JP3872286B2 - 魚釣用電動リール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リール本体に装着したスプールモータでスプールを回転させて釣糸の巻取りを行う魚釣用電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
船釣り等、一般に深場の魚層を対象とした魚釣りを行う場合、魚釣用電動リールが広く用いられている。
従来周知のようにこの魚釣用電動リール(以下、「電動リール」という)は、リール本体に装着したスプールモータでスプールを回転させて釣糸の巻取りを行うもので、特開平11−332438号公報に開示されるように昨今では、釣場の状況に応じて多種多様な巻取り操作が行えるように、モータ出力をOFF状態から最大値(0〜100%)まで連続的に増減させるパワーレバー(モータ出力調節体)をリール本体に回転可能に装着した電動リールが知られている。
【0003】
そして、上記公報に開示された電動リールは、パワーレバーに電動クラッチ機構を釣糸巻取り状態と釣糸繰出し状態に切り換えるクラッチ切換操作手段としての機能を持たせて、単一のパワーレバーの操作でモータ出力の調節とクラッチの切換えを可能としたもので、図8に示すようにパワーレバーによって仕掛けの繰出し,停止,巻取りという一連の連続した操作を迅速且つ容易に行うことができるようになっている。
【0004】
即ち、図8中、1は点S〜点Pの範囲に亘ってリール本体の側板に回転可能に装着されたパワーレバーで、当該パワーレバー1は点Q〜点Pの範囲をモータ出力の調節範囲として、点Qをモータ出力のOFF状態、点Pをスプールモータのモータ出力最大点(モータ出力100%)とすると共に、その当初の回転範囲である点S〜点Qの範囲を電動クラッチ機構の切換範囲としたもので、点SでクラッチOFF、そして、点Sの位置からパワーレバー1を点Qの位置に回転操作すると、リール本体に装着した電動クラッチ機構がクラッチONに切り換わるようになっている。
【0005】
従って、釣人は点Sから点P方向へパワーレバー1を回転操作することで、仕掛けの繰出し,停止,巻取りという一連の連続した操作を迅速に行うことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、幅広い状況変化の対応が要求される釣法として、錘によらずに仕掛けをポイントへ繰り出す「フカセ釣り」が知られており、この「フカセ釣り」に対応すべく電動リールにあっては、クラッチOFF時にスプールモータを駆動させてスプールに釣糸繰出し方向への力を作用させることで、スプールフリー回転時の回転抵抗を軽減させて仕掛けを繰り出す、所謂モータ駆動による「糸送り」が行われている。
【0007】
しかし乍ら、上記特開平11−332438号公報の電動リールは、図8に示すようにパワーレバー1によって仕掛けの繰出し,停止,巻取りという一連の連続した操作を可能としたことで操作性が向上した反面、クラッチOFF状態でスプールモータを作動させようとパワーレバー1を点Sから点Qに操作すると、電動クラッチ機構が自動的にONに復帰してしまい、このため、クラッチOFF状態でのスプールモータによる「糸送り」が行えない不具合が指摘されていた。
【0008】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、モータ駆動による「糸送り」を確実に行うことのできる電動リールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支持したスプールと、リール本体に装着したスプールモータと、リール本体の側板に回転可能に装着され、スプールモータのモータ出力を増減調節するモータ出力調節体と、上記スプールモータまたはリール本体に別途装着したクラッチモータとスプールとの間に装着され、当該スプールモータまたはクラッチモータの駆動で、スプールへのスプールモータの動力伝達をONとするクラッチON状態とOFFとするクラッチOFF状態に切り換わって、スプールを巻取り可能状態とスプールフリー状態とに切り換える電動クラッチ機構と、リール本体に装着され、上記モータ出力調節体の回転操作でスプールモータを駆動制御すると共に、リール本体に装着したクラッチ切換操作手段の操作で電動クラッチ機構をクラッチON/OFF状態に切換制御する制御手段とを備えた電動リールに於て、上記制御手段を、スイッチ操作または釣糸繰出し状態検出により実釣モードと糸送りモードとに切換え設定可能とし、上記電動クラッチ機構のクラッチOFF状態の糸送りモード設定時に、上記クラッチ切換操作手段の操作で電動クラッチ機構がクラッチON状態に復帰しないように制御手段の切換制御を停止し、スプールモータのモータ出力の駆動制御機能のみが維持されるようにしたことを特徴とする。
【0010】
(作用)
請求項1に係る発明によれば、電動クラッチ機構のクラッチOFF状態で制御手段を糸送りモードに設定すると、当該制御手段による電動クラッチ機構の切換制御が停止する。
このため、この糸送りモードでクラッチ切換操作手段を操作しても電動クラッチ機構はクラッチON状態に切り換わらず、モータ出力調節体のモータ出力調節に応じた糸送りが行われることとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は請求項1の第一実施形態に係る電動リールの平面図を示し、図中、3はリール本体5のフレーム、7,9は当該フレーム1の左右に取り付く側板で、両側板7,9間にスプール軸(図示せず)を介してスプール11が回転可能に支持されている。
【0012】
スプール11は、スプールモータの駆動力とハンドル13の巻取り操作で回転して釣糸が巻回されるようになっており、図2及び図3に示すようにスプールモータ15は、スプール11前方のフレーム3間に成形されたモータケース17内に収納されている。
而して、上記スプールモータ15は、本出願人が先に特願平11−287753号及び特願2000−49745号で開示した電動リールと同様、正,逆両方向へ回転可能に構成されており、図2に示すようにスプールモータ15の左モータ軸19に、一方向クラッチ21を介して複数のギヤ列からなる動力伝達機構23がスプール軸との間に連結され、また、右モータ軸25に、一方向クラッチ27を介して遊星歯車式のクラッチ制御機構(減速機構)29が連結されている。
【0013】
そして、スプールモータ15の右モータ軸25に装着された一方向クラッチ27は、スプールモータ15の正転時にフリー状態となって右モータ軸25の駆動力をクラッチ制御機構29に伝達させず、また、スプールモータ15の逆回転時に駆動力伝達状態となって、スプールモータ15の駆動力をクラッチ制御機構29に伝達させるようになっている。そして、後述するように側板9の側部前方に回転可能に装着したパワーレバー(モータ出力調節体)31を操作すると、リール本体5上部の制御ボックス33内に収納した図4に示す制御手段(マイクロコンピュータ)35が、モータ駆動回路37に指令を送出してスプールモータ15を逆回転させるようになっており、そのスプールモータ15の駆動力が、クラッチ制御機構29を介して側板9内に装着されたクラッチ機構部(図示せず)をクラッチON/OFFに切り換えるようになっている。
【0014】
このように本実施形態に係る電動リール39は、パワーレバー31とスプールモータ15,クラッチ制御機構29及びクラッチ機構部からなる電動クラッチ機構が装着されている。
一方、スプールモータ15の左モータ軸19に装着された一方向クラッチ21は、スプールモータ15の正転時に駆動力伝達状態となってスプールモータ15の駆動力を動力伝達機構23に伝達し、そして、スプールモータ15が逆回転したときにフリー状態となって、スプールモータ15の駆動力を動力伝達機構23に伝達させないようになっている。
【0015】
尚、スプールモータ15の正転とは、動力伝達機構23を介してスプール11を釣糸巻取り方向へ回転させる状態をいい、スプールモータ15の逆回転とは、上述したようにクラッチ制御機構29を介してクラッチ機構部を作動させる状態をいう。
そして、図示しないがスプール軸は、スプール11の中央を貫通してその他端側が側板9内に突出している。そして、その突出端に、第1及び第2の遊星歯車機構からなる従来周知の減速機構(図示せず)が設けられており、この減速機構は、スプールモータ15正転時のスプール軸の回転運動を第1の遊星歯車機構で減速させた後、更に第2の遊星歯車機構で減速させてスプールモータ15の駆動力をスプール11に伝達させるように構成されている。
【0016】
また、図1中、13はハンドルで、当該ハンドル13は側板9とフレーム3間に回動可能に挿着したハンドル軸(図示せず)の突出端に連結されており、ハンドル軸にはドライブギヤ(図示せず)が回転可能に取り付けられている。
そして、従来と同様、ドライブギヤとハンドル軸はドラグ装置(図示せず)によって摩擦結合されており、当該ドラグ装置のドラグ力はハンドル軸に装着したドラグノブ41によって調節できるようになっている。
【0017】
また、図1に示すようにスプール11の回転数検出手段としてその一側面にマグネット43が装着されると共に、当該マグネット43に対向してフレーム3に一対のリードスイッチ45が装着されており、図4に示すように各リードスイッチ45は制御手段35に接続されている。
そして、制御手段35のROMには、特開平5−103567号公報で開示された電動リールと同様の糸長計測装置が組み込まれており、制御手段35は、リードスイッチ45から出力されるスプール11の正転,逆転の判定信号をCPUに取り込んで釣糸の繰出しか巻取りかを判定すると共に、リードスイッチ45から取り込むスプール11の回転パルス信号をアップ・ダウンカウンタでカウントして、この計数値を基にROMに記憶された糸長計算式をCPUで演算実行するようになっている。そして、この演算結果が、糸長計測値として図1に示す操作パネル47上の表示器49に表示駆動回路51を介して表示されるようになっている。
【0018】
また、操作パネル47上には、表示器49に隣接してモード切換えスイッチ53とリセットスイッチ55が装着されており、図5に示すようにモード切換えスイッチ53の操作で、制御手段35が「糸長計測モード(実釣モード)」と「糸送りモード」に切り換わり、そして、これに連動して表示器49に「糸長計測」と「糸送り」の文字が表示されるようになっている。
【0019】
そして、両モードに於て、制御手段35は、既述したようにリードスイッチ45から取り込むスプール11の回転パルス信号を基に糸長計測を行って、その糸長計測値を表示器49に表示させるようになっている。
一方、図1乃至図3に示すようにハンドル13が取り付く側板9の側部前方には、特開平11−332438号公報で開示された電動リールと同様、スプールモータ15のモータ出力を増減調節するパワーレバー31が所定の範囲に亘って回転可能に取り付けられており、パワーレバー31の出力増加方向はハンドル13の巻取り回転方向と同方向とされている。
【0020】
そして、パワーレバー31は側板9に内蔵されたポテンショメータ57に連結され、パワーレバー31の操作によるポテンショメータ57の抵抗値の変化が制御手段35に入力されているが、本実施形態は上述した糸長計測モードに於て、パワーレバー31に電動クラッチ機構を釣糸巻取り状態と釣糸繰出し状態に切り換えるクラッチ切換操作手段としての機能を兼用させて、単一のパワーレバー31の操作でモータ出力の調節とクラッチの切換えを可能としている。
【0021】
即ち、図3に示すようにパワーレバー31は、点A〜点Cの範囲に亘って側板9に回転可能に装着されている。そして、モータ出力を増大させる方向に回転させるその当初の回転範囲(図3中、点A〜点Bの範囲)を電動クラッチ機構の切換範囲とすると共に、点B〜点Cの残余の範囲をモータ出力調節範囲としており、点Aから点Bまでの切換範囲に於て、点AでクラッチOFF、そして、点Aの位置からパワーレバー31を点Bの位置に回転操作すると、その操作信号を入力した制御手段35はモータ駆動回路37を介してスプールモータ15を逆回転させて、スプールモータ15の駆動力でクラッチ機構部をクラッチ制御機構29を介してクラッチONに切り換え、また、点Bの位置からパワーレバー31を点Aの位置に回転操作すると、その操作信号を入力した制御手段35は、スプールモータ15の駆動力でクラッチ機構部をクラッチOFFに切り換えるようになっている。
【0022】
そして、点B〜点Cのモータ出力調節範囲に於て、点Bがモータ出力のOFF状態、点Cがスプールモータ15のモータ出力最大点(モータ出力100%)に設定されており、制御手段35は、パワーレバー31の操作量に応じたパルス信号のデューティ比として、モータ通電電流時間率をスプールモータ15のスイッチング電源回路中に接続したパワーモスで可変制御して、スプールモータ15のモータ出力をOFF状態から最大値(0〜100%)まで連続的に調節するようになっている。
【0023】
従って、釣人は糸長計測モードに於て、点Aから点C方向へパワーレバー31を回転操作することで仕掛けの繰出し,停止,巻取りという一連の連続した操作を迅速に行うことが可能となる。
そして、釣人がモード切換えスイッチ53を操作して制御手段35を糸送りモードに設定すると、パワーレバー31のクラッチ切換操作手段としての機能が停止して、モータ出力の調節機能のみが維持されるようになっている。
【0024】
従って、クラッチOFFの状態でモード切換えスイッチ53を操作して制御手段35を糸送りモードに設定すると、点A〜点Bの範囲でパワーレバー31を操作しても電動クラッチ機構は作動せず、点B〜点Cのモータ出力調節範囲内でパワーレバー31を操作すると、その操作量に応じたモータ出力でスプール11が釣糸巻取り回転方向と同方向に回転して、スプールフリーに伴う仕掛けの繰出し速度が変化することとなる。
【0025】
尚、上述の如き構成に代え、制御手段35を糸送りモードに設定すると、図3に示す点A〜点Cの範囲がモータ出力調節範囲となるようにして、電動クラッチ機構が作動しないようにプログラムしてもよい。
また、糸送りモードへの設定は、モード切換えスイッチ53の操作に代えて、釣糸繰出し状態検出(クラッチ機構のOFF検出または所定繰出し量の検出)時に自動的に切り換わるように構成してもよい。
【0026】
更にまた、糸送りモードは、糸長計測装置による所定量の繰出し検出時または外部のスイッチ信号入力等で解除し、電動クラッチ機構のクラッチ機構部がOFF(釣糸繰出し状態)からON(釣糸巻取り状態)に切り換わるように構成される。
本実施形態はこのように構成されているから、モード切換えスイッチ53を操作して制御手段35を糸長計測モードに設定すると、図3に示す点A〜点Bの切換範囲に於けるパワーレバー31の操作でスプールモータ15が逆回転して、電動クラッチ機構がクラッチON/OFFに切り換わり、また、点B〜点Cのモータ出力調節範囲に於けるパワーレバー31の操作でスプールモータ15が正回転して、釣糸がスプール11に巻き取られ、そして、パワーレバー31の操作量に応じ、モータ通電電流時間率が可変制御されてスプールモータ15のモータ出力が調節されることとなる。
【0027】
従って、点Aから点C方向へパワーレバー31を回転操作することで、仕掛けの繰出し,停止,巻取りという一連の連続した動作が行われることとなる。
そして、上述したようにモード切換えスイッチ53を操作して制御手段35を糸送りモードに設定すると、パワーレバー31のクラッチ切換操作手段としての機能が停止してモータ出力の調節機能のみが維持されるため、点AのクラッチOFF状態からパワーレバー31をモータ出力増加方向に回転操作することで、点B〜点Cのモータ出力調節範囲内でのパワーレバー31の操作量に応じたモータ出力でスプール11が釣糸巻取り回転方向と同方向に回転して、モータ駆動による「糸送り」が行われることとなる。
【0028】
而して、糸長計測,糸送りの両モードで糸長計測が行われてその糸長計測値が表示器49に表示されるから、糸送りモードで釣人はその表示に従い仕掛けが所定の水深近傍に達したと判断すれば、モード切換えスイッチ53の操作で制御手段35を糸長計測モードに切り換えてパワーレバー31を点Aの位置に戻した後、当該パワーレバー31を点Bまで回転操作すれば、スプールモータ15の駆動で電動クラッチ機構のクラッチ機構部がクラッチOFFからクラッチONに切り換わって仕掛けの繰出しが停止することとなる。
【0029】
そして、魚の当たりがあれば、ハンドル13やパワーレバー31の操作でスプール11が回転して釣糸がスプール11に巻回されることとなる。
このように本実施形態によれば、糸長計測モードに於て、図3に示す点Aから点C方向へパワーレバー31を回転操作することで、仕掛けの繰出し,停止,巻取りという一連の連続した操作を迅速に行うことができると共に、モータ駆動による「糸送り」を必要とするときに、モード切換えスイッチ53の操作で制御手段35を糸送りモードに切り換えることで、図3に示す点AのクラッチOFF状態にあるパワーレバー31をモータ出力増加方向に回転操作しても、電動クラッチ機構がクラッチOFFからクラッチONに復帰してしまうことがないように構成したので、パワーレバー31によるモータ出力調節及びクラッチ切換操作の円滑な操作の維持を図り乍ら、「フカセ釣り」等のモータ駆動による「糸送り」操作が容易に行え、この結果、従来に比し幅広い魚釣り操作が可能となった。
【0030】
尚、本出願人は、特許第2978025号公報または特許第2813690号公報等に於て、図6及び図7に示すようにリール本体59の側板61にパワーレバー63を回転可能に装着して、当該パワーレバー63の回転操作でスプールモータ(図示せず)のモータ出力を増減調節可能とすると共に、リール本体59の前方にスプールモータと別個に電動クラッチ機構65のクラッチモータ67を装着し、操作パネル69上にクラッチON/OFFスイッチ71を設けて、当該クラッチON/OFFスイッチ71の操作によるクラッチモータ67の作動で電動クラッチ機構65をクラッチON/OFFに切り換える電動リール73を開示したが、本発明は斯かる電動リール73にも適用することが可能で、図6の二点鎖線で示すように例えばその操作パネル69上にモード切換えスイッチ75を装着し、そして、上記実施形態と同様、当該モード切換えスイッチ75の操作で制御手段(図示せず)を「糸長計測モード」と「糸送りモード」に切換え可能として、モード切換えスイッチ75の操作で制御手段を糸送りモードに設定することで、クラッチON/OFFスイッチ71のクラッチ切換操作手段としての機能を停止させるように構成してもよい。
【0031】
而して、この請求項1に係る発明の第二実施形態によれば、クラッチON/OFFスイッチ71によるクラッチOFFへの切換操作で、パワーレバー63の操作によるモータ駆動の「糸送り」操作が行えることは勿論、モード切換えスイッチ75による糸送りモードの設定によっても、パワーレバー63を操作して「糸送り」操作が行える利点を有する。
【0032】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に係る電動リールによれば、電動クラッチ機構のクラッチOFF状態で制御手段を糸送りモードに設定すると、クラッチ切換操作手段を操作しても電動クラッチ機構はクラッチON状態に切り換わらず、モータ出力調節体のモータ出力調節に応じた「糸送り」を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の第一実施形態に係る電動リールの平面図である。
【図2】図1に示す電動リールの要部切欠き平面図である。
【図3】図1に示す電動リールの側面図である。
【図4】図1に示す電動リールの制御ブロック図である。
【図5】モード切換えスイッチの操作による制御手段のモードの切換えを示すフローチャートである。
【図6】請求項1の第二実施形態に係る電動リールの平面図である。
【図7】図6に示す電動リールの要部切欠き側面図である。
【図8】従来の電動リールに装着したパワーレバーの操作範囲の説明図である。
【符号の説明】
5,59 リール本体
11 スプール
15 スプールモータ
29 クラッチ制御機構
31,63 パワーレバー
35 制御手段
39,73 電動リール
49 表示器
53,75 モード切換えスイッチ
65 電動クラッチ機構
67 クラッチモータ
71 クラッチON/OFFスイッチ
Claims (1)
- リール本体に回転可能に支持したスプールと、
リール本体に装着したスプールモータと、
リール本体の側板に回転可能に装着され、スプールモータのモータ出力を増減調節するモータ出力調節体と、
上記スプールモータまたはリール本体に別途装着したクラッチモータとスプールとの間に装着され、当該スプールモータまたはクラッチモータの駆動で、スプールへのスプールモータの動力伝達をONとするクラッチON状態とOFFとするクラッチOFF状態に切り換わって、スプールを巻取り可能状態とスプールフリー状態とに切り換える電動クラッチ機構と、
リール本体に装着され、上記モータ出力調節体の回転操作でスプールモータを駆動制御すると共に、リール本体に装着したクラッチ切換操作手段の操作で電動クラッチ機構をクラッチON/OFF状態に切換制御する制御手段と、
を備えた魚釣用電動リールに於て、
上記制御手段を、スイッチ操作または釣糸繰出し状態検出により実釣モードと糸送りモードとに切換え設定可能とし、
上記電動クラッチ機構のクラッチOFF状態の糸送りモード設定時に、上記クラッチ切換操作手段の操作で電動クラッチ機構がクラッチON状態に復帰しないように制御手段の切換制御を停止し、スプールモータのモータ出力の駆動制御機能のみが維持されるようにしたことを特徴とする魚釣用電動リール。
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