、この実施の形態のGG型NMOSトランジスタとともに保護回路を構成する他の素子及びそれらの接続関係の例について説明する。
【0034】
まず、このGG型NMOSトランジスタが保護ラインとグランド電位Vgnd(第2電源電位Vss)との間に接続される。又、GG型PMOSトランジスタが保護ラインと電源電位Vdd(第1電源電位Vdd)との間に接続される。このGG型PMOSトランジスタのゲートとソースは電源電位Vddに接続され、そのドレインが保護ラインに接続される。さらに、グランド電位Vgndと保護ラインとの間(即ち、GG型NMOSトランジスタと並列)に保護ライン側に向かって順方向となるように第1の保護用ダイオードが接続される。又、電源電位Vddと保護ラインとの間(即ち、GG型PMOSトランジスタと並列)に電源電位Vdd側に向かって順方向となるように第2の保護ダイオードが接続される。
【0035】
このように、一般的に使用される第1,第2の保護用ダイオードと、本発明のGG型NMOSトランジスタ、GG型PMOSトランジスタとを組み合わせて保護回路が構成される。この保護回路によれば、
i)グランド電位Vgnd側接地、電源電位Vdd側オープンで、正のESD発生時には、主としてGG型NMOSトランジスタによりESDを吸収する、
ii)電源電位Vdd側接地、グランド電位Vgnd側オープンで、負のESD発生時には、主としてGG型PMOSトランジスタによりESDを吸収する、
iii)グランド電位Vgnd側接地、電源電位Vdd側オープンで、負のESD発生時には、主として第1の保護用ダイオードによりESDを吸収する、
iv)電源電位Vdd側接地、グランド電位Vgnd側オープンで、正のESD発生時には、主として第2の保護用ダイオードによりESDを吸収する、
ように機能する。したがって、種々の使用形態及び使用条件下でも、適切にESDの保護が行える。
【0036】
さて、図2に戻って、GG型NMOSトランジスタの動作を説明する。正のEDSが入力された時にドレインDにサージ電流が流れ込み、その際ドレイン領域は高い電圧になる。この高い電圧によりドレイン領域の端部(境界面)ではアバランシェ・ブレークダウンが起こり、電子・正孔対が発生する。この正孔がP型基板Psub側に引かれて等価的に電流源I1となる。
【0037】
この電流源I1の電流は、最初に、ドレインDのドレイン領域から、P型ウエルWell→P型基板Psub→P型ウエルWell→基板コンタクト領域を順次通過して、基板コンタクトCsubからグランドに流れる。
【0038】
P型ウエルWellの抵抗をRw1、Rw2、P型基板Psubの抵抗をRsubで表すと、これらの抵抗により、寄生BJTのベースb点の電圧Vbは、
Vb=I1×(Rw1+Rsub+Rw2)の式で表される値で増加する。
【0039】
なお、p+の基板コンタクト領域の抵抗値は、電荷量q、正孔移動度μp、基板コンタクト濃度Npで計算される(R=1/(q・μp・Np))が、その値は極めて小さいので、ここでは無視している。
【0040】
このベース電圧Vbが、図3のTLP特性におけるトリガ電圧Vtrigを越えると、従来のものと同様の原理により、寄生BJTのベースbとエミッタe間が順バイアスになりドレインDからのサージ電流がソースSの方向に一部流れ出す。これは、図3のTLP特性ではi点に相当し、このi点を超えると電圧−電流特性が負性抵抗特性(図3のiiの領域)を示す。そして、寄生BJTがターンオンし、ドレインDからソースSへ流れる電流が一気に増大する。図3のように、トリガ電圧Vtrigは、絶縁用溝Tdの深浅によって変化する。
【0041】
この寄生BJTのベースb点の電圧Vbは、ジオメトリ換算すると、
Vb=I1×[Rwu×dw×2+Rsubu×{(d1−dw)×2+b1}]
の式で表される。なお、この式で、I1はジャンクションリークの許容限界電流、d1は絶縁用溝Tdの深さ、dwはP型ウエルPwellの深さ、b1は絶縁用溝Tdの幅、RwuはP型ウエルPwellの単位長(1μm、以下同じ)当たりの抵抗値、RsubuはP型基板Psubの単位長当たりの抵抗値である。
【0042】
ここで、許容限界電流I1を50mA、深さdwを1.0μm、幅b1を0.5μm、抵抗値Rwuを1.0Ω、抵抗値Rsubuを10Ωと仮定する。そして、深さd1>深さdwの事例として、d1=1.2[μm]、1.6[μm]、2.0[μm]の場合の合計抵抗値Rtot及び電圧Vbを求めると、表1のようになる。
【0043】
対比のために、従来の浅い絶縁用溝Tsについて、図8を参照して、寄生BJTのベースb点の電圧Vbを求めると、次のようになる。
Vb=I1×(Rwu×d1×2+Rwu×b1)。
なお、この式で、絶縁用溝Tsの深さd1以外は、本発明の実施の形態におけると同様としている。
【0044】
従来の浅い絶縁用溝Tsの深さd1<P型ウエルPwellの深さdwの事例として、d1=0.4[μm]、0.8[μm]の場合の合計抵抗値Rtot及び電圧Vbを求めると、表1のようになる。
【0045】
表1を参照すると、本発明のd1>dwにおいては、寄生BJTのトリガ電圧Vtrigが0.5[v]の場合には、絶縁用溝Tdの深さd1が1.2[μm]で、電圧Vb>トリガ電圧Vtrigとなる。トリガ電圧Vtrigが0.6[v]の場合でも、絶縁用溝Tdの深さd1が1.6[μm]あれば、電圧Vb>トリガ電圧Vtrigとなる。このように、絶縁用溝Tdの深さd1を、P型ウエルPwellの深さdwを越えてP型基板Psubに達するように深く形成することにより、寄生BJTを確実に動作させることができる。
【0046】
これに対して、従来のd1<dwにおいては、絶縁用溝Tsの深さd1が0.8[μm]で、電圧Vbはたかだか0.105[v]であり、寄生BJTのトリガ電圧Vtrigが例えば0.5[v]の場合でも、遙かに及ばない。即ち、電圧Vb<トリガ電圧Vtrigである。したがって、このままでは従来の浅い絶縁用溝、即ちSTIでは、寄生BJTを動作させることはできない。したがって、例えば、絶縁用溝Tsの深さd1が0.8[μm]で寄生BJTをトリガさせるために、Vb=Vtrig=0.5[v]を満たそうとする場合には、絶縁用溝Tsの幅b1は6.25[μm]必要になる。これは、本発明の絶縁用溝Tdの幅b1(=0.5[μm])に対して、12.5倍のレイアウト面積が必要になることを意味している。
【0047】
本発明のように、絶縁用溝Tdの深さd1をP型ウエルPwellの深さdwを越えてP型基板Psubに達するように深く形成する深い溝分離Td、即ちDTIとすることによって、狭いレイアウト面積でも、寄生BJTをトリガさせ、ESD保護を確実に行うことができる。また、絶縁用溝Tdを深くするだけでよいから、製造プロセスにおいて、何らのプロセスも追加する必要がない。
【0048】
図4は本発明の第2の実施の形態に係る、NMOS型のESD保護用トランジスタを示す図である。図4(a)は、このNMOSトランジスタの上面図を、同図(b)はそのx−x線の断面を、それぞれ模式的に示す図である。
【0049】
この図4の第2の実施に形態においては、深い絶縁用分離溝Tdを、n+のドレイン領域とコンタクトからなるドレインDや、n+ソース領域とコンタクトからなるソースS、及びその間のチャネル領域を取り囲むように、形成している。また、深い絶縁用分離溝Tdの外側に、p+基板コンタクト領域とコンタクトからなる基板コンタクトCsubが配置されている。
【0050】
この深い絶縁用分離溝Tdの配置形状は、ドレインD、ソースS、及びチャネル領域をリング状に取り囲むような形状とされたガードリングとなっている。例えば、4角形状でも良く、円形状でも良い。この絶縁用分離溝Tdの配置形状は、他の実施の形態においても、同様の形状とすることができる。なお、図4では、1フィンガーゲート型の例で示したが、ドレインDを間に挟んでその両側に2つのゲートを配置し、さらにその外側に2つのソースを配置した2フィンガーゲート型のGG型MOSトランジスタとすることもできる。
【0051】
このように、ガードリング状に取り囲むように、深い絶縁用溝Tdを形成しているから、更に、ESD保護性能を向上することができる。
【0052】
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る、NMOS型のESD保護用トランジスタの断面を模式的に示す図である
【0053】
この図5の第3の実施に形態においては、深い絶縁用分離溝Tdの配置形状を、ドレインD、ソースS、及びチャネル領域をリング状に取り囲むような形状としている点では、図4の第2の実施の形態と同様である。
【0054】
図5の第3の実施に形態においては、深い絶縁用分離溝Tdの外側に配置される、基板コンタクト領域とコンタクトからなる基板コンタクトCsubが、P型ウエルPwellとして不純物導入が行われなかったP型基板Psubに設けられている。
【0055】
即ち、P型ウエルPwellは、MOSトランジスタ動作を行うために高濃度領域である必要がある、ドレインD、ソースS、及びチャネル領域のみ形成されている。一方、基板コンタクトCsubは低濃度でもその機能に支障がないことから、P型基板Psubに直接設けられるように構成されている。
【0056】
この構成とするためには、製造プロセスにおいて、基板コンタクト領域にマスクを1枚追加することにより形成することができるから、比較的容易である。
【0057】
この構成によって、P型ウエルWellの抵抗Rwの一部が、P型基板Psubの抵抗Rsubに置き換えられるから、寄生BJTを動作させるように機能する合計抵抗値Rtotを更に大きくすることができ、寄生BJTのベースに印加される電圧Vbを高くすることができる。したがって、ESD保護性能を一層向上することができる。
【0058】
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る、負極性のサージに対応することができるPMOS型のESD保護用トランジスタの断面を模式的に示す図である。
【0059】
この図6の第4の実施に形態においては、P型基板Psubに低濃度の第1層N型ウエルN-wellが形成される。この低濃度の第1層N型ウエルN-well中に、さらにそれよりは濃度の高い第2層N型ウエルNwellが形成され、N型の二重ウエル構造とされる。この第2層N型ウエルNwellに、ESD保護用トランジスタであるPMOSトランジスタが形成されることになる。
【0060】
この第2層N型ウエル中にp+型のソース領域とp+型のドレイン領域とが、チャネル領域を隔てて形成される。このチャネル領域上には、絶縁膜を介してゲートGが形成される。また、深い絶縁用分離溝Tdを、p+のドレイン領域とコンタクトからなるドレインDや、p+ソース領域とコンタクトからなるソースS、及びその間のチャネル領域を取り囲むように、形成している。また、深い絶縁用分離溝Tdの外側に、n+基板コンタクト領域とコンタクトからなる基板コンタクトCsubが配置されている。
【0061】
そして、深い絶縁用分離溝Tdは、第2層N型ウエルNwellの厚みを越えて第1層N型ウエルN-wellに達する深さに形成される。但し、絶縁用溝Tdは、P型基板Psubに達してはいけない。もし、絶縁用溝Tdの深さが、P型基板Psubに達した場合には、第2層N型ウエルNwellとn+の基板コンタクト領域とがその絶縁用溝Tdによって分離(絶縁)されてしまうことになってしまう。以上のことから明らかなように、この実施の形態で、N型の二重ウエル構造としているのは、このような絶縁用溝Tdによる、第2層N型ウエルNwellとn+の基板コンタクト領域とが分離されることを防ぎつつ、寄生BJTのトリガ電圧Vtrigを低下させるためである。
【0062】
このPMOS型トランジスタにおいてもゲートG,ソースS、及び基板コンタクトCsubが電源電位Vddに接続され、ドレインDに印加される負極性サージに対してESD保護を行う。その保護動作のメカニズムは、P型であるか或いはN型であるかによる違いだけで、基本的な動作は同じであるので、詳しい説明は省略する。
【0063】
この第4の実施の形態では、P型MOSトランジスタによって、負極性のサージに対して、寄生BJTを動作し易くでき、ESD保護性能を向上することができる。また、N型の二重ウエル構造としているため、低濃度である第1層N-型wellの濃度を変えることにより、トリガ電圧Vtrigを調整することもできる。
【0064】
図7は、本発明の第5の実施の形態に係る、PMOS型のESD保護用トランジスタの断面を模式的に示す図である。
【0065】
この図7の第5の実施の形態においては、深い絶縁用分離溝Tdの配置形状を、ドレインD、ソースS、及びチャネル領域をガードリング状に取り囲むような形状としている点、N型の二重ウエル構造としている点では、図6の第4の実施の形態と同様である。
【0066】
図7の第5の実施に形態においては、深い絶縁用分離溝Tdの外側に配置される、基板コンタクト領域とコンタクトからなる基板コンタクトCsubが、低濃度の第1層N型ウエルN-wellに設けられている。
【0067】
即ち、第2層N型ウエルNwellは、MOSトランジスタ動作を行うために高濃度領域である必要がある、ドレインD、ソースS、及びチャネル領域のみ形成されており、基板コンタクトCsubは低濃度でもその機能に支障がないことから、第1層N型ウエルN-wellに直接設けられるように構成されている。
【0068】
この構成によって、第3の実施の形態の場合と同様に、寄生BJTを動作させるように機能する合計抵抗値Rtotを更に大きくすることができ、寄生BJTのベースに印加される電圧Vbを高くすることができる。したがって、ESD保護性能を一層向上することができる。
【0069】
【発明の効果】
請求項1記載のICによれば、ドレイン領域と基板コンタクト領域との間に形成される絶縁用溝を、そのドレイン領域などが形成されるP型ウエルの厚みより深くし、P型基板に達するように構成する。また、ドレイン領域と基板コンタクト領域との間に形成される絶縁用溝の深さが、ドレイン領域に入力された異常電圧により内部回路又は保護用トランジスタが破壊される前にその保護用トランジスタが導通する深さに設定されている。したがって、寄生BJTのベース抵抗を増大させ、チャージ入力時にベース電圧が上がりやすくなるので、ESD保護用トランジスタの寄生BJTを動作し易くでき、ESD保護性能を向上することができる。
【0070】
また、ドレイン領域と基板コンタクト領域間の耐圧を確保するために通常設けられる浅い絶縁用溝を、より深くすればよい。したがって、抵抗値を増加させるためにESD保護用トランジスタの面積をほとんど増大させることもなく、また、そのためのプロセスの追加なども一切必要としないから、コストの増加もない。
【0071】
また、絶縁用溝の深さにより抵抗値を調整することができるから、ESD保護特性を所要の状態に設定することが容易である。
【0072】
請求項2記載のICによれば、請求項1と同様の効果を得ることができるほか、基板コンタクトをP型基板に直接設けているから、更に抵抗を増加させて、ESD保護用トランジスタの寄生BJTの動作点電圧を低くすることができる。
【0073】
請求項3記載のICによれば、P型基板に、低濃度の第1層Nウエルとそれより高い濃度の第2層Nウエルからなる二重のN型ウエルを設け、絶縁用溝を低濃度の第1層Nウエルまで達する深さに形成して、P型MOSを用いたESD保護用トランジスタを設けている。したがって、このP型MOSトランジスタによって、負極性のサージに対して、寄生BJTを動作し易くでき、ESD保護性能を向上することができる。また、その他、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0074】
請求項4記載のICによれば、請求項3と同様の効果を得ることができるほか、基板コンタクトを低濃度の第1層N型ウエルに直接設けているから、更に抵抗を増加させて、ESD保護用トランジスタの寄生BJTの動作点電圧を低くすることができる。
【0075】
この請求項5記載のICによれば、ESD保護用トランジスタのドレイン領域、チャネル領域及びソース領域を、例えばガードリング状に取り囲むように、深い絶縁用溝を形成しているから、更に、ESD保護性能を向上することができる。
【0076】
請求項6記載のICによれば、ESD保護用トランジスタのゲート、ソース領域及び基板コンタクト領域をグランド電位に接続しているから、ドレイン領域に印加される、正電位或いは負電位の静電気サージを確実に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る、NMOS型のESD保護用トランジスタの構造を模式的に示す図。
【図2】第1の実施の形態におけるNMOS型のESD保護用トランジスタの等価回路を示す図。
【図3】図2のNMOSトランジスタのドレイン電圧−ドレイン電流の特性曲線を示す図。
【図4】第2の実施の形態に係る、NMOS型のESD保護用トランジスタの構造を模式的に示す図。
【図5】第3の実施の形態に係る、NMOS型のESD保護用トランジスタの断面を模式的に示す図。
【図6】第4の実施の形態に係る、PMOS型のESD保護用トランジスタの断面を模式的に示す図。
【図7】第5の実施の形態に係る、PMOS型のESD保護用トランジスタの断面を模式的に示す図。
【図8】従来のGG型NMOSトランジスタの構造を示す図。
【図9】図8のNMOSトランジスタのドレイン電圧−ドレイン電流の特性曲線を示す図。
【符号の説明】
S ソース
D ドレイン
G ゲート
Csub 基板コンタクト
Td 深い絶縁用溝
Ts 浅い絶縁用溝
Psub P型基板
Pwell P型ウエル
N-well 第1層N型ウエル
Nwell 第2層N型ウエル
Claims (6)
- 内部回路をESDから保護するESD保護用トランジスタを含む半導体集積回路装置において、前記ESD保護用トランジスタは、
第1導電型基板に形成され、前記第1導電型基板より第1導電型不純物の濃度が濃い第1導電型ウエルと、
この第1導電型ウエル中に形成された第2導電型のソース領域と、
前記第1導電型ウエル中に前記ソース領域とチャネル領域を隔てて形成された第2導電型のドレイン領域と、
前記第1導電型ウエル中であって、少なくとも前記ドレイン領域に対して前記チャネル領域と逆側に形成された第1導電型の基板コンタクト領域と、
前記チャネル領域の上方に絶縁して形成されたゲートと、
少なくとも前記ドレイン領域と前記基板コンタクト領域との間に、前記第1導電型ウエルの厚みを越えて前記第1導電型基板に達する深さで且つ前記ドレイン領域に入力された異常電圧により前記内部回路又は当該ESD保護用トランジスタが破壊される前に当該ESD保護用トランジスタが導通する深さに設定されている絶縁用溝と、
を備えることを特徴とする、半導体集積回路装置。 - 内部回路をESDから保護するESD保護用トランジスタを含む半導体集積回路装置において、前記ESD保護用トランジスタは、
第1導電型基板に形成され、前記第1導電型基板より第1導電型不純物の濃度が濃い第1導電型ウエルと、
この第1導電型ウエル中に形成された第2導電型のソース領域と、
前記第1導電型ウエル中に前記ソース領域とチャネル領域を隔てて形成された第2導電型のドレイン領域と、
前記第1導電型基板中であって、少なくとも前記ドレイン領域に対して前記チャネル領域と逆側に形成された第1導電型の基板コンタクト領域と、
前記チャネル領域の上方に絶縁して形成されたゲートと、
少なくとも前記ドレイン領域と前記基板コンタクト領域との間に、前記第1導電型ウエルの厚みを越える深さで且つ前記ドレイン領域に入力された異常電圧により前記内部回路又は当該ESD保護用トランジスタが破壊される前に当該ESD保護用トランジスタが導通する深さに設定されている絶縁用溝と、
を備えることを特徴とする、半導体集積回路装置。 - 内部回路をESDから保護するESD保護用トランジスタを含む半導体集積回路装置において、前記ESD保護用トランジスタは、
第1導電型基板に形成された第1層の第2導電型ウエルと、
この第1層の第2導電型ウエル中に形成され、前記第1層の第2導電型ウエルより第2導電型不純物の濃度が濃い第2層の第2導電型ウエルと、
この第2層の第2導電型ウエル中に形成された第1導電型のソース領域と、
前記第2層の第2導電型ウエル中に前記ソース領域とチャネル領域を隔てて形成された第1導電型のドレイン領域と、
前記第2層の第2導電型ウエル中であって、少なくとも前記ドレイン領域に対して前記チャネル領域と逆側に形成された第2導電型の基板コンタクト領域と、
前記チャネル領域の上方に絶縁して形成されたゲートと、
少なくとも前記ドレイン領域と前記基板コンタクト領域との間に、前記第2層の第2導電型ウエルの厚みを越えて前記第1層の第2導電型ウエルに達する深さで且つ前記ドレイン領域に入力された異常電圧により前記内部回路又は当該ESD保護用トランジスタが破壊される前に当該ESD保護用トランジスタが導通する深さに設定されている絶縁用溝と、
を備えることを特徴とする、半導体集積回路装置。 - 内部回路をESDから保護するESD保護用トランジスタを含む半導体集積回路装置において、前記ESD保護用トランジスタは、
第1導電型基板に形成された第1層の第2導電型ウエルと、
この第1層の第2導電型ウエル中に形成され、前記第1層の第2導電型ウエルより第2導電型不純物の濃度が濃い第2層の第2導電型ウエルと、
この第2層の第2導電型ウエル中に形成された第1導電型のソース領域と、
前記第2層の第2導電型ウエル中に前記ソース領域とチャネル領域を隔てて形成された第1導電型のドレイン領域と、
前記第1層の第2導電型ウエル中であって、少なくとも前記ドレイン領域に対して前記チャネル領域と逆側に形成された第2導電型の基板コンタクト領域と、
前記チャネル領域の上方に絶縁して形成されたゲートと、
少なくとも前記ドレイン領域と前記基板コンタクト領域との間に、前記第2層の第2導電型ウエルの厚みを越える深さで且つ前記ドレイン領域に入力された異常電圧により前記内部回路又は当該ESD保護用トランジスタが破壊される前に当該ESD保護用トランジスタが導通する深さに設定されている絶縁用溝と、
を備えることを特徴とする、半導体集積回路装置。 - 前記絶縁用溝は、前記ドレイン領域、前記チャネル領域及び前記ソース領域を取り囲むように形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載された半導体集積回路装置。
- 前記ゲート、前記ソース領域及び基板コンタクト領域はそれぞれグランド電位に接続されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載された半導体集積回路装置。
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