JP3875707B2 - 歪補償装置 - Google Patents
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Description
本発明は、歪補償装置に係わり、特に、送信信号である参照信号とフィードバック信号の差信号を入力され、該差信号が小さくなるように適応アルゴリズムにより歪補償係数を演算する歪補償係数演算部、該演算された歪補償係数で記憶内容が更新される歪補償係数記憶部、該歪補償係数に基づいて送信信号に歪補償を施す歪補償部を備えた歪補償装置に関する。
背景技術
近年、無線通信において、ディジタル化による高能率伝送が多く用いられるようになってきている。無線通信に多値位相変調方式を適用する場合、送信側特に電力増幅器の増幅特性を直線化して非線型歪を抑え、隣接チャネル漏洩電力を低減する技術が重要であり、また線型性に劣る増幅器を使用し電力効率の向上を図る場合はそれによる歪発生を補償する技術が必須である。
図27は従来の無線機における送信装置の一例を示すブロック図であり、送信信号発生装置1はシリアルのディジタルデータ列を送出し、シリアル/パラレル変換器(S/P変換器)2はディジタルデータ列を1ビットづつ交互に振り分けて同相成分信号(I信号:In−phase component)と直交成分信号(Q信号:Quadrature component)の2系列に変換する。DA変換器3はI信号、Q信号のそれぞれをアナログのベースバンド信号に変換して直交変調器4に入力する。直交変調器4は入力されたI信号、Q信号(送信ベースバンド信号)にそれぞれ基準搬送波とこれを90°移相した信号を乗算し、乗算結果を加算することにより直交変換を行って出力する。周波数変換器5は直交変調信号と局部発振信号をミキシングして周波数変換し、送信電力増幅器6は周波数変換器5から出力された搬送波を電力増幅して空中線(アンテナ)7より空中に放射する。
W−CDMA等の移動通信において、送信装置の送信電力は10mW〜数10Wと大きく、送信電力増幅器6の入出力特性(歪関数f(p))は図28(a)の点線で示すように非直線性になる。この非直線特性により非線形歪が発生し、送信周波数f0周辺の周波数スペクトラムは図28(b)の実線に示すようにサイドローブが持ち上がり、隣接チャネルに漏洩し、隣接妨害を生じる。すなわち、非線形歪により(b)に示すように送信波が隣接周波数チャネルに漏洩する電力が大きくなってしまう。漏洩電力の大きさを示すACPR(Adjacent Channel Power Ratio)は、図28(b)の1点鎖線A、A′間のスペクトラムの面積である着目チャネルの電力と1点鎖線A,A′と2点鎖線B,B′間の隣接チャネルに漏れるスペクトラムの面積である隣接漏洩電力の比である。このような漏洩電力は、他チャネルに対して雑音となり、そのチャネルの通信品質を劣化させてしまう。よって、厳しく規定されている。
漏洩電力は、例えば電力増幅器の線型領域(図28(a)参照)で小さく、非線形領域で大きくなる。そこで、高出力の送信電力増幅器とするためには、線形領域を広くする必要がある。しかし、このためには実際に必要な能力以上の増幅器が必要となり、コスト及び装置サイズにおいて不利となる問題がある。そこで、送信電力の歪を補償する歪補償機能つきの無線装置が採用されている。
図29はDSP(Digital Signal Processor)を用いたディジタル非線形歪補償機能を備えた送信装置のブロック図である。送信信号発生装置1から送出されるディジタルデータ群(送信信号)は、S/P変換器2においてI信号、Q信号の2系列に変換されてDSPで構成される歪補償部8に入力される。歪補償部8は、送信信号x(t)のパワーレベルpi(i=0〜1023)に応じた歪補償係数h(pi)を記憶する歪補償係数記憶部8a、送信信号のパワーレベルに応じた歪補償係数h(pi)を用いて該送信信号に歪補償処理(プリディストーション)を施すプリディストーション部8b、送信信号x(t)と後述する直交検波器で復調された復調信号(フィードバック信号)y(t)を比較し、その差が零となるように歪補償係数h(pi)を演算、更新する歪補償係数演算部8cを備えている。
歪補償部8でディストーション処理を施された信号はDA変換器3に入力する。DA変換器3は入力されたI信号とQ信号をアナログのベースバンド信号に変換して直交変調器4に入力する。直交変調器4は入力されたI信号、Q信号にそれぞれ基準搬送波とこれを90°移相した信号を乗算し、乗算結果を加算することにより直交変調を行って出力する。周波数変換器5は直交変調信号と局部発振信号をミキシングして周波数変換し、送信電力増幅器6は周波数変換器5から出力された搬送波信号を電力増幅して空中線(アンテナ)7より空中に放射する。
送信信号の一部は方向性結合器9を介して周波数変換器10に入力され、ここで周波数変換されて直交検波器11に入力される。直交検波器11は入力信号にそれぞれ基準搬送波とこれを90°移相した信号を乗算して直交検波を行い、送信側におけるベースバンドのI、Q信号を再現してAD変換器12に入力する。AD変換器12は入力されたI,Q信号をディジタルに変換して歪補償部8に入力する。歪補償部8はLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いた適応信号処理により歪補償前の送信信号と直交検波器11で復調されたフィードバック信号を比較し、その差が零となるように歪補償係数h(pi)を演算して更新する。以後、上記動作を繰り返すことにより、送信電力増幅器6の非線形歪を抑えて隣接チャネル漏洩電力を低減する。
図30は適応LMSによる歪補償処理の説明図である。15aは送信信号x(t)に歪補償係数hn−1(p)を乗算する乗算器(図29のプリディストーション部8bに対応)、15bは歪関数f(p)を有する送信電力増幅器、15cは送信電力増幅器からの出力信号y(t)を帰還する帰還系、15dは送信信号x(t)のパワーp(=x(t)2)を演算する演算部(振幅−電力変換部)、15eは送信信号x(t)の各パワーに応じた歪補償係数を記憶する歪補償係数記憶部(図29の歪補償係数記憶部8aに対応)であり、送信信号x(t)のパワーpに応じた歪補償係数hn−1(p)を出力すると共に、LMSアルゴリズムにより求まる歪補償係数hn(p)で歪補償係数hn−1(p)を更新する。
15fは共役複素信号出力部、15gは送信信号x(t)と帰還復調信号y(t)の差e(t)を出力する減算器、15hはe(t)とu*(t)の乗算を行う乗算器、15iはhn−1(p)とy*(t)の乗算を行う乗算器、15jはステップサイズパラメータμを乗算する乗算器、15kはhn−1(p)とμe(t)u*(t)を加算する加算器、15m,15n、15pは遅延部であり、送信信号x(t)が入力してから帰還復調信号y(t)が減算器15gに入力するまでの遅延時間Dを入力信号に付加する。
15f、15h〜15jは回転演算部16を構成する。u(t)は歪を受けた信号である。遅延部15m,15n、15pに設定する遅延時間Dは、例えば、送信電力増幅器15bにおける遅延時間をD0、帰還系15cの遅延時間をD1とすれば、D=D0+D1を満足するように決定する。この遅延時間Dを正しく設定できないと歪補償機能が有効に動作せず、又、遅延時間の設定誤差が大きくなるほど、サイドローブが持ち上がって隣接チャネルへの漏洩電力が大きくなる。
上記構成により、以下に示す演算が行われる。
hn(p)=hn−1(p)+μe(t)u*(t)
e(t)=x(t)−y(t)
y(t)=hn−1(p)x(t)f(p)
u(t)=x(t)f(p)=hn−1(p)*y(t)
p=|x(t)|2
ただし、x,y,f,h,u,eは複素数、*は共役複素数である。上記演算処理を行うことにより、送信信号x(t)と帰還復調信号y(t)の差信号e(t)が最小となるように歪補償係数h(p)が更新され、最終的に最適の歪補償係数値に収束し、送信電力増幅器の歪が補償される。図31はx(t)=I(t)+jQ(t)として表現した送信装置の全体の構成図であり、図29、図30と同一部分には同一符号を付している。
以上のように、歪補償装置は、送信信号を直交変調して得られる搬送波を帰還検波し、送信信号と帰還信号の振幅をディジタル変換して比較し、比較結果に基づいて歪補償係数をリアルタイムに更新するという原理である。この非線形歪補償方式によれば、歪を減少でき、その結果、高出力で非線形領域での動作でも漏洩電力を低く抑え、かつ、電力負荷効率を改善することが可能となる。
ところで、遅延時間Dを、D=D0+D1を満足するように正しく設定しても良好かつ安定した歪補償動作を得ることが出来ず、不要な帯域外輻射電力を発生する場合がある。これは、AD変換器やDA変換器を含むアナログ系において、熱雑音、その他の外乱により発生するクロックジッタが原因である。クロックジッタがあると、フィードバック信号の位相が激しく変動し、歪補償係数の収束に影響を与える。
ジッタによりクロック速度は、高速になったり、低速になったりする変化を繰り返す。このため、参照信号に対するフィードバック信号の位相差は、たとえば図32に示すように変化する。従来の歪補償装置ではこのクロックジッタに起因する位相変動を考慮しないため、該位相変動の範囲内で歪補償係数が不安定な振動を起こし、この歪補償係数が送信信号に乗算されるため不要波を発生させる原因になっていた。
以上より、本発明の目的は、参照信号とフィードバック信号間の位相差がジッタ等により変動しても、良好かつ安定した歪補償動作を行えるようにすることである。
発明の開示
本発明の歪補償装置は、送信信号である参照信号とフィードバック信号の差信号を入力され、該差信号が小さくなるように適応アルゴリズムにより歪補償係数を演算する歪補償係数演算部、該演算された歪補償係数で記憶内容が更新される歪補償係数記憶部、該歪補償係数に基づいて送信信号に歪補償を施す歪補償部、参照信号とフィードバック信号の位相差を検出する位相差検出部、該位相差を補正する位相補正部、位相補正期間と歪補償係数更新期間を交互に発生し、該位相補正期間において前記位相差を補正し、該歪補償係数更新期間において前記歪補償係数を更新するよう制御する制御部、を備えている。
かかる歪補償装置によれば、参照信号とフィードバック信号間の位相差を定期的に補正し、該位相差が小さい期間においてのみ歪補償係数を更新するため、位相差に影響されずに歪補償係数を速やかに収束させることができる。この結果、参照信号とフィードバック信号間の位相差が変動しても、良好かつ安定した歪補償動作を行うことができる。
また、参照信号の振幅が0あるいは雑音レベルより小さいと正しく位相差を検出することができない。従って、参照信号が設定値以下であれば、歪補償係数更新を停止するようにする。このようにすれば、歪補償係数が間違った値に更新されることはないから、参照信号が大きくなったとき、直ちに正しい歪補償係数を用いて歪補償制御することができる。
また、参照信号とフィードバック信号との位相差が小さい場合には、歪補償係数更新期間を長くし、位相差が大きい場合には、歪補償係数更新期間を短くする。このようにすれば、位相差が小さければ更新期間を長くできるため歪補償係数を速やかに収束させることができる。また、位相差が大きければ歪補償係数更新期間を短くできるため、補正により位相差が小さくなっている期間においてのみ歪補償係数の更新を行うことができる。尚、歪補償係数更新期間は、参照信号とフィードバック信号との差信号の大きさに基づいて、あるいは、隣接チャネル電力の大きさに基づいて、あるいは歪補償係数の収束状態に基づいて、決定することもできる。
また、参照信号とフィードバック信号との位相差の大きさに基づいて、歪補償係数演算部における歪補償係数の更新時定数を制御して歪補償係数更新期間を制御する場合と等価な効果を発生するようにする。例えば、参照信号とフィードバック信号との位相差が小さければ、更新時定数を小さくして等価的に歪補償係数更新期間を長くし、参照信号とフィードバック信号との位相差が大きい場合には、更新時定数を大きくして等価的に歪補償係数更新期間を短くする。
発明を実施するための最良の形態
(A)本発明の原理
図1は本発明の原理説明図であり、クロックジッタにより参照信号とフィードバック信号間にAで示すような位相差φが発生しているものとする。この場合、単に、参照信号とフィードバック信号間の位相差φを検出して該位相差を補正しようとしても、位相補正がジッタによる高速な位相変動に追従できない。このため、上記位相補正して歪補償係数テーブルの更新を実施しても、位相差φppの影響を受けて歪補償係数が安定に収束せず、良好な歪補償動作が困難となる。
そこで、本発明では、▲1▼位相補正期間Δtと歪補償係数更新期間ΔTを交互に発生し、▲2▼位相補正期間Δtにおいて参照信号とフィードバック信号間の位相差φを補正し、▲3▼歪補償係数更新期間ΔTにおいて歪補償係数を更新し、以後、かかる動作を繰り返す。具体的には、位相補正期間Δtにおいては位相差φをn回測定して平均し、平均位相差に基づいて位相補正する。そして、補正により位相差が小さくなっている歪補償係数更新期間ΔTにおいて、クロック毎に歪補償係数を更新する。なお、歪補償係数更新期間ΔTは位相変動周期より十分短くなるように考慮されている。
以上のように、本発明は、▲1▼参照信号とフィードバック信号間の位相差を補正し、▲2▼位相補正により位相差が小さくなっている期間において、歪補償係数を更新し、▲3▼位相差が大きくなれば、歪補償係数の更新を停止し、代わって位相差を補正し、▲4▼しかる後、歪補償係数の更新を行う、という動作を繰り返す。このため、本発明では、Δφの位相差の影響を受けるだけとなり、位相差に影響されずに歪補償係数を速やかに収束させることができる。
また、参照信号とフィードバック信号間の位相差補正前の位相差に基づいて、歪補償係数更新期間を決定する。例えば、参照信号とフィードバック信号との位相差がBに示すように小さい場合には、歪補償係数更新期間ΔTを長くし、位相差がCに示すように大きい場合には、歪補償係数更新期間ΔTを短くする。このようにすれば、位相差が小さければ更新期間を長くできるため歪補償係数を速やかに収束させることができる。また、位相差が大きければ歪補償係数更新期間を短くできるため、補正により位相差が小さくなっている期間においてのみ歪補償係数の更新を行うことができる。
(B)第1実施例
図2は第1実施例の歪補償装置の構成図である。
送信信号発生装置(図示せず)から送出されるディジタルデータ群(送信信号)は、歪補償装置51で歪補償処理を施されてDA変換器52に入力する。DA変換器52はディジタルの送信信号をアナログ信号に変換し、電力増幅器53に直接、あるいは図示しない直交変調器、周波数変換器を介して入力する。電力増幅器53は入力信号を増幅してアンテナより空間に放射する。電力増幅器53の出力信号はAD変換器54に直接、あるいは図示しない周波数変換器、直交復調器を介して入力し、AD変換器54は該入力信号をディジタル信号に変換して歪補償装置51に入力する。
歪補償装置51において、歪補償テーブル(LUT)61は送信信号x(t)のパワーに応じた多数の歪補償係数h(n)を記憶し、乗算部62は送信信号のパワーに応じた歪補償係数h(n)を該送信信号に乗算して歪補償処理を施す。
アドレス生成部63は、送信信号x(t)のパワーに応じた読み出しアドレスARを発生し、歪補償テーブル61より該パワーに応じた歪補償係数h(n)を読み出して乗算部62に入力する。また、アドレス生成部63は、書き込みアドレスAWを発生し歪補償係数更新部67で演算された歪補償係数h(n+1)を歪補償テーブル61に書込んで更新する。遅延回路64は、送信信号x(t)が入力してからフィードバック信号y(t)が減算器66に入力するまでの時間分、入力信号を遅延して参照信号x′(t)を出力する。
複素乗算器65は、参照信号x′(t)とAD変換器54の出力であるフィードバック信号間の位相差が零となるように該フィードバック信号y(t)の位相を補正する。減算器66は、参照信号x′(t)と位相補正されたフィードバック信号y′(t)の差信号e(t)を演算し、歪補償係数更新部67は差信号e(t)を入力され、該差信号が小さくなるように適応アルゴリズムにより歪補償係数h(n+1)を演算して歪補償テーブル61の内容h(n)を更新する。
位相調整回路68は、参照信号x′(t)とフィードバック信号y′(t)の位相差φを検出して複素乗算器65に入力する。間欠制御部69は、位相補正期間Δtと歪補償係数更新期間ΔTを交互に発生し、位相補正処理と歪補償係数更新処理が交互に実行されるように制御する。
図3は位相調整回路68における位相差検出部の構成図である。図2には明確に示してないが、送信信号x(t)及びフィードバック信号y(t)は複素信号(図31参照)であり、
x(t)=IS+jQS
y(t)=IF+jQF
と表現できる。象限検出部68aは、送信信号x(t)が存在する象限を検出し、大小比較部68bは実数部と虚数部の大小を比較し、ベクトル存在角度範囲判別部68cは送信信号x(t)の存在象限と大小比較結果とに基づいて、45°づつ区切った区画(図4参照)のいずれに存在するか判別する。同様に、象限検出部68dは、フィードバック信号y(t)が存在する象限を検出し、大小比較部68ebは実数部と虚数部の大小を比較し、ベクトル存在角度範囲判別部68fはフィードバック信号y(t)の存在象限と大小比較結果とに基づいて、45°づつ区切った区画のいずれに存在するか判別する。位相差算出部68gは、送信信号x(t)とフィードバック信号y(t)の存在区画に基づいて45°単位の位相差を算出する。例えば、送信信号x(t)が区画IAに存在し、フィードバック信号y(t)がIIAに存在するものとすれば、位相差は90°である。平均部68hは、位相補正期間において位相差算出部68gで算出された位相差の平均値を演算し、該平均位相差を複素乗算器65に設定する。
なお、tan−1(QS/IS)により送信信号ベクトルの位相を計算し、tan−1(QF/IF)によりフィードバック信号ベクトルの位相を計算し、その差分より位相差を計算することもできる。位相差がΔφであればexp(−jΔφ)をフィードバック信号に乗算して位相補正する。
図5は第1実施例の間欠制御の処理フローである。
間欠制御部69は、図1に示すように位相補正期間Δtと歪補償係数更新期間ΔTを交互に発生し、位相補正処理(ステップ101)と歪補償係数更新処理(ステップ102)が交互に実行されるように制御する。すなわち、ステップ101の位相補正期間Δtにおいて、間欠制御部69は、位相調整オン/オフ信号PASをハイレベルにし、歪補償テーブル(LUT)61のイネーブル信号ENSをローレベルにする。この結果、位相補正期間Δtにおいて、位相調整回路68は参照信号x′(t)とフィードバック信号y′(t)の位相差φを測定して複素乗算器65に設定し、複素乗算器65は該位相差φが零となるようにフィードバック信号に位相補正を施す。なお、位相補正期間Δtにおいて、歪補償テーブル(LUT)61はその記憶内容を更新しない。
一方、ステップ102の歪補償係数更新期間ΔTにおいて、間欠制御部69は、位相調整オン/オフ信号PASをローレベルにし、歪補償テーブル(LUT)61のイネーブル信号ENSをハイレベルにする。この結果、歪補償係数更新期間ΔTにおいて、歪補償テーブル61は、歪補償係数更新部67により演算された歪補償係数h(n+1)で古い歪補償係数h(n)をクロック周期で更新する。なお、位相調整回路68は位相調整制御を停止する。
第1実施例によれば、参照信号とフィードバック信号間の位相差を定期的に補正し、該位相差が小さい期間においてのみ歪補償係数を更新するため、該位相差に影響されずに歪補償係数を速やかに収束させることができる。この結果、参照信号とフィードバック信号間の位相差が変動しても、良好かつ安定した歪補償動作を行うことができる。
(C)第2実施例
図6は第2実施例の歪補償装置の構成図であり、図2の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、間欠制御を行うか否かを判定する間欠制御実行判定部70が設けられている点である。
送信信号が、大きなギャップ(間欠的に振幅0信号が挿入された特殊信号)を有する場合や振幅がノイズレベル程度の場合、位相調整回路68は参照信号とフィードバック信号の位相差を正しく検出することができなくなる。かかる場合には位相補正や歪補償係数の更新を停止した方が良い。
図7は第2実施例の処理フローである。第2実施例において、間欠制御実行判定部70は送信信号x(t)の大きさを検出し、送信信号x(t)が設定値以上であるか確認し(ステップ201)、設定値以上であれば、第1実施例と同様に位相補正処理(ステップ202)、および歪補償テーブル(LUT)の更新処理(ステップ203)を行う。しかし、ステップ201において、送信信号x(t)が設定値より小さければ、位相補正および歪補償係数の更新を停止し、送信信号x(t)が設定値以上になるのを待つ。
前記ギャップ信号の検知は送信信号x(t)のかわりにフィードバック信号y(t)を用いてもよい。
第2実施例によれば、歪補償係数が間違った値に更新されることはないから、参照信号が大きくなったとき、直ちに正しい歪補償係数を用いて歪補償制御することができる。
・変形例
図6の第2実施例では、送信信号の振幅が設定値以下になった時、歪補償係数の更新を停止したが、位相調整回路68が算出した今回の位相差と前回の位相差の変動量に基づいて歪補償係数の更新を停止するように構成することもできる。これは以下の理由による。信号ギャップ等が発生した場合に位相が正しく動作しないことは第2実施例で説明した。このため、送信信号のギャップ部分において、位相差が通常の値と明らかに異なり、例えば、位相調整回路68が算出する位相差の変動が激しくなる。従って、位相調整回路68が算出する位相差を監視し、位相差の変動量が設定値より大きい場合、送信信号のギャップ部分であると判断し、歪補償テーブルLUTの更新を実施しないように制御する。
図8は第2実施例の変形例であり、図6の第2実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、位相調整回路68が算出する位相差の変動を監視する位相差監視部71、歪補償テーブル(LUT)の更新を制御するテーブル更新制御部72を設けた点である。
図9は変形例の処理フローである。間欠制御部69の制御で交互に位相補正期間Δtと歪補償更新期間ΔTが発生する(図1参照)。位相補正期間Δtにおいて位相調整回路68は参照信号とフィードバック信号の位相差Δφを算出し、該位相差を複素乗算器65に入力して位相差が零になるようにフィードバック信号の位相を補正する(ステップ301)。位相差監視部71は今回の位相差PhNewと前回の位相差PhOldの変動量を計算し、該変動量が閾値より大きいかチェックし(ステップ302,303)、比較結果をテーブル更新制御部72に入力する。テーブル更新制御部72は、前記変動量が閾値より小さければ、送信信号はギャップ部分でないと判断し、歪補償係数更新期間ΔTにおいてイネーブル信号ENS′をハイレベルにし、歪補償テーブル(LUT)の更新を可能にする(ステップ304)。ついで、今回の位相差PhNewをPhOldにして(ステップ305)、初めに戻り以降の処理を繰り返す。
一方、ステップ303において、前記変動量が閾値より大きければ、送信信号はギャップ部分であると判断し、歪補償係数更新期間ΔTにおいてイネーブル信号ENS′をローレベルにし、歪補償テーブル(LUT)の更新を停止にする(ステップ306)。以後、今回の位相差PhNewをPhOldにして(ステップ305)、初めに戻り以降の処理を繰り返す。
(D)第3実施例
図10は第3実施例の歪補償装置の構成図であり、図2の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。異なる点は、▲1▼ジッタ量を判定するジッタ量判定部73を設けた点、▲2▼ジッタ量に基づいて歪補償係数更新期間ΔTの長さを可変制御する更新期間決定部74を設けた点、▲3▼間欠制御部69が、該決定された歪補償係数更新期間ΔTの間イネーブル信号ENSをハイレベルにし、位相補正期間Δtの間イネーブル信号ENSをローレベルにする点である。
歪補償係数更新期間を制御する理由は、ジッタ量が大きい場合に歪補償テーブル(LUT)の更新時間を短くすることでジッタによる影響を軽減する必要があるためである。ジッタ量を判断するために第3実施例では、位相差の合計値あるいは平均値あるいは分散量を測定している。ジッタ量が大きいと位相差瞬時変動が激しく、ジッタ量が小さいと位相差瞬時変動が小であることを利用し、ジッタ量を定量的に測定している。歪補償テーブル(LUT)更新時間の制御方法としては、ジッタ量が大きい場合にLUT更新時間を短く、逆に小さい場合はLUT更新時間を長く設定する。
図11は第3実施例の処理フローである。位相補正と歪補償係数更新の間欠制御に先立ってジッタ量を推定し(ステップ401)、該ジッタ量に応じて歪補償係数更新期間ΔTを決定する(ステップ402)。ステップ401のジッタ量推定において、位相調整回路68は、図12に示すように予め設定されている一定周期T0毎のΔtの期間における参照信号とフィードバック信号の位相差を計算してジッタ量判定部73に入力する。ただし、ジッタ量推定において、位相補正は行わない。また、T0=Δtとしても良い。
ジッタ量判定部73は、例えば、図12(a)に示す所定期間Taの位相瞬時変動合計値に基づいてジッタ量を推定する。すなわち、ジッタ量が大きい(=位相瞬時変動量Δφが大きい)と図12(b)の位相差特性の振幅が点線に示すように大きくなったり、図12(c)の位相差特性の振動周期が点線に示すように速くなったりするため、位相瞬時変動量Δφの合計値が大きくなり、ジッタ量を推定することが出来る。
更新期間決定部74は予めジッタ量と歪補償係数更新期間ΔTの対応を記憶しておき、推定したジッタ量に応じた歪補償係数更新期間ΔTを決定して間欠制御部69に入力する。
以後、間欠制御部69は、位相補正期間Δtと前記決定された歪補償係数更新期間ΔTに基づいて第1実施例と同様に交互に、位相補正(ステップ403)、歪補償テーブル(LUT)の更新処理を行う(ステップ404)。
以上、第3実施例によれば、位相瞬時変動Δφが小さければ更新期間を長くできるため歪補償係数を速やかに収束させることができる。また、位相瞬時変動Δφが大きければ歪補償係数更新期間を短くできるため、補正により位相差が小さくなっている期間においてのみ歪補償係数の更新を行うことができ、ジッタによる影響を軽減することができる。
ところで、図13に示すように振幅が点線に示すように大きくなったり、小さくなったりする度合を判定するには次のような方法もある。すなわち、ジッタ量を位相差の分散量に基づいて決定する方法である。分散量は、i番目の位相差Xi、位相差の平均値をXm、サンプル数をNとすれば次式
分散=Σ(Xi−Xm)2/N (i=1〜N)
により計算することができる。
図11の処理フローでは歪補償係数更新期間ΔTを決定後は、該ΔTを固定にした場合であるが、位相差の変動を監視してΔTを可変制御することもできる。図14はかかる場合の処理フローであり、図11の処理フローと同様に、位相補正と歪補償係数更新の間欠制御に先立ってジッタ量を推定し(ステップ411)、該ジッタ量に応じて歪補償係数更新期間ΔTを決定する(ステップ412)。
ついで、位相調整回路68は、位相補正期間Δtにおいて位相差を検出し、複素乗算器65は該位相差に基づいてフィードバック信号の位相差を補正する(ステップ413)。ジッタ量判定部73は前回の位相差からの変動量を計算し(最初は変動量=0とする)、更新期間決定部74は、該変動量に基づいて歪補償係数更新期間ΔTを補正する(ステップ414)。間欠制御部69は該決定された歪補償係数更新期間ΔTの間イネーブル信号をハイレベルにして歪補償テーブル(LUT)の更新処理を可能にする(ステップ415)。以後、ステップ413以降の処理を繰り返す。
以上のようにすれば、ジッタ量が変動してもこれに追従して歪補償係数更新期間を制御できるため、ジッタによる影響を軽減することができる。
・変形例
第3実施例ではジッタ量に基づいて歪補償係数更新期間ΔTを決定したが、歪補償係数更新期間ΔTを固定し、代わって歪補償係数更新部の更新時定数を変更することもできる。更新時定数を短くすれば、等価的に歪補償係数更新期間を長くしたこととなり、また、更新時定数を長くすれば、等価的に歪補償係数更新期間を短くしたことになる。
歪補償係数更新部67の更新時定数はステップサイズパラメータμ(図30参照)の値を変更することにより制御することができる。例えば、ステップサイズパラメータμの値を大きくすると収束速度が速くなり、更新時定数が短くなる。また、ステップサイズパラメータμの値を小さくすると収束速度が遅くなり、更新時定数が長くなる。
図15は第3実施例の変形例であり、ジッタ量に基づいて更新時定数、すなわちステップサイズパラメータμの値を変更するように構成している。第3実施例と異なる点は、
▲1▼位相補正期間Δtと歪補償係数更新期間ΔTは固定されている点、
▲2▼更新期間決定部74の代わりに、ジッタ量に基づいて更新時定数を制御する更新時定数決定部75を設けた点、
である。
図16は変形例の処理フローであり、第3実施例と同様に位相補正と歪補償係数更新の間欠制御に先立って、ジッタ量判定部73はジッタ量を推定し(ステップ421)、更新時定数決定部75は、ジッタ量と適応信号処理のステップサイズパラメータμの値の対応を示すテーブルを有しており、該テーブルより前記推定されたジッタ量に応じたステップサイズパラメータμの値を求め、歪補償係数更新部67に設定する(ステップ422)。これにより、歪補償係数更新部67は歪補償係数更新期間ΔTにおいて、該設定されたμ値を用いて適応信号処理を行って歪補償係数h(n+1)を算出することになる。
以後、位相補正期間Δtと歪補償係数更新期間ΔTに基づいて第1実施例と同様に交互に、位相補正(ステップ423)、歪補償テーブル(LUT)の更新処理を行う(ステップ424)。
以上、変形例によれば、ジッタ量に基づいて更新時定数を制御することにより歪補償係数更新時間を制御する場合と同等の効果を奏することができる。
(E)第4実施例
第3実施例では位相差に基づいて歪補償係数更新期間を制御したが、誤差信号e(t)に基づいて歪補償係数更新期間を制御することができる。これは、ジッタに応じて誤差信号e(t)が変動するからである。
図17は第4実施例の歪補償装置の構成図であり、図10の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。図10の第3実施例と異なる点は、第4実施例では、ジッタ量判定部73が、減算器66から出力するエラー信号e(t)の合計値あるいは平均値あるいは分散に基づいてジッタ量を推定している点である。
図18は第4実施例の処理フローであり、最新の歪補償係数を用いて歪補償を行っている時、ジッタ量判定部73はエラー信号e(t)の平均値あるいは分散に基づいてジッタ量を推定し(ステップ501)、更新期間決定部74はこのジッタ量に基づいて歪補償係数更新期間ΔTを決定する(ステップ502)。以後、間欠制御部69は位相補正期間Δtと前記決定した歪補償係数更新期間ΔTを交互に発生して位相補正と歪補償テーブル(LUT)の更新処理を繰り返す(ステップ503,504)。以上、第4実施例によれば、ジッタによる影響を軽減することができる。
・変形例
第4実施例ではジッタ量に基づいて歪補償係数更新期間ΔTを決定したが、歪補償係数更新期間ΔTを固定し、代わって歪補償係数更新部の更新時定数を変更することもできる。図19は第4実施例の変形例であり、ジッタ量に基づいて更新時定数、すなわちステップサイズパラメータμの値を変更するように構成している。図17の第4実施例と異なる点は、
▲1▼位相補正期間Δtと歪補償係数更新期間ΔTを固定している点、
▲2▼更新期間決定部74の代わりに、ジッタ量に基づいて更新時定数(ステップサイズパラメータμ)を制御する更新時定数決定部75を設けた点、
である。処理フローは、ジッタ量に基づいて更新時定数(ステップサイズパラメータμ)を制御する点が異なるだけで、図18の処理フローと同様に行うことができる。変形例によれば、ジッタ量に基づいて歪補償係数更新時間を制御する場合と同等の効果を奏することができる。
(F)第5実施例
第3実施例では位相差に基づいて歪補償係数更新期間を制御したが、フィードバック信号のACPR(Adjacent Channel Power Ratio)に基づいて歪補償係数更新期間を制御することができる。ジッタが激しい系でジッタ対策を行わないとアンプ出力に不要波を発生させてしまう。この不要波はフィードバック信号でも同様に確認できる。そこで、第5実施例ではACPRを測定し、該ACPRに基づいてジッタ量を定量的に判定し、ジッタ量が大きい場合に歪補償係数更新期間ΔTを短く、逆に小さい場合にΔTを長く設定する。
図20は第5実施例の歪補償装置の構成図であり、図10の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。図10の第3実施例と異なる点は、第5実施例では、▲1▼ACPR測定装置81を設けている点、▲2▼ジッタ量判定部73が、測定されたACPRの所定期間における合計値あるいは平均値あるいは分散に基づいてジッタ量を推定している点である。
図21はACPR測定装置81の構成図であり、バンドパスフィルタ81aから入力する隣接チャネルの信号成分をAD変換器81bでA/D変換し、AD変換出力にFFT演算部81cでFFT演算を施し、電力計算部81dでFFT出力を用いて隣接チャネルの電力を算出し、この隣接チャネルの電力と着目チャネルの電力を用いてACPRを算出して出力する。
図22は第5実施例の処理フローであり、最新の歪補償係数を用いて歪補償を行っている時、ACPR測定装置81はACPRを測定して出力する。ジッタ量判定部73はACPRの平均値あるいは分散に基づいてジッタ量を推定し(ステップ601)、更新期間決定部74はこのジッタ量に基づいて歪補償係数更新期間ΔTを決定する(ステップ602)。以後、間欠制御部69は位相補正期間Δtと前記決定した歪補償係数更新期間ΔTを交互に発生して位相補正と歪補償テーブル(LUT)の更新処理を繰り返す(ステップ603,604)。以上、第4実施例によれば、ジッタによる影響を軽減することができる。
・変形例
第5実施例ではジッタ量に基づいて歪補償係数更新期間ΔTを決定したが、歪補償係数更新期間ΔTを固定し、代わって歪補償係数更新部の更新時定数を変更することもできる。図23は第5実施例の変形例であり、ジッタ量に基づいて更新時定数、すなわちステップサイズパラメータμの値を変更するように構成している。図20の第5実施例と異なる点は、
▲1▼位相補正期間Δtと歪補償係数更新期間ΔTを固定している点、
▲2▼更新期間決定部74の代わりに、ジッタ量に基づいて更新時定数(ステップサイズパラメータμ)を制御する更新時定数決定部75を設けた点、
である。ジッタ量に基づいて更新時定数(ステップサイズパラメータμ)を制御する点が図22の処理フローと異なるだけで、他は同様に行うことができる。変形例によれば、ジッタ量に基づいて歪補償係数更新時間を制御する場合と同等の効果を奏することができる。
(G)第6実施例
第3実施例では位相差に基づいて歪補償係数更新期間を制御したが、歪補償係数の収束度に基づいて歪補償係数更新期間を制御することができる。ジッタが大きい系の場合、歪補償係数が一定値に収束せず、不安定な振動を起こす。そこで、歪補償係数の収束度を判定して、ジッタ量を定量的に判定し、ジッタ量が大きい場合に歪補償係数更新期間ΔTを短く、逆に小さい場合にΔTを長く設定する。
図24は第6実施例の歪補償装置の構成図であり、図10の第3実施例と同一部分には同一符号を付している。図10の第3実施例と異なる点は、第6実施例では、▲1▼収束状態監視部82を設けている点、▲2▼ジッタ量判定部73が収束安定度に基づいてジッタ量を推定している点である。
図25は第5実施例の処理フローである。収束状態監視部82は、歪補償テーブル61より読み出されて歪補償処理に用いられた歪補償係数h(n)と、歪補償係数更新部67で算出された新たな歪補償係数h(n+1)を入力され、その差分の所定期間における積算値あるいは平均値に基づいて収束状態(収束安定度)を監視し、ジッタ量判定部73は収束安定度に基づいてジッタ量を推定し(ステップ701)、更新期間決定部74はこのジッタ量に基づいて歪補償係数更新期間ΔTを決定する(ステップ702)。以後、間欠制御部69は位相補正期間Δtと前記決定した歪補償係数更新期間ΔTを交互に発生して位相補正と歪補償テーブル(LUT)の更新処理を繰り返す(ステップ703,704)。以上、第6実施例によれば、ジッタによる影響を軽減することができる。
・変形例
第6実施例ではジッタ量に基づいて歪補償係数更新期間ΔTを決定したが、歪補償係数更新期間ΔTを固定し、代わって歪補償係数更新部67の更新時定数を変更することもできる。図26は第6実施例の変形例であり、ジッタ量に基づいて更新時定数、すなわちステップサイズパラメータμの値を変更するように構成している。図24の第6実施例と異なる点は、
▲1▼位相補正期間Δtと歪補償係数更新期間ΔTを固定している点、
▲2▼更新期間決定部74の代わりに、ジッタ量に基づいて更新時定数(ステップサイズパラメータμ)を制御する更新時定数決定部75を設けた点、
である。ジッタ量に基づいて更新時定数(ステップサイズパラメータμ)を制御する点が図25の処理フローと異なるだけで、他は同様に行うことができる。変形例によれば、ジッタ量に基づいて歪補償係数更新時間を制御する場合と同等の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の原理説明図である。
図2は第1実施例の歪補償装置の構成図である。
図3は位相調整回路における位相差検出部の構成図である。
図4は位相差計算説明図である。
図5は第1実施例の間欠制御の処理フローである。
図6は第2実施例の歪補償装置の構成図である。
図7は第2実施例の処理フローである。
図8は第2実施例の変形例である。
図9は変形例の処理フローである。
図10は第3実施例の歪補償装置の構成図である。
図11は第3実施例の処理フローである。
図12は位相差の合計値あるいは位相差の平均値計算説明図である。
図13は位相差の分散算出説明図である。
図14は位相差の変動を監視して歪補償係数更新期間を可変制御する処理フローである。
図15は第3実施例の変形例である。
図16は変形例の処理フローである。
図17は第4実施例の歪補償装置の構成図である。
図18は第4実施例の処理フローである。
図19は第4実施例の変形例である。
図20は第5実施例の歪補償装置の構成図である。
図21はACPR測定装置の構成図である。
図22は第5実施例の処理フローである。
図23は第5実施例の変形例である。
図24は第6実施例の歪補償装置の構成図である。
図25は第6実施例の処理フローである。
図26は第6実施例の変形例である。
図27は従来の無線機における送信装置の一例を示すブロック図である。
図28は送信電力増幅器の入出力特性及び送信周波数f0周辺の周波数スペクトラムである。
図29はディジタル非線形歪補償機能を備えた送信装置のブロック図である。
図30は適応LMSによる歪補償処理の説明図である。
図31はx(t)=I(t)+jQ(t)として表現した送信装置の全体の構成図である。
図32は参照信号に対するフィードバック信号の位相差説明図である。
Claims (11)
- 送信信号である参照信号とフィードバック信号の差信号を入力され、該差信号が小さくなるように適応アルゴリズムにより歪補償係数を演算する歪補償係数演算部、該演算された歪補償係数で記憶内容が更新される歪補償係数記憶部、該歪補償係数に基づいて送信信号に歪補償を施す歪補償部を備えた歪補償装置において、
参照信号とフィードバック信号の位相差を検出する位相差検出部、
該位相差を補正する位相補正部、
位相補正期間と歪補償係数更新期間を交互に発生し、該位相補正期間において前記位相差を補正し、該歪補償係数更新期間において前記歪補償係数を更新するよう制御する制御部、
を備えたことを特徴とする歪補償装置。 - 参照信号またはフィードバック信号が設定値より小さいか監視する参照信号監視部またはフィードバック信号監視部、
を備え、前記制御部は、参照信号またはフィードバック信号が設定値より小さければ、前記歪補償係数更新を停止する、
ことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。 - 前記検出した位相差と前回検出した位相差の変動量が設定値以上か監視する位相差監視部、
を備え、前記制御部は、位相差変動量が設定値以上であれば、前記歪補償係数の更新を停止する、
ことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。 - 前記参照信号とフィードバック信号との位相差の大きさに基づいて、前記歪補償係数更新期間を決定する歪補償係数更新期間決定部、
を備え、該歪補償係数更新期間において歪補償係数を更新する、
ことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。 - 前記参照信号とフィードバック信号との差信号の大きさに基づいて、前記歪補償係数更新期間を決定する歪補償係数更新期間決定部、
を備え、該歪補償係数更新期間において歪補償係数を更新する、
ことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。 - 隣接チャネル電力を測定する電力測定部、
該隣接チャネル電力の大きさに基づいて、前記歪補償係数更新期間を決定する歪補償係数更新期間決定部、
を備え、該歪補償係数更新期間において歪補償係数を更新する、
ことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。 - 歪補償係数の収束状態を監視する収束状態監視部、
収束状態に基づいて、前記歪補償係数更新期間を決定する歪補償係数更新期間決定部、
を備え、該歪補償係数更新期間において歪補償係数を更新する、
ことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。 - 前記参照信号とフィードバック信号との位相差の大きさに基づいて、歪補償係数演算部における歪補償係数の更新時定数を決定する更新時定数決定部、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。 - 前記参照信号とフィードバック信号との差信号の大きさに基づいて、歪補償係数演算部における歪補償係数の更新時定数を決定する更新時定数決定部、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。 - 隣接チャネル電力を測定する電力測定部、
隣接チャネル電力の大きさに基づいて、歪補償係数演算部における歪補償係数の更新時定数を決定する更新時定数決定部、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。 - 歪補償係数の収束状態を監視する収束状態監視部、
収束状態に基づいて、歪補償係数演算部における歪補償係数の更新時定数を決定する更新時定数決定部、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の歪補償装置。
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