JP3879598B2 - 組電池の容量調整装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のセル(単電池)が直列または直並列に接続された組電池の容量調整装置および容量調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のセルを直列に接続した組電池における容量調整方法が知られている(例えば特開2000−040530号公報参照)。この種の容量調整方法では、セルの開放電圧に基づいて放電容量と容量調整時間(放電時間)、すなわち容量調整条件を決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の組電池の容量調整方法では、組電池のSOC(充電状態または充電容量;State Of Charge)とは無関係に容量調整条件を決定しているので、SOCによっては容量調整条件の誤差が大きくなり、各セルの容量を充分に均一にできないという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、正確な容量調整条件を決定して組電池の容量調整を行い、各セルの容量を十分に均一にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のセルを直列に接続した組電池の各セルの充電容量SOCを検出してその平均値を求め、充電容量SOCの平均値が、セルの充電容量SOC−開放電圧Vo特性における傾き|ΔVo/ΔSOC|が所定値以上の範囲にある場合にのみ、前記組電池の各セルの容量調整条件を決定し、この容量調整条件にしたがって前記組電池の各セルの充電容量を調整する際に、前記容量調整条件による容量調整が中断されたときは、前記容量調整条件による容量調整の残り情報を記憶し、容量調整が可能になったら容量調整残り情報にしたがって容量調整を再開する構成を備え、これにより上記目的を達成する。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、各セルの容量を十分に均一にすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本願発明の組電池の容量調整装置を電気自動車(EV)のバッテリーに適用した一実施の形態を説明する。なお、本願発明の組電池の容量調整装置および方法は電気自動車のバッテリーに限定されず、ハイブリッド車両やエンジン車両のバッテリーや、車両以外の多くの装置に用いられるバッテリーに応用することができる。
【0008】
図1は一実施の形態の構成を示す。一実施の形態の組電池1は、一般にセルと呼ばれる単電池2を2個ずつ並列に接続して4組の並列ブロック1a〜1dを構成し、さらにこれら4組の並列ブロック1a〜1dを直列に接続したものである。この一実施の形態では、バッテリーコントローラー3および車両コントローラー4へ制御電源を供給する補助バッテリー5と区別するため、組電池1をメインバッテリーと呼ぶ。
【0009】
なお、この一実施の形態では2個のセルを並列に接続して4組の並列ブロックを構成し、これら4組の並列ブロックを直列に接続した組電池を例に上げて説明するが、並列ブロック内のセルの並列接続数と並列ブロックの直列接続数はこの一実施の形態の数量に限定されない。本願発明は、例えば並列接続数が1で直列接続数がn(≧2)の組電池、すなわち複数のセルが単に直列に接続された組電池に対しても適用することができる。複数のセルを並列に接続した並列ブロックを複数組直列に接続した組電池に対しては、並列ブロック単位でセル開放電圧Voおよび充電容量SOCを検出し、並列ブロック単位で容量調整を行う。一方、複数のセルが単に直列に接続された組電池では、セル単位でセル開放電圧Voおよび充電容量SOCを検出し、セル単位で容量調整を行う。
【0010】
このメインバッテリー1は電流センサー6とメインリレー7を介してインバーター8と補機システム10へ接続され、インバーター8と補機システム10へ直流電力を供給する。インバーター8は、メインバッテリー1の直流電力を交流電力に変換して走行駆動用交流モーター9に印加し、モーター9を駆動して車両を走行させる。インバーター8はまた、車両の制動時にモーター9で発生した交流回生電力を直流電力に変換し、メインバッテリー1を充電する。
【0011】
バッテリーコントローラー3はCPU3a、メモリ3b、タイマー3c、セル電圧検出部3d、容量調整部3eなどから構成され、メインバッテリー1の充放電と容量調整を制御する。セル電圧検出部3dは、メインバッテリー1の各並列ブロック1a〜1dに2個ずつ並列接続されたセル2の平均端子電圧を検出する。容量調整部3eは、セル電圧検出部3dで検出された各並列ブロック1a〜1dのセル平均端子電圧に基づいて並列セルブロック間の容量バラツキを補正する。この容量調整部3eの詳細については後述する。
【0012】
車両コントローラー4は、インバーター8と補機システム10を制御して車両の走行と補機の作動を制御する。なお、補機システム10には空調装置、灯火類、ワイパーなどが含まれる。電流センサー6は、バッテリー1からインバーター8へ流れる放電電流と、インバーター8からバッテリー1へ流れる充電電流とを検出し、CPU3aへ出力する。メインリレー7はCPU3aにより開閉され、メインバッテリー1とその負荷(モーター9および補機システム10)との間の接続と開放を行う。
【0013】
電圧センサー11はメインバッテリー1の両端電圧を検出し、CPU3aへ出力する。また、温度センサー12はメインバッテリー1の温度を検出し、CPU3aへ出力する。メインスイッチ13は、エンジンを走行駆動源とする従来の自動車のイグニッションスイッチに相当するものであり、電気自動車のメインキーが走行位置に設定されると閉路(オン)する。警告灯14は、電気自動車に何らかの異常が発生したときに点灯して乗員に異常発生を報知する。
【0014】
図2は容量調整部3eの詳細を示す。メインバッテリー1の並列ブロック1aには、抵抗器R1とトランジスターTr1の直列回路25が並列に接続される。同様に、並列ブロック1b〜1dにもそれぞれ、抵抗器R2〜R4とトランジスターTr2〜Tr4の直列回路26〜28が並列に接続される。この抵抗器R1〜R4とトランジスターTr1〜Tr4の直列回路25〜28は、各並列ブロック1a〜1d内のセル2の充電容量SOC(State Of Charge)を放電するための回路であり、抵抗器R1〜R4は放電抵抗、トランジスターTr1〜Tr4は放電と停止を行うスイッチである。なお、この一実施の形態では放電回路25〜28のスイッチにトランジスターTr1〜Tr4を用いた例を示すが、トランジスター以外のFETなどの半導体スイッチング素子や、リレーなどを用いてもよい。
【0015】
CPU3aは、各並列ブロック1a〜1dに接続される各トランジスターTr1〜Tr4のベースへ信号を送り、トランジスターTr1〜Tr4ごとにオン(導通)とオフ(非導通)を制御する。トランジスターTr1〜Tr4がオンすると、各並列ブロック1a〜1dのセル2の充電電力が抵抗器R1〜R4を介して放電し、放電分だけ充電容量SOCが減少する。CPU3aは、各トランジスターTr1〜Tr4のオンとオフを繰り返してデューティー制御を行う。このデューティーは、各並列ブロック1a〜1dの放電容量と放電時間(容量調整時間)とに基づいて決定する。
【0016】
各トランジスターTr1〜Tr4のコレクターとエミッター間にはそれぞれ、電圧センサー21〜24が接続される。トランジスターTr1〜Tr4がオンするとコレクター〜エミッター間電圧がほぼ0Vになり、オフするとコレクター〜エミッター間電圧が並列ブロック1a〜1dのセル両端電圧になる。CPU3aは、電圧センサー21〜24によりトランジスターTr1〜Tr4のコレクター〜エミッター間電圧をモニターし、各トランジスターTr1〜Tr4の動作状況、つまり各並列ブロック1a〜1dの容量調整状況を確認する。
【0017】
容量調整部3eは、メインバッテリー1の並列ブロック1a〜1d単位で容量調整を行い、いずれかの並列ブロックが過充電状態または過放電状態になってメインバッテリー1の容量を十分に利用できなくなるのを防止する。しかし、容量調整部3eでは各並列ブロック1a〜1d内の並列接続セルどおしの容量バラツキを調整することはできない。各並列ブロック1a〜1d内の並列接続セルどうしの容量バラツキは、容量自己調整により解消される。
【0018】
ここで、各並列ブロック内の並列に接続されたセルどうしの容量自己調整について簡単に説明する。並列に接続された2個のセルの間に容量のバラツキがあると、容量が高い側すなわち端子電圧が高い側のセルの容量が、容量の低い側すなわち端子電圧が低い側のセルへ徐々に移動し、2個の並列セルは等容量になろうとする性質がある。この性質は容量自己調整と呼ばれ、容量差(セル開放電圧の差)が大きいほど等容量に近い状態になるまでの容量の変化速度が速く、容量差が小さくなって等容量に近い状態になると容量変化速度は遅くなる。
【0019】
次に、セルの充電容量SOC(残存容量または充電状態と呼ぶこともある)に対する開放電圧Voの特性について説明する。図3は、リチウムイオン電池の充電容量SOC[%]に対する開放電圧Vo[v]の特性を示す。セルの開放電圧Voは充電容量SOCに応じて変化し、充電容量SOCがおよそ30%以下の範囲とおよそ95%以上の範囲では、充電容量SOC−開放電圧Vo特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|(または|ΔVo/ΔAh|)が大きく、およそ充電容量SOCが30〜95%の範囲では、充電容量SOC−開放電圧Vo特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|は小さい。
【0020】
従来の組電池の容量調整方法では、セルの充電容量SOCに無関係に、組電池無負荷時のセル開放電圧の分布状況に基づいて放電容量と容量調整時間を決定していた。さらに具体的に説明すると、電気自動車起動時(メインスイッチオン時)の組電池無負荷状態におけるセルごとの開放電圧を測定し、それらの平均値と各セルの開放電圧との偏差に応じた放電容量を決定し、その放電容量分を放電させる構成となっていた。また、容量調整時間(放電時間)は、放電容量とセルごとの開放電圧偏差に応じて決定していた。
【0021】
ところが、このような従来の容量調整条件の決定方法では、充電容量−開放電圧特性の非線形性が大きい電池を用いると、容量調整後の全セルの充電容量SOCが均一にならず、容量差が残ってしまう。例えば図3に示す充電容量−開放電圧特性の非線形性が大きいリチウムイオン電池では、充電容量−開放電圧特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|が一定ではないため、セル開放電圧分布のバラツキが同じであっても放電容量が異なることがあり、したがって、容量調整後の全セルの充電容量SOCが均一にならず、容量差が残る。
【0022】
また、充電容量−開放電圧特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|が小さい範囲において容量調整条件を決定すると、例えばわずかなセル開放電圧Voの測定誤差が大きな充電容量SOCの変化量になるため、セルごとの放電容量に過不足が生じやすい。
【0023】
そこで、この一実施の形態では、従来の容量調整条件の決定方法の上記問題点を改善するために、組電池が無負荷状態にあるときにセル開放電圧を測定し、充電容量−開放電圧特性により換算した充電容量SOCが、充電容量SOC−開放電圧変化量Vo特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|が所定値以上の大きい範囲にある場合にのみ、容量調整条件、すなわち放電容量と容量調整時間(放電時間)を決定する。
【0024】
図3に示すリチウムイオン電池では、充電容量SOCがおよそ30%以下の範囲とおよそ95%以上の範囲で充電容量SOC−開放電圧Vo特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|が大きいから、組電池が無負荷状態にあるときの充電容量SOCがおよそ30%以下の範囲またはおよそ95%以上の範囲にある場合にのみ、放電容量と容量調整時間を決定する。しかし、充電容量SOCがそれ以外の範囲、およそ30〜95%の範囲にある場合には、放電容量と容量調整時間の決定を行わない。
【0025】
この一実施の形態の容量調整条件の決定方法によれば、セルの充電容量SOCが、充電容量−開放電圧特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|が所定値以上の大きい範囲にある場合にのみ、放電容量を決定するようにしたので、各セルの放電容量を正確に決定することができ、したがって、各セルの調整後の充電容量SOCが目標値へ収束する確率が高くなり、各セルの調整後の充電容量SOCを均一にすることができる。さらにその結果、組電池全体として放電可能な容量を増加させることになり、電気自動車の走行距離を延ばすことができる。
【0026】
次に、従来の容量調整方法では、容量調整時間が経過する前に電気自動車のメインスイッチがオフされると容量調整を強制的に終了させていた。この従来の容量調整方法によれば、電気自動車のメインスイッチがふたたびオンされて起動されたときに、容量調整条件を決定し直して新たに容量調整を開始することになるから、短時間の車両運行が繰り返される場合には組電池の容量調整がいつまでも終了しないことになる。
【0027】
そこでこの一実施の形態では、電気自動車起動後の組電池が無負荷状態において容量調整条件を決定したら、その容量調整条件による容量調整が終了するまでは、電気自動車のメインスイッチがオフされて運行が停止されても容量調整を終了せず、電気自動車の再起動後に容量調整を再開して、いったん決定した容量調整条件による容量調整を完了することにする。
【0028】
なお、電気自動車など車両以外の装置に用いられる組電池においても、いったん容量調整条件を決定して容量調整を開始したら、装置の電源がオフされて容量調整が中断されても容量調整を終了せず、容量調整残り情報を記憶装置に記憶しておく。そして、装置の電源がオンされて容量調整が可能な状態になったら、記憶装置から容量調整残り情報を読み出して容量調整を再開し、いったん決定した容量調整条件による容量調整を完了させる。
【0029】
この一実施の形態の上記容量調整方法によれば、いったん容量調整条件を決定したら確実にその条件による容量調整を完了することになるから、短時間の車両運行が繰り返される場合でも短期間で確実に容量調整を終了させることができ、組電池全体の放電可能容量を常に最大に保つことができる。
【0030】
図4〜図5は、一実施の形態のセル容量調整プログラムを示すフローチャートである。これらのフローチャートにより、一実施の形態の動作を説明する。バッテリーコントローラー3のCPU3aは、メインスイッチ13がオンして電気自動車が起動されたとき、あるいは充電装置(不図示)によりメインバッテリー1の充電が開始されたときに、このセル容量調整プログラムの実行を開始する。
【0031】
ステップ1において、メモリ3bに各並列ブロック1a〜1dの容量調整残り情報が記憶されているか否かを確認する。容量調整残り情報が記憶されている場合は、以前に決定した容量調整条件による容量調整が完了していないと判断し、容量調整残り情報が記憶されていない場合は、前回の容量調整が完了していると判断する。なお、容量調整残り情報には各並列ブロック1a〜1dの放電容量、容量調整残り時間などの情報が含まれる。
【0032】
以前に決定した容量調整条件による容量調整が完了している場合はステップ2へ進み、メインスイッチ13がオンしてからメインリレー7がオン(閉路)するまでの間、すなわちメインバッテリー1が無負荷状態にある間に、セル電圧検出部3dにより各並列ブロック1a〜1dのセル開放電圧Voを測定し、すべての並列ブロック1a〜1dのセル開放電圧Voの総和を求める。上述したように、セル電圧検出部3dにより測定されるセル電圧は、各並列ブロック1a〜1dに並列接続されているセル2の平均端子電圧である。
【0033】
メモリ3bには、図6に示すようなセル開放電圧Voの総和[v]に対する並列ブロック1a〜1dの充電容量SOCの平均値[%]のデータテーブルが予め記憶されている。このデータテーブルにより、セル開放電圧Voの測定値の総和に対応する充電容量SOCの平均値を補間演算する。なお、メモリ3bには、図7に示すようなセル開放電圧Vo[v]に対する並列ブロック1a〜1dの充電容量SOCの平均値[%]のデータテーブルが予め記憶されており、このデータテーブルから並列ブロック1a〜1dのセル開放電圧Voの平均値に対応する充電容量SOCの平均値を補間演算してもよい。
【0034】
ステップ3で各並列ブロック1a〜1dの充電容量SOC平均値が予め設定した所定範囲内にあるか否かを判定する。ここで、充電容量SOCの所定範囲とは、セルの充電容量−開放電圧特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|が所定値以上の大きい範囲として予め定めた範囲であり、例えば図3に示すリチウムイオン電池ではSOC30%以下またはSOC95%以上の範囲である。
【0035】
一般に、電気自動車(EV)は充電時に満充電まで充電されることが多く、セル間に充電容量差があると一部のセルが過充電になりやすい。このため、電気自動車では、過充電によるセル故障を避けるために、セル間に充電容量差がある場合は組電池全体の充電容量を制限する必要がある。しかし、そうすると電気自動車の1回の充電当たりの航続距離が低下してしまう。そこでこの一実施の形態では、電気自動車(EV)に対しては、セルの充電容量−開放電圧特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|が所定値以上の大きい充電容量範囲の内の、満充電容量近傍の充電容量範囲においてのみ、容量調整条件を決定する。例えば図3に示すリチウムイオン電池では、セルの充電容量SOCの平均値がSOC95%以上の範囲にある場合にのみ、容量調整条件を決定する。
【0036】
一方、ハイブリッド車両(HEV)では、満充電まで充電すると回生制動によるエネルギーの回収ができなくなり、逆に放電深度DOD(Depth Of Discharge)が大きくなり過ぎると効率の悪いエンジン運転領域での運転を余儀なくされるため、セルの充電容量SOCがおよそ30〜70%の範囲に入るように充放電を制御することが多い。したがって、ハイブリッド車両(HEV)に対しては、セルの充電容量−開放電圧特性の傾き|ΔVo/ΔSOC|が所定値以上の大きい充電容量範囲の内の、放電可能範囲下限近傍の充電容量範囲においてのみ、容量調整条件を決定する。例えば図3に示すリチウムイオン電池では、セルの充電容量SOCの平均値がSOC30%以下の範囲にある場合にのみ、容量調整条件を決定する。
【0037】
このように、容量調整条件を決定するセルの充電容量SOCの範囲を、電気自動車(EV)では満充電近傍の充電容量範囲とし、ハイブリッド車両(HEV)では放電可能範囲下限近傍の充電容量範囲とすることによって、電気自動車では一部のセルが過充電になるのを防止しながら航続距離を伸ばすことができ、ハイブリッド車両では使用頻度が高い充電容量範囲で各セルの充電容量SOCを均一にすることができる。
【0038】
セルの充電容量SOCの平均値がこのような所定範囲内にない場合にはステップ4へ進み、容量調整条件の決定を行わず、警告灯14を点灯して容量調整制御を終了する。一方、セルの充電容量SOCの平均値が所定範囲内にある場合はステップ5へ進み、温度センサー12によりメインバッテリー1の無負荷状態における温度thを測定し、容量調整条件を決定するための温度係数kTを決定する。電池の種々の特性は温度により大きく変化するため、無負荷状態における電池温度を測定して容量調整条件を決定する。
【0039】
図8に、電池温度[度C]に対する電池容量[Ah]の特性例を示す。20度Cのときの電池容量を基準とし、電池温度が変化したときの電池容量と20度Cのときの電池容量との比を温度係数kTとしてメモリ3bに記憶しておき、この温度係数kTのデータテーブルから測定温度thに対応する係数を補間演算により求める。この温度係数kTは後述する容量調整条件の決定に用いる。
【0040】
ステップ6においてメインリレー7を閉路して空調装置などの補機を駆動し、所定容量λ[Ah]だけ放電する。続くステップ7では、セル電圧検出部3dにより所定容量λ[Ah]放電後の各並列ブロック1a〜1dのセル開放電圧Voを検出する。さらにステップ8で、メモリ3bに記憶されているセル開放電圧Voに対応する充電容量SOCのデータテーブル(図7参照)から、各並列ブロック1a〜1dのセル開放電圧Voに対応する充電容量SOCを補間演算により求める。
【0041】
ステップ9において、所定容量λ放電前後の各並列ブロック1a〜1dのセル開放電圧変化量に基づいて各並列ブロック1a〜1dのセルの満充電容量fullSOCを推定する。この満充電容量とは、セルに充電することができる最大の容量である。
【0042】
図9は、所定容量λ放電前後のセル開放電圧変化量[mv]に対するセルの満充電容量推定値fullSOCのデータテーブルを示す。一般に電池は経年変化により満充電容量が減少し、満充電容量の減少度合いは電池の劣化度を示す。例えば図3に示すように、新品のときに100Ahの満充電容量であった電池でも、経年変化により劣化してある時点では70Ahになってしまう。また、経年変化以外の原因により劣化することもある。
【0043】
この一実施の形態では、所定容量λ放電前後のセル開放電圧変化量に対するセルの満充電容量推定値fullSOCを予めデータテーブル化してメモリ3bに記憶しておき、実際に所定容量λの放電を行って放電前後のセル開放電圧変化量を検出し、開放電圧変化量に対応するセルの満充電容量推定値fullSOCを補間演算により求める。
【0044】
ステップ10では、各並列ブロック1a〜1dのセルの中に異常に劣化したセルがあるか否かを判定する。この一実施の形態では、各並列ブロック1a〜1dのセルの満充電容量推定値fullSOCから平均値を求め、満充電容量推定値fullSOCがこの平均値から所定量以上低いセルを異常劣化セルと判定する。異常劣化セルがある場合はステップ11へ進み、容量調整を禁止して警告灯14を点灯し、容量調整制御を終了する。
【0045】
一方、異常劣化セルがない場合はステップ12へ進み、各並列ブロック1a〜1dのセルの容量調整条件、すなわち放電容量と容量調整時間(放電時間)とを演算する。放電容量については、所定容量放電後の上記ステップ8で求めた各並列ブロック1a〜1dのセルの充電容量SOCの中で、最小の充電容量SOCを調整後の充電容量目標値とし、この最小充電容量と各並列ブロックセルの充電容量との差を放電容量として容量調整部3eにより放電する。
【0046】
ここで、ステップ8で求めた各並列ブロック1a〜1dの充電容量をSOC(i)(i=1〜4)とし、最大の充電容量をSOCmax、最小の充電容量をSOCminとする。また、ステップ9で求めた各並列ブロック1a〜1dのセルの満充電容量推定値をfullSOC(i)(i=1〜4)とし、それらの内の最大のものをfullSOCmaxとする。各並列ブロック1a〜1dの放電回路25〜28のデューティーDuty(i)を次式により演算する。
【数1】
Duty(i)=〔(SOC(i)−SOCmin)/(SOCmax−SOCmin)〕×(fullSOC(i)/fullSOCmax)×kT
数式1において、kTは上記ステップ5で決定した温度係数である。また、(SOC(i)−SOCmin)は、各並列ブロック1a〜1dの放電容量である。
【0047】
次に、容量調整時間(放電時間)は次のようにして求める。容量調整部3eの各放電回路25〜28の放電抵抗器R1〜R4は同一の抵抗値としており、各並列ブロック1a〜1dの電圧、すなわちセル電圧が等しければ各放電回路25〜28には同一の放電電流が流れる。この放電電流をIdとし、この一実施の形態では0.1Aとする。放電抵抗器R1〜R4の抵抗値は、所定のセル電圧のときに0.1Aの放電電流Idが流れる抵抗値とする。容量調整時間Tdは、並列ブロック1a〜1dの内の最大充電容量SOCmaxのセルが最小充電容量SOCminになるまで、放電電流Idを流して放電する時間であるから、次式により算出する。
【数2】
Td[hr]=(SOCmax−SOCmin)/Id
【0048】
数式1により算出した各並列ブロック1a〜1dのデューティーDuty(i)にしたがって、各並列ブロック1a〜1dに対応する放電回路25〜28のトランジスターTr1〜Tr4をデューティー駆動すれば、容量調整目標となる最小充電容量SOCminの並列ブロック以外のすべての並列ブロックの充電容量SOCが、容量調整時間Td後には最小充電容量SOCminになる。
【0049】
図10は容量調整途中の各並列ブロック1a〜1dのセルの充電容量SOCの変化を示す。(a)は、容量調整開始前の各並列ブロック1a〜1dのセルの充電容量SOCの状態を示す。容量調整開始前において、各並列ブロック1a〜1dに例えば20、30、25、35Ahの容量が充電されていたとする。この状態から最小の充電容量SOCminの並列ブロック1aを容量調整目標として容量調整を開始し、一実施の形態の容量調整方法によって容量調整対称の並列ブロック1b、1c、1dの放電容量(図中のハッチング部分で、最小容量SOCminとの差)10、5、15Ahを同一の容量調整時間で放電させる。
【0050】
図10(b)は、一実施の形態の容量調整方法により容量調整を開始してから所定時間後の各並列ブロック1a〜1dのセルの充電容量SOCを示す。この図から明らかなように、一実施の形態の容量調整方法によれば、容量調整途中においても当初から容量差が大きい並列ブロック1dのセルの充電容量SOCが突出して容量差が拡大するようなことがなく、容量調整対称の並列ブロック1b〜1dのセルの充電容量SOCが同じ割合で減少し、容量調整途中においても各並列ブロックセルの充電容量SOCのバラツキを低減することができる。
【0051】
図10(c)は、従来の容量調整方法により容量調整を開始してから所定時間後の各並列ブロック1a〜1dのセルの充電容量SOCを示す。従来の容量調整方法によれば、容量調整途中において当初から容量差が大きい並列ブロック1dのセルの充電容量SOCが突出しており、各並列ブロックセルの充電容量SOCのバラツキは充分に低減されていない。
【0052】
このように一実施の形態によれば、容量調整目標となる最小充電容量SOCminの並列ブロック以外の各並列ブロックにおいて、容量調整時間が同一になるように容量調整条件、すなわち各放電回路25〜28のデューティーDuty(i)と容量調整時間Tdを決定するようにした。つまり、組電池の全並列ブロックセルの容量調整を同時刻に開始したら全並列ブロックセルの容量調整が同時刻に終了するように、各放電回路25〜28のデューティーDuty(i)と容量調整時間Tdを決定するようにしたので、容量調整途中においても当初から容量差が大きい並列ブロックセルの充電容量SOCが突出して容量差が拡大するようなことがなく、容量調整対称の並列ブロックセルの充電容量SOCが同じ割合で減少し、容量調整途中においても各並列ブロックセルの充電容量SOCのバラツキを低減することができる。その結果、セルの内部短絡などの異常を容易に検出することができる。
【0053】
また、一実施の形態によれば、放電対称の並列ブロックセルの容量調整時間(放電時間)を同一にするとともに、デューティーDuty(i)の算出式(数式1)に示すように、最大満充電容量推定値fullSOCmaxに対する各並列ブロックセルの満充電容量推定値fullSOC(i)の比fullSOC(i)/fullSOCmaxに応じたデューティーを演算するようにしたので、並列ブロックセル間に劣化のバラツキがあったり、異常により新品に交換したセルが混在していても、並列ブロックセルの劣化程度に応じた過不足のない放電容量を決定することができ、容量調整後の組電池全体としての放電可能容量を増加させることができる。
【0054】
さらに、一実施の形態によれば、電池温度が20度Cのときの電池容量に対する電池温度が変化したときの電池容量の比を温度係数kTとし、各並列ブロックセルの放電回路のデューティー演算に用いるようにしたので、電池温度に応じた正確な放電容量を算出することができる。
【0055】
ステップ13において、容量調整部3eのトランジスターTr1〜Tr4をそれぞれ、デューティーDuty(i)で駆動して容量調整を開始する。ステップ14で容量調整時間Tdが経過したか否かを確認し、容量調整時間Tdが経過して容量調整が完了した場合はステップ15へ進み、次回の電気自動車起動時に容量調整を継続する必要がないのでメモリ3bの容量調整残り情報を消去する。
【0056】
一方、容量調整時間Tdが経過していないときはステップ16へ進み、メインスイッチ13がオフされたか否かを確認する。メインスイッチ13がオン状態のままであればステップ14へ戻り、ふたたび容量調整時間Tdの経過を確認する。メインスイッチ13がオフされた場合はステップ17へ進む。容量調整時間Tdが経過しない内にメインスイッチ13がオフされたのであるから、これまで行ってきた容量調整は完了していない。ステップ17で、次回のメインスイッチ13のオン時、あるいはメインバッテリー1の充電開始時に、これまで行ってきた容量調整を再開して継続するために、メモリ3bに容量調整残り情報を記憶する。
【0057】
なお、ステップ1においてメモリ3bに各並列ブロック1a〜1dの容量調整残り情報が記憶されているか否かを確認し、容量調整残り情報が記憶されている場合はステップ14以降へ進み、容量調整残り情報にしたがって以前に決定した容量調整条件による容量調整を再開する。
【0058】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、メインバッテリー1が組電池を、CPU3aおよびセル電圧検出部3dが容量検出手段を、CPU3aが条件決定手段および容量推定手段を、CPU3aおよび容量調整部3eが容量調整手段を、メモリ3bが記憶手段を、温度センサー12が温度検出手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0059】
なお、上述した一実施の形態では、容量調整対称のすべての並列ブロックセルの容量調整時間を同一とするように、各並列ブロックの放電回路のデューティーを決定する例を示したが、各並列ブロックセルの放電容量を所定の放電電流で除して各並列ブロックセルの放電時間を求め、最大放電時間を組電池全体の容量調整時間とするとともに、すべての並列ブロックセルが同時刻に放電終了(容量調整終了)となるように、最大放電時間の並列ブロックセル以外の並列ブロックセルの放電開始時刻(容量調整開始時刻)を最大放電時間の並列ブロックセルの放電開始時刻から遅らせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 容量調整部の詳細を示す図である。
【図3】 リチウムイオン電池の充電容量に対する開放電圧特性を示す図である。
【図4】 一実施の形態のセル容量調整制御プログラムを示すフローチャートである。
【図5】 図4に続く、一実施の形態のセル容量調整制御プログラムを示すフローチャートである。
【図6】 セル開放電圧Voの総和に対する充電容量SOCのテーブルを示す図である。
【図7】 セル開放電圧Voに対する充電容量SOCのテーブルを示す図である。
【図8】 電池温度に対する電池容量の特性例を示す図である。
【図9】 所定容量放電前後のセル開放電圧変化量に対するセル満充電容量推定値のテーブルを示す図である。
【図10】 容量調整過程の各並列ブロックセルの充電容量SOCを示す図である。
【符号の説明】
1 メインバッテリー
1a〜1d 並列ブロック
2 セル
3 バッテリーコントローラー
3a CPU
3b メモリ
3c タイマー
3d セル電圧検出部
3e 容量調整部
4 車両コントローラー
5 補助バッテリー
6 電流センサー
7 メインリレー
8 インバーター
9 モーター
10 補機システム
11,21〜24 電圧センサー
12 温度センサー
13 メインスイッチ
14 警告灯
25〜28 放電回路
R1〜R4 放電抵抗
Tr1〜Tr2 トランジスター
Claims (10)
- 複数のセルを直列に接続した組電池と、
前記組電池の各セルの充電容量SOCを検出する容量検出手段と、
前記組電池の全セルの充電容量SOCの平均値が、セルの充電容量SOC−開放電圧Vo特性における傾き|ΔVo/ΔSOC|が所定値以上の範囲にある場合のみ、前記組電池の各セルの容量調整条件を決定する条件決定手段と、
前記容量調整条件にしたがって前記組電池の各セルの充電容量を調整する容量調整手段とを備え、
前記容量調整手段は、前記条件決定手段により決定された容量調整条件による容量調整が中断されたときは、前記容量調整条件による容量調整の残り情報を記憶手段に記憶し、容量調整が可能になったら前記記憶手段から容量調整残り情報を読み出し、容量調整残り情報にしたがって容量調整を再開することを特徴とする組電池の容量調整装置。 - 請求項1に記載の組電池の容量調整装置において、
前記条件決定手段は、前記組電池の全セルの容量調整を同時刻に開始したら全セルの容量調整が同時刻に終了するように、各セルの放電回路の作動デューティーを決定することを特徴とする組電池の容量調整装置。 - 請求項2に記載の組電池の容量調整装置において、
前記組電池を所定容量放電させたときの放電前後の各セルの端子電圧変化量を測定して各セルの満充電容量を推定する容量推定手段を備え、
前記条件決定手段は、最大の満充電容量推定値と各セルの満充電容量推定値との比により、各セルの放電回路の作動デューティーを補正することを特徴とする組電池の容量調整装置。 - 請求項3に記載の組電池の容量調整装置において、
前記容量調整手段は、前記組電池の各セルの満充電容量推定値の平均値からの偏差が所定量以上のセルがある場合には、容量調整を行わないことを特徴とする組電池の容量調整装置。 - 請求項2〜4のいずれかの項に記載の組電池の容量調整装置において、
前記組電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
前記条件決定手段は、前記組電池の温度検出値に基づいて各セルの放電回路の作動デューティーを補正することを特徴とする組電池の容量調整装置。 - 請求項1に記載の組電池の容量調整装置において、
前記容量調整手段は、前記組電池の全セルの容量調整が同時刻に終了するように、各セルの放電容量に応じて容量調整開始時刻をずらすことを特徴とする組電池の容量調整装置。 - 請求項1〜6のいずれかの項に記載の組電池の容量調整装置において、
前記組電池は電気自動車に搭載され、
前記条件決定手段は、前記組電池の全セルの充電容量 SOC の平均値が、セルの充電容量 SOC −開放電圧V o 特性における傾き|ΔV o /Δ SOC |が所定値以上で、かつ満充電容量近傍の範囲にある場合のみ、前記組電池の各セルの容量調整条件を決定することを特徴とする組電池の容量調整装置。 - 請求項1〜6のいずれかの項に記載の組電池の容量調整装置において、
前記組電池はハイブリッド車両に搭載され、
前記条件決定手段は、前記組電池の全セルの充電容量 SOC の平均値が、セルの充電容量 SOC −開放電圧V o 特性における傾き|ΔV o /Δ SOC |が所定値以上で、かつ放電可能範囲下限近傍の範囲にある場合のみ、前記組電池の各セルの容量調整条件を決定することを特徴とする組電池の容量調整装置。 - 複数のセルを直列に接続した組電池の各セルの充電容量 SOC を検出してその平均値を求め、充電容量 SOC の平均値が、セルの充電容量 SOC −開放電圧V o 特性における傾き|ΔV o /Δ SOC |が所定値以上の範囲にある場合にのみ、前記組電池の各セルの容量調整条件を決定し、この容量調整条件にしたがって前記組電池の各セルの充電容量を調整する組電池の容量調整方法において、
前記容量調整条件による容量調整が中断されたときは、前記容量調整条件による容量調整の残り情報を記憶し、容量調整が可能になったら容量調整残り情報にしたがって容量調整を再開することを特徴とする組電池の容量調整方法。 - 請求項9に記載の組電池の容量調整方法において、
前記組電池の全セルの容量調整を同時刻に開始したら全セルの容量調整が同時刻に終了するように、各セルの放電回路の作動デューティーを決定することを特徴とする組電池の容量調整方法。
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